JPH0344902B2 - - Google Patents
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- JPH0344902B2 JPH0344902B2 JP58132359A JP13235983A JPH0344902B2 JP H0344902 B2 JPH0344902 B2 JP H0344902B2 JP 58132359 A JP58132359 A JP 58132359A JP 13235983 A JP13235983 A JP 13235983A JP H0344902 B2 JPH0344902 B2 JP H0344902B2
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は住宅などの壁、天井、床などに施行し
て用いる化粧板で、化粧板の長手方向に平行な複
数本の溝を有する化粧板の細溝形成方法に関す
る。
て用いる化粧板で、化粧板の長手方向に平行な複
数本の溝を有する化粧板の細溝形成方法に関す
る。
従来、化粧板の表面に細溝を形成する方法とし
ては、化粧紙、合成樹脂フイルム、突板などの化
粧シートを常用の接着剤を介して合板やパーテイ
クルボードなどの木質基板やケイ酸カルシウム
板、石綿板などの無機質基板の上面に貼着して化
粧板とした後、該化粧板の表面からカツターや鋸
を用いて長側辺に平行に複数本の細溝を切削後、
該細溝内を所望の色に塗装するか、短繊維を植毛
したり、さらには細い紙テープを貼着するなどの
方法が取られていた。
ては、化粧紙、合成樹脂フイルム、突板などの化
粧シートを常用の接着剤を介して合板やパーテイ
クルボードなどの木質基板やケイ酸カルシウム
板、石綿板などの無機質基板の上面に貼着して化
粧板とした後、該化粧板の表面からカツターや鋸
を用いて長側辺に平行に複数本の細溝を切削後、
該細溝内を所望の色に塗装するか、短繊維を植毛
したり、さらには細い紙テープを貼着するなどの
方法が取られていた。
所で細溝加工は前記の様に基板まで切削するか
ら少なくとも３mm以上、望ましくは４mm以上の厚
さを有する比較的厚手の基板を用いなければ均一
な深さや幅で、かつ化粧板の見掛けに立体感を付
与することは出来ない。
ら少なくとも３mm以上、望ましくは４mm以上の厚
さを有する比較的厚手の基板を用いなければ均一
な深さや幅で、かつ化粧板の見掛けに立体感を付
与することは出来ない。
また合板やパーテイクルボードを基板とした化
粧板の場合、合板を構成する表単板やパーテイク
ルボードを構成する表面のチツプ層の厚さはわず
か0.5〜1.0mm程度と非常に薄いから、溝を形成す
るために切削加工を行なうと単板の繊維方向が化
粧板の長手方向と直交する芯板単板や非常に粗大
な芯層チツプが表面に露出する。木材はその繊維
方向と直交する方向に切削された場合はその切り
口が毛羽立つて美しい切削面とはならない。その
ため合板の芯板やパーテイクルボードの芯層チツ
プはカツターや鋸で切削されると、その部分が毛
羽立ち、化粧板の細溝内は非常に見苦しい仕上り
とならざるを得ない。さらに合板の芯板単板は表
単板よりも低品質の単板が用いられるから色調や
肌目の異なる単板などが継ぎ合わされて用いられ
る事が多く、そんな場合は溝内の色調を統一する
必要上、濃色の塗料を溝内へ多量に塗布したり、
細い紙テープを貼着するなど、非常に手間のかか
る作業が必要であるなどの問題点があつた。
粧板の場合、合板を構成する表単板やパーテイク
ルボードを構成する表面のチツプ層の厚さはわず
か0.5〜1.0mm程度と非常に薄いから、溝を形成す
るために切削加工を行なうと単板の繊維方向が化
粧板の長手方向と直交する芯板単板や非常に粗大
な芯層チツプが表面に露出する。木材はその繊維
方向と直交する方向に切削された場合はその切り
口が毛羽立つて美しい切削面とはならない。その
ため合板の芯板やパーテイクルボードの芯層チツ
プはカツターや鋸で切削されると、その部分が毛
羽立ち、化粧板の細溝内は非常に見苦しい仕上り
とならざるを得ない。さらに合板の芯板単板は表
単板よりも低品質の単板が用いられるから色調や
肌目の異なる単板などが継ぎ合わされて用いられ
る事が多く、そんな場合は溝内の色調を統一する
必要上、濃色の塗料を溝内へ多量に塗布したり、
細い紙テープを貼着するなど、非常に手間のかか
る作業が必要であるなどの問題点があつた。
本発明は上記の様な従来の化粧板の溝加工に関
する問題点を解決し、厚さの比較的薄い化粧板の
表面にも美しい細溝を容易に形成する方法を提供
することを目的としている。
する問題点を解決し、厚さの比較的薄い化粧板の
表面にも美しい細溝を容易に形成する方法を提供
することを目的としている。
本発明は上記の目的を達成するために以下の構
成を有している。すなわち本発明は、成型、硬化
が完了した無機質基板や、常用の木質基板の上面
に化粧シートが接着剤を介して貼着された化粧板
の表面に、その化粧板の長側辺に平行する複数本
の細溝凹部を先端部がテーパー状に面取りされた
か、又はＶ字状の型押ロールで押圧形成する細溝
形成法において、該型押ロールの先端部にはメツ
シユ加工が施されていることを特徴とした化粧板
の細溝形成方法に係わり、その最も特徴とする点
は細溝凹部を化粧シートの上面より形押し成形す
ることにある。
成を有している。すなわち本発明は、成型、硬化
が完了した無機質基板や、常用の木質基板の上面
に化粧シートが接着剤を介して貼着された化粧板
の表面に、その化粧板の長側辺に平行する複数本
の細溝凹部を先端部がテーパー状に面取りされた
か、又はＶ字状の型押ロールで押圧形成する細溝
形成法において、該型押ロールの先端部にはメツ
シユ加工が施されていることを特徴とした化粧板
の細溝形成方法に係わり、その最も特徴とする点
は細溝凹部を化粧シートの上面より形押し成形す
ることにある。
以下、本発明を図面と共に詳述する。第１図は
本発明の方法を実施するための工程を示す実施例
的な側面略図である。
本発明の方法を実施するための工程を示す実施例
的な側面略図である。
１は化粧板を示し、該化粧板１は模様印刷した
化粧シート２が接着剤を介して基板３上に貼着さ
れている。該化粧シート２とは重さが17〜50ｇ／
m2程度の範囲にある印刷用の薄紙や55〜100ｇ／
m2程度のチタン紙、重さ0.07〜0.1mm程度の合成
樹脂フイルムなどをさし、その表面に各種の木目
模様や抽象模様が印刷され、場合によつてはその
全面に透明な塗料５が上塗りされている。なお、
厚さが0.2〜1.0mm程度の天然や人工の突板を化粧
シート２として使用することも出来る。
化粧シート２が接着剤を介して基板３上に貼着さ
れている。該化粧シート２とは重さが17〜50ｇ／
m2程度の範囲にある印刷用の薄紙や55〜100ｇ／
m2程度のチタン紙、重さ0.07〜0.1mm程度の合成
樹脂フイルムなどをさし、その表面に各種の木目
模様や抽象模様が印刷され、場合によつてはその
全面に透明な塗料５が上塗りされている。なお、
厚さが0.2〜1.0mm程度の天然や人工の突板を化粧
シート２として使用することも出来る。
基板３は厚さ2.0〜12mm程度の合板、パーテイ
クルボード、ハードボード、MDFなどの常用の
木質基板や、成型、硬化が完了したケイ酸カルシ
ウム板、石膏ボード、石膏スラグ板、炭酸カルシ
ウム板、石綿繊維板、ガラス繊維板などの無機質
基板をさす。なお化粧シート２を基板３に貼着す
るための接着剤としては常用の酢酸ビニール樹脂
系エマルジヨンタイプの接着剤やEVA系樹脂接
着剤さらには尿素樹脂系、メラミン樹脂系、フエ
ノール樹脂系、ゴム系などの接着剤である。
クルボード、ハードボード、MDFなどの常用の
木質基板や、成型、硬化が完了したケイ酸カルシ
ウム板、石膏ボード、石膏スラグ板、炭酸カルシ
ウム板、石綿繊維板、ガラス繊維板などの無機質
基板をさす。なお化粧シート２を基板３に貼着す
るための接着剤としては常用の酢酸ビニール樹脂
系エマルジヨンタイプの接着剤やEVA系樹脂接
着剤さらには尿素樹脂系、メラミン樹脂系、フエ
ノール樹脂系、ゴム系などの接着剤である。
前記の化粧板１は第３図に示す様に化粧板１の
長手方向に平行に型押しロール４により押圧され
て基板３上面に複数本の凹部５を形成する。
長手方向に平行に型押しロール４により押圧され
て基板３上面に複数本の凹部５を形成する。
押圧力としては基板３の厚さの約70％の間隔に
セツトした型押しロール４と送りロール６間を通
過させると良い。なお型押しロール４の形状とし
ては第３図の様に、ロール４先端部がテーパー状
に面取りされたものや第４図の様なＶ字形のもの
を使用すると化粧シート２が破れず、かつ化粧表
面の立体感が強調されて好ましい。
セツトした型押しロール４と送りロール６間を通
過させると良い。なお型押しロール４の形状とし
ては第３図の様に、ロール４先端部がテーパー状
に面取りされたものや第４図の様なＶ字形のもの
を使用すると化粧シート２が破れず、かつ化粧表
面の立体感が強調されて好ましい。
さらに、型押しロール４の先端部は種々のメツ
シユ加工が施されているので、成型された凹部５
内に微小な凹凸が形成され、該凹凸が光を乱反射
して凹部５内を艶消し状態にし、細溝の深さが一
層強調される。
シユ加工が施されているので、成型された凹部５
内に微小な凹凸が形成され、該凹凸が光を乱反射
して凹部５内を艶消し状態にし、細溝の深さが一
層強調される。
以上の工程を経て製造された化粧板は第５図の
様な見掛けを有し、そのＡ−A′断面は第６図の
様な形状となる。
様な見掛けを有し、そのＡ−A′断面は第６図の
様な形状となる。
実施例
次に本発明の実施例を記載する。
実施例 １
厚さ2.5mm、幅60cm、長さ400cmの合板表面に木
目模様が印刷され、さらにその上面に透明な上塗
り塗装が施された重さ23ｇ／m2の化粧紙が貼着さ
れた化粧合板を第１図に示した装置に挿入し、型
押しロール間を通過させ、その表面に幅２mmの細
溝凹部を10cm間隔で11本形成した。
目模様が印刷され、さらにその上面に透明な上塗
り塗装が施された重さ23ｇ／m2の化粧紙が貼着さ
れた化粧合板を第１図に示した装置に挿入し、型
押しロール間を通過させ、その表面に幅２mmの細
溝凹部を10cm間隔で11本形成した。
なお、型押しロールと送りロール間隔は約1.8
mmにセツトし、化粧板の表面に形成された細溝の
深さは約0.5mmであつた。
mmにセツトし、化粧板の表面に形成された細溝の
深さは約0.5mmであつた。
実施例 ２
厚さ12mm、幅30.3cm、長さ180cmの合板表面に
厚さ0.3mmの突板単板がレンガ積み模様状に貼着
された化粧板を実施例１と同様の装置により型押
しロール間を通過させ、その表面に幅２mmの細溝
凹部を突板単板のはぎ合わせ部分に同調させて形
成した。
厚さ0.3mmの突板単板がレンガ積み模様状に貼着
された化粧板を実施例１と同様の装置により型押
しロール間を通過させ、その表面に幅２mmの細溝
凹部を突板単板のはぎ合わせ部分に同調させて形
成した。
なお、型押しロールと送りロール間隔は8.4mm
にセツトし、化粧板の表面に形成さた細溝の深さ
は約0.4mmであつた。ついでその化粧板全面に透
明なサンデイングシーラーを塗布後、乾燥し、平
坦な表面部分を研磨後、艶有りの透明塗料を塗布
して細溝部と表面部の艶が異なつた立体感にとん
だ細溝入り突板化粧板を得た。
にセツトし、化粧板の表面に形成さた細溝の深さ
は約0.4mmであつた。ついでその化粧板全面に透
明なサンデイングシーラーを塗布後、乾燥し、平
坦な表面部分を研磨後、艶有りの透明塗料を塗布
して細溝部と表面部の艶が異なつた立体感にとん
だ細溝入り突板化粧板を得た。
本発明の化粧板の細溝形成方法は以上の様な方
法であるため、 合板やパーテイクルボードの様に芯板や芯層
の材質が粗であつたり、色の異なる基板を用い
た化粧シート貼り化粧板の表面にも化粧シート
で被覆したまま基板内へ押し込むように凹部を
形成するから、芯板や芯層チツプを表面に露出
させることなく毛羽立ちや色違いのない美しい
細溝を形成することが出来る。
法であるため、 合板やパーテイクルボードの様に芯板や芯層
の材質が粗であつたり、色の異なる基板を用い
た化粧シート貼り化粧板の表面にも化粧シート
で被覆したまま基板内へ押し込むように凹部を
形成するから、芯板や芯層チツプを表面に露出
させることなく毛羽立ちや色違いのない美しい
細溝を形成することが出来る。
厚さが３mm未満の薄い化粧板で、従来は細溝
加工を施こすことが出来なかつた化粧板にも、
本発明の方法を用いると細溝の形成が可能とな
る。
加工を施こすことが出来なかつた化粧板にも、
本発明の方法を用いると細溝の形成が可能とな
る。
従来の化粧板の溝形成方法に比べ、本発明の
方法は溝塗料を塗布したり、紙テープを貼るな
どの作業を必要としないため、生産効率が大幅
に向上する。
方法は溝塗料を塗布したり、紙テープを貼るな
どの作業を必要としないため、生産効率が大幅
に向上する。
細溝内の艶も型押しロールの先端部のメツシ
ユの大きさを変えることにより調整出来る。
ユの大きさを変えることにより調整出来る。
などの効果を有している。
第１図は本発明の方法を実施するための工程を
示す実施的な側面略図である。第２図は本発明で
使用する化粧板を示す拡大断面図。第３図は型押
しロールにより凹部を形成する状態を示す拡大断
面図。第４図は他の実施例になる型押しロールの
形状。第５図は細溝が形成された化粧板の正面図
で、第６図はＡ−A′拡大断面図。 １：化粧板、２：化粧シート、３：基板、４：
型押しロール、５：凹部、６：送りロール。
示す実施的な側面略図である。第２図は本発明で
使用する化粧板を示す拡大断面図。第３図は型押
しロールにより凹部を形成する状態を示す拡大断
面図。第４図は他の実施例になる型押しロールの
形状。第５図は細溝が形成された化粧板の正面図
で、第６図はＡ−A′拡大断面図。 １：化粧板、２：化粧シート、３：基板、４：
型押しロール、５：凹部、６：送りロール。
Claims (1)
- １ 成型、硬化が完了した無機質基板や、常用の
木質基板の上面に化粧シートが接着剤を介して貼
着された化粧板の表面に、その化粧板の長側辺に
平行する複数本の細溝凹部を先端部がテーパー状
に面取りされたか、又はＶ字状の型押ロールで押
圧形成する細溝形成方法において、該型押ロール
の先端部にはメツシユ加工が施されていることを
特徴とした化粧板の細溝形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58132359A JPS6023035A (ja) | 1983-07-18 | 1983-07-18 | 化粧板の細溝形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58132359A JPS6023035A (ja) | 1983-07-18 | 1983-07-18 | 化粧板の細溝形成方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6023035A JPS6023035A (ja) | 1985-02-05 |
| JPH0344902B2 true JPH0344902B2 (ja) | 1991-07-09 |
Family
ID=15079515
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58132359A Granted JPS6023035A (ja) | 1983-07-18 | 1983-07-18 | 化粧板の細溝形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6023035A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100821860B1 (ko) * | 2005-11-28 | 2008-04-11 | 주식회사 엘지화학 | 천연원목에 유사한 외관과 질감의 합성목재판 |
| JP5371195B2 (ja) * | 2007-02-23 | 2013-12-18 | ハッポー化学工業株式会社 | 艶消し木質調木口材 |
| JP5096866B2 (ja) * | 2007-10-22 | 2012-12-12 | 株式会社イトーキ | 圧縮成形ボード |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS53111321A (en) * | 1978-03-16 | 1978-09-28 | Takiron Co | Method of making noncombustible inorganic embossed decorative panel |
| JPS5766961A (en) * | 1980-10-13 | 1982-04-23 | Eidai Co Ltd | Manufacture of decorative board with parallel groove |
| JPS58126149A (ja) * | 1981-10-01 | 1983-07-27 | アイン・エンジニアリング株式会社 | 化粧石膏ボ−ドの成形方法 |
-
1983
- 1983-07-18 JP JP58132359A patent/JPS6023035A/ja active Granted
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS53111321A (en) * | 1978-03-16 | 1978-09-28 | Takiron Co | Method of making noncombustible inorganic embossed decorative panel |
| JPS5766961A (en) * | 1980-10-13 | 1982-04-23 | Eidai Co Ltd | Manufacture of decorative board with parallel groove |
| JPS58126149A (ja) * | 1981-10-01 | 1983-07-27 | アイン・エンジニアリング株式会社 | 化粧石膏ボ−ドの成形方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6023035A (ja) | 1985-02-05 |
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