JP7155897B2 - エジェクタ - Google Patents

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Description

本発明は、エジェクタに関する。
例えば、冷媒を循環させる回路にはエジェクタを備えたものがある。エジェクタは高圧の駆動流により低圧の吸引流を吸引する(例えば、特許文献1参照)。
図7に基づいて従来技術にかかるエジェクタ500について説明する。エジェクタ500は、ノズル502と、本体部504と、図示しないデフューザとを有している。ノズル502は、中空のノズル孔が形成され先端開口から駆動流を噴射させる。本体部504は、ノズル502の周囲に吸引通路部506を形成するように配置され、ノズル502の先端開口の延長上となる部位に合流部508が設けられ、さらにその下流側には混合部510が設けられている。エジェクタ500は、ノズル502の先端開口から駆動流を噴射することにより吸引通路部506を通じて吸引流を本体部504の内部に吸引し、合流部508で駆動流と吸引流とが合流し、混合部510で混合された後にデフューザで昇圧されて外部に吐出される。
合流部508は、ノズル502の開口から混合部510までの間に設けられており、下流側に向かって縮径するテーパ形状となっている。合流部508はテーパ形状であることから、ノズル502の周囲の吸引通路部506から吸引流を吸引しやすく、また駆動流と吸引流とを合流させやすい。
特開2004-44412号公報
ところで、ノズル502から吐出した駆動流は合流部508で吸引流と合流し、混合部510に流入するが、流路軸の傾きやずれ、あるいは噴流の広がりにより流れの一部が混合部510入口付近の合流部508の壁面に衝突し渦512が発生する。また、態様により渦512はノズル502出口近傍まで達したり、合流部508のほぼ全長にわたるほど大きくなる場合もあり、渦損失の要因となり、さらにはエジェクタ500の効率低下の要因となっている。このような渦512の発生は本願発明者が行ったシミュレーションにより確認されている。なお図7では模式的に、駆動流を太線矢印、吸引流を細線矢印で示している。また図7に示す渦512は模式的なものであり、態様により大きさや駆動流と吸引流の割合は異なる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、合流部における渦の発生を抑制し、効率が高いエジェクタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるエジェクタは、中空のノズル孔が形成され先端開口から駆動流が噴射されるノズルと、前記ノズルの周囲に吸引通路部を形成するように配置され、前記ノズルの先端開口の延長上となる部位に駆動流及び吸引流の合流部が設けられた本体部と、を備え、前記ノズルの先端開口から駆動流を噴射することにより前記吸引通路部を通じて吸引流を前記本体部の内部に吸引し、前記合流部において駆動流及び吸引流を合流させるエジェクタであって、前記合流部は、上流側から下流側に向かって連続する第1流路、第2流路および第3流路を有し、前記第1流路および前記第3流路は下流に向かって縮径するテーパ形状をなし、前記第2流路の第2内周傾斜角は、前記第1流路の第1内周傾斜角および前記第3流路の第3内周傾斜角よりも小さいことを特徴とする。
前記第2内周傾斜角は0°であってもよい。
前記第2流路は下流に向かって拡径するテーパ形状をなしてもよい。
前記第3内周傾斜角は、前記第1内周傾斜角よりも小さくてもよい。
前記合流部には筒体が嵌めこまれ、前記筒体の内周面が前記第1流路および前記第2流路を形成してもよい。
本発明にかかるエジェクタでは、合流部が第1流路、第2流路および第3流路を有おり、第1流路および第3流路は下流に向かって縮径するテーパ形状をなし、第2流路の第2内周傾斜角は、第1流路の第1内周傾斜角および第3流路の第3内周傾斜角よりも小さく設定されている。これにより、発生する渦は第2流路および第3流路の付近に抑えられて小さくなり、効率が高くなる。
図1は、実施の形態にかかるエジェクタを示す側面断面図である。 図2は、エジェクタにおけるノズルの先端部および本体部の側面断面図である。 図3は、第1の変形例におけるノズルの先端部および本体部の側面断面図である。 図4は、第2の変形例におけるノズルの先端部および本体部の側面断面図である。 図5は、第3の変形例におけるノズルの先端部および本体部の側面断面図である。 図6は、第4の変形例におけるノズルの先端部および本体部の側面断面図である。 図7は、従来技術にかかるエジェクタを示す側面断面図である。
以下に、本発明にかかるエジェクタの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は本発明の実施の形態であるエジェクタ1の内部構造を模式的に示す断面側面図である。ここで例示するエジェクタ1は、図には明示していないが、冷媒の循環回路に適用され、第1の冷媒経路を流通する冷媒を駆動流として第2の冷媒経路を流通する冷媒の吸引を行うもので、ノズル10、本体部20、デフューザ部24、吸引管路30、ニードル40を備えている。エジェクタ1の適用流体は冷媒に限らず、例えば空気を適用してもよい。
ノズル10は、中心部にノズル孔11を有した円筒状を成すものである。ノズル孔11は、中心軸がノズル10の中心軸Jに一致するように形成されており、通過する高圧の駆動流を減圧して先端開口11aより噴出するものである。このノズル孔11は、先端開口11aに向かうに連れて横断面積が漸次縮径した後に漸次拡径する形状を成しており、横断面積が最小となる喉部11bを有している。ノズル10は喉部11bがなく、先端開口11aが最も小径となっている形状でもよい。ノズル孔11の基端側にはやや広い駆動流室12aが設けられている。駆動流室12aには側方に突出する駆動流管12から駆動流が導入される。駆動流室12aの基端側はブロック12bで塞がれている。ブロック12bにはニードル40が挿通する中心孔が設けられている。
本体部20は、中心部が中空で断面が円形の筒状を成すものである。本体部20の中空部には、吸引通路部21、合流部22、混合部23が設けてある。吸引通路部21は、ノズル10の外径よりも太径となる内径を有した部分であり、本体部20の基端部分に設けてある。つまり、ノズル10の周囲と本体部20との隙間のテーパ筒状の領域が吸引通路部21となっている。
合流部22の内周面には筒体50が嵌めこまれている。合流部22および筒体50については後述する。混合部23は、合流部22の先端に連続し、ノズル10の先端内径よりも太径となる一様の内径を有した部分である。本体部20の基端側には側方に突出する吸引管路30が設けられている。吸引管路30は吸引通路部21と連通しており、該吸引通路部21に低圧の吸引流が導入される。吸引通路部21の基端側はノズル10と一体的に構成されたノズル体11cの段差壁によって塞がれている。
デフューザ部24は、混合部23の先端に連続し、先端に向けて漸次拡径するようにテーパ状に形成した部分であり、混合部23にて混合された冷媒を昇圧させる。昇圧された混合冷媒は外部に向けて吐出されることになる。デフューザ部24は、本体部20と一体型でもよい。
本体部20の中空部には、互いの軸心を合致させ、ノズル10の先端と混合部23との間に適宜な隙間を確保した状態でノズル10が固定してある。すなわち、本体部20は、ノズル10の周囲を取り囲むように配設してあり、ノズル10の先端開口延長上となる部位に合流部22が位置している。ノズル10の先端開口と本体部20の混合部23とは、互いに軸心が合致した状態で相互に対向している。
ノズル10にはニードル40が設けられている。ニードル40は、略円柱状の形態を成す胴部40aと、胴部40aの先端側において下流側に向かうに連れて漸次縮径する先端部40bとを有した形状である。ニードル40は、ノズル10の中心軸J方向に沿って進退移動可能に配設されており、外周面とノズル孔11の内周面との間隙で決まる駆動流の通過断面積を変化させることにより駆動流の流量を調整するものである。ニードル40は、図示せぬ制御手段から与えられる指令に応じて進退移動する。ニードル40の変位は、例えば冷媒循環回路の所定箇所温度に基づいて調整される。エジェクタ1はニードル40のないタイプであってもよい。
このようなエジェクタ1では、ノズル10の先端から冷媒を駆動流として噴射すると、吸引管路30を通じて冷媒が吸引流として本体部20の吸引通路部21に吸引されることになる。本体部20に流入された吸引流は、吸引管路30と吸引通路部21との流路断面積の変化に伴って減速された後、合流部22及び混合部23においてノズル10から噴射された駆動流に混合され、デフューザ部24を介して図示せぬ冷媒経路に送出されることになる。また、ニードル40の変位に応じて喉部11bにおける通過断面積が変化するため駆動流の流量が調整され、それに応じて吸引流の流量も調整されることになる。
図2は、エジェクタ1におけるノズル10の先端および本体部20の模式断面側面図である。図2では模式的に、駆動流を太線矢印、吸引流を細線矢印で示している。合流部22は、中心軸Jを中心とした同軸上で上流側から下流側に向かって周面が連続する第1流路22a、第2流路22bおよび第3流路22cを有する。すなわち、合流部22の全長Lは、第1流路22aの長さL1、第2流路22bの長さL2および第3流路22cの長さL3の合計長さとなっている。長さL1~L3は設計条件によって設定される。
第1流路22a、第2流路22bおよび第3流路22cはそれぞれ円形断面である。第1流路22a、第2流路22bおよび第3流路22cの内周面が中心軸Jとの間でなす角度を第1内周傾斜角θ1、第2内周傾斜角θ2および第3内周傾斜角θ3とし、それぞれ下流に向かって縮径する場合をプラス、拡径する場合をマイナスとする。
第1流路22aおよび第3流路22cは下流に向かって縮径するテーパ形状をなしており、第1内周傾斜角θ1および第3内周傾斜角θ3はそれぞれプラスとなっている。また、図2の本体部20の場合では、第3内周傾斜角θ3は、第1内周傾斜角θ1よりも小さくなっている。
第2内周傾斜角θ2は、第1内周傾斜角θ1および第3内周傾斜角θ3よりも小さくなっている。図2の本体部20の場合では、第2流路22bが直円柱形状となっており第2内周傾斜角θ2は0°である。これらの関係を式で表すと、θ1>θ3>θ2=0°、となる。第1流路22aと第2流路22bとの境部、および第2流路22bと第3流路22cとの境部は緩やかな曲面でつながっていてもよい。
このようなエジェクタ1では、ノズル10から吐出した駆動流は合流部22で吸引流と合流し、混合部23に流入するが、流路軸の傾きやずれ、あるいは噴流の広がりにより流れの一部が混合部23入口付近の合流部22の壁面に衝突し渦60が発生し得る。図2では模式的に、駆動流を太線矢印、吸引流を細線矢印で示している。また渦60は模式的なものであり、態様により大きさや駆動流と吸引流の割合は異なる。
渦60と従来技術にかかる渦512(図7参照)とは発生原理が同じであるが大きさが異なる。すなわち、ノズル10から吐出した駆動流は広がりをもっており、概ね第3流路22cの内周面に衝突していると考えられる。また、低圧低速の吸引流は駆動流によって吸引および加速されるが、その一部は加速しきれずに駆動流から剥離してしまい第3流路22cの内周面に衝突した駆動流とともに上流方向に向かって流れ、渦60が発生していると考えられる。
ところで、発生した渦60は第3流路22cの内周面から第2流路22bの内周面に沿って流れるが、第2内周傾斜角θ2はθ2=0であって、プラスの第3内周傾斜角θ3よりも小さい角度となっていることから、上流側へ向かう流れは第2流路22bにおいて内向き方向に案内される。第2流路22bの上流端と第3流路22cの下流端との間を結ぶ仮想線Liを規定したとき、第2流路22bの内周面と第3流路22cの内周面と仮想線Liとで囲まれるスペースAが形成されることにより、渦60は該スペースAの中にかなりの部分が収まり、スペースAよりも上流側への伸びが抑制される。エジェクタ1では、渦60および渦損失が抑制されることにより効率が向上する。
また、第1内周傾斜角θ1は比較的大きい角度となっていることから、吸引通路部21から導入される吸引流は内向き傾向が強くなっており、この吸引流の流れにより渦60が上流側まで伸びることが抑止される。さらに、合流部22に向けて流れを中心軸J方向に収束させることが望ましいが、第1内周傾斜角θ1が第3内周傾斜角θ3よりも大きく設定されていることから、このような収束が促進される。ただし条件によっては、第3流路22cおよび混合部23において吸引流と駆動流との混合を促進させるため、第3内周傾斜角θ3を第1内周傾斜角θ1より大きく設定してもよい。
なお、第1流路22aおよび第2流路22bは筒体50の内周面によって形成されている。筒体50の外周面は下流に向かって縮径するテーパ形状でありその傾斜角は、例えば第3内周傾斜角θ3と等しく設定されており、筒体50は本体部20に対して隙間なく嵌合している。つまり、筒体50を嵌め込む前の合流部22の角度は全長Lにわたって第3内周傾斜角θ3と等しい簡易な形状であり、加工が容易である。筒体50の下流端は第2流路22bと第3流路22cとの境部となっており、該境部は段差や隙間のない形状となっている。
筒体50の内周面における上流側部分は吸引通路部21の内周面を兼ねている。この吸引通路部21と第1流路22aとは連続したテーパ面を形成している。つまり、吸引通路部21は、少なくとも下流端の内周面角が第1流路22aの第1内周傾斜角θ1と等しくなっている。これにより、吸引通路部21から合流部22にかけて吸引流がスムーズに流れ込む。
筒体50は本体部20とは別体に製作されることから、第1流路22aおよび第2流路22bを形成しやすい。また、筒体50を交換したり、条件によって異なる形状に設定することも可能である。条件によって筒体50(および後述する筒体50a~50d)は省略可能であり、筒体50に相当する部分が本体部20と一体であってもよい。
次に、エジェクタ1における本体部20について第1~第4の変形例を説明する。
図3は、第1の変形例である本体部20aおよびノズル10の先端部の側面断面図である。本体部20aは、上記の本体部20と比較して筒体50の代わりに筒体50aが設けられている。筒体50aは筒体50と外周面形状が同じであり、同じ箇所に設けられており、内周面形状が異なっている。筒体50aの内周面は筒体50と同様に第1流路22aおよび第2流路22bを形成するが、第1内周傾斜角θ1および第2内周傾斜角θ2が筒体50とは異なっている。
筒体50aによる第2流路22bは下流に向かって拡径するテーパ形状をなす。つまり、第2内周傾斜角θ2はマイナスとなっている。また、第2内周傾斜角θ2がマイナスとなっていることに対応して、それだけ第1内周傾斜角θ1はプラス方向に大きくなっている。ただし、第1内周傾斜角θ1は上記の筒体50の場合(図2参照)と同じ程度に形成してもよい。この本体部20aの合流部22における第1内周傾斜角θ1、第2内周傾斜角θ2および第3内周傾斜角θ3の関係を式で表すと、θ1>θ3>0>θ2、となる。
このような本体部20aによればスペースAが広くなって渦60を収めやすくなり、渦60を一層抑制することができる。また、第2内周傾斜角θ2はマイナスとなっていることから渦60の流れのうち上流へ向かう部分は強く内向き方向に案内され、渦60が上流方向に伸びることを一層抑制できる。
さらに、第2内周傾斜角θ2はマイナスであることから、スペースAは合流部22において外径方向に向かって窪んだ形状となっている。このような窪みを形成することは製作する上で困難であり又はコスト高となるが、本体部20aにおいては筒体50aをインサートすることにより窪みが形成されるため、製作が容易である。
図4は、第2の変形例である本体部20bおよびノズル10の先端部の側面断面図である。本体部20aは、上記の本体部20と比較して筒体50の代わりに筒体50bが設けられている。筒体50bは筒体50と外周面形状が同じであり、同じ箇所に設けられており、内周面形状が異なっている。筒体50bの内周面は筒体50と同様に第1流路22aおよび第2流路22bを形成するが、第1内周傾斜角θ1および第2内周傾斜角θ2が筒体50とは異なっている。
筒体50bによる第2流路22bは下流に向かって縮径するテーパ形状をなす。つまり、第2内周傾斜角θ2はプラスとなっているが、第3内周傾斜角θ3よりは小さく設定されている。つまり、第1内周傾斜角θ1、第2内周傾斜角θ2および第3内周傾斜角θ3の相対的な大小関係は上記の本体部20(図3参照)と同じである。この本体部20bの合流部22における第1内周傾斜角θ1、第2内周傾斜角θ2および第3内周傾斜角θ3の関係を式で表すと、θ1>θ3>θ2>0°、となる。
本体部20bでは、第2内周傾斜角θ2がプラスとなっていることから、スペースAは相当に小さくなっている。このようにスペースAが狭い場合でも、吸引流の流れが冷媒の圧力、流速、温度の状態や、各部の寸法などによっては渦60を抑制する相応の効果が得られる。また、吸引流は流れの向きが直線に近くなってスムーズに吸引されることになる。
図5は、第3の変形例である本体部20cおよびノズル10の先端部の側面断面図である。本体部20cは、上記の本体部20と比較して筒体50の代わりに筒体50cが設けられている。筒体50cは筒体50と外周面形状がほぼ同じであり、同じ箇所に設けられており、内周面形状が異なっている。筒体50cの内周面は筒体50と同様に第1流路22aおよび第2流路22bを形成するが、第1内周傾斜角θ1が筒体50とは異なっている。この筒体50cによる第1内周傾斜角θ1は第3内周傾斜角θ3と同じに設定されている。第2内周傾斜角θ2は筒体50と同様にθ2=0°となっている。この本体部20cの合流部22における第1内周傾斜角θ1、第2内周傾斜角θ2および第3内周傾斜角θ3の関係を式で表すと、θ1=θ3>θ2=0°、となる。このように、第1内周傾斜角θ1が第3内周傾斜角θ3と等しい場合でも、吸引通路部21から導入される吸引流の流れは内向きに案内されて渦60を抑制する相応の効果が得られる。
また、筒体50cにおける第1流路22aの第1内周傾斜角θ1がθ1=θ3であることから、筒体50cの外周傾斜角θ4は、θ4<θ1=θ3となる。従って、合流部22において、筒体50cが嵌めこまれる部分の内周面も傾斜角がθ4となり、第3流路22cの第3内周傾斜角θ3よりは小さくなる。これにより、筒体50cが嵌めこまれる部分と第3流路22cとの境部は、上流側よりも下流側の方が角度が大きくなる角度不連続部が形成され、筒体50cが確実に位置決めされる。角度不連続部によれば、筒体50cは多少弾性があっても楔状に過度に嵌まり込むことがなく、例えばメンテナンス時や部品交換の分解に好都合である。
図6は、第4の変形例である本体部20dおよびノズル10の先端部の側面断面図である。本体部20dは、上記の本体部20と比較して筒体50の代わりに筒体50dが設けられている。筒体50dは筒体50と内周面形状が同じであり、同じ箇所に設けられており、外周面形状が異なっている。筒体50dの外周面は直円柱形状であり、外周傾斜角θ4は、θ4=0°である。本体部20dには筒体50dが嵌る円柱穴が設けられている円柱穴の深さは第3流路22cの上流端位置まで達しており、この部分に段差部が形成されている。筒体50dは段差部に当接して位置決めされる。
このような本体部20dでは、少なくとも合流部22の箇所についてテーパ形状の加工を行うのが第3流路22cだけで済み、製作コストの低下を図ることができる。段差部によれば、筒体50dは多少弾性があっても楔状に過度に嵌まり込むことがなく、例えばメンテナンス時や部品交換の分解に好都合である。
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
1 エジェクタ
10 ノズル
11 ノズル孔
11a 先端開口
12 駆動流管
20,20a,20b,20c,20d 本体部
21 吸引通路部
22 合流部
22a 第1流路
22b 第2流路
22c 第3流路
23 混合部
24 デフューザ部
30 吸引管路
40 ニードル
50,50a,50b,50c,50d 筒体
60 渦
A スペース
J 中心軸
θ1 第1内周傾斜角
θ2 第2内周傾斜角
θ3 第3内周傾斜角
θ4 外周傾斜角

Claims (5)

  1. 中空のノズル孔が形成され先端開口から駆動流が噴射されるノズルと、
    前記ノズルの周囲に吸引通路部を形成するように配置され、前記ノズルの先端開口の延長上となる部位に駆動流及び吸引流の合流部が設けられた本体部と、
    を備え、前記ノズルの先端開口から駆動流を噴射することにより前記吸引通路部を通じて吸引流を前記本体部の内部に吸引し、前記合流部において駆動流及び吸引流を合流させるエジェクタであって、
    前記合流部は、上流側から下流側に向かって連続する第1流路、第2流路および第3流路を有し、
    前記第1流路および前記第3流路は下流に向かって縮径するテーパ形状をなし、
    前記第2流路の第2内周傾斜角は、前記第1流路の第1内周傾斜角および前記第3流路の第3内周傾斜角よりも小さいことを特徴とするエジェクタ。
  2. 前記第2内周傾斜角は0°であることを特徴とする請求項1に記載のエジェクタ。
  3. 前記第2流路は下流に向かって拡径するテーパ形状をなすことを特徴とする請求項1に記載のエジェクタ。
  4. 前記第3内周傾斜角は、前記第1内周傾斜角よりも小さいことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のエジェクタ。
  5. 前記合流部には筒体が嵌めこまれ、
    前記筒体の内周面が前記第1流路および前記第2流路を形成することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のエジェクタ。
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