JP2000087543A - 直貼り床材及びその製造方法 - Google Patents

直貼り床材及びその製造方法

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JP2000087543A
JP2000087543A JP10276619A JP27661998A JP2000087543A JP 2000087543 A JP2000087543 A JP 2000087543A JP 10276619 A JP10276619 A JP 10276619A JP 27661998 A JP27661998 A JP 27661998A JP 2000087543 A JP2000087543 A JP 2000087543A
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floor
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floor material
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Masayasu Ogiwara
正康 荻原
Norimichi Mori
則理 森
Yasushi Oyama
靖 大山
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Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面化粧紙が板目の木目柄の印刷紙であるに
もかかわらず、自然的で且つ高級感を与える床施工が可
能となる直貼り床材を提供する。 【解決手段】 大版サイズの中質繊維板の表面に、広葉
樹の板目の木目柄を印刷した一枚の化粧紙を全面的に貼
着すると共に裏面に緩衝材を貼着して床材主体を形成し
たのち、この大版サイズの床材主体を複数枚の長方形状
直貼り床材に小割りすることによって全ての直貼り床材
の表面に貼着されている化粧紙の板目の木目柄を相違さ
せ、床施工した時に様々な板目模様によって自然感を印
象付けることができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は床スラブ上に直接施
工する直貼り床材とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の直貼り床材として
は、例えば、1尺×6尺の9〜12mm厚の中質繊維板を基
板とし、この表面全面に単板片よりなる化粧板を複数
枚、敷き並べて貼着したのち、表面塗装を施してなるも
のが一般的に使用されている。そして、基板に小片の化
粧板を順次、貼着する作業が手間取るので、通常、小片
の化粧板の対向する表面間を接着テープによって互いに
連結して基板の平面形状に等しい化粧材に仕組んだの
ち、この化粧材を基板表面に接着剤で貼着し、しかるの
ち、サンディング処理して上記接着テープを削り取り、
このサンディング後に塗装を施している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、直貼り
用の床材は、基板の裏面に緩衝材を貼着する関係上、基
板が約4〜6mmと薄肉に形成されてあり、そのため、こ
の基板表面に単板片よりなる化粧板を貼着すると、該化
粧板の吸放湿による寸法変化によって床材全体に反りが
生じて精度のよい施工ができなくなるという問題点があ
る。そこで、基板の裏面側にも表面の単板と略同一厚の
単板を捨て単板として貼着することが行われているが、
木材資源の浪費につながるばかりでなく、製造工程が複
雑化して製品が高くつくことになる。
【0004】一方、上記のような単板よりなる化粧材に
替えて、小版サイズの基板表面に木目などを印刷した化
粧紙を貼着することが試行されているが、広葉樹材、例
えばナラやセン等の板目の木目柄を印刷した化粧紙を用
いると、板目柄は明瞭で派手ながら模様であるため、こ
の化粧紙を貼着している床材を施工した場合には同一木
目柄の繰り返しによって人工的で且つ低俗的な印象を与
え、自然的な高級感を付与することができないという問
題点があった。従って、従来から実用化されている床材
の印刷化粧紙としては、比較的単調で目立ち難い針葉樹
の柾目模様を印刷したものを使用しているが現状であ
る。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは表面に化粧紙を貼着
した反りの生じ難い床材であって、化粧紙に板目の木目
柄を印刷しているにもかかわらず、自然的で高級感の印
象を与えることができる直貼り床材とその床材の製造方
法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載した直貼り床材は、大版サイ
ズの薄物の中質繊維板の表面に広葉樹の板目の木目柄を
印刷した化粧紙を貼着してなる床材主体を複数分割する
ことによって得られた小版サイズの直貼り床材であっ
て、互いに平行な端面に雌雄実を形成している長方形状
中質繊維板の表面に、上記化粧紙の分割された一片の化
粧紙をその板目の木目柄方向を中質繊維板の長さ方向に
向けて貼着していると共に、上記中質繊維板に裏面に該
中質繊維板の幅方向に貫通し且つ中質繊維板の厚さの20
〜60%の深さを有する溝を長さ方向に所定間隔毎に複数
本刻設し、さらに、上記中質繊維板の裏面に緩衝材を貼
着してなる構造としている。
【0007】さらに、請求項2に記載の直貼り床材は、
上記請求項1に記載の直貼り床材を複数枚、互いに長さ
方向に一定寸法ずつ順次ずらした状態で雌雄実を介して
一体に結合してなる構造としている。
【0008】また、請求項3に係る発明は、上記直貼り
床材の製造方法であって、大版サイズで薄物の矩形状中
質繊維板からなる基板表面に、広葉樹の板目の木目柄を
印刷してなる化粧紙を全面に貼着すると共にこの基板裏
面に上記化粧紙の木目柄方向に向いている互いに平行な
両端面間に亘って貫通し且つ基板厚さの20〜60%の深さ
を有する溝を木目柄方向に所定間隔毎に複数本刻設し、
次いで、この基板の裏面全面に一定厚みの緩衝材を貼着
して床材主体を作製したのち、この床材主体を上記溝に
直交する方向に切断することによって複数枚の長方形状
の直貼り床材に小割りし、各直貼り床材の互いに平行な
端面に実加工を施すことを特徴としている。
【0009】請求項4に係る発明は、直貼り床材の別な
製造方法であって、大版サイズで薄物の矩形状中質繊維
板からなる基板表面に、広葉樹の板目の木目柄を印刷し
てなる化粧紙を全面に貼着すると共にこの基板裏面に上
記化粧紙の木目柄方向に向いている互いに平行な両端面
間に亘って貫通し且つ基板厚さの20〜60%の深さを有す
る溝を木目柄方向に所定間隔毎に複数本刻設して床材主
体を作製し、この床材主体を上記溝に直交する方向に切
断することによって複数枚の長方形状直貼り床材に小割
りしたのち、この直貼り床材の互いに平行な端面に実加
工を施すと共に裏面全面に一定厚みの緩衝材を貼着する
ことを特徴としている。
【0010】
【作用】上記直貼り床材は、表面に広葉樹の板目の木目
柄を印刷してなる化粧紙を全面に貼着している大版サイ
ズの基板を複数枚の長尺直貼り床材に小割りしてなるも
のであるから、多数の直貼り床材を効率よく製造できる
と共に、製造された直貼り床材は、その表面化粧紙に印
刷されている木目柄が板目模様であるにもかかわらず、
全ての直貼り床材の化粧紙の板目模様が無作為化されて
異なった外観を呈し、この直貼り床材を敷き並べた場合
に自然的で高級感の印象を与えることになる。
【0011】また、この直貼り床材を複数枚、互いに長
さ方向に一定寸法ずつ順次ずらした状態で雌雄実を介し
て一体に結合した大版サイズの直貼り床材とした場合、
小版サイズの直貼り床材を組み合わせる際に、その表面
化粧紙の板目模様を一層、自然感が生じるように組み合
わせることができ、しかも、隣接する直貼り床材が互い
に長さ方向にずれているので、隣接する直貼り床材の板
目の木目模様がより無作為化された外観を呈して直貼り
床材としての優れた化粧性を発揮する。また、このよう
に複数枚の直貼り床材を互いに長さ方向にずらすには、
その端面に形成している対向する雌雄実部同士を嵌合さ
せた状態にして行えるので、接合端面に段差を生じさせ
ることなく精度のよい床材を容易に得ることができる。
【0012】さらに、直貼り床材は、薄い中質繊維板の
表面に上記化粧紙を、裏面に緩衝材をそれぞれ貼着した
構造であるから、従来の単板からなる化粧材を表面に貼
着した直貼り床材のような反りの発生が生じ難く、その
上、中質繊維板の裏面側には該中質繊維板の厚みに対し
て20〜60%の深さの複数本の溝を幅方向に設けているの
で、上記緩衝材と相まって床スラブ面に対する馴染み性
が良好となり、不陸などが生じることなく精度のよい床
施工が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の具体的な実施の形態を図
面について説明すると、図1及び図2において、A1は大
版サイズの床材主体Aを小割りすることによって得られ
た小版サイズの直貼り床材で、比重が0.35〜0.8 で且つ
厚みが3〜6mmの長方形状の中質繊維板(中比重繊維
板)1の表面に広葉樹の板目の木目柄2aを印刷している
化粧紙2を、その木目柄2aの方向、即ち、板目の繊維模
様方向を基板1の長さ方向に向けて貼着していると共
に、この基板1の下層部には裏面から表面に向かって細
幅で直状の溝3を全幅に貫通させて複数本、該基板1の
長さ方向に所定間隔毎に刻設してあり、さらに、中質繊
維板1の裏面に厚みが1.5 〜5.0mm の緩衝材4を貼着す
ると共に互いに平行な端面に雌雄実5、6を形成してな
るものである。
【0014】このような直貼り床材を製造するには、図
3に示すように、まず大版サイズ、例えば幅と長さが3
尺×6尺(約910mm ×1820mm) 又は4尺×8尺(約1220
×2430mm)で厚みが3〜6mmの中質繊維板を基板1'と
し、この大版サイズの基板1'の表面に、該基板1'の同じ
幅と長さを有し且つ広葉樹の板目の木目柄2Aを印刷して
なる秤量15〜30g/m2の大版サイズの化粧紙2'を貼着す
る。
【0015】この化粧紙2'の貼着後又は貼着前に該化粧
紙2'の木目柄2Aの方向に平行な基板1'の両端面間に貫通
する溝幅が1〜3mmで深さが基板1'の厚さの20〜60%の
直状の溝3'を木目柄2Aの方向、即ち、上記基板1'の両端
面に対して直角に隣接する他方の端面の長さ方向に8〜
30mm間隔毎に複数本、基板1'の裏面に刻設する。この
際、溝3'からの折損をなくするために、溝3'の上端面
(溝底面)と基板1'の表面との間に、少なくとも2mm厚
の表層部が存在するように溝の深さを設定する。なお、
上記化粧紙2'に印刷する板目の木目を有する広葉樹の樹
種としてはナラ、セン、カバ、ニレ、サクラ、ケヤキ、
ブナなどが好適である。
【0016】次いで、上記基板1'の裏面全面に厚さが1.
5 〜5.0mm の緩衝材4'を貼着する。このような緩衝材4'
としては、樹脂発泡体や不織布、又はこれらの複合材を
使用することができる。このように、下面に複数状の溝
3'を刻設してなる基板1'の表裏面に化粧紙2'と緩衝材4'
をそれぞれ貼着して床材主体Aを作製する。
【0017】しかるのち、この床材主体Aを適宜な切断
具を用いて縦横に所定間隔毎に小割りして図4に示すよ
うに、複数枚の小版サイズの長方形状直貼り床材A1を得
るものである。この際、この直貼り床材A1の長さ方向に
その表面化粧紙2'の板目の木目柄方向、即ち、板目の繊
維模様方向が向くように小割りするものである。次い
で、各直貼り床材A1の互いに平行な長辺側端面と短辺側
端面に雌雄実5、6を加工する。なお、この実形状とし
ては本実、合决り、やとい実などを採用することができ
る。
【0018】こうして得られた複数枚の直貼り床材A
1は、その表面化粧紙2の板目の木目柄2aが全て異なっ
た柄模様に形成されており、従って、これらの直貼り床
材A1を床スラブにランダムに施工することによって、異
なった板目柄が並んだ床表面の外観を呈して自然的な印
象を与えることになる。
【0019】図5は本発明直貼り床材の別な構造を示す
もので、上記構成を有する直貼り床材A1を複数枚、互い
に長さ方向に一定寸法ずつ順次ずらした状態で雌雄実
5、6を介して一体に結合してなるものである。即ち、
大版サイズの薄物の中質繊維板を基板1'とし、この基板
1'の表面に、広葉樹の板目の木目柄2Aを印刷してなる一
枚の化粧紙2'を貼着し、さらに、基板1'の裏面に該化粧
紙2'の木目柄2Aの方向に直交させて基板1'の両端面間に
貫通する溝3'を複数本、化粧紙2'の木目柄2A方向に一定
間隔毎に刻設したのち、基板1'の裏面全面に緩衝材4'を
貼着して床材主体Aを作製し、しかるのち、この床材主
体Aを適宜な切断具を用いて縦横に所定間隔毎に且つ長
さ方向に表面化粧紙2'の板目の木目柄方向が向くように
小割りして図4に示すように、複数枚の小版サイズの長
方形状直貼り床材A1を得る。
【0020】次いで、各直貼り床材A1の互いに平行な長
辺側端面と短辺側端面に雌雄実5、6を加工したのち、
この直貼り床材A1を複数枚(図においては3枚)、互い
に対向する長辺側の端面に形成された雌雄実5、6同士
を嵌合させて、同一方向に一定寸法ずつずらし、接着剤
を介して接合、一体化することによって雁行形状の直貼
り床材に形成してなるものである。
【0021】この直貼り床材によれば、互いに一体に結
合した直貼り床材A1の異なった木目柄2aが長さ方向にず
れているので、一層、自然感の印象を与えることができ
ると共に床施工が能率よく行える。なお、直貼り床材A1
の製造方法としては、大版サイズの中質繊維板からなる
基板1'の表面に化粧紙2'を貼着すると共に裏面に複数本
の溝3'を刻設したのち、該裏面に緩衝材4'を貼着して床
材主体Aを作製し、この床材主体Aを小割りすることに
よって複数枚の直貼り床材A1を得たが、裏面に緩衝材4'
を貼着していない床材主体を作製し、この床材主体を小
割りして得られた直貼り床材の裏面に緩衝材を貼着して
もよい。次に、本発明の具体的な実施例を示す。
【0022】
【実施例】〔実施例1〕 3尺×6尺サイズで厚さが5.
5mm の中質繊維板から基板表面に、ナラ材の木目柄を印
刷した一枚の化粧紙(秤量23g/m2) を全面的に貼着し、
この基板裏面には該基板の長辺に略直交する方向に、幅
が1mm、深さが3mmの溝を複数本、長辺方向に一定間隔
毎に刻設した。次いで、基板の裏面全面に不織布からな
る厚さが3mmの緩衝材を貼着して床材主体を形成し、こ
の床材主体を縦横方向に切断することにより幅が75mm、
長さが900mm の複数枚の長方形状板に小割りし、更に、
各長方形状板の長辺側端面と短辺側端面に雌雄実加工を
施すと共に表面をウレタン塗料によって塗装して直貼り
床材を得た。得られた各直貼り床材はその表面化粧紙の
木目模様が無作為化されており、自然感のある良好な外
観を呈していた。また、JAS「特殊合板」の耐水試験
Aに合格し、寸法安定性も優れていた。
【0023】〔実施例2〕 上記実施例1によって得ら
れた直貼り床材を、4枚、互いに長さ方向に75mmずつず
らした状態で(接着剤により)雌雄実を結合、一体化す
ることによって雁行形状の直貼り床材を得た。この直貼
り床材によれば、隣接する長方形状の床材の木目模様が
互いに途切れた不連続な模様となって自然な外観を呈す
るものであった。
【0024】〔比較例〕 上記実施例1において、表面
に化粧紙を貼着することなく3尺×6尺サイズで厚さが
5.5mm の中質繊維板の裏面に上記実施例1と同様に溝を
複数本、刻設したのち、裏面全面に不織布からなる厚さ
が3mmの緩衝材を貼着して床材主体を形成し、この床材
主体を縦横方向に切断することにより幅が75mm、長さが
900mm の複数枚の長方形状板に小割りし、各長方形状板
の表面に0.5mm 厚のナラ単板を貼着すると共に互いに平
行な 端面に雌雄実加工を施すことによって直貼り床材
を得た。この直貼り床材はJAS「特殊合板」の耐水試
験Aによって反りを生じた。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載し
た直貼り床材によれば、大版サイズの薄物の中質繊維板
の表面に広葉樹の板目の木目柄を印刷した化粧紙を貼着
してなる床材主体を複数分割することによって得られた
小版サイズの直貼り床材であって、互いに平行な端面に
雌雄実を形成している長方形状中質繊維板の表面に、上
記化粧紙の分割された一片の化粧紙をその板目の木目柄
方向を中質繊維板の長さ方向に向けて貼着していると共
に、上記中質繊維板に裏面に該中質繊維板の幅方向に貫
通し且つ中質繊維板の厚さの20〜60%の深さを有する溝
を長さ方向に所定間隔毎に複数本刻設し、さらに、上記
中質繊維板の裏面に緩衝材を貼着しているので、表面化
粧材が化粧紙であるために寸法変化が少なく、基板が薄
い中質繊維板で且つその裏面に多数本の溝を刻設してい
るにもかかわらず、反りが生じ難くて寸法安定性の優
れ、且つ中質繊維板の裏面側には該中質繊維板の厚みに
対して20〜60%の深さの複数本の溝を幅方向に設けてい
るので、上記緩衝材と相まって床スラブ面に対する馴染
み性が良好となり、不陸などが生じることなく精度のよ
い床施工が可能となる。
【0026】その上、表面に広葉樹の板目の木目柄を印
刷してなる化粧紙を全面に貼着している大版サイズの基
板を複数枚の長尺直貼り床材に小割りしてなるものであ
るから、全ての直貼り床材の化粧紙の板目模様が無作為
化されて異なった外観を呈し、この直貼り床材を敷き並
べた場合に自然的で高級感の印象を与えることができ
る。
【0027】さらに、請求項2に係る発明によれば、上
記直貼り床材を複数枚、互いに長さ方向に一定寸法ずつ
順次ずらした状態で雌雄実を介して一体に結合してなる
ものであるから、小版サイズの直貼り床材を組み合わせ
る際に、その表面化粧紙の板目模様を一層、自然感が生
じるように組み合わせることができ、しかも、隣接する
直貼り床材が互いに長さ方向にずれており且つ不連続と
なっているので、隣接する直貼り床材の板目の木目模様
がより無作為化された外観を呈して直貼り床材としての
優れた化粧性を発揮する。
【0028】また、請求項3に係る発明によれば、上記
直貼り床材の製造方法であって、大版サイズで薄物の矩
形状中質繊維板からなる基板表面に、広葉樹の板目の木
目柄を印刷してなる化粧紙を全面に貼着すると共にこの
基板裏面に上記化粧紙の木目柄方向に向いている互いに
平行な両端面間に亘って貫通し且つ基板厚さの20〜60%
の深さを有する溝を木目柄方向に所定間隔毎に複数本刻
設し、次いで、この基板の裏面全面に一定厚みの緩衝材
を貼着して床材主体を作製したのち、この床材主体を上
記溝に直交する方向に切断することによって複数枚の長
方形状直貼り床材に小割りし、この直貼り床材の互いに
平行な端面に実加工を施すことを特徴とするものである
から、表面化粧紙の板目模様が無作為化されて異なった
外観を呈した多数の直貼り床材を効率よく製造できるも
のであり、また、小割りする際には裏面に貼着している
緩衝材によって基板の欠けや割れを防止することがで
き、商品価値の優れた直貼り床材を得ることができる。
【0029】さらに、請求項4に記載したように、大版
サイズで薄物の矩形状中質繊維板からなる基板表面に、
広葉樹の板目の木目柄を印刷してなる化粧紙を全面に貼
着すると共にこの基板裏面に上記化粧紙の木目柄方向に
向いている互いに平行な両端面間に亘って貫通し且つ基
板厚さの20〜60%の深さを有する溝を木目柄方向に所定
間隔毎に複数本刻設して床材主体を作製し、この床材主
体を上記溝に直交する方向に切断することによって複数
枚の長方形状直貼り床材に小割りしたのち、この直貼り
床材の互いに平行な端面に実加工を施すと共に裏面全面
に一定厚みの緩衝材を貼着する方法によっても、表面化
粧紙の板目模様が無作為化されて異なった外観を呈した
多数の直貼り床材を効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】直貼り床材の簡略斜視図、
【図2】その一部の拡大断面図、
【図3】大版サイズの床材主体の一部切欠簡略平面図、
【図4】床材主体を小割りした状態の簡略平面図、
【図5】雁行形状の直貼り床材の簡略平面図。
【符号の説明】
1 中質繊維板 2 化粧紙 2a 板目の木目柄 3 溝 4 緩衝材 A1 直貼り床材 A 大版サイズの床材主体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大山 靖 大阪市北区中之島2ー3ー18 大建工業株 式会社内 Fターム(参考) 4F100 AP02B AP03B AR00C BA03 DB03 DD05B DG10A EC182 EJ262 EJ303 GB08 HB01A HB31A JK11C JL00 JL04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大版サイズの薄物の中質繊維板の表面に
    広葉樹の板目の木目柄を印刷した化粧紙を貼着してなる
    床材主体を複数分割することによって得られた小版サイ
    ズの直貼り床材であって、互いに平行な端面に雌雄実を
    形成している長方形状中質繊維板の表面に、上記化粧紙
    の分割された一片の化粧紙をその板目の木目柄方向を中
    質繊維板の長さ方向に向けて貼着していると共に、上記
    中質繊維板に裏面に該中質繊維板の幅方向に貫通し且つ
    中質繊維板の厚さの20〜60%の深さを有する溝を長さ方
    向に所定間隔毎に複数本刻設し、さらに、上記中質繊維
    板の裏面に緩衝材を貼着していることを特徴とする直貼
    り床材。
  2. 【請求項2】 大版サイズの薄物の中質繊維板の表面に
    広葉樹の板目の木目柄を印刷した化粧紙を貼着してなる
    床材主体を複数分割することによって得られた小版サイ
    ズの直貼り床材であって、互いに平行な端面に雌雄実を
    形成している長方形状中質繊維板の表面に、上記化粧紙
    の分割された一片の化粧紙をその板目の木目柄方向を中
    質繊維板の長さ方向に向けて貼着していると共に、上記
    中質繊維板に裏面に該中質繊維板の幅方向に貫通し且つ
    中質繊維板の厚さの20〜60%の深さを有する溝を長さ方
    向に所定間隔毎に複数本刻設し、さらに、上記中質繊維
    板の裏面に緩衝材を貼着してなる直貼り床材を複数枚、
    互いに長さ方向に一定寸法ずつ順次ずらした状態で雌雄
    実を介して一体に結合してなることを特徴とする直貼り
    床材。
  3. 【請求項3】 大版サイズで薄物の矩形状中質繊維板か
    らなる基板表面に、広葉樹の板目の木目柄を印刷してな
    る化粧紙を全面に貼着すると共にこの基板裏面に上記化
    粧紙の木目柄方向に向いている互いに平行な両端面間に
    亘って貫通し且つ基板厚さの20〜60%の深さを有する溝
    を木目柄方向に所定間隔毎に複数本刻設し、次いで、こ
    の基板の裏面全面に一定厚みの緩衝材を貼着して床材主
    体を作製したのち、この床材主体を上記溝に直交する方
    向に切断することによって複数枚の長方形状直貼り床材
    に小割りし、この直貼り床材の互いに平行な端面に実加
    工を施すことを特徴とする直貼り床材の製造方法。
  4. 【請求項4】 大版サイズで薄物の矩形状中質繊維板か
    らなる基板表面に、広葉樹の板目の木目柄を印刷してな
    る化粧紙を全面に貼着すると共にこの基板裏面に上記化
    粧紙の木目柄方向に向いている互いに平行な両端面間に
    亘って貫通し且つ基板厚さの20〜60%の深さを有する溝
    を木目柄方向に所定間隔毎に複数本刻設して床材主体を
    作製し、この床材主体を上記溝に直交する方向に切断す
    ることによって複数枚の長方形状直貼り床材に小割りし
    たのち、この直貼り床材の互いに平行な端面に実加工を
    施すと共に裏面全面に一定厚みの緩衝材を貼着すること
    を特徴とする直貼り床材の製造方法。
JP10276619A 1998-09-11 1998-09-11 直貼り床材及びその製造方法 Pending JP2000087543A (ja)

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