JP3290544B2 - 缶蓋包装体のパレタイジング装置 - Google Patents

缶蓋包装体のパレタイジング装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、多数の缶蓋を整列さ
せて円柱形状に被包した缶蓋包装体を、パレットの上に
多段にかつ千鳥状に積み重ねるための装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】食品や飲料の包装用容器として使用され
る缶は、缶胴と缶蓋とに分けて充填工場に搬入され、内
容物の充填の後に缶胴に缶蓋を巻き締めて取り付けてい
る。この缶蓋の巻き締め工程への缶蓋の自動供給を容易
にするために、缶蓋の出荷および搬送の際には、百枚な
いし数百枚の缶蓋を姿勢を揃えて整列させ、これを紙袋
などで被包して円柱状の缶蓋包装体とし、その缶蓋包装
体をパレット上に多段に積み重ねている。
【0003】この種の缶蓋包装体をパレタイジングする
ための装置が特開昭59−194935号公報や特開平
2−255425号公報あるいは特公平3−56965
号公報などに記載されている。これらの公報に記載され
た装置の基本的な構造について説明すると、いずれの装
置もパレットの上に缶蓋包装体を多段に積み重ねるよう
に構成されており、先ず、昇降台の上に空のパレットを
載せるとともに、そのパレットの上面に支持テープの始
端部分を敷き、その上に第1段目の缶蓋包装体を並列に
配列した状態に載せる。この操作は、事前に複数本の缶
蓋包装体を並列配置しておき、これをパレットの上に移
動させた後にパレット上に載せ替えて行うのが一般的で
ある。
【0004】ついで支持テープを1段目の缶蓋包装体の
上に被さるように移動させ、その状態で第2段目の缶蓋
包装体をパレットに移載する。なおその場合、第2段目
の缶蓋包装体の列は、第1段目の缶蓋包装体の列に対し
て横方向(すなわち缶蓋包装体の半径方向)にその半径
に相当する寸法だけずらし、いわゆる千鳥状に積み上げ
る。以降、第3段目の缶蓋包装体を積み重ねる場合も同
様にして行う。したがって各段の間に支持テープが挟み
込まれ、かつその支持テープが九十九折り状に折り返さ
れるので、配列方向で最も外側に位置する缶蓋包装体
が、折り返された支持テープを巻き付けた状態になって
支持テープによって保持され、缶蓋包装体の積み重ね形
状が保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した支持テープ
は、缶蓋包装体を多段に積み上げた状態を保持するため
のものであるから、かなりの張力を付与した状態で各段
の缶蓋包装体の間に敷かれ、また外側部の缶蓋包装体に
巻き付けられる。したがって缶蓋包装体をパレットの上
に積み上げるに先立って、支持テープの始端部を固定す
る必要があり、そこで例えば前掲の特開昭59−194
935号公報に記載された装置では、支持テープの始端
部がパレットに固着されている。しかしながら支持テー
プを固着する方法等の記載はなく、手作業で支持テープ
をパレットに固着していたとすれば、積み上げの終了し
たパレットを撤去し、新たなパレットを昇降テーブル上
にセットしてから、次の積み上げ動作が再開されるまで
の僅かな時間内で固着作業を行うことになる。したがっ
て、その作業は困難なうえに危険を伴うものであった。
【0006】また特開平2−255425号公報に記載
された発明では、パレットの上面に被せてある敷紙を真
空吸着して浮き上がらせ、その下側に支持テープの始端
部を差し込んで固定することとしている。このような手
段によっても支持テープを固定することができるが、そ
のためには、パレットは敷紙を備えているものに限定さ
れ、また真空吸着パッドや支持テープの挿入機構などの
複雑かつ制御の困難な機構を設ける必要があり、さらに
デパレタイジングの際に敷紙が破れて頻繁に交換しなけ
ればならないなどの不都合がある。
【0007】さらに特公平3−56965号公報に記載
された発明では、支持テープの始端部を昇降台の側部に
配置した押え爪でパレットの側端部に押え付けて固定し
ておき、所定段数まで缶蓋包装体を積み上げた後に押え
爪による支持テープの固定を外すようにしている。しか
し、支持テープの始端部を押え爪で押えるには、支持テ
ープの始端部を繰り出し、パレットの側端部に位置合わ
せさせる装置が必要であるが、その装置の記載はなく、
仮に、手作業で行ったとすれば、作業性も悪く危険を伴
う作業になる。また、押え爪装置は昇降台と共に下降さ
せる必要があり、その結果、パレットの昇降機構が複雑
な構成になるおそれがある。
【0008】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たもので、支持テープの始端部を確実かつ容易に固定
し、しかもデパレタイジングの際に支障を来さない缶蓋
包装体のパレタイジング装置を提供することを目的とす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の装置は、上記
の目的を達成するために、多数の缶蓋を整列させて被包
してなる円柱状の缶蓋包装体を、昇降テーブルに載せら
れたパレット上に並列させて配置するとともに上下方向
には千鳥状にずらして積み重ね、かつ前記昇降テーブル
の上方で缶蓋包装体の軸線方向に直交する方向に往復動
させる繰出し位置移動機構から繰り出した支持テープを
九十九折り状に折り返して各段の缶蓋包装体の間に挟み
込むことにより外側部の缶蓋包装体を支持テープで保持
する缶蓋包装体のパレタイジング装置において、前記繰
り出し機構から垂れ下がっている支持テープに沿う起立
した位置と前記パレットの上面に倒れかかった位置との
間で回動するフレームに、前記垂れ下がっている支持テ
ープを吸着して保持する吸着パッドが取り付けられとと
もに、前記フレームと同一の回動中心を中心としてフレ
ームと共に回動しかつフレームに対しても相対的に回動
するレバーが設けられ、そのレバーに、前記吸着パッド
によって保持されている支持テープに対して前記フレー
ムのパレット上面への倒れかかり方向とは反対側に位置
するように貼着ヘッドが設けられ、前記レバーに取り付
けてある粘着テープロールから垂れ下がっている粘着テ
ープの先端を把持して前記貼着ヘッドの前面側に引き出
す把持爪が前記レバーに沿って往復動するように設けら
れ、その把持爪と前記粘着テープロールとの間に、前記
貼着ヘッドの幅方向に往復移動して粘着テープを切断す
るカッタが配置され、前記フレームが回動することによ
り、前記吸着パッドによって保持した支持テープの端部
を前記パレットの上面に押し付けた状態で、前記レバー
が前記フレームに対して回動することにより、前記貼着
ヘッドで保持した粘着テープを前記支持テープの端部
パレットの上面とに亘って貼り付けて前記支持テープの
端部を前記パレットの上面に固定する貼着機構を備えて
いることを特徴とするものである。
【0010】またこの発明では、前記吸着パッドの位置
よりも支持テープの端部側の位置に、前記吸着パッドに
よって吸着している支持テープの面とは反対に、支持テ
ープの幅方向に延びた可動ピンが前後動自在に配置さ
れ、前記フレームが前記パレットの上面に向けて回動す
るとともに前記可動ピンがパレットの上面に押しつけら
れる直前の状態で、支持テープの前記可動ピンより下側
に垂れている部分にエアーを吹き付けて支持テープを
記可動ピンに二つ折りして巻き付けるノズルが設けられ
ている構成とすることができる。
【0011】
【作用】この発明においては、パレット上に缶蓋包装体
が1段積み上げられるごとに支持テープの繰出し位置が
繰出し位置移動機構によって缶蓋包装体の配列方向の一
端側に移動させられ、したがって支持テープは九十九折
り状に折り返されて各段の缶蓋包装体の間に敷かれ、ま
たその折り返し部分で外側部の缶蓋包装体を巻いて保持
する。そしてパレタイジングの開始に先立って、支持テ
ープの始端部がパレットの上面に粘着テープによって貼
着され、固定される。具体的には、繰り出し機構から垂
れ下がっている支持テープを吸着パッドが吸着して保持
するとともに、その背面側では、把持爪が粘着テープの
先端部を把持してこれを粘着テープロールから所定長さ
繰り出し、その状態で粘着テープを貼着ヘッドが吸着し
て保持し、ついでカッタが粘着テープを切断する。その
状態でフレームおよびレバーがパレットの上面に向けて
倒れかかり、支持テープの端部をパレットの上面に接触
させ、その状態でレバーがフレームに対して回動して貼
ヘッドで保持している粘着テープを支持テープの端部
とパレットの上面とに亘って貼り付け、その結果、支持
テープの端部がパレットの上面に固定される。したがっ
て支持テープに張力を掛けつつ缶蓋包装体のパレタイジ
ングを行うことができる。またデパレタイジングの際に
は、支持テープを上方に引っ張ることにより粘着テープ
をパレットから引き剥がす。その場合、粘着テープが支
持テープに付着したままとなるので、事後処理が容易で
充填工場の環境を悪化させるなどのことがない。また、
請求項2の発明では、支持テープの端部をパレットの上
面に押し付けるのに先立って、可動ピンが支持テープの
いわゆる前面側に移動し、その状態でノズルから吹き出
してエアーによって支持テープが可動ピンによって二つ
折りされた状態に可動ピンに巻き付けられる。その状態
で支持テープがパレットの上面に押し付けられ、その二
つ折りされた部分とパレットの上面とに亘って前記粘着
テープが貼り付けられ、この結果、支持テープの端部が
二つ折りされた状態でパレットの上面に固定される。
【0012】
【実施例】つぎにこの発明の実施例について図面を参照
して説明する。図1はこの発明に係る装置の一例を模式
的に示す配置図であって、パレタイジングの対象物であ
る缶蓋包装体1は、円板状の多数の缶蓋を姿勢を揃えて
整列させるとともに紙袋などに入れて円柱状に包装した
ものであり、この缶蓋包装体1を多数列・多段に積み上
げるパレット2を載せる昇降テーブル3が設けられてい
る。この昇降テーブル3は互いに連結した複数組のパン
タグラフ機構4の上端部に取り付けられ、そのパンタグ
ラフ機構4を油圧シリンダもしくはエアーシリンダなど
のアクチュエータ5によって駆動することにより昇降テ
ーブル3を上下動させるようになっている。
【0013】図1に示す装置は、パレット2上の缶蓋包
装体1の積み上げ状態を支持テープ6によって保持する
ようになっており、その支持テープ6の始端部をパレッ
ト2の上面に固定するための貼着機構7が、昇降テーブ
ル3の側部に、缶蓋包装体1の軸線方向に2台並んで配
置されている。この貼着機構7は、ガムテープなどの粘
着テープ8によって支持テープ6の始端部をパレット2
の上面に自動的に貼付ける機構であり、図2ないし図4
に示すように、粘着テープ8をそのロール9から引き出
して必要長さに切断する機構と、支持テープ6の始端部
をパレット2の上面に折り曲げて沿わせるとともにその
折り曲げ端からパレット2の上面にかけて粘着テープ8
を貼付ける機構とを備えている。
【0014】先ず後者の機構すなわち粘着テープ8を貼
付ける操作を行う機構について説明すると、ほぼ垂直に
起立した位置とパレット2の上面に倒れ掛かった位置と
の間で水平軸線を中心に回動するフレーム10が設けら
れている。すなわちこのフレーム10の回動中心部に
は、ロータリーアクチュエータ11が設けられている。
そのフレーム10の先端部(上端部)には、パレット2
の上面に押し付けられるローラ12が取り付けられ、ま
たこのローラ12より回動中心側(下側)にはフレーム
10に沿って図示しないアクチュエータによって前後動
させられる押えローラ13が取り付けられている。さら
にその押えローラ13よりも回動中心側(下側)に、自
重で垂れ下がっている支持テープ6を真空吸着する吸着
パッド14が取り付けられている。この吸着パッド14
よりも更に回動中心側(下側)には、フレーム10の幅
方向(図2では紙面に垂直な方向)に前後動する可動ピ
ン15が取り付けられている。この可動ピン15は、フ
レーム10に取り付けたエアーシリンダなどのアクチュ
エータ(図示せず)によって前後動させられ、フレーム
10の前面側から退避した位置とフレーム10側の位置
との間を移動するようになっている。そしてフレーム1
0の回動中心に近い位置には、その前面側を先端方向に
向けてエアーを吹き出すノズル16が取り付けられてい
る。
【0015】上記のフレーム10の後ろ側(図2の右
側)には、粘着テープ8を保持する貼着ヘッド17が配
置されている。この貼着ヘッド17は、所定長さに切断
した粘着テープ8を真空吸着して保持するものであっ
て、矩形のブロックの前面には吸着用の複数の吸引孔が
形成され、かつ所定の吸引源にバルブ(それぞれ図示せ
ず)を介して接続されている。またこの貼着ヘッド17
は、前記フレーム10と同一の回動中心を中心として回
転するレバー18の先端部に取り付けられており、また
そのレバー18には、エアーシリンダ19のロッド20
が連結されており、さらにそのエアーシリンダ19は、
前記フレーム10にブラケット21を介して回動可能に
取り付けられている。したがって貼着ヘッド17は、フ
レーム10に取り付けた前記押えローラ13や吸着パッ
ド14などと干渉しない位置を通ってフレーム10の前
面側までエアーシリンダ19によって回動させられるよ
うになっている。
【0016】貼着ヘッド17は図2に示す位置に通常は
後退しており、その位置で粘着テープ8が所定長さに切
断されて貼着ヘッド17に保持される。そのための機構
について説明すると、後退位置にある前記レバー18の
斜め後方位置には、レバー18とほぼ平行に傾斜させた
固定部22が設けられ、この固定部22にスライド自在
に取り付けたスライダ23に一対の把持爪24が取り付
けられている。これらの把持爪24は、前記貼着ヘッド
17よりも前面側でかつその左右両側に位置するように
スライダ23から突出させられており、またエアーシリ
ンダなどのアクチュエータ(図示せず)によって駆動さ
れて閉じることにより粘着テープ8の左右両側部を把持
するようになっている。
【0017】また前記固定部22の上部には、前記貼着
ヘッド17の上方をその幅方向に往復動させられるカッ
タ25が取り付けられている。そして後退位置にある貼
着ヘッド17の上方に一対のガイドローラ26とそのロ
ール9を回転自在に保持させる軸27とが配置されてい
る。
【0018】前記昇降テーブル3の上方には、固定ビー
ム28からエアーシリンダ29を介して吊り下げた昇降
ビーム30が配置されており、さらにその昇降ビーム3
0には、位置決めバー31が横方向(缶蓋包装体1に対
して直交する方向)に所定寸法、往復動可能に吊り下げ
られている。上記のエアーシリンダ29はいわゆるタン
デムシリンダであって昇降ビーム30を上限位置と下限
位置ならびにその中間位置との三箇所に停止させるよう
になっている。
【0019】また位置決めバー31は、一群の缶蓋包装
体1の積み上げた状態(姿勢)を規制するためのもので
あり、図示しないエアーシリンダおよびそのストローク
エンドを規定する一対のストッパーによって、缶蓋包装
体1のほぼ半径に相当する寸法だけ横方向に移動可能に
なっている。これは、缶蓋包装体1が上下方向に千鳥配
列されることに合わせるためである。
【0020】さらに位置決めバー31の左右両端部に
は、水平に配列された所定本数の缶蓋包装体1の左右位
置を規定するための位置決めフィンガー32が設けられ
ている。すなわち位置決めフィンガー32は、位置決め
バー31からその左右方向に突出した状態にエアーシリ
ンダ33によって保持され、かつ位置決めバー31より
下側に延びている。そしてそのエアーシリンダ33は、
ストローク量の異なる2台のエアーシリンダを組み合わ
せたもの、あるいは三位置に停止させることのできる構
成のものであり、したがって位置決めフィンガー32
は、並列配置した一群の缶蓋包装体1の側端部から離れ
た位置、缶蓋包装体1の側端部に接触した位置、一群の
缶蓋包装体1を両側から締め付けて幅を狭くした位置の
三位置に移動するようになっている。
【0021】つぎに支持テープ6を供給するための機構
について説明する。前述した固定ビーム28には、昇降
テーブル3の幅方向に、かつ昇降テーブル3の幅を越え
た範囲を往復動するトラバーサ34が垂下して取り付け
られている。このトラバーサ34は前記昇降ビーム30
や位置決めバー31に対して、缶蓋包装体1の軸線方向
にずれて配置され、これらとの干渉を避けてある。この
トラバーサ34には、固定ビーム28に取り付けたロッ
ドレスシリンダなどのアクチュエータによって(図示せ
ず)によって往復動するものであり、このトラバーサ3
4には、2本を一対とした4対のガイドロール35が上
下左右の四箇所に取り付けられている。前記貼着機構7
を2台設けることと合わせてガイドローラ35を左右に
設けてあるのは、缶蓋包装体1に2本の支持テープ6を
掛けるためである。そしてこのトラバーサ34の移動範
囲のほぼ中央部には、固定ガイドローラ36が設けら
れ、さらに固定ビーム28の一方の端部側には、支持テ
ープ6をガイドするガイドローラ37とその上方に位置
する支持テープローラ38の保持のための回転軸39と
が設けられている。なお、これらのガイドローラ37や
支持テープローラ38あるいは回転軸39は、それぞれ
一対設けられている。
【0022】上記の昇降テーブル3に対して、並列配置
した一群の缶蓋包装体1を供給する手段は、従来知られ
ている構成のものを採用することができる。例えば、予
め決められた本数の缶蓋包装体1を載せて前後動する可
動テーブル40を昇降テーブル3上のパレット2と前記
位置決めバー31との間に移動させ、その可動テーブル
40上の缶蓋包装体1の端部にストッパープレート(図
示せず)を下降させ、その状態で可動テーブル40を後
退させることにより、一群の缶蓋包装体1をパレット2
に載せ替える構成のものを採用することができる。
【0023】つぎに上述した装置の作用について説明す
る。支持テープ6の始端部をパレット2の上面に貼り付
けるための粘着テープ8は、事前に貼着ヘッド17に吸
着して保持されている。すなわち先行のパレット2に対
して缶蓋包装体1のパレタイジングを行っている間に、
ロール9から引き出されてガイドロール26の間から垂
れ下がっている粘着テープ8の端部を把持爪24が掴
み、その状態でスライダ23が下降することにより、粘
着テープ8が所定寸法引き出される。この時、粘着テー
プ8の非接着面が貼着ヘッド17の前面にほぼ密着し、
そのため貼着ヘッド17が粘着テープ8を真空吸着して
保持する。ついでカッタ25が1回前後動して粘着テー
プ8を貼着ヘッド17よりわずか上側で切断する。その
後、把持爪24が粘着テープ8の把持を解除し、また元
の位置に復帰移動する。こうして所定長さの粘着テープ
8が貼着ヘッド17によって保持されている。
【0024】一方、空のパレット2を載せた昇降テーブ
ル3は上昇限界位置にあり、またトラバーサ34は貼着
機構7側の端部に移動して停止している。この状態で支
持テープ6の始端部は貼着機構7の前面側に垂れ下がっ
ている。この状態で吸着パッド14が吸引を行うことに
より、支持テープ6がこの吸着パッド14に吸い付けら
れて保持され、さらに可動ピン15が支持テープ6の前
面側にまで前進する。ついでフレーム10がパレット2
の上面に向けて回動し、可動ピン15がパレット2の上
面に押し付けられる直前でフレーム10が一旦停止す
る。ここで前記ノズル16からエアーが噴射され、その
結果、支持テープ6のうち可動ピン15より下側に垂れ
ていた部分が図5に示すように、可動ピン15を巻き込
むように折り返される。このように支持テープ6が折り
返された状態でエアーの噴射が止まるとともに、可動ピ
ン15がフレーム10の幅方向に後退移動して支持テー
プ6の前面側から抜き取られる。その後にフレーム10
が更に回動して、ローラ12および押えローラ13が支
持テープ6をパレット2の上面に押え付ける。
【0025】このようにして二つ折りしてパレット2の
上面に押え付けられた支持テープ6の始端部に対して、
貼着ヘッド17が上から降ろされ、粘着テープ8が支持
テープ6の折り線を挟んで支持テープ6からパレット2
の上面に亘って貼り付けられる。すなわち貼着ヘッド1
7は、これを取り付けてあるレバー18がエアーシリン
ダ19によって回動させられることにより、パレット2
の上面に向けて回動させられ、粘着テープ8を上記のよ
うに貼り付ける。
【0026】貼着ヘッド17は、粘着テープ8の吸引保
持を解除した後に復帰回動させられ、これに続けて押え
ローラ13がフレーム10に沿って1回往復動作し、粘
着テープ8を強固に押え付けて支持テープ6およびパレ
ット2の上面に対して確実に貼り付ける。このようにし
て支持テープ6をパレット2に対して固定する粘着テー
プ8の貼り付け位置は、図5に破線で示してある。そし
て貼着機構7は、元の位置に回動復帰する。
【0027】始端部をパレット2に対して固定した支持
テープ6は、トラバーサ34が図1の左端まで移動する
ことにより、パレット2の上面に沿って敷かれる。この
ようにしていわゆる準備の整ったパレット2に対して並
列配置した一群の缶蓋包装体1が供給される。すなわち
一群の缶蓋包装体1を載せた可動テーブル40がパレッ
ト2の上方にまで前進し、その前進端で位置決めバー3
1が下降するとともに、その位置決めフィンガー32が
動作して一群の缶蓋包装体1を左右両側から軽く挟んで
その配列状態を規制する。ついで、それらの缶蓋包装体
1の後端部側にストッパープレートが下降し、この状態
で可動テーブル40が後退することにより、一群の缶蓋
包装体1が可動テーブル40からパレット2の上に降ろ
される。
【0028】パレット2に移載された一群の缶蓋包装体
1は、位置決めフィンガー32が更に動作することによ
り幅方向に締め付けられて緩みが解消され、また位置決
めバー31が更に下降することにより押え付けられて上
下方向での緩みも解消される。しかる後、トラバーサ3
4が図1の右方向の端部まで移動し、支持テープ6を第
1段目の外側端に位置する缶蓋包装体1に巻き付けて折
り返される。そしてその上に第2段目の一群の缶蓋包装
体1が可動テーブル40によって供給される。その場
合、缶蓋包装体1を上下方向には千鳥状に積み上げるた
めに、可動テーブル40は、缶蓋包装体1の半径に相当
する寸法だけ図1の右方向にずれた位置に位置決めさ
れ、これと合わせて位置決めバー31も図1の右方向に
移動させられる。以降、同様にして缶蓋包装体1の締め
付けおよび支持テープ6の巻き付けが順次行われる。図
6に缶蓋包装体1の積み上げ状態と支持テープ6の巻き
掛け状態を概略的に示してある。
【0029】上記のように缶蓋包装体1のパレタイジン
グを行うにあたっては、支持テープ6に張力を付与しつ
つ缶蓋包装体1を締め付けることになるが、支持テープ
6の始端部は、粘着テープ8によってパレット2に固定
されているので、必要充分な張力を支持テープ6に付与
することができる。また特に、上述した実施例では、支
持テープ6の始端部を二つ折りした状態で粘着テープ8
によってパレット2に貼り付けてあるので、デパレタイ
ジングの終了した後は、支持テープ6を図1の右上方向
すなわち粘着テープ8を引き剥がす方向に引けば、粘着
テープ8が支持テープ6の端部に張り付いたままパレッ
ト2から剥がれ、しかも剥された粘着テープ8の全面が
支持テープ6の従前の折り返し部分に張り付き、したが
ってその事後処理が容易になる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の装置で
は、パレット上に缶蓋包装体を千鳥状に積み上げて締め
付ける支持テープの始端部を、人手を介さずに全自動で
パレットの上面に粘着テープで張り付けて固定すること
としたので、押え爪を使用し、あるいは敷紙の下側に挿
入する従来の装置・方法に比較して缶蓋包装体のパレタ
ジングの開始準備操作が容易になり、しかも装置の構
成が簡素化され、さらには作業の高速化と完全自動化に
よる作業の安全とを図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の装置の一例を模式的に示す図であ
る。
【図2】その貼着機構を示す概略的な側面図である。
【図3】粘着テープを所定寸法引き出して切断するため
の機構の一例を模式的に示す側面図である。
【図4】図3の機構の模式的な背面図である。
【図5】支持テープの始端部を二つ折りした状態を示す
説明図である。
【図6】缶蓋包装体の積み上げ状態および支持テープの
巻き付け状態を説明するための模式的な斜視図である。
【符号の説明】
1 缶蓋包装体 2 パレット 3 昇降テーブル 6 支持テープ 7 貼着機構 8 粘着テープ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の缶蓋を整列させて被包してなる円
    柱状の缶蓋包装体を、昇降テーブルに載せられたパレッ
    ト上に並列させて配置するとともに上下方向には千鳥状
    にずらして積み重ね、かつ前記昇降テーブルの上方で缶
    蓋包装体の軸線方向に直交する方向に往復動させる繰出
    し位置移動機構から繰り出した支持テープを九十九折り
    状に折り返して各段の缶蓋包装体の間に挟み込むことに
    より外側部の缶蓋包装体を支持テープで保持する缶蓋包
    装体のパレタイジング装置において、 前記繰り出し機構から垂れ下がっている支持テープに沿
    う起立した位置と前記パレットの上面に倒れかかった位
    置との間で回動するフレームに、前記垂れ下がっている
    支持テープを吸着して保持する吸着パッドが取り付けら
    れとともに、前記フレームと同一の回動中心を中心とし
    てフレームと共に回動しかつフレームに対しても相対的
    に回動するレバーが設けられ、そのレバーに、前記吸着
    パッドによって保持されている支持テープに対して前記
    フレームのパレット上面への倒れかかり方向とは反対側
    に位置するように貼着ヘッドが設けられ、前記レバーに
    取り付けてある粘着テープロールから垂れ下がっている
    粘着テープの先端を把持して前記貼着ヘッドの前面側に
    引き出す把持爪が前記レバーに沿って往復動するように
    設けられ、その把持爪と前記粘着テープロールとの間
    、前記貼着ヘッドの幅方向に往復移動して粘着テープ
    を切断するカッタが配置され、前記フレームが回動する
    ことにより、前記吸着パッドによって保持した支持テー
    プの端部を前記パレットの上面に押し付けた状態で、前
    記レバーが前記フレームに対して回動することにより、
    記貼着ヘッドで保持した粘着テープを前記支持テープ
    の端部とパレットの上面とに亘って貼り付けて前記支持
    テープの端部を前記パレットの上面に固定する貼着機構
    を備えていることを特徴とする缶蓋包装体のパレタイジ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 前記吸着パッドの位置よりも支持テープ
    の端部側の位置に、前記吸着パッドによって吸着してい
    る支持テープの面とは反対に、支持テープの幅方向に延
    びた可動ピンが前後動自在に配置され、前記フレームが
    前記パレットの上面に向けて回動するとともに前記可動
    ピンがパレットの上面に押しつけられ る直前の状態で、
    支持テープの前記可動ピンより下側に垂れている部分
    エアーを吹き付けて支持テープを前記可動ピンに二つ折
    りして巻き付けるノズルが設けられていることを特徴と
    する請求項1に記載の缶蓋包装体のパレタイジング装
    置。
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