JP3207766U - メラミン樹脂積層材 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で、高強度を有し、基材となる無垢材の天然の風合いをそのまま生かすことができ、また、耐熱性、耐水性、高強度、加工容易性、豊富なカラーバリエーションを有するメラミン樹脂積層材を提供する。【解決手段】メラミン樹脂積層材1であって、木材で形成された平板状の基材2と、該基材2の一方の表面に形成されたメラミン樹脂層3のみから構成されることを特徴とする。【選択図】図1
Description
本考案は、基材の表面上にメラミン樹脂層のみが形成されたメラミン樹脂積層材に関するものである。
従来から、熱硬化性樹脂のメラミン樹脂等が含浸されたメラミン樹脂含浸紙を、PB(パーティクルボード)やMDF(中密度繊維板)等の基材に熱圧一体成形したメラミン化粧板が知られている。これらのメラミン化粧板は、耐熱性、耐水性、高強度、加工容易性、豊富なカラーバリエーション等々の長所を有し、建築物の内装材、家具の表面材等として幅広く利用されている。
上記の従来技術として、例えば、特許文献1には、「少なくとも、基材層、印刷層及び熱硬化性樹脂コート層を順次積層した熱硬化性化粧シートにおいて、前記熱硬化性樹脂コート層はメラミン樹脂とアクリル樹脂との混合物を用いたことを特徴とする熱硬化性化粧シート」(特許文献1の請求項1参照。)が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載された発明の「熱硬化性化粧シート」は、「リールに容易に巻き取ることが出来、基材との貼り合わせが連続的に行え、しかも生産性の安定化を可能とする」(段落「0007」参照。)ことを目的として、「メラミン樹脂とアクリル樹脂との混合物を用いて熱硬化性樹脂コート層5を形成することにより、化粧材に柔軟性を持たせることが出来る」(段落「0017」、図1参照。)ように構成したものであり、「図1に示す熱硬化性化粧シート10は、例えば、先ず基材層1の上にグラビア印刷等によりベタ印刷層2及び柄印刷層3を形成し、その上に、ロールコート、バーコート、あるいはグラビア印刷等によりウレタン樹脂層4を形成する。更にその上に上記ウレタン樹脂層4と同様な方法で熱硬化性樹脂コート層5を形成した後、所定の条件で加熱乾燥を行い、上記熱硬化性樹脂コート層5を完全硬化させることにより製造することが出来る。」(段落「0020」、図1参照。)との記載もあるように、異なる素材の層を複数積層する必要があり、製造工程が複雑である。また、特許文献1に「上記基材層1は、従来から化粧材の基材として知られているものを適宜選択して使用することが出来る。例えば、アクリル系樹脂等を内添して紙間強度を向上させた薄紙等がコスト面でも安価なため好ましい」(段落「0018」参照。)と記載されているように、天然木から形成された無垢材(「ソリッド」ともいう。)を利用することは想定されていない。無垢材はPBやMDF等の成型板に比べて柔らかいので、従来技術の熱硬化姓樹脂シートを熱圧により貼着しても、特に強度の品質が劣化するものと推量される。
また、特許文献1には、「上記ベタ印刷層2及び柄印刷層3は、本化粧シートの意匠性を高めるため、グラビア印刷等により所望の色、柄を形成したものである」(段落「0019」参照。)と記載されている。このように、木目調の化粧板を形成するためには、木目調の絵柄を印刷して形成することが一般的であるが、天然木から形成された無垢材と比較すると、特許文献1に記載のような化粧板は、木目の模様自体はデザイン技術により遜色なくできたとしても、天然木の風合いを出すことは困難である。
そこで、本考案は、簡単な構成で、高強度を有し、基材となる無垢材の天然の風合いをそのままの生かすことができるメラミン樹脂積層材を提供することを目的とする。
また、本考案は、従来のメラミン化粧材と遜色のない、耐熱性、耐水性、高強度、加工容易性、豊富なカラーバリエーションを有するメラミン樹脂積層材を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、請求項1の考案は、メラミン樹脂積層材であって、木材で形成された平板状の基材と、該基材の一方の表面に形成されたメラミン樹脂層のみから構成されていることを特徴とする。
また、請求項2の考案では、請求項1の考案において、前記木材は、少なくとも、無垢材、集成材、合板のいずれか一つであることを特徴とする。
本考案のメラミン樹脂積層材によれば、簡単な構成で、高強度を有し、基材となる無垢材の天然の風合いをそのままの生かすことができるという顕著な効果を奏する。
また、本考案のメラミン樹脂積層材によれば、従来のメラミン化粧材と遜色のない、耐熱性、耐水性、高強度、加工容易性、豊富なカラーバリエーションを有するという顕著な効果を奏する。
また、本考案のメラミン樹脂積層材によれば、簡単な構成にしたことで、製造工程も簡単になり、製造コストも低減することができるという顕著な効果を奏する。
以下、好適な実施形態を用いて本考案をさらに具体的に説明する。但し、下記の実施形態は本考案を具現化した例に過ぎず、本考案はこれに限定されるものではない。
(実施形態)
本考案の実施形態におけるにメラミン樹脂積層材1ついて、図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、メラミン樹脂積層材1の全体外観斜視図であり、図2は、メラミン樹脂積層材1の断面図であり、図3は、メラミン樹脂積層材1の製造工程のフローチャートである。
本考案の実施形態におけるにメラミン樹脂積層材1ついて、図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、メラミン樹脂積層材1の全体外観斜視図であり、図2は、メラミン樹脂積層材1の断面図であり、図3は、メラミン樹脂積層材1の製造工程のフローチャートである。
本考案の実施形態のメラミン樹脂積層材1は、基材2と、基材2の一方の表面に形成されたメラミン樹脂層3のみから構成されている。基材2は、天然木から形成された無垢材を平板状に加工したものである。無垢材を用いるので、木表だけでなく木口にも年輪の模様が形成されており、このため、メラミン樹脂積層材1を製造するときには、一般的な化粧合板のように木口に木目調のテープを貼着する工程は、不要である。
また、近年、木目調の化粧板において、天然木の風合いに近づけるために、木目に応じた凹凸模様にするためにエンボス加工が施されているが、本考案の実施形態においては、天然木の有する年輪(早材と晩材)の模様に応じて、メラミン樹脂積層材1の製造時に、表面(木表)に自然に凹凸が形成されるので、エンボス加工等の特別な工程も不要である。
このように、本考案の実施形態のメラミン樹脂積層材1は、上述の従来技術とは異なり、非常に簡単な構成である。したがって、製造工程も非常に簡単である。以下、本考案の実施形態のメラミン樹脂積層材1の製造工程を図3を参照して説明する。
本考案のメラミン樹脂積層材1を製造する場合、まず、天然木から所定の平板形状に形成された無垢材が基材2として準備される。また、厚さ0.2mmのメラミン樹脂シートが準備される。メラミン樹脂シートは、メラミン樹脂を紙等に含浸させて形成したものではなく、メラミン樹脂を単にシート状に形成したものである。このメラミン樹脂シートを基材2の一方の表面に重ねる(ステップS10)。なお、本実施例のメラミン樹脂シートも、上記の引用文献1に記載の「熱硬化姓樹脂シート」と同様に、リールに容易に巻き取ることができる。
メラミン樹脂を基材2に重ねる手法として、塗装分野で公知のロールコーターやフローコーター等の塗装機を用いてメラミン樹脂を基材2に塗布するようにしてもよい。
また、基材2として、予め表面が着色された基材(無垢材、集成材、合板、その他の木材)を用いてもよい。このようにすれば、従来技術と遜色なく、豊富なカラーバリエーションを備えることができる。
次に、メラミン樹脂シートを積層した基材2を、温度が180°C〜200°C、圧力が35〜45kg/cm2、好ましくは40kg/cm2で、10秒間プレスする。(ステップS11)。これにより、基材2上にメラミン樹脂層3が一体形成される。本考案の実施形態のメラミン樹脂積層材1の加熱プレス条件は、基材2の天然木の風合い、特に、木表の自然の凹凸を生かすために、従来技術(例えば、上記引用文献1には、「温度150°C、圧力10kg/cm2で30秒間プレス」(段落「0027」参照。)と記載されている。)に比べ、高温、高圧、短時間に設定されている。加熱プレスによりメラミン樹脂層3が基材2に貼着されるので、接着剤は不要である。また、ステップS11の後に、塗布・研磨等の工程も不要である。
このように、本考案のメラミン樹脂積層材1は、製造工程も簡単化されているので、製造コストも低減することができる。なお、耐熱性、耐水性、高強度、加工容易性、豊富なカラーバリエーション等の品質も従来のメラミン化粧板と同等以上である。
なお、本考案の実施形態のメラミン樹脂積層材1において、基材2は、天然木の風合いを出すために無垢材を用いたが、集成材、合板、その他の木材を用いても、天然木の風合い以外の耐熱性、耐水性、高強度、加工容易性、豊富なカラーバリエーション等の品質、構成の簡単化、製造工程の簡単化等は同じ効果を奏することができる。
1 メラミン樹脂積層材
2 基材
3 メラミン樹脂層
2 基材
3 メラミン樹脂層
Claims (2)
- 木材で形成された平板状の基材と、該基材の一方の表面に形成されたメラミン樹脂層のみから構成されている
ことを特徴とするメラミン樹脂積層材。 - 前記木材は、少なくとも、無垢材、集成材、合板のいずれか一つである
ことを特徴とする請求項1に記載のメラミン樹脂積層材。
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JP2016004566U JP3207766U (ja) | 2016-09-17 | 2016-09-17 | メラミン樹脂積層材 |
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