JPS6032659A - 化粧板の溝加工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は住宅などの壁、天井、床などに施工して用いる
化粧板で、化粧板の長手方向に平行な複数本の溝と、そ
れらの溝間を最短距離で継なぐ複数本の溝を有する化粧
板の細溝形成方法に関する。

〔従来技術〕

従来、化粧板の表面に細溝を形成する方法としては化粧
紙、合成樹脂フィルム、突板などの化粧シートを常用の
接着剤を介して合板やパーティクルボードなどの木質基
板やケイ酸カルシウム板、石綿板などの無機質基板の上
面に貼着して化粧板とした後、該化粧板の表面からカッ
ターや鋸を用いて長側辺に平行に複数本の細溝を切削後
、該細溝内を所望の色に塗装するか、短繊維を植毛した
り、さらには細い紙テープを貼着するなどの方法が取ら
れていた。

そのため化粧板の長側辺に平行する方向に設けられる細
溝は比較的簡単な機械装置を用いて連続的な作業により
形成することは出来るが、該細溝間を最短距離で継なぐ
細溝、すなわち化粧板の長側辺に直交する方向に設ける
細溝は非常に高価で特殊な切削加工機を用いるか、化粧
板を細溝間隔に切断して幅峡の化粧板とした後、該化粧
板の長側辺に直交する方向に切削加工をしなければなら
ず、非常に手間を要する作業であった。

また細溝加工は前記の様に基板まで切削するから少なく
ともろ謳以上、望ましくは４ｗ＋１以上の厚さを有する
比較的厚手の基板を用いなければ均一な深さや幅で、か
つ化粧板の見掛けに立体感を付与することは出来ない。

さらに合板やパーティクルボードを基板とした化粧板の
場合、合板を構成する表単板やパーティクルボードを構
成する表面のチップ層の厚さはわずか０５〜１．０ｍｍ
程度と非常に薄いから、溝を形成するために切削加工を
行なうと単板の繊維方向が化粧板の長手方向と直交する
芯板単板や非常に粗大な芯層チップが表面に露出する。

木材はその繊維方向と直交する方向に切削された場合は
その切り口が毛羽立って美しい切削面とはならない。そ
のため合板の芯板やパーティクルボードの芯層チップは
力、ターや鋸で切削されると、その部分が毛羽立ち、化
粧板の細溝内は非常に見苦しい仕」二りとならざるを得
ない。加えるに合板の芯板単板は表単板よりも低品質の
単板が用いられるから色調や肌目の粗な単板などが絆ぎ
合されて用いられる事が多く、そＡ７な場合は溝内の色
調を統一する必要上、濃色の塗料を溝内へ多量に塗布し
たり、細い紙テープを貼着するなど、非常に手間のかか
る作業が必要であるなどの問題点があった。

〔発明の目的〕

本発明はＪ−記の様な従来の化粧板の溝加工に関する問
題点を解決し、化粧板の表面に美しい化粧板の長側辺方
向の細溝と、それに直交する方向の細溝を容易に形成す
る方法を提供することを目的としている。

〔発明の構成〕

本発明は上記の目的を達成するために以下の構成を有・
している。すなわち本発明は、基板」−面に接着剤を介
して化粧シートが貼着された化粧板の表面に、該化粧板
の長側辺に平行する方向に複数本の細溝凹部と核細溝凹
部間を最短距離で継なく複数本の細溝凹部を形押し成形
することを特徴とした化粧板の溝加工方法に係わり、そ
の最も特徴とする点は化粧板の長側辺方向に平行する細
溝と長側辺方向に直交する細溝を化粧シートの上面より
形押し成形することにある。

以下、本発明を図面とともに詳述する。第１図は本発明
の方法を実施するための工程を示す実施例的な側面略図
である。

（１）は化粧板を示し、該化粧板（１）は基板（３）上
に化粧シート（２）としての突板単板がレンガ積み模様
状に接着剤を介して貼着されている。なお化粧シート（
２）としては重さが１７〜５０　ｆ／／ｒｒ？程度の範
囲にある印刷用の薄紙や５５〜１００　ｔ／ｎ？程度の
チタン紙、厚さ００７〜０１鯛程度の合成樹脂フィルム
などで、その表面に各種の木目模様や抽象模様が印刷さ
れ、場合によってはその全面に透明な塗料（５）が上塗
りされているものや、厚さが０２〜１０■程度の天然や
人工の突板を使用することも出来る。

基板（３）は厚さが２０〜１２１Ｍ１程度の合板、パー
ティクルボード、ハードボード、ＭＤＦなどの木質基板
やケイ酸カルシウム板、石膏ボード、石膏スラグ板、炭
酸力ルシウノ・板、石綿繊維板、ガラス繊維板などの無
機質基板などをさす。

化粧シー１−　（２＋を基板（３）に貼着するための接
着剤としては常用の酢酸ビニール樹脂系エマルジョンタ
イプの接着剤やＥＶＡ系樹脂接着剤さらには尿素樹脂系
、メラミン樹脂系、フェノール樹脂系、ゴム系などの接
着剤である。

前記の化粧板（１）は第６図に示す様に金属製ロールの
表片に平行する複数の突状部（４）と、該突状部（４）
間を部分的に連結する突状部（５）から構成された型押
しロール（６）により、化粧板（１）の表面を押圧して
化粧板の長側辺に平行な複数本の四部（７）とそれら四
部（７）を部分的に連結する四部（８）を形成する。な
お化粧板の長側辺に平行な凹部（７）とそれら四部（力
を部分的に連結する凹部（８）はそれぞれ別個の型押し
ロールを用い、同調させる様に押圧形成しても良い。

押圧力としては化粧板（１）の厚さの約７０％の間隔に
セラＩ・しだ型押１７０−ル（６）と送りロール（９）
間を通過させると良い。なお型押しロール（６）の形状
としては第３図の様に、ロール（６）先端部がテーパー
状に面取りされたものを使用すると化粧シート（２）が
破れず、かつ化粧表面の立体感が強調されて好ましい。

また型押しロール（６）の先端部に種々のメツシュ加工
を施しておくと、成型された凹部（７）や（８）内に微
小な凹凸が形成され、該凹凸が光を乱反射して凹部（７
）や（８）内を艶消し状態にし、細溝の深さが一層強調
される。

以上の工程を経て製造された化粧板は第４図や第５図の
様な見掛けを有し、そのＡ−Ａ’断面は第６図の様な形
状となる。

〔実施例〕

次に本発明の実施例を記す。

◎　実施例（１） 厚さ１２謔、幅３０．３ａｎ、長さ１８０ｃｍの合板表
面に厚さ０３咽の突板単板がレンガ積み模様状に貼着さ
れた化粧板の表面を第６図に示す様な金属製のロールで
、その表層に化粧板表面に貼着された突板単板の接合部
分と同調する位置に突状部を有する型押しロールにより
押圧して幅１關の細溝凹部を突板単板の接合部分に形成
し、第４図の様な化粧板を得た。なお、型押しロールと
送りロール間隔は８５咽にセットし、化粧板の表面に形
成された細溝の深さは約１．０ｍｍであった。

ついでその化粧板全面に透明な艶消しのサンティングシ
ーラーを塗布後、乾燥し、平坦な表面部分を研磨後、艶
有りの透明塗料を平坦部分に塗布して、細溝部と表面部
の艶が異なった立体感にとむ細溝入り突板化組板を得た
。

◎　実施例（２） 厚さ２．５ｍｍ　、幅９１　ａｒ＋、長さ１８０ｃｍの
合板表面に木目模様が印刷され、さらにその上面に透明
な上塗り塗装が施された重さ２３　ｆ／／ｎ？の化粧紙
が貼着された化粧合板を実施例（１）と同様の型押しロ
ールにより押圧し、その表面に幅１咽の細溝凹部を形成
して、第５図に示す様な、化粧単板がレンガ模様状に貼
着され、かつ、その接合部分に細溝加工が施された様に
見える化粧板を得た。

〔発明の効果〕

本発明の化粧板の溝加工方法は以上の様な方法であるた
め、 ■　従来は非常に手間を要したり、高価な設備を必要と
した化粧板の長側辺に平行する細溝間を最短距離でむす
ぶ細溝も容易に形成することが出来るゆ ■　合板やパーティクルボードの様に芯板や芯層の材質
が粗であったり、色の異なる基板を用いた化粧板の表面
にも化粧シートで被覆したまま基板内へ押込む様に四部
を形成するから、芯板や芯層チップを表面に露出させる
ことなく、毛羽立ちゃ邑違いのない、美しい細溝を形成
することが出来る。

■　厚さが３ｍ未満の薄い化粧板で、従来は細溝加工を
施すことが出来なかった化粧板にも、本発明の方法を用
いると細溝の形成が可能となる。

■　従来の化粧板の溝形成方法に比べ、本発明の方法は
溝塗料を塗布したり、紙テープを貼るなどの作業を必要
としないため、生産効率が大幅に向上する。

■　細溝内の艶も型押しロールの先端部のメツシュの大
きさを変えることにより調整出来る。

などの効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法を実施するための工程を示す実施
的な側面略図である。第２図は本発明で使用する化粧板
を示す拡大断面図。第３図は型押しロールにより凹部を
形成する状態を示す拡大断面図。第４図、第５図は細溝
が形成された化粧板の正面図で、第６図はＡ−Ａ拡大断
面図。 （１）：化粧板 （２）：化粧シート （３）：基板 ＋４１　、　＋５１　：型押しロール表層に設けた突状
部（６）：型押しロール （７）：化粧板の長側辺に平行な細溝 （８）：化粧板の短側辺に平行な細溝 ３０６−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　基板上面に接着剤を介して化粧シートが貼着された
   化粧板の表面に、該化粧板の長側辺に平行する方向に複
   数本の細溝凹部と該細溝凹部間を最短距離で継なく複数
   本の細溝凹部を形押し成形することを特徴とした化粧板
   の溝加工方法。