JPH0349371Y2 - - Google Patents

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JPH0349371Y2
JPH0349371Y2 JP1984084242U JP8424284U JPH0349371Y2 JP H0349371 Y2 JPH0349371 Y2 JP H0349371Y2 JP 1984084242 U JP1984084242 U JP 1984084242U JP 8424284 U JP8424284 U JP 8424284U JP H0349371 Y2 JPH0349371 Y2 JP H0349371Y2
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JP
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winding
filter device
interference wave
wound
interference
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JP1984084242U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、チヨークコイルを用いた障害波防
止用フイルタ装置、特に高周波領域における障害
波除去率を高めた障害波防止用フイルタ装置に関
するものである。
〔従来の技術〕
チヨークコイルを用いて障害波を減衰させ、も
つて障害波を防止するようにしたこの種の従来の
障害波防止用フイルタ装置としては、例えば第5
図ないし第7図に示すようなものが知られてい
る。
第5図は、コモンモードチヨークコイルを示し
たもので、図において、1,2はそれぞれ絶縁体
で形成されたスプールで、両端にフランジ部1
a,2aを有し、かつ内部に慣通孔が形成されて
いる。3,4はスプール1,2に巻回された巻線
で、ポリウレタン被覆電線等が用いられている。
5,6は上記スプール1,2の慣通孔に一部が挿
入されたコ字状のフエライトコアで、両フエライ
トコア5,6はその慣通孔内で互いに密着してい
る。
第6図は、第5図のA−A線断面図を示し、ス
プール2に巻線4が集中して巻回されており、同
様にスプール1にも巻線3が集中的に巻回されて
いる。
このようにして一連の集中巻線が施されたチヨ
ークコイルにおいては、第7図に示すような電気
回路が構成され、巻線3,4によつて障害波が減
衰される。これにより、障害波が除去され、この
チヨークコイルを備えたフイルタ装置は障害波を
防止することが可能となる。
〔考案が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上記のような障害波防止用フイ
ルタ装置にあつては、各巻線3,4が集中して巻
回されているため、隣接する巻線間の結合静電容
量が増加して各巻線3,4の周波数特性が劣化
し、高周波領域で障害波の減衰量が低下するので
障害波除去率が低下するという問題点があつた。
また、低周波領域での障害波の減衰量を大きくす
ると、高周波領域で障害波除去率が大きく低下す
るという問題点があつた。
この考案は、このような従来のものの問題点を
解決しようとしてなされたもので、隣接する巻線
間の結合静電容量が小さくなり、高周波領域での
障害波除去率を高めることができる障害波防止用
フイルタ装置を提供することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
巻線を巻回するスプールに任意の数のフランジ
部を形成し、このフランジ部により巻線を複数の
ブロツクに分割して、交互積層構造を形成して巻
回し、これにより形成されたチヨークコイルを備
えて障害波防止用フイルタ装置が構成されてい
る。
〔実施例〕
以下、この考案を第1図ないし第4図について
説明する。
第1図は、この考案の一実施例を示す斜視図で
あり、従来と同様チヨークコイルを示したもので
ある。図において、11,12は絶縁体で形成さ
れた2組のスプールで、両端のフランジ部11
a,12aの他に中央にもフランジ部11b,1
2bが形成され、かつ内部に慣通孔が形成されて
いる。13,14はそれぞれスプール11,12
に巻回された巻線で、ポリウレタン等の絶縁物を
被覆した電線が使用されている。15,16は上
記スプール11,12の慣通孔に一部が挿入され
た2組のコ字状のフエライトコアで、両コア1
5,16は慣通孔内で互いに密着している。
第2図は、第1図のB−B線断面図であり、巻
線14はフランジ部12bによつて分割されて巻
回され、同様に巻線13も分割されてスプール1
1に巻回されている。また、第3図は、このよう
にスプール12に分割して巻回した巻線14の詳
細を模式的に示したもので、巻線14はフランジ
部12bの両側に図の矢符で示す如くイ−ロ−ハ
−ニ−……の順に交互に複数のブロツクに分割し
て巻回してあり、各巻線ブロツクによる積層構造
となつている。同様に巻線13も複数のブロツク
に分割され、積層構造を形成している。
上記のような積層構造をもつチヨークコイルを
備えた障害波防止用フイルタ装置においては、従
来と同様に螺施状の巻線13,14によつて障害
波が減衰され、従って障害波を除去するフイルタ
装置としての機能を果たすことができる。その
際、各巻線13,14を複数のブロツクに分割し
て巻回しているので、隣接する巻線間の結合静電
容量が小さくなり、高周波領域での減衰量を大き
くすることができ、障害波除去率が高められる。
第4図は、上述した障害波の減衰量(−dB)
と周波数(MHz)との関係を示したものであり、
実線は本考案によるチヨークコイル、破線は従来
のチヨークコイルを用いた場合をそれぞれ示し、
同一材料・形状のコアを使用し且つ同一巻線数の
巻線を用いた場合の比較データを示している。図
示のように、従来に比して高周波領域における障
害波除去率を大幅に向上させることができ、また
低周波領域においても高い障害波除去率が得られ
るものである。このように、巻線13,14の周
波数特性が改善され、上述した如く高い障害波除
去率が得られる。
なお、第1図に示した例ではスプール11,1
2にフランジ部11b,12bを1ケ所ずつ設け
ているが、このフランジ部11b,12bは種々
の条件に応じて適当数設ければ良く、フエライト
コア15,16の形状もコ字状に限定されること
はなく、例えばI字状などの形状を有するもので
あつても良い。
また、実施例で示したチヨークコイルは、巻線
機を用いて形成することが可能であり、製造工数
を大幅に低減することができるものである。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、巻線
を巻回するスプールに任意の数のフランジ部を形
成し、このフランジ部により巻線を複数のブロツ
クに分割して、交互積層構造を形成して巻回した
ため、隣接する巻線間の結合静電容量が小さくな
り、周波数特性が改善され、低周波領域は勿論高
周波領域においても減衰量が大きく、高い障害波
除去率が得られるという効果があり、しかも組立
作業性は良好で、経済的にも安価なものとするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す斜視図、第
2図は第1図のB−B線断面図、第3図は第2図
の巻線を模式的に示す図、第4図は障害波の減衰
量と周波数との関係を示す図、第5図は従来例を
示す斜視図、第6図は第5図のA−A線断面図、
第7図はチヨークコイルの電気回路図である。 11,12……スプール、11b,12b……
フランジ部、13,14……巻線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 絶縁体で形成されたスプールに巻線を巻回して
    成るチヨークコイルを備えた障害波防止用フイル
    タ装置において、前記スプールに任意の数のフラ
    ンジ部を形成し、このフランジ部により巻線を複
    数のブロツクに分割して、交互積層構造を形成し
    て巻回したことを特徴とする障害波防止用フイル
    タ装置。
JP8424284U 1984-06-08 1984-06-08 障害波防止用フイルタ装置 Granted JPS611813U (ja)

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JP8424284U JPS611813U (ja) 1984-06-08 1984-06-08 障害波防止用フイルタ装置

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JP8424284U JPS611813U (ja) 1984-06-08 1984-06-08 障害波防止用フイルタ装置

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JPS611813U JPS611813U (ja) 1986-01-08
JPH0349371Y2 true JPH0349371Y2 (ja) 1991-10-22

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JP8424284U Granted JPS611813U (ja) 1984-06-08 1984-06-08 障害波防止用フイルタ装置

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Families Citing this family (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0526729Y2 (ja) * 1987-05-08 1993-07-07

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58164212U (ja) * 1982-04-28 1983-11-01 小向電機株式会社 コイル装置

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JPS611813U (ja) 1986-01-08

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