JP2005088535A - 木質テープ及び木質テープの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 連続状突板の表面に薄くて強靭で柔軟性を有するコーティング層を備え、しかも簡単かつ低コストで製造し得る木質テープ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 裏面に連続状裏貼りシート4が接合された連続状突板3を引張状態で走行させ、その表面にウレタン系反応型ホットメルト樹脂を塗布してコーティング層15を形成するとともに、該コーティング層15の表面に剥離シート16を供給し、ロールプレス22,22によって挟圧するようにした。
【選択図】 図5
【解決手段】 裏面に連続状裏貼りシート4が接合された連続状突板3を引張状態で走行させ、その表面にウレタン系反応型ホットメルト樹脂を塗布してコーティング層15を形成するとともに、該コーティング層15の表面に剥離シート16を供給し、ロールプレス22,22によって挟圧するようにした。
【選択図】 図5
Description
本発明は、表面にコーティング層を備えた木質テープ及び該木質テープの製造方法に関する。
複数の極薄状突板を一列に接続して形成した連続状突板の裏面に、不織紙等からなる連続状裏貼りシートを接合してなる木質テープは公知である(例えば、特許文献1参照)。
この種の木質テープは、MDF(中密度繊維板),HDF(高密度繊維板),パーティクルボード,合板,集成材,ロックウールボード等からなる人工基材の表面にラッピング加工を介して貼着することにより、該人工基材が恰も無垢材であるかのような外観を呈するものとなるため、家具や建材類を構成する人工基材の表面化粧材として多用されている。
ところで、上記木質テープにあっては、人工基材の表面に貼着した後、美観向上と表面保護を目的とした仕上げ塗装が行われる。この仕上げ塗装には、通常、ウレタン樹脂塗料が用いられているのであるが、塗布後、乾燥するまでに時間が掛かる上、木質テープの貼着作業後に該仕上げ塗装作業を別途行わなければならないため、生産効率が悪いという問題点があった。
そこで、上記のような人工基材への貼着後における木質テープの仕上げ塗装を不要とするために、木質テープの表面に予め塗装を施したもの(例えば、特許文献2参照)や、木質テープの表面を予めプラスチックフィルムで被覆したもの(例えば、特許文献3参照)が提案されている。
特開平11−129210号公報
特開平10−34605号公報
特開平10−138403号公報
しかしながら、上記のような木質テープの表面に塗装を施したものは、被貼着面である人工基材の表面が平坦な場合の平面貼りに用いられるものであって、曲率が大きいアール面や角部に貼着すると塗装面にクラックが入り易いという問題点があった。
一方、木質テープの表面をプラスチックフィルムで被覆するようにしたものにあっては、その製造に際して、裏面に接着剤が塗布されたプラスチックフィルムを連続状突板の表面に重ね合わせて、加熱加圧によりプラスチックフィルムの被膜を形成するものであり、接着剤付きプラスチックフィルムや、加熱加圧用の設備が必要であるため、生産コストが高く、また、連続状突板上に接着剤及びプラスチックフィルムが積層されるので、木質テープ全体の厚みが厚くなるとともに、プラスチックフィルムは柔軟性が低いため、被貼着面に凹凸面や角部がある人工基材への貼着作業性に劣るという問題点があった。
さらに、上記のようなフィルム貼りの場合、木質テープの表面に生ずる艶(光沢)は、使用するフィルム自体が持つ固有の艶であり、その艶の程度(光沢度)を自在に調整することができなかった。
本発明は、かかる従来の問題点を解消し得る木質テープ及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明は、複数の極薄状突板を一列に接続した連続状突板の裏面に、連続状裏貼りシートを接合してなる木質テープにおいて、前記連続状突板の表面に、ウレタン系反応型ホットメルト樹脂からなるコーティング層が形成されていることを特徴とする木質テープである。
上記構成の木質テープにあって、連続状突板の表面に、着色剤を塗布してなる事前着色処理が施され、該事前着色処理面上にウレタン系反応型ホットメルト樹脂からなるコーティング層が形成された構成が提案される。
また、本発明は、複数の極薄状突板を一列に接続した連続状突板の裏面に、連続状裏貼りシートを接合してなる木質テープの製造方法であって、裏面に連続状裏貼りシートが接合された連続状突板を引張状態で走行させ、その表面にウレタン系反応型ホットメルト樹脂を塗布してコーティング層を形成するとともに、該コーティング層の表面に剥離シートを供給し、ロールプレスによって挟圧する工程を備えたことを特徴とする木質テープの製造方法である。
かかる木質テープの製造方法にあって、前記ウレタン系反応型ホットメルト樹脂からなるコーティング層の表面に、平滑度が異なる剥離シートを選択的に供給する構成が提案される。
また、前記連続状突板の表面に、着色剤を塗布してなる事前着色処理を施す構成が提案される。
本発明は、上述したように、複数の極薄状突板を一列に接続した連続状突板の裏面に、連続状裏貼りシートを接合してなる木質テープにおいて、前記連続状突板の表面に、ウレタン系反応型ホットメルト樹脂からなるコーティング層が形成された木質テープであるから、該コーティング層によって美観向上と表面保護作用が得られ、人工基材への貼着後における木質テープの仕上げ塗装が不要となる。ここで、ウレタン系反応型ホットメルト樹脂からなるコーティング層は、連続状突板の表面に、薄くて強靭で高い柔軟性を有する被膜として形成することができるため、木質テープを、平貼りは勿論のこと、曲率が大きい人工基材のアール面や角部に貼着してもコーティング層にクラックが発生することがない。さらに、薄いコーティング層のみで被膜が形成されるので、従来のフィルム貼りのものに比して木質テープ全体の厚みを薄くすることができるとともに、被膜の柔軟性が高いため人工基材への貼着作業が容易であり、凹凸面や角部がある人工基材に対しても正確かつ能率よくその貼着を行うことができる。
また、上記構成の木質テープにあって、連続状突板の表面に、着色剤を塗布してなる事前着色処理が施され、該事前着色処理面上にウレタン系反応型ホットメルト樹脂からなるコーティング層が形成されたものにあっては、現在までのところ、ウレタン系反応型ホットメルト樹脂への着色技術が開発されていないため、上記のように連続状突板の表面に事前着色処理を施すことにより、無色透明なウレタン系反応型ホットメルト樹脂からなるコーティング層を透過して下部の事前着色処理面が視認し得るので、該事前着色処理面の色によって、任意の色の木質テープとすることができる。
このような木質テープの製造方法として、裏面に連続状裏貼りシートが接合された連続状突板を引張状態で走行させ、その表面にウレタン系反応型ホットメルト樹脂を塗布してコーティング層を形成するとともに、該コーティング層の表面に剥離シートを供給し、ロールプレスによって挟圧する工程を備えた木質テープの製造方法にあっては、引張状態で走行している連続状突板の表面にホットメルト塗布装置によってウレタン系反応型ホットメルト樹脂を塗布すると、速乾性を有するウレタン系反応型ホットメルト樹脂が空気中の湿気と反応して架橋するとともに、数秒間で半凝固状態に硬化してコーティング層が形成される。そして、この半凝固状態にあるコーティング層の表面に剥離シートを供給してロールプレスによって所定圧で挟圧することにより、コーティング層の厚みが均一化されるとともに、該コーティング層を構成する半凝固状態のウレタン系反応型ホットメルト樹脂の一部が連続状突板の微細な繊維間の隙間内に押し込まれ、その塗着強度が高められる。ここで、剥離シートは、後に完全硬化したコーティング層の表面から剥離可能なシートであり、該剥離シートには合成樹脂製シートやシリコン層を備えた離型紙が用いられる。そして、このような剥離シートを半凝固状態にあるコーティング層の表面に供給することにより、ロールプレスによる挟圧時に、コーティング層がロールプレスに付着することがなく、さらにロール状に巻き取った状態における連続状突板のコーティング層による相互接合が防止される。
また、上記製造方法の工程において、ウレタン系反応型ホットメルト樹脂からなるコーティング層の表面に、平滑度が異なる剥離シートを選択的に供給する構成にあっては、ロールプレスによる挟圧時に剥離シートと半凝固状態にあるコーティング層とが圧締されることにより、剥離シートの平滑度がコーティング層の表面に転写されて、該コーティング層の表面に剥離シートの平滑度に応じた艶(光沢)が生じることとなる。これにより、供給する剥離シートを平滑度に基づいて選択すればコーティング層の艶の程度(光沢度)を自在に調整することができる。
また、上記木質テープの製造方法において、連続状突板の表面に、着色剤を塗布してなる事前着色処理を施す構成にあっては、上述したように、無色透明なウレタン系反応型ホットメルト樹脂からなるコーティング層を透過して下部の事前着色処理面が視認し得るので、該事前着色処理面の色によって、任意の色の木質テープを得ることができる。
以下に、本発明の一実施例を添付図面に基づいて説明する。
本発明にかかる木質テープ14は、図1に示すように、裏面に連続状裏貼りシート4が接合された連続状突板3の表面に、ウレタン系反応型ホットメルト樹脂からなるコーティング層15が形成されてなるものである。
本発明にかかる木質テープ14は、図1に示すように、裏面に連続状裏貼りシート4が接合された連続状突板3の表面に、ウレタン系反応型ホットメルト樹脂からなるコーティング層15が形成されてなるものである。
上記木質テープ14は、総厚が0.25〜0.35mm程度であり、連続状突板3には、天然木からなる厚さ0.3〜0.35mm程度の複数の極薄状突板1(図2参照)をフィンガージョイントによって一列に接続し、その裏面に厚さ0.01〜0.02mm程度の連続状裏貼りシート4を接合した後、表面を研削して厚さ0.2〜0.25mm程度に厚み調整したものが用いられている。また、連続状裏貼りシート4には、パルプ,レーヨン,麻,綿等を主体とする不織紙が用いられている。
一方、コーティング層15の厚みは0.05〜0.1mm程度であり、該コーティング層15の形成に用いられるウレタン系反応型ホットメルト樹脂は、ウレタン系反応型ホットメルト接着剤を、木材表面のコーティングに適するように変成した樹脂組成物であって、加熱溶融した状態で連続状突板3に塗布すると、湿気硬化反応によって強靭で高い柔軟性を有する被膜を短時間で形成し、反応後は再加熱しても元の溶融温度では軟化せず、優れた耐摩耗性,耐引っ掻き性,耐衝撃性,耐汚染性,耐候性を併せ持つものとなる。このウレタン系反応型ホットメルト樹脂としては、例えばホットコーティングHC717(株式会社クライベリットジャパン製)が好適に用いられ得る。
次に、前記コーティング層15を備えた木質テープ14の製造方法について説明する。
連続状突板3の製造工程としては、まず、木工用スライサー又はロータリーレ−スによる木材の切削加工によって得られた厚さ0.3〜0.35mm程度の極薄状突板1を、図2(イ)に示すように、所定の形状に裁断加工する。この整形により得られる極薄状突板1の幅は、100mm 〜300mm 程度となっている。
連続状突板3の製造工程としては、まず、木工用スライサー又はロータリーレ−スによる木材の切削加工によって得られた厚さ0.3〜0.35mm程度の極薄状突板1を、図2(イ)に示すように、所定の形状に裁断加工する。この整形により得られる極薄状突板1の幅は、100mm 〜300mm 程度となっている。
この極薄状突板1の両端の木口部にフィンガージョイント加工を施し、図2(ロ)に示すように、接続しようとする極薄状突板1,1の木口部相互に雌雄の関係をなす鋸歯状のジョイント縁1a,1bを形成する。次いで、該ジョイント縁1a,1bを突き合わせて、その突き合わせ部の上面に、図2(ハ)に示すように、紙質テープ2を貼着して仮止めすることにより、複数の極薄状突板1を一列に接続して連続状突板3を形成する。この連続状突板3を、長尺になるに従って巻き取り、ロール状とする。
前記紙質テープ2は、連続状突板3の裏面に接合される後述の連続状裏貼りシート4によって突き合わせ部の連結が済むまで、該突き合わせ部を仮止めするものであり、連続状突板3と連続状裏貼りシート4とを接合した後の研削工程で除去される。
一方、連続状裏貼りシート4は、パルプ,レーヨン,麻,綿等を主体とする厚さ0.01〜0.02mm程度の比較的薄い不織紙からなる。この不織紙は工業製品であり、材質の特性上、その厚みが均一となっている。この連続状裏貼りシート4は、前記連続状突板3と略同一幅に形成されており、ロール状に巻回されている。
そして、図3に示すように、前後位置に所定間隔で配設された送り出し機5Aと巻取り機6間に連続状裏貼りシート4を掛け渡し、送り出し機5Aに装着したロール状の連続状裏貼りシート4を繰り出しながら巻取り機6によって巻き取ることにより、連続状裏貼りシート4を走行させる。ここで、巻取り機6を巻き取り方向に回転駆動し、送り出し機5Aを適宜の制動状態で従動回転するように回転制御することにより、連続状裏貼りシート4を引張状態で走行させるようにしている。
このように引張状態で走行する連続状裏貼りシート4の上面に、接着剤8(図4参照)を連続的に塗布する。該接着剤8としては、ロールコータ7によって塗布される酢酸ビニル系,ウレタン系,アクリル系の接着剤や、ホットメルト塗布装置17(図5参照)によって塗布される速乾性のある反応型ホットメルト接着剤が用いられる。尚、ロールコータ7はその下部に前後一対の押圧ローラ9b,9bを備えており、該押圧ローラ9b,9bによって連続状裏貼りシート4をロールコータ7のメインローラ9aの周面に面接触させることにより、接着剤8の塗布を良好に行ない得るようにしている。
この接着剤8を塗布した連続状裏貼りシート4を同速で駆動制御されるコンベア10によって搬送するとともに、上方から、送り出し機5Bに装着した前記ロール状の連続状突板3を、図4に拡大して示すように、紙質テープ2の貼着面が上面となるようにして繰り出しながら供給して、該連続状突板3の裏面を前記接着剤8の塗布面に連続的に重ね合わせてフリーローラ11で押圧する。次いでヒータ12で加熱して半乾燥させた後、上下一対のロールプレス13,13で圧締して、連続状突板3を連続状裏貼りシート4に接合し、これを前記巻取り機6によってロール状に巻き取る。尚、接着剤8として反応型ホットメルト接着剤を用いた場合には、速乾性があるため、前記ヒータ12による乾燥処理は不要である。
このように連続状裏貼りシート4が裏貼りされた連続状突板3は、ロール状のまま所定時間放置して養生された後、研削工程に送られ、サンディング処理によってその表面を研削して、紙質テープ2を除去するとともに表面を平滑にし、かつ0.2〜0.25mm程度の所定厚さに調整され、再びロール状に巻取られる。このサンディング処理により、極薄状突板1,1のジョイント縁1a,1bの継ぎ目は殆ど消失して、連続状突板3の表面は、見かけ上連続した一枚板の外観を呈するものとなる。このようにして得られた連続状突板3の表面に、必要に応じて任意の色の染料または顔料を含有する着色剤を塗布して事前着色処理が施される。これにより、連続状突板3を任意の色に着色することができる。
上記各工程を経て得られた、裏面に連続状裏貼りシート4が接合された連続状突板3の表面に、次工程で上述したウレタン系反応型ホットメルト樹脂からなるコーティング層15が形成される。
このコーティング層15の形成工程は、図5に示すように、前後位置に所定間隔で配設された送り出し機20Aと巻取り機21間に、連続状裏貼りシート4が接合された連続状突板3を掛け渡し、送り出し機20Aに装着したロール状の連続状突板3をその表面が上向きとなるようにして繰り出すとともに、巻取り機21によって巻き取ることにより、裏面に連続状裏貼りシート4が接合された連続状突板3を引張状態で走行させる。
そして、このように引張状態で走行する連続状突板3の表面に、ホットメルト塗布装置17によってウレタン系反応型ホットメルト樹脂を連続的に塗布する。ホットメルト塗布装置17の下部には、前後一対の押圧ロッド9c,9cが配設されており、該押圧ロッド9c,9cによって連続状突板3の表面をホットメルト塗布装置17のスリットノズル17’に面接触させることにより、ウレタン系反応型ホットメルト樹脂の塗布を良好に行ない得るようにしている。このウレタン系反応型ホットメルト樹脂は、約140℃の加熱溶融状態で塗布すると、空気中の湿気と反応して即座に硬化を始め、数秒間(約6〜9秒間)で40〜60℃程度の半凝固状態に硬化してコーティング層15が形成される。
このように連続状突板3の表面にウレタン系反応型ホットメルト樹脂を塗布した後、上方から、送り出し機20Bに装着したロール状の剥離シート16を繰り出しながら供給して、図6に拡大して示すように、該剥離シート16を半凝固状態にあるコーティング層15の表面に連続的に重ね合わせて上下一対のロールプレス22,22によって所定圧で挟圧する。これにより、コーティング層15の厚みが均一化されるとともに、該コーティング層15を構成する半凝固状態のウレタン系反応型ホットメルト樹脂の一部が連続状突板3の微細な繊維間の隙間内に押し込まれ、その塗着強度を高めることができる。そして、このようにロールプレス22,22での挟圧によって剥離シート16をコーティング層15の表面に密着した後、これを前記巻取り機21によってロール状に巻き取る。
上記剥離シート16は、後に完全硬化したコーティング層15の表面から剥離可能なシートであり、該剥離シート16としては、耐損傷性及び高い引張強度を備えた材質が望ましく、これには厚さ0.1〜0.3mm程度のポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステル,ナイロン,塩化ビニール等の合成樹脂製シートやシリコン層を備えた離型紙が用いられる。尚、半凝固状態となったウレタン系反応型ホットメルト樹脂の表面は接着力が減衰しているため、剥離性のない合成樹脂製シートであっても使用することができる。そして、このような剥離シート16を半凝固状態にあるコーティング層15の表面に供給することにより、ロールプレス22,22による挟圧時に、コーティング層15がロールプレス22,22に付着することがなく、さらにロール状に巻き取った状態における連続状突板3がコーティング層15によって相互接合する不具合を確実に防止することができる。
また、ロールプレス22,22による挟圧時に剥離シート16と半凝固状態にあるコーティング層15とが圧締されることにより、剥離シート16の平滑度がコーティング層15の表面に転写され、コーティング層15の完全硬化後に剥離シート16を取り除くと、該コーティング層15の表面に剥離シート16の平滑度に応じた艶(光沢)が生じることとなる。従って、平滑度が異なる剥離シート16を選択的に供給することにより、コーティング層15の艶の程度(光沢度)を自在に調整することができる。
このようにしてコーティング層15が形成された連続状突板3は、ロール状のまま所定時間放置して養生され、コーティング層15が完全硬化した後、次工程により剥離シート16が除去される。この剥離シート16の除去工程は、図7に示すように、ロール状の連続状突板3を送り出し機23に装着して巻取り機24Aに掛け渡し、コーティング層15が上向きとなるようにして連続状突板3を繰り出すとともに、フリーローラ25で上方移動を規制するようにして、コーティング層15の表面から剥離シート16を上方に引張して剥離させ、該剥離シート16を巻取り機24Bによってロール状に巻き取るとともに、剥離シート16を剥離した連続状突板3を巻取り機24Aによってロール状に巻き取る。尚、ロール状に巻き取られた剥離シート16は繰り返し使用することができる。
上記工程によってコーティング層15から剥離シート16が除去された連続状突板3は、その後、必要に応じてロール状のままで所定幅にカットされる。これにより、図1に示す木質テープ14が完成する。
かかる構成にあって、連続状突板3の表面に形成されるコーティング層15は、基本的にウレタン系反応型ホットメルト樹脂を塗布するだけで形成し得るので低コスト化が実現される。
また、製造された木質テープ14は、連続状突板3の表面に、ウレタン系反応型ホットメルト樹脂からなるコーティング層15が形成されているので、人工基材に貼着すると美観向上と表面保護作用が得られ、従来の人工基材への貼着後における仕上げ塗装が不要となる。
さらに、ウレタン系反応型ホットメルト樹脂からなるコーティング層15は、連続状突板3の表面に、薄くて強靭で高い柔軟性を有する被膜として形成されるので、木質テープ14を、曲率が大きい人工基材のアール面や角部に貼着してもコーティング層15にクラックが発生することがない。また、薄いコーティング層15のみで被膜が形成されるので、従来のフィルム貼りのものに比して木質テープ14全体の厚みを薄くすることができるとともに、被膜の柔軟性が高いため人工基材への貼着作業が容易であり、凹凸面や角部がある人工基材に対しても正確かつ能率よくその貼着を行うことができる。
また、コーティング層15の形成に先立ち、連続状突板3の表面に、着色剤を塗布して事前着色処理を施すことにより、着色技術が開発されていないウレタン系反応型ホットメルト樹脂をコーティング層15とした木質テープ14を任意に着色することができる。
1 極薄状突板
3 連続状突板
4 連続状裏貼りシート
14 木質テープ
15 コーティング層
16 剥離シート
22 ロールプレス
3 連続状突板
4 連続状裏貼りシート
14 木質テープ
15 コーティング層
16 剥離シート
22 ロールプレス
Claims (5)
- 複数の極薄状突板を一列に接続した連続状突板の裏面に、連続状裏貼りシートを接合してなる木質テープにおいて、
前記連続状突板の表面に、ウレタン系反応型ホットメルト樹脂からなるコーティング層が形成されていることを特徴とする木質テープ。 - 連続状突板の表面に、着色剤を塗布してなる事前着色処理が施され、該事前着色処理面上にウレタン系反応型ホットメルト樹脂からなるコーティング層が形成されていることを特徴とする請求項1記載の木質テープ。
- 複数の極薄状突板を一列に接続した連続状突板の裏面に、連続状裏貼りシートを接合してなる木質テープの製造方法であって、
裏面に連続状裏貼りシートが接合された連続状突板を引張状態で走行させ、その表面にウレタン系反応型ホットメルト樹脂を塗布してコーティング層を形成するとともに、該コーティング層の表面に剥離シートを供給し、ロールプレスによって挟圧する工程を備えたことを特徴とする木質テープの製造方法。 - ウレタン系反応型ホットメルト樹脂からなるコーティング層の表面に、平滑度が異なる剥離シートを選択的に供給することを特徴とする請求項3記載の木質テープの製造方法。
- 連続状突板の表面に、着色剤を塗布してなる事前着色処理を施したことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の木質テープの製造方法。
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