JP3077340B2 - 化粧単板シートの製造方法 - Google Patents
化粧単板シートの製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家具、建具の造作部材
の化粧をする目的で、単板シート、プラスチックシー
ト、紙等をラッピング加工方法により、主に棒状材料を
包むように巻かれ使用されている中で、特に天然木を薄
くスライスして、和紙又は不織布により裏打され、ラッ
ピング加工前に予め着色及び塗装が施された化粧単板シ
ートに関するものである。
の化粧をする目的で、単板シート、プラスチックシー
ト、紙等をラッピング加工方法により、主に棒状材料を
包むように巻かれ使用されている中で、特に天然木を薄
くスライスして、和紙又は不織布により裏打され、ラッ
ピング加工前に予め着色及び塗装が施された化粧単板シ
ートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として天然木単板を、家具、
建具における造作部材の表面化粧に使用する場合、無塗
装で貼った後に工程素地研摩として、単板の表面を研
磨して平滑にし塗装阻害物の除去をする。工程目止め
及び目止め着色として、塗料の浸透やムラを防止し色調
の調整と導管の着色強調をする。工程下塗りとして、
素地に塗料を浸透させ、塗装膜の付着性の向上と中塗
り、上塗り時の塗料浸透を止め発泡を防止する。(但し
中塗りと兼用する場合がある。)工程中塗りとして、
前工程迄で、まだ埋めきれない孔、割れ目、凹部等を埋
め、研磨適性をもつ塗装膜を形成する。工程塗装膜研
磨として、塗料の浸透ムラによる凹凸、木材繊維の毛羽
立ち、等を除去し平滑にする。工程上塗りとして、仕
上げや部分的な修正、等の着色及び塗装が行われてい
た。
建具における造作部材の表面化粧に使用する場合、無塗
装で貼った後に工程素地研摩として、単板の表面を研
磨して平滑にし塗装阻害物の除去をする。工程目止め
及び目止め着色として、塗料の浸透やムラを防止し色調
の調整と導管の着色強調をする。工程下塗りとして、
素地に塗料を浸透させ、塗装膜の付着性の向上と中塗
り、上塗り時の塗料浸透を止め発泡を防止する。(但し
中塗りと兼用する場合がある。)工程中塗りとして、
前工程迄で、まだ埋めきれない孔、割れ目、凹部等を埋
め、研磨適性をもつ塗装膜を形成する。工程塗装膜研
磨として、塗料の浸透ムラによる凹凸、木材繊維の毛羽
立ち、等を除去し平滑にする。工程上塗りとして、仕
上げや部分的な修正、等の着色及び塗装が行われてい
た。
【0003】しかしながら、例えば棒状の材料に天然木
単板を貼った場合、棒状材料の全周又は複数の面に貼
り、更に複雑な曲面形状に貼られたものでは、表面研磨
及び塗装が困難をきわめ生産能率、コストに大きく影響
していた。そこで近年、単板シート状態で裏打ちと表面
の着色、塗装を予め施した化粧単板が製造されている。
この化粧単板をラッピング加工(木質系棒状材料等を包
むように貼り着ける加工方法)した製品は、研磨を必要
とせず塗装回数を減らし、又は無くして生産工程を大き
く合理化したものであった。しかし、これらのラッピン
グ加工前に着色及び塗装された化粧単板は小さい曲面形
状部や凹凸状部を有する棒状材料のラッピング加工適性
に問題が残されていた。
単板を貼った場合、棒状材料の全周又は複数の面に貼
り、更に複雑な曲面形状に貼られたものでは、表面研磨
及び塗装が困難をきわめ生産能率、コストに大きく影響
していた。そこで近年、単板シート状態で裏打ちと表面
の着色、塗装を予め施した化粧単板が製造されている。
この化粧単板をラッピング加工(木質系棒状材料等を包
むように貼り着ける加工方法)した製品は、研磨を必要
とせず塗装回数を減らし、又は無くして生産工程を大き
く合理化したものであった。しかし、これらのラッピン
グ加工前に着色及び塗装された化粧単板は小さい曲面形
状部や凹凸状部を有する棒状材料のラッピング加工適性
に問題が残されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来技術で述べ
たように、化粧単板は、表面塗装により単板中に浸透し
て硬化した塗料と、表面に形成された塗装膜によって単
板を硬くして、曲げ適性が低下して割れ易くなってい
る。このため小さい曲面形状部や凹凸状部分で割れ目、
不連続な曲面、ひび割れ等による化粧単板の断面露出等
の不良を発生させる原因となっていた。即ち、従来技術
で述べた、工程、における下塗り、中塗り工程で単
板中に塗料が浸透して表面の塗装膜と合わさり厚くなっ
て、単板の可撓性が低下する。これらに対し塗料中の合
成樹脂の変更、低分子量合成樹脂の採用、可塑剤の混合
等により単板の可撓性を維持、又は向上させることは可
能ではあるが、完成した製品の品質面、即ち、表面強度
の低下、移行性、樹脂分の体積変化、等の影響が大き
く、変更することができなかった。
たように、化粧単板は、表面塗装により単板中に浸透し
て硬化した塗料と、表面に形成された塗装膜によって単
板を硬くして、曲げ適性が低下して割れ易くなってい
る。このため小さい曲面形状部や凹凸状部分で割れ目、
不連続な曲面、ひび割れ等による化粧単板の断面露出等
の不良を発生させる原因となっていた。即ち、従来技術
で述べた、工程、における下塗り、中塗り工程で単
板中に塗料が浸透して表面の塗装膜と合わさり厚くなっ
て、単板の可撓性が低下する。これらに対し塗料中の合
成樹脂の変更、低分子量合成樹脂の採用、可塑剤の混合
等により単板の可撓性を維持、又は向上させることは可
能ではあるが、完成した製品の品質面、即ち、表面強度
の低下、移行性、樹脂分の体積変化、等の影響が大き
く、変更することができなかった。
【0005】又工程、における中塗り、塗装研磨工
程は、単板の塗装においては欠かせない工程であるが、
繊維の集合体とも言える単板は液状の塗料を塗装するこ
とにより、毛羽立ち、浸透ムラ等が発生し、表面が凹凸
状になり易い、そこで美しい塗装仕上りを得るために、
乾燥、硬化後に研磨可能な中塗り用塗料により塗装膜を
形成して、研磨紙等を用いて研磨していた。しかしなが
ら、研磨適性として要求される硬さと、ラッピング適性
として要求される柔軟性を両立することは困難であり、
塗装膜研磨を必要とする単板の塗装では軟かくすること
はできなかった。そこで本発明は、棒状材料の小さい曲
面形状部や凹凸部分にラッピング加工を施しても、ひび
割れを防止するとともに、塗装膜の研磨工程を必要とし
ないラッピング加工適性を有する化粧単板シートの製造
方法を提供するものである。
程は、単板の塗装においては欠かせない工程であるが、
繊維の集合体とも言える単板は液状の塗料を塗装するこ
とにより、毛羽立ち、浸透ムラ等が発生し、表面が凹凸
状になり易い、そこで美しい塗装仕上りを得るために、
乾燥、硬化後に研磨可能な中塗り用塗料により塗装膜を
形成して、研磨紙等を用いて研磨していた。しかしなが
ら、研磨適性として要求される硬さと、ラッピング適性
として要求される柔軟性を両立することは困難であり、
塗装膜研磨を必要とする単板の塗装では軟かくすること
はできなかった。そこで本発明は、棒状材料の小さい曲
面形状部や凹凸部分にラッピング加工を施しても、ひび
割れを防止するとともに、塗装膜の研磨工程を必要とし
ないラッピング加工適性を有する化粧単板シートの製造
方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、木質棒状材料にラッピング加工するため、
天然木単板上に着色及び塗装を施した化粧単板シートの
製造方法において、プラスチックフィルム等の基材シー
ト上に剥離可能な合成樹脂層と接着剤層を順次形成した
転写紙により、裏打ちを施した天然木単板表面と前記接
着剤層面を合わせ加熱、加圧転写し、その際、加熱によ
り溶融状態になった接着剤層を単板の表層近傍迄浸透さ
せて硬化させ、しかる後、前記天然木単板上に設けた合
成樹脂層上に、紫外線硬化型塗料により塗装を施すこと
を特徴とする化粧単板シートの製造方法である。
するために、木質棒状材料にラッピング加工するため、
天然木単板上に着色及び塗装を施した化粧単板シートの
製造方法において、プラスチックフィルム等の基材シー
ト上に剥離可能な合成樹脂層と接着剤層を順次形成した
転写紙により、裏打ちを施した天然木単板表面と前記接
着剤層面を合わせ加熱、加圧転写し、その際、加熱によ
り溶融状態になった接着剤層を単板の表層近傍迄浸透さ
せて硬化させ、しかる後、前記天然木単板上に設けた合
成樹脂層上に、紫外線硬化型塗料により塗装を施すこと
を特徴とする化粧単板シートの製造方法である。
【0007】又、前記合成樹脂層に印刷による透明乃至
着色透明の木目模様層を施して、天然木単板上に転写形
成する化粧単板シートの製造方法である。
着色透明の木目模様層を施して、天然木単板上に転写形
成する化粧単板シートの製造方法である。
【0008】本発明を図に基づき詳細に説明すると、図
3は本発明の一実施例による転写紙の積層構成を示す断
面図である。転写紙の基材シート(10)としては、プ
ラスチックフィルムや合成紙等を用いることができる。
この基材シート上に剥離性を有する合成樹脂層(11)
と接着剤層(12)を形成して、転写紙(18)とす
る。次に不織布や和紙等により裏打ちされた天然木単板
(21)表面と、転写紙上の接着剤層(12)面を合わ
せ加熱加圧し、基材シート(10)を剥離することによ
り単板(21)上に接着剤層(12)と合成樹脂層(1
1)が転移形成される。この際、加熱により接着剤層は
溶融状態になり単板の表層近傍迄浸透して硬化する(図
1参照)。この単板に浸透した接着剤(12a)と合成
樹脂層(11)により、合成樹脂層上に塗装される塗料
の単板への浸透を防ぐことで、塗装膜層(22)を平滑
に形成することができ、単板塗装での中塗り塗装の塗装
膜研磨を施す必要がなく、即仕上げ塗装をすることがで
きるとともに、化粧単板のラッピング加工適性を改善し
たものである。
3は本発明の一実施例による転写紙の積層構成を示す断
面図である。転写紙の基材シート(10)としては、プ
ラスチックフィルムや合成紙等を用いることができる。
この基材シート上に剥離性を有する合成樹脂層(11)
と接着剤層(12)を形成して、転写紙(18)とす
る。次に不織布や和紙等により裏打ちされた天然木単板
(21)表面と、転写紙上の接着剤層(12)面を合わ
せ加熱加圧し、基材シート(10)を剥離することによ
り単板(21)上に接着剤層(12)と合成樹脂層(1
1)が転移形成される。この際、加熱により接着剤層は
溶融状態になり単板の表層近傍迄浸透して硬化する(図
1参照)。この単板に浸透した接着剤(12a)と合成
樹脂層(11)により、合成樹脂層上に塗装される塗料
の単板への浸透を防ぐことで、塗装膜層(22)を平滑
に形成することができ、単板塗装での中塗り塗装の塗装
膜研磨を施す必要がなく、即仕上げ塗装をすることがで
きるとともに、化粧単板のラッピング加工適性を改善し
たものである。
【0009】又、前記合成樹脂層(11)として、アク
リル樹脂をトルエンで溶解し塗工、乾燥ししたものであ
り、又、紫外線硬化型塗料として、ウレタンアクリルレ
ート樹脂系の樹脂を用いたが、これらについては適宜選
択することができる。
リル樹脂をトルエンで溶解し塗工、乾燥ししたものであ
り、又、紫外線硬化型塗料として、ウレタンアクリルレ
ート樹脂系の樹脂を用いたが、これらについては適宜選
択することができる。
【0010】図2は、本発明の一実施例による木目模様
を施した化粧単板の積層構成を示す断面図である。合成
樹脂層(11)は、プラスチックフィルム等からなる基
材シート(10)との、剥離性を有する透明又は着色透
明又は印刷による木目模様層(15)を合成樹脂層に形
成したもので、単層又は組合わせた多層のいずれでもよ
い。又接着剤層(12)は転写紙の合成樹脂層に予め熱
可塑性接着剤を層として形成しておき、単板への転写の
際加圧と同時に、あるいは直前に加熱しておき接着剤を
溶融させ接着する方法、又は単板と貼合わせる直前に合
成樹脂層上に塗工後接着する方法がありいずれかの方法
を選ぶことができる。
を施した化粧単板の積層構成を示す断面図である。合成
樹脂層(11)は、プラスチックフィルム等からなる基
材シート(10)との、剥離性を有する透明又は着色透
明又は印刷による木目模様層(15)を合成樹脂層に形
成したもので、単層又は組合わせた多層のいずれでもよ
い。又接着剤層(12)は転写紙の合成樹脂層に予め熱
可塑性接着剤を層として形成しておき、単板への転写の
際加圧と同時に、あるいは直前に加熱しておき接着剤を
溶融させ接着する方法、又は単板と貼合わせる直前に合
成樹脂層上に塗工後接着する方法がありいずれかの方法
を選ぶことができる。
【0011】単板(21)は0.15mmから0.25
mm程度の厚さにスライスしたものに裏打ちし、更に表
面を素地研磨して使用する。この単板は枚葉でも、フィ
ンガージョイント加工(単板を鋸刃状に切断し継き合わ
せる加工方法)又はバットジョイント加工(直線上に切
断して継ぎ合わせる加工方法)などで継ぎ、ロール状の
長尺品を使用することも可能である。
mm程度の厚さにスライスしたものに裏打ちし、更に表
面を素地研磨して使用する。この単板は枚葉でも、フィ
ンガージョイント加工(単板を鋸刃状に切断し継き合わ
せる加工方法)又はバットジョイント加工(直線上に切
断して継ぎ合わせる加工方法)などで継ぎ、ロール状の
長尺品を使用することも可能である。
【0012】
【作用】本発明は、プラスチックフィルム等からなる基
材シート上に合成樹脂層、接着剤層を形成した転写紙
を、単板に転写する直前に加熱し接着剤を溶融して貼合
わせることにより、接着剤が単板の表層近傍に浸透して
接着するとともに合成樹脂層により、塗装される中塗り
塗料が単板中に浸透することを防ぐとともに、塗装膜を
平らに形成することができるので、表面の塗装膜研磨を
必要とせずに仕上げ塗装ができる。
材シート上に合成樹脂層、接着剤層を形成した転写紙
を、単板に転写する直前に加熱し接着剤を溶融して貼合
わせることにより、接着剤が単板の表層近傍に浸透して
接着するとともに合成樹脂層により、塗装される中塗り
塗料が単板中に浸透することを防ぐとともに、塗装膜を
平らに形成することができるので、表面の塗装膜研磨を
必要とせずに仕上げ塗装ができる。
【0013】更に塗料の単板への浸透がなくなるので単
板の可撓性の低下を防ぎ、小さい曲面形状部や凹凸部分
へのラッピング加工を行なっても割れ目ができたり、割
れによる化粧板の断面露出等の不良発生を防止すること
ができる。
板の可撓性の低下を防ぎ、小さい曲面形状部や凹凸部分
へのラッピング加工を行なっても割れ目ができたり、割
れによる化粧板の断面露出等の不良発生を防止すること
ができる。
【0014】
【実施例】本発明を実施例に基づき詳細に説明する。ナ
ラ材をスライスして得た0.2mm厚の単板(21)を
用いて、裏面にはビニルウレタン系接着剤により目付量
23g/m2 のポリエステル不織布(20)を裏打ち
し、表面は#180の研磨紙により素地研磨をして平滑
にしたものである。
ラ材をスライスして得た0.2mm厚の単板(21)を
用いて、裏面にはビニルウレタン系接着剤により目付量
23g/m2 のポリエステル不織布(20)を裏打ち
し、表面は#180の研磨紙により素地研磨をして平滑
にしたものである。
【0015】次に、転写紙は厚さ0.025mmの2軸
延伸ポリエステルフィルム上にアクリル樹脂をトルエン
で溶解して塗工、乾燥し、厚さ0.01mm程の剥離性
を有する合成樹脂層(11)を形成した。次に前述の合
成樹脂層上に酢酸エチルに溶解したアクリルポリオール
とイソシアネートを混合した接着剤を乾燥時に0.00
5mm程の厚さになるように塗工し熱風乾燥して転写紙
(15)とした。
延伸ポリエステルフィルム上にアクリル樹脂をトルエン
で溶解して塗工、乾燥し、厚さ0.01mm程の剥離性
を有する合成樹脂層(11)を形成した。次に前述の合
成樹脂層上に酢酸エチルに溶解したアクリルポリオール
とイソシアネートを混合した接着剤を乾燥時に0.00
5mm程の厚さになるように塗工し熱風乾燥して転写紙
(15)とした。
【0016】次に転写方法は、熱風乾燥した直後に、接
着剤層(12)の面を単板(21)表面に重ね、表面温
度100℃の金属ロールとシリコンゴムローラーによ
り、線圧10kgf/cmの圧力で、加熱加圧貼合わせ
た後に、60℃の雰囲気の下で24時間放置して接着剤
を硬化させた。硬化後、転写紙の基材シート(10)を
剥離し、合成樹脂層及び接着剤層の転写を完了した。
着剤層(12)の面を単板(21)表面に重ね、表面温
度100℃の金属ロールとシリコンゴムローラーによ
り、線圧10kgf/cmの圧力で、加熱加圧貼合わせ
た後に、60℃の雰囲気の下で24時間放置して接着剤
を硬化させた。硬化後、転写紙の基材シート(10)を
剥離し、合成樹脂層及び接着剤層の転写を完了した。
【0017】単板に転写された合成樹脂層(11)の上
に半艶消しのウレタンアクリルレート樹脂系の紫外線硬
化型塗料を0.005mm程の厚さに塗工して塗装膜層
(22)を形成した後、紫外線を照射して硬化させ化粧
単板とした。
に半艶消しのウレタンアクリルレート樹脂系の紫外線硬
化型塗料を0.005mm程の厚さに塗工して塗装膜層
(22)を形成した後、紫外線を照射して硬化させ化粧
単板とした。
【0018】<実施例1>前記化粧単板(30)のラッ
ピング加工テストをするため中密度繊維板(ホクシン
(株)製商品名スターウッド)をモールダー加工及び研
磨加工をして、角棒状のラッピング加工用基材を作成。
この基材は90°の直角と半径1mm、2mm、3mm
の角丸(R部分)を持った角棒状の形状とした。この角
棒状の基材に、前記化粧単板をラッピング加工方法によ
り貼合わせた結果は、角丸のない直角(90°)部と半
径1mmの角丸部では、化粧単板が割れて単板の断面が
露出するとともに、角部が一直線(角棒状の基材の長手
方向)にならず、仕上りが不良であったが、半径2m
m、3mmの角丸部では割れずにラッピング加工ができ
た。又、割れていない角丸部では単板を貼り塗装した棒
状物と同様の外観を持った製品が得られた。
ピング加工テストをするため中密度繊維板(ホクシン
(株)製商品名スターウッド)をモールダー加工及び研
磨加工をして、角棒状のラッピング加工用基材を作成。
この基材は90°の直角と半径1mm、2mm、3mm
の角丸(R部分)を持った角棒状の形状とした。この角
棒状の基材に、前記化粧単板をラッピング加工方法によ
り貼合わせた結果は、角丸のない直角(90°)部と半
径1mmの角丸部では、化粧単板が割れて単板の断面が
露出するとともに、角部が一直線(角棒状の基材の長手
方向)にならず、仕上りが不良であったが、半径2m
m、3mmの角丸部では割れずにラッピング加工ができ
た。又、割れていない角丸部では単板を貼り塗装した棒
状物と同様の外観を持った製品が得られた。
【0019】
【発明の効果】本発明による化粧単板は、従来技術に比
べラッピング加工前のシート状の単板に着色、塗装等の
加工を施すため容易に、安価で、安定性を持つ高品質の
化粧単板を得ることができる。又ラッピング加工による
割れが発生しにくく、多様な形状の棒状材にラッピング
加工することができる。
べラッピング加工前のシート状の単板に着色、塗装等の
加工を施すため容易に、安価で、安定性を持つ高品質の
化粧単板を得ることができる。又ラッピング加工による
割れが発生しにくく、多様な形状の棒状材にラッピング
加工することができる。
【0020】又、従来技術では避けて通ることのできな
い中塗り塗装後の塗装膜研磨工程が本発明の化粧単板に
おいては施す必要がない。更に合成樹脂層を着色するこ
とにより、従来の着色工程を省略することも可能であ
り、又、合成樹脂層に印刷による木目模様層を設けるこ
とで特徴のない樹種の単板を他の樹種に見せることも可
能になり意匠的に優れた化粧単板を得ることができる。
い中塗り塗装後の塗装膜研磨工程が本発明の化粧単板に
おいては施す必要がない。更に合成樹脂層を着色するこ
とにより、従来の着色工程を省略することも可能であ
り、又、合成樹脂層に印刷による木目模様層を設けるこ
とで特徴のない樹種の単板を他の樹種に見せることも可
能になり意匠的に優れた化粧単板を得ることができる。
【図1】本発明の一実施例による化粧単板の積層構成を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例による木目模様を施した化粧
単板の積層構成を示す断面図である。
単板の積層構成を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例による転写紙の積層構成を示
す断面図である。
す断面図である。
10 …基体シート 11 …合成樹脂層 12 …接着剤層 12a…単板中に浸透した接着剤 15 …木目模様層 18 …転写紙 20 …不織布(裏打ち紙) 21 …単板 22 …塗装による塗装膜層 30 …化粧単板
Claims (2)
- 【請求項1】木質棒状材料にラッピング加工するため、
天然木単板上に着色及び塗装を施した化粧単板シートの
製造方法において、プラスチックフィルム等の基材シー
ト上に剥離可能な合成樹脂層と接着剤層を順次形成した
転写紙により、裏打ちを施した天然木単板表面と前記接
着剤層面を合わせ加熱、加圧転写し、その際、加熱によ
り溶融状態になった接着剤層を単板の表層近傍迄浸透さ
せて硬化させ、しかる後、前記天然木単板上に設けた合
成樹脂層上に、紫外線硬化型塗料により塗装を施すこと
を特徴とする化粧単板シートの製造方法。 - 【請求項2】前記合成樹脂層に、印刷による透明乃至着
色透明の木目模様層を施すことを特徴とする請求項1に
記載の化粧単板シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03330506A JP3077340B2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 化粧単板シートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03330506A JP3077340B2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 化粧単板シートの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05162247A JPH05162247A (ja) | 1993-06-29 |
JP3077340B2 true JP3077340B2 (ja) | 2000-08-14 |
Family
ID=18233393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03330506A Expired - Fee Related JP3077340B2 (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 化粧単板シートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3077340B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104493940A (zh) * | 2014-11-20 | 2015-04-08 | 德清德沃装饰材料有限公司 | 一种木皮上uv漆的方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100358693B1 (ko) * | 2000-07-08 | 2002-10-30 | 한화종합화학 주식회사 | 천연목재 무늬목 시트 |
JP2024082406A (ja) | 2022-12-08 | 2024-06-20 | Dic株式会社 | 積層体 |
-
1991
- 1991-12-13 JP JP03330506A patent/JP3077340B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104493940A (zh) * | 2014-11-20 | 2015-04-08 | 德清德沃装饰材料有限公司 | 一种木皮上uv漆的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05162247A (ja) | 1993-06-29 |
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