JPH1088732A - 化粧パネル及びその製造方法 - Google Patents

化粧パネル及びその製造方法

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JPH1088732A
JPH1088732A JP14337897A JP14337897A JPH1088732A JP H1088732 A JPH1088732 A JP H1088732A JP 14337897 A JP14337897 A JP 14337897A JP 14337897 A JP14337897 A JP 14337897A JP H1088732 A JPH1088732 A JP H1088732A
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JP
Japan
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decorative
parts
panel
vicinity
base board
Prior art date
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Application number
JP14337897A
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English (en)
Inventor
Mikio Tantani
幹雄 段谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dantani Plywood Co Ltd
Original Assignee
Dantani Plywood Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価に作製できながら加工度の高い極めて意
匠性に優れた高級な見掛けを有する化粧パネルを提供す
る。 【構成】 基板(1)の表裏面に化粧層(2)が形成さ
れたパネル基板(3)の両側端部近傍の表面に一方向に
沿って直線状の段部(4)をそれぞれ形成し、表面の段
部(4)から対向する裏面の位置まで化粧層(2)を剥
離し、剥離した箇所に化粧層(2)とは別体の化粧シー
ト(6)を貼着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、家具や建築用材等に
用いられる化粧パネル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家具や建築用材等に用いられてい
る安価な化粧パネルの一つとして、合板やパーティクル
ボード、LVL、MDF等の基板の側面部近傍に所望形
状の凹部や曲面部を切削形成した後、表面から側面、更
には裏面にまで塩化ビニールシート等の化粧シートを真
空一体圧着や、基板の形状に沿って連続的に貼着する方
法により製造された化粧パネルがあった。
【0003】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、上記の化粧パ
ネルにおいては、全体を一枚の化粧シートで被覆するた
めに、側面部近傍には所望形状の凹部や曲面部を切削形
成していても柄が単調になり意匠性に乏しかった。特に
木目柄の化粧シートを使用した場合、化粧パネルの側面
部近傍に框を取り付けたように見せるための段差や凹部
を切削形成した化粧パネルもあったが、立体感を有して
いるのみで、化粧シートが同一であるため無垢感が全く
表現できなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明の請求項1記載
の構成は、基板の両側端部近傍の表面に一方向に沿って
直線状の段部がそれぞれ形成され、表面の段部間及びこ
れと対向する裏面の位置に化粧層が形成され、段部から
裏面の化粧層の端部まで化粧層とは別体の化粧シートが
貼着されたことを特徴とし、請求項2記載の構成は、基
板の表裏面に化粧層が形成されたパネル基板の両側端部
近傍の表面に一方向に沿って直線状の段部をそれぞれ形
成し、表面の段部から対向する裏面の位置まで化粧層を
剥離し、剥離した箇所に化粧層とは別体の化粧シートを
貼着することを特徴とする。
【0005】以下、本願発明を実施例の図面に基づいて
詳細に説明する。
【0006】本願発明に用いる基板1としては、合板、
パーティクルボード、ウエハーボード、MDF、LV
L、LVB、OSB等を単体、あるいは複合して構成さ
れたものや集成材などの木質系を一般的に用いるが、石
膏ボード、石膏セメント板、石膏スラグ板、パルプセメ
ント板、石綿セメント板、軽量気泡コンクリートなどの
無機質系、あるいは合成樹脂系など切削加工可能な材料
であればよい。
【0007】基板1の表面や裏面に形成される化粧層2
としては、所望の色柄が印刷形成された薄葉紙、チタン
紙にメラミン樹脂やジアリルフタレート樹脂などの合成
樹脂を含浸させた後、表面に所望のエンボスを施しなが
ら熱圧硬化させ、着色ワイピング処理した樹脂含浸シー
ト、厚さ0.2mm程度の突板の裏面に和紙などを裏打
ちした化粧シートなどを、酢酸ビニール樹脂系、EVA
系、アクリル樹脂系等のエマルジョンタイプを単体、あ
るいは尿素樹脂やメラミン樹脂などの熱硬化タイプに混
合させた常用の接着剤を介して基板1に貼着したり、あ
るいは、基板1上面に直接ウレタン樹脂、アミノ樹脂、
アクリル樹脂等からなる塗料を塗布することにより形成
して、パネル基板3を構成する。
【0008】前記で得られたパネル基板3において、厚
さの厚い化粧パネルを求める場合には、厚さ2.5〜9
mm程度の比較的厚さの薄い基板1の表面に前記の方法
により化粧層2を設けて、ベタ芯であれば厚さの厚い板
状芯材(図示せず)を基板1間に介在させ、フラッシュ
構造であれば棒状枠材1’を基板1両側及び上下端部に
位置させて、接着剤はユリア樹脂、酢酸ビニール樹脂等
の常用の木材用接着剤を用い、コールドプレス等の圧締
装置で接着一体化させてパネル基板3を構成する。
【0009】ついで、片面又は両面に化粧層2が形成さ
れたパネル基板3の側面部近傍をルーター等の切削加工
機で所望の形状に切削加工する。側面部近傍の平面部は
直線状の溝や凹部からなる段部4で、側面部は丸みを帯
びるように所望形状の面取り部5を切削加工し、パネル
基板3の側面部に異なる素材を取り付けたいわゆる框の
ように見える部分を形成する。なお、この時、パネル基
板3の表面に形成された化粧層2のうち、段部4を境と
した側面部近傍の化粧層2は全て取り除くように切削加
工する。
【0010】上記切削加工したパネル基板3の側面部近
傍に、化粧層2とは別体である化粧シート6を連続的に
貼着して化粧する。別体の化粧シート6としては、化粧
層2と色柄が異なる化粧シート、あるいは材質が異なる
化粧シートで、エッジバンダー等の縁材貼着機を用いて
貼着する。
【0011】なお、化粧シート6を貼着するに当たって
は、化粧シート6の幅を予め貼着部分の幅よりも少しだ
け広めにしておき、貼着後トリミングすると化粧層2と
化粧シート6の継ぎ目が目立たず、好ましい。
【0012】最後に、化粧パネルの短辺側面部に木口化
粧シート7等を貼着することで図2のような化粧パネル
を得、キャビネット用の扉等として用いられる。
【0013】
【作用】本願発明において、表面に化粧層が形成された
パネル基板の側面近傍部の化粧層を、形成した段部を境
にして所望形状に切削除去し、平面部の化粧層とは別体
の化粧シートを前記切削形成した段部や曲面部に連続的
に貼着するのは、切削形成した段部を境とし、その両側
の柄や材質を異ならせることにより、異なる素材が組み
合わされたパネルのような見掛けを付与するためであ
る。
【0014】
【実施例】
(実施例1)厚さ30mmの棒状に切断したパーティク
ルボードを枠材とし、その両面に、厚さ5mmの合板の
表面にジアリルフタレート樹脂を含浸させたチタン紙に
柾目の木目模様にエンボスを施し着色ワイピング処理さ
れた樹脂含浸化粧シートが熱圧接着された化粧板を、枠
材の両面に接着剤を介して接着一体化してフラッシュ構
造のパネル基板とした。
【0015】ついで、そのパネル基板の表面側に、ルー
ターで側面部から60mmの位置に深さ4mmの直線状
のU字形溝を側面部に平行に切削加工して段部を形成す
ると共に、段部から外側の側面部近傍及び裏面部の樹脂
含浸シートの一部を取り除くようにして化粧パネルの端
部を面取り加工した。
【0016】そして、エッジバンダーを用いて、前記パ
ネル基板の側面部近傍及び裏面部の化粧層を切削除去し
た部分全体に、アクリル樹脂系接着剤を塗布し、板目の
木目模様にエンボスを施し着色ワイピング処理された厚
さ0.2mmの塩化ビニール樹脂シートを連続的に貼着
した。
【0017】最後に、短辺側面部に塩化ビニール樹脂シ
ートからなる木口化粧シートをエッジバンダーで貼着し
て、側面部近傍と平面部との模様と材質が明確に相違し
て現われた、あたかも無垢材を切削して仕組んだ框が化
粧板の側辺部に形成されたような高級な見掛けを有する
化粧パネルを得た。
【0018】(実施例2)厚さ18mmのMDFの基板
の両面に、アイボリー色のウレタン樹脂系塗料を塗布し
て化粧塗膜を形成してパネル基板とした。ついで、ルー
ターでその側面部から50mmの位置に深さ3mmの直
線状のU字形溝を側面部に平行に切削加工して段部を形
成すると共に、段部から外側の側面部近傍から裏面の一
部を切削加工して傾斜面を形成し、その部分の化粧塗膜
を除去した。
【0019】そして、エッジバンダーを用いて、前記パ
ネル基板の側面部近傍から裏面の化粧塗膜を切削除去し
た部分全体に、酢酸ビニール樹脂系接着剤を塗布し、灰
色の着色紙を用いて形成された厚さ0.2mmのジアリ
ルフタレート樹脂含浸硬化化粧シートを連続的に貼着し
た。
【0020】最後に、短辺側面部にジアリルフタレート
樹脂含浸硬化紙化粧シートからなる木口化粧シートをエ
ッジバンダーで貼着して、側面部に別素材による化粧框
材を固着したように見えるモダンな見掛けの化粧パネル
を得た。
【0021】(実施例3)厚さ25mmの棒状に切断し
たパーティクルボードを枠材とし、その両面に厚さ4m
mの合板の表面に木目模様が印刷され上塗り塗装が施さ
れた化粧紙を貼着した化粧板を接着剤を介して接着一体
化してフラッシュ構造のパネル基板とした。
【0022】ついで、そのパネル基板の表裏面両側にル
ーターで側面部から120mmの位置に深さ2mmで底
部の曲面6mmRのU字形溝を側面部に平行に切削加工
して段部を形成するとともに、段部から外側の側面近傍
および裏面部の化粧シートの一部を取り除くようにして
化粧パネルの端部をも曲面状に加工した。
【0023】そして、ラッピングマシンを用いて前記パ
ネル基板の側面近傍および化粧層を切削除去した部分全
体にアクリル樹脂系接着剤を塗布し、木目模様を印刷
し、上塗り塗装された化粧紙にメラミン樹脂含浸紙を裏
打ち材として貼り合わせた厚0.4mmの化粧シートを
連続的に貼着した。
【0024】そして、側面部近傍と平面部との模様と材
質が明確に相違して現れ、あたかも無垢材を切削して仕
組んだ框が化粧板の側辺部に形成されたかのような高級
な見掛けを有する扉を得た。
【0025】
【発明の効果】本願発明の化粧パネルによれば、従来の
一枚の化粧シートや一色の塗装により作製された化粧パ
ネルと比較して、側面部近傍と平面部との化粧層の柄や
材質が段部を境にして異なっているので、基板は同一で
あるにもかかわらず異種素材を組み合わせたかに見え、
安価に作製できながら加工度の高い極めて意匠性に優れ
た高級な見掛けを有する化粧パネルを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の実施例となる化粧パネルの製造工
程を示す図。
【図2】 実施例となる化粧パネルの斜視図。
【図3】 本願発明の他の実施例となる化粧パネルの側
面図。
【符号の説明】
1 基板 1’ 棒状枠材 2 化粧シート 3 パネル基板 4 凹部 5 面取り部 6 化粧シート 7 木口化粧シート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(1)の両側端部近傍の表面に一方
    向に沿って直線状の段部(4)がそれぞれ形成され、表
    面の段部(4)間及びこれと対向する裏面の位置に化粧
    層(2)が形成され、段部(4)から裏面の化粧層
    (2)の端部まで化粧層(2)とは別体の化粧シート
    (6)が貼着されたことを特徴とする化粧パネル。
  2. 【請求項2】 基板(1)の表裏面に化粧層(2)が形
    成されたパネル基板(3)の両側端部近傍の表面に一方
    向に沿って直線状の段部(4)をそれぞれ形成し、表面
    の段部(4)から対向する裏面の位置まで化粧層(2)
    を剥離し、剥離した箇所に化粧層(2)とは別体の化粧
    シート(6)を貼着することを特徴とする化粧パネルの
    製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015172309A (ja) * 2014-03-12 2015-10-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 建築用パネル材
JP2016113893A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 株式会社 丸仙工業 電気部品取り付け薄形木製フラッシュパネル
JP2018029646A (ja) * 2016-08-22 2018-03-01 株式会社ノダ 棚板

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JP2016113893A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 株式会社 丸仙工業 電気部品取り付け薄形木製フラッシュパネル
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