JPH08246295A - 流体噴射式織機の緯入れノズル - Google Patents

流体噴射式織機の緯入れノズル

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JPH08246295A
JPH08246295A JP7079697A JP7969795A JPH08246295A JP H08246295 A JPH08246295 A JP H08246295A JP 7079697 A JP7079697 A JP 7079697A JP 7969795 A JP7969795 A JP 7969795A JP H08246295 A JPH08246295 A JP H08246295A
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JP
Japan
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fluid
nozzle body
weft
nozzle
hole
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Application number
JP7079697A
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English (en)
Inventor
Koichi Hattori
恒一 服部
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノズルボディを囲繞して画定形成された環状
室からノズルボディに穿設された流体流入孔を通し、ニ
ードルを囲繞して画定形成された増速流路を経て、流体
が噴射されてニードルに通された緯糸を包絡して飛ばす
型式の緯入れノズルにおいて、緯入れノズル内での流体
の流れを安定化させ、噴射流体の緯糸包絡集束性を向上
させること。 【構成】 ノズルボディ3に穿設形成された流体流入孔
9の少なくとも流入口をノズルボディ3の円周方向を長
軸とする長孔とした。 【作用】 ノズルボディの流体流入孔穿設形成部位にお
ける壁部分が減少する結果、流体の流れの方向が安定し
速度も一定となる。したがって噴射流体の緯糸包絡集束
性が向上し、緯入れが安定化するとともに流体が経糸に
当ることにより発生する種々の問題を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は流体噴射式織機の緯入
れノズルに関するものであり、特にノズルボディを囲繞
して画定形成された環状室からノズルボディに穿設され
た流体流入孔を通し、ニードルを囲繞して画定形成され
た増速流路を経て、流体が噴射されてニードルに通され
た緯糸を包絡して飛ばす型式のウオータージェットルー
ムにおける緯糸に対する噴射水の包絡集束性の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような型式の緯入れノズルとして
は特開昭64−6150号に開示されたものが知られて
いる。すなわちノズルボディに複数個の横断面略円形の
流体流入孔が円周方向にほぼ等間隔に離間して穿設形成
されており、これらの流体流入孔が環状室を増速流路に
接続している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがかかる従来技
術の構成の場合には、ノズルから噴射される流体が経糸
開口内で散乱する傾向がある。この結果、噴射流体の横
糸搬送力が低下するばかりでなく、噴射流体が経糸に当
って経糸の毛羽立ちや織布の欠陥あるいは開口不良を誘
発するといった問題がある。
【0004】これは上記の流体流入孔から増速流路に流
れ込む流体の流れの方向が安定せず、しかも速度が不均
一なことによりもたらされるものである。このような流
れの状態となる原因としてはつぎのようなことが考えら
れる。
【0005】上記のように従来技術の場合における流体
流入孔は全てその横断面形状が円形であり、しかも流体
流入孔が穿設される領域は決められている。したがって
孔径の寸法には上限があり、従来のものにおいてはこの
上限寸法の円形の流体流入孔が穿設形成されている。
【0006】また流体流入孔はノズルボディの外周面か
らノズルボディの中心軸を指向して穿設されている。こ
の故に流体流入孔の流入口の間隔をある程度以上狭くす
ると、流入口よりは相互間隔が狭まる流出口が隣接する
もの同士で交差してしまうことになる。この結果、交差
した部分が薄肉化して強度的な問題が起きてくる。
【0007】これらの理由からして、従来の構成にあっ
ては流体流入孔間の壁部分が大きくならざるをえず、ま
た小さくするにも上記のように設計上の限界があった。
【0008】この故に環状室から流体流入孔に流体が流
れ込む際に、この方向に流れた流体が流体流入孔間の壁
部分に衝突して、環状室の円周方向の流れに変わる部分
が発生する。この結果円周方向の流れが流体流入孔に流
れ込もうとする流れと衝突して、後者の流れを阻害した
り流れに抵抗を及ぼしたりする。これにより流体の流れ
が大幅に乱されたり、流入速度が不均一になったりす
る。壁部分を小さくすればこのような現象は抑制できる
が、上記の理由からして従来技術にあっては、それは実
現困難である。
【0009】したがって従来技術の構成である限りは、
例え整流素子を増速流路に付設した構造であっても、流
体を充分には整流できない。この故に流れが乱れたまま
の状態で流体が噴射されたり、噴射される流体が部分的
に速度の異なるものとなる。この結果上記の様に噴射流
体が経糸開口内で散乱するのを免れないのである。
【0010】上記の様な従来技術の現状に鑑みて、この
発明の目的は緯入れノズル内での流体の流れを安定化さ
せ、噴射流体の緯糸包絡集束性を向上させることにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めにこの発明においては、ノズルボディに穿設形成され
た流体流入孔の少なくとも流入口をノズルボディの円周
方向を長軸とする長孔としたことを要旨とする。
【0012】
【作用】ノズルボディの流体流入孔穿設形成部位におけ
る壁部分が減少する結果、流体の流れの方向が安定し速
度も一定となる。したがって噴射流体の緯糸包絡集束性
が向上し、緯入れが安定化するとともに流体が経糸に当
たることにより発生する種々の問題点を防止する。
【0013】
【実施例】図1および図2に示すのはこの発明の緯入れ
ノズルの一実施例である。この緯入れノズルは互いに同
心状に嵌挿組み付けられたノズルジョイント1とノズル
ボディ3とニードル5とから構成されている。給水孔1
1を具えたノズルジョイント1のノズルボディ装着孔と
ノズルボディ3の外周面とにより環状室7が画定形成さ
れている。またノズルボディ3に嵌挿されたニードル5
の先端部外周面とノズルボディ3の内周面(より正確に
はノズルボディ3の先端部に内挿されたノズルの内周
面)とによりテーパ状の増速流路13が画定形成されて
いる。環状室7と増速流路13とはノズルボディ3に穿
設された流体流入孔9により接続されている。ニードル
5の中心部には緯糸を導く給糸孔51が形成されてい
る。なお増速流路13には整流素子15が設けられてい
る。またノズルボディ3の先端部外周にはノズルナット
17が螺合しており、このノズルナット17によりノズ
ルボディ3をノズルジョイント1に固定している。
【0014】緯糸搬送用の流体は給水孔11から環状室
7に入り、流体流入孔9を経て増速流路13に流れ込
み、その下流端から噴射されてニードル5の給糸孔51
に通された緯糸を包絡して飛ばせる。
【0015】この発明にあっては上記のような構成にあ
って、流体流入孔の少なくとも流入口をノズルボディの
円周方向を長軸とする長孔に形成したものである。図示
の例にあっては、6個の長孔状流入口91が円周方向に
中心角30度の等間隔で配置されている。また図3に示
す実施例にあっては4個の長孔状流入口91が円周方向
に中心角45度の等間隔で配置されている。
【0016】もっとも必ずしも複数個の流入口91を長
孔状とする必要はなく、例えば図4に示すように1個の
流体流入孔を、壁部分31により区画された長孔状の流
入口としてもよい。ただし全体の強度および増速流路に
流れ込む流体のバランスを考慮すると、複数個の長孔と
するのが望ましい。またこれら複数個の長孔はノズルボ
ディの円周方向に均等な中心角で配置するのが望まし
い。
【0017】以上の例においては長孔として楕円形状の
ものが示されているが、この発明における流体流入孔は
これに限定されるものではなく、例えば図5に示すよう
な方形状のものであってもよい。
【0018】また、この発明における流体流入孔は、従
来のもののように流入口から流出口までが同一の横断面
積である必要はなく、少なくとも流入口のみが長孔であ
ればよい。すなわち、エンドミル加工またはドリル加工
のように同一横断面積で孔を穿設する場合とは別に、放
電加工またはレーザ加工等の加工方を用いることで流入
口から流出口間で横断面積あるいは形状をかえた流体流
入孔を穿設することが可能である。また、ノズルボディ
を成型する段階で、ロストワックス鋳造による成型法を
用いることにより上記のような流体流入孔が最初から設
けられているノズルボディとすることができる。
【0019】上記のような流体流入孔として、例えば流
入口を長孔とし流出口を円孔とし、両者を連結する孔の
内側面をテーパ状または円弧状としたものでもよい。ま
た、流出口が小さいことにより流体が流体流入孔から流
出する際の流れの乱れを考慮すると、流入口と流出口と
をともに長孔として中間部のみを円孔としたものでもよ
い。いずれにしても流体はテーパ状または円弧状の壁面
に沿って流れるので、従来のように流れの方向に対して
垂直な壁面の場合に比べて流れの乱れは格段に少ない。
【0020】また、流入口と流出口とをともに長孔とす
る場合であっても、両者の横断面積を同一とする必要は
なく、間隔が広くなる流入口を流出口よりも横断面積が
大きい(円周方向に長い)長孔としてもよい。このよう
な構成によれば、流入口側および流出口側のいずれの壁
部分も最小限のものとすることができ、特に、方形の長
孔の場合には最小限、稜線状のものとすることができ
る。
【0021】また、上記の場合には壁部分が少なく強度
的に問題があるので、流体流入孔の内側の部分をテーパ
状または円弧状とし、壁の中間部分に厚みを持たせるよ
うにするのが望ましい。
【0022】
【発明の効果】緯入れノズル内での流体の流れが安定す
ることにより、噴射流体の集束性が向上する。これによ
り噴射流体の緯糸搬送力が安定し、緯入れが安定化され
るとともに、噴射流体が経糸に当ることに起因する開口
不良が防止される。さらに噴射流体が経糸に当らないの
で、経糸の毛羽立ちや織布の経筋の発生も低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の緯入れノズルの一実施例を示す断面
側面図である。
【図2】同じくその要部横断面図である。
【図3】この発明の緯入れノズルの他の実施例を示す要
部横断面図である。
【図4】この発明の緯入れノズルのさらに他の実施例を
示す要部横断面図である。
【図5】この発明の緯入れノズルのさらに他の実施例を
示す要部横断面図である。
【符号の説明】
1 ノズルジョイント 11 給水路 3 ノズルボディ 31 壁部分 5 ニードル 51 給糸孔 7 環状室 9 流体流入孔 13 増速流路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノズルボディを囲繞して画定形成された環
    状室からノズルボディに穿設された流体流入孔を通し、
    ニードルを囲繞して画定形成された増速流路を経て、流
    体が噴射されてニードルに通された緯糸を包絡して飛ば
    す型式であって、上記流体流入孔の少なくとも流入口が
    ノズルボディの円周方向を長軸とする長孔であることを
    特徴とする流体噴射式織機の緯入れノズル。
JP7079697A 1995-03-10 1995-03-10 流体噴射式織機の緯入れノズル Pending JPH08246295A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102367621A (zh) * 2011-09-16 2012-03-07 吴江市晓昱喷气织造有限公司 喷水织机的喷嘴
CN103147214A (zh) * 2013-03-27 2013-06-12 吴江市金平华纺织有限公司 一种宽幅喷水织机
CN103147213A (zh) * 2013-03-27 2013-06-12 吴江市金平华纺织有限公司 一种喷水织机投纬结构
CN103820927A (zh) * 2014-03-13 2014-05-28 湖州润源丝织有限公司 喷水织机动能补偿结构
CN106757694A (zh) * 2017-03-21 2017-05-31 王安俭 一种喷水织机防溅式喷口

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