JPH02188205A - 溝付き化粧板の製造方法 - Google Patents

溝付き化粧板の製造方法

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JPH02188205A
JPH02188205A JP941189A JP941189A JPH02188205A JP H02188205 A JPH02188205 A JP H02188205A JP 941189 A JP941189 A JP 941189A JP 941189 A JP941189 A JP 941189A JP H02188205 A JPH02188205 A JP H02188205A
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弘 榎本
Hiroaki Sawashita
澤下 浩明
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、建築物の壁面内装材、天井材等に使用され
る溝付き化粧板の製造方法に関する。
従来の技術と問題点 主に壁面内装用に用いられるような化粧板として、表面
に多数の平行する細い溝を形成することにより、立体感
を付与し意匠性の向上をはかった溝付き化粧板が多(用
いられている。
か−る溝付き化粧板は、従来最も一般的には切削加工に
よって表面に溝を削成することによって製造されていた
。ところがこの場合、切削後の溝内面の仕上りに難点が
あるところから、近時、溝の内面に表面の化粧層を連続
状に存在せしめたものとする溝付き化粧板の製造方法が
種々提案されている。
この先行提案技術の1つは、実公昭59−1765号に
見られるように、所要の基板面にV溝を削成したのち、
このV溝上に側縁部が重なり状に突出する状態に、各V
溝間の平面部上に化粧用木質単板を貼着したのち、この
単板の上記側縁部をV溝の両側面部に折込んで貼着する
ものである。しかしながら、この方法による場合、化粧
溝の数に応じた個々独立状の多数の化粧単板を必要とし
、しかもそれらを個々に正確な配置において基板上に配
列して貼若しなければならない。加えて、各化粧単板自
体も、その幅寸法に相当厳密な精度が要求されるため、
実際上工業的生産には不向きであり、コスト高につくと
いう根本的な問題点を有している。
また、他の先行提案技術として特開昭61−29541
号公報では基板に化粧シートを貼むしたのち、断面V字
状等の型押し凸条を有する型押しロールまたは型押し盤
で板面を型押しすることにより、上記凸条に対応した細
溝を圧入形成せしめる方法が提示されている。しかしな
がら、この方法による場合、化粧用の溝の形成部分にお
いて化粧シートを破断させないことが必要であり、その
ことを前提として型押しを行うものであるから、畢覚溝
の深さは0.4麿からせいぜい0.6鋼程度の極く浅い
ものにしかつくることができず、十分に立体感に富む化
粧′”板を提供することができないという別の問題点が
あった。
この発明は、上記のような従来技術の背景のもとにおい
て、溝の深さ、幅を充分に大きく形成することが可能で
あり、それでいて溝部分の表面の仕上り状態を美しく保
つことができ、しかも製造工程が簡易で生産性の良い溝
付き化粧板の製造方法を提供しようとするものである。
問題点を解決するための手段 この発明は、型押しの技法を用いて溝の形成を行うが、
従来の考え方から脱却してむしろ逆に、溝の中央部にお
いて表面の化粧シートをまっすぐに切断し、溝の上部両
側面のみにそれを被覆せしめるものとすることにより、
十分に深い溝の形成を可能にしながら、溝の下部内面に
基板素地を露出せしめることで他の副次的な利点を享受
しうるようにしたものである。
即ち、この発明は、平板状基板の表面に、切削加工また
は型押し加工によって断面略V字状の多数の溝を形成し
たのち、該溝付き基板の表面に接着剤を介して化粧シー
トを重ねて仮着し、次いで前記溝の各中央部において化
粧シートに切目を入れたのち、前記溝の対応位置に断面
略V字状の圧入用凸条を有する型押しロールまたは型押
し盤で化粧板表面を熱圧することにより、前記化粧シー
トの切目に沿った両側縁部を前記溝の両側壁上部に被覆
状態に押込み、断面略V字状で下部内面に基板素地が露
出した化粧溝を形成せしめると共に、化粧シートを基板
に接着一体化せしめることを特徴とする溝付き化粧板の
製造方法を要旨とする。
以下、この発明を添附図面に基いて説明すれば次のとお
りである。
先ず、第1図に示すように厚さ2.0〜35履程度、好
ましくは5〜20#程度の平板状基板(1)の表面に、
所望の化粧溝の付与予定位置に沿って断面略V字状の溝
(2)を形成する。
上記基板(1)としては、その材質が特に限定されるも
のではない。、例えば合板、中質繊維板(MDF) 、
パーティクルボード、軽量バーティクルボード、バート
ポニド、インシュレーションボード、ウェハーボード(
WB)、オリエンテッドストランドボード(O5B)、
単板積層材(LVL) 、単板積層板(LVB) 、集
成板、連続網状繊維板(ゼファー□ウッド)、無機質含
浸木質板等の木質材料板のほかζけい酸カルシウム板、
スレート、フレキシブルボード、パルプセメント板、ス
ラグ石膏板、木毛セメント板、木質セメント板、□無機
質議・雄板(例えばロックウール板、ガラス繊維板、金
属繊維板等)の無機質材料板を用いることができる。
また、基板(1)への溝(2)功形成加工方法も特に限
定されるものではなく、常法に従った切削加工によるも
のとしても良いし、また、基板(1)に木質材料あるい
は無機質繊維板を用いる場合には、所謂型押し加工の方
法で形成するものとしても良い。この型押し加工は、溝
(2)の形状に対応した成形用凸条を備えた型押しロー
ル、あるいは平盤状の型押し盤を用いて、要すれば加熱
下に基板表面を押圧し、上記凸条で基板を圧縮すること
によって溝(2)を圧入形成せしめるものである。
次に、上記溝付き基板(1)の表面に第2図に示すよう
に接着剤(3)を介して化粧シート(4)を重ね、冷圧
して基板(1)に仮着する。
化粧シート(2)は、最も一般的かつ好適には、厚さ0
,2〜1.0an程度の木質(11板が用いられるが、
その池中刷紙、合成樹脂含浸化粧紙、合成樹脂シート等
の従来公知の化粧材料を用いることもできる。木質単板
は、通常の突き板のほか、積層材をスライスして得られ
る積層単板を用いても良く、またそれは予め染色したも
のを用いても良い。更にまた、木質単板は、必ずしも基
板の大きさに対応した1枚物を用いる必要はなく、複数
枚の単板を基板上に隙間を生じないように並べて貼着す
るものとしても良い。この場合、単板のジヨイント部は
、なるべく後述の凹溝の中央部に配置せしめるようにす
ることが好ましい。
また、化粧シート(2)を基板(1)に貼着する接着剤
(3)としては、常用の各種接着剤を適宜選択使用でき
る。例えば尿素樹脂系、酢酸ビニル樹脂系、エチレン酢
酸ビニル樹脂系、ゴム系、メラミン樹脂系、尿素・メラ
ミン共縮合樹脂系、フェノール樹脂系、水性ビニルウレ
タン樹脂系、エポキシ樹脂系、ゴム系、アクリル系ある
いはそれらを適宜組合わせたもの等を使用できる。接着
剤(3)は、無着色のもの\ほか、着色のものを用いて
も良い。化粧シート(2)に木質単板を用いる場合、そ
れを着色接着剤で基板(1)に接着すると、単板の導管
部分を接着剤の浸透による着色によって強調することが
できる。
化粧シート(4)を仮着するための冷圧は、ロールプレ
スを用いて行っても良いし、平盤フレスあるいは堆積圧
締の手段で行うものとしても良い。いずれにしても、こ
の段階では、化粧シート(4)の基板(1)への完全な
接着を必要とするものではなく、所謂仮圧締によって化
粧シート(4)を基板(1)上に安定に保持せしめるも
のとすればよい。
なお、化粧シート(2)の仮着は、必要に応じて補強用
の介挿シートを介して行うこともある。即ち、特に化粧
シートに木質単板を用いるような場合、そのヒワレ防止
をはかるべく、紙、不織布、織布、樹脂シート、金属箔
等よりなる補強用シートを介して基板(1)に貼着する
こともある。
次に、第3図及び第4図に示すように基板(2)の溝(
2)の中央位置に沿って、上記化粧シート(4)に切目
(6)を入れる。この切目を付与する切込加工は、第4
図に示すように罫引きナイフ(8)を用いて容品に行う
ことができるが、その他手段は任意であり、例えば円板
状カッターを用いて行ってもよい。
次いで、上記化粧シート(4)の仮着された化粧板(A
)の表面を、第5図に示すように、前記切目(6)に対
応する位置に断面略V字状の圧入用凸条(9)を備えた
型押し盤(10)または型押しロールを用いて加熱加圧
する。この加熱型押し加工により、化粧シート(4)の
切目(6)の両側部分を基板(1)の溝(2)内に押込
み、その両側壁上部に被覆せしめ、化粧板(A)の表面
に、溝の下部内面に基板(1)の素地が露出した断面略
V字状の化粧溝(11)を形成せしめると同時に、接着
剤(3)を加熱硬化せしめて化粧シニト(4)を基板(
1)に完全に接むせしめる。こ〜に、型押し盤(10)
または型押しロールの圧入用凸条(9)は、基板(1)
のV字状溝(2)よりも若干大きめのものを用い、凸条
(9)の圧入によって溝(2)を拡大し、その溝壁部を
圧縮せしめて、化粧溝(11)を所望の形状に成形する
と共に、その表面を滑らかな状態に仕上げるものとする
ことが望ましい。例えば、第5図に示すように、圧入用
凸条(9)の幅(Wt >及び高さ(hl )を、基板
(1)側の溝(2)の幅(W2)及び高さ(h2)より
もいずれも大きいものとし、かつ先端が鋭角で゛両側面
がなだらかに内方に湾曲した断面Y状のものとして、そ
れを圧入することにより、化粧溝(11)を第6図に示
すように上記凸条(9)の対応形状に形成せしめるもの
とするのが好適である。もつとも、・この場合、上記凸
条(9)の圧入によって基板(1)の組織が破壊される
ものであってはならない。従って、基板(1)には、木
質材料、または無機質繊維板を用いることを必要とし、
ケイ酸カルシウム板等の無機質板の使用は不適である。
圧入用凸条(9)の形状は、基本的に断面略三角形、即
ち略V字状のものであることが必要であり、第7図(イ
)に示すように両側面が真直ぐな断面三角形のものでも
良いが、前記したm5Eに示すような形状のものとする
方が、出来上る化粧溝(11)の外観体裁上好ましい、
また、圧入用凸条(9)は、第7図(ロ)に示すように
、その先端に切込み用の刃(9a)を備えたものとし、
型押し時に基板(1)を切込みつN圧入しうるものとし
ても良い。
型押し加工時の加熱は、化粧シート(4)を基板(1)
に接若し、併せて化粧溝(11)の釘形安定性を良好な
ものとするために行うものである。その温度及び型押し
時間は基板(1)の種類や比重、化粧シート(4)の種
類、接着剤の種類等に応じて適宜に設定するが、一般的
には温度70〜300℃、時間1〜10分程度の範囲内
で設定することができる。なお、上記の加熱は、化粧板
(A)及び押型のいずれか一方を加熱するものとしても
良いし、両者を共に加熱するものとしても良い。
ところで、上記型押し加工は、これにより化粧シート(
4)の溝(2)内への折込み部分(4a)も同時に基板
(1)側へ接着固定しなければならない。このため、前
述の接着剤(3)の塗布の段階で、溝(2)内へも接着
剤を塗布しておくことが必要である。このような接着剤
(3)の塗布は、スプレーによって基板(1)面上に溝
(2)内の溝底部も含めて接着剤を同時に塗布する方法
によって行っても良いが、本来溝底部には接着剤を必要
としないことから、スプレッダ−を用いて次のような方
法によって行うことが望ましい。即ち、一つの方法は、
スプレッダ−の軟質の塗布ロールと送りロールとの間隔
を化粧板(A)の厚さよりかなり狭く設定し、これによ
って第8図(イ)に示すように先ず溝(2)の側面の上
縁部に接着剤を塗布する。この段階では、基板(1)の
表面部の接着剤塗布量は不足状態である。従って、次に
、塗布ロールと送りロールとの間隔を少し拡げ、化粧板
の厚みに対応させるものとして第2回の塗布作業を行い
、第8図(ロ)に示すように板面上にも必要量の接着剤
を塗布する。
また、他の方法は、スプレッダ−を用いて、基板(1)
の表面上にやN過剰の状態に多量の接着剤を塗布する。
すると、第9図(イ)に示すように接着剤(3)は溝(
2)の縁部上でやへ盛り上り状態になる。そこで、化粧
シート(4)を重ねてロール等で圧締すると上記盛り上
、つていた接着剤が第9図(ロ)に示すように溝(2)
の側面部に流れ込み、溝(2)の上部両側面に接着剤が
塗布された状態を実現することができる。
なお、型押し加工によって形成する化粧溝(11)の幅
(W3)及び深さ(D)は、いずれも特に限定されるも
のではないが、十分な立体感を表出するためには幅(W
3)を3.0m以上、深さ(D)を2.5m以上とする
のが良い。
特に好ましくは幅(W3)を5〜10aggs深さ(D
)を3〜5層程度に形成すべきであり、例えば厚さ5m
のMDF基板(1)に0.2mの木質単板(4)を貼着
した化粧板(A)において、幅(W3 ) 7.01m
、深さCD)3.5mの第5図に示すような化粧溝(1
1)を2.0cm間隔に形成した場合、表面に優れた立
体感を付与しながら併せて化粧板(A)に若干の撓曲性
を付与し、曲面にも施工可能なものを得ることができる
。なお、もとより化粧溝(11)の間隔、すなわちピッ
チは任意であり、何ら限定されるものではない。
次に必要に応じて化粧シート(4)の表面を常法に従っ
たサンディング等の方法により研石したのち、更に必要
に応じて化粧シート(4)に着色を施す。そしてまた、
透明または若色透明の塗料を用いて下塗り塗装(7)(
第6図及び10図参照)を施し、再びサンディング等に
より表面を研磨する。
続いて、化粧溝(11)に着色剤を塗布して着色を施し
、あるいは該着色を施すことなく、第10図に示すよう
に間溝の下部内面に透明または青色透明な塗料で溝塗装
(I2)を施す。この塗装(12)は、溝の下部内面に
おける基板素地の露出部分から塗料がよく浸透しこれが
硬化することにより、化粧溝(11)部分の基板(1)
を強化すると共に、吸湿、吸水等による化粧溝(11)
の弾性復元を防止するのに有効であり、更には化粧溝(
11)の内面の仕上り状態を良好なものとするのに役立
つ。
そして最後に、化粧溝(11)が形成された化粧板(A
)の表面全体に透明または着色透明塗料により上塗り塗
装(13)を施し乾燥して製品とする。
上記の下塗り塗装(7)、溝塗装(12)、及び上塗り
塗装(13)の各塗料には、アミノアルキッド、ポリウ
レタン、ラッカー、ポリエステルなどの一般的なもの〜
ほか、要すればその他紫外線硬化型塗料、電子線硬化型
塗料などを用いることができる。
上記により製造した製品において、これに反りが発生す
るおそれがあるような場合、従来の常法に応じて基板(
1)の裏面側に適宜所定間隔に切込みとか細溝をつけて
も良い。また、裏面からの吸水、吸湿、乾燥等によって
反りを生じることが懸念されるような場合には、裏面に
樹脂含浸紙、バルカナイズドファイバー紙、合成樹脂フ
ィルム、合成樹脂独立発泡シート等を貼着したり、裏面
に前記上塗り塗料と同様の塗料を塗布する等の防水、防
湿処理を施すものとすることが好ましい。
ところで、前記化粧溝(11)の着色は、前述のように
必要に応じて行うものであるが、着色する場合、化粧シ
ート(4)の色調と異った色調に溝を青色することで、
化粧溝を強調することができ、またイし粧シート(4)
と同じ色調のものに青色することで、全体に自然な感じ
を出すことができ、いずれかを適宜に選択すれば良い。
また、化粧シート(4)には、化粧板の外観に高級感を
与える上から、天然木のツキ板からなる木質単板を用い
るのが最も好適である。この場合、該木質単板の着色は
、溝付は型押し加工工程の前、更には切込加工の前に行
うことも許容されるが、前述したように型押し加工後に
行う方が、溝の下部内面の基材露出部分において着色剤
の吸い込みがよいので、溝の下部が表面の化粧面より濃
色となり、それが細くてシャープな陰影を出し、立体感
を一層高めたものとすることができる点で好ましい。
更にまた、とくに化粧用シートに木質単板を用いる場合
の下塗り塗装は、前述のように化粧単板を基板(1)に
完全に接着せしめた型押し加工工程の段階で行うのが普
通であるが、これを型押し加工前の段階、とくに切目(
6)を付与する切込加工の前の段階で行うことも許容さ
れる。この場合、塗料の硬化で木質単板を強化し、切込
加工時に正確な切目(6)を入れ易いものとすると共に
、型押し加工時において溝内に圧入される化粧木質単板
が裂けたり割れを生じるのを防止し、所期する正確な態
様の化粧溝(11)の形成を確実に行い得る利点の享受
を期待しうる。
第11図には、この発明によって製造される溝付き化粧
板の好適な一例として、断面Y状の化粧溝(11)が比
較的狭い間隔に平行に、かつ板の長手方向に真直ぐに形
成された場合の外観を示す。もとより化粧溝(11)の
配列形態は上記に限られるものではなく、その他科行状
あるいは波状等、任意の変形配列形態に形成することも
できる。
実施例 以下、この発明の具体的な実施例を示す。
実施例1 板状基板(1)として、厚さ5.0ms比重0.70の
中質繊維板(MDF)を用い、一方化粧シートとして厚
さ0.25の天然木質単板(4)を用いた。
そこで先ず、上記基板(1)の表面に、切削加工により
、幅6m、深さ3Jlllの断面V字状の溝(2)を、
ピッチ20履に形成したのち、この溝付き基板(1)上
に、茶褐色に着色した酢酸ビニル系と尿素メラミン共縮
合樹脂との混合接着剤(3)をスプレッダ−を用いて1
50g/TIt程度の割合に塗布した。この塗布状態に
おいて接着剤(3)は、7字状溝(2)の両側縁部上で
僅かに盛り上り状態を呈するものであった。そして、こ
の接着剤(3)層を介して基板(1)上に前記木質単板
(4)を重ね、ロールプレスで冷圧して仮着状態とした
次いで、第4図に示すような罫引ナイフを用い、溝(2
)の中央部分において化粧シートである表面の木質単板
(4)に連続状の切目(6)を入れた。
そして次に、第5図に示すような圧入用凸条(9)を備
えた加熱型押し盤(10)を用いて、化粧板(A)を上
記溝(2)の部分に上記凸条(9)を対応させて加熱押
圧L1化粧板(A)表面に深さ3. 5wrs断面Y状
で、上部側面が木質単板(4)の折込部分(4a)で被
覆され、下部内面に基板(1)、が露出した化粧溝(1
1)を形成すると同時に、接着剤(3)の硬化により木
質単板(4)を基板(1)に完全に接着−体化した。ニ
ーに、型押し盤(10)の加熱温度は125℃に、型押
し時間は2分に設定して上記型押し加工を行った。
次いで、この化粧板の表面をサンディングしたのち、茶
褐色の着色剤を用いて着色し、更に透明なアミノアルキ
ッド系下塗り塗料を5097−程度に塗布し、乾燥後再
びサンディングを行い、そして溝内のサンディングによ
って発生した研磨粉を除去した。
然る後更に、上記化粧溝部分に、アミノアルキッド系の
透明塗料を用いて溝塗装(12)を施したのち、化粧板
の表面全体に、アミノアルキッド系の透明上塗り塗料を
609/m程度に塗布し、乾燥して求める溝付き化粧板
を得た。
この溝付き化粧板は、第11図に示すような形態をもち
、化粧溝(1’l)においてその上部両側面が木質単板
(4)で被覆され、溝の下部内面に基板(1)の素地が
露出し、該露出部分の色調が表面の単板(2)の色調よ
りも濃く、化粧溝の存在によって全体が立体感に富みな
がらも化粧溝に自然な彫り込み状の外観を有する美麗な
ものであった。
実施例2 基板に厚さ12agのラワン合板を用い、これの表面に
切削加工によって実施例1と同様に溝を形成したのち、
その表面に化粧シートとして木目模様の印刷紙を重ねて
仮圧締した。次いで前記実施例1と同様にして切目を施
す切込加工、加熱型押し加工を順次実施した。この場合
、型押し加工は、型押し盤の温度115℃、型押し時間
6分に設定して行った。
そして、この化粧板の表面全体にポリウレタン系の透明
塗料を359711程度の割合に塗布し、乾燥後、化粧
溝の着色を施し、以降実施例1と同様に、溝塗装、表面
全体の上塗り塗装を順次施し、所期する溝付き化粧板を
得た。
この溝付き化粧板は、実施例1によるものと同様に化粧
溝がシャープにあられれ、強調された外観的に美麗なも
のであった。
発明の効果 この発明の請求項(1)によれば、予め断面V字状の溝
を形成した基板に、化粧シートを重ね、上記溝部分で該
シートを切断しためち上記溝に押込むことによって断面
略V字状の化粧溝を形成するものであるから、化粧溝を
十分に深くかつ広幅なものに形成することが可能であり
、板面に化粧溝の存在を十分に強調した溝付き化粧板を
得ることができる。しかも、上記化粧溝は、化粧板の表
面の化粧シートを切断したのち、断面略■字状の圧入用
凸部を備えた型押し盤あるいは型押しロールを用いて、
型押し加工によって上記凸部対応形状の断面略V字状に
形成するものであるから、型押し加工時において化粧シ
ートに破れとか割れを発生することがなく、化粧溝の上
部側面が表面の化粧シートのきれいな連続した折込部分
で覆われたものとなる。従って、化粧溝部分において薄
い化粧シートの厚みが外観されるということがなく、恰
も厚物の化粧単板やムク板が使われているかの如くに外
観され高級感のあるものとすることができる。
かつ、化粧溝の下部内面は基材素地が露出するが、これ
はむしろ溝を着色する場合であってもまた着色しない場
合であっても、略V字状溝の深いところに細くてシャー
プな線となってあられれるため、化粧溝の存在を強調し
、立体感を向上しうると共に、殊に溝を更に着色する場
合にあっては、基材露出部分において着色剤の付着吸収
性が良いので、容易に自由な色合いに着色でき、愈々化
粧溝部分の存在を強調した立体感に富むものとすること
ができる。かつ化粧溝は、型押し加工によって形成され
るので、その表面状態が滑らかできれいなものに仕上り
、爾後の格別な研磨等の仕上げ加工を必要としない。
また、基板の溝を切削加工によって形成した場合、型押
し加工時の基板の圧縮量が少ないものとなり、化粧溝が
弾性復元しにくいものとなるのはもとより、型押しによ
って基板に溝を形成した場合にあっても、化粧シートの
押し込み時の型押し加工とで、基板の溝部分が二度押さ
えになるので、やはり化粧溝が弾性復元しにくいものと
なる。更には、溝塗装を施すと、溝の下部内面の基材露
出部分において塗料の吸収性が良いので、該塗料の硬化
によって化粧溝の周辺部分が強化されると共に、化粧溝
の弾性復元が愈々確実に防止される。従って化粧溝を形
態保持性に優れたものとすることができる。かつもとよ
り溝付き基板に化粧シートを貼着し、切目を付与する切
込加工と化粧シートを上記溝に折込む型押し加工とを必
須主要工程として製造しうるちのであるから、いずれの
工程も簡易であり、生産効率が良い。
また、請求項(2)のように基板に木質材料を用い、化
粧シートを基板の溝に押込む型押し加工時において圧入
用凸条を基板の上記溝に強制圧入してその溝壁部を圧縮
せしめるものとすることにより、化粧溝の周辺組織を圧
密化して強化し、化粧溝の表面状態を益々滑らかできれ
いな状態に仕上げることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は基板に溝を形成した状態の断面図、第2図は溝
付き基板に化粧シート仮着した状態の断面図、第3図は
化粧シートに切目を入れた状態の断面図、第4図はその
切込加工時の状態を示す第3図IV−IV線の断面図、
第5図は型押し加工状態を示す断面図、第6図は同型押
し加工後の状態を示す化粧溝部分の拡大断面図、第7図
(イ)(ロ)は型押し盤の圧入用凸条の変形例を示す断
面図、第8図(イ)(ロ)及び第9図(イ)(ロ)は接
着剤の塗布方法の説明図、第1O図は化粧溝に溝塗装を
施し更に化粧板の表面全体に上塗り塗装を施した状態の
拡大断面図、第11図は製品の溝付き化粧板の一例を示
す斜視図である。 (A)・・・化粧板、(1)・・・基板、(2)・・・
溝、(3)・・・接着剤、(4)・・・化粧シート、(
6)・・・切目、(8)・・・ナイフ、(9)・・・圧
入用凸条、(lO)・・・型押し盤、(11)・・・化
粧溝、(12)・・・溝塗装、(13)・・・上塗り塗
装。 以上 ■−

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)平板状基板の表面に、切削加工または型押し加工
    によって断面略V字状の多数の溝を形成したのち、該溝
    付き基板の表面に接着剤を介して化粧シートを重ねて仮
    着し、次いで前記溝の各中央部において化粧シートに切
    目を入れたのち、前記溝の対応位置に断面略V字状の圧
    入用凸条を有する型押しロールまたは型押し盤で化粧板
    表面を熱圧することにより、前記化粧シートの切目に沿
    った両側縁部を前記溝の両側壁上部に被覆状態に押込み
    、断面略V字状で下部内面に基板素地が露出した化粧溝
    を形成せしめると共に、化粧シートを基板に接着一体化
    せしめることを特徴とする溝付き化粧板の製造方法。
  2. (2)基板に木質材料または無機繊維板を選択使用する
    と共に、化粧シートを基板の溝に押込み接着する型押し
    加工時において、前記圧入用凸条をそれより小さく形成
    された上記溝に強制圧入してその溝壁部を圧縮せしめる
    請求項(1)記載の溝付き化粧板の製造方法。
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