JPH0124905Y2 - - Google Patents

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JPH0124905Y2
JPH0124905Y2 JP17418582U JP17418582U JPH0124905Y2 JP H0124905 Y2 JPH0124905 Y2 JP H0124905Y2 JP 17418582 U JP17418582 U JP 17418582U JP 17418582 U JP17418582 U JP 17418582U JP H0124905 Y2 JPH0124905 Y2 JP H0124905Y2
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JP
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winding
windings
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coil
filter device
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JP17418582U
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、障害波除去特性が優れた障害波防
止用フイルタ装置の構造に関する。
従来、障害波防止用フイルタ装置に用いられる
コモンモードチヨークコイルは第1図に示すよう
に巻線1,2をコア3に巻いた回路構成である。
この種の従来の高周波用コモンモードチヨーク
コイルは、ポリウレタン被覆線のようなコイル用
電線を用いて巻径をほぼ同一径にしてコア3に巻
いて形成されている。例えば、第2図aはトロイ
ダルコア4に巻線5,6を絶縁板7を境界にして
巻線5,6の間の短絡を防止して分離して巻いた
ものである。
第2図bは、丸棒状のコア8に巻線9,10を
互いに離隔して巻いたのである。第2図cは巻線
11,12を隔壁13により離隔してコア14に
巻いたものである。
ここで、フイルタは商用電源ライン等に挿入し
て障害波を抑圧するコモンモードチヨークコイル
に用いられるので、2つの巻線間は安全性、短絡
の防止、絶縁耐圧を得ること等のため離隔した構
造をとる必要がある。
このような従来の障害波防止用フイルタ装置の
構造では、コモンモードチヨークコイルの2巻線
間を離隔した構造であるため、両巻線間の漏洩イ
ンダクタンスが増加する欠点があつた。また、従
来の巻線は巻線の安定及び省スペースのため集中
した整列巻きとなるために隣接巻線間の結合静電
容量が増加して、各巻線の周波数特性が高周波領
域で低下し、障害波除去率が低下する欠点があ
る。
この考案は、叙上の従来の欠点に着目してなさ
れたもので、コモンモードチヨークコイルの巻線
径を順次変化して巻くことにより、隣接巻線間の
結合静電容量を小さくして、特に高周波領域にお
ける減衰量特性を良好にして障害波除去率を大幅
に改善した障害波防止用フイルタ装置を提供する
ことを目的とする。
以下、この考案を一実施例により、第3図以下
に基づいて説明する。
第3図において、フエライト等を素材とする丸
棒状のコア15の両端よりそれぞれポリウレタン
被覆線のようなコイル用電線で形成された巻線1
6,17をそれぞれコア15の軸方向の中央部1
5aに向つて巻線径を順次増加して巻き、コア1
5の両端および中央部15aにおいてそれぞれリ
ード16a,16b,17a,17bを引き出し
たものである。
このような巻線形状は、例えば第4図に示すよ
うな両端部の径が小さく、中央部の径が大になる
ように中空のテーパ状に形成した巻枠18に巻く
ことによつて容易にかつ安定したものが得られ
る。この巻枠18の中心の中空部分に等径の丸棒
状のコア15を挿入することによつてコモンモー
ドチヨークコイルを構成することができる。
以上のように構成されたコモンモードチヨーク
コイルは、巻線16,17がコア15の中央部1
5aにおいて巻線径が大となつていること及び2
巻線間の離隔距離が小さいので、2巻線間結合が
密となり、この2つの巻線16,17の間の漏洩
インダクタンスを比較的小さくすることができ
る。また各巻線16,17における隣接巻線部分
間の結合静電容量が、巻線径が順次変化している
ため隣接巻線部分の接触面積を小さくするので、
小さくすることが出来る。
このことは特に高周波領域で減衰量を大きくと
れ、障害波防止用チヨークコイルとして障害波除
去率が良好になることは明らかである。
以上の実施例における障害波防止用フイルタ装
置の減衰量−周波数特性を従来例と第5図のグラ
フにより比較して説明すると、横軸を周波数(M
Hz)、縦軸を減衰量(−dB)として、曲線19は
従来の巻線構造による特性で周波数約7MHzをピ
ークとして減衰量約−37dBであるのに対し、比
較のためコアの材質、形状及びコイルの巻数を同
一としたこの実施例のものにおいては曲線20の
ように周波数約40MHzをピークとして減衰量約−
57dBとなつている測定結果が得られた。またコ
アの材質、形状を同一にし、巻数のみ変えて周波
数特性が40MHzでピークをもつた状態にすると従
来のものの特性は曲線21(点線で示す)のよう
に約−32dBの減衰量となり上記実施例のものよ
りも減衰特性が劣ることが判る。
以上のように、この考案は、コモンモードチヨ
ークコイルの巻線を順次変化させることにより、
二巻線間の漏洩インダクタンスと隣接する巻線部
分間の結合静電容量を小さくできるから、特に高
周波領域における、減衰量特性を簡単な構造で改
善でき、障害波防止用フイルタ装置の経済化と優
れた障害波除去率が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はコモンモードチヨークコイルの回路
図、第2図a,b,cはそれぞれ従来の高周波用
コモンモードチヨークコイルの構造例を示す斜視
図、第3図はこの考案の一実施例の構造を示す斜
視図、第4図は第3図の巻線の巻枠の一実施例を
示す斜視図、第5図は従来のフイルタ装置とこの
考案による実施例のフイルタ装置の周波数−減衰
量特性を示すグラフである。 15……コア、16,17……巻線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コモンモードチヨークコイルで構成される障害
    波防止用フイルタ装置において、巻線の巻径を両
    端部の径が小さく中央部の径が大きくなるよう順
    次変化させながら巻いてコモンモードチヨークコ
    イルを形成したことを特徴とする障害波防止用フ
    イルタ装置。
JP17418582U 1982-11-19 1982-11-19 障害波防止用フイルタ装置 Granted JPS5978726U (ja)

Priority Applications (1)

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JP17418582U JPS5978726U (ja) 1982-11-19 1982-11-19 障害波防止用フイルタ装置

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JP17418582U JPS5978726U (ja) 1982-11-19 1982-11-19 障害波防止用フイルタ装置

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Publication Number Publication Date
JPS5978726U JPS5978726U (ja) 1984-05-28
JPH0124905Y2 true JPH0124905Y2 (ja) 1989-07-27

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JP17418582U Granted JPS5978726U (ja) 1982-11-19 1982-11-19 障害波防止用フイルタ装置

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JP6287820B2 (ja) * 2014-12-26 2018-03-07 株式会社村田製作所 表面実装インダクタ及びその製造方法

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JPS5978726U (ja) 1984-05-28

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