JPH0348204Y2 - - Google Patents
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- JPH0348204Y2 JPH0348204Y2 JP1985040741U JP4074185U JPH0348204Y2 JP H0348204 Y2 JPH0348204 Y2 JP H0348204Y2 JP 1985040741 U JP1985040741 U JP 1985040741U JP 4074185 U JP4074185 U JP 4074185U JP H0348204 Y2 JPH0348204 Y2 JP H0348204Y2
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- thin film
- film forming
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C14/00—Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
- C23C14/04—Coating on selected surface areas, e.g. using masks
- C23C14/042—Coating on selected surface areas, e.g. using masks using masks
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C16/00—Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes
- C23C16/04—Coating on selected surface areas, e.g. using masks
- C23C16/042—Coating on selected surface areas, e.g. using masks using masks
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この考案は、たとえばスパツタリング、蒸着お
よびイオンプレーテイングなどの乾式薄膜形成法
において所定のパターンの薄膜を形成するのに用
いられるマスクの改良に関する。
よびイオンプレーテイングなどの乾式薄膜形成法
において所定のパターンの薄膜を形成するのに用
いられるマスクの改良に関する。
[従来の技術]
第3図は、従来の薄膜形成用マスクの一例とし
ての蒸着マスクを説明するための断面図である。
蒸着マスク1には、所望のパターンを形成するた
めの開口2が形成されている。この蒸着マスク1
は、通常、耐蝕性に優れたステンレスなどの金属
材料により構成されている。蒸着に際しては、第
3図に示されているように、被処理物4の蒸着す
べき面に載置され、たとえばボルト5およびナツ
ト6により被処理物4に固定される。これは、蒸
着に際し、被処理物4上に所望のパターンを確実
に形成するには、蒸着マスク1を、被処理物4の
薄膜を形成すべき面に対して全面にわたり確実に
密着させることが要請されるからである。
ての蒸着マスクを説明するための断面図である。
蒸着マスク1には、所望のパターンを形成するた
めの開口2が形成されている。この蒸着マスク1
は、通常、耐蝕性に優れたステンレスなどの金属
材料により構成されている。蒸着に際しては、第
3図に示されているように、被処理物4の蒸着す
べき面に載置され、たとえばボルト5およびナツ
ト6により被処理物4に固定される。これは、蒸
着に際し、被処理物4上に所望のパターンを確実
に形成するには、蒸着マスク1を、被処理物4の
薄膜を形成すべき面に対して全面にわたり確実に
密着させることが要請されるからである。
上記の例では、蒸着マスク1について説明した
が、スパツタリングおよびイオンプレーテイング
などの他の乾式薄膜形成法においても同様の薄膜
形成用マスクが用いられていた。
が、スパツタリングおよびイオンプレーテイング
などの他の乾式薄膜形成法においても同様の薄膜
形成用マスクが用いられていた。
[考案が解決しようとする問題点]
ところで、スパツタリング、蒸着およびイオン
プレーテイングなどの乾式薄膜形成法では、通
常、薄膜形成にあたり200℃ないし500℃の温度に
加熱されるのが常である。したがつて、第4図に
断面図で示すように、現実の薄膜形成段階では、
この加熱により蒸着マスク1が撓むという問題が
あつた。また、ボルト5で締着する場合にも、こ
の締付力が大きければ同様に蒸着マスク1が撓む
ことがあつた。その結果、特に、ボルト5から離
れた部分では、図示のように、被処理物4の薄膜
を形成すべき面からかなり浮き上がつた状態とな
つていた。
プレーテイングなどの乾式薄膜形成法では、通
常、薄膜形成にあたり200℃ないし500℃の温度に
加熱されるのが常である。したがつて、第4図に
断面図で示すように、現実の薄膜形成段階では、
この加熱により蒸着マスク1が撓むという問題が
あつた。また、ボルト5で締着する場合にも、こ
の締付力が大きければ同様に蒸着マスク1が撓む
ことがあつた。その結果、特に、ボルト5から離
れた部分では、図示のように、被処理物4の薄膜
を形成すべき面からかなり浮き上がつた状態とな
つていた。
もつとも、より多くのボルト5を用いれば、蒸
着マスク1の被処理物4への密着性は改善され得
る。しかしながら、ボルト5の数を増やすと、有
効蒸着面積が狭くなり、生産性が低下することに
なる。さらに、多くのボルトを蒸着の度ごとに取
付け・除去することは、作業性の低下をも招来
し、生産性はより一層低下することになる。
着マスク1の被処理物4への密着性は改善され得
る。しかしながら、ボルト5の数を増やすと、有
効蒸着面積が狭くなり、生産性が低下することに
なる。さらに、多くのボルトを蒸着の度ごとに取
付け・除去することは、作業性の低下をも招来
し、生産性はより一層低下することになる。
他方、場合によつては、薄膜を形成すべき被処
理物自身が薄膜形成時に撓む場合もあつた。第5
図および第6図は、この被処理物自身が撓む例を
説明するための平面図および第5図の−線に
沿う断面図である。第5図および第6図に示した
構造は、エリンバからなる基材7の上面に、酸化
亜鉛(ZnO)からなる圧電結晶膜8が形成されて
おり、さらに電極9a,9bが公知の薄膜形成法
により形成されてなる圧電振動子を示す。この圧
電振動子では、エリンバからなる基材7の上面に
ZnO膜8を形成した状態において、ZnOの粒成長
により、ZnO膜8の方向に突出するように撓むこ
とが多い。よつて、第7図に略図的側面図で示す
ように、電極9a,9bの形成にあたり、基材7
の上面にZnO膜8が形成された構造体10を、支
持部10A上に載置し、その上に薄膜形成用マス
ク1を被せて固定したとしても、該構造体10自
身がすなわち被処理物自身が図示のように撓んで
いるため、電極を所望のパターン通り確実に形成
することが困難であるという問題があつた。この
場合には、上述した第3図および第4図に示した
例と異なり、被処理物自身が薄膜形成用マスク1
側に突出するように撓むものであるため、中央部
よりも、むしろ周辺部において電極が所望の形状
のとおり形成されなくなる。
理物自身が薄膜形成時に撓む場合もあつた。第5
図および第6図は、この被処理物自身が撓む例を
説明するための平面図および第5図の−線に
沿う断面図である。第5図および第6図に示した
構造は、エリンバからなる基材7の上面に、酸化
亜鉛(ZnO)からなる圧電結晶膜8が形成されて
おり、さらに電極9a,9bが公知の薄膜形成法
により形成されてなる圧電振動子を示す。この圧
電振動子では、エリンバからなる基材7の上面に
ZnO膜8を形成した状態において、ZnOの粒成長
により、ZnO膜8の方向に突出するように撓むこ
とが多い。よつて、第7図に略図的側面図で示す
ように、電極9a,9bの形成にあたり、基材7
の上面にZnO膜8が形成された構造体10を、支
持部10A上に載置し、その上に薄膜形成用マス
ク1を被せて固定したとしても、該構造体10自
身がすなわち被処理物自身が図示のように撓んで
いるため、電極を所望のパターン通り確実に形成
することが困難であるという問題があつた。この
場合には、上述した第3図および第4図に示した
例と異なり、被処理物自身が薄膜形成用マスク1
側に突出するように撓むものであるため、中央部
よりも、むしろ周辺部において電極が所望の形状
のとおり形成されなくなる。
上記問題点は、蒸着の際に用いられるマスクに
限らず、スパツタリング、イオンプレーテイング
などの他の乾式薄膜形成法において用いられる薄
膜形成用マスクにおいても同様であつた。
限らず、スパツタリング、イオンプレーテイング
などの他の乾式薄膜形成法において用いられる薄
膜形成用マスクにおいても同様であつた。
このような問題点を解消し得るものとして、実
公昭55−20739号公報に記載された「真空蒸着用
メタルマスク」がある。このマスクと実質的に同
様の構造の薄膜形成用マスクが、第1図に示され
ている。
公昭55−20739号公報に記載された「真空蒸着用
メタルマスク」がある。このマスクと実質的に同
様の構造の薄膜形成用マスクが、第1図に示され
ている。
第1図に示した薄膜形成用マスク11の特徴
は、薄膜形成時の温度域において中央部が一方側
に突出するように変形し得るバイメタルにより構
成されることにある。一般に、スパツタリング、
蒸着およびイオンプレーテイング等の乾式薄膜形
成法による薄膜形成に際しては、被処理物および
薄膜形成用マスクは、200℃ないし500℃の温度域
下に配置されることになる。よつて、薄膜形成用
マスク11を、このような温度域において、その
中央部が一方側に突出するように構成しておけば
よい。
は、薄膜形成時の温度域において中央部が一方側
に突出するように変形し得るバイメタルにより構
成されることにある。一般に、スパツタリング、
蒸着およびイオンプレーテイング等の乾式薄膜形
成法による薄膜形成に際しては、被処理物および
薄膜形成用マスクは、200℃ないし500℃の温度域
下に配置されることになる。よつて、薄膜形成用
マスク11を、このような温度域において、その
中央部が一方側に突出するように構成しておけば
よい。
薄膜形成用マスク11は、第3図等に示した従
来の蒸着マスク1と同様に、所定のパターンを形
成するための開口12を有する。また、被処理物
4に対して、図示のボルト5およびナツト6によ
り固定される。被処理物4は、基体4aと、基体
4aの上面に被着された薄膜層4bとからなる。
ここでは、薄膜層4b上に、薄膜形成用マスク1
1を用いて、所定のパターンの電極が蒸着法によ
り形成される。
来の蒸着マスク1と同様に、所定のパターンを形
成するための開口12を有する。また、被処理物
4に対して、図示のボルト5およびナツト6によ
り固定される。被処理物4は、基体4aと、基体
4aの上面に被着された薄膜層4bとからなる。
ここでは、薄膜層4b上に、薄膜形成用マスク1
1を用いて、所定のパターンの電極が蒸着法によ
り形成される。
薄膜形成用マスク11は、その突出し得る方向
を被処理物4側に向くように配置されると、薄膜
形成時の温度域において、第1A図に示すように
変形し、被処理物4の上面の薄膜層4bに少なく
とも中央部が確実に密着された状態となる。した
がつて、第4図に示したようなマスク1における
反りの問題は確実に解消される。すなわち、薄膜
形成時の温度域にて、薄膜形成用マスク11が被
処理物4から遠ざかるように反ることはなく、ま
た、ボルト5等による締着力が大きすぎたとして
も、薄膜形成用マスク11が同様に被処理物4か
ら遠ざかるように撓むとがない。よつて、ボルト
5などをより強く締付けることができ、その結
果、中央部のみならず周辺部をも被処理物4に対
して確実に密着させることが可能となる。それゆ
えに、所望のパターンの薄膜を確実に形成できる
ことがわかる。
を被処理物4側に向くように配置されると、薄膜
形成時の温度域において、第1A図に示すように
変形し、被処理物4の上面の薄膜層4bに少なく
とも中央部が確実に密着された状態となる。した
がつて、第4図に示したようなマスク1における
反りの問題は確実に解消される。すなわち、薄膜
形成時の温度域にて、薄膜形成用マスク11が被
処理物4から遠ざかるように反ることはなく、ま
た、ボルト5等による締着力が大きすぎたとして
も、薄膜形成用マスク11が同様に被処理物4か
ら遠ざかるように撓むとがない。よつて、ボルト
5などをより強く締付けることができ、その結
果、中央部のみならず周辺部をも被処理物4に対
して確実に密着させることが可能となる。それゆ
えに、所望のパターンの薄膜を確実に形成できる
ことがわかる。
第1図に示した従来例は、第5図ないし第7図
を参照して説明した被処理物自身が薄膜形成時に
撓んでいる形状のものについても効果的に使用さ
れ得る。すなわち、第5図ないし第7図に示した
ようなエリンバからなる基材7上にZnO圧電薄膜
8が形成されている構造体では、中央部がZnO圧
電薄膜8側に突出した形状に撓んでいるが、第1
図に示した薄膜形成用マスク11は、上述したよ
うに中央部が被処理物側に突出する形状に変化す
るため、第5図および第6図に示したような中央
部が薄膜形成用マスク側に突出するように撓んだ
被処理物に対しても効果的に使用することができ
る。
を参照して説明した被処理物自身が薄膜形成時に
撓んでいる形状のものについても効果的に使用さ
れ得る。すなわち、第5図ないし第7図に示した
ようなエリンバからなる基材7上にZnO圧電薄膜
8が形成されている構造体では、中央部がZnO圧
電薄膜8側に突出した形状に撓んでいるが、第1
図に示した薄膜形成用マスク11は、上述したよ
うに中央部が被処理物側に突出する形状に変化す
るため、第5図および第6図に示したような中央
部が薄膜形成用マスク側に突出するように撓んだ
被処理物に対しても効果的に使用することができ
る。
しかしながら、このような多大な利点を有する
第1図に示した薄膜形成用マスク11にも、解決
されるべき問題点があつた。
第1図に示した薄膜形成用マスク11にも、解決
されるべき問題点があつた。
すなわち、形成すべき薄膜のパターンの変更が
あれば、その都度、薄膜形成用マスク11に設け
られる開口12の形状の設計および新たな薄膜形
成用マスク11の製造を行なわなければならな
い。特に、薄膜形成用マスク11が、通常の金属
材料より高価なバイメタル部材によつて構成され
ていることを考慮したとき、そのような薄膜形成
用マスク11を多種類用意しなければならないと
なると、コスト的負担が大きくなる。
あれば、その都度、薄膜形成用マスク11に設け
られる開口12の形状の設計および新たな薄膜形
成用マスク11の製造を行なわなければならな
い。特に、薄膜形成用マスク11が、通常の金属
材料より高価なバイメタル部材によつて構成され
ていることを考慮したとき、そのような薄膜形成
用マスク11を多種類用意しなければならないと
なると、コスト的負担が大きくなる。
それゆえに、この考案の目的は、上述した第1
図に示した薄膜形成用マスク11が与える利点を
保有しながらも、形成されるべき薄膜のパターン
の変更に対して安価に対応することができる、薄
膜形成用マスクを提供することにある。
図に示した薄膜形成用マスク11が与える利点を
保有しながらも、形成されるべき薄膜のパターン
の変更に対して安価に対応することができる、薄
膜形成用マスクを提供することにある。
[問題点を解決するための手段]
この考案は、上記問題点を解決すべくなされた
ものであり、その要旨とするところは、薄膜形成
にあたり薄膜が形成される被処理物に取付けられ
るマスクであつて、第1および第2のマスクから
なる2層構造を有し、第1のマスクが被処理物に
接触する側に配置され、第2のマスクが第1のマ
スクを被処理物との間で挾み込むように配置さ
れ、第2のマスクは、薄膜形成時の温度域にて中
央部が被処理物側に突出するように撓むバイメタ
ル部材よりなり、第2のマスクに設けられる開口
は、第1のマスクに設けられる開口を少なくとも
包含する形状とされていることを特徴とする、薄
膜形成用マスクである。
ものであり、その要旨とするところは、薄膜形成
にあたり薄膜が形成される被処理物に取付けられ
るマスクであつて、第1および第2のマスクから
なる2層構造を有し、第1のマスクが被処理物に
接触する側に配置され、第2のマスクが第1のマ
スクを被処理物との間で挾み込むように配置さ
れ、第2のマスクは、薄膜形成時の温度域にて中
央部が被処理物側に突出するように撓むバイメタ
ル部材よりなり、第2のマスクに設けられる開口
は、第1のマスクに設けられる開口を少なくとも
包含する形状とされていることを特徴とする、薄
膜形成用マスクである。
[作用]
この考案では、第1のマスクが、本来のマスク
として機能し、第2のマスクは、薄膜形成時の温
度域において、その中央部が被処理物側に突出す
るように撓むことによつて、第1のマスクを被処
理物に密着させるように作用する。
として機能し、第2のマスクは、薄膜形成時の温
度域において、その中央部が被処理物側に突出す
るように撓むことによつて、第1のマスクを被処
理物に密着させるように作用する。
[実施例]
第2図は、この考案の一実施例を示す断面図で
ある。ここに示す薄膜形成用マスクは、第1のマ
スク22および第2のマスク21からなる2層構
造を有する。このような2層構造のマスクが、前
述した第1図に示す薄膜形成用マスク11に代え
て用いられる。
ある。ここに示す薄膜形成用マスクは、第1のマ
スク22および第2のマスク21からなる2層構
造を有する。このような2層構造のマスクが、前
述した第1図に示す薄膜形成用マスク11に代え
て用いられる。
第2図とともに第1図を参照しながら説明する
と、第1のマスク22は、被処理物4(第1図)
に接触する側に配置され、第2のマスク21が第
1のマスク22を被処理物4との間で挾み込むよ
うに配置される。第2のマスク21は、薄膜形成
時の温度域にて中央部が被処理物4側に突出する
ように撓むバイメタル部材より構成される。した
がつて、第2のマスク21から及ぼされる力によ
り、第1のマスク22は、被処理物4に確実に密
着する状態に強制される。
と、第1のマスク22は、被処理物4(第1図)
に接触する側に配置され、第2のマスク21が第
1のマスク22を被処理物4との間で挾み込むよ
うに配置される。第2のマスク21は、薄膜形成
時の温度域にて中央部が被処理物4側に突出する
ように撓むバイメタル部材より構成される。した
がつて、第2のマスク21から及ぼされる力によ
り、第1のマスク22は、被処理物4に確実に密
着する状態に強制される。
第2図に示すように、第1のマスク22に設け
られる開口24と第2のマスク21に設けられる
開口23とは、必ずしも一致する必要はない。す
なわち、第1のマスク22が本来のマスクとして
機能するため、そこに設けられる開口24は、所
望のパターンに応じて形成されるが、第2のマス
ク21の開口23は、開口24を包含する形状に
構成されていればよい。したがつて、第2のマス
ク21は、パターン形成を直接の目的とするもの
ではない場合があり得る。
られる開口24と第2のマスク21に設けられる
開口23とは、必ずしも一致する必要はない。す
なわち、第1のマスク22が本来のマスクとして
機能するため、そこに設けられる開口24は、所
望のパターンに応じて形成されるが、第2のマス
ク21の開口23は、開口24を包含する形状に
構成されていればよい。したがつて、第2のマス
ク21は、パターン形成を直接の目的とするもの
ではない場合があり得る。
[考案の効果]
このように、この考案によれば、形成されるべ
き薄膜のパターンが変更されても、第1のマスク
に設けられる開口の形状を変更するだけでよい。
この第1のマスクは、バイメタル部材ではなく、
通常の金属材料等によつて構成すればよいので、
たとえ第1のマスクを多種類用意する場合であつ
ても、それほどのコスト的負担が増大することは
ない。
き薄膜のパターンが変更されても、第1のマスク
に設けられる開口の形状を変更するだけでよい。
この第1のマスクは、バイメタル部材ではなく、
通常の金属材料等によつて構成すればよいので、
たとえ第1のマスクを多種類用意する場合であつ
ても、それほどのコスト的負担が増大することは
ない。
また、この考案によれば、前述したようなバイ
メタル部材を使用する第1図の従来例で奏される
効果をそのまま保有することができる。すなわ
ち、薄膜形成用マスク、より特定的には第1のマ
スクを、薄膜形成時において、被処理物に確実に
密着させることができ、したがつて、所望のパタ
ーンの薄膜を正確かつ確実に形成することができ
る。また、第3図に示した薄膜形成用マスクに比
べて、ボルト等による物理的固着部分の面積を大
きくすることもないため、生産性を低下させるこ
とがなく、さらに煩雑な作業が要請されることも
ない。したがつて、高い生産性をもつて、所望の
パターンの薄膜を正確に形成することができる。
メタル部材を使用する第1図の従来例で奏される
効果をそのまま保有することができる。すなわ
ち、薄膜形成用マスク、より特定的には第1のマ
スクを、薄膜形成時において、被処理物に確実に
密着させることができ、したがつて、所望のパタ
ーンの薄膜を正確かつ確実に形成することができ
る。また、第3図に示した薄膜形成用マスクに比
べて、ボルト等による物理的固着部分の面積を大
きくすることもないため、生産性を低下させるこ
とがなく、さらに煩雑な作業が要請されることも
ない。したがつて、高い生産性をもつて、所望の
パターンの薄膜を正確に形成することができる。
この考案は、蒸着、スパツタリングおよびイオ
ンプレーテイングなどの乾式薄膜形成法に用いら
れる薄膜形成用マスク一般に利用し得るものであ
る。
ンプレーテイングなどの乾式薄膜形成法に用いら
れる薄膜形成用マスク一般に利用し得るものであ
る。
第1図は、この考案が生まれる直接の契機とな
つた従来例を説明するための断面図である。第1
A図は、第1図に示した薄膜形成用マスク11の
薄膜形成時の状態を示す断面図である。第2図
は、この考案の一実施例を説明するための断面図
である。第3図は、従来の薄膜形成用マスクの一
例を説明するための断面図である。第4図は、第
3図に示した薄膜形成用マスクの問題点を説明す
るための断面図である。第5図は、この考案が有
利に適用される被処理物自身が撓む構造の一例を
示す平面図である。第6図は、第5図の−線
に沿う断面図である。第7図は、第5図および第
6図に示した構造に薄膜を形成する際の問題点を
説明するための略図的側面図である。 図において、4は被処理物、11は薄膜形成用
マスク、21は第2のマスク、22は第1のマス
ク、23,24は開口を示す。
つた従来例を説明するための断面図である。第1
A図は、第1図に示した薄膜形成用マスク11の
薄膜形成時の状態を示す断面図である。第2図
は、この考案の一実施例を説明するための断面図
である。第3図は、従来の薄膜形成用マスクの一
例を説明するための断面図である。第4図は、第
3図に示した薄膜形成用マスクの問題点を説明す
るための断面図である。第5図は、この考案が有
利に適用される被処理物自身が撓む構造の一例を
示す平面図である。第6図は、第5図の−線
に沿う断面図である。第7図は、第5図および第
6図に示した構造に薄膜を形成する際の問題点を
説明するための略図的側面図である。 図において、4は被処理物、11は薄膜形成用
マスク、21は第2のマスク、22は第1のマス
ク、23,24は開口を示す。
Claims (1)
- 薄膜形成にあたり薄膜が形成される被処理物に
取付けられるマスクであつて、第1および第2の
マスクからなる2層構造を有し、第1のマスクが
被処理物に接触する側に配置され、第2のマスク
が第1のマスクを被処理物との間で挾み込むよう
に配置され、第2のマスクは、薄膜形成時の温度
域にて中央部が被処理物側に突出するように撓む
バイメタル部材よりなり、第2のマスクに設けら
れる開口は、第1のマスクに設けられる開口を少
なくとも包含する形状とされていることを特徴と
する、薄膜形成用マスク。
Priority Applications (2)
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JP1985040741U JPH0348204Y2 (ja) | 1985-03-20 | 1985-03-20 | |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP1985040741U JPH0348204Y2 (ja) | 1985-03-20 | 1985-03-20 |
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JPH0348204Y2 true JPH0348204Y2 (ja) | 1991-10-15 |
Family
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Family Applications (1)
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