JP2023183167A - エアジェット織機の緯糸搬送ノズル - Google Patents

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Masataka Hamaguchi
宏史 谷内
Hiroshi Yachi
靖裕 近藤
Yasuhiro Kondo
一郎 樽谷
Ichiro Taruya
範和 佐藤
Norikazu Sato
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Abstract

【課題】緯糸の推進力をより向上できるエアジェット織機の緯糸搬送ノズルを提供すること。【解決手段】二つのエアガイド面37の各々は、流路形成部34の内周面に位置し、流路形成部34の基端側に向けて凹むように延びる内縁F1と、流路形成部34の外周面に位置し、かつ内縁F1よりも流路形成部34の基端側において内縁F1に沿うように延びる外縁F2とを有している。二つのエアガイド面37は、流路形成部34の中心軸線L1の回りに均等に設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、エアジェット織機の緯糸搬送ノズルに関する。
エアジェット織機では、緯糸は、緯入れ用メインノズルのエア噴射作用によって緯糸搬送ノズルに挿通される。
緯糸搬送ノズルは、スレッドガイドと、加速管と、を備えている。
スレッドガイドは、緯糸が挿通される緯糸通路を内部に画定するとともに、緯糸通路の出口側に円錐筒状の流路形成部を備える。加速管は、流路形成部を囲む円錐筒状の流路画定部を備えるとともに、緯糸の緯入れ方向における緯糸通路の出口よりも前方に牽引通路を画定する。また、流路形成部の外周面と流路画定部の内周面との間には、環状のエア流路が画定されている。エア流路の流路断面積は、流路形成部の基端側から先端に向かうに従い小さくなっている。このエア流路の流路断面積の変化により、エア流路を流れ出たエアは加速される。
緯糸通路に挿通された緯糸は、加速管内の牽引通路を通る。緯糸は、スレッドガイドの先端よりも先の加速管内の牽引通路で、エア流路からのエアによって加速されるとともに、エアに携行される。
牽引通路での緯糸の推進力を向上させるために、例えば、特許文献1に開示の糸通しノズル80は、図13及び図14に示すように、スレッドガイド81の先端に複数の切り欠き82を設けている。切り欠き82は、スレッドガイド81の先端から基端となる根元側端部82aに向けて徐々に狭くなるように形成されている。この切り欠き82によって、エア流路83から流れ出たエアが牽引通路84に流入する際の急激な膨張が回避される。糸通しノズル80内でのエアの急激な膨張の回避によって、乱流の発生が防止されるため、緯糸の推進力が向上される。
特開平9-21035号公報
ところが、特許文献1の糸通しノズル80では、切り欠き82によって、エアの急激な膨張は回避されているものの、切り欠き82の根元側端部82aにおいて、エア流路83の流路断面積が急激に変化する。その結果、切り欠き82の根元側端部82a付近でエアの流れに乱れが生じるとともに、エアがスレッドガイド81の内部に向かって逆流するため、緯糸の推進力の向上が十分でない。
上記問題点を解決するためのエアジェット織機の緯糸搬送ノズルは、緯糸が挿通される緯糸通路を画定するとともに、前記緯糸通路の出口側に流路形成部を備えるスレッドガイドと、前記流路形成部を囲む流路画定部を備えるとともに、前記緯糸の緯入れ方向における前記緯糸通路の出口よりも前方に牽引通路を画定する加速管と、を備え、前記流路形成部の外周面と前記流路画定部の内周面との間に環状のエア流路が画定されており、前記エア流路は、当該エア流路の出口において前記牽引通路に連通するとともに、前記エア流路の入口から前記エア流路の出口に向かうに従い流路断面積が小さくなるエアジェット織機の緯糸搬送ノズルにおいて、前記スレッドガイドは、前記流路形成部の先端に複数のエアガイド面を備え、複数の前記エアガイド面の各々は、前記流路形成部の内周面に位置し、前記流路形成部の基端側に向けて凹むように延びる内縁と、前記流路形成部の外周面に位置し、かつ前記内縁よりも前記流路形成部の基端側において前記内縁に沿うように延びる外縁と、を有し、複数の前記エアガイド面は、前記流路形成部の中心軸線の回りに均等に設けられていることを要旨とする。
これによれば、エア流路の出口から牽引通路に流れ出るエアは、エアガイド面によって牽引通路の中心軸線に向かように案内される。このため、エア流路を流れ出たエアが、流路形成部の基端側に向けて緯糸通路へ逆流することを抑制できる。よって、エアの逆流を原因とした緯糸の推進力の低下を抑制して、緯糸の推進力を向上できる。また、均等に設けられた複数のエアガイド面により、エア流路の出口から牽引通路に流れ出るエアは、複数の流れに均等に分散される。すると、エア流路の出口から流れ出たエアによって発生する衝撃波の大きさを抑えることができる。このため、加速管内での衝撃波を原因とした緯糸の推進力の低下を抑制できる。よって、均等に設けられた複数のエアガイド面によって、緯入れ用メインノズルのエア噴射作用による緯糸の推進力をより向上できる。
エアジェット織機の緯糸搬送ノズルについて、前記エアガイド面を二つ備えていてもよい。
これによれば、エアガイド面の数が少ないほど、エア流路の出口から牽引通路に流れ出たエアは分散されやすい。よって、二つのエアガイド面によって、エア流路の出口から流れ出たエアによって発生する衝撃波の大きさをより抑えることができる。
エアジェット織機の緯糸搬送ノズルについて、前記二つのエアガイド面は、前記流路形成部の前記中心軸線に直交する仮想線を挟んで設けられ、前記中心軸線に沿い、かつ前記仮想線に直交する前記エアガイド面の断面は、前記流路形成部の基端側から前記仮想線に向かうに従い前記緯入れ方向の前方に向けて膨らむ曲面状であってもよい。
これによれば、エア流路の出口から流れ出たエアは、エアガイド面によって牽引通路の中心軸線に流れるように案内される。
本発明によれば、緯糸の推進力をより向上できる。
実施形態の緯糸搬送ノズルを示す断面図である。 エアガイド面の周囲を示す部分断面図である。 エアガイド面を示す部分斜視図である。 前駆体及び流路形成部を示す部分断面図である。 エアガイド面の別例の一態様を示す部分断面図である。 エアガイド面の別例の一態様を示す部分斜視図である。 エアガイド面のその他の別例の一態様を示す部分断面図である。 エアガイド面のその他の別例の一態様を示す部分斜視図である。 エアガイド面のその他の別例の一態様を示す部分断面図である。 エアガイド面のその他の別例の一態様を示す部分斜視図である。 エアガイド面のその他の別例の一態様を示す部分断面図である。 エアガイド面のその他の別例の一態様を示す部分斜視図である。 背景技術を示す図である。 切り欠きの根元側端部を拡大して示す図である。
以下、エアジェット織機の緯糸搬送ノズルを具体化した一実施形態を図1~図4にしたがって説明する。
[緯糸搬送ノズルの全体]
図示しないが、エアジェット織機では、緯糸は、緯入れ用メインノズルのエア噴射作用によって緯糸搬送ノズルに挿通される。
図1に示すように、緯糸搬送ノズル10は、ノズルボディ11と、加速管20と、スレッドガイド30と、を備えている。
<ノズルボディ>
ノズルボディ11は、筒状である。ノズルボディ11には、ノズルボディ11の軸線方向Xに貫通する貫通孔12が形成されている。ノズルボディ11の軸線方向Xは、ノズルボディ11の中心軸線の延びる方向である。ノズルボディ11は、軸線方向Xの一端に位置する第1端面11aと、軸線方向Xの他端に位置する第2端面11bとを備えている。ノズルボディ11は、軸線方向Xに並ぶ雌ねじ13と、第1画定面14と、第2画定面15と、段差面16と、を備えるとともに、軸線方向Xに交差する方向に延びる接続ポート17を備えている。
雌ねじ13は、ノズルボディ11の内周面における第1端面11aと第1画定面14との間に形成されている。ノズルボディ11における第1画定面14での内径は、ノズルボディ11における第2画定面15での内径より大きい。第1画定面14は、ノズルボディ11の内側に大径孔14aを画定している。第2画定面15は、ノズルボディ11の内側に小径孔15aを画定している。段差面16は、第1画定面14と第2画定面15の境界に形成されている。接続ポート17は、大径孔14aに向けて開口している。接続ポート17はノズルボディ11の内部と外部を連通させる。接続ポート17には、エア供給パイプ18が接続されている。
<加速管>
加速管20は、筒状である。加速管20の軸線方向Xは、ノズルボディ11の軸線方向Xと一致する。このため、加速管20の軸線方向を「軸線方向X」と記載する。加速管20は、軸線方向Xに並ぶ流路画定部22と、小径筒部23とを備えている。流路画定部22の外径は、小径筒部23の外径よりも大きい。流路画定部22の外径は、大径孔14aの孔径より若干小さい。小径筒部23の外径は、小径孔15aの外径よりも若干小さい。流路画定部22は、大径孔14aにおいてノズルボディ11の内側に嵌め込まれているとともに、小径筒部23は、小径孔15aにおいてノズルボディ11の内側に嵌め込まれている。流路画定部22と小径筒部23の境界部は、段差面16に接触している。この接触により、加速管20がノズルボディ11から抜け出ることを抑制している。
加速管20は、テーパ状内周面24と、通路画定面25とを備えている。テーパ状内周面24は、加速管20における流路画定部22の端面20aに開口する。加速管20におけるテーパ状内周面24での内径は、端面20aから通路画定面25に向けて縮径する。加速管20における通路画定面25の内径は、一定である。加速管20の内側には、通路画定面25によって牽引通路26が画定されている。牽引通路26の通路径は軸線方向Xに一定である。また、牽引通路26の中心軸線Lは、加速管20の中心軸線と一致する。
<スレッドガイド>
スレッドガイド30は、筒状である。スレッドガイド30は、緯糸Yが挿通される緯糸通路30aを画定する。スレッドガイド30の軸線方向は、ノズルボディ11の軸線方向Xと一致する。このため、スレッドガイド30の軸線方向を「軸線方向X」と記載する。スレッドガイド30は、軸線方向Xに並ぶ雄ねじ31と、基部32と、フィン33と、流路形成部34と、複数のエアガイド面37と、を備えている。雄ねじ31は、ノズルボディ11の雌ねじ13にねじ込まれている。基部32は円筒状である。スレッドガイド30における基部32での外径は、大径孔14aの孔径より若干小さい。基部32の外周面は、第1画定面14に接触するとともに、基部32は、大径孔14aにおいてノズルボディ11の内側に嵌め込まれている。
フィン33は、スレッドガイド30の軸線方向Xにおいて、基部32から離れている。フィン33は、スレッドガイド30の周方向へ等間隔おきに設けられている。スレッドガイド30におけるフィン33での外径は、大径孔14aの孔径より若干小さい。各フィン33でのスレッドガイド30の外周面は、第1画定面14に接触するとともに、各フィン33の各々は、大径孔14aにおいてノズルボディ11の内側に嵌め込まれている。
図1及び図2に示すように、流路形成部34の中心軸線L1は軸線方向Xに延びる。流路形成部34は、軸線方向Xにおいてフィン33から離れるに従い細くなる円錐筒状である。流路形成部34の外径は、軸線方向Xにおいてフィン33から離れるに従い縮径している。また、流路形成部34の内径は、軸線方向Xにおいて一定である。このため、流路形成部34の厚さは、軸線方向Xにおいてフィン33から離れるに従い徐々に薄くなっている。
流路形成部34のほとんどは、流路画定部22の内側に挿入されている。よって、加速管20は、流路形成部34を囲む流路画定部22を備える。流路形成部34の外周面と、流路画定部22のテーパ状内周面24との間には、環状のエア流路50が形成されている。
エア流路50には、エア供給パイプ18から供給されたエアが流入する。具体的には、エア供給パイプ18からノズルボディ11内に供給されたエアは、スレッドガイド30における基部32とフィン33の間に供給されるとともに、フィン33同士の間を通過してエア流路50に供給される。エア供給パイプ18から供給するエアの圧力を調整することにより、エア流路50を流れるエアの圧力が調整される。エア供給パイプ18から供給するエアの圧力を高めるほど、エア流路50を流れるエアの流速を上げることができる。
エア流路50は、流路形成部34の外周面のうち、加速管20の端面20aと対応する位置から流路形成部34の先端に至るまでの部分である。エア流路50は、入口50aと出口50bを有する。入口50aは、流路形成部34の外周面とテーパ状内周面24との間に画定されている。出口50bは、流路形成部34の先端とテーパ状内周面24との間に画定されている。エア流路50は、当該エア流路50の出口50bにおいて牽引通路26に連通している。
エア流路50の流路断面積は、入口50aから出口50bに向かうに従い徐々に小さくなっている。このため、エア流路50は、出口50bにおいて、絞りとして機能する。そして、エア流路50の絞り機能によって、エア流路50の出口50bからエアが出るときに、エアの流速が上がる。エア流路50を流れるエアは、出口50bから牽引通路26に供給される。
スレッドガイド30の内側には、軸線方向Xに延びる緯糸通路30aが形成されている。緯糸通路30aには、緯糸Yが挿通される。緯糸通路30aの入口は、ノズルボディ11の第1端面11a側に開口する。緯糸通路30aの出口は、牽引通路26に開口する。したがって、スレッドガイド30は、緯糸通路30aの出口側に流路形成部34を備えている。また、加速管20は、緯糸Yの緯入れ方向Zにおける緯糸通路30aの出口よりも前方に牽引通路26を画定している。
緯糸通路30aは、牽引通路26に連通している。図示しない緯入れ用メインノズルのエア噴射作用によって、緯糸通路30aに緯糸Yが挿通される。緯糸通路30aに挿通された緯糸Yは、緯入れ方向Zに飛走する。緯糸Yは、緯糸通路30aの出口よりも緯入れ方向Zの前方にて、牽引通路26を飛走する。緯糸Yは、エア流路50からのエアによって加速されるとともに、エアの流れに携行される。これにより、緯糸Yに推進力が与えられる。
<エアガイド面>
図2、図3及び図4に示すように、エアガイド面37は、流路形成部34の先端に二つ設けられている。二つのエアガイド面37の各々は、内縁F1と、外縁F2とを備えている。
流路形成部34の先端には、一対の内周端T1が存在する。一対の内周端T1は、流路形成部34の内周縁上に位置している。また、流路形成部34の外周縁には、一対の外周端T2が存在する。内周端T1及び外周端T2は、二つのエアガイド面37の境界に位置している。
流路形成部34には、内周端T1と外周端T2を繋ぐ先端縁36が二つ形成されている。各先端縁36は、内周端T1と外周端T2とを流路形成部34の径方向に繋ぐ。先端縁36を通過する仮想線Gを流路形成部34の径方向に延長すると、仮想線Gは、牽引通路26の中心軸線Lに対して直交する。流路形成部34の先端には、先端縁36が二つ形成されている。二つの先端縁36は、二つのエアガイド面37の境界に位置している。そして、先端縁36を含むエアガイド面37は、緯入れ方向Zに対して傾斜している。
内縁F1は、流路形成部34の内周面に位置している。内縁F1は、一対の内周端T1を流路形成部34の周方向に繋ぐ曲線である。また、内縁F1は、緯糸通路30aの出口に沿って延びる開口縁である。内縁F1は、流路形成部34の基端側に向けて円弧状に凹むように延びている。外縁F2は、流路形成部34の外周面に位置している。外縁F2は、一対の外周端T2を流路形成部34の周方向に繋ぐ曲線である。また、外縁F2は、内縁F1よりも流路形成部34の基端側において内縁F1に沿うように、流路形成部34の周方向に延びる。各エアガイド面37は、内縁F1と外縁F2とを繋ぐ面に形成されている。詳細には、各エアガイド面37は、一対の先端縁36と、内縁F1と、外縁F2とによって囲まれた面である。
したがって、二つのエアガイド面37の各々は、流路形成部34の基端側に向けて凹むように延びる内縁F1と、流路形成部34の外周面に位置し、かつ内縁F1よりも流路形成部34の基端側において内縁F1に沿うように延びる外縁F2と、を有している。
外縁F2上の点であって、二つの外周端T2の中間位置を中間点FPとする。また、二つの内周端T1が位置し、かつ流路形成部34の中心軸線L1が直交する面を先端仮想面N1とする。さらに、二つの内周端T1と、中間点FPとを通過する面を仮想面Hとする。仮想面Hは、先端仮想面N1に対して斜めに交差する。内周端T1は、流路形成部34に二つあるため、中間点FPも流路形成部34に二つある。このため、流路形成部34には、仮想面Hは二つ形成される。そして、先端仮想面N1に対し、二つの仮想面Hが傾斜角度θで交差している。流路形成部34において、各仮想面Hに沿ってエアガイド面37が形成されている。
エアガイド面37は、先端仮想面N1に対し傾斜角度θで傾斜する面である。二つの内周端T1を流路形成部34の周方向へ繋いだ寸法、つまり内縁F1の長さをエアガイド面37の内縁長とする。二つのエアガイド面37同士で内縁長は等しい。また、二つの外周端T2を流路形成部34の周方向へ繋いだ寸法、つまり外縁F2の長さをエアガイド面37の外縁長とする。二つのエアガイド面37同士で外縁長は等しい。つまり、二つのエアガイド面37は、流路形成部34の周方向への寸法が等しい。したがって、二つのエアガイド面37は、流路形成部34の中心軸線L1の回りに均等に設けられている。言い換えると、エアガイド面37は、中心軸線L1の回りに偏ることなく均等に設けられている。
図4の2点鎖線に示すように、エアガイド面37を形成する前の材料を前駆体90とする。前駆体90は、流路形成部34の外周面及び内周面の各々を先端仮想面N1に向けて延長した円錐筒状である。前駆体90の中心軸線は、流路形成部34の中心軸線L1でもあるため、「前駆体90の中心軸線L1」と記載する。前駆体90の内径は、軸線方向Xに一定であるとともに、前駆体90の外径は、前駆体90の基端側から先端に向かうに従い徐々に小さくなる。
前駆体90において、先端仮想面N1上に二つの内周端T1を設定する。二つの内周端T1は、前駆体90の内周縁に設定されるとともに、流路形成部34の径方向に対向する位置に設定される。また、先端仮想面N1よりも前駆体90の基端側の外周面上に中間点FPを設定する。中心軸線L1に沿う前駆体90の断面において、中間点FPは、先端仮想面N1に対し、傾斜角度θで傾斜した仮想面Hと、前駆体90の外周面との交点である。中間点FPは、前駆体90の外周面上に二つ設定される。そして、中間点FPと、二つの内周端T1を通過するように仮想面Hに沿って前駆体90を切除すると、エアガイド面37が形成される。各エアガイド面37は、緯糸通路30aの出口側から緯糸通路30aの入口側に向けて傾斜している。
[実施形態の作用]
スレッドガイド30の緯糸通路30a及び加速管20の牽引通路26を通る緯糸Yは、エアガイド面37よりも緯入れ方向Z前方の牽引通路26で、緯入れ用メインノズルのエア噴射作用による推進力を受ける。エア流路50の出口50bを流れ出るエアは、各エアガイド面37によって、牽引通路26の中心軸線Lに向かって流れるように案内される。また、緯糸通路30aの出口の周囲のエアは、環状のエア流路50と同心円状に流れるのではなく、各エアガイド面37によって、均等に二つの流れに分散されて流れる。このため、エア流路50の出口50bから流れ出たエアによって加速管20内に発生する衝撃波の大きさを抑えることができる。そして、二つのエアガイド面37は中心軸線L1の回りに均等に設けられているため、エアは、流路形成部34の周方向に偏ることなく均等に分散された流れとなる。
[実施形態の効果]
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)エアガイド面37によって、エア流路50を流れ出たエアが、流路形成部34の基端側に向けて緯糸通路30aへ逆流することを抑制できる。よって、エアの逆流を原因とした緯糸Yの推進力の低下を抑制して、緯糸Yの推進力をより向上できる。また、均等に設けられた二つのエアガイド面37により、エア流路50の出口50bから流れ出たエアによって発生する衝撃波の大きさを抑えることができる。このため、衝撃波を原因とした緯糸Yの推進力の低下を抑制できる。よって、均等に設けられた二つのエアガイド面37によって、緯入れ用メインノズルのエア噴射作用による緯糸Yの推進力をより向上できる。そして、緯糸Yの推進力の向上のために、エア流路50に供給する圧力を高める必要がないため、圧力を高めるためのエネルギー消費の増加も抑制できる。
(2)流路形成部34の先端には、二つのエアガイド面37が設けられている。エアガイド面37の数が少ないほど、エア流路50から流れ出るエアが、緯糸通路30aの出口よりも緯入れ方向Zの前方において、同心円状に流れにくくなる。よって、二つのエアガイド面37によって、衝撃波の大きさをより抑えることができる。その結果として、緯糸Yの推進力をより向上できる。
(3)エアガイド面37により、エア流路50の出口50bから流れ出たエアによって発生する衝撃波の大きさを抑えることができる。このため、エア流路50から流れ出るエアが、緯糸Yに対して悪影響を与えることを抑制できるとともに、緯糸Yがフィラメント糸の場合には解繊を抑制できる。
(4)エアガイド面37によって、エア流路50から流れ出るエアを牽引通路26の中心軸線Lに向かうように案内できる。このため、緯糸Yは、牽引通路26の中心軸線Lに沿うように飛走する。その結果、緯糸Yが加速管20の内周面に衝突することを抑制できるため、緯糸Yの品質低下を抑制できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○図5及び図6に示すように、流路形成部34の先端には、三つのエアガイド面37が設けられていてもよい。この場合、三つのエアガイド面37の各々は、内縁F1と外縁F2とを有している。流路形成部34の先端には、三つの内周端T1が設けられている。三つの内周端T1は、流路形成部34の周方向へ120度おきに配置されている。
また、流路形成部34の先端には、三つの先端縁36が設けられている。各先端縁36を通過する仮想線Gを流路形成部34の径方向に延長すると、仮想線Gは、牽引通路26の中心軸線Lに対して斜めに交差する。
図示しないが仮想面Hは、三つ形成される。そして、先端仮想面N1に対し、三つの仮想面Hが傾斜角度θで交差している。流路形成部34の先端部において、各仮想面Hに沿ってエアガイド面37が形成されている。エアガイド面37は、先端仮想面N1に対し傾斜角度θで傾斜する面である。三つのエアガイド面37の周長は等しい。このため、三つのエアガイド面37は、中心軸線L1の回りに均等に設けられている。
○図7及び図8に示すように、流路形成部34の先端には、八つのエアガイド面37が設けられていてもよい。この場合、八つのエアガイド面37の各々は、内縁F1と外縁F2とを有している。なお、流路形成部34の先端には、八つの内周端T1が設けられている。八つの内周端T1は、流路形成部34の周方向へ45度おきに配置されている。
また、流路形成部34の先端には、八つの先端縁36が設けられている。各先端縁36を通過する仮想線Gを流路形成部34の径方向に延長すると、仮想線Gは、牽引通路26の中心軸線Lに対して斜めに交差する。
図示しないが仮想面Hは、八つ形成される。そして、先端仮想面N1に対し、八つの仮想面Hが傾斜角度θで交差している。流路形成部34の先端部において、各仮想面Hに沿ってエアガイド面37が形成されている。エアガイド面37は、先端仮想面N1に対し傾斜角度θで傾斜する面である。八つのエアガイド面37の周長は等しい。このため、八つのエアガイド面37は、中心軸線L1の回りに均等に設けられている。
○流路形成部34に設ける内縁F1及び外縁F2の数を適宜変更して、エアガイド面37の数を適宜変更してもよい。
○図9及び図10に示すように、二つのエアガイド面37の各々は、流路形成部34の中心軸線L1に直交する仮想線Bを挟んで設けられている。中心軸線L1に沿い、かつ仮想線Bに直交するエアガイド面37の断面は、流路形成部34の基端側から仮想線Bに向かうに従い緯入れ方向Zの前方に向けて膨らむ曲面状である。
これによれば、エア流路50を流れるエアは、エアガイド面37によって、滑らかに流路形成部34の中心軸線L1及び牽引通路26の中心軸線Lに流れるように案内される。このため、乱流の発生を抑制できる。
○図11及び図12に示すように、二つのエアガイド面37の各々は、流路形成部34の中心軸線L1に直交する仮想線Bを挟んで設けられている。中心軸線L1に沿い、かつ仮想線Bに直交するエアガイド面37の断面は、流路形成部34の基端側から仮想線Bに向かうに従い緯入れ方向Zの後方に向けて凹む曲面と、緯入れ方向Zの前方に向けて膨らむ曲面とが連続する形状であってもよい。
○エアガイド面37の傾斜する角度は適宜変更してもよい。
B…仮想線、F1…内縁、F2…外縁、L,L1…中心軸線、Y…緯糸、Z…緯入れ方向、10…緯糸搬送ノズル、20…加速管、22…流路画定部、26…牽引通路、30…スレッドガイド、30a…緯糸通路、34…流路形成部、37…エアガイド面、50…エア流路、50a…入口、50b…出口。

Claims (3)

  1. 緯糸が挿通される緯糸通路を画定するとともに、前記緯糸通路の出口側に流路形成部を備えるスレッドガイドと、
    前記流路形成部を囲む流路画定部を備えるとともに、前記緯糸の緯入れ方向における前記緯糸通路の出口よりも前方に牽引通路を画定する加速管と、を備え、
    前記流路形成部の外周面と前記流路画定部の内周面との間に環状のエア流路が画定されており、
    前記エア流路は、当該エア流路の出口において前記牽引通路に連通するとともに、前記エア流路の入口から前記エア流路の出口に向かうに従い流路断面積が小さくなるエアジェット織機の緯糸搬送ノズルにおいて、
    前記スレッドガイドは、前記流路形成部の先端に複数のエアガイド面を備え、
    複数の前記エアガイド面の各々は、
    前記流路形成部の内周面に位置し、前記流路形成部の基端側に向けて凹むように延びる内縁と、
    前記流路形成部の外周面に位置し、かつ前記内縁よりも前記流路形成部の基端側において前記内縁に沿うように延びる外縁と、を有し、
    複数の前記エアガイド面は、前記流路形成部の中心軸線の回りに均等に設けられていることを特徴とするエアジェット織機の緯糸搬送ノズル。
  2. 前記エアガイド面を二つ備える請求項1に記載のエアジェット織機の緯糸搬送ノズル。
  3. 前記二つのエアガイド面は、前記流路形成部の前記中心軸線に直交する仮想線を挟んで設けられ、前記中心軸線に沿い、かつ前記仮想線に直交する前記エアガイド面の断面は、前記流路形成部の基端側から前記仮想線に向かうに従い前記緯入れ方向の前方に向けて膨らむ曲面状である請求項2に記載のエアジェット織機の緯糸搬送ノズル。
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