JPH0348227Y2 - - Google Patents

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JPH0348227Y2
JPH0348227Y2 JP17272386U JP17272386U JPH0348227Y2 JP H0348227 Y2 JPH0348227 Y2 JP H0348227Y2 JP 17272386 U JP17272386 U JP 17272386U JP 17272386 U JP17272386 U JP 17272386U JP H0348227 Y2 JPH0348227 Y2 JP H0348227Y2
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weft
guide
nozzle
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【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は、流体噴射式織機に関し、特に多色よ
こ糸挿入装置の改良に関する。
従来の技術 実用新案登録出願人は、多色のよこ入れノズル
の小型化、およびよこ入れの安定化を目的とし
て、開発初期の段階で、「多色緯糸挿入装置」を
特開昭61−138747号として既に提案している。そ
の発明は、よこ糸噴射ノズルの先端に、凸レンズ
状のよこ糸ガイドを設け、このよこ糸ガイドの壁
面でコアンダ効果(付着効果)を利用し、よこ糸
を噴射流に乗せて方向づけしている。すなわちよ
こ糸噴射ノズルからのよこ糸は、よこ糸ガイド上
で一旦よこ糸標準飛走線から離れる方向へ向か
い、再び正常なよこ糸搬送路であるよこ糸の標準
飛走線に向けて挿入される。
従来技術の問題点 ところで、上記の技術では、噴射流がコアンダ
効果に大きく依存しているため、下記のような新
たな技術的問題が提起された。
(1) よこ糸の種類によつて、よこ糸と流体特に空
気との摩擦力が異なつているため、コアンダ効
果によるよこ糸への影響力も異なり、よこ糸が
正確によこ糸搬送路の中心に導かれない場合が
ある。
(2) よこ入れ条件の調整のために、例えば織機の
単位時間当たりの回転数や織り幅の変更などに
より、よこ入れノズルの噴射圧力が変更された
とき、当然、コアンダ効果の度合も顕著に異な
つてくるため、よこ入れにも影響が生じ、よこ
入れ状態が不安定になりやすい。このため、流
体の圧力の変更が自由に変更できないことにな
る。
考案の目的 したがつて、本考案の目的は、上記2つの問題
点、すなわちコアンダ効果の依存性を少なくしな
がら、よこ入れを安定化するとともに、よこ入れ
用流体圧力の調整範囲を拡げることである。
考案の解決手段 そこで、本考案は、複数のよこ入れノズルを平
行な状態で配置しないで、それらの中心軸を糸ガ
イド入口側でよこ糸の標準飛走線上に向けて配置
するとともに、各よこ入れノズルの先端に、起端
部が上記よこ入れノズルの噴射口の内径面より上
記標準飛走線側に存在し、かつこの標準飛走線に
平行ないし当該飛走線に指向する案内面を形成し
ている。好ましくは、上記案内面のノズル側端が
各ノズルの噴射口の内径に対し、標準飛走線の側
で接していればよい。そうすれば、ノズル噴射口
と案内面との段差による気流の乱れが生じないの
で好ましい。この案内面は、凸面、凹面あるいは
平面であり、上記のように、よこ糸の標準飛走線
に対し、平行ないし当該標準飛走線に指向する状
態で形成されている。このため、各よこ入れノズ
ルからの噴射流は、この案内面に沿つて飛走する
過程で、よこ糸の標準飛走線から離れる方向の分
力を発生せず、噴射流の方向づけと、この噴射流
と案内面との間のコアンダ効果との相乗作用によ
つて、安定な状態で糸ガイドの標準飛走線に挿入
される。このため、本考案では、前記目的、すな
わちよこ糸の正確な方向づけおよびよこ入れの安
定化と、流体圧力の変更幅の拡大とが同時に達成
できる。
なお、好ましい実施例によると、上記各よこ入
れノズル毎の案内面は、共通な案内体の外周面に
よつて一体的に形成される。そして、この案内体
は、各ノズルの間で仕切翼を形成することによつ
て、噴射流の相互の干渉を防止し、噴射流やよこ
糸の安定化を計つている。
考案の構成 まず、第1図は、流体噴射式織機として、空気
噴射式織機に、本考案の多色よこ糸挿入装置1を
組み込んだ状態を示している。
従来と同様に、多色例えば4色のよこ糸2は、
それぞれ、給糸体3から引き出され、測長貯留装
置4を経て、対応のよこ入れノズル5の内部に案
内され、よこ入れノズル5からの噴射流体すなわ
ち噴射中の空気14の流れに沿つて、おさ6など
の糸ガイド7中によこ入れされる。なお、上記複
数のよこ入れノズル5のノズルホルダー15およ
びおさ6は、それぞれリードホルダー8によつて
支持されている。
そして、上記各よこ入れノズル5は、第1図な
いし第3図に示すように、糸ガイド7のほぼ中心
位置でよこ糸2の標準飛走線9の延長上の周りに
対称的に配置されており、それらの各中心軸10
は、糸ガイド7の入口側の標準飛走線9に向けら
れている。さらに好ましい例としては、一点で、
または2つのよこ入れノズル5ごとに異なる点で
交差している。
また、本考案の多色よこ糸挿入装置1は、最も
特徴的な構成部分として、各よこ入れノズル5の
噴射口側で案内体11によつて、案内面12を備
えている。この案内面12は、各よこ入れノズル
5の噴射口の内径に対し標準飛走線9の側で接
し、標準飛走線9に対し、平行な母線からなる円
柱面として形成されている。この結果、案内体1
1は、円柱体であり、標準飛走線9を共通の軸と
して配置されており、その外周部分で4つの仕切
翼13を一体的に形成している。この仕切翼13
は、各よこ入れノズル5との間に介在し、各よこ
入れノズル5からの噴射流域を区画している。も
ちろん、この案内体11の外径は、糸ガイド7の
有効な内径よりも小さく設定されている。
考案の作用 よこ入れノズル5は、予め選択されたよこ入れ
順序で、よこ入れ用流体として空気14を噴射
し、内部のよこ糸2を糸ガイド7の標準飛走線9
に向けて挿入する。各よこ入れノズル5は、既に
述べたように、標準飛走線9から離れた位置で、
糸ガイド7の入口側の標準飛走線9の一点または
異なる点に向けて配置されているため、よこ入れ
ノズル5からの空気14の流れは、よこ糸2とと
もに糸ガイド7の中心に向けられており、その途
中で案内面12に沿つてそこを通過する。このと
き、案内面12の表面圧力は、他の部分の圧力よ
りも小さくなるため、よこ糸2は、その案内面1
2の壁面の近くに沿つてコアンダ効果によつて付
着傾向をもちながら、糸ガイド7の中心に向けて
飛走する。このように案内面12の部分でコアン
ダ効果が発生するため、空気14の流れは、その
案内面12に沿つて流れる過程で、常に糸ガイド
7の入口側の標準飛走線9に向けられており、一
時的にも、標準飛走線9から離れる方向の分力を
発生しない。この結果、よこ糸2は、糸ガイド7
の入口側中心に向けて飛走する。
このように、コアンダ効果が作用したとして
も、その影響力が比較的小さく、よこ糸2の飛走
方向が殆どよこ入れノズル5の方向によつて規制
され、しかも、空気14の流れが案内面12に沿
つて流れる過程でも、標準飛走線9から離れる方
向の分力を受けないため、よこ糸2は、コアンダ
効果の影響力を受けながらも、よこ入れノズル5
の向きによつて規制されながら、糸ガイド7の中
心部分に安定に挿入される。このように、よこ糸
2から糸ガイド7の内部に安定に挿入されるた
め、よこ糸2の物理的性質が変化したときや、空
気14の圧力値が変化したときでも、よこ糸2の
飛走状態は安定化する。したがつて、空気14の
圧力が従来のものに比較して広い範囲で変更でき
ることになる。
考案の他の実施例 前記実施例は、案内面12を円柱面として形成
しているが、第4図の実施例は案内面12を円錐
台として形成した例を示している。したがつて、
この案内面12の母線は、標準飛走線9と平行に
ならず、糸ガイド7側の一点で交差することにな
る。この場合でも、必要なコアンダ効果が得ら
れ、またよこ入れノズル5の指向性は、前記実施
例に比較してより強化される。
次に、第5図および第6図の実施例は、案内面
12を平面として構成した例を示している。この
結果、案内体11は、ほぼ四角錐となつている。
同時に、この案内面12は、先細りの曲面となつ
ており、弾丸にほぼ等しい断面形状となつてい
る。この実施例では、案内体11の先端部分で、
空気14の乱流がなくなるため、空気14の流れ
は、層流となつてよこ糸2をより一層良好な状態
で飛走させる。
さらに、第7図の実施例は、3色と対応し、よ
こ入れノズル5を正三角形の頂点位置に配置した
例を示しており、また案内面12を凹面として形
成した例を示している。また第8図の実施例は、
2色のよこ入れノズル5と対応し、案内体11
で、案内面12および仕切翼13を殆ど兼用した
状態で形成した例を示している。このように、案
内面12が凹面として形成されていると、空気1
4の拡散がなくなるため、空気流が有効に利用で
きることになる。
考案の効果 本考案では、下記のような特有の効果が得られ
る。
多色よこ入れでは、一般に、よこ入れノズル群
が大型化するが、本考案では、それぞれのよこ入
れノズルが小さく、また糸ガイドの有効断面積を
拡大せずして、従来のよこ入れノズルおよび糸ガ
イドがそのまま利用でき、多色よこ入れでも安定
なよこ入れが可能となる。
また、各よこ入れノズルが糸ガイドの標準飛走
線に向けて配置されており、しかも案内面が流体
の流れに対しコアンダ効果を作用させながら、流
体の流れに標準飛走線から離れる方向の分力を発
生させないため、コアンダ効果に依存するよこ糸
の指向性が小さくなり、この結果、よこ糸の種類
やよこ入れ流体の圧力の調整に対してもよこ入れ
の安定性が確保される。
また、案内体と一体的に仕切翼が設けられてお
れば、隣り合うよこ糸が互いに絡み合わず、また
よこ入れ流体の拡散もなくなるため、噴射流が糸
ガイドの壁面に沿つて安定に流れ、噴射流が有効
に利用できることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の流体噴射式織機の多色よこ糸
挿入装置の正面図、第2図はよこ入れノズルおよ
び案内面の拡大正面図、第3図は第2図の−
線での断面図、第4図は他の実施例での断面図、
第5図は他の実施例での要部の正面図、第6図は
第5図の−線での断面図、第7図および第8
図はさらに他の変形例の正面図である。 1……多色よこ糸挿入装置、2……よこ糸、4
……測長貯留装置、5……よこ入れノズル、7…
…糸ガイド、9……標準飛走線、10……中心
軸、11……案内体、12……案内面、13……
仕切翼、14……空気。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 複数のよこ糸についてよこ糸毎によこ入れノ
    ズルを有し、各よこ入れノズルから流体を噴射
    して各よこ糸を糸ガイドによこ入れする流体噴
    射式織機において、各よこ入れノズルを上記糸
    ガイド内のよこ糸の標準飛走線の延長上の周り
    に配置するとともに、各よこ入れノズルの中心
    軸を上記糸ガイドの入口側の上記標準飛走線に
    指向させ、さらに各よこ入れノズルの先端に、
    起端部が上記よこ入れノズルの噴射口の内径面
    より上記標準飛走線側に存在し、かつ標準飛走
    線に平行ないし当該標準飛走線に指向する方向
    の案内面を設けてなることを特徴とする多色よ
    こ糸挿入装置。 (2) 上記案内面を複数のよこ入れノズルに共通な
    案内体の外形によつて形成することを特徴とす
    る実用新案登録請求の範囲第1項記載の多色よ
    こ糸挿入装置。 (3) 案内体の一部で各よこ入れノズル間に位置す
    る仕切翼を一体的に形成してなることを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第2項記載の多色
    よこ糸挿入装置。
JP17272386U 1986-11-12 1986-11-12 Expired JPH0348227Y2 (ja)

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JPS6378083U JPS6378083U (ja) 1988-05-24
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