JPH0346264Y2 - - Google Patents

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JPH0346264Y2
JPH0346264Y2 JP1985045539U JP4553985U JPH0346264Y2 JP H0346264 Y2 JPH0346264 Y2 JP H0346264Y2 JP 1985045539 U JP1985045539 U JP 1985045539U JP 4553985 U JP4553985 U JP 4553985U JP H0346264 Y2 JPH0346264 Y2 JP H0346264Y2
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piston
parking brake
plate
pusher
adjustment bolt
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    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
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    • F16D2125/18Mechanical mechanisms
    • F16D2125/20Mechanical mechanisms converting rotation to linear movement or vice versa
    • F16D2125/22Mechanical mechanisms converting rotation to linear movement or vice versa acting transversely to the axis of rotation
    • F16D2125/26Cranks

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はパーキングブレーキ機構付デイスクブ
レーキに係り、特に、キヤリパに形成したシリン
ダ内にカツプ状のピストンがピストンシールを介
して軸方向へ摺動可能に嵌挿され、このピストン
がパーキングブレーキ機構又は前記シリンダ内に
供給される圧液によつて押動されてパツドを押圧
するようにしてなるパーキングブレーキ機構付デ
イスクブレーキに関する。
〔従来の技術〕
この種のデイスクブレーキの一つが、特公昭51
−19556号公報にて開示されている。同公報にて
開示されているデイスクブレーキにおいては、そ
のパーキングブレーキ機構が、カツプ状ピストン
内に同軸的に配置されてピストンに固着された調
節ボルトと、この調節ボルトに螺合されてスラス
ト軸受を介してキヤリパに形成したシリンダの底
壁に係合する調節ナツトと、シリンダの周壁に固
着した筒状のリテーナに一端を係止して調節ナツ
トをシリンダの底壁に向けて付勢するスプリング
と、このスプリングと調節ナツト間に介装した第
2のスラスト軸受と、シリンダと同軸的に形成し
た内孔内に軸方向へ摺動可能に嵌挿されて調節ナ
ツトに間隙をもつて対向する押動子と、この押動
子の背部にてキヤリパに回動可能に支持され押動
子の背部凹所に対向するカム溝を有するカム軸
と、このカム軸と押動子間に介装されて両者を連
結するトグル等によつて構成されている。
このデイスクブレーキにおいては、ピストンが
シリンダ内に供給される圧液によつてシリンダ外
へ押動されたとき、ピストンと一体的に移動する
調節ボルトに対して調節ナツトがスプリングと第
2のスラスト軸受の協働作用により回転し、パツ
ドクリアランスが自動的に調節される。また、パ
ツド交換時にピストンをシリンダ内に押し込め
ば、調節ナツトがスラスト軸受の作用により回転
し、ピストン及び調節ボルトが回転することなく
初期状態に戻されるため、作業性が良いばかり
か、ピストンシールがピストンによりねじり切ら
れることもない。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、上記した従来のパーキングブレーキ
機構においては、ピストンに調節ボルトを固着し
なければならないとともに、キヤリパの小さなシ
リンダ内にカム軸、トルグ、押動部材、スラスト
軸受、調節ナツト、第2のスラスト軸受、スプリ
ング、リテーナ及びピストンに固着した調節ボル
トを順次一個づつ組付けなければならず、その組
付性は極めて悪い。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案はかかる問題を解決するために、当該パ
ーキングブレーキ機構を、前記シリンダの底壁に
前記ピストンと同軸的に設けた取付孔の底部に連
通して前記ピストンの軸心に略直交する方向に設
けた支持孔内に回転可能に嵌合されピストン側に
カム溝を有してパーキングブレーキ操作によつて
回転されるカム軸と、このカム軸の前記カム溝に
一端を係合して前記ピストンの軸心方向に配設さ
れるトグルと、前記取付孔内にシールリングを介
して摺動可能かつ液密的に嵌挿されカム軸側端部
にて前記トグルの他端と係合しピストン側端部に
半径方向の溝を有する押動子と、前記シリンダの
底部内に回動不能にかつピストン側への移動を規
制されて組込まれ前記押動子の前記溝内に中間部
を嵌挿されて前記押動子の回転を規制するプレー
トと、このプレートと前記押動子間に介装されて
前記押動子を前記カム軸に向けてまた前記プレー
トを前記ピストンに向けて付勢するスプリング
と、前記ピストンの軸心に一体的に形成したナツ
ト部に進退可能に螺合され頭部外周にて前記押動
子のピストン側端面と選択的に摩擦係合しまた頭
部中央頂面にて前記プレートに離間可能に係合し
てスラスト軸受を構成する調節ボルトと、前記プ
レートに設けられてピストン側端部に係止部を一
体的に備えたリテーナと、このリテーナの前記係
止部と前記調節ボルトの頭部間に組付けられて前
記調節ボルトを前記プレートに向けて付勢する第
2のスプリング及び前記調節ボルトの円滑な回転
を保証する第2のスラスト軸受を備える構成とし
た。
〔考案の作用〕
上記構成によれば、ピストンがシリンダ内に供
給される圧液によつてパツドに向けて押動された
とき、第2のスプリングと第2のスラスト軸受の
協働作用により調節ボルトがピストンのナツト部
に対して回転して突出し、また液圧排除時にピス
トンがピストンシールの復元作用によつて所定量
戻されたとき、調節ボルトがプレートとの協働作
用により回転してピストンのナツト部内に所定量
進入するため、パツドクリアランスが自動的に調
節される。
またパーキングブレーキ作動時には、カム軸の
回転に伴つてトグル、押動子及び調節ボルトを介
してピストンがパツドに向けて押動されてパーキ
ングブレーキ作動が得られる。このときには、プ
レートが押動子の回転を規制し、また押動子が調
節ボルトの頭部と摩擦係合して調節ボルトの回転
を阻止するため、調節ボルトはピストンのナツト
部に対して動かず、無用な無効ストロークなくし
てパーキングブレーキ作動が得られる。なお、パ
ーキングブレーキ作動の解除時にも、調節ボルト
がプレートに当接するまでは押動子が調節ボルト
の頭部と摩擦係合して調節ボルトの回転を阻止す
るため、また調節ボルトがプレートに当接したの
ちにおいては第2のスプリングと第2のスラスト
軸受の作用が消失するため、調節ボルトはピスト
ンのナツト部に対して動かず、パツドクリアラン
スは変らない。
一方、パツド交換時、ピストンをシリンダ内に
押し込めば、調節ボルトがその頭部中央頂面とプ
レートからなるスラスト軸受の作用により回転し
てピストンのナツト部内に進入するため、ピスト
ンが回転することなく初期状態に戻される。
〔考案の効果〕
上記した作用から明らかなように、本考案によ
るパーキングブレーキ機構付デイスクブレーキに
おいては、シリンダ内に圧液が供給されかつ排除
される通常のブレーキ作動に伴つてパツドクリア
ランスを自動的に調節することができる。またパ
ーキングブレーキ作動時に同作動を無用な無効ス
トロークなくして得ることができ、かつパーキン
グブレーキ作動及び解除時にパツドクリアランス
を変化させることもない。更に、パツド交換時に
ピストンをシリンダ内に押し込むことによりピス
トンを回転させることなく初期状態に戻すことが
できるため、作業性が極めて良いばかりか、ピス
トンの回転に伴うピストンシールの損傷を防止す
ることができる。
また、本考案によるパーキングブレーキ機構付
デイスクブレーキにおいては、パーキングブレー
キ機構におけるプレートと調節ボルトと第2のス
プリング及び第2のスラスト軸受をリテーナによ
りキヤリパのシリンダ外にて組付けることができ
て組立体とすることができるため、当該パーキン
グブレーキ機構のキヤリパへの組付けに際して
は、カム軸、トグル、押動子、スプリングの順に
組付けたのち上記した組立体を組付け、最後にピ
ストンのナツト部を調節ボルトのねじ部に合わせ
てピストンをシリンダ内に押し込むことにより組
付が完了する。このように、本考案によるパーキ
ングブレーキ機構付デイスクブレーキにおいて
は、パーキングブレーキ機構におけるプレート、
調節ボルト、第2のスプリング、第2のスラスト
軸受及びリテーナをキヤリパのシリンダ外にて組
立体とすることができるものであり、また調節ボ
ルトが螺合するナツトをピストンに一体的に形成
したものであるため、その組付性を極めて良好と
することができ、生産性を向上させることができ
る。
〔実施例〕
以下に本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。第1図に示したデイスクブレーキにおいて
は、図示しない車体の一部(例えば、ナツクルア
ーム)に組付けられるトルクメンバ10に、デイ
スクロータ11の両側に配置したパツド12,1
3が図示左右方向へ摺動可能に組付けられてい
る。またトルクメンバ10には、キヤリパ20が
公知の手段により図示左右方向へ摺動可能に組付
けられている。キヤリパ20は、デイスクロータ
11の外周の一部を跨いで両パツド12,13を
包囲する形状に形成されていて、図示右端には二
股状に形成されて図示右方のパツド12の裏金1
2a背面に当接する押動アーム20aが形成さ
れ、また図示左方にはシリンダ20bが形成され
ている。シリンダ20bは図示左右方向に形成さ
れていて、カツプ状のピストン21がシールリン
グ22を介して軸方向へ摺動可能かつ液密的に嵌
挿され、パツド13の裏金13a背面に当接して
いる。このピストン21はシリンダ20b内に供
給される圧液又はパーキングブレーキ機構によつ
て押動されるように構成されていて、その外周と
シリンダ20bの外端部間にはダストブーツ29
が装着されている。なお、ピストン21はパツド
13の裏金13aに設けた突起13bにより廻り
止めされている。
パーキングブレーキ機構は、カム軸31、トグ
ル32、押動子33、スプリング34、プレート
35、調節ボルト36、リテーナ37、スラスト
軸受38、第2のスプリング39等を備えてい
る。カム軸31は、キヤリパ20のシリンダ20
b底壁にピストン21と同軸的に形成した段付内
孔20cに略直交して設けた支持孔20d内に回
転可能に嵌合されていて、右方に向けて開口する
カム溝31aを有するとともに、支持孔20d外
に突出する端部に図示しないパーキングレバーを
一体的に有している。このカム軸31は、そのレ
バーとキヤリパ20間に介装した図示しないトー
シヨンスプリングにより図示時計方向へ付勢され
ていて、レバーがキヤリパ20に設けた突起(図
示せず)と当接することにより図示位置に位置決
めされている。トグル32は卵形のものであつて
カム溝31aと押動子33の凹所33a間に介装
されており、カム溝31aの回転変位に応じて押
動子33を図示左右方向(軸方向)へ移動させる
機能を有している。
押動子33はキヤリパ20に形成した段付内孔
20c内にシールリング33Aを介して軸方向へ
摺動可能かつ液密的に組付けられていて、左端凹
所33aにてトグル32の右端と係合している。
また押動子33の図示右端には調節ボルト36の
頭部36aと係脱可能に摩擦係合するテーパ孔3
3bが形成されるとともに、半径方向の(調節ボ
ルト36の軸線に略直交する)溝33cが図示上
下方向に形成されている。スプリング34は、押
動子33とプレート35間に介装されていて、両
者を離す方向へ付勢している。これにより、図示
の状態(パーキングブレーキの非作動時)におい
ては、押動子33が調節ボルト36の頭部36a
からわずかに離間している。
プレート35は、第2図にて示したようにI形
を呈していて、第1図にて示したようにその中間
部を押動子33の溝33c内に挿通されて押動子
33と調節ボルト36の頭部36a間に介装され
ており、この両端にてシリンダ20bの底部に形
成した凹部20eに回動不能に嵌合されかつクリ
ツプ28にて第1図右方への移動を規制されて支
承されている。
調節ボルト36はピツチの大なるねじにてピス
トン21の軸心に一体的に形成したナツト部21
aに進退可能に螺合されていて、その頭部36a
はテーパ状に形成されている。また、調節ボルト
36の頭部36a中央頂面には円錐状の突起36
b(球状の突起にても実施可能である)が一体的
に形成されていて、同突起36bはプレート35
と離間可能に係合してスラスト軸受を構成してい
る。
リテーナ37は、第1図及び第2図にて示した
ように、筒状に形成されていて、第1図左端に一
対の爪部37を有しかつ右端に環状の係止部37
bを有しており、その一対の爪部37aにてプレ
ート35の孔35aに係着されている。第2のス
プリング39はスラスト軸受38とともにリテー
ナ37の係止部37bと調節ボルト36の頭部3
6a間に組付けられていて、調節ボルト36を第
1図左方に向けて付勢している。スラスト軸受3
8は調節ボルト36の頭部36aとスプリング3
9間にあつて調節ボルト36の円滑な回転を保証
している。
上記のように構成した本実施例においては、シ
リンダ20b内に圧液が供給されると、第1図に
おいてピストン21が右方へ移動してパツド13
をデイスクロータ11の左側面に押圧し、同時に
キヤリパ20が左方へ移動してその押動アーム2
0aにてパツド12をデイスクロータ11の右側
面に押圧するため、通常のブレーキ作動が得られ
る。このとき、パーキングブレーキ機構において
は、ピストン21の右動に伴なつて調節ボルト3
6がスプリング39とスラスト軸受38の協働作
用によりピストン21のナツト部21aから突出
する。また、シリンダ20b内の液圧が排除され
ると、ピストンシール22の復元作用によりピス
トン21が所定量左方へ戻されるとともに、デイ
スクロータ11とパツド12の摩擦振動によりキ
ヤリパ20が右方へ戻される。このとき、パーキ
ングブレーキ機構においては、ピストン21の左
動に伴なつて調節ボルト36がプレート35との
協働作用により回転してピストン21のナツト部
21a内に所定量進入する。したがつて、本実施
例においては、両パツド12,13のライニング
12c,13c摩耗に拘わず、デイスクロータ1
1と両パツド12,13間の非作動時におけるパ
ツドクリアランスが常に略一定に維持される。
また、上記のように構成した本実施列において
は、パーキングブレーキ操作によつてカム軸31
が図示反時計方向へ回転されると、カム溝31a
が右方へ回転変位し、トグル32、押動子33、
調節ボルト36を介してピストン21が右方へ押
動され、パツド13がデイスクロータ11の左側
面に押圧されるとともに、その反力によりキヤリ
パ20が左方へ押されてパツド12がデイスクロ
ータ11の右側面に押圧されてパーキングブレー
キ作動が得られる。このときには、プレート35
がスプリング34により押されてクリツプ28に
固定され押動子33の回転を適確に規制し、また
調節ボルト36の頭部36aと押動子33のテー
パ孔33bが摩擦係合して調節ボルト36の回転
を阻止するため、調節ボルト36はピストン21
のナツト部21aに対して動かない。したがつ
て、無用な無効ストロークなくしてパーキングブ
レーキ作動が得られる。
かかる状態(パーキングブレーキ作動時)にあ
るパーキングブレーキ機構においては、カム軸3
1が図示時計方向へ回転されると、カム溝31a
が左方へ回転変位し、主としてスプリング34,
39の作用によつてトグル32、押動子33、調
節ボルト36及びピストン21が図示元位置まで
左方へ戻されるとともに、キヤリパ20が右方へ
戻されて、パーキングブレーキ作動が解除され
る。このときにも、調節ボルト36がプレート3
5に当接して左動を止められるまでは調節ボルト
36の頭部36aと押動子33のテーパ孔33b
が摩擦係合して調節ボルト36の回転を阻止する
ため、また調節ボルト36がプレート35に当接
したときにはスプリング39とスラスト軸受38
の作用が消失するため、調節ボルト36はピスト
ン21のナツト部21aに対して動かず、パツド
クリアランスは変らない。
更に、上記のように構成した本実施例において
は、パツド交換時に、ピストン21をシリンダ2
0b内に押し込めば、調節ボルト36がその突起
36bとプレート35からなるスラスト軸受の作
用により回転してピストン21のナツト部21a
内に進入するため、ピストン36が回転すること
なく初期状態(パツドが摩耗していない状態)に
戻される。
上記した説明から明らかなように、本実施例の
パーキングブレーキ機構付デイスクブレーキにお
いては、シリンダ20b内に圧液が供給されかつ
排除される通常のブレーキ作動に伴つてパツドク
リアランスを自動的に調節することができる。ま
たパーキングブレーキ作動時に同作動を無用な無
効ストロークなくして得ることができ、かつパー
キングブレーキ作動及び解除時にパツドクリアラ
ンスを変化させることもない。更に、パツド交換
時にピストン21をシリンダ20b内に押し込む
ことによりピストン21を回転させることなく初
期状態に戻すことができるため、作業性が極めて
良いばかりか、ピストン21の回転に伴うピスト
ンシール22の損傷を防止することができる。
また、本実施例のパーキングブレーキ機構付デ
イスクブレーキにおいては、パーキングブレーキ
機構におけるプレート35と調節ボルト36とス
プリング39及びスラスト軸受38をリテーナ3
7によりキヤリパ20のシリンダ20b外にて組
付けることができて組立体とすることができるた
め、当該パーキングブレーキ機構のキヤリパ20
への組付けに際しては、カム軸31、トグル3
2、押動子33、スプリング34の順に組付けた
のち上記した組立体を組付け、最後にピストン2
1のナツト部21aを調節ボルト36のねじ部に
合わせてピストン21をシリンダ20b内に押し
込むことにより組付が完了する。このように、本
実施例のパーキングブレーキ機構付デイスクブレ
ーキにおいては、パーキングブレーキ機構におけ
るプレート35、調節ボルト36、スプリング3
9、スラスト軸受38及びリテーナ37をキヤリ
パ20のシリンダ20b外にて組立体とすること
ができるものであり、また調節ボルト36が螺合
するナツトをピストン21に一体的に形成したも
のであるため、その組付性を極めて良好とするこ
とができ、生産性を向上させることができる。
〔変形例〕
第3図及び第4図は本考案に係るパーキングブ
レーキ機構の第1変形例を示していて、このパー
キングブレーキ機構においては、プレート135
とリテーナ137が一体的に形成されており、プ
レート135に設けた突起135aとシリンダ1
20bの底壁に設けた凹所120eの係合により
プレート135が回動不能とされている。また第
2のスラスト軸受としてニードルベアリング13
8が採用され、第2のスプリングとして螺旋状板
ばね139が採用されている。またこのパーキン
グブレーキ機構においては、カム軸131が第3
図時計方向へ回転されることによりカム溝131
aが右方へ回転変位するようになつている。その
他は上記実施例と実質的に同じであるため、その
説明は省略する。
第5図及び第6図は本考案に係るパーキングブ
レーキ機構の第2変形例を示していて、このパー
キングブレーキ機構においては、プレート235
とリテーナ237と第2のスプリング(板ばね)
239が一体的に形成されている。また第2のス
ラスト軸受としてボール238が採用されてい
る。またこのパーキングブレーキ機構において
も、カム軸231が第5図時計方向へ回転される
ことによりカム溝231aが右方へ回転変位する
ようになつている。その他は上記実施例と実質的
に同じであるため、その説明は省略する。
第7図及び第8図は本考案に係るパーキングブ
レーキ機構の第3変形例を示していて、このパー
キングブレーキ機構においては、リテーナ337
と第2のスプリング(板ばね)339が一体的に
形成され、第2のスラスト軸受としてボール軸受
338が採用されている。またこのパーキングブ
レーキ機構においても、カム軸331が第7図時
計方向へ回転されることによりカム溝331aが
右方へ回転変位するようになつている。その他は
上記実施例と実質的に同じであるため、その説明
は省略する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のパーキングブレーキ機構付デ
イスクブレーキの一実施例を示す断面図、第2図
は第1図に示したパーキングブレーキ機構におけ
るプレート、調節ボルト、スラスト軸受及びリテ
ーナ等組立体の関係を示す側面図、第3図はパー
キングブレーキ機構の第1変形例を示す断面図、
第4図は同変形例に示したプレート・リテーナを
示す側面図、第5図はパーキングブレーキ機構の
第2変形例を示す断面図、第6図は同変形例に示
したプレート・リテーナ・第2のスプリングを示
す側面図、第7図はパーキングブレーキ機構の第
3変形例を示す断面図、第8図は同変形例に示し
たリテーナ・第2のスプリングと第2のスラスト
軸受の関係を示す側面図である。 符号の説明、13……パツド、20……キヤリ
パ、20b……シリンダ、20c……段付内孔、
20d……支持孔、20e……凹所、21……ピ
ストン、21a……ナツト部、22……ピストン
シール、31……カム軸、31a……カム溝、3
2……トグル、33……押動子、33c……溝、
34……スプリング、35……プレート、36…
…調節ボルト、36a……頭部、36b……突
起、37……リテーナ、38……(第2の)スラ
スト軸受、39……(第2の)スプリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. キヤリパに形成したシリンダ内にカツプ状のピ
    ストンがピストンシールを介して軸方向へ摺動可
    能に嵌挿され、このピストンがパーキングブレー
    キ機構又は前記シリンダ内に供給される圧液によ
    つて押動されてパツドを押圧するようにしてなる
    パーキングブレーキ機構付デイスクブレーキにお
    いて、前記パーキングブレーキ機構を、前記シリ
    ンダの底壁に前記ピストンと同軸的に設けた取付
    孔の底部に連通して前記ピストンの軸心に略直交
    する方向に設けた支持孔内に回転可能に嵌合され
    ピストン側にカム溝を有してパーキングブレーキ
    操作によつて回転されるカム軸と、このカム軸の
    前記カム溝に一端を係合して前記ピストンの軸心
    方向に配設されるトグルと、前記取付孔内にシー
    ルリングを介して摺動可能かつ液密的に嵌挿され
    カム軸側端部にて前記トグルの他端と係合しピス
    トン側端部に半径方向の溝を有する押動子と、前
    記シリンダの底部内に回動不能にかつピストン側
    への移動を規制されて組込まれ前記押動子の前記
    溝内に中間部を嵌挿されて前記押動子の回転を規
    制するプレートと、このプレートと前記押動子間
    に介装されて前記押動子を前記カム軸に向けてま
    た前記プレートを前記ピストンに向けて付勢する
    スプリングと、前記ピストンの軸心に一体的に形
    成したナツト部に進退可能に螺合され頭部外周に
    て前記押動子のピストン側端面と選択的に摩擦係
    合しまた頭部中央頂面にて前記プレートに離間可
    能に係合してスラスト軸受を構成する調節ボルト
    と、前記プレートに設けられてピストン側端部に
    係止部を一体的に備えたリテーナと、このリテー
    ナの前記係止部と前記調節ボルトの頭部間に組付
    けられて前記調節ボルトを前記プレートに向けて
    付勢する第2のスプリング及び前記調節ボルトの
    円滑な回転を保証する第2のスラスト軸受を備え
    る構成としたことを特徴とするパーキングブレー
    キ機構付デイスクブレーキ。
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GB08607743A GB2173873B (en) 1985-03-28 1986-03-27 Disc brakes
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