JP4675732B2 - エアジェットルームにおける緯入れ装置 - Google Patents
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Description
しかし、特許文献1の緯入れノズルは前記したように、合流部の糸導入管3の一部を大きく開放することによって従来の圧縮空気流の絞り効果を緩和し、前記合流部における噴射流量を増大して圧縮空気流の急激な膨張を無くし、緯糸への影響を無くそうとしたものである。
請求項2の発明では、前記第2の噴射通路を通過する緯入れ用圧縮空気流に絞り効果を付与することができ、流速の高い緯入れ用圧縮空気流を前記緯糸通路に噴射することができる。
請求項3に記載の発明では、前記第2の噴射通路から噴射される緯入れ用圧縮空気流に緯入れ方向に指向された一定方向の螺旋状の旋回流を生成することができ、緯糸5の撚り方向と同一方向の螺旋状旋回流にすれば、緯入れ用圧縮空気流にさらされる緯糸5の撚り戻り等の損傷を防止できる。
請求項4に記載の発明では、前記第2の噴射通路から前記緯糸通路に噴射される緯入れ用圧縮空気流量を増加し、前記第1の噴射通路から噴射された緯入れ用圧縮空気流の逆流の抑制効果をより高めることができる。
請求項5に記載の発明では、前記供給通路に近い位置の圧力損失の少ない状態にある緯入れ用圧縮空気流を前記第2の噴射通路に供給することができる。
請求項6に記載の発明においても、前記第2の噴射通路に比較的圧力損失の少ない緯入れ用圧縮空気流を供給することができ、前記第1の噴射通路から噴射された緯入れ用圧縮空気流の逆流抑制効果を得ることができる。
請求項7に記載の発明では、緯入れ用圧縮空気流を前記第2の噴射通路に供給するための新たな通路を形成する必要が無く、前記緯入れノズルの構成を従来と実質的に変わらない程度に簡単な構成とすることができる。
以下、第1の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1において、エアジェットルームの緯入れ装置における緯入れノズル1の配設位置を示した。周知のように、ヤーンビーム(図示せず)から送り出された経糸2は綜絖枠3によって開閉口される。緯入れノズル1は緯入れ時に図示しない圧縮空気源から切り換えバルブ及びパイプ4を介して供給される圧縮空気流を噴射し、図示しない給糸部から緯糸測長貯留装置を介して緯入れノズル1に引き通されている緯糸5を前記した経糸開口内に挿入する。緯入れが終了すると、緯糸5は筬6によって筬打ちされ、織布7が形成される。
なお、加速管27の加速通路26はその内径が緯入れ方向下流側に向けて順次拡大するテーパ面に形成されているが、同一径であっても構わない。
エアジェットルームの運転中、緯入れ時期になると、図示しない切り換えバルブの切り換え動作により、圧縮空気源から圧縮空気流がパイプ4及び供給通路10を介して第1環状室15に供給される。
また、第1環状室15は供給通路10に最も近い位置にあり、圧力損失の少ない状態にある圧縮空気流を第2の噴射通路30に供給することができる。
図4及び図5に示す第2の実施形態は、前記第1の実施形態における第2の噴射通路の配設位置を変更したものである。従って、前記第1の実施形態と同一の構成部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
また、第2の噴射通路40は先細りとなるテーパ面43で形成されるため、圧縮空気流の絞り効果が発生し、高い流速の圧縮空気流を噴射することができる。
図6に示す第3の実施形態は前記第1の実施形態の第2の噴射通路を変更したもので、前記第1の実施形態と同一の構成部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
なお、螺旋状旋回流を生成する第2の噴射通路50は1箇所にのみ配設しても前記と同様の効果を得ることができる。
図7及び図8に示す第4の実施形態は前記第1の実施形態の第2の噴射通路の配設位置を変更したもので、前記第1の実施形態と同一の構成部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
第4の実施形態の第2の噴射通路60は整流部材18の整流通路17との関係で配設したものである。第2の噴射通路60の入口61は整流通路17に直接開口し、出口62は緯糸通路12に開口する。また、第2の噴射通路60は前記第1の実施形態と同様に緯入れ方向に指向するとともに緯糸通路12の長手方向中心軸33と鋭角に交差するように配設されている。
従って、第4の実施形態においても第2の噴射通路60は第1環状室15内の圧力に近い圧力の圧縮空気流を噴射することができ、前記第1の実施形態とほぼ同様の作用効果を発揮することができる。
図9に示す第5の実施形態は前記第1の実施形態の第2の噴射通路の配設位置をさらに変更した例で、前記第1の実施形態と同一の構成部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
第5の実施形態の第2の噴射通路70の入口71は第2環状室28に開口し、出口72は緯糸通路12に開口する。また、第2の噴射通路70は前記第1の実施形態と同様に緯入れ方向に指向するとともに緯糸通路12の長手方向中心軸33と鋭角に交差するように配設されている。第2環状室28では、第1の噴射通路29と違い、スリーブ23の内周面と導糸管11の外周面とで形成されるくさび状空間で空気流が圧縮されていないため、第2の噴射通路70を設けても空気流が膨張することはない。
従って、第5の実施形態においても第2の噴射通路70は所定圧力の圧縮空気流を噴射することができ、前記第1の実施形態とほぼ同様の作用効果を発揮することができる。
(2)前記各実施形態に示した整流部材18を有しない緯入れノズルにおいても実施することができる。
8 ノズル本体
11 導糸管
12 緯糸通路
15 第1環状室
18 整流部材
25 合流通路
27 加速管
28 第2環状室
29 第1の噴射通路
30、40、50、60、70 第2の噴射通路
33 緯糸通路の長手方向中心軸
43 第2の噴射通路のテーパ面
53 第2の噴射通路の長手方向中心軸
Claims (7)
- 織布の側方に配置され、緯入れ毎に緯入れ用圧縮空気流を噴射して緯糸を経糸開口内に挿入する緯入れノズルを備えたエアジェットルームにおける緯入れ装置において、
前記緯入れノズルは、ほぼ中央に貫通した孔と前記緯入れ用圧縮空気流が供給される供給通路を備えたノズル本体と、前記ノズル本体の孔内に配置されて前記孔の内周面と外周の間で前記供給通路に連通する圧縮空気流路を形成すると共に内部に緯糸通路を有する導糸管と、前記圧縮空気流路の下流側で前記導糸管の先端部外周との間に緯入れ用圧縮空気流の第1の噴射通路を形成するスリーブと、前記スリーブの先端に結合する加速管とから構成され、
前記圧縮空気流路と前記緯糸通路とを連通する緯入れ用圧縮空気流の第2の噴射通路を前記第1の噴射通路より上流位置に緯入れ方向に指向するように前記導糸管に形成したことを特徴とするエアジェットルームにおける緯入れ装置。 - 前記第2の噴射通路はその出口に向けて先細りとなるテーパ面で形成されたことを特徴とする請求項1に記載のエアジェットルームにおける緯入れ装置。
- 前記第2の噴射通路はその長手方向中心軸を前記導糸管の緯糸通路の長手方向中心軸からずらせて配置し、前記緯糸通路内に螺旋状の旋回気流を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載のエアジェットルームにおける緯入れ装置。
- 前記第2の噴射通路は前記導糸管に2箇所以上形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエアジェットルームにおける緯入れ装置。
- 前記圧縮空気流路に複数の整流フィンと各整流フィンの間に形成された整流通路を有する整流部材を配設し、前記第2の噴射通路の入口を前記整流通路よりも上流側に開口したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のエアジェットルームにおける緯入れ装置。
- 前記第2の噴射通路を前記整流フィンに形成したことを特徴とする請求項5に記載のエアジェットルームにおける緯入れ装置。
- 前記第1の噴射通路と前記第2の噴射通路には前記整流通路の上流に形成された共通の第1環状室から緯入れ用圧縮空気流が供給されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のエアジェットルームにおける緯入れ装置。
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