JPS646423Y2 - - Google Patents
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- JPS646423Y2 JPS646423Y2 JP9447983U JP9447983U JPS646423Y2 JP S646423 Y2 JPS646423 Y2 JP S646423Y2 JP 9447983 U JP9447983 U JP 9447983U JP 9447983 U JP9447983 U JP 9447983U JP S646423 Y2 JPS646423 Y2 JP S646423Y2
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- piston
- strut
- cylinder
- clutch ring
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- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 claims description 13
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 9
- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 3
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 4
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 230000036316 preload Effects 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案はデイスクブレーキのパツド間隙自動調
整装置の改良に関する。
整装置の改良に関する。
(従来例)
ハンドブレーキ機構を内蔵したデイスクブレー
キには、パツド間隙(デイスクと摩擦パツドとの
間隙)自動調整装置が組込まれている。かかる装
置としては、シリンダハウジングのシリンダ内に
摩擦パツド背面に臨む有底筒状のピストンを摺動
自在に嵌合して該ピストンの背面側に液室を画成
し、互いに螺合された第1ストラツトと第2スト
ラツトとの結合体をデイスク軸心方向に伸ばして
前記ピストンの背面側に介装し、前記第1ストラ
ツトの背面側においてこの軸心と交差する方向に
伸びるカムシヤフトを前記シリンダハウジングに
回転自在に保持させ、前記第1ストラツトとカム
シヤフトとの間に介挿した中間ロツドの一端部を
該第1ストラツトの背面端に形成した凹部内に嵌
合させると共に、該中間ロツドの他端部を該カム
シヤフト外周面に形成したカム溝内に嵌合させ、
ハンドブレーキ操作により前記カムシヤフトを回
転させて該回転力を、前記中間ロツド、第1スト
ラツト、第2ストラツトを介して前記ピストンへ
伝達するようにしたものがある。そして、上記第
2ストラツトは、ピストン背面側に当接すべく付
勢されており、主ブレーキ時、すなわちシリンダ
内に圧油を供給してピストンにより摩擦パツドを
デイスクへ向けて押圧したとき、該ピストンの変
位量(パツド間隙)が所定以上であると、付勢力
を受けている第2ストラツトが第1ストラツトに
対して回転して、該両ストラツト結合体の全長を
長くしてピストンの戻り位置をよりデイスク側と
し、もつてパツド間隙を所定のものに維持するよ
うになつている。
キには、パツド間隙(デイスクと摩擦パツドとの
間隙)自動調整装置が組込まれている。かかる装
置としては、シリンダハウジングのシリンダ内に
摩擦パツド背面に臨む有底筒状のピストンを摺動
自在に嵌合して該ピストンの背面側に液室を画成
し、互いに螺合された第1ストラツトと第2スト
ラツトとの結合体をデイスク軸心方向に伸ばして
前記ピストンの背面側に介装し、前記第1ストラ
ツトの背面側においてこの軸心と交差する方向に
伸びるカムシヤフトを前記シリンダハウジングに
回転自在に保持させ、前記第1ストラツトとカム
シヤフトとの間に介挿した中間ロツドの一端部を
該第1ストラツトの背面端に形成した凹部内に嵌
合させると共に、該中間ロツドの他端部を該カム
シヤフト外周面に形成したカム溝内に嵌合させ、
ハンドブレーキ操作により前記カムシヤフトを回
転させて該回転力を、前記中間ロツド、第1スト
ラツト、第2ストラツトを介して前記ピストンへ
伝達するようにしたものがある。そして、上記第
2ストラツトは、ピストン背面側に当接すべく付
勢されており、主ブレーキ時、すなわちシリンダ
内に圧油を供給してピストンにより摩擦パツドを
デイスクへ向けて押圧したとき、該ピストンの変
位量(パツド間隙)が所定以上であると、付勢力
を受けている第2ストラツトが第1ストラツトに
対して回転して、該両ストラツト結合体の全長を
長くしてピストンの戻り位置をよりデイスク側と
し、もつてパツド間隙を所定のものに維持するよ
うになつている。
上述のように、摩擦パツドの摩耗に応じて第2
ストラツトを第1ストラツトに対して回転させて
該両ストラツト結合体の全長を長くする必要があ
るが、このためには、第2ストラツトをピストン
背面側に当接すべく付勢しておかなければならな
い。このため従来は、第2ストラツトにフランジ
部を設け、ピストンの内周にはリング状の座板を
嵌合し、該フランジ部と該座板との間には、ボー
ルベアリングとコイルスプリング等を該ボールベ
アリングの受け面としての機能を有する中間スリ
ーブを介して介装している。
ストラツトを第1ストラツトに対して回転させて
該両ストラツト結合体の全長を長くする必要があ
るが、このためには、第2ストラツトをピストン
背面側に当接すべく付勢しておかなければならな
い。このため従来は、第2ストラツトにフランジ
部を設け、ピストンの内周にはリング状の座板を
嵌合し、該フランジ部と該座板との間には、ボー
ルベアリングとコイルスプリング等を該ボールベ
アリングの受け面としての機能を有する中間スリ
ーブを介して介装している。
したがつて、上記従来のものにあつては、個々
独立したボールベアリング、中間スリーブ、コイ
ルスプリング等を前記フランジ部と前記座板との
間に介装しなければならず、その組付けが非常に
面倒であつた。
独立したボールベアリング、中間スリーブ、コイ
ルスプリング等を前記フランジ部と前記座板との
間に介装しなければならず、その組付けが非常に
面倒であつた。
本考案は、上記問題点を解消するもので、その
目的は、中間スリーブとコイルスプリング等との
両機能を1部品でまかない、組付け作業を簡単と
すると共にコストダウンを図ろうとするものであ
る。
目的は、中間スリーブとコイルスプリング等との
両機能を1部品でまかない、組付け作業を簡単と
すると共にコストダウンを図ろうとするものであ
る。
(考案の構成)
本考案は、シリンダハウジングのシリンダ内に
摩擦パツド背面に臨む有底筒状のピストンを該ピ
ストンの開口端が該シリンダ底部に向くように摺
動自在に嵌合し、 前記ピストンの背面側において、前記シリンダ
内に互いに多条ネジ係合された第1ストラツトと
第2ストラツトとの結合体をシリンダ軸心方向に
介装し、 前記ピストンの内周にはスペーサを嵌合すると
共に該スペーサよりもピストンの底部側にはピス
トンの底部方向に向うにつれて径が漸次減少する
傾斜部を設け、 前記第1ストラツトは前記シリンダハウジング
に摺動可能且つ回転不能に支持し、 前記第2ストラツトには、前記スペーサよりも
前記摩擦パツド側に位置し且つ該スペーサに対向
したフランジ部を設け、 さらに該フランジ部と前記傾斜部との間には、
該傾斜部に接面自在なクラツチリングを係合し、
該クラツチリングと前記フランジ部との間には、
前記第2ストラツトと協働して前記クラツチリン
グに軸方向の変位力を与えるバネ材を備えること
により、クラツチリングを自動調整中も静止中も
常に一定の力でピストンの傾斜部に係合させるこ
とにより、アジヤストナツトが振動や急激なハン
ドブレーキ作用により逆転することがないように
するものである。
摩擦パツド背面に臨む有底筒状のピストンを該ピ
ストンの開口端が該シリンダ底部に向くように摺
動自在に嵌合し、 前記ピストンの背面側において、前記シリンダ
内に互いに多条ネジ係合された第1ストラツトと
第2ストラツトとの結合体をシリンダ軸心方向に
介装し、 前記ピストンの内周にはスペーサを嵌合すると
共に該スペーサよりもピストンの底部側にはピス
トンの底部方向に向うにつれて径が漸次減少する
傾斜部を設け、 前記第1ストラツトは前記シリンダハウジング
に摺動可能且つ回転不能に支持し、 前記第2ストラツトには、前記スペーサよりも
前記摩擦パツド側に位置し且つ該スペーサに対向
したフランジ部を設け、 さらに該フランジ部と前記傾斜部との間には、
該傾斜部に接面自在なクラツチリングを係合し、
該クラツチリングと前記フランジ部との間には、
前記第2ストラツトと協働して前記クラツチリン
グに軸方向の変位力を与えるバネ材を備えること
により、クラツチリングを自動調整中も静止中も
常に一定の力でピストンの傾斜部に係合させるこ
とにより、アジヤストナツトが振動や急激なハン
ドブレーキ作用により逆転することがないように
するものである。
(実施例)
以下図面に示す実施例を参照しながら本考案を
説明すると、第1図において、1は円板状のデイ
スクで、該デイスク1の一側においてキヤリア
(図示略)が車両の非回転部材(図示略)に固定
されている。このキヤリアには、デイスク1を挾
んで配置された一対の摩擦パツド2,3がデイス
ク1の両側から進退動自在に保持されている。ま
た、このキヤリアには、キヤリパ支持ピン(図示
略)が取付けられていて、このキヤリパ支持ピン
にはキヤリパがデイスク1の軸線方向に摺動自在
に保持されている。
説明すると、第1図において、1は円板状のデイ
スクで、該デイスク1の一側においてキヤリア
(図示略)が車両の非回転部材(図示略)に固定
されている。このキヤリアには、デイスク1を挾
んで配置された一対の摩擦パツド2,3がデイス
ク1の両側から進退動自在に保持されている。ま
た、このキヤリアには、キヤリパ支持ピン(図示
略)が取付けられていて、このキヤリパ支持ピン
にはキヤリパがデイスク1の軸線方向に摺動自在
に保持されている。
キヤリパはシリンダハウジング4を有してお
り、このシリンダハウジング4には、摩擦パツド
3の背面に向けて開口するシリンダ5が形成され
ている。このシリンダ5には、有底筒状のピスト
ン6がその開口端をシリンダ5底部に向けて摺動
自在に嵌挿され、該ピストン6の背面側に液室A
が画成されている。シリンダハウジング4内に
は、ピストン6の背面側において、第2ストラツ
トとしてのアジヤストナツト7と第1ストラツト
としてのプツシユロツド8との結合体が、その軸
心をシリンダ5の軸心方向に向くように介装され
ている。
り、このシリンダハウジング4には、摩擦パツド
3の背面に向けて開口するシリンダ5が形成され
ている。このシリンダ5には、有底筒状のピスト
ン6がその開口端をシリンダ5底部に向けて摺動
自在に嵌挿され、該ピストン6の背面側に液室A
が画成されている。シリンダハウジング4内に
は、ピストン6の背面側において、第2ストラツ
トとしてのアジヤストナツト7と第1ストラツト
としてのプツシユロツド8との結合体が、その軸
心をシリンダ5の軸心方向に向くように介装され
ている。
上記アジヤストナツト7は、筒状部7aとその
外周面に形成された環状フランジ7bとからな
り、筒状部7aの内周面には、その全長にわたつ
て雌ねじ部7cが形成されており、後述するよう
に該ねじ部7cには、上記記プツシユロツド8が
多条ネジ係合されるようになつている。さらに上
記筒状部7aの一端面から環状フランジ7bにか
けては、第2図に示すように、筒状部7aの中心
軸と平行状に伸長する複数のキー溝9が形成され
ており、該キー溝9には、内周面に複数のキー1
0を有するクラツチリング11がスプライン結合
されている。該クラツチリング11は、略載頭円
錐形状をなしており、径の大きい方の端面が、環
状フランジ7bと相対するように配置されてい
る。この端面には、リング状の突起12が突設さ
れており、環状フランジ7bに対し当接自在とな
つている。これら環状フランジ7bとクラツチリ
ング11との間には、ウエーブワツシヤ等のリン
グ状のバネ材12が取付けられている。
外周面に形成された環状フランジ7bとからな
り、筒状部7aの内周面には、その全長にわたつ
て雌ねじ部7cが形成されており、後述するよう
に該ねじ部7cには、上記記プツシユロツド8が
多条ネジ係合されるようになつている。さらに上
記筒状部7aの一端面から環状フランジ7bにか
けては、第2図に示すように、筒状部7aの中心
軸と平行状に伸長する複数のキー溝9が形成され
ており、該キー溝9には、内周面に複数のキー1
0を有するクラツチリング11がスプライン結合
されている。該クラツチリング11は、略載頭円
錐形状をなしており、径の大きい方の端面が、環
状フランジ7bと相対するように配置されてい
る。この端面には、リング状の突起12が突設さ
れており、環状フランジ7bに対し当接自在とな
つている。これら環状フランジ7bとクラツチリ
ング11との間には、ウエーブワツシヤ等のリン
グ状のバネ材12が取付けられている。
上記ピストン6は、その内部に小径部6aと大
径部6bとこれらの境界部分に位置する傾斜部6
cとを有しており、該傾斜部6cには、上記クラ
ツチリング11の傾斜したテーパ周面が接面自在
となつている。さらに上記大径部6bには環状の
スペーサ13が取付けられており、該スペーサ1
3と上記大径部6bとの間には、ボールベアリン
グ14が配設されている。
径部6bとこれらの境界部分に位置する傾斜部6
cとを有しており、該傾斜部6cには、上記クラ
ツチリング11の傾斜したテーパ周面が接面自在
となつている。さらに上記大径部6bには環状の
スペーサ13が取付けられており、該スペーサ1
3と上記大径部6bとの間には、ボールベアリン
グ14が配設されている。
ここで上記要素の位置関係を述べると、大径部
6bは小径部6aよりも背面側にあり、またクラ
ツチリング11と環状フランジ7bとスペーサ1
3とはピストン6の前面から背面にかけて順次配
列されている。
6bは小径部6aよりも背面側にあり、またクラ
ツチリング11と環状フランジ7bとスペーサ1
3とはピストン6の前面から背面にかけて順次配
列されている。
プツシユロツド8は、その外周面に雄ねじ部8
aを有しており、前記アジヤストナツト7の雌ね
じ部7cに該雄ねじ部8aが多条ネジ係合してい
る。この両ねじ部7d,8aは、例えば多条ねじ
とされていて、アジヤストナツト7とプツシユロ
ツド8に対して引つ張り力が加えられたときに
は、該両者7,8は相対回転してその全長が長く
なり、逆に押圧力が加えられたときには、該両者
7,8が相対的に逆回転してその全長は短くな
る。
aを有しており、前記アジヤストナツト7の雌ね
じ部7cに該雄ねじ部8aが多条ネジ係合してい
る。この両ねじ部7d,8aは、例えば多条ねじ
とされていて、アジヤストナツト7とプツシユロ
ツド8に対して引つ張り力が加えられたときに
は、該両者7,8は相対回転してその全長が長く
なり、逆に押圧力が加えられたときには、該両者
7,8が相対的に逆回転してその全長は短くな
る。
前記プツシユロツド8の背面側は、その外径が
雄ねじ部8aの外径より若干大きい大径部8bと
され、該大径部8bは、シリンダハウジング4に
形成した案内孔内に止め輪13、キープレート1
4を介して摺動自在に延設されている。このキー
プレート14は、シリンダ5内底部に着座されて
デイスク1軸線方向においてシリングハウジング
4に対して凹凸嵌合することにより該シリンダハ
ウジング4に対して回転不能とされ、上記凹凸嵌
合は止め軸13′により外れるのが防止されてい
て、プツシユロツド8はキープレート14とスプ
ライン係合等により摺動自在かつ回転不能に保持
されている。
雄ねじ部8aの外径より若干大きい大径部8bと
され、該大径部8bは、シリンダハウジング4に
形成した案内孔内に止め輪13、キープレート1
4を介して摺動自在に延設されている。このキー
プレート14は、シリンダ5内底部に着座されて
デイスク1軸線方向においてシリングハウジング
4に対して凹凸嵌合することにより該シリンダハ
ウジング4に対して回転不能とされ、上記凹凸嵌
合は止め軸13′により外れるのが防止されてい
て、プツシユロツド8はキープレート14とスプ
ライン係合等により摺動自在かつ回転不能に保持
されている。
このようなプツシユロツド8の背面側におい
て、シリンダハウジング4には軸受け15bを介
してカムシヤフト15が回転自在に保持され、該
カムシヤフト15の外周面に形成したカム溝15
aとプツシユロツド8の背面側端面に形成した凹
部8cとの間には、中間ロツド16が介挿されて
いる。カムシヤフト15は、プツシユロツド8の
軸心と直交する軸心を中心として回転自在となつ
ており、このカムシヤフト15は、ハンドブレー
キレバ(図示略)に連係されている。なお、1
7,18は液室Aの液密を確保するためのシール
部材である。
て、シリンダハウジング4には軸受け15bを介
してカムシヤフト15が回転自在に保持され、該
カムシヤフト15の外周面に形成したカム溝15
aとプツシユロツド8の背面側端面に形成した凹
部8cとの間には、中間ロツド16が介挿されて
いる。カムシヤフト15は、プツシユロツド8の
軸心と直交する軸心を中心として回転自在となつ
ており、このカムシヤフト15は、ハンドブレー
キレバ(図示略)に連係されている。なお、1
7,18は液室Aの液密を確保するためのシール
部材である。
次に上記構成に係る装置の作用について述べる
と、 いま、図示を略すブレーキペダルを踏み込むと
(主ブレーキ時)、液室Aに圧油が供給され、ピス
トン6はデイスク1側へ向けて変位する。これに
より、ピストン6が一方の摩擦パツド3をデイス
ク1の一側へ押し付け、この反力によりキヤリパ
がピストン6の変位方向とは逆方向に変位して、
他方の摩擦パツド2をデイスク1の他側へ押し付
ける。よつて、制動力が発生することになる。
と、 いま、図示を略すブレーキペダルを踏み込むと
(主ブレーキ時)、液室Aに圧油が供給され、ピス
トン6はデイスク1側へ向けて変位する。これに
より、ピストン6が一方の摩擦パツド3をデイス
ク1の一側へ押し付け、この反力によりキヤリパ
がピストン6の変位方向とは逆方向に変位して、
他方の摩擦パツド2をデイスク1の他側へ押し付
ける。よつて、制動力が発生することになる。
一方、図示を略すハンドブレーキレバを操作す
ると、カムシヤフト15が回転され、この回転力
が、中間ロツド16、プツシユロツド8、アジヤ
ストナツト7、突起12′を介してピストン6を
デイスク1側へ押圧し、前述した主ブレーキ時と
同様にして制動力が発生する。
ると、カムシヤフト15が回転され、この回転力
が、中間ロツド16、プツシユロツド8、アジヤ
ストナツト7、突起12′を介してピストン6を
デイスク1側へ押圧し、前述した主ブレーキ時と
同様にして制動力が発生する。
いま摩擦パツド2,3の摩耗が進行すると、主
ブレーキ時におけるピストン6の図面において左
方向への変位が大きくなり、この変位力はスペー
サ13及びボールベヤリング14を介してアジヤ
ストナツト7に伝えられることになり、この際プ
ツシユロツド8には図面において右の方向の力が
作用しており、軸方向への変位はないため、アジ
ヤストナツト7は回転し左方向に前進することに
なる。
ブレーキ時におけるピストン6の図面において左
方向への変位が大きくなり、この変位力はスペー
サ13及びボールベヤリング14を介してアジヤ
ストナツト7に伝えられることになり、この際プ
ツシユロツド8には図面において右の方向の力が
作用しており、軸方向への変位はないため、アジ
ヤストナツト7は回転し左方向に前進することに
なる。
他方、クラツチリング11は、アジヤストナツ
ト7に軸方向に摺動自在に係合しているので、同
ナツト7の回転に伴つて回転すると共にバネ材1
2によつて左方向に押圧されるため、左方向に移
動することになり、従つてクラツチリング11は
ピストン6の傾斜部6cに接面した状態で回転す
ることになる。
ト7に軸方向に摺動自在に係合しているので、同
ナツト7の回転に伴つて回転すると共にバネ材1
2によつて左方向に押圧されるため、左方向に移
動することになり、従つてクラツチリング11は
ピストン6の傾斜部6cに接面した状態で回転す
ることになる。
第3図は、本考案の他の実施例を示すもので、
同実施例では、上記クラツチリング11は、アジ
ヤストナツト7にスプライン結合ではなく螺合さ
れている。この螺合をもたらすねじ部17のねじ
切り方向は、アジヤストナツト7とプツシユロツ
ド8との多条ネジ係合をもたらすねじ部と同一方
向になつている。
同実施例では、上記クラツチリング11は、アジ
ヤストナツト7にスプライン結合ではなく螺合さ
れている。この螺合をもたらすねじ部17のねじ
切り方向は、アジヤストナツト7とプツシユロツ
ド8との多条ネジ係合をもたらすねじ部と同一方
向になつている。
また、同実施例では、バネ材12としてぜんま
い等のねじりバネが使用されており、同バネの一
端はクラツチリング11にまた他端は環状フラン
ジ7bに取付けられているが、他端は直接アジヤ
ストナツト7に取付けるようにしてもよい。
い等のねじりバネが使用されており、同バネの一
端はクラツチリング11にまた他端は環状フラン
ジ7bに取付けられているが、他端は直接アジヤ
ストナツト7に取付けるようにしてもよい。
次に同実施例の作用について述べると、摩擦パ
ツド2,3の摩耗が進行してピストン6の変位が
大きくなると、上記同様アジヤストナツト7が回
転を始めるが、クラツチリング11は、ピストン
6の傾斜面6cに接面して回転せず、この結果、
バネ材12はアジヤストナツト7の回転によりね
じられることになり、ある程度弾発力が蓄積され
ると、クラツチリング11はバネ材12の弾発力
によつて回動力を与えられ、図面において右方向
の変位力を受けることになり、従つてクラツチリ
ング11と傾斜面6cとの間の摩擦抵抗が減少す
るため、クラツチリング11は上記と逆の方向に
回転することになり、図面において左方向に移動
することになる。
ツド2,3の摩耗が進行してピストン6の変位が
大きくなると、上記同様アジヤストナツト7が回
転を始めるが、クラツチリング11は、ピストン
6の傾斜面6cに接面して回転せず、この結果、
バネ材12はアジヤストナツト7の回転によりね
じられることになり、ある程度弾発力が蓄積され
ると、クラツチリング11はバネ材12の弾発力
によつて回動力を与えられ、図面において右方向
の変位力を受けることになり、従つてクラツチリ
ング11と傾斜面6cとの間の摩擦抵抗が減少す
るため、クラツチリング11は上記と逆の方向に
回転することになり、図面において左方向に移動
することになる。
(効果)
本考案は、以上から明らかなように、クラツチ
リングは、自動間隙調整中も静止中も常に一定の
力でピストンの傾斜部に係合しているので、アジ
ヤストナツトが振動や急激なハンドブレーキ作用
により逆転することがない。
リングは、自動間隙調整中も静止中も常に一定の
力でピストンの傾斜部に係合しているので、アジ
ヤストナツトが振動や急激なハンドブレーキ作用
により逆転することがない。
また、バネ材の予荷重が小さくてよいため、組
付が容易でかつスペースもそれ程要しない。
付が容易でかつスペースもそれ程要しない。
また、クラツチリングとアジヤストナツトとが
別体であるから、クラツチリングとピストンとの
アライメントが容易である。
別体であるから、クラツチリングとピストンとの
アライメントが容易である。
第1図は本考案に係る装置の断面図、第2図は
クラツチリングとアジヤストリングとのスプライ
ン結合を示す断面図、第3図は他の実施例を示す
断面図である。 1……デイスク、2,3……摩擦パツド、4…
…シリンダハウジング、5……シリンダ、6……
ピストン、6c……傾斜部、7……アジヤストナ
ツト(第2ストラツト)、7b……環状フランジ、
8……プツシユロツド(第1ストラツト)、11
……クラツチリング、13……スペーサ。
クラツチリングとアジヤストリングとのスプライ
ン結合を示す断面図、第3図は他の実施例を示す
断面図である。 1……デイスク、2,3……摩擦パツド、4…
…シリンダハウジング、5……シリンダ、6……
ピストン、6c……傾斜部、7……アジヤストナ
ツト(第2ストラツト)、7b……環状フランジ、
8……プツシユロツド(第1ストラツト)、11
……クラツチリング、13……スペーサ。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 シリンダハウジングのシリンダ内に摩擦パツド
背面に臨む有底筒状のピストンを該ピストンの開
口端が該シリンダ底部に向くように摺動自在に嵌
合し、 前記ピストンの背面側において、前記シリンダ
内に互いに多条ネジ係合された第1ストラツトと
第2ストラツトとの結合体をシリンダ軸心方向に
介装し、 前記ピストンの内周にはスペーサを嵌合すると
共に該スペーサよりもピストンの底部側にはピス
トンの底部方向に向うにつれて径が漸次減少する
傾斜部を設け、 前記第1ストラツトは前記シリンダハウジング
に摺動可能且つ回転不能に支持し、 前記第2ストラツトには、前記スペーサよりも
前記摩擦パツド側に位置し且つ該スペーサに対向
した環状フランジを設け、 さらに該環状フランジと前記傾斜部との間に
は、該傾斜部に接面自在なクラツチリングを係合
し、該クラツチリングと前記フランジ部との間に
は、前記第2ストラツトと協働して前記クラツチ
リングに軸方向の変位力を与えるバネ材を備えて
なるデイスクブレーキのパツド間隙自動調整装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9447983U JPS602033U (ja) | 1983-06-20 | 1983-06-20 | デイスクブレ−キのパツド間隙自動調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9447983U JPS602033U (ja) | 1983-06-20 | 1983-06-20 | デイスクブレ−キのパツド間隙自動調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS602033U JPS602033U (ja) | 1985-01-09 |
JPS646423Y2 true JPS646423Y2 (ja) | 1989-02-20 |
Family
ID=30226138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9447983U Granted JPS602033U (ja) | 1983-06-20 | 1983-06-20 | デイスクブレ−キのパツド間隙自動調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS602033U (ja) |
-
1983
- 1983-06-20 JP JP9447983U patent/JPS602033U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS602033U (ja) | 1985-01-09 |
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