JPH09277376A - 中密度木質繊維板表面化粧用型の製造方法 - Google Patents

中密度木質繊維板表面化粧用型の製造方法

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JPH09277376A
JPH09277376A JP9208796A JP9208796A JPH09277376A JP H09277376 A JPH09277376 A JP H09277376A JP 9208796 A JP9208796 A JP 9208796A JP 9208796 A JP9208796 A JP 9208796A JP H09277376 A JPH09277376 A JP H09277376A
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JP
Japan
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wood
prepreg
mold
resin
wood veneer
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Withdrawn
Application number
JP9208796A
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English (en)
Inventor
Masao Niki
正夫 仁木
Yasuhiro Harada
康裕 原田
Takayo Honda
貴代 本田
Yasushi Oyama
靖 大山
Kei Ito
圭 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】中密度木質繊維板の表面に水性塗料を塗布した
後、加圧して該表面に木目模様をつけるための表面化粧
型を提供する。特に、木材単板からその木目模様を表面
化粧型に簡単に且つ忠実に転写できるようにする。 【解決手段】含浸樹脂として不飽和ポリエステル樹脂又
はエポキシ樹脂を用いたプリプレグを木材単板の表面に
対し、ポバールまたはポリメチルペンテンよりなる離型
用フィルムを介して加熱下で加圧することにより、該プ
リプレグを硬化させるとともに、その加圧面に該木材単
板表面の木目模様を写しとる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は中密度木質繊維板
(以下、MDFという。)の表面に木目模様をつけるた
めの表面化粧用型の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MDFの表面に木目模様を表現する方法
としては、印刷による方法が主流であるが、木目模様を
立体的に形成するために化学的に凹凸をつけたり、エン
ボスロールなどを使用して物理的に凹凸をつけることも
行なわれている。
【0003】この物理的に凹凸をつけるための表面化粧
用型は、木材単板などの木目模様を利用して作られてい
る。すなわち、そのために一般に採用されている方法
は、まず、木材単板からシリコーンゴムや石膏等の軟質
材に木目模様を写しとる、つまりマスター型をとり、次
に、該マスター型から熱硬化性樹脂プリプレグ等を利用
して本型をつくり、該本型からエンボス板を作る、とい
うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記方法で
は、木材単板から本型をつくるために、中間に複数の転
写工程を介在させる必要があって手数が掛かり、しかも
転写が度重なること、並びに中間の転写が軟質材に対す
るものであることのために、単板の細部の木目模様を型
材に再現することは非常に困難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このような
課題に対して、型材料としてある種のプリプレグを用い
且つ離型用フィルムとして最適なものを選定すれば、木
材単板から木目模様を型材料に直接写しとることがで
き、期待する効果が得られることを見出だし、本発明を
完成するに至ったものである。
【0006】すなわち、この出願の発明は、木材単板の
硬度及び耐熱温度からみて、不飽和ポリエステル樹脂を
含浸樹脂とするプリプレグ(SMC)またはエポキシ樹
脂を含浸樹脂とするプリプレグが、その成形時の加圧力
及び加熱温度の観点から、木材単板の木目模様を直接転
写するに最適であることを見出だし、これをMDFの表
面に木目模様を表現するための型材料として採用してい
る。
【0007】そして、木材単板の表面に対して上記のよ
うなプリプレグを加熱下で加圧した後の、得られる型の
離型性が木目模様を細部まで再現するに重要な役割を果
たすことから、離型用フィルムとして、このようなプリ
プレグの成形後の離型性に優れたポバールまたはポリメ
チルペンテン(TPX)のフィルムを採用し、上記プリ
プレグを木材単板の表面に対し当該フィルムを介して加
熱下で加圧するようにしている。
【0008】さらに具体的に説明すると、上記型材料と
してのSMCは、不飽和ポリエステル樹脂を含浸樹脂と
して、これにガラス繊維、充填材、硬化剤、表面状態改
良剤(主として熱可塑性のポリマー)、増粘剤を配合し
てなる成形材料であり、通常は110℃〜160℃、1
0〜30kgf/cm2 、1〜10分の加圧、加熱条件
で成形加工されるものである。またエポキシ樹脂プリプ
レグもガラス繊維に対し、架橋硬化剤を配合したエポキ
シ樹脂に必要により充填剤を加えたものを含浸させた成
形材料であり、通常150℃〜200℃、10〜30k
gf/cm2 、数分〜1時間くらいで成形加工されるも
のである。上記型として使用するときは充填剤として耐
摩耗性の良いアルミナなどの配合されているものが良好
である。
【0009】そして、重要な点は、これらの材料を成形
するときの加圧条件が、常乾程度の水分を含む木材にと
っては丁度木材表面の密度の変化に応じて該木材が圧縮
される圧密化条件に対応しているので、大径導管の模様
に止まらず木材の微細な硬さの変化に対応する凹凸をも
転写される結果となることである。従って、これを型に
用いてMDFの表面に水性塗料を塗布してエンボス加工
を行うと極めて忠実に木材の表面状態を再現できる。
【0010】しかも、水性塗料を塗布したMDFの表面
は水により若干膨潤軟化しているのでエンボスに必要な
圧力も30kgf/cm2 以下と低圧で充分であり、こ
のため、樹脂型であっても充分な繰り返し使用に耐える
ものである。そのうえ、水性塗料に適当なものを選べば
在来の木材塗装に使用されるステインによるワイピング
処理や仕上げ塗装も可能であり、よりリアルな木材表面
の表現方法が可能となるものである。
【0011】
【発明の効果】従って、本発明によれば、含浸樹脂とし
て不飽和ポリエステル樹脂又はエポキシ樹脂を用いたプ
リプレグを木材単板の表面に対し、ポバールまたはポリ
メチルペンテンよりなる離型用フィルムを介して加熱下
で加圧することにより、該プリプレグを硬化させるとと
もに、その加圧面に該木材単板表面の木目模様を写しと
るようにしたから、工程数を削減しながら木材単板の木
目模様を細部に至るまで忠実に再現したMDF専用の表
面化粧用型を簡単に製作することができるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】木材の化粧単板を接着した合板を
母型として、該化粧単板面をサンディングなどの方法で
平滑にし、導管などの中に埋まっているゴミなどを取り
除いてから離型用フィルムを上記単板面に貼る。型材料
としてSMCを採用するときにはポバールフィルムを用
い、エポキシ樹脂プリプレグの場合はTPXを用いるこ
とが好適である。そして、この母型を上記型材料の成形
温度まで予め熱しておいてから、該型材料を上記離型用
フィルムの上に載置し、その材料の成形条件で加熱、加
圧することにより型が得られる。
【0013】得られた型は繰り返し使用に耐えるように
シリコーン離型剤などをしみ込ませ、できれば焼き付け
ておく。木材単板の模様を写し採るための条件としては
140℃〜180℃、10〜30kgf/cm2 、数分
〜60分程度が良く、解圧は可能ならば110℃以下が
好ましい。
【0014】次に上記型を用いたMDF表面の化粧にあ
たっては、該MDFの表面に水性エマルジョン塗料を塗
布するが、エマルジョンとしては酢ビ系、エチレン−酢
ビ系、エチレン−酢ビ−アクリル系、(メタ)アクリル
系、スチレン−(メタ)アクリル系など種々なものを使
用することができる。MDF表面への塗装厚さは30〜
100μm程度で、予備乾燥後、前記の型で加圧、加熱
することによって目的を達することが出来る。この際の
加圧は30kgf/cm2 以下であり、加熱はエマルジ
ョンの成膜温度、塗布量などで決定されるが、通常、室
温から140℃位までである。時間は0.5〜5分で充
分である。
【0015】このようにして得た単色の化粧板は木材に
単色の塗装を行ったのと同じ外観であるが、このものに
ステインを用いワイピング処理を施して仕上げ塗装を行
なうと、木材単板にワイピングを行って仕上げ塗装を行
ったのと全く区別の付けがたい仕上がりとすることがで
きる。以下実施例によりさらに具体的に説明するが、こ
れが本発明の全てを代表するものではない。
【0016】
【実施例】約40cm角の厚さ15mm台板に、厚さ1
mmのナラ材単板を一面に接着し、#240のサンドペ
ーパーで表面を平滑にし、ワイヤーブラシで導管を清掃
したものを母型とした。この母型に離型のためのポバー
ルフィルムを貼り140℃で予熱し、次いで型面積の1
/4に裁断したSMCを仕上がり厚さ3mmになるよう
に積み重ね、10kgf/cm2 で20分間プレスする
ことによってエンボス用型(表面化粧用型)を得た。こ
のエンボス用型にはシリコーン離型剤を染み込ませた。
【0017】厚さ3mm、30cm角のMDFにナラ材
と同色のアクリルエマルジョン塗料を約50μの厚さに
なるように塗布し、室温で60分間乾燥した後に、上記
エンボス用型を用いて120℃、10kgf/cm2
3分間の条件でエンボス加工を行った。出来上がったM
DF化粧板は母型に着色塗装を行ったものと区別の付け
がたいものであった。
【0018】次に上記MDF化粧板に水性ステインを塗
布し、ワイピング後にアクリルウレタン系UV硬化塗料
100重量部に#400アルミナ20重量部を配合した
塗料を15μの厚さに塗布した。このものは、上記母型
に用いたものと同じフリッチのナラ単板貼り合板に同じ
水性ステインを施し、ワイピング後同様の塗装を行った
ものとほとんど区別し難いものであった。
【0019】上記エンボス用型は、200回以上使用し
たが、損傷は見られなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大山 靖 大阪府大阪市北区中之島2丁目3番18号 大建工業株式会社内 (72)発明者 伊藤 圭 大阪府大阪市北区中之島2丁目3番18号 大建工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中密度木質繊維板の表面に水性塗料を塗
    布した後、加圧して該表面に木目模様をつけるための中
    密度木質繊維板表面化粧型の製造方法であって、 含浸樹脂として不飽和ポリエステル樹脂又はエポキシ樹
    脂を用いたプリプレグを木材単板の表面に対し、ポバー
    ルまたはポリメチルペンテンよりなる離型用フィルムを
    介して加熱下で加圧することにより、該プリプレグを硬
    化させるとともに、その加圧面に該木材単板表面の木目
    模様を写しとることを特徴とする中密度木質繊維板表面
    化粧用型の製造方法。
JP9208796A 1996-04-15 1996-04-15 中密度木質繊維板表面化粧用型の製造方法 Withdrawn JPH09277376A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9208796A JPH09277376A (ja) 1996-04-15 1996-04-15 中密度木質繊維板表面化粧用型の製造方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040026154A (ko) * 2002-09-23 2004-03-30 주식회사 한샘 판상재의 무늬인쇄방법
KR100482764B1 (ko) * 2002-04-12 2005-04-14 최한탁 승화열전사 칼라프린트 mdf의 제조방법 및 그 물품
CN113929426A (zh) * 2021-09-30 2022-01-14 深圳朗生坤珑新材料科技有限公司 一种不燃高压积层朗立克板

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