JP2005015923A - 水噴射式織機の緯入れノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】圧力水を充分に整流・加速し、収束性のよい高速の噴射水を得る。
【解決手段】水噴射式織機の緯入れノズル1は、導糸孔2を有するニードル3と、ノズル孔13に開口する給水孔4を備えるノズル本体5とを有し、ニードル3は、ノズル孔13に挿入され、給水孔4に連通する環状流路6を形成し、環状流路6は、緯入れ方向に沿って整流流路8、整流流路8に連通する加速流路9を含み、上流側の整流子14は、ニードル3の外周面からノズル本体5の内周面に向けて突出し、かつ円周方向に複数個離間配置される複数の整流壁14aを形成され、下流側の整流子15は、ノズル孔13の内周面からニードル3の外周面に向けて突出し、かつ円周方向に複数個離間配置される複数の整流壁15aを形成され、さらに加速流路9は、その流路断面が下流に向かって漸減し、射出口10に開口する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、収束性の高い高速の噴射水を得られる水噴射式織機の緯入れノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】実開平05−77279号公報
【0003】
特許文献1は、水噴射式の緯入れノズルを開示している。上記技術において、圧力水の環状流路(整流室50、流路51)には、複数の整流孔(整流孔29)を有するリング状の支え部(リング状支え部27)と、リング状の支え部(リング状支え部27)より下流にある整流子(整流ガイド30)とが設けられおり、これらは、収束性の高い高速な噴射水を得るために機能している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の技術では、給水孔(3)から環状溝(26)に流入した圧力水の一部は、複数の整流孔(整流孔29)のまわりの壁に衝突するため、エネルギー損失が生じて、流速が損なわれると共に乱流状態となり、その後、整流されるものの不充分な整流となる。このため、上記の技術によると、収束性がよく、かつ高速の噴射水を得ることができない。
【0005】
したがって、本発明の目的は、圧力水を充分に整流してから加速し、もって収束性を高めて、高速の噴射水を得ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的のもとに、本発明は、導糸孔(2)を有するニードル(3)と、ノズル孔(13)とこのノズル孔(13)に開口する給水孔(4)を備えるノズル本体(5)とを有する水噴射式織機の緯入れノズル(1)において、ニードル(3)は、ノズル孔(13)に後部で閉塞状態として挿入されて、ニードル(3)の外周面とノズル本体(5)の内周面との間で給水孔(4)に連通する環状流路(6)を形成し、環状流路(6)は、緯入れ方向に沿って複数の整流子(7)が配設される整流流路(8)と、整流流路(8)に連通し整流流路(8)より下流に形成される加速流路(9)とを含み、複数の整流子(7)のうち上流側の整流子(14)は、ニードル(3)の外周面からノズル本体(5)の内周面に向けて突出し、かつ円周方向に複数個離間配置される複数の整流壁(14a)を形成され、複数の整流子(7)のうち下流側の整流子(15)は、ノズル本体(5)の内周面からニードル(3)の外周面に向けて突出し、かつ円周方向に複数個離間配置されてる複数の整流壁(15a)を形成され、加速流路(9)は、その流路断面積が下流に向かって漸減し、射出口(10)に開口することを特徴とする(請求項1)。
【0007】
上流側の整流子(14)とニードル(3)は、同一部材により一体に形成し、前記整流子(14)の複数の整流壁(14a)の端部は、ノズル本体(5)の内周面に当接あるいは一定の間隙を有して、ニードル(3)の軸線方向に延在することを特徴とする(請求項2)。また下流側の整流子(15)はノズル本体(5)と別部材として構成され、下流側の整流子(15)とニードル(3)は、軸心を同一にして共にノズル本体(5)の内周面に嵌合することを特徴とする(請求項3)。
【0008】
整流子(7、14、15)は、セラミックス、超硬合金またはステンレス鋼のいずれかにより製作されることを特徴とする(請求項4)。上流側の整流子(14)は、ニードル(3)とは別部材であって、整流壁(14a)とニードル(3)の外周面に嵌合されるボス部(26)とからなり、これらは一体に成形されていることを特徴とする(請求項5)。
【0009】
上流側の整流子(14)の隣接する整流壁(14a)の隙間は、ノズル本体(5)の内周面に向けて漸大ないし同一として形成することを特徴とする(請求項6)。また、下流側の整流子(15)は、ノズル孔(13)に嵌め込まれた円筒部材(16)の一部によって構成され、円筒部材(16)の内周面は、ニードル(3)の先端部(17)の外周面との間で、整流流路(8)のうち下流側に配設される第2整流流路(8b)と、加速流路(9)を形成することを特徴とする(請求項7)。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の水噴射式織機の緯入れノズル1を示しており、図2は、図1におけるA−A断面図を、また図3は、図1におけるB−B断面図をそれぞれ示している。これらの図で、緯入れノズル1は、導糸孔2を有するニードル3と、給水孔4を備えるノズル本体5とを有している。ノズル本体5は、筒状であり、給水孔4に連通するノズル孔13およびノズル孔13に通じこれよりも小さい内径の射出口10を有している。給水孔4は、圧力水供給源である図示しないポンプに連通しており、ノズル孔13に開口している。
【0011】
ニードル3は、ノズル孔13に挿入されて、ニードル3の外周面とノズル孔13の周面、すなわちノズル本体5の内周面との間に給水孔4に連通する環状流路6を形成している。環状流路6は、図示の範囲にあって、緯入れ方向に沿って複数の整流子7(第1整流子14および第2整流子15)が配設される整流流路8と、整流流路8より下流に配設されて下流側にいくにつれて流路断面積が小さくなると共に、断面が周方向に連続する円によって形成される加速流路9と、射出口10により形成されている大径流路21とから構成されている。
【0012】
図示しないポンプから、給水孔4を通じて供給された圧力水は、環状流路6に流入し、整流流路8にて整流された後、加速流路9で加速されて収束し、大径流路21で膨張して、ジェット水流として先端の射出口10から緯入れ方向に噴射される。
【0013】
より詳しく説明すると、ニードル3は、その後端をノズル孔13に隙間なく挿入され、取付ナット11によってノズル本体5に固定されており、ノズル孔13とニードル3との間にはOリング12が組み込まれて、導糸孔2側に圧力水が漏れないようになっている。ニードル3の先端部17は、先細りなっており、最先端部は、ノズル孔13に挿入されている円筒部品16からわずかに突出し、射出口10に臨んでいる。
【0014】
さらに、ニードル3は、上流側の整流子7としての第1整流子14を有し、第1整流流路8aを形成している。第1整流子14は、ニードル3の外周面からノズル本体5の内周面に向けて放射状に突出しており、これにより円周方向に複数個離間配置されて半径方向に延在する複数の第1整流壁14aを形成している。この例では、第1整流子14は、ニードル3を切削加工して複数の整流溝18を設けることにより、ニードル3と同一部材により一体に形成されており、ニードル3と高い同軸度が得られる。第1整流子14の複数の第1整流壁14aの端部は、ノズル本体5の内周面に当接するか、または一定の間隙を有し、ニードル3の軸線方向に延在している。整流溝18の底は、噴射側にいくにつれて溝が深くなっていくテーパ状となっており、底部の下流側端部は、円弧状外周面20を介してニードル3の先端部17に向けて滑らかに接続される。
【0015】
図2の(1)で、第1整流子14の外縁部は、ノズル本体5の内周面に隙間なく当接している。このため圧力水による変形のために、または加工精度や組付け精度のために、一部または全部の第1整流壁14aがノズル本体5の内周面から離間して、その内周面に当接しない状態となっても、離間による隙間の程度は、僅かである。このため、すべての圧力水は、整流溝18を通過して整流される。この例で整流溝18の断面は、直径方向に平行な面により長方形状として形成されている。
【0016】
なお、図2の(2)および(3)は、第1整流子14の他の例を示している。まず図2の(2)の第1整流子14の外径は、ノズル孔13の孔径よりも小さくなっいる。図2の(1)の場合と比べて、第1整流壁14aは、ノズル本体5の内周面に当接していないため、第1整流壁14aの外径にばらつきがあっても、第1整流子14は、確実にノズル13に挿入されるので、緯入れノズル1の組み立てが容易となる。この場合、ノズル本体5の内周面に沿った圧力水の流れは、導糸孔2の中心軸の周りに沿って分割されず、そのため整流されないが、下流の第2整流子15により整流されることになる。また、図2の(3)の第1整流子14は、第1整流壁14aの断面を直径方向に平行な面によって長方形状として形成され、整流溝18を三角状として形成されている。このような断面形状とすれば、整流壁14aの基部(中心側)と先端部(ノズル本体5の内周側)の幅が同一となる。これは、第1整流子14の部品強度を向上させ、また流路断面を大きくとれ、図2の(1)、(2)の場合と比べて圧力水の流れを減殺しない点で有利である。
【0017】
図2のいずれの場合も、第1整流壁14aを直径方向に平行な面により形成しているので、第1整流壁14aが整流溝側に膨れて、整流溝18の流路断面積が小さくなり、流路抵抗が増大することがない。よって、圧力水の勢いを減じるこうととなく、圧力水の流れを整流できる。また、図1に示すように、第1整流壁14aの上流側端部と下流側端部は、共にニードル3の軸線と直交する部分を含んでいる。そのため、第1整流子14の軸線方向長さを維持したまま、圧力水との接触面積大きい第1整流壁14aを形成することができ、圧力水は、効率よく整流される。
【0018】
一方、下流側の整流子としての第2整流子15は、ノズル本体5とは別部材の円筒部材16の一部として構成されている。円筒部材16は、第1整流子14(ニードル3)の中心軸と同一線上でテーパ孔16aを有し、外周部分でノズル孔13に嵌合されている。テーパ孔16aは、下流側に向けて先細り状になっていて、先にいくにつれて細くなるニードル3の先端部17の外周面との間で、第2整流流路8bおよび加速流路9を形成している。第2整流流路8bおよび加速流路9の環状流路断面は、ともに下流に向かって漸減するように形成されている。なお、整流子7(第1整流子14および第2整流子15)は、圧力水による磨耗を考慮して、セラミックス、超硬合金またはステンレス鋼等により製作されている。
【0019】
第2整流流路8bで、第2整流子15は、ノズル本体5の内周面側からニードル3の先端部17の外周面に向けて突出しており、これにより円周方向に複数個離間配置されて、半径方向に延在する複数の三角形の整流壁15aを形成している。円筒部材16は、ノズル本体5と別部材であるが、ニードル3と同様にノズル孔13に隙間なく嵌め合わされているので、ニードル3に対しての高い同軸度を保ちながら、円筒状のニードル3の先端部17との間で、第2整流流路8bおよび加速流路9を形成できる。なお、加工可能であるならば、円筒部材16(第2整流流路8bおよび加速流路9)をノズル本体5と同一部品として一体形成してもよい。
【0020】
複数の第2整流壁15aは、円筒部材16の上流側開口部に複数の整流溝19を加工することにより形成される。整流溝19の深さは、上流側開口部から下流に行くにつれて浅くなり、円筒部材16の中ほどで継ぎ目なく滑らかに加速流路9につながるように加工されている。また第2整流子15の第2整流壁15aの内周面と、加速流路9の内周面の軸線方向の斜度は一致している。したがって、第2整流流路8bで整流された圧力水と第2整流壁15aの内周面に沿う圧力水は、抵抗なく加速流路9に流れることができ、勢いを減殺されることがない。
【0021】
次に、第1整流子14と、第2整流子15との間での好ましい位置関係について説明する。圧力水の流れを妨げないで整流するために、第1整流子14の整流溝18と第2整流子15の整流溝19は同数とし、かつ対応する各々の整流溝18、19が軸線方向で一直線上となるようにニードル3の円周方向と円筒部材16の円周方向との角度的な位置合わせする。また、第1整流子14と第2整流子15との間が離れていると、その間の区間(第1整流流路8aと第2整流流路8bとの間の区間)で圧力水の流れが乱れるので、第1整流子14および第2整流子15は、なるべく接近させて配置することが望ましい。
【0022】
ただし、第1整流子14と第2整流子15が円周方向にずれて組み立てられていると、第1整流子14と第2整流子15の接近は、かえって乱流状態を引き起こすので、実際には組立誤差を考慮して両者は、適度に離して設置される。したがって、第1整流子14と第2整流子15との間隔が第1整流子14と第2整流子15のいずれの長さよりも短くなるように、第1整流子14と第2整流子15とが配置れれるのが好ましい。図1の例では、第1整流子14の下流側端部は、円弧状外周部20の一部に部分的に重なるようにニードル3および円筒部材16が配置され、円弧状外周部20の軸線方向の長さは、第1整流子14と第2整流子15のいずれの長さよりも短く設けられている。これにより第1整流子14を通過した圧力水が乱流状態となることなく第2整流子15に流れ込むようにしている。
【0023】
以上のように、環状流路6を流れる圧力水は、整流流路8aすなわちニードル3から放射状に突出する第1整流子14によって主として半径方向内側成分の流れを整流され、次に整流流路8bすなわちノズル本体5の内周面から軸心に向かって突出する第2整流子15によって主として半径方向外側成分の流れを整流され、加速流路9で収束しかつ増速する。その後、圧力水は、大径流路21に到達して急激に膨張し、ジェット水流となって高速に噴出孔10から噴出する。
【0024】
ニードル3の先端部17は、円筒部品16からわずかに突出しているので、加速流路9から放出されたジェット水流は、ニードル3の前記突出部外面に沿って進み、これによりジェット水流の直進性が高まる。またジェット水流は、大径流路21およびスレッドガイド22によって案内されるため、直進性を維持しつつ噴出孔10から噴射される。噴射された環状のジェット水流は、導糸孔2から緯糸を引き出し、その緯糸の周囲を取り囲みながら緯糸を案内し、緯入れを行うことになる。
【0025】
次に、図4、図5、図6、図7および図8は、本発明の他の実施態様を示している。まず、図4および図5で、ノズル本体5は、内部に導水路24を有するボディホルダ23に支持されており、導水路24から供給された圧力水は、ノズル本体5の外面に形成された環状溝25および給水孔4を通じて環状流路6に供給される。また、加工の容易のために、第1整流子14の整流溝18の底部では、テーパが省略されている。同様に、円筒部材16の第2整流子15部分のテーパも省略され、第2整流子15はスリット状とし、その整流壁は円筒部材16の加速流路9部分に保持されている。
【0026】
つぎの図6および図7で、第1の整流子14は、製作の容易性のために、ニードル3と別体の部品になっている。第1整流子14は、第1整流壁14aとニードル3の外周面に嵌合されるボス部26からなり、これらは一体に成形されている。この場合、ボス部26は、ニードル3の外周面に対し圧入または接着等によって固着状態にある。ただし、圧力水が第1整流子14のボス部26に衝突するのを抑えるために、ボス部26の外径は、上流側の隣接するニードル3の外周面よりも小さくすることが望ましい。なお、この例では、部品加工の容易化するために、第2整流流路8bと加速流路9を2つの円筒部材27、28から構成しているが、この場合も圧力水の流れを妨げないように円筒部材27の整流壁の内周面と円筒部材28の内周面とを段差なく、かつ軸線方向の斜度を一致させて配置することが望ましい。ちなみに、整流効果を重視するならば、円筒部材27の第2整流子15の整流壁の内周面をニードル3の先端部17の外周面に当接させてもよい。そのようにすれば、第2整流子15によって、圧力水の半径方向内側成分の流れを整流できる。
【0027】
さらに図8で、ニードル3の先端部17が加速流路9から突出しておらず、大径流路21が省略されたタイプである。
【0028】
以上、図1ないし図8の実施の態様では、整流子7として第1整流子14と第2整流子15の2つを配設しているが、3つ以上の複数の整流子7を軸線上に多段的に配置してもよい。
【発明の効果】
【0029】
請求項1によれば、上流側の整流子の整流壁がニードルからノズル本体の内周面の方向に突出しているので、圧力水のニードルの外周面側の流れは、整流壁間を通過して確実に整流される。一方、下流側の整流子の整流壁がノズル本体の内周面から突出しでいるので、圧力水のノズル本体の内周面側の流れは、整流壁間を通過して確実に整流される。よって、ニードルの外周面側の流れも、ノズル本体の内周両側の流れもともに整流され、圧力水全体が整流される。また、整流溝は、先行技術のような整流壁先端どうしを繋ぐ壁がなく、圧力水は、壁に衝突することなく整流溝を通過できるから、エネルギー損失を抑えながら、十分整流された後に加速流路を通過して加速され、収束性を有しかつ高速の噴射水を得られる。
【0030】
請求項2によれば、ニードルと整流子とは、嵌合によらずに一体化しているので、加工誤差、組み付け誤差を排除でき、その結果、整流壁の先端を通る仮想円は、ニードルの外周面に対して高い同軸度を得られ、当該外周面が嵌合されるノズル本体の内周面に対しても高い同軸度を得て、整流壁とノズル本体の内周面との間隙は全周にわたって等しくなり、圧力水の整流状態にばらつきが生じなくなるので有利である。
【0031】
請求項3によれば、ニードル、下流側の整流子がノズル本体の内周面に嵌まるから、整流壁がニードルの外周面から突出する上流側の整流子と共にそれらの三者(ニードル、上流側の整流子および下流側の整流子)の同軸度が高い精度で容易に得られ、圧力水の流れを環状流路の断面で均一にできる。
【0032】
請求項4によれば、耐磨耗性の良好な水噴射式織機の緯入れノズルとすることができ、部品交換にともなうコストを削減できる。
【0033】
請求項5によれば、上流側の整流子がニードルと別部材であるから、整流子7の製作容易性を確保しつつ、請求項2と同等の効果を得ることができる。
【0034】
請求項6によれば、上流側の整流子の隣接する整流壁の間隔がノズル本体の内周面に向けて漸大ないし同一として形成されるから、整流壁の基部との接続部分が大きくなり、そのため破損するのを抑えることができる。
【0035】
請求項7によれば、第2整流流路と加速流路のノズル本体の内周面側は、同一の部材の内周面により形成され、継ぎ目がないので、第2整流流路で整流された圧力水は、抵抗なく加速流路9に流れることができ、勢いを減殺されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる水噴射式織機の緯入れノズルの断面図である。
【図2】図1でのA−A線の断面図である。
【図3】図1でのB−B線の断面図である。
【図4】本発明にかかる水噴射式織機の緯入れノズルの断面図である。
【図5】図4でのA−A線の断面図である。
【図6】本発明にかかる水噴射式織機の要部の断面図である。
【図7】図6でのA−A線の断面図である。
【図8】本発明にかかる水噴射式織機の要部の断面図である。
【符号の説明】
1 水噴射織機の緯入れノズル
2 導糸孔
3 ニードル
4 給水孔
5 ノズル本体
6 環状流路
7 整流子
8 整流流路
8a 第1整流流路
8b 第2整流流路
9 加速流路
10 射出口
11 取付ナット
12 Oリング
13 ノズル孔
14 第1整流子
14a 第1整流壁
15 第2整流子
15a 第2整流壁
16 円筒部材
16a テーパ孔
17 先端部
18 整流溝
19 整流溝
20 円弧状外周面
21 大径流路
22 スレッドガイド
23 ボディホルダ
24 導水路
25 環状溝
26 ボス部
27 円筒部材
28 円筒部材

Claims (7)

  1. 導糸孔(2)を有するニードル(3)と、ノズル孔(13)とこのノズル孔(13)に開口する給水孔(4)を備えるノズル本体(5)とを有する水噴射式織機の緯入れノズル(1)において、
    ニードル(3)は、ノズル孔(13)に後部で閉塞状態として挿入されて、ニードル(3)の外周面とノズル本体(5)の内周面との間で給水孔(4)に連通する環状流路(6)を形成し、
    環状流路(6)は、緯入れ方向に沿って複数の整流子(7)が配設される整流流路(8)と、整流流路(8)に連通し整流流路(8)より下流に形成される加速流路(9)とを含み、
    複数の整流子(7)のうち上流側の整流子(14)は、ニードル(3)の外周面からノズル本体(5)の内周面に向けて突出し、かつ円周方向に複数個離間配置される複数の整流壁(14a)を形成され、
    複数の整流子(7)のうち下流側の整流子(15)は、ノズル本体(5)の内周面からニードル(3)の外周面に向けて突出し、かつ円周方向に複数個離間配置されてる複数の整流壁(15a)を形成され、
    加速流路(9)は、その流路断面積が下流に向かって漸減し、射出口(10)に開口することを特徴とする水噴射式織機の緯入れノズル(1)。
  2. 上流側の整流子(14)とニードル(3)を同一部材により一体に形成し、前記整流子(14)の複数の整流壁(14a)の端部は、ノズル本体(5)の内周面に当接あるいは一定の間隙を有して、ニードル(3)の軸線方向に延在することを特徴とする請求項1記載の水噴射式織機の緯入れノズル(1)。
  3. 下流側の整流子(15)はノズル本体(5)と別部材として構成され、下流側の整流子(15)とニードル(3)は、軸心を同一にして共にノズル本体(5)の内周面に嵌合することを特徴とする請求項1または2記載の水噴射式織機の緯入れノズル(1)。
  4. 整流子(7、14、15)は、セラミックス、超硬合金またはステンレス鋼のいずれかにより製作されることを特徴とする請求項1、2または3記載の水噴射式織機の緯入れノズル(1)。
  5. 上流側の整流子(14)は、ニードル(3)とは別部材であって、整流壁(14a)とニードル(3)の外周面に嵌合されるボス部(26)とからなり、これらは一体に成形されていることを特徴とする請求項1、3または4記載の水噴射式織機の緯入れノズル(1)。
  6. 上流側の整流子(14)の隣接する整流壁(14a)の隙間は、ノズル本体(5)の内周面に向けて漸大ないし同一として形成することを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の水噴射式織機の緯入れノズル(1)。
  7. 下流側の整流子(15)は、ノズル孔(13)に嵌め込まれた円筒部材(16)の一部によって構成され、円筒部材(16)の内周面は、ニードル(3)の先端部(17)の外周面との間で、整流流路(8)のうち下流側に配設される第2整流流路(8b)と、加速流路(9)を形成することを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の水噴射式織機の緯入れノズル(1)。
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