JP2016102314A - 廻り踏板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】好適に化粧シート貼りされた複数枚の廻り踏板を効率的に製造する。【解決手段】矩形状の基板18に一対の同一形状の廻り踏板14を割り付け、その際、廻り踏板の前端面14cを基板の長手方向側端18a,18bに合致させると共に、廻り踏板の後端面14d(割付線20c,20f)同士を対向させてこれらの間に隙間21を平行に延長させるようにして割付を行い、該隙間に基板の表面18eから非貫通の溝22を形成した後、化粧シート19を基板表面から長手方向側端18a,18bの側面を経て裏面18fにまで回り込むように貼着し、基板の溝部分の化粧シートを溝幅中心22bに沿って切断し、化粧シートの切断端部を溝側面22c,22cに貼着し、基板の裏面から溝底部22dを切断すると共に割付線20a〜20fに沿って切断することにより、2枚の非矩形状の廻り踏板14,14を得る。【選択図】図1

Description

本発明は、廻り階段(曲がり階段)のコーナー部に設置される非矩形状の廻り踏板を製造する方法に関する。
廻り階段の踏板は、直線部分では矩形状になるが、コーナー部分は非矩形状の踏板で複数段が形成される。図3に示す例では3段の踏板でコーナー部分が形成され、図4に示す例では4段の踏板でコーナー部分が形成されている。このような廻り階段の踏板を、基板上に化粧シートを貼着したもので構成する場合、直線部分の矩形状階段踏板については、所定寸法に形成した矩形状基板を、その長手方向(階段踏板の前端面および後端面の延長方向)をラッピング装置(搬送装置)の搬送方向と平行に置いて搬送し、基板表面に化粧シートを加圧ローラで貼着し、且つ、該搬送方向と平行に設置したピンチローラで化粧シートの上から前端面、後端面および裏面から押さえ付けることにより、化粧シートを基板の表面から両側木口面(前端面および後端面)を経て裏面の一部にかけて回り込ませて貼着することができる。しかしながら、コーナー部分の非矩形状階段踏板(以下「廻り踏板」)については、前端面と後端面とが平行でないため、その一方を搬送方向と平行にすると他方が平行にならならず、直線部分を構成する矩形状階段踏板の場合と同様の装置(ラッピング装置、ピンチローラ)で化粧シートを基板の表面から両側木口面(前端面および後端面)を経て裏面の一部にかけて回り込ませて貼着することができない。
特許文献1には、長方形状基板1の表面、長手方向左右側端面および裏面の一部まで巻き込むようにしてラミネート用シート4を貼着してラミネート基板1’を得た(第1図,第2図)後、これを第5図〜第7図のように割り付けて切断することにより、直線部分の階段踏板5と共に廻り踏板8,9,10を形成することが記載されている(公報第3欄14行〜第4欄14行,第1図〜第3図,第5図〜第8図)。
また、特許文献2には、基板の表面、裏面の一部、側面(前端面、後端面の一部、他の面)に化粧シートを貼着して廻り踏板を製造する方法が記載されている。この方法は、所定形状にカットした非矩形状の複数枚の踏板基材を、それぞれの段鼻(前端面)を外側に向け、後端面同士を対向させて隙間をあけて搬送手段に配置し、化粧シートを表面、前端面、裏面の一部に巻きつけて貼るシート巻き工程と、化粧シートを上記隙間の中央部に沿ってカットするシートカット工程と、後端面の一部と他の面に化粧シートを貼るシート折り込み工程とを有し、所定形状にカットした非矩形状の廻り踏板の後端面と他の面を位置決め用突起に当接させて搬送手段に位置決めする。
特公昭56―35545号公報 特許第4893265号公報
しかしながら、特許文献1記載の方法によると、ラミネート基板1’には表面から左右側面を経て裏面の一部に至るようにラミネート用シート4が貼着されているものの、これを切断して得られる各廻り踏板5、8,9,10については切断面でラミネート用シート4も切断されてしまうので、これら廻り踏板の少なくとも一側面(およびその裏面側)にはラミネート用シート4が存在しないことになり、ラミネート用シート4の端が廻り踏板の表面と側面とが交差する角に一致し、人の手や物に触れると剥がれてしまう。
また、特許文献2記載の方法では、所定形状にあらかじめ形成した同形状の廻り踏板の複数枚を搬送手段に設置する必要があるので、化粧シートの端材やゴミが位置決め用突起と廻り踏板の間に挟まったり、カットの精度が悪く複数の廻り踏板の寸法が異なっていたりすると、複数の廻り踏板が異なった方向(平行でない方向)を向いて設置されることになり、一方、化粧シートは正確な方向に貼られるので、複数枚の廻り踏板に貼られた化粧シートの木目などの柄模様が異なる方向に現出されてしまい、同じ柄模様の製品を得ることができない。
階段踏板の化粧シートによる化粧について考察すると、表面には全面的に化粧シートを貼着する必要があることは言うまでもないが、その他、特に階段を上るときに段鼻として現れる前端面および該前端面に近い裏面の一部が目視されることになるので、この部分にも表面と同様に化粧シートを貼着することが要求される。また、階段踏板の後端面は一般に蹴込板に当接した状態となるので目視されることはないが、表面の化粧が後端で剥がれて(または捲れ上がって)意匠性を低下させることを防止するために、表面から後端面の少なくとも一部にかけて化粧シートを貼着することが好ましい。一方、階段踏板の外側端は、階段の側板に形成される踏板差し込み溝にある程度の深さまで挿入されるので、その側面には化粧シートが貼着されていなくても、意匠性を低下させることはない。出願人は、かかる考察の下で、廻り踏板について必要且つ十分な箇所に化粧シートを貼着させるための方法を模索し、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明が解決しようとする課題は、基板上に化粧シートが貼着されてなる廻り踏板を製造する際に、廻り踏板の段鼻に現れる前端面については基板の表面から該前端面を経て裏面の一部にかけて回り込むように化粧シートを貼着すると共に、後端面については基盤の表面から該後端面の一部に至るように化粧シートを貼着することができる新規な方法を提供することである。本発明のさらなる課題は、一回の製造工程で、化粧シートの柄模様の向きが同一に表れる同一形状の複数枚の廻り踏板を効率的に製造することができる新規な方法を提供することである。
これらの課題を解決するため、本願の請求項1に係る発明は、廻り階段のコーナー部に設置される非矩形状の廻り踏板を製造する方法であって、矩形状の基板に少なくとも一対の廻り踏板を割り付け、その際、廻り踏板の前端面を基板の長手方向側端に合致させると共に、廻り踏板の後端面同士を対向させてこれらの間に隙間を設けるようにして割付を行い、該隙間に基板の表面側から非貫通の溝を形成した後、化粧シートを基板の表面から長手方向側端面を経て裏面にまで回り込むように貼着し、基板の溝部分の化粧シートを切断し、切断した溝部分の化粧シートの端部を溝側面に貼着し、基板の裏面から溝底部分を切断すると共に割付に沿って切断することを特徴とする。
本願の請求項2に係る発明は、請求項1記載の廻り踏板の製造方法において、廻り踏板の後端面同士を平行に対向させて前記割付を行い、これら後端面同士の間の隙間に形成した前記溝部分の化粧シートを溝幅中心で切断することを特徴とする。
請求項1に係る本発明によれば、化粧シートが基板の表面から前端面を経て裏面の一部にかけて回り込んだ状態に貼着されると共に後端面の一部にも貼着されるので、廻り踏板として好適に化粧された製品を提供し、該廻り踏板および該廻り踏板を用いた廻り階段の意匠性を良好に維持することができる。
また、複数の廻り踏板が溝底部でつながっている状態(後端面同士の平行が維持された状態)で化粧シートを貼るので、一度の製造工程で同時に製造される複数の廻り踏板は必ず同じ向きを有しており、化粧シートの木目などの柄模様が同一である製品を効率的に製造することができる。
請求項2に係る本発明によれば、特に、溝の深さを溝幅の半分より大きく形成したときに、溝幅中心で切断した化粧シートの端部をすべて溝側面に貼着することができるので、廻り踏板の表面から後端面にかけて化粧シートが貼着されることになり、意匠性の低下を防止すると共に、化粧シートを無駄なく使用することができる効果がある。
本発明の一実施形態による階段の廻り踏板の製造方法を工程順に示す平面図である。 この製造方法を図1(a)のA矢示方向から見た側面図で示す工程図である。図2(b)〜(d)の各工程は、図1(b)〜(d)の各工程に対応している。 図1および図2に示す製造方法によって製造される廻り踏板を2段目の廻り踏板に用いて形成される3段廻り階段の平面図である。 図3の3段廻り階段の1段目と3段目の廻り踏板を各2枚ずつ製造する際の割付例を示す割付平面図である。 図3の3段廻り階段の1段目と3段目の廻り踏板を各1枚ずつ製造する際の割付例を示す割付平面図である。 本発明方法によって製造可能な廻り階段の他例である4段廻り階段の平面図である。 図6の4段廻り階段の1段目と4段目の廻り踏板を各2枚ずつ製造する際の割付例を示す割付平面図(a)、2段目の廻り踏板を2枚製造する際の割付例を示す割付平面図(b)、および3段目の廻り踏板を2枚製造する際の割付例を示す割付平面図(c)である。 図3の3段廻り階段の2段目と3段目の廻り踏板を各1枚製造する際の割付例を示す割付平面図(a)およびこの場合の製造工程平面図(b)〜(d)である。
本発明について実施例を挙げて以下に詳述する。
本発明の一実施形態による階段の廻り踏板の製造方法について、図1および図2を参照して説明する。この製造方法は、図3に示す3段廻り階段10の2段目の廻り踏板14を製造するために実施される。3段廻り階段10は、直線部分を形成する矩形状の踏板11,12,16,17(踏板11より下方の踏板および踏板17より上方の踏板は図示省略)と、コーナー部分を形成する非矩形状の踏板(廻り踏板)13〜15とを有する。各踏板11〜17は、基板18上に木目模様(図3に適宜間隔の略平行線として示す)の化粧シート19が貼着されている。なお、図1(b)〜(d)では、基板18の表面状態(割付線20や溝22など)が隠れてしまわないように、化粧シート19を網掛けで示し、木目模様は図示省略されている。
まず、図1(a)に示すように、矩形状の基板18に2枚の廻り踏板14を割り付ける。割付線20(20a〜20f)が破線で示されている。廻り踏板14は、廻り階段10の出隅部を頂点として直交する側端14a,14bと、下段側の側端(段鼻を形成する前端面)14cと、上段側の側端(後端面)14d(図3ではその上段の廻り踏板15の前端部に隠れて見えない)とからなる非矩形状の平面形状を有するが、この割付に際しては、下段側の側端14c,14cを矩形状基板18の長手方向側端18a,18bに合致させ、且つ、側端14a,14bを規定する割付線20a,20b;20d,20eの頂点が矩形状基板18の短手方向側端18c,18d上に位置するように割り付ける。上段側の側端14d,14dを規定する割付線20c,20fの間には、隙間21が平行に残されている。
下段側の側端14cはこの廻り踏板14の段鼻を構成するので、その裏面側には該側端14cに近接して平行に延長する蹴込板嵌入溝(図示せず)が形成され、この蹴込板嵌入溝に蹴込板(図示せず)の上端を嵌入し、下端を下段の踏板13の後端面13bに当接させて設置することにより、踏板13,14間の空間を塞ぐようにしている。このため、基板18の裏面側には、少なくとも側端14c,14cの長さ範囲に、長手方向側端18a,18bに沿って平行に延長する蹴込板嵌入溝(図示せず)が形成される。また、廻り踏板14の段鼻部表面側には滑り止め用の溝ないし凹凸条(図示せず)が形成されることが好ましいので、これに対応する滑り止め加工が、基板18の表面側に、少なくとも側端14c,14cの長さ範囲に、長手方向側端18a,18bに沿って平行に延長するように形成される。これら蹴込板嵌入溝および滑り止め加工は、割付を行う前に、あらかじめ基板18に形成しておくと良い。
なお、ここで「割付」とは、製造しようとする廻り踏板14,14の形状に沿って後に溝22の形成や切断を行うことができるように輪郭形状を規定することを意味するものであり、必ずしも基板18の表面に「割付線」20a〜20fを物理的に描画することを意味するものではない。たとえば、コンピュータに、基板18の外形状に対する「割付線」20a〜20fの座標データを記憶させておき、この座標データに基づいて溝形成や切断を行うことが可能である。以下の説明においても同様である。
図1(a)のようにして割付を行った後、図1(b)および図2(b)に示すように、割付線20c,20fの間の隙間21内に基板18の表面18eから溝22を刻設し、基板18に化粧シート19を重ねる。溝22は基板18の裏面18fに至らない非貫通溝として形成され、その底面22aは基板18の厚さ範囲内に位置する。化粧シート19には、基板18より十分に大きい幅寸法を有するものが用いられる。
この化粧シート19を基板18に貼着する方法は、従来と同様にラッピング装置を用いて行うことができる。すなわち、基板18をラッピング装置の搬送装置に、その長手方向側端18a,18bが搬送方向と平行になるように置いて行う。基板18が搬送されていくと、化粧シート19を巻いたロールから化粧シート19が送り出され、接着剤が塗布された後、基板18の表面18eに重ねられる。送り出された化粧シート19は、基板18の長さ寸法に合わせて切断され、ロールから切り離される。化粧シート19が重ねられた基板18に対して、表面18eからは加圧ローラで、長手方向側端面18a,18bおよび裏面18fはピンチローラで、それぞれ押圧する。このようにして、基板18の全表面18eから長手方向側端面18a,18b(最終的に得られる2枚の廻り踏板14,14の下段側の側端14c,14cすなわち段鼻を形成する前端面となる)を経て裏面18fにまで回り込むように化粧シート19が貼着される。
次いで、図1(c)および図2(c)に示すように、溝22部分の化粧シート19を溝幅中心22bでカッターなどにより切断し、その切断端部を矢印で示すように両側の溝側面22c,22cにそれぞれ押し当てて接着剤を介して貼着する。この貼着は、溝22内を移動するゴムローラにより行うことができる。溝22の深さを溝幅の半分以上とすると、溝幅中心22bで切断された化粧シート19の切断端部をすべて溝側面22c,22cに貼着することができるので、化粧シート19を無駄なく使用することができ、ゴミを発生させない。その後、基板18の裏面18f側に残された溝底部22d(図2(c)に斜線で示す)を裏面18f側から切除する。この切除は、溝側面22c,22cと面一に行って、溝22と同幅の貫通溝23を形成するものであり、この貫通溝23の溝側面23a,23aは、最終的に得られる2枚の廻り踏板14,14の上段側の側端(すなわち後端面)14d,14dとなる。
そして、割付線20a〜20fに沿って基板18(および化粧シート19)を切断して、図1(d)および図2(d)に示すように、同時に2枚の廻り踏板14,14を得る。切断後の残部は廃棄する。化粧シート19は基板18の全表面18eを覆い且つその長手方向側端面18a,18bから裏面18fの一部まで回り込んでこれらの面に貼着されるので、上記方法により得られる各廻り踏板14においても、化粧シート19がその全表面を覆い且つその下段側の側端14c(前端面)から裏面側まで回り込んで貼着されている。廻り踏板14の前端面は段鼻となるので、前端面から裏面側まで回り込んで化粧シート19が貼着されることにより、化粧シート19の木目模様による意匠性を良好に発揮することができる。
また、溝22の溝幅中心22bで切断した後の化粧シート端部が溝側面22c,22cに貼着されるので、廻り踏板14の上段側の側端14dについては、表面から角部を超えて該側端14d(後端面)にかけて化粧シート19が貼着されている。廻り踏板14の後端面には、その上端に位置する廻り踏板15の前端裏面側から垂下する蹴込板の下端が当接するので、該後端面が露出することはなく、表面から後端面に向かう角部が完全に化粧シート19で覆われていれば、意匠性を阻害することはない。
なお、廻り踏板14の側端14a,14bについては、図1(c)において割付線20a,20b;20d,20eに沿って切断することにより形成する。このようにすると基板18に貼着した化粧シート19も割付線20a,20b;20d,20eに沿って切断されるので、側端14a,14bの面には化粧シート19が存在しないことになるが、廻り踏板14の側端14a,14bは、廻り階段10の側板(図示せず)に形成される踏板差し込み溝(図示せず)に挿入されるので、該側端面に化粧シート19が存在しなくても意匠性を阻害することはない。
図3の廻り階段10の2段目の廻り踏板14についての製造方法を詳述したが、直角三角形状(他の2角の角度は30度と60度)を有する1段目および3段目の廻り踏板13,15についても同様にして製造することができる。この場合は、所定の矩形状を有する基板24に、図4に示すようにして各2枚の廻り踏板13,15(4枚がすべて同一の直角三角形状を有するものであっても良い)を割り付ける。この割付における割付線26(26a〜26h)が破線で示されている。
この割付に際しては、矩形状基板24の中心について各1枚の廻り踏板13,15を一対にした配置関係を点対称に設定し、廻り踏板13,15の下段側の側端13a,15aを矩形状基板24の長手方向側端24a,24bに合致させ、且つ、廻り踏板13,13の側端13c,13cを規定する割付線26a,26hが矩形状基板24の短手方向側端24c,24dとの間にわずかな隙間25,25を残して平行に延長するように割り付ける。このとき、廻り踏板13,13の上段側の側端13b,13b(図3ではその上段の廻り踏板14の前端部に隠れて見えない)を規定する割付線26b,26gと廻り踏板15,15の上段側の側端15b,15bを規定する割付線26c,26fとの間には、それぞれ隙間27,27が平行に形成される。
上記のようにして割付を行った後、図1および図2を参照して既述したように、隙間27,27内に基板24の表面側から溝22を刻設し、基板24より十分に幅広の化粧シート19を基板表面に貼着し、次いで、化粧シート19を基板24の長手方向側端24a,24bから裏面側にまで達するように巻き込んで貼着すると共に、溝幅中心22bで切断してその切断端部を溝側面22c,22cに押し当てて貼着し、最後に、溝底部22dを切除する。化粧シート19は、廻り踏板14に用いられる化粧シート19と同一の木目模様を有するものであり、同一の化粧シートロールから供給されるものを用いることができる。
このような製造方法によれば、既述した2段目の廻り踏板14と同様に、1段目および3段目の廻り踏板13,15についても、前端面として現れる側端13a,15aから裏面にまで回り込むように化粧シート19が貼着されると共に、後端面として現れる側端13b,15bの少なくとも一部にまで化粧シート25が貼着されるので、化粧シート19の木目模様による意匠性が十分に発揮される。廻り踏板13の側端13cは、廻り階段10の側板(図示せず)に形成される踏板差し込み溝(図示せず)に挿入されるので、割付線26a,26hに沿って化粧シート25ごと切断して良い。割付線26a,26dを基板18の側端24c,24dとの間に隙間25,25を残して配置したのは、基板側端24c,24dの加工精度が粗いことを想定したものである。廻り踏板15の側端15cについても同様であるので、これを規定する割付線26d,26eに沿って単に切断して良い。切断後に残される部分28(基板24およびその表面の化粧シート19)は廃棄する。
なお、図4に示す割付では、一度の製造工程で3段廻り階段10の1段目の廻り踏板13と3段目の廻り踏板15を各2枚ずつ製造することができるようにしているが、他の割付例を採用しても良い。たとえば、1段目の廻り踏板13について、図5に示すように、廻り踏板13,13の下段側の側端13a,13aを矩形状基板24の長手方向側端24a,24bに合致させ、且つ、廻り踏板13,13の側端13c,13cを規定する割付線26a,26hが矩形状基板24の短手方向側端24c,24dとの間にわずかな隙間25,25を残して平行に延長するように割り付けても良い。このような割付によっても、廻り踏板13,13の上段側の側端13b,13bを規定する割付線26b,26cの間には、隙間27が平行に形成され、既述したと同様にして、一度の製造工程で2枚の同一(形状および模様)の廻り踏板13,13を製造することができる。言うまでもなく、同様にして、2枚の3段目の廻り踏板15,15を割り付けて製造することも可能である。
実施例1では、図3に示す3段廻り階段10の廻り踏板13〜15を製造する方法について説明したが、同様の方法により、図5に示す4段廻り階段30の廻り踏板33〜36を製造することが可能である。図5において、符号31,32,37,38は直線部分を形成する矩形状の踏板である(踏板31より下方の踏板および踏板38より上方の踏板は図示省略)。各踏板31〜38は、基板39上に木目模様(図5に適宜間隔の略平行線として示す)などを有する化粧シート40が貼着されてなる。
この場合の割付例が図6に示されている。まず、直角三角形状(他の2角の角度は30度と60度)を有する1段目と4段目の廻り踏板33,36については、図4と同様に割付を行っても良いが、図6(a)には他の割付例が示されている。この割付例は、各2枚の廻り踏板33,36を図4とは異なる配置関係で割り付けているが、図4の場合と同様に、廻り踏板33,36の前端面(段鼻)となる下段側の側端33a,36aはいずれも矩形状基板39の長手方向側端39a,39bに合致しており、廻り踏板33,36の上段側の側端(図5ではその上段の廻り踏板34,37の前端部に隠れて見えない)を規定する割付線41b,41c;41f,41gの間にそれぞれ隙間42,42が平行に形成される。
非直角三角形状を有する2段目と3段目の廻り踏板34,35についての割付例が図6(b),(c)に示されている。いずれの割付においても、廻り踏板34,35の前端面(段鼻)となる下段側の側端34a,35aは矩形状基板39の長手方向側端39a,39bに合致しており、廻り踏板34,35の上段側の側端(図5ではそれぞれその上段の踏板35,36の前端部に隠れて見えない)を規定する割付線44b,44c;46b,46cの間には隙間45,47が平行に形成される。
このようにして割付を行った後の製造工程は、実施例1において図1および図2を参照して既述したと同様にして行うことができる。この実施例においても、各廻り踏板33〜36の前端面(段鼻)となる下段側の側端33a〜36aには、該前端面から裏面側まで回り込むように化粧シート40が貼着され、後端面となる上段側の側端の一部にも化粧シート40が貼着されるので、化粧シート40の木目模様による意匠性を良好に維持することができる。割付線41a,41d,41e,41h,44a,44d,46a,46dは、各廻り踏板33〜36において、廻り階段30の側板に形成される踏板差し込み溝に挿入される側端を規定するものであるから、既述したように、各割付線に沿って単に切断すれば良く、切断後の残部は廃棄して良い。
実施例1および実施例2では、矩形状基板19,24,39に廻り踏板を割り付けるに際して、製造しようとする廻り踏板の前端面を基板の長手方向側端に合致させたときに後端面同士の間に平行に延長する隙間21,27,42,45,47が形成され、該隙間に表面側から形成した溝部分の化粧シートを溝幅中心で切断して切断端部を溝側面に貼着するものとした。この点について補足すると、後端面同士の間に隙間が形成されることは、後に溝22を形成するために必須であるが、この隙間が平衡に形成されることは、好ましい実施形態ではあるものの、必ずしも必須の要件ではない。
たとえば、図3の3段廻り階段10の2段目の廻り踏板14と3段目の廻り踏板15を各1枚製造しようとするときに、図8(a)に示すような割付を採用することも可能である。この場合、既述実施例による割付と同様にして、廻り踏板14,15の下段側の側端14c,15aを矩形状基板48の長手方向側端48a,48bに合致させ、且つ、廻り踏板14の側端14a,14bを規定する割付線49a,49bの頂点が矩形状基板18の短手方向側端48c上に位置するように割り付けされており、廻り踏板14,15の上段側の側端14d,15bを規定する割付線49c,49dは非平行であって、それらの間には隙間50が形成されている。
この場合も、以下実施例1において図1(b)〜(d)を参照して既述したと略同様にして、一度の製造工程で、廻り踏板14,15を各1枚ずつ製造することができる。すなわち、割付線49c,49d間の隙間50内に、割付線49cが一方の溝側面となるように溝51を表面側から形成すると共に、割付線49dが一方の溝側面となるように溝52を表面側から形成した後に化粧シート53を重ねて基板表面に貼着し(図8(b))、各溝51,52部分の化粧シート53を切断してその切断端部を溝側面に貼着すると共に、基板48の長手方向側端48a,48bから外方にはみ出た部分の化粧シート53を廻り踏板14,15の下段側の側端(前端面)14c,15aから裏面側に回り込ませて貼着し(図8(c))、各溝51,52の裏面側に残された部分を切除すると共に、割付線49a〜49eに沿って基板48(および化粧シート53)を切断して、図8(d)に示すように、同時に各1枚の廻り踏板14,15が得られる。切断後の残部は廃棄する。この場合は、溝51部分で切断された化粧シート53は割付線49c側の一方の切断端部のみが廻り踏板14の後端面14dに貼着され、同様に、溝52部分で切断された化粧シート53は割付線49d側の一方の切断端部のみが廻り踏板15の後端面15bに貼着されるので、必ずしも溝幅中心で切断する必要はなく、溝幅内の任意の位置で切断して良い。
なお、以上の説明においては、廻り踏板14の割付を行う基板18(図1(a))と廻り踏板13,15の割付を行う基板18(図4)とを別個の基板とし(実施例1)、また、廻り踏板33,36の割付を行う基板39(図6(a))と廻り踏板34の割付を行う基板39(図6(b))と廻り踏板35の割付を行う基板39(図6(c))とを別個の基板とした(実施例2)が、長尺の基板18,39を用いて、これらを長手方向に適宜間隔を置いて並べても良い。
10 3段廻り階段
11,12 直線部分の踏板
13 廻り踏板
13a 前端面(段鼻)の側端
13b 後端面の側端
13c 側板の踏板差し込み溝に挿入される側端
14 廻り踏板
14a,14b 側板の踏板差し込み溝に挿入される側端
14c 前端面(段鼻)の側端
14d 後端面の側端
15 廻り踏板
15a 前端面(段鼻)の側端
15b 後端面の側端
15c 側板の踏板差し込み溝に挿入される側端
16,17 直線部分の踏板
18 基板
18a,18b 長手方向側端
18c,18d 短手方向側端
18e 表面
18f 裏面
19 化粧シート
20(20a〜20f) 割付線
21 隙間
22 溝
22a 溝底面
22b 溝幅中心
22c 溝側面
22d 溝底部
23 貫通溝
24 基板
25 隙間
26(26a〜26h) 割付線
27 隙間
28 残部
30 4段廻り階段
31,32 直線部分の踏板
33 廻り踏板
33a 前端面(段鼻)の側端
34 廻り踏板
34a 前端面(段鼻)の側端
35 廻り踏板
35a 前端面(段鼻)の側端
36 廻り踏板
36a 前端面(段鼻)の側端
37,38 直線部分の踏板
39 基板
40 化粧シート
41(41a〜41h) 割付線
42 隙間
44(44a〜44d) 割付線
45 隙間
46(46a〜46d) 割付線
47 隙間
48 基板
49(49a〜49e) 割付線
50 隙間

Claims (2)

  1. 廻り階段のコーナー部に設置される非矩形状の廻り踏板を製造する方法であって、矩形状の基板に少なくとも一対の廻り踏板を割り付け、その際、廻り踏板の前端面を基板の長手方向側端に合致させると共に、廻り踏板の後端面同士を対向させてこれらの間に隙間を設けるようにして割付を行い、該隙間に基板の表面側から非貫通の溝を形成した後、化粧シートを基板の表面から長手方向側端面を経て裏面にまで回り込むように貼着し、基板の溝部分の化粧シートを切断し、切断した溝部分の化粧シートの端部を溝側面に貼着し、基板の裏面から溝底部分を切断すると共に割付に沿って切断することを特徴とする、廻り踏板の製造方法。
  2. 廻り踏板の後端面同士を平行に対向させて前記割付を行い、これら後端面同士の間の隙間に形成した前記溝部分の化粧シートを溝幅中心で切断することを特徴とする、請求項1記載の廻り踏板の製造方法。
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