JP7342558B2 - エジェクタ - Google Patents

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Description

本発明は、エジェクタに関する。
例えば、冷媒を循環させる回路にはエジェクタを備えたものがある。エジェクタは、先端の開口から駆動流が噴射されるノズルと、ノズルの周囲を取り囲むように配置され、ノズルの先端開口延長上となる部位に駆動流との合流部が設けられた本体部と、本体部の内部に開口するように接続された吸引管路とを備えて構成されている。エジェクタでは、一般的にノズルの先端開口から冷媒を駆動流として噴射すると該駆動流は超音速へと加速される。加速・減圧したガスは、吸引管路を通じて冷媒を吸引流として本体部の内部に吸引する。吸引流は合流部において駆動流と合流する。吸引流と駆動流とは、混合部において混合された後にデフューザで昇圧されて吐出口から吐出される。
特開2010-281567号公報
ところで、ノズルより噴出するガスは一般に超音速流体となって吸引流と混合する。超音速の駆動流においては、圧縮性の影響により横渦(流れ方向に垂直方向に軸を持つ渦)の生成が抑制されるため、亜音速流体よりも吸引流との混合が進みにくく、混合成長率は亜音速の場合の3割程度である。そのため、超音速流体の混合では混合境界層の不安定性により生じる縦渦(流れ方向に軸を持つ渦)により攪拌がなされるが、縦渦は流れと共に徐々に成長していくため、十分な混合効果を得るには混合部流路を相当に長くする必要がある。混合部流路を実用上の適度な長さにすると駆動流と吸引流とが十分に混合できず、効率がよくない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、高効率のエジェクタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるエジェクタは、ノズル孔を有する筒体のノズルと、前記ノズルの周囲における吸引流の吸引通路部、および前記ノズルの先端開口の延長上における駆動流と吸引流との合流部をそれぞれ形成するように設けられた本体部と、を備え、前記ノズルの先端開口から駆動流を噴射することにより前記吸引通路部を通じて吸引流を前記合流部に吸引して駆動流及び吸引流を混合するエジェクタであって、前記ノズルは、内周面または筒体内部に設けられ、駆動流の一部または全体に旋回方向の力を与える螺旋形状で複数の駆動流旋回手段を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかるエジェクタは、ノズル孔を有する筒体のノズルと、前記ノズルの周囲における吸引流の吸引通路部、および前記ノズルの先端開口の延長上における駆動流と吸引流との合流部をそれぞれ形成するように設けられた本体部と、を備え、前記ノズルの先端開口から駆動流を噴射することにより前記吸引通路部を通じて吸引流を前記合流部に吸引して駆動流及び吸引流を混合するエジェクタであって、前記ノズルは、内周面または筒体内部に設けられ、前記ノズルの中心軸と垂直な平面において駆動流と吸引流との境界にまたがるような回転方向の力を与える螺旋形状で複数の駆動流縦渦生成手段、および外周面に設けられ、前記ノズルの中心軸と垂直な平面において駆動流と吸引流との境界にまたがるような回転方向の力を与える螺旋形状で複数の吸引流縦渦生成手段のうち少なくとも一方を備えることを特徴とする。
前記ノズルは、内周面または筒体内部に設けられ、前記ノズルの中心軸と垂直な平面において駆動流と吸引流との境界にまたがるような回転方向の力を与える螺旋形状で複数の駆動流縦渦生成手段、および外周面に設けられ、前記ノズルの中心軸と垂直な平面において駆動流と吸引流との境界にまたがるように回転方向の力を与える螺旋形状で複数の吸引流縦渦生成手段のうち少なくとも一方を備えていてもよい。
前記ノズルは少なくとも前記駆動流縦渦生成手段を備え、前記駆動流縦渦生成手段は、前記ノズルの内周面に設けられた溝または突起によって形成されていてもよい。
前記ノズルは少なくとも前記駆動流縦渦生成手段を備え、前記駆動流縦渦生成手段は、前記ノズルを形成する筒体内部の孔によって形成されていてもよい。
前記ノズルは少なくとも前記吸引流縦渦生成手段を備え、前記吸引流縦渦生成手段は、前記ノズルの外周面に設けられた溝または突起によって形成されていてもよい。
前記ノズルは、前記駆動流縦渦生成手段および前記吸引流縦渦生成手段の両方を備え、前記駆動流縦渦生成手段と前記吸引流縦渦生成手段とは螺旋方向が逆向きであってもよい。
本発明にかかるエジェクタでは、駆動流および吸引流の少なくとも一方に対して旋回する方向の流れを生じさせ、旋回流を発生させることができ、また、縦渦の発生と成長とを促進させることができる。したがって、駆動流と吸引流との混合が促進され混合部の長さを抑制することができるとともに効率が向上する。
図1は、本発明の実施の形態であるエジェクタの内部構造を模式的に示す断面側面図である。 図2は、ノズルの下流側で発生する渦を示す模式図である。 図3は、一般的なエジェクタにおけるマッハ数と混合成長率との関係を示すグラフである。 図4は、第1の具体例にかかるノズルの先端部を示す模式斜視図である。 図5は、第2の具体例にかかるノズルの先端部を示す模式斜視図である。 図6は、第3の具体例にかかるノズルの先端部を示す模式斜視図である。 図7は、第4の具体例にかかるノズルの先端部を示す模式斜視図である。 図8は、第5の具体例にかかるノズルの先端部を示す模式斜視図である。 図9は、第6の具体例にかかるノズルの先端部を示す模式斜視図である。
以下に、本発明にかかるエジェクタの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は本発明の実施の形態であるエジェクタ1の内部構造を模式的に示す断面側面図である。ここで例示するエジェクタ1は、図には明示していないが、冷媒の循環回路に適用され、第1の冷媒経路を流通する冷媒を駆動流として第2の冷媒経路を流通する冷媒の吸引を行うものである。エジェクタ1は冷媒の循環回路以外にも適用可能であり、適用流体は冷媒に限らず、例えば空気を適用してもよい。
エジェクタ1は、ノズル孔11が形成され先端開口11aから駆動流が噴射されるノズル10と、ノズル10の周囲に吸引流の吸引通路部21を形成するように配置され、先端開口11aの延長上となる部位に駆動流及び吸引流の合流部22が設けられた本体部20とを備える。エジェクタ1は、先端開口11aから駆動流を噴射することにより吸引通路部21を通じて吸引流を本体部20の内部に吸引し、合流部22において駆動流及び吸引流を合流させる。なお、図1におけるノズル10としては、具体的には後述するノズル10A~10Fなどが適用可能である。
ノズル10は、中心部にノズル孔11を有する先細り形状の筒体である。ノズル孔11は、中心軸がノズル10の中心軸Lに一致するように形成されており、通過する高圧の駆動流を減圧して先端開口11aより噴出するものである。このノズル孔11は、先端開口11aに向かうに連れて横断面積(つまり正面からみた断面積)が漸次縮小した後に漸次拡大する形状を成しており、横断面積が最小となる喉部11bを有している。ノズル孔11の基端側にはやや広い駆動流室12aが設けられている。駆動流室12aには側方に突出する駆動流管12から駆動流が導入される。駆動流室12aの基端側はブロック12bで塞がれている。
本体部20は、中心部が中空で断面が円形の筒状を成すものである。本体部20の中空部には、吸引通路部21、合流部22、混合部23およびデフューザ部24が設けてある。吸引通路部21は、ノズル10の外径よりも太径となる内径を有した部分であり、本体部20の基端部分に設けてある。つまり、ノズル10の周囲と本体部20との隙間のテーパ筒状の領域が吸引通路部21となっている。合流部22は、吸引通路部21の先端に連続し、先端に向けて漸次内径が減少するようにテーパ状に形成した部分である。エジェクタ1では、吸引通路部21と合流部22とが連続する同傾斜のテーパ面を形成している。
混合部23は、合流部22の先端に連続し、ノズル10の先端内径よりも太径となる一様の内径を有した部分である。デフューザ部24は、混合部23の先端に連続し、先端に向けて漸次内径が増加するようにテーパ状に形成した部分であり、混合部23にて混合された冷媒を昇圧させる。昇圧された混合冷媒は外部に向けて吐出されることになる。
本体部20の基端側には側方に突出する吸引管路30が設けられている。吸引管路30は吸引通路部21と連通しており、該吸引通路部21に低圧の吸引流が導入される。吸引通路部21の基端側はノズル10と一体的に構成されたノズル体11cの段差壁によって塞がれている。
本体部20の中空部には、互いの軸心を合致させ、ノズル10の先端と混合部23との間に適宜な隙間を確保した状態でノズル10が固定してある。すなわち、本体部20は、ノズル10の周囲を取り囲むように配設してあり、ノズル10の先端開口11aの延長上となる部位に合流部22が位置している。合流部22では駆動流と吸引流とが合流する。ノズル10の先端開口11aと本体部20の混合部23とは、互いに軸心が合致した状態で相互に対向している。
このようなエジェクタ1では、ノズル10の先端から冷媒を駆動流として噴射することにより吸引通路部21を通じて吸引流を合流部22に吸引して、混合部23で駆動流及び吸引流を混合する。本体部20に流入された吸引流は、吸引管路30と吸引通路部21との流路断面積の変化に伴って加速された後、合流部22及び混合部23においてノズル10から噴射された駆動流に混合され、デフューザ部24を介して図示せぬ冷媒経路に送出されることになる。
図示を省略するが、ノズル10の中心には軸方向に沿って進退可能なニードルが設けられていてもよい。ニードルは、その外周面とノズル孔11の内周面との間隙で決まる駆動流の通過断面積を変化させることにより駆動流の流量を調整するものである。
図2は、ノズル10の下流側で発生する渦を示す模式図である。図2に示すように、ノズル10の先端開口11aより下流側では、駆動流混合境界50の近くで渦が発生し、駆動流と吸引流とが混合される。発生する渦には横渦51と縦渦52とがある。横渦51は、流れ方向に垂直な軸を持つ2次元流れであり、縦渦52は、流れ方向の軸を持つ3次元流れである。縦渦52は、中心軸Lと垂直な平面において駆動流と吸引流との境界である駆動流混合境界50にまたがるような渦である。大きな横渦51が発生すると損失が大きくなるが、エジェクタ1ではノズル10から噴出する駆動流が超音速となっており、横渦51はほとんど発生せず、縦渦52によって駆動流と吸引流とが混合される。
図3は、亜音速から超音速の流体におけるマッハ数Mcと混合成長率δ/δとの関係を示すグラフである。このグラフは以下の文献による。
D.Papamoschou:Model for entropy production and pressure variation in confined turbulent mixing, AIAA J.3(1993) 1643-1650
このグラフから明らかなように、駆動流が超音速の領域(Mc>1の範囲)ではδ/δが0.3程度となっている。つまり、超音速域では亜音速域に比べて十分な混合が得られていない。これは、超音速域では縦渦52によって駆動流と吸引流とが混合されることに起因する。縦渦52は流れとともに徐々に成長するため十分な混合効果を得るためには混合部23を長くしなければならない。エジェクタ1においては、具体的なノズル10として以下のノズル10A~10Fを採用することにより、混合部23を適度な長さに抑えるとともに高効率化を実現している。
次に、ノズル10の具体例について説明する。
図4は、第1の具体例にかかるノズル10Aの先端部を示す模式斜視図である。ノズル10Aは螺旋形状で複数の流路壁40を備える。すなわち、ノズル孔11の内周面に螺旋形状で複数の流路壁40が周方向について等間隔で形成されている。流路壁40は、駆動流の一部または全体を旋回させる駆動流旋回手段と、駆動流により駆動流混合境界50にまたがるような回転方向の力を与えて縦渦52の発生および成長を促進させる駆動流縦渦生成手段とを兼ねている。また、隣接する流路壁40の間の部分、または流路壁40の両側に沿った所定幅の部分が駆動流を旋回させる流れ部となる。流路壁40は矩形断面の突起で構成されておりノズル孔11の途中から先端開口11aに亘って高さ(および/または幅)が0から次第に大きくなるように形成されている。各流路壁40の螺旋の旋回方向は同一であり、図4では、下流側に向かって時計方向に旋回している。流路壁40の本数は、ここでは4本としているがこれに限らず、例えば3本または5~12本としてもよい。後述する流路溝42、流路孔44、流路壁46も同様である。流路壁40は、ノズル孔11を通る駆動流のうち内周面に沿った一部を旋回させる作用がある。
ノズル10Aによれば、流路壁40により駆動流のうちノズル孔11の周面に沿った部分を旋回するように案内するため、先端開口11aから突出した後に駆動流混合境界50の周辺で旋回流53が発生する。旋回流53は、駆動流の一部(例えば、駆動流混合境界50の周辺部)が旋回するような流れでもよいし、駆動流全体が旋回するような流れでもよい。後述する旋回流55も同様である。旋回流53は縦渦52を誘起するとともにその成長を促進させ、駆動流と吸引流とを迅速に混合させることができる。
図5は、第2の具体例にかかるノズル10Bの先端部を示す模式斜視図である。ノズル10Bは、ノズル孔11の内周面に螺旋形状で複数の流路溝42が周方向について等間隔で形成されている。流路溝42は駆動流旋回手段および駆動流縦渦生成手段を兼ねている。流路溝42はノズル孔11の途中から先端開口11aに亘って円弧状の流路断面積が0から次第に大きくなるように形成されている。各流路溝42の螺旋の旋回方向は同一であり、図5では、下流側に向かって時計方向に旋回している。流路溝42は、ノズル孔11を通る駆動流のうち内周面に沿った一部を旋回させる作用がある。
ノズル10Bによれば、上記と同様の旋回流53が発生し、縦渦52を誘起して混合を促進させることができる。
なお、ノズル10Bには流路溝42に加えて上記の流路壁40を設けてもよい。また、隣接する2つの流路壁40の間の部分を流路溝42と見做すこともでき、さらに隣接する2つの流路溝42の間の部分を流路壁40と見做すこともできる。つまり、流路壁40と流路溝42との間には本質的な差がない。
図6は、第3の具体例にかかるノズル10Cの先端部を示す模式斜視図である。ノズル10Cは、ノズル孔11の筒体内部に螺旋形状で複数の流路孔44が周方向について等間隔で形成されている。流路孔44は駆動流旋回手段および駆動流縦渦生成手段を兼ねている。流路孔44はノズル10上流側端部の壁部10a(図1参照)から先端開口11aに亘って形成されている。流路孔44は、例えばノズル孔11の途中の内周面から先端開口11aに亘って形成されていてもよい。流路孔44の内径は先細りテーパ形状としてもよい。各流路孔44の螺旋の旋回方向は同一であり、図6では、下流側に向かって時計方向に旋回している。流路孔44はその延長方向が中心軸Lに対して近づく向きに設定されている。流路孔44は、駆動流室12aから流れ込んだ駆動流の一部を旋回させる作用がある。流路孔44は正確な曲線の螺旋状ではなく、加工を容易にするために中心軸Lに対して傾斜した直線状の孔としてもよい。
ノズル10Cによれば、各流路孔44から噴出した壁面噴流54は駆動流混合境界50に対して衝突するように流れ、しかも旋回流53を発生させて縦渦52を誘起するとともにその成長を促進させることができる。
図7は、第4の具体例にかかるノズル10Dの先端部を示す模式斜視図である。ノズル10Dは、螺旋形状で複数の流路壁46を備える。すなわち、ノズル10の外周面に螺旋形状で複数の流路壁46が周方向について等間隔で形成されている。流路壁46は、吸引流により駆動流混合境界50にまたがるような回転方向の力を与えて縦渦52の発生および成長を促進させる吸引流縦渦生成手段となっている。また、隣接する流路壁46の間の部分、または流路壁46の両側に沿った所定幅の部分が吸引流を旋回させる流れ部となる。流路壁46は、矩形断面の突起で構成されておりノズル10の途中から先端部に亘って高さ(および/または幅)が0から次第に大きくなるように形成されている。各流路壁46の螺旋の旋回方向は同一であり、図7では、下流側に向かって反時計方向に旋回している。流路壁46は、吸引流のうちノズル10の外周面に沿って流れる部分を旋回させる作用がある。流路壁46に代えて、あるいは流路壁46に加えて上記の流路溝42(図5参照)のような溝をノズル10の外周面に設けてもよい。
ノズル10Dによれば、流路壁46により吸引流のうちノズル10の外周面に沿った部分を旋回するように案内するため、先端部から突出した後に駆動流混合境界50の周辺で旋回流55が発生する。この旋回流55は上記の旋回流53と逆向きである。旋回流55は縦渦52を誘起するとともにその成長を促進させ、駆動流と吸引流とを迅速に混合させることができる。また、符号56で示すように、流路壁46の周囲から流れ出た吸引流は乱流となって、駆動流と吸引流との混合を促進させることができる。
図8は、第5の具体例にかかるノズル10Eの先端部を示す模式斜視図である。ノズル10Eでは、上記のノズル10Dにおけるやや長い流路壁46に代えて、流路壁48が設けられている。流路壁48は吸引流縦渦生成手段である。流路壁48は短い直線板状であって製作が容易である。流路壁48は短いが螺旋状である。ノズル10Eはノズル10Dと同様の作用がある。
図9は、第6の具体例にかかるノズル10Fの先端部を示す模式斜視図である。ノズル10Fは、ノズル10A(図4参照)と同様の流路壁40がノズル孔11の内周面に設けられるとともに、ノズル10D(図7参照)と同様の流路壁46がノズル10の外周面に設けられている。各流路壁40は下流側に向かって時計方向に旋回する向きに設けられており、各流路壁46は下流側に向かって反時計方向に旋回する向きに設けられている。つまり、ノズル10Aは、駆動流縦渦生成手段および吸引流縦渦生成手段の両方を備え、これらの螺旋方向が逆向きとなっている。設計条件によっては駆動流縦渦生成手段および吸引流縦渦生成手段の螺旋方向を同方向としてもよい。
ノズル10Fによれば、流路壁40と流路壁46との作用により、駆動流と吸引流とを一層効果的に混合することができる。特に、流路壁40と流路壁46とは螺旋の方向が逆向きであることから、概念的には逆向きの旋回流53と旋回流55とが発生するような複雑な流れとなり、縦渦52の発生と成長とを一層促進させることができる。
このように、本実施の形態に係るエジェクタ1ではノズル10A~10Fのいずれかを適用することにより、駆動流および吸引流の少なくとも一方に対して旋回する方向の流れを生じさせ、旋回流53,55を発生させることができ、また縦渦52の発生と成長とを促進させることができる。したがって、駆動流と吸引流との混合が促進され混合部23の長さを抑制することができるとともに効率が向上する。
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
1 エジェクタ
10,10A,10B,10C,10D,10E,10F ノズル
11 ノズル孔
11a 先端開口
20 本体部
21 吸引通路部
22 合流部
23 混合部
24 デフューザ部
30 吸引管路
40 流路壁(駆動流旋回手段、駆動流縦渦生成手段)
42 流路溝(駆動流旋回手段、駆動流縦渦生成手段)
44 流路孔(駆動流旋回手段、駆動流縦渦生成手段)
46 流路壁(吸引流縦渦生成手段)
48 流路壁(吸引流縦渦生成手段)
50 駆動流混合境界
51 横渦
52 縦渦
53 旋回流
54 壁面噴流
55 旋回流

Claims (5)

  1. ノズル孔を有する筒体のノズルと、
    前記ノズルの周囲における吸引流の吸引通路部、および前記ノズルの先端開口の延長上における駆動流と吸引流との合流部をそれぞれ形成するように設けられた本体部と、
    を備え、前記ノズルの先端開口から駆動流を噴射することにより前記吸引通路部を通じて吸引流を前記合流部に吸引して駆動流及び吸引流を混合するエジェクタであって、
    前記ノズルは、内周面または筒体内部に設けられ、前記ノズルの中心軸と垂直な平面において駆動流と吸引流との境界にまたがるような回転方向の力を与える螺旋形状で複数の駆動流縦渦生成手段、および外周面に設けられ、前記ノズルの中心軸と垂直な平面において駆動流と吸引流との境界にまたがるような回転方向の力を与える螺旋形状で複数の吸引流縦渦生成手段の方を備え
    前記駆動流縦渦生成手段と前記吸引流縦渦生成手段とは螺旋方向が逆向きであることを特徴とするエジェクタ。
  2. 前記ノズルは、内周面または筒体内部に設けられ、駆動流の一部または全体に旋回方向の力を与える螺旋形状で複数の駆動流旋回手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のエジェクタ。
  3. 記駆動流縦渦生成手段は、前記ノズルの内周面に設けられた溝または突起によって形成されていることを特徴とする請求項またはに記載のエジェクタ。
  4. 記駆動流縦渦生成手段は、前記ノズルを形成する筒体内部の孔によって形成されていることを特徴とする請求項またはに記載のエジェクタ。
  5. 記吸引流縦渦生成手段は、前記ノズルの外周面に設けられた溝または突起によって形成されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のエジェクタ。
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