JP2000210906A - 化粧シ―トの製造方法及び化粧材の製造方法 - Google Patents

化粧シ―トの製造方法及び化粧材の製造方法

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JP2000210906A
JP2000210906A JP11017101A JP1710199A JP2000210906A JP 2000210906 A JP2000210906 A JP 2000210906A JP 11017101 A JP11017101 A JP 11017101A JP 1710199 A JP1710199 A JP 1710199A JP 2000210906 A JP2000210906 A JP 2000210906A
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sheet
veneer
decorative
roll
decorative sheet
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JP11017101A
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Naohiko Maeda
直彦 前田
Ryuzo Kato
隆三 加藤
Hiroyuki Ishikawa
博之 石川
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 突き板の導管をプラスチックシートの表面に
深い凹みとして表現することができ、外観の優れた化粧
シートの製造方法を提供する。 【解決手段】 繊維質シート1の表面に突き板2を接着
して作製される突き板シート3の突き板2の表面に、接
着剤を塗布したプラスチックシート4を重ねる。そして
これをラミネートロール5に通して加熱・加圧した後、
冷却ロール6に通して冷却する。ラミネートロール5に
よる加熱によって軟化しているプラスチックシート4を
加圧によって突き板2の導管に押し込んで、プラスチッ
クシート4の表面に導管の凹を形成することができる。
またこのプラスチックシート4を冷却ロール6で冷却す
ることによって、プラスチックシート4が突き板2の導
管に押し込まれている状態のままプラスチックシート4
を固めることができ、プラスチックシート4の表面に表
れている導管の凹を深いまま保持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、突き板にプラスチ
ックシートを貼り付けた化粧シートの製造方法及び、表
面に突き板を貼り付けた化粧材の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】住宅の扉などの建材等を化粧する方法と
して、表面に突き板を貼り、さらに突き板の表面に塗装
を施すことが広く行なわれているが、近年では、塗装の
代わりに突き板の表面にプラスチックシートを貼って、
表面の美観や耐久性を保持することが行なわれるように
なっている。
【0003】このように表面にプラスチックシートを貼
った突き板で化粧した建材等の化粧材を得る方法として
は、突き板の表面にプラスチックシートを貼り付けて化
粧シートを作製し、この化粧シートを基材の表面に貼り
付けて化粧材を得る方法と、基板の表面に突き板を予め
接着しておき、この基板に接着した突き板の表面にプラ
スチックシートを貼り付ける方法とがある。
【0004】図12は前者の方法において、突き板の表
面にプラスチックシートを貼り付けて化粧シートを作製
する工程を示すものである。突き板はその裏面に不織布
などの繊維質シートを接着して補強することによって、
突き板シート3として用いるようにしてあり、この突き
板シート3をロール21から繰り出して連続して送るよ
うにしてある。またプラスチックシート4には裏面にホ
ットメルト系などの接着剤が塗布してあり、ロール22
から繰り出して連続して送るようにしてある。そして突
き板シート3の突き板側にプラスチックシート4をその
接着剤側で重ね、これを一対のラミネートロール5に通
すことによって、突き板シート3にプラスチックシート
4を貼り付けた化粧シートAを得ることができるもので
ある。ラミネートロール5は表面がシリコンゴムなどの
ゴムで形成された熱ロールであり、ラミネートロール5
に通して加熱加圧することによって、突き板シート3に
プラスチックシート4を接着剤で接着して貼り付けるこ
とができるものである。
【0005】図13は後者の、基板に接着した突き板の
表面にプラスチックシートを貼り付けて化粧材を作製す
る工程を示すものである。突き板はMDF(中密度繊維
板)等の基板の表面に接着してあり、基板の表面に突き
板を接着して作製される突き板貼り基板8を一枚ずつ送
りながら、突き板貼り基板8の突き板の表面にプラスチ
ックシート4をその接着剤側で重ね、これを一対のラミ
ネートロール5に通して加熱加圧することによって、突
き板貼り基板8の突き板にプラスチックシート4を貼り
付けた化粧材Bを得ることができるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、突き板は天然
の原木をロータリースライスなどして薄くスライスする
ことによって、木質薄片として得られるものであり、そ
の表面には導管が表れており、この導管によって木材の
高級な質感が得られるものである。
【0007】そして上記の図12や図13のように、ラ
ミネートロールによって加熱加圧することによって、突
き板の表面にプラスチックシートを接着剤によって貼り
付けるにあたって、加熱によって軟化している接着剤や
プラスチックシートは加圧によって突き板の導管に押し
込まれ、プラスチックシートの表面に導管の凹が表れる
ので、木材の高級な質感を保持することができる。
【0008】しかしながら、ラミネートロールを通過し
た後は、接着剤やプラスチックシートは軟化状態のまま
加圧から開放されるために、突き板の導管に押し込まれ
ていたプラスチックシートが戻って、プラスチックシー
トの表面に表れる導管の凹が浅くなり、つまり導管追随
性が甘くなり、木材の高級な質感を保持することが難し
くなるものであった。
【0009】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、突き板の導管をプラスチックシートの表面に深い
凹みとして表現することができ、外観の優れた化粧シー
トの製造方法及び化粧材の製造方法を提供することを目
的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
化粧シートの製造方法は、繊維質シート1の表面に突き
板2を接着して作製される突き板シート3の突き板2の
表面に、接着剤を塗布したプラスチックシート4を重
ね、これをラミネートロール5に通して加熱・加圧した
後、冷却ロール6に通して冷却することを特徴とするも
のである。
【0011】また請求項2の発明は、上記請求項1にお
いて、冷却ロール6の温度は10〜70℃であることを
特徴とするものである。
【0012】また請求項3の発明は、上記請求項1,2
において、冷却ロール6は表面のゴム硬度が20〜90
°であることを特徴とするものである。
【0013】本発明の請求項4に係る化粧材の製造方法
は、基板7の表面に突き板2を接着して作製される突き
板貼り基板8の突き板2の表面に、接着剤を塗布したプ
ラスチックシート4を重ね、これをラミネートロール5
に通して加熱・加圧した後、冷却ロール6に通して冷却
することを特徴とするものである。
【0014】また請求項5の発明は、上記請求項4にお
いて、冷却ロール6の温度は10〜70℃であることを
特徴とするものである。
【0015】また請求項6の発明は、上記請求項4,5
において、冷却ロール6は表面のゴム硬度が20〜90
°であることを特徴とするものである。
【0016】また請求項7の発明は、上記請求項1乃至
3において、突き板シート3とプラスチックシート4の
少なくとも一方を、段違い平行な複数本の供給ロール9
に掛け渡してラミネートロール5に供給することを特徴
とするものである。
【0017】本発明の請求項8に係る化粧材の製造方法
は、上記請求項1乃至3、7のいずれかの方法で製造さ
れた長尺の化粧シートAを基材10の表面に供給し、基
材10の表面にこの化粧シートAを貼り付けることによ
って化粧材Bを製造するにあたって、両端部の外周にガ
イド用リング11を設けたガイドロール12を用い、こ
の一対のガイド用リング11の間においてガイドロール
12の外周に化粧シートAを通して基材10の表面に化
粧シートAを供給することを特徴とするものである。
【0018】本発明の請求項9に係る化粧材の製造方法
は、上記請求項1乃至3、7のいずれかの方法で製造さ
れた化粧シートAを基材10の表面にラミネートロール
13で貼り付けることによって化粧材Bを製造するにあ
たって、ラミネートロール13として表面のゴム硬度が
20〜90°のものを用い、ラミネートロール13の化
粧シートAへの接触加圧面が2〜5mm圧縮変形される
ようにラミネートロール13で化粧シートAの表面を加
圧することを特徴とするものである。
【0019】また請求項10の発明は、上記請求項9に
おいて、ラミネートロール13で化粧シートAを面圧5
〜25kg/cm2で加圧することを特徴とするもので
ある。
【0020】本発明の請求項11に係る化粧材の製造方
法は、上記請求項1乃至3、7のいずれかの方法で製造
された化粧シートAをその四周端縁を基材10の四周端
縁から突出させて基材10の上面に載置し、化粧シート
Aの上に成形用シート14を被せ、成形用シート14の
下側を減圧雰囲気にすると共に成形用シート14の上側
を加圧雰囲気にすることによって、成形用シート14で
押さえて基材10の上面から側面にかけて化粧シートA
を密着させて基材10に化粧シートAを貼り付けるにあ
たって、基材10の四隅の端部から離れた位置において
四カ所に支持治具15を配設し、基材10の上面に載置
される化粧シートAの端縁部をこの各支持治具15の上
に、化粧シートAの端部が支持治具15の基材10と反
対側の端部から突出しないように載せ、この状態で上記
の成形用シート14による基材10への化粧シートAの
貼り付けを行なうことを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】まず請求項1乃至3の発明につい
て、その実施の形態の一例を説明する。
【0022】突き板2は原木をロータリースライスなど
して薄くスライスすることによって木質薄片として得ら
れるものであり、厚みは0.2〜0.4mm程度のもの
が好ましい。また繊維質シート1としては不織布や紙な
どを用いることができるものであり、その厚みは0.0
5〜0.2mm程度のものが好ましい。そしてこの繊維
質シート1の表面に接着剤を塗布し、この上に突き板2
を重ねてプレスすることによって、繊維質シート1の表
面に突き板2を接着し、図1(a)のような突き板シー
ト3を作製することができる。
【0023】次にこの突き板シート3の突き板2の表面
を研磨するのが好ましい。突き板シート3は平面状であ
るので、手動で研磨を行なうような必要がなく、ワイド
ベルトサンダーなどの研磨装置を用いて生産性高く研磨
を行なうことができる。このように研磨をした後、突き
板シート3の突き板2の表面に塗料を塗布するのが好ま
しい。突き板シート3は平面状であるので、ロールコー
ターによって生産性良く塗料の塗布を行うことができ
る。そして塗料が乾燥しない間に、塗料を突き板2の表
面に擦り付けて拭き取るワイピング処理を行ない、突き
板2の表面の導管に塗料を入り込ませるようにするのが
よい。このように塗装して着色処理をした後に、シーラ
ーをロールコーター等で塗装するようにしてもよい。ま
た、研磨後、塗料を塗装する着色処理の前に、突き板シ
ート3の突き板2の表面に予めシーラーを塗布するよう
にしてもよい。このように突き板2の表面に予めシーラ
ーを塗装した後に塗料を塗装する着色処理を行なうよう
にすれば、突き板2への塗料の密着強度を高めることが
でき、突き板2の表面にプラスチックシート4を接着す
るにあたって、プラスチックシート4の接着強度を高め
ることができるものである。
【0024】上記のようにして作製した突き板シート3
は、所定幅寸法に切断すると共に、長手方向を粘着テー
プ等で貼り合わせて長尺にし、ロール21に巻き付けて
使用するのがよい。このように突き板シート3を長尺に
してロール21に巻き付けることによって、後述のプラ
スチックシート4との接着の作業性を高めることができ
るものである。
【0025】また、プラスチックシート4としては、ポ
リプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化
ビニル、アクリル系樹脂などで透明に形成したものを用
いることができるものであり、その厚みは25〜150
μmのものが好ましい。厚みが25μm未満では、突き
板2を保護・補強する効果が低く、後述のように化粧シ
ートAを基材10に貼り付ける際に突き板2に割れや破
れなどの破損が生じることを十分に防止できないおそれ
がある。また厚みが150μmを超えると、突き板2の
導管がプラスチックシート4に埋められて、突き板2の
木質感が損なわれるおそれがある。このプラスチックシ
ート4の裏面には熱可塑性樹脂系接着剤やホットメルト
系接着剤など加熱によって接着を行なうことができる接
着剤が塗布してあり、長尺のものをロール22に巻いて
用いるのが好ましい。またこのプラスチックシート4と
しては着色や艶消しの処理がなされているものを用いる
ことができる。着色はプラスチックシート4の表裏両
面、あるいは裏面側に施すものであり、艶消しは表裏両
面あるいは表面側に施すものである。着色処理はプラス
チックシート4に塗料を塗装することによって行なうこ
とができ、また艶消し処理は艶消し塗料を塗装すること
によって行なうことができる。ここでプラスチックシー
ト4の着色は、プラスチックシート4を透かして突き板
2が見えるよう光透過性に施されているものであり、突
き板2の木質感が損なわれないようにしてある。
【0026】図1(b)は突き板シート3にプラスチッ
クシート4を接着する装置を示すものであり、一対のラ
ミネートロール5,5が配設してある。ラミネートロー
ル5は外周にシリコンゴムなどのゴム層23を設けて形
成してあり、ラミネートロール5に内蔵したヒーターに
よって加熱するができるようにしてある。またこのラミ
ネートロール5の近くには一対の冷却ロール6,6が配
設してある。冷却ロール6は外周にシリコンゴムなどの
ゴム層24を設けて形成してあり、水等の冷媒を通して
冷却することができるようにしてある。
【0027】そして、上記の突き板シート3をロール2
1から繰り出すと共にプラスチックシート4をロール2
2から繰り出し、突き板シート3の突き板2側とプラス
チックシート4の接着剤側とを重ね合わせてラミネート
ロール5に通す。このように突き板シート3とプラスチ
ックシート4を130℃程度の温度のラミネートロール
5に通して、ラミネートロール5で加圧すると共に加熱
することによって、突き板シート3の突き板2にプラス
チックシート4を接着剤で貼り付けることができるもの
である。ラミネートロール5による加熱によってプラス
チックシート4は軟化しているので、加圧によってプラ
スチックシート4は突き板2の導管に深く押し込まれ、
プラスチックシート4の表面に導管の凹が表れるもので
ある。ここで、ラミネートロール5は外周のゴム層23
のゴム硬度が20°〜90°のものを用いるのが好まし
い。ゴム硬度が20°未満の場合や、ゴム硬度が90°
を超える場合は、プラスチックシート4を突き板2の導
管内に深く入り込ませることができず、導管がプラスチ
ックシート4で埋められて突き板2の木質感が損なわれ
るおそれがある。またラミネートロール5による加圧力
は5〜25kg/cm2程度が好ましい。
【0028】上記のように突き板シート3とプラスチッ
クシート4をラミネートロール5に通して加熱加圧する
ことによって接着剤で貼り合わせた後、直ちにこれを冷
却ロール6に通し、加圧及び冷却を行なう。ラミネート
ロール5を通過した後は、プラスチックシート4や接着
剤は軟化状態であり、そのままでは突き板2の導管に押
し込まれていたプラスチックシート4が戻って、プラス
チックシート4の表面に表れる導管の凹が浅くなるおそ
れがあるが、このようにラミネートロール5に通した直
後に冷却ロール6に通して冷却することによって、プラ
スチックシート4が突き板2の導管に押し込まれている
状態のままプラスチックシート4を固めることができ、
プラスチックシート4の表面に表れている導管の凹を深
いまま保持することができるものであり、突き板2の木
質感が損なわれることを防ぐことができるものである。
【0029】ここで、冷却ロール6はその表面温度が1
0〜70℃のものを用いて冷却を行なうようにするのが
好ましい。冷却ロール6の温度が70℃を超えるもので
あると、プラスチックシート4の冷却が不十分であり、
プラスチックシート4の表面に表れている導管の凹を深
いまま保持することが難しい。冷却ロール6の温度が1
0℃未満であってもプラスチックシート4を冷却するこ
とによる効果はあまり変わらず、経済的に不利になるの
で、下限の温度は10℃に設定されるものである。また
冷却ロール6は外周のゴム層24のゴム硬度が20°〜
90°のものを用いるのが好ましい。ゴム硬度が20°
未満の場合や、ゴム硬度が90°を超える場合は、プラ
スチックシート4を突き板2の導管内に深く入り込ませ
ることができず、導管がプラスチックシート4で埋めら
れて突き板2の木質感が損なわれるおそれがある。冷却
ロール6による加圧力は5〜25kg/cm2程度が好
ましい。
【0030】上記のように突き板シート3の突き板2に
プラスチックシート4を接着剤で貼り付けることによっ
て、図1(c)のような化粧シートAを得ることができ
るものである。この化粧シートAは基材10の表面にラ
ミネートし、基材10を化粧するために使用されるもの
である。基材10としては、合板、MDF、パーチクル
ボードなどで形成したものを用いることができるもので
ある。そして化粧シートAの繊維質シート1の側の面に
接着剤を塗布し、基材10の表面に化粧シートAを重ね
て真空成形機、プロフィールラミネータ、平面プレス、
ラミネートロールなどを用いて、化粧シートAをプラス
チックシート4を外側にして基材10の表面にラミネー
トすることによって、基材10の表面を化粧シートAで
化粧した化粧材Bを得ることができるものである。
【0031】ここで、プロフィールラミネータ25は、
基材10の周囲に沿って複数配置したピンチローラ26
を具備して図3(a)のように形成されるものであり、
化粧シートAを基材10の表側から裏側へと巻き込みな
がら基材10の表面の曲面に沿って押さえて、化粧シー
トAを基材10の表面にラミネートすることができるよ
うにしたものである。そして化粧シートAを基材10に
接着する接着剤として、2液溶剤型ウレタン系接着剤な
どの溶剤型接着剤を用いる場合には、図3(b)のよう
に、ロール27から長尺の化粧シートAを繰り出して送
りつつナイフコーターなどの接着剤塗布装置28で化粧
シートAに接着剤を塗布し、これを乾燥ゾーン29に通
して接着剤の溶剤を揮発させた後、基材10を矢印方向
に送りながらプロフィールラミネータ25のピンチロー
ラ26で化粧シートAを基材10の表面にラミネートす
るものである。また化粧シートAを基材10に接着する
接着剤として、反応型ウレタン系ホットメルト接着剤な
どの無溶剤型接着剤を用いる場合には、溶剤の乾燥が不
要になるので、図3(c)のように、ロール27から長
尺の化粧シートAを繰り出して基材10を供給する直前
に、接着剤加熱供給装置30から供給された接着剤をナ
イフコーターなどの接着剤塗布装置31で化粧シートA
に塗布し、基材10を矢印方向に送りながらプロフィー
ルラミネータ25のピンチローラ26で化粧シートAを
基材10の表面にラミネートするものである。
【0032】上記のように基材10の表面に沿って化粧
シートAをラミネートするにあたって、化粧シートAの
突き板2の表面はプラスチックシート4で保護・補強さ
れているので、基材10が複雑な形状で突き板2が曲げ
られても、突き板2に割れや破れなどの破損が生じるこ
とを防ぐことができるものである。特に鋭利な角度のコ
ーナーや、V溝などがあって、突き板2が鋭利な角度で
曲げられても、突き板2に割れや破れなどの破損が生じ
ることを防ぐことができ、外観の良い住宅用建材、家
具、扉などを作製することができるものである。
【0033】また、化粧シートAのプラスチックシート
4が着色や艶消しされたものである場合には、化粧材B
に塗装感を与えて化粧材Bの外観を高めることができる
と共に、化粧材Bに塗装を行なう必要がなくなるので、
塗料中の揮発性有機化合物(VOC)などが空気中に揮
発するようなことがなくなるものである。さらに基材1
0の表面に化粧シートAをラミネートすることによっ
て、基材10の表面をプラスチックシート4で覆うこと
ができるので、基材10中のホルムアルデヒドなどの有
害な揮発分の放散を遮断して抑制することができるもの
であり、また基材10の内部に水分や湿気が入ることを
抑制することができるものである。
【0034】次に請求項4乃至6の発明について、その
実施の形態の一例を説明する。
【0035】突き板2としては既述のものを用いること
ができるものであり、また基板7としては合板やMDF
板などを用いることができる。そしてこの基板7の表面
に接着剤を塗布し、この上に突き板2を重ねてプレスす
ることによって、基板7の表面に突き板2を接着し、図
2(a)のような突き板貼り基板8を作製することがで
きる。また、プラスチックシート4としても既述のもの
を用いることができる。
【0036】図2(b)は突き板貼り基板8にプラスチ
ックシート4を接着する装置を示すものであり、図1
(b)のものと同じ一対のラミネートロール5,5と一
対の冷却ロール6,6が設けてある。そして、上記の突
き板貼り基板8を一枚ずつ送ると共にプラスチックシー
ト4をロール22から繰り出し、突き板貼り基板8の突
き板2側にプラスチックシート4の接着剤側を重ね合わ
せてラミネートロール5に通す。このように突き板貼り
基板8とプラスチックシート4をラミネートロール5に
通して、ラミネートロール5で加圧すると共に加熱する
ことによって、突き板貼り基板8の突き板2にプラスチ
ックシート4を接着剤で貼り付けることができるもので
ある。ラミネートロール5による加熱によってプラスチ
ックシート4は軟化しているので、加圧によってプラス
チックシート4は突き板2の導管に深く押し込まれ、プ
ラスチックシート4の表面に導管の凹が表れるものであ
る。
【0037】このように突き板貼り基板8とプラスチッ
クシート4をラミネートロール5に通して加熱加圧する
ことによって接着剤で貼り合わせた後、直ちにこれを冷
却ロール6に通し、加圧及び冷却を行なう。ラミネート
ロール5を通過した後は、プラスチックシート4や接着
剤は軟化状態であり、そのままでは突き板2の導管に押
し込まれていたプラスチックシート4が戻って、プラス
チックシート4の表面に表れる導管の凹が浅くなるおそ
れがあるが、このようにラミネートロール5に通した直
後に冷却ロール6に通して冷却することによって、プラ
スチックシート4が突き板2の導管に押し込まれている
状態のままプラスチックシート4を固めることができ、
プラスチックシート4の表面に表れている導管の凹を深
いまま保持することができるものであり、突き板2の木
質感が損なわれることを防ぐことができるものである。
【0038】上記のように突き板貼り基板8の突き板2
の表面にプラスチックシート4を接着剤で貼り付けるこ
とによって、図2(c)のような表面が突き板2で化粧
された化粧材Bを得ることができるものである。この化
粧材Bは住宅の扉などの建材に用いることができるもの
である。
【0039】次に、上記の請求項1乃至6の発明を実施
例によって具体的に説明する。
【0040】(実施例1)ポリエステル系不織布(東洋
紡績(株)製「エクーレ6201A」)で形成した厚み
0.1mmの繊維質シート1の表面にビニール系接着剤
(コニシ(株)製「CH81」)を100g/m2の塗
布量で塗布し、この上にオーク材の厚み0.25mmの
突き板2を重ね、温度100℃、時間1分、圧力7kg
/cm2の条件でプレスすることによって、繊維質シー
ト1の表面に突き板2を接着し、図1(a)のような突
き板シート3を作製した。
【0041】次にこの突き板シート3の突き板2の表面
を突き板2の厚みが0.2mmになるようにワイドベル
トサンダーで研磨した。この後、突き板2の表面に塗料
(サンユーペイント(株)製着色剤「オパーコステイン
994−2」をロールコーターによって50g/m2
塗布量で塗布し、塗料を突き板2の表面に擦り付けて拭
き取るワイピング処理を行ない、50℃で2分間乾燥し
た。さらにこの上にウレタンシーラー(サンユーペイン
ト(株)製「ロースーサンディング38」)をロールコ
ーターによって10g/m2の塗布量で塗布し、UV硬
化させた。この塗装済みの突き板シート3を20cm×
240cmに切断し、長手方向をポリプロピレンテープ
で張り合わせて長尺にし、ロール21に巻き付けた。
【0042】一方、プラスチックシート4として裏面に
厚み20μmのホットメルト接着剤が設けられた厚み5
0μmの長尺のポリプロピレンシートをロール22に巻
いて用いた。このプラスチックシート4には裏面が透明
の茶色に着色してあり、表面は艶消し塗料が塗布してあ
る。
【0043】そしてこのプラスチックシート4をロール
22から繰り出すと共に上記の突き板シート3をロール
21から繰り出し、突き板シート3の突き板2側にプラ
スチックシート4の接着剤側を重ね合わせてラミネート
ロール5に通した。ラミネートロール5はロール径が2
50mmで、外周にゴム硬度70°、厚み10mmのシ
リコーンゴムのゴム層23を設けて形成したものであ
る。そして図1(b)のように、ラミネートロール5に
内蔵したヒーターによって130℃で加熱しながら圧力
10kg/cm2、送り速度5m/分で突き板シート3
とプラスチックシート4を加熱・加圧し、突き板シート
3の突き板2の表面にプラスチックシート4を接着し
た。
【0044】このようにラミネートロール5に通して突
き板シート3にプラスチックシート4を接着した後、直
ちにさらに冷却ロール6に通した。冷却ロール6はロー
ル径が250mmで、外周にゴム硬度70°、厚み10
mmのシリコーンゴムのゴム層24を設けて形成したも
のである。そして図1(b)のように、冷却ロール6に
よって60℃で冷却しながら圧力10kg/cm2、送
り速度5m/分で突き板シート3とプラスチックシート
4を冷却ロール6に通し、プラスチックシート4を冷却
して、突き板シート3の突き板2の表面にプラスチック
シート4を貼り付けた図1(c)のような化粧シートA
を得た。
【0045】(実施例2)冷却ロール6として温度40
℃、硬度50°のものを用いる他は、実施例1と同様に
して化粧シートAを得た。
【0046】(実施例3)冷却ロール6として温度20
℃、硬度30°のものを用いる他は、実施例1と同様に
して化粧シートAを得た。
【0047】(実施例4)冷却ロール6として温度60
℃、硬度10°のものを用いる他は、実施例1と同様に
して化粧シートAを得た。
【0048】(実施例5)冷却ロール6として温度10
0℃、硬度70°のものを用いる他は、実施例1と同様
にして化粧シートAを得た。
【0049】(実施例6)厚み2.7mmのMDF板で
形成した基板7の表面にビニール系接着剤(コニシ
(株)製「CH81」)を100g/m2の塗布量で塗
布し、この上にオーク材の厚み0.25mmの突き板2
を重ね、温度100℃、時間1分、圧力7kg/cm2
の条件でプレスすることによって、基板7の表面に突き
板2を接着し、図2(a)のような突き板貼り基板8を
作製した。
【0050】そしてこの突き板貼り基板8を一枚ずつ送
ると共にプラスチックシート4をロール22から繰り出
し、突き板付き基板8の突き板2側にプラスチックシー
ト4の接着剤側を重ね合わせて図2(b)のようにラミ
ネートロール5に通し、実施例1と同じ条件で加熱・加
圧し、突き板貼り基板8の突き板2の表面にプラスチッ
クシート4を接着した。このようにラミネートロール5
に通して突き板貼り基板8にプラスチックシート4を接
着した後、直ちにさらに冷却ロール6に通して実施例1
と同じ条件で冷却・加圧して、突き板シート3の突き板
2の表面にプラスチックシート4を貼り付けた図2
(c)のような化粧材Bを得た。
【0051】(実施例7)冷却ロール6として温度50
℃、硬度60°のものを用いる他は、実施例1と同様に
して化粧材Bを得た。
【0052】(実施例8)冷却ロール6として温度90
℃、硬度10°のものを用いる他は、実施例1と同様に
して化粧材Bを得た。
【0053】(比較例1)冷却ロール6を用いないよう
にした他は、実施例1と同様にして化粧シートAを得
た。
【0054】(比較例2)冷却ロール6を用いないよう
にした他は、実施例6と同様にして化粧材Bを得た。
【0055】上記のようにして実施例1〜5及び比較例
1で得た化粧シートA、実施例6〜8及び比較例2で得
た化粧材Bについて、導管追随性を評価するために、プ
ラスチックシート4の表面の導管深さを表面粗さ計で測
定した。その結果を表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】次に、請求項7の発明について、その実施
の形態を示す。
【0058】既述の図1(b)のようにして、突き板シ
ート3をロール21から繰り出すと共にプラスチックシ
ート4をロール22から繰り出し、突き板シート3の突
き板2側もプラスチックシート4の接着剤側を重ね合わ
せてラミネートロール5に通して、加熱加圧することに
よって、突き板シート3の突き板2にプラスチックシー
ト4を接着剤で貼り付けて化粧シートAを製造するにあ
たって、ラミネートロール5に供給する突き板シート3
やプラスチックシート4にテンションが十分にかからな
いと、両シート3,4を貼り合わせる際にしわが入り易
い。
【0059】そこで請求項7の発明は、突き板シート3
とプラスチックシート4の少なくとも一方を、段違い平
行な複数本の供給ロール9に掛け渡してラミネートロー
ル5に供給することによって、突き板シート3とプラス
チックシート4の少なくとも一方に十分なテンションを
かけた状態でラミネートロール5に供給することができ
るようにし、両シート3,4を貼り合わせる際にしわが
入らないようにしたものである。
【0060】図4(a)の実施の形態では、ロール22
から繰り出して連続的に送られるプラスチックシート4
を送りロール33でラミネートロール5に供給するよう
にしてあるが、ロール21から繰り出して連続的に送ら
れる突き板シート3をロール5の手前において段違いに
平行に配設した2本の供給ロール9に掛け渡した後に、
ラミネートロール5に供給するようにしてある。ラミネ
ートロール5の回転によって突き板シート3には引っ張
り力が作用するが、このように段違いの供給ロール9間
で突き板シート3を屈曲させることによって、突き板シ
ート3の屈曲がこの引っ張り力に対する抵抗となり、ラ
ミネートロール5に供給される突き板シート3にテンシ
ョンが十分にかかることになる。このように突き板シー
ト3にテンションをかけて張りつめた状態で突き板シー
ト3とプラスチックシート4を貼り合わせることがで
き、しわのない貼り合わせを行なうことができるもので
ある。
【0061】また図4(b)の実施の形態では、互い違
いに段違いで平行に配設した4本の供給ロール9に突き
板シート3を掛け渡した後に、突き板シート3をラミネ
ートロール5に供給するようにしてあり、その他は図4
(a)の構成と同じである。
【0062】ここで、段違いの複数の供給ロール9のう
ちラミネートロール5に最も近い供給ロール9とラミネ
ートロール5との間の距離(ロール中心間の距離)L2
は20cm以内であることが好ましい。また段違いの複
数の供給ロール9の隣り合う供給ロール9間の水平距離
(ラミネートロール5への供給方向と平行な方向でのロ
ール中心間の距離)L1や、隣り合う供給ロール9間の
鉛直距離(ラミネートロール5への供給方向と垂直な方
向でのロール中心間の距離)L3は、それぞれ20cm
以内であることが好ましい。これらの距離が20cmを
超えると、テンションを十分にかけることが難しくな
る。
【0063】ちなみに、プラスチックシート4として例
えば幅600mm、厚み50μmの、裏面に厚み20μ
mのホットメルト系接着剤を塗布した理研ビニル社製の
ポリプロピレンシートを用い、突き板シート3として
0.1mm厚の不織布からなる繊維質シート1の表面に
厚み0.2mmの突き板2をコニシボンド社製の変性ビ
ニル系接着剤で接着して形成した幅630mmのものを
用い、そしてラミネートロール5として外周に厚み3m
mのシリコンゴムを貼った直径200mmのものを用
い、加熱温度130℃、ラミネートロール5の回転速度
5m/分、ラミネートロール5の面圧力10kg/cm
2の条件で突き板シート3にプラスチックシート4を貼
り付けて、化粧シートAを製造するにあたって、図4
(a)や図4(b)のように突き板シート3を段違いで
平行に配設した供給ロール9に掛け渡した後に、ラミネ
ートロール5に供給するようにしたところ、次のような
結果が得られた。すなわち、図4(a)においてL1
10cm、L2=10cm、L3=10cmの場合、L1
=10cm、L2=10cm、L3=20cmの場合、L
1=20cm、L2=10cm、L3=20cmの場合、
1=10cm、L2=20cm、L3=10cmの場
合、図4(b)においてL1=20cm、L2=20c
m、L3=20cmの場合のいずれも、突き板シート3
とプラスチックシート4をしわの発生なく貼り合わせる
ことができるものであった。
【0064】また突き板シート3を段違いの供給ロール
9に掛け渡さずにラミネートロール5に供給するように
した場合には、突き板シート3とプラスチックシート4
を貼り合わせる際に、しわが発生するものであった。さ
らに、突き板シート3を段違いの供給ロール9に掛け渡
してラミネートロール5に供給するようにした場合に
も、図4(a)においてL1=10cm、L2=30c
m、L3=10cmのとき、L1=30cm、L2=10
cm、L3=10cmのとき、L1=10cm、L2=1
0cm、L3=30cmのときには、しわが一部に発生
するものであった。
【0065】次に、請求項8の発明について、その実施
の形態を示す。
【0066】既述の図1のようにして作製した化粧シー
トAを用い、既述の図3(a)(b)(c)のようにし
て、基材10の表面に長尺の化粧シートAを供給してプ
ロフィールラミネータ25でラミネートすることによっ
て、基材10の表面を化粧シートAで化粧した化粧材B
を得るにあたって、化粧シートAは木質の突き板2を積
層しているために腰が強く、化粧シートAを基材10の
側面部にピンチローラ26で巻き込んでいく際に化粧シ
ートAにテンションが不均一にかかり、この結果、基材
10の表面に供給される化粧シートAが蛇行して、基材
10にラミネートされる化粧シートAにしわが発生し易
いという問題がある。
【0067】そこで請求項8の発明では、両端部の外周
にガイド用リング11を設けたガイドロール12を用
い、この一対のガイド用リング11の間においてガイド
ロール12の外周に化粧シートAを通して基材10の表
面に化粧シートAを供給することによって、化粧シート
Aの送りをガイドロール12のガイド用リング11で規
制して蛇行を防ぎ、基材10に化粧シートAをしわが発
生することなくラミネートできるようにしている。
【0068】図5はガイドロール12の一例を示すもの
であり、ガイドロール12の両端部にそれぞれ全周に亘
ってガイド用リング11が突設してある。そして図3
(b)(c)のようにこのガイドロール12はプロフィ
ルラミネータ25のピンチローラ26の直前に配置され
るものであり、接着剤が塗布された化粧シートAを基材
10に供給するにあたって、図5のようにガイド用リン
グ11の間においてガイドロール12の外周に化粧シー
トAを通すことによって、化粧シートAの送りをガイド
ロール12のガイド用リング11で規制して蛇行を防ぐ
ことができるものである。
【0069】ここで、このガイドロール12の一対のガ
イド用リング11の内面間の距離は、化粧シートAの幅
寸法より0.5〜3mmの範囲で大きくなるように設定
するのが好ましい。ガイド用リング11の内面間の距離
が化粧シートAの幅寸法+3mmを超えると、化粧シー
トAの規制が不十分になって蛇行が発生するおそれがあ
る。逆にガイド用リング11の内面間の距離が化粧シー
トAの幅寸法+0.5mm未満であると、化粧シートA
をスムーズに送り難くなる。また化粧シートAの蛇行を
高く得るためには、ガイドロール12は回転しない固定
状態にして、ガイドロール12の外周面を化粧シートA
が摺接するようにするのが好ましい。
【0070】例えば、既述の実施例1で作製した幅17
0mmの化粧シートAを用い、MDFで形成される基材
10の表面に化粧シートAを図3(a)(b)のように
貼り付けるにあたって、図5のような両端部の外周にガ
イド用リング11(一対のガイド用リング11の内面間
の距離172mm)を設けたガイドロール12を用い、
この一対のガイド用リング11の間においてガイドロー
ル12の外周に化粧シートAを通して基材10の表面に
化粧シートAを供給するようにしたところ、基材10に
化粧シートAをしわが発生することなくラミネートする
ことができた。ガイドロール12を回転自在にするよう
にした場合も、回転しないように固定した場合も、いず
れもしわは発生しなかった。一方、このようなガイド用
リング11を設けたガイドロール12を用いない場合に
は、基材10に化粧シートAをラミネートする際にしわ
が発生した。
【0071】次に請求項9及び10の発明について、そ
の実施の形態を説明する。
【0072】既述の図1のようにして作製した化粧シー
トAを基材10の表面にラミネートロール13で図6の
ように貼り付けることによって、化粧材Bを製造するに
あたって、請求項9及び10の発明では、化粧シートA
の表面のプラスチックシート4に突き板2の導管の凹が
明瞭に表れるように、基材10に化粧シートAを貼り付
けるようにしたものである。このために、ラミネートロ
ール13として表面のゴム硬度が20〜90°のものを
用い、ラミネートロール13の化粧シートAへの接触加
圧面が2〜5mm圧縮変形されるようにロール押し込み
を設定したラミネートロール13で化粧シートAの表面
を加圧して、基材10に化粧シートAをラミネートする
ようにしている。また、ラミネートロール13で化粧シ
ートAを面圧5〜25kg/cm2で加圧して基材10
に化粧シートAをラミネートするのが好ましい。
【0073】ラミネートロール13のゴム硬度が20°
未満の場合や、ゴム硬度が90°を超える場合は、プラ
スチックシート4を突き板2の導管内に深く入り込ませ
ることができず、化粧シートAの表面のプラスチックシ
ート4に突き板2の導管の凹が明瞭に表れるようにする
ことができない。またラミネートロール13の化粧シー
トAへの接触加圧面の圧縮変形が2mm未満であると、
ロール押し込みが不足して、プラスチックシート4を突
き板2の導管内に深く入り込ませることができず、化粧
シートAの表面のプラスチックシート4に突き板2の導
管の凹が明瞭に表れるようにすることができず、圧縮変
形が5mmを超えると化粧シートAや基材10に破損が
生じるおそれがある。
【0074】例えば、実施例1で製造した幅500m
m、長さ200mm、厚さ0.25mmの化粧シートA
をロール27に巻いて用い、ナイフコーターでこの化粧
シートAの繊維質シート1側の面に接着剤(日本フーラ
ー社製、主剤「HBF66」100重量部+硬化剤「H
BF140」5重量部)を150μmの厚みで塗工しな
がら、幅500mm、長さ2100mm、厚み18mm
のMDF製の基材10の表面に化粧シートAを連続して
供給し、表面に厚み15mmのゴム層を設けて直径20
0mmに形成した表面温度が100℃のラミネートロー
ル13で基材1に化粧シートAをラミネートした。
【0075】このとき、ラミネートロール13として表
面のゴム硬度70°のものを用い、化粧シートAへの接
触加圧面の圧縮変形が2mm、面圧が10kg/cm2
になるようにラミネートロール13で加圧して基材10
に化粧シートAをラミネートするようにしたところ、表
面のプラスチックシート4の導管深さを表面粗さ計で測
定した結果は45μmであった。またラミネートロール
13として表面のゴム硬度70°のものを用い、化粧シ
ートAへの接触加圧面の圧縮変形が3mm、面圧が13
kg/cm2になるようにラミネートロール13で加圧
して基材10に化粧シートAをラミネートするようにし
たところ、表面のプラスチックシート4の導管深さは5
0μmであった。またラミネートロール13として表面
のゴム硬度70°のものを用い、化粧シートAへの接触
加圧面の圧縮変形が5mm、面圧が20kg/cm2
なるようにラミネートロール13で加圧して基材10に
化粧シートAをラミネートするようにしたところ、表面
のプラスチックシート4の導管深さは60μm、ラミネ
ートロール13として表面のゴム硬度20°のものを用
い、化粧シートAへの接触加圧面の圧縮変形が2mm、
面圧が5kg/cm 2になるようにラミネートロール1
3で加圧して基材10に化粧シートAをラミネートする
ようにしたところ、表面のプラスチックシート4の導管
深さは35μm、ラミネートロール13として表面のゴ
ム硬度50°のものを用い、化粧シートAへの接触加圧
面の圧縮変形が2mm、面圧が8kg/cm2になるよ
うにラミネートロール13で加圧して基材10に化粧シ
ートAをラミネートするようにしたところ、表面のプラ
スチックシート4の導管深さは40μmであった。一
方、ラミネートロール13として表面のゴム硬度70°
のものを用い、化粧シートAへの接触加圧面の圧縮変形
が1mm、面圧が5kg/cm2になるようにラミネー
トロール13で加圧して基材10に化粧シートAをラミ
ネートするようにしたところ、表面のプラスチックシー
ト4の導管深さは30μm、ラミネートロール13とし
て表面のゴム硬度10°のものを用い、化粧シートAへ
の接触加圧面の圧縮変形が2mm、面圧が3kg/cm
2になるようにラミネートロール13で加圧して基材1
0に化粧シートAをラミネートするようにしたところ、
表面のプラスチックシート4の導管深さは15μmであ
った。
【0076】次に、請求項11の発明について、その実
施の形態を説明する。
【0077】図1のようにして製造された化粧シートA
を基材10の表面に貼り付けて化粧材Bを得る方法の一
つとして、図10のような側面に凹曲面35を有する基
材10に化粧シートAを貼り付ける場合に特に有用な真
空成形法がある。
【0078】図11は真空成形法に用いられる真空成形
装置の一例を示すものであり、真空ポンプ等に接続され
た吸引孔36を有する下型37とエアーポンプ等に接続
されたエアー導入口38を有する上型39とで形成して
ある。上型39は下面が開口する成形室40を有して形
成されるものであり、この成形室40の内側面間にシリ
コンゴムなどで形成される弾性的に伸縮する成形用シー
ト14を張って、成形室40の下面の開口はこの成形用
シート14で密閉されるようにしてある。そして下型3
7の上に基材10を載せると共に基材10の上に下面に
接着剤を塗布した化粧シートAを載置し、図11(a)
のように基材10上の化粧シートAに成形用シート14
を被せるように下型37の上に上型39をセットする。
次に下型37の吸引孔36から吸引することによって成
形用シート14の下側を70mmHg程度に減圧した後
に、上型39のエアー導入孔38から加圧エアーを成形
室40に導入して成形用シート14の上側を4kgf/
cm2程度に加圧する。このように成形用シート14の
下側を減圧状態に、上側を加圧状態にすることによっ
て、図11(b)のように成型用シート14は基材10
の上面から側面に沿うように変形し、成形用シート14
で化粧シートAを基材10の表面に沿わせて押さえ付け
て密着させることができ、表面に凹曲面35を有するよ
うな基材10に対しても化粧シートAを密着させて貼り
付けることができるものである。
【0079】しかし上記のように真空成形法で基材10
の表面に貼り付けるにあたって、基材10の上面から外
方へ突出する化粧シートAの四周端縁部にはテンション
がかかっていないので、この化粧シートAの四周端縁部
を基材10の側面に貼り付けるにあたってしわが発生し
易いという問題があった。
【0080】そこで請求項11の発明では、下型37の
上に基材10を載せると共に、この基材10の四隅端部
に対応する箇所において、基材10の端部からやや離れ
た位置に支持治具15を下型37の上に載置するように
してある。支持治具15は化粧シートAの突き板2の繊
維方向と平行な方向で基材10の端部から離れるよう
に、図8(a)のように配置されるものである。そして
基材10の上に化粧シートAを載置するにあたって、化
粧シートAの基材10の四周端縁から突出する端部を図
8(b)のように支持治具15の上に載置するようにし
てある。
【0081】この状態で、図7(a)のように基材10
上の化粧シートAに成形用シート14を被せて下型37
の上に上型39をセットし、次に既述と同様に成形用シ
ート14の下側を70mmHg程度に減圧し、さらに成
形用シート14の上側を4kgf/cm2程度に加圧す
る。このように成形用シート14の下側を減圧状態に、
上側を加圧状態にすることによって、図7(b)のよう
に成型用シート14を基材10の上面から側面に沿うよ
うに変形させ、成形用シート14で化粧シートAを基材
10の表面に沿わせて押さえ付けて、基材10の上面か
ら側面にかけて化粧シートAを密着させて貼り付けるこ
とができる。このとき、化粧シートAの端縁部は支持治
具15の上に載置されているため、化粧シートAは端縁
部が成形用シート14と支持治具15の間に挟まれた状
態で成形用シート14によって基材10の側面に押さえ
られて貼り付けられるものである。従って、化粧シート
Aにテンションをかけながら基材10の側面に化粧シー
トAを貼り付けることができるものであり、化粧シート
Aにしわが発生するようなくことなく基材10に貼り付
けることができるものである。
【0082】ここで、化粧シートAの端縁部は図9
(a)のように支持治具15の基材10と反対側の端縁
から外方へ突出しないように載置することが必要であ
る。化粧シートAの端縁部が図9(b)のように支持治
具15の基材10と反対側の端縁から外方へ突出してい
ると、成形用シート14で成形する際に想像線のように
化粧シートAの突出部が折れ曲がって支持治具15の外
面と成形用シート14の間に挟まれ、化粧シートAの端
縁部が移動できなくなって破れが発生することになるも
のである。
【0083】また、支持治具15の厚みtは基材10の
厚みt0の1.0倍〜1.5倍の範囲が好ましい。支持
治具15の厚みtが1.0t0未満であると、化粧シー
トAにかかるテンションが低くなって、しわの発生を防
止する効果が小さく、また支持治具15の厚みtが1.
5t0を超えると、化粧シートAにかかるテンションが
高くなり過ぎて化粧シートAに破れが発生し易くなる。
また支持治具15の長さL(化粧シートAの突き板2の
繊維方向と垂直な方向の長さ)は基材10の幅L0(化
粧シートAの突き板2の繊維方向と垂直な方向の長さ)
の0.1倍〜0.3倍の範囲が好ましい。支持治具15
の長さLが0.1L0未満であると、化粧シートAにか
かるテンションが低くなって、しわの発生を防止する効
果が小さく、また支持治具15の長さLが0.3L0
超えると、化粧シートAにかかるテンションが高くなり
過ぎて化粧シートAに破れが発生し易くなる。さらに、
支持治具15を配置する位置は、基材10の端部と支持
治具15との間の距離Dが30〜100mmになるよう
に設定するのが好ましい。支持治具15と基材10の間
の距離Dが100mmを超えていると、化粧シートAに
かかるテンションが低くなって、しわの発生を防止する
効果が小さく、また支持治具15と基材10の間の距離
Dが30mm未満であると、化粧シートAにかかるテン
ションが高くなり過ぎて化粧シートAに破れが発生し易
くなる。
【0084】例えば、化粧シートAとして既述の実施例
1で得たものに変性ビニル系接着剤(コニシボンド「C
H81」)を100g/m2の塗布量で塗布したものを
用い、また基材10として図10のものを用い、成形用
シート14のラバー硬度が50°の図7の装置におい
て、加熱温度100℃、成形用シート14の下側の真空
度70mmHg、成形用シート14の上側の加圧4kg
f/cm2、成形時間1分の条件で成形して、基材10
に化粧シートAを貼り付けるにあたって、支持治具15
を用いたところ、次のような結果が得られた。
【0085】すなわち、支持治具15として厚みt=1
2mm、長さL=6mmのものを用い、基材10の端部
からの距離D=60mmに配置した場合、化粧シートA
にはしわ、浮き、破れのいずれも発生しなかった。また
t=9mm、L=6mm、D=60mmの場合、t=1
2mm、L=3mm、D=60mmの場合、t=12m
m、L=6mm、D=30mmの場合、t=12mm、
L=6mm、D=90mmの場合も、化粧シートAには
しわ、浮き、破れのいずれも発生しなかった。一方、t
=12mm、L=6mm、D=10mmの場合には、し
わは発生しないが浮きや破れが発生した。またt=12
mm、L=6mm、D=150mmの場合には、浮きや
破れは発生しないがしわが発生した。またt=5mm、
L=6mm、D=60mmの場合には、浮きや破れは発
生しないがしわが発生した。またt=20mm、L=6
mm、D=60mmの場合には、しわは発生しないが浮
きや破れが発生した。またt=12mm、L=1mm、
D=60mmの場合には、浮きや破れは発生しないがし
わが発生した。またt=12mm、L=15mm、D=
60mmの場合には、しわは発生しないが浮きや破れが
発生した。
【0086】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係る化
粧シートの製造方法は、繊維質シートの表面に突き板を
接着して作製される突き板シートの突き板の表面に、接
着剤を塗布したプラスチックシートを重ね、これをラミ
ネートロールに通して加熱・加圧した後、冷却ロールに
通して冷却するようにしたので、ラミネートロールによ
る加熱によって軟化しているプラスチックシートを加圧
によって突き板の導管に押し込んで、プラスチックシー
トの表面に導管の凹を形成することができると共に、こ
のプラスチックシートを冷却ロールで冷却することによ
って、プラスチックシートが突き板の導管に押し込まれ
ている状態のままプラスチックシートを固めることがで
き、プラスチックシートの表面に表れている導管の凹を
深いまま保持することができるものであり、突き板の木
質感が損なわれることを防ぐことができるものである。
【0087】また請求項2の発明は、冷却ロールの温度
を10〜70℃に設定するようにしたので、プラスチッ
クシートの表面に表れている導管の凹を深いまま保持す
ることができるものである。
【0088】また請求項3の発明は、冷却ロールの表面
のゴム硬度を20〜90°設定するようにしたので、プ
ラスチックシートの表面に表れている導管の凹を深いま
ま保持することができるものである。
【0089】本発明の請求項4に係る化粧シートの製造
方法は、基板の表面に突き板を接着して作製される突き
板貼り基板の突き板の表面に、接着剤を塗布したプラス
チックシートを重ね、これをラミネートロールに通して
加熱・加圧した後、冷却ロールに通して冷却するように
したので、ラミネートロールによる加熱によって軟化し
ているプラスチックシートを加圧によって突き板の導管
に押し込んで、プラスチックシートの表面に導管の凹を
形成することができると共に、このプラスチックシート
を冷却ロールで冷却することによって、プラスチックシ
ートが突き板の導管に押し込まれている状態のままプラ
スチックシートを固めることができ、プラスチックシー
トの表面に表れている導管の凹を深いまま保持すること
ができるものであり、突き板の木質感が損なわれること
を防ぐことができるものである。
【0090】また請求項5の発明は、冷却ロールの温度
を10〜70℃に設定するようにしたので、プラスチッ
クシートの表面に表れている導管の凹を深いまま保持す
ることができるものである。
【0091】また請求項6の発明は、冷却ロールの表面
のゴム硬度を20〜90°設定するようにしたので、プ
ラスチックシートの表面に表れている導管の凹を深いま
ま保持することができるものである。
【0092】また請求項7の発明は、突き板シートとプ
ラスチックシートの少なくとも一方を、段違い平行な複
数本の供給ロールに掛け渡してラミネートロールに供給
するようにしたので、突き板シートとプラスチックシー
トの少なくとも一方に供給ロールでテンションをかけた
状態でラミネートロールに供給することができ、しわが
入ることなく貼り合わせを行なうことができるものであ
る。
【0093】本発明の請求項8に係る化粧材の製造方法
は、上記の方法で製造された長尺の化粧シートを基材の
表面に供給し、基材の表面にこの化粧シートを貼り付け
ることによって化粧材を製造するにあたって、両端部の
外周にガイド用リングを設けたガイドロールを用い、こ
の一対のガイド用リングの間においてガイドロールの外
周に化粧シートを通して基材の表面に化粧シートを供給
するようにしたので、化粧シートの送りをガイドロール
のガイド用リングで規制して蛇行を防ぐことができ、基
材に化粧シートをしわが発生することなく貼り付けるこ
とができるものである。
【0094】本発明の請求項9に係る化粧材の製造方法
は、上記の方法で製造された化粧シートを基材の表面に
ラミネートロールで貼り付けることによって化粧材を製
造するにあたって、ラミネートロールとして表面のゴム
硬度が20〜90°のものを用い、ラミネートロールの
化粧シートへの接触加圧面が2〜5mm圧縮変形される
ようにラミネートロールで化粧シートの表面を加圧する
ようにしたので、化粧シートの表面のプラスチックシー
トに突き板の導管の凹が明瞭に表れるように、基材に化
粧シートを貼り付けることができるものである。
【0095】また請求項10の発明は、ラミネートロー
ルで化粧シートを面圧5〜25kg/cm2で加圧する
ようにしたので、化粧シートの表面のプラスチックシー
トに突き板の導管の凹が明瞭に表れるように、基材に化
粧シートを貼り付けることができるものである。
【0096】本発明の請求項11に係る化粧材の製造方
法は、上記の方法で製造された化粧シートをその四周端
縁を基材の四周端縁から突出させて基材の上面に載置
し、化粧シートの上に成形用シートを被せ、成形用シー
トの下側を減圧雰囲気にすると共に成形用シートの上側
を加圧雰囲気にすることによって、成形用シートで押さ
えて基材の上面から側面にかけて化粧シートを密着させ
て基材に化粧シートを貼り付けるにあたって、基材の四
隅の端部から離れた位置において四カ所に支持治具を配
設し、基材の上面に載置される化粧シートの端縁部をこ
の各支持治具の上に、化粧シートの端部が支持治具の基
材と反対側の端部から突出しないように載せ、この状態
で上記の成形用シートによる基材への化粧シートの貼り
付けを行なうようにしたので、化粧シートは端部が成形
用シートと支持治具の間に挟まれた状態で成形用シート
によって基材に押さえられて貼り付けられるものであ
り、化粧シートにテンションをかけながら基材に化粧シ
ートを貼り付けることができるものであって、化粧シー
トにしわが発生することなく基材に貼り付けることがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a)は突き板シートの断面図、(b)は突き板シート
にプラスチックシートを貼り付ける工程の概略正面図、
(c)は化粧シートの断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a)は突き板貼り基板の断面図、(b)は突き板貼り
基板にプラスチックシートを貼り付ける工程の概略正面
図、(c)は化粧材の断面図である。
【図3】プロフィールラミネータを示すものであり、
(a)は断面図、(b),(c)は概略正面図である。
【図4】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a),(b)は突き板シートにプラスチックシートを
貼り付ける工程の概略正面図である。
【図5】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a)はガイドロールの正面図、(b)はガイドロール
の側面図である。
【図6】本発明の実施の形態の一例を示す概略正面図で
ある。
【図7】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a),(b)は化粧材の製造の各工程の断面図であ
る。
【図8】同上の実施の一例を示すものであり、(a)は
平面図、(b)は側面図である。
【図9】同上の実施の形態の一例を示すものであり、
(a),(b)は一部の拡大側面図である。
【図10】同上の基材の斜視図である。
【図11】真空成形法による化粧材の製造を示すもので
あり、(a),(b)は各工程の断面図である。
【図12】従来の化粧シートの製造の工程を示す概略正
面図である。
【図13】従来の化粧材の製造の工程を示す概略正面図
である。
【符号の説明】
1 繊維質シート 2 突き板 3 突き板シート 4 プラスチックシート 5 ラミネートロール 6 冷却ロール 7 基板 8 突き板貼り基板 9 供給ロール 10 基材 11 ガイド用リング 12 ガイドロール 13 ラミネートロール 14 成形用シート 15 支持治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 博之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2B002 AA01 AA03 BA01 BB08 DA06 2B250 AA01 AA11 BA03 BA05 CA11 DA04 EA02 EA13 FA21 FA28 FA31 FA37 GA03 HA01 2B260 AA11 AA12 BA01 BA19 CB01 CB04 CD02 EA05 EB02 EB04 EB06 EB11 EB19 EB21 EC01 EC08 EC18 4F100 AK01C AK07 AK41 AP00B AP03 AT00D BA03 BA04 BA07 BA10A BA10C BA10D CA13 CB00 CB03 DG01A DG07A DG15A EH012 EH46 EJ192 EJ422 EJ502 GB07 HB00 JL00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維質シートの表面に突き板を接着して
    作製される突き板シートの突き板の表面に、接着剤を塗
    布したプラスチックシートを重ね、これをラミネートロ
    ールに通して加熱・加圧した後、冷却ロールに通して冷
    却することを特徴とする化粧シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 冷却ロールの温度は10〜70℃である
    ことを特徴とする請求項1に記載の化粧シートの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 冷却ロールは表面のゴム硬度が20〜9
    0°であることを特徴とする請求項1又は2に記載の化
    粧シートの製造方法。
  4. 【請求項4】 基板の表面に突き板を接着して作製され
    る突き板貼り基板の突き板の表面に、接着剤を塗布した
    プラスチックシートを重ね、これをラミネートロールに
    通して加熱・加圧した後、冷却ロールに通して冷却する
    ことを特徴とする化粧材の製造方法。
  5. 【請求項5】 冷却ロールの温度は10〜70℃である
    ことを特徴とする請求項4に記載の化粧材の製造方法。
  6. 【請求項6】 冷却ロールは表面のゴム硬度が20〜9
    0°であることを特徴とする請求項4又は5に記載の化
    粧材の製造方法。
  7. 【請求項7】 突き板シートとプラスチックシートの少
    なくとも一方を、段違い平行な複数本の供給ロールに掛
    け渡してラミネートロールに供給することを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の化粧シートの製造方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至3、7のいずれかの方法で
    製造された長尺の化粧シートを基材の表面に供給し、基
    材の表面にこの化粧シートを貼り付けることによって化
    粧材を製造するにあたって、両端部の外周にガイド用リ
    ングを設けたガイドロールを用い、この一対のガイド用
    リングの間においてガイドロールの外周に化粧シートを
    通して基材の表面に化粧シートを供給することを特徴と
    する化粧材の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至3、7のいずれかの方法で
    製造された化粧シートを基材の表面にラミネートロール
    で貼り付けることによって化粧材を製造するにあたっ
    て、ラミネートロールとして表面のゴム硬度が20〜9
    0°のものを用い、ラミネートロールの化粧シートへの
    接触加圧面が2〜5mm圧縮変形されるようにラミネー
    トロールで化粧シートの表面を加圧することを特徴とす
    る化粧材の製造方法。
  10. 【請求項10】 ラミネートロールで化粧シートを面圧
    5〜25kg/cm 2で加圧することを特徴とする請求
    項9に記載の化粧材の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至3、7のいずれかの方法
    で製造された化粧シートをその四周端縁を基材の四周端
    縁から突出させて基材の上面に載置し、化粧シートの上
    に成形用シートを被せ、成形用シートの下側を減圧雰囲
    気にすると共に成形用シートの上側を加圧雰囲気にする
    ことによって、成形用シートで押さえて基材の上面から
    側面にかけて化粧シートを密着させて基材に化粧シート
    を貼り付けるにあたって、基材の四隅の端部から離れた
    位置において四カ所に支持治具を配設し、基材の上面に
    載置される化粧シートの端縁部をこの各支持治具の上
    に、化粧シートの端部が支持治具の基材と反対側の端部
    から突出しないように載せ、この状態で上記の成形用シ
    ートによる基材への化粧シートの貼り付けを行なうこと
    を特徴とする化粧材の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010234797A (ja) * 2009-03-09 2010-10-21 Dainippon Printing Co Ltd 化粧板製造方法及びその方法により得られた化粧板
JP2013208918A (ja) * 2013-07-05 2013-10-10 Dainippon Printing Co Ltd 化粧板の製造方法および製造装置

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