JP3161741U - 化粧板の製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造工程を簡易に行うことができる化粧板の製造装置を提供する。【解決手段】化粧板の製造装置は、基材の第1端面から所定の距離にある、基材の一側面及び他側面に貼り付けられた化粧シートを剥離する剥離部2と、剥離部2により露出された基材の一側面及び他側面、並びに、当該露出した基材の一側面及び他側面に隣接する基材の第1端面に対して、一体に被覆する化粧テープ22を貼り付ける貼付部5と、を備える。【選択図】図1

Description

本考案は、本棚、戸棚又は食器棚等の棚類の収納家具における、棚板、天板、側板、扉板、前板若しくは裏板等に使用される化粧板を製造するための化粧板の製造装置に関する。
従来の化粧板の製造方法は、表面に化粧シートを貼った化粧板にソフトフォーミングインレイ法により、木端面および木口面に化粧シートを貼り、続いて木端面又は木口面のいずれか一方の側面を裁断して側面の化粧シートを除去し、該裁断面に厚み方向にも連続柄模様が現れる縁材を貼って、面取り加工を施す(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−6465号公報
しかしながら、従来の化粧板の製造方法は、木口面から表面に亙って化粧シートの厚み分だけ切り欠いているため、化粧シートの厚み分だけ木質基材を削る必要があり、製造工程が複雑であるという課題がある。また、従来の化粧板の製造方法は、切り欠いた木口面から表面にかけて化粧シートを貼り付けているため、切り欠いた化粧シートの縁部と新たに貼り付けた化粧シートの縁部とが隙間なく一致するとは限らず、この隙間により、木質基材が露出して美観を損ねると共に、化粧板表面の平滑性を損ねるという課題がある。
本考案は、前述のような課題を解決するためになされたもので、従来の化粧板の製造方法と比較して製造工程を簡易に行うことができる化粧板の製造装置を提供するものである。
本考案に係る化粧板の製造装置においては、基材の端面から所定の距離にある、基材の一側面及び/又は他側面に貼り付けられた化粧シートを剥離する剥離部と、剥離部により露出された基材の一側面及び/又は他側面、並びに、当該露出した基材の一側面及び/又は他側面に隣接する基材の端面に対して、一体に被覆する化粧テープを貼り付ける貼付部と、を備えるものである。
また、本考案に係る化粧板の製造装置においては、必要に応じて、貼付部が、剥離部により露出された基材の一側面及び/又は他側面のうち化粧シートとの境界を越えて、化粧テープを貼り付け、基材の境界に沿って、化粧シート上に重畳した化粧テープを裁断する裁断部を備えるものである。
また、本考案に係る化粧板の製造装置においては、必要に応じて、剥離部により露出された基材の一側面及び/又は他側面のうち少なくとも化粧シートとの境界近傍に、当該化粧シートの色彩と乾燥後に略同色になる接着剤を塗布する塗布部を備えるものである。
また、本考案に係る化粧板の製造装置においては、必要に応じて、剥離部により露出された基材の一側面及び/又は他側面と基材の端面との境界である角部を曲面加工する成型
部を備えるものである。
本考案に係る化粧板の製造装置においては、基材の端面から所定の距離にある、基材の一側面及び/又は他側面に貼り付けられた化粧シートを剥離する剥離部と、剥離部により露出された基材の一側面及び/又は他側面、並びに、当該露出した基材の一側面及び/又は他側面に隣接する基材の端面に対して、一体に被覆する化粧テープを貼り付ける貼付部と、を備えることにより、従来の化粧板の製造方法と比較して製造工程を簡易に行うことができるという効果がある。
また、本考案に係る化粧板の製造装置においては、必要に応じて、貼付部が、剥離部により露出された基材の一側面及び/又は他側面のうち化粧シートとの境界を越えて、化粧テープを貼り付け、基材の境界に沿って、化粧シート上に重畳した化粧テープを裁断する裁断部を備えることにより、切り欠いた化粧シートの縁部と新たに貼り付けた化粧テープの縁部との間が離れることなく、化粧シートの表面と化粧テープの表面とが段差なく連続し、美観を損なわない化粧板を製造することができるという効果がある。
また、本考案に係る化粧板の製造装置においては、必要に応じて、剥離部により露出された基材の一側面及び/又は他側面のうち少なくとも化粧シートとの境界近傍に、当該化粧シートの色彩と乾燥後に略同色になる接着剤を塗布する塗布部を備えることにより、切り欠いた化粧シートの縁部と新たに貼り付けた化粧テープの縁部との間が離れている場合であっても、美観を損なわない化粧板を製造することができるという効果がある。
また、本考案に係る化粧板の製造装置においては、必要に応じて、剥離部により露出された基材の一側面及び/又は他側面と基材の端面との境界である角部を曲面加工する成型部を備えることにより、美観や安全性を高めた化粧板を製造することができるという効果がある。
本実施形態に係る化粧板の製造装置の概略構成を示す構成図である。 (a)は第1の実施形態に係る未完成化粧板の概略構成を示す分解斜視図であり、(b)は第1の実施形態に係る未完成化粧板の概略構成を示す斜視図であり、(c)は図2(b)に示す未完成化粧板の矢視A−A線の部分断面図である。 (a)は図2(b)に示す未完成化粧板の剥離工程後における未完成化粧板の概略構成を示す斜視図であり、(b)は図3(a)に示す未完成化粧板の矢視B−B線の部分断面図であり、(c)は第1の実施形態に係る化粧板の概略構成を示す斜視図であり、(d)は図3(c)に示す化粧板の矢視C−C線の部分断面図である。 (a)は図3(c)に示す化粧テープへの接着剤の塗布工程を説明するための説明図であり、(b)は図3(c)に示す化粧テープへの接着剤の他の塗布工程を説明するための説明図であり、(c)は図3(c)に示す化粧テープへの接着剤のさらに他の塗布工程を説明するための説明図である。 図3(c)に示す基材への化粧テープの貼付工程を説明するための説明図である。 (a)は図3(b)に示す基材の角部を曲面加工した未完成化粧板の部分断面図であり、(b)は図3(d)に示す基材の角部を曲面加工した化粧板の部分断面図であり、(c)は図3(b)に示す化粧シートの境界近傍に化粧シートの色彩と乾燥後に略同色になる接着剤を塗布した未完成化粧板の部分断面図であり、(d)は図3(b)に示す化粧シートの境界近傍に化粧シートの色彩と乾燥後に略同色になる接着剤を塗布した化粧板の部分断面図であり、(e)は図3(b)に示す未完成化粧板の化粧シートに化粧テープを重畳させて貼り付けた状態を示す化粧板の部分断面図である。
(本考案の第1の実施形態)
本実施形態に係る化粧板の製造装置は、図1に示すように、加工対象となる化粧板(以下、未完成化粧板101と称す)を製造ラインに供給する材料供給部1と、未完成化粧板101の基材10から化粧シート21を剥離する剥離部2と、化粧板100の縁材となる帯状の化粧シート21(以下、化粧テープ22と称す)を製造ラインに供給する縁材供給部3と、化粧テープ22に接着剤31を塗布する第1塗布部4と、未完成化粧板101の基材10に化粧テープ22を貼り付ける貼付部5と、化粧テープ22の貼り付けの終了部分(端縁)で化粧テープ22を裁断する第1裁断部6と、を少なくとも備える。
ここで、化粧板100は、図2及び図3に示すように、ホットメルト接着剤31aや溶液系の2液タイプの接着剤(以下、溶液系接着剤31bと称す)等の接着剤31による接着剤層30を介して、化粧シート21及び化粧テープ22を基材10に貼り付けて構成される。
基材10は、表面をなす一側面11と、一側面11に対向して裏面をなす他側面12と、一側面11の周縁部及び他側面12の周縁部を結ぶ面である端面13とからなる。
また、基材10としては、木質ボードである、パーティクルボード(削片板)、MDF(Medium density fiberboard:中密度繊維板)、ハードボード(硬質繊維板)又はインシュレーションボード(軟質繊維板)や、普通合板等が挙げられる。
なお、本実施形態に係る基材10は、一側面11及び他側面12が略四角形状であり、端面13が4つの面からなる、略矩形状の基材10を用いて説明するが、略矩形状の基材10に限られるものではない。
また、本実施形態においては、一側面11の周縁部の各縁部に対して、「第1縁部11a」、「第2縁部11b」、「第3縁部11c」及び「第4縁部11d」とそれぞれ称し、他側面12の周縁部の各縁部に対して、「第1縁部12a」、「第2縁部12b」、「第3縁部12c」及び「第4縁部12d」とそれぞれ称して説明する。また、本実施形態においては、端面13の各面に対して、第1縁部11a及び第1縁部12aを含む「第1端面13a」、第2縁部11b及び第2縁部12bを含む「第2端面13b」、第3縁部11c及び第3縁部12cを含む「第3端面13c」、並びに、第4縁部11d及び第4縁部12dを含む「第4端面13d」とそれぞれ称して説明する。
化粧シート21及び化粧テープ22は、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、金属箔、布若しくはPVC(polyvinyl chloride:ポリ塩化ビニル)シート、合成樹脂系シート、フィルム、合成樹脂含浸紙、コート紙若しくはアフターコート紙、又は木目等を印刷した模様紙(パターン紙)等である。
特に、化粧シート21及び化粧テープ22は、化粧板100が特殊加工化粧合板(オーバレイ合板)であれば、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、金属箔、布又はPVCシート等であり、化粧板100が特殊加工化粧合板(プリント合板)であれば、木目等を印刷した模様紙(パターン紙)である。また、化粧シート21及び化粧テープ22は、化粧板100が化粧パーティクルボード(プラスチックオーバーレイ)であれば、合成樹脂系シー
ト、フィルム、合成樹脂含浸紙、コート紙又はアフターコート紙等である。
つぎに、化粧板100の製造方法について、図1を用いて説明する。
なお、以下の説明においては、基材10の一側面11、他側面12及び第1端面13aに化粧テープ22を貼り付ける場合について説明するが、一側面11又は他側面12の少なくとも一の面と、4つの端面13(第1端面13a、第2端面13b、第3端面13c、第4端面13d)の少なくとも一の面とに、化粧テープ22を貼り付ける場合に、本考案に係る作用効果を奏する。
まず、材料供給部1は、基材10の一側面11及び他側面12の全面に化粧シート21が貼り付けられた図2に示す未完成化粧板101を、送出ローラー1aを用いて製造ラインに供給する(材料供給工程)。
この未完成化粧板101は、基材10の一側面11及び他側面12に化粧シート21を貼り付ける既存の製造工程により作製されたものである。なお、既存の製造工程は、例えば、基材10の一側面11及び他側面12に接着剤を塗布し、又は、化粧シート21における基材10との対向面に接着剤を塗布した後に、2枚の化粧シート21で基材10を挟持してプレスし、接着剤が乾燥した後に、プレスを解除して未完成化粧板101を完成させる。特に、未完成化粧板101は、市販される化粧板(基材の表裏面のみに化粧シートが貼り付けられた化粧板)を所定の大きさになるように、一側面11及び他側面12に略垂直な面により、基材10及び化粧シート21を切断したものでもよい。
そして、図示しない面取り装置(回転刃2a)等の剥離部2は、基材10の第1端面13aから所定の距離にある、基材10の一側面11の第1縁部11a近傍及び他側面12の第1縁部12a近傍に貼り付けられた化粧シート21を、未完成化粧板101の基材10から接着剤層30と共に剥離(縁材面を加工)する(図3(a)、図3(b)、剥離工程)。なお、「所定の距離」は、後述する貼付工程にて一側面11及び他側面12上に新たに貼り付ける化粧テープ22が、基材10の一側面11及び他側面12から剥離しないように、一側面11及び他側面12上の化粧テープ22と一側面11及び他側面12との接触面積(接着剤層30の接着力)に応じて、適宜設定する。なお、本実施形態においては、基材10の厚み(第1端面13aの幅)が20mmであり、所定の距離として10mmを設定した。
ここで、未完成化粧板101に貼り付ける化粧テープ22への接着剤31の塗布について説明する。
まず、縁材供給部3は、接着剤31が塗布されていない化粧テープ22を円筒状の芯に巻いたロール3aから製造ラインに供給する(縁材供給工程)。
第1塗布部4は、接着剤31の塗布装置として、例えば、図4(a)に示すように、溶液系接着剤31bを収容するタンク211と、タンク211の塗布口であるスリット212とを備える内部コーター210がある。この内部コーター210は、化粧テープ22の幅方向と略平行にスリット212の長手方向が配置されるように、接着剤層30を形成する化粧テープ22の面にスリット212を対向させて、化粧テープ22の上方にタンク211を配置する。そして、内部コーター210は、化粧テープ22を長手方向に水平移動させながら、タンク211のスリット212から溶液系接着剤31bを滴下することで、化粧テープ22上に溶液系接着剤31bを一様に塗布し、接着剤層30を形成する。
なお、本実施形態においては、第1塗布部4である接着剤31の塗布装置として、図4(a)に示す内部コーター210を用いる場合について説明したが、内部コーター210に限られるものではない。例えば、図4(b)又は図4(c)に示すように、ホットメル
ト接着剤31aの塗布装置であるロールコーター200を用いて、化粧テープ22上にホットメルト接着剤31aを溶融して一様に塗布し、接着剤層30を形成してもよい。
このロールコーター200は、化粧テープ22を搬送する図示しないベルトコンベヤーと、図示しないヒータが内部に配設され、ヒータの通電により加熱してホットメルト接着剤31aを溶融させ、化粧テープ22上にホットメルト接着剤31aを送り出す第1ロール201と、第1ロール201に対向して配設され、第1ロール201と共に化粧テープ22及びホットメルト接着剤31aを挟持して接着剤層30を形成する第2ロール202とを備える。
特に、図4(b)に示すロールコーター200は、第1ロール201との間隙を調整して、溶融したホットメルト接着剤31aの塗布量を調整する第3ロール203を備える。また、図4(c)に示すロールコーター200は、図示しないヒータが配設され、ホットメルト接着剤31aを収容し、ヒータの通電により加熱してホットメルト接着剤31aを溶融させる容器204を備える。
なお、本実施形態に係るロールコーター200は、第1ロール201に内蔵するヒータを調整して、第1ロール201の表面温度を100℃〜150℃に加熱することにより、ホットメルト接着剤31aを溶融させているが、内蔵するヒータの代わりに、第1ロール201の外部から赤外線ヒータ等による熱線をホットメルト接着剤31aに照射してもよい。
そして、貼付部5は、剥離工程により露出した基材10の一側面11及び他側面12、並びに、当該露出した基材10の一側面11及び他側面12に隣接する基材10の第1端面13aに対して、一体に被覆する化粧テープ22を貼り付ける(図3(c)、図3(d)、貼付工程)。
なお、本実施形態に係る貼付工程は、未完成化粧板101の基材10に対して、接着剤層30を予め配設した化粧テープ22を圧着することにより行う。
基材10への化粧テープ22の圧着は、例えば、図5に示す貼付部5であるロールプレス機(ピンチロール)300を用いて、基材10の一側面11、他側面12及び第1端面13aに対して、接着剤層30を配設した化粧テープ22を押圧する。
このロールプレス機300は、未完成化粧板101を搬送する図示しないローラーコンベヤーと、基材10の一側面11側から化粧テープ22を押圧する第1プレスロール301と、基材10の第1端面13a側から化粧テープ22を押圧する第2プレスロール302と、基材10の他側面12側から化粧テープ22を押圧する第3プレスロール303とを備える。
第1プレスロール301、第2プレスロール302及び第3プレスロール303は、ゴム層304が表面にそれぞれ配設されており、基材10の平滑度(表面荒さ)に応じて接着剤31を押し込むことが必要な場合に、ゴム層304として硬度の高いものを選択する。さらに、化粧板100の平滑度が必要な場合には、第1プレスロール301、第2プレスロール302及び第3プレスロール303として、鉄製のロールを用いることが考えられる。
なお、本実施形態に係るロールプレス機300は、最初に、基材10の一側面11側から第1プレスロール301を化粧テープ22に当接させ、つぎに、基材10の第1端面13a側から第2プレスロール302を化粧テープ22に当接させ、最後に、基材10の他
側面12側から第3プレスロール303を化粧テープ22に当接させる。これにより、ロールプレス機300は、化粧テープ22に内巻きの捻りを加えて、順次、基材10に当接させることができ、基材10及び化粧テープ22間に空気が介在することを抑制して、気泡及び皺の発生を防止し、接着剤層30を介して基材10と化粧テープ22とを密着させ、化粧板100の外観をきれいに仕上げることができる。
また、本実施形態に係るロールプレス機300は、第1プレスロール301、第2プレスロール302及び第3プレスロール303の3つのプレスロールを備える場合について説明したが、この個数に限られるものではない。例えば、他のロールプレス機300としては、第1プレスロール301から第2プレスロール302にかけて、隣り合うプレスロールの回転軸に対して回転軸を扇状に徐々に傾斜させた複数のプレスロールを配設すると共に、第2プレスロール302から第3プレスロール303にかけて、隣り合うプレスロールの回転軸に対して回転軸を扇状に徐々に傾斜させた複数のプレスロールを配設する。これにより、他のロールプレス機300は、3つのプレスロールを備える場合と比較して、皺の発生をさらに防止し、化粧板100の外観をさらにきれいに仕上げることができる。
なお、本実施形態に係る貼付工程としては、化粧テープ22に接着剤層30を予め配設することなく、剥離工程により露出した基材10の一側面11、他側面12及び第1端面13a上に、直接、接着剤31を塗布した後に、化粧テープ22を当接させて圧着してもよい。
特に、剥離工程により露出した基材10の一側面11上のみに接着剤31を塗布した後に、ロールプレス機300により、化粧テープ22に内巻きの捻りを加えて、順次、基材10に当接させることにより、接着剤31が一側面11上から第1端面13a上を通り他側面12上に押し出されることになる。これにより、本実施形態に係る化粧板の製造装置においては、接着剤31を塗布する基材10の面が一の面でよく、接着剤31の塗布装置の構造が複雑にならないと共に、接着剤31の塗布量を抑制することができる。
また、本実施形態に係る貼付工程は、貼付部5が、剥離工程により露出した基材10の一側面11及び他側面12並びに第1端面13aからなる基材10における、長手方向の一端(ここでは、第4端面13d側)から化粧テープ22の貼り付けを開始し、長手方向の他端(ここでは、第2端面13b側)において化粧テープ22の貼り付けを終了すると共に、図示しない裁断装置(ナイフ6a)等の第1裁断部6が、長手方向の他端において化粧テープ22を接着剤層30と共に裁断(エンドカット)する(第1裁断工程)。
以上のように、本実施形態に係る化粧板の製造装置においては、従来の化粧板の製造方法と比較して製造工程を簡易に行うことができるという作用効果を奏する。
(本考案の第2の実施形態)
図6(a)は図3(b)に示す基材の角部を曲面加工した未完成化粧板の部分断面図であり、図6(b)は図3(d)に示す基材の角部を曲面加工した化粧板の部分断面図である。図6(a)及び図6(b)において、図2乃至図5と同じ符号は、同一又は相当部分を示し、その説明を省略する。
図1に示す化粧板の製造装置の成型部7は、剥離部2により露出された基材10の一側面11及び/又は他側面12と基材10の端面13との境界である角部を曲面加工する。
なお、この第2の実施形態においては、化粧板の製造装置が成型部7を備えているところのみが第1の実施形態と異なるところであり、後述する成型部7による作用効果以外は
、第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。
本実施形態に係る化粧板の製造装置においては、図示しない面取り装置(成型エッジホーマーカッター7a)等の成型部7が、貼付工程前に、剥離工程により露出した基材10の一側面11及び他側面12と基材10の第1端面13aとの境界である角部(図3(b)では、第1縁部11a、第1縁部12a)を、曲面加工する(図6(a)、成型工程)。これにより、本実施形態に係る化粧板の製造装置によると、図6(b)に示すように、第1端面13a側に丸みを帯びた化粧板100を得ることができ、収納家具の外観に表れる棚板、天板又は側板に化粧板100が使用される場合に、収納家具(化粧板100)の美観や安全性を高めることができるという作用効果がある。
(本考案の第3の実施形態)
図6(c)は図3(b)に示す化粧シートの境界近傍に化粧シートの色彩と乾燥後に略同色になる接着剤を塗布した未完成化粧板の部分断面図であり、図6(d)は図3(b)に示す化粧シートの境界近傍に化粧シートの色彩と乾燥後に略同色になる接着剤を塗布した化粧板の部分断面図である。図6(c)及び図6(d)において、図6(a)及び図6(b)と同じ符号は、同一又は相当部分を示し、その説明を省略する。
図1に示す化粧板の製造装置の第2塗布部8は、剥離部2により露出された基材10の一側面11及び/又は他側面12のうち少なくとも化粧シート21との境界10a近傍に、化粧シート21の色彩と乾燥後に略同色になる接着剤40を塗布する。
なお、この第3の実施形態においては、化粧板の製造装置が第2塗布部8を備えているところのみが第1の実施形態及び第2の実施形態と異なるところであり、後述する第2塗布部8による作用効果以外は、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様の作用効果を奏する。
本実施形態に係る化粧板の製造装置においては、図示しない塗布装置等の第2塗布部8が、貼付工程前に、剥離工程により露出した基材10の一側面及び他側面12のうち少なくとも化粧シート21との境界10a近傍に、化粧シート21(化粧テープ22)の色彩と乾燥後に略同色になる接着剤40を塗布する(図6(c)、塗布工程)。この化粧板の製造装置によると、図6(d)に示すように、剥離後に基材10上に残留する化粧シート21の縁部21aと化粧テープ22の縁部22aとの隙間に接着剤40が埋設された化粧板100を得ることができる。これにより、収納家具の外観に表れる棚板、天板又は側板に化粧板100が使用される場合に、化粧シート21の縁部21aと化粧テープ22の縁部22aとの隙間が目立たずに、収納家具(化粧板100)の美観を損なわないという作用効果がある。
(本考案の第4の実施形態)
図6(e)は図3(b)に示す未完成化粧板の化粧シートに化粧テープを重畳させて貼り付けた状態を示す化粧板の部分断面図である。図6(e)において、図6(a)乃至図6(d)と同じ符号は、同一又は相当部分を示し、その説明を省略する。
図1に示す化粧板の製造装置の貼付部5は、剥離部2により露出された基材10の一側面11及び/又は他側面12のうち化粧シート21との境界10aを越えて、化粧テープ22を貼り付ける。
また、図1に示す化粧板の製造装置の第2裁断部9は、基材10の境界10aに沿って、化粧シート21上に重畳した化粧テープ22を裁断する。
なお、この第4の実施形態においては、化粧板の製造装置が第2裁断部9を備えている
ところのみが第1の実施形態乃至第3の実施形態と異なるところであり、後述する第2裁断部9による作用効果以外は、第1の実施形態乃至第3の実施形態と同様の作用効果を奏する。
本実施形態に係る化粧板の製造装置においては、剥離工程により露出する基材10の一側面11及び他側面12の幅(前述した「所定の距離」)と基材10の厚み(第1端面13aの幅)との合計の長さよりも、幅が長い化粧テープ22を、前述した貼付工程に用いる。また、前述した貼付工程としては、図6(e)に示すように、剥離工程により露出した基材10の一側面及び他側面12のうち化粧シート21との境界10aを越えて、化粧テープ22を貼り付ける。
なお、本実施形態においては、化粧テープ22の幅が50mmであり、基材10の厚み(第1端面13aの幅)が20mmであり、所定の距離が10mmであるために、基材10の一側面及び他側面12上において、化粧シート21と化粧テープ22とが5mm程度それぞれ重畳することになる。
そして、図示しない裁断装置(回転刃9a)等の第2裁断部9が、前述した貼付工程(エンドカット)後に、基材10の境界10aに沿って、化粧シート21上に重畳した化粧テープ22を接着剤層30と共に裁断(エッジカット)する(図3(c)、図3(d)、第2裁断工程)。
なお、化粧シート21の表面には撥水性の表面処理が施され、化粧シート21の表面と化粧テープ22上の接着剤層30との密着性が弱いため、エッジカットによる化粧テープ22の裁断線を制御し易く、化粧シート21からの化粧テープ22の剥離を容易にする。すなわち、化粧テープ22の裁断線と化粧シート21の縁部21aとを一致させて隙間を無くすことができ、化粧シート21の表面と化粧テープ22の表面とが段差なく連続し、収納家具(化粧板100)の美観を損なわないという作用効果がある。
1 材料供給部
1a 送出ローラー
2 剥離部
2a 回転刃
3 縁材供給部
3a ロール
4 第1塗布部
5 貼付部
6 第1裁断部
6a ナイフ
7 成型部
7a 成型エッジホーマーカッター
8 第2塗布部
9 第2裁断部
9a 回転刃
10 基材
10a 境界
11 一側面
11a 第1縁部
11b 第2縁部
11c 第3縁部
11d 第4縁部
12 他側面
12a 第1縁部
12b 第2縁部
12c 第3縁部
12d 第4縁部
13 端面
13a 第1端面
13b 第2端面
13c 第3端面
13d 第4端面
21 化粧シート
21a 縁部
22 化粧テープ
22a 縁部
30 接着剤層
31 接着剤
31a ホットメルト接着剤
31b 溶液系接着剤
40 接着剤
100 化粧板
101 未完成化粧板
200 ロールコーター
201 第1ロール
202 第2ロール
203 第3ロール
204 容器
210 内部コーター
211 タンク
212 スリット
300 ロールプレス機
301 第1プレスロール
302 第2プレスロール
303 第3プレスロール
304 ゴム層

Claims (4)

  1. 基材に化粧シートを貼り付けた化粧板の製造装置において、
    前記基材の端面から所定の距離にある、前記基材の一側面及び/又は他側面に貼り付けられた前記化粧シートを剥離する剥離部と、
    前記剥離部により露出された前記基材の一側面及び/又は他側面、並びに、当該露出した基材の一側面及び/又は他側面に隣接する前記基材の端面に対して、一体に被覆する化粧テープを貼り付ける貼付部と、
    を備えることを特徴とする化粧板の製造装置。
  2. 前記請求項1に記載の化粧板の製造装置において、
    前記貼付部が、前記剥離部により露出された基材の一側面及び/又は他側面のうち前記化粧シートとの境界を越えて、前記化粧テープを貼り付け、
    前記基材の境界に沿って、前記化粧シート上に重畳した前記化粧テープを裁断する裁断部を備えることを特徴とする化粧板の製造装置。
  3. 前記請求項1又は2に記載の化粧板の製造装置において、
    前記剥離部により露出された前記基材の一側面及び/又は他側面のうち少なくとも前記化粧シートとの境界近傍に、当該化粧シートの色彩と乾燥後に略同色になる接着剤を塗布する塗布部を備えることを特徴とする化粧板の製造装置。
  4. 前記請求項1乃至3のいずれかに記載の化粧板の製造装置において、
    前記剥離部により露出された前記基材の一側面及び/又は他側面と前記基材の端面との境界である角部を曲面加工する成型部を備えることを特徴とする化粧板の製造装置。
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