JPH0348139B2 - - Google Patents

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JPH0348139B2
JPH0348139B2 JP60213783A JP21378385A JPH0348139B2 JP H0348139 B2 JPH0348139 B2 JP H0348139B2 JP 60213783 A JP60213783 A JP 60213783A JP 21378385 A JP21378385 A JP 21378385A JP H0348139 B2 JPH0348139 B2 JP H0348139B2
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JP
Japan
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ferrite
hexagonal ferrite
crystals
magnetic powder
heat
Prior art date
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JP60213783A
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English (en)
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JPS6272529A (ja
Inventor
Yasuyuki Minora
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Techno Glass Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Glass Co Ltd filed Critical Toshiba Glass Co Ltd
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Publication of JPS6272529A publication Critical patent/JPS6272529A/ja
Publication of JPH0348139B2 publication Critical patent/JPH0348139B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
[発明の技術分野] 本発明は、高密度磁気記録媒体の製造に用いら
れる磁性粉末の製造方法に係り、特に結晶粒径が
均一で、安定した磁気特性、分散性を有し、高密
度磁気記録用に好適した六方晶系フエライトから
なる磁性粉末の製造方法に関する。 [発明の技術的背景とその問題点] 従来から、高密度垂直磁気記録媒体を製造する
方法として、六方晶系フエライトの微粒子を用い
た塗布法が知られており、また単一の六方晶系フ
エライトでは保磁力が大きく記録時に磁気ヘツド
が飽和して磁気記録が困難となるため、六方晶系
フエライトの構成原子の一部を特定の他の原子で
置換することにより、その保磁力を垂直磁気記録
に適する値まで低減させることも知られている。 このような垂直磁気記録に用いる六方晶系フエ
ライト微粒子の粒径は、0.01μm未満では磁気記
録に要する強い磁性を呈することができず、0.3μ
mを超えると高密度記録としての垂直磁気記録を
有利に行ない難いため、0.01〜0.3μmの範囲のも
のが適している。 上記のような条件に適合する磁性粉末を製造す
る方法としては、六方晶系フエライトの基本成
分、保磁力低減のための置換成分およびガラス形
成成分を混合して加熱溶解させ、この溶解物を急
速に冷却して非晶質体とし、これを熱処理して六
方晶系フエライト微粒子を折出させた後、次いで
粉砕し希酸で処理して六方晶系フエライトを分離
抽出する方法が採用されている。 しかしながらこのような従来の方法では、粒径
の安定した微粉末が生成し難く、0.5μmを越える
六方晶系フエライト微粒子の比率が多く0.01〜
0.3μmの粒径の磁性粉末の収率が低いという問題
があつた。 [発明の目的] 本発明者は、このような従来の難点を解消すべ
く鋭意研究をすすめたところ、六方晶系フエライ
トの構成成分とガラス形成成分との混合物を加熱
溶解させ、この溶解物を急冷して非晶質体とし、
これを熱処理して結晶を析出させる際に、この熱
処理をNi、CrおよびMnから選ばれた1種以上の
金属の存在下で行なうことにより、生成する六方
晶系フエライトの結晶粒径が均一となり、安定し
た磁気特性、分散性が得られることを見出した。 本発明は、かかる知見に基いてなされたもの
で、結晶粒径が均一で、安定した磁気特性、分散
性を有する高密度磁気記録用に好適した六方晶系
フエライトからなる磁性粉末の製造方法を提供す
ることを目的とする。 [発明の概要] 本発明は上記の目的を達成するために、 (イ) 六方晶系フエライトの構成成分とガラス形成
成分との混合物を加熱溶解させる工程と、 (ロ) この溶解物を急冷して非晶質体とする工程
と、 (ハ) この非晶質体に熱処理を施して六方晶系フエ
ライトの結晶を析出させる工程と、 (ニ) 熱処理の施された燃結体を微粉砕し、希酸で
処理して六方晶系フエライトの結晶を抽出する
工程と からなる磁性粉の製造方法において、 前記(ハ)の結晶を析出させる工程を、前記非晶質
体中にNi、CrおよびMnから選ばれた1種以上の
金属を存在させて行なうことを特徴としている。 本発明においては、まず目的とする磁性粉末を
得るために、マグネトプランバイト型フエライト
の出発原料とガラス形成成分と必要に応じて磁気
記録媒体用磁性粉末に要求される保磁力とするた
めの置換成分とが所定の比率で調合される。 すなわちマグネトプランバイト型バリウムフエ
ライト中のFe3+イオンの一部をCo2+イオンおよ
びTi4+イオンで置換する場合には、H3BO3
BaCO3、Fe2O3、TiO2、CoOが所定の比率で秤
量されて均一に混合される。なお、マグネトプラ
ンバイト型Baフエライトの構成成分とガラス形
成成分としては、たとえばBaO:30〜40mol%、
B2O3:25〜40mol%、Fe2O3:15〜35mol%の範
囲が適している。 本発明に使用されるNi、CrおよびMnから選ば
れた1種以上の金属は、この工程において、六方
晶系フエライトの構成成分とガラス形成成分との
混合物に、金属のまま、あるいはこれらの合金と
して、または酸化物その他の化合物として添加さ
れるが、非晶質体形成後、この非晶質体に直接含
浸により添加することも可能である。 これらの金属の添加量は、後述する非晶質体に
対して、10〜3000ppmとなる量が添加される。 これらの金属の添加量が、非晶質体に対して
10ppm未満では本発明としての効果が僅少であ
り、逆に3000ppmを越えると六方晶系フエライト
結晶中に含有されて結晶粒径を粗大化させたり、
磁気特性に影響を与えるようになるので好ましく
ない。 なお、原料成分を溶解するるつぼが、たとえば
ステンレスのように、これらの金属を含有し溶解
過程でこれらの金属成分を溶出するような素材か
らなる場合には、これらの溶出分も考慮して添加
量を設定することが望ましい。 次いでこれらの混合物を加熱溶融させ、この溶
融物を水冷双ロール上に注いで急冷し、非晶質体
を作製する。 さらにこの非晶質体を耐熱容器に充填し、電気
炉内に収容して所定の温度条件のもとで置換バリ
ウムフエライトの結晶を析出させて焼結体とす
る。 この工程では、非晶質体から六方晶系フエライ
ト結晶を析出させる場合、650℃付近でまず
BaO、B2O3相の結晶が析出するが、Ni、Crおよ
びMnから選ばれた1種以上の金属が存在する
と、この発熱ピークが強く現れ均一なBaO、
B2O3相の結晶が析出する。したがつて750℃以上
の温度で生成する六方晶系フエライト結晶の生成
に用いられるBaOの量を精密に制御することが
でき、これによつて粒径の安定した六方晶系フエ
ライト微粒子が析出される。 この後、常法により所定の粒度まで粉砕し、酢
酸水溶液で洗浄しBaO−B2O3相やBaO相等のガ
ラス質物質を溶解除去してフエライト微粒子を分
離させる。このとき、出発原料中に加えたNi、
CrおよびMnから選ばれた1種以上の金属の大部
分は、BaO−B2O3相やBaO相とともに酢酸水溶
液中に移行する。なお、酢酸水溶液の液温は80℃
以上、粉砕物は20重量%程度となるようにし、必
要に応じて超音波を用いてガラス質物質の溶解を
促進させることが望ましい。酢酸水溶液で処理し
た粉砕物は、水洗をくり返し、液のPHが6以上と
なつたところで水洗をやめ、濾別、乾燥させるこ
とによりBaフエライト微粒子が得られる。 [発明の実施例] 次に本発明を、Fe3+イオンの一部を、Co2+
オンおよびTi4+イオンで置換した一般式
BaFe10.4 Ti0.80 Co0.80 O19で表わされる置換
マグネトプランバイト型Baフエライトからなる
磁性粉末の製造に適用した例について説明する。 実施例 Baフエライトのフエライト成分Fe2O3と、保
磁力低減のための置換成分TiO2、CoOと、ガラ
ス形成成分BaO、B2O3とを重量百分率で
B2O317.8、BaO45.9、Fe2O331.6、TiO22.44、
CoO2.29の組成比となるように秤量し、さらに、
これらの原料混合物を3等分し、それらの中に、
それぞれ非晶質体に対して50ppmとなる量のNi
粉末、Cr粉末、Mn粉末を添加して3種の試料と
した。 次に、これら各試料を別々に充分に混合した
後、1350℃で加熱溶融し、この溶融物を直径20
cm、回転数500rpm、線圧5tonの水冷双ロール上
に注いで急冷し、非晶質体を作製した。次にこの
非晶質体を耐熱容器に充填し、電気炉内に収容し
て450〜750℃の間に3時間を要して昇温させ、
750℃の定温温で焼成して置換Baフエライトの結
晶を析出させた。しかる後これらの焼結体をブラ
ウン型クラツシヤーを用い、粉砕して100メツシ
ユ以下の微粉末とし、10%酢酸水溶液により洗浄
してBaO−B2O3相やBaO相等のガラス質部分を
溶解除去した。なおこの際、酢酸水溶液の液温は
80℃以上、紛砕物は全体の約20%とし、さらに超
音波を2W/c.c.程度かけて溶解を促進させた。こ
の後処理物をくり返し水洗し、液のPHが6以上と
なつたところで濾別し乾燥させた。 このようにして得られたBaフエライト微粒子
は、次表に示すように粒径、比表面積および保磁
力の分布が狭く磁気記録媒体とした後の特性も良
好であつた。 なお表中比較例は、Ni粉末、Cr粉末、Mn粉末
を添加しなかつた点を除いて実施例と同じ出発原
料、方法により製造した磁性粉末であつて本発明
との比較のために示したものである。 また表中、保磁力の分布は、最終的に得られた
磁性紛の値である。
【表】 ぼ同じ。
なお以上の実施例では、磁性紛としてBaフエ
ライトの場合について説明したが、Srフエライ
ト、Caフエライト、Pbフエライトおよびこれら
の置換体の場合についても同様の効果を得ること
ができる。 [発明の効果] 以上の実施例からも明らかなように本発明にお
いては、六方晶系フエライトの構成成分とガラス
形成成分との混合物を加熱溶解させ、この溶解物
を急冷して非晶質体とし、これを熱処理して結晶
を析出させる際に、この熱処理をNi、Crおよび
Mnから選ばれた1種以上の金属の存在下で行な
うことにより、生成する六方晶系フエライトの結
晶粒径を均一にすることができ、これによつて、
安定した磁気特性、分散性を有する磁気記録用磁
性粉末を製造することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ) 六方晶系フエライトの構成成分とガラス
    形成成分との混合物を加熱溶解させる工程と、 (ロ) この溶解物を急冷して非晶質体とする工程
    と、 (ハ) この非晶質体に熱処理を施して六方晶系フエ
    ライトの結晶を析出させる工程と、 (ニ) 熱処理の施された焼結体を微粉砕し、希酸で
    処理して六方晶系フエライトの結晶を抽出する
    工程と から成る磁性粉末の製造方法において、 前記(ハ)の結晶を析出させる工程を、前記非晶質
    体中にNi、CrおよびMnから選ばれた1種以上の
    金属を10〜3000ppm存在させて行うことを特徴と
    する磁性粉末の製造方法。
JP60213783A 1985-09-27 1985-09-27 磁性粉末の製造方法 Granted JPS6272529A (ja)

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JPS6272529A JPS6272529A (ja) 1987-04-03
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5756331A (en) * 1980-09-22 1982-04-03 Toshiba Corp Hexagonal ferrite powder
JPS6081028A (ja) * 1983-10-12 1985-05-09 Tohoku Metal Ind Ltd W相型六方晶フエライト粒子の製造方法
JPS6218701A (ja) * 1985-07-18 1987-01-27 Sony Corp 六方晶系フエライト粒子粉末の製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5756331A (en) * 1980-09-22 1982-04-03 Toshiba Corp Hexagonal ferrite powder
JPS6081028A (ja) * 1983-10-12 1985-05-09 Tohoku Metal Ind Ltd W相型六方晶フエライト粒子の製造方法
JPS6218701A (ja) * 1985-07-18 1987-01-27 Sony Corp 六方晶系フエライト粒子粉末の製造方法

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JPS6272529A (ja) 1987-04-03

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