JP2707692B2 - 木質化粧材の表面処理法 - Google Patents

木質化粧材の表面処理法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、木質化粧材の表面処理法に関し、表面の
毛羽立ちを加圧処理することによって倒し、表面を平滑
化するようにするものである。
[従来の技術] 一般に、木質材を研削または切削すると、その表面に
微少な糸状の繊維状物が生じる。この繊維状物は研削等
の後では倒れて表面に沿って寝ており、肉眼ではそれ程
目立つものではないが、この上に塗料を塗布すると繊維
状物が起立し、塗料が繊維状物の周囲に滞ったまま固化
し、毛羽立ちが生じる。
この毛羽立ちを押さえるために、先に本出願人が特許
出願した方法(特願昭60−239889)などがある。これ
は、木質化粧材の表面に樹脂コート層を形成し、樹脂コ
ート層を乾燥させたのち、この樹脂の熱変形温度以上の
温度で熱圧処理を行うものである。
[発明が解決しようとする課題] ところが、この方法にあっては、樹脂の熱変形温度以
上の温度で熱圧処理を行うので、樹脂の流動が生じて、
その結果樹脂コート層の表面にツヤむらや色むら、膜厚
むらなどが生じ易く、均一な樹脂コート層が得られにく
い欠点があった。そしてこれを覆い隠そうとすると、必
然的に上塗り塗装を施さなくてはならなくなる面倒があ
った。またこのように樹脂の熱変形温度以上の温度で熱
圧処理を行うため、熱圧時に熱圧ロール面あるいは熱圧
プレス面に樹脂が付着する不都合が生じ、この不都合を
解消するためには樹脂コート層と熱圧ロール面あるいは
熱圧プレス面との間に離型フィルムを介在させる必要が
あった。このため、熱圧ロール面あるいは熱圧プレス面
の表面状態を木質化粧材表面に転写することが難しく、
例えば微細な凹凸模様を刻印した熱圧ロール面あるいは
鏡面処理を施した熱圧プレス面などを用いて熱圧処理を
行っても、これらの表面状態を正確に転写することがで
きない欠点があった。
[課題を解決するための手段] この発明は、木質化粧板の表面に樹脂コート層を形成
し、この樹脂コート層を乾燥したのち、上記樹脂の熱変
形温度以下の温度で加圧処理を施すことによって、上記
課題を解決するようにした。
[作用] このように樹脂の熱変形温度以下の温度で加圧処理を
施すことによって、樹脂コート層の形成によって生じる
毛羽立ちが押さえられる。また、加圧時に樹脂の流動が
生じないため、木質化粧材の表面にツヤむらや色むら、
膜厚むらなどが生じにくく、従って原則として上塗り塗
装を行う必要がない。また離型フィルムを介在させる必
要がないので、加圧ロール面あるいは加圧プレス面等に
刻印された微細な模様や表面状態(鏡面状態、ツヤ消状
態、エンボス状態など)を正確に転写することが可能で
ある。
以下、図面を参照してこの発明を詳細に説明する。
第1図ないし第4図は、この発明の一例を示す工程図
である。
図中符号1が木質化粧材である。この木質化粧材1
は、概ね板状の芯材1aとその両面に接着剤により接着さ
れた表面化粧材1bとより構成されている。芯材1aには、
高圧処理に耐えうる強度および耐熱性を有する素材が用
いられ、具体的には例えばアルミニウム合金板、ステン
レス鋼板、炭素鋼板などの金属板や、フェノール樹脂や
メラミン樹脂などの熱硬化性樹脂液を含浸した紙を硬化
させたシート、繊維強化プラスチック(FRP)板などが
好適に使用される。その厚さは特に限定されないが、通
常0.1〜2.0mm程度のものが使用される。また表面化粧材
1bには、厚さ0.15〜0.8mm程度の天然木つき板などが用
いられ、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ウレ
タン樹脂、フェノール樹脂、レゾルシノール樹脂、シリ
コーン樹脂、ブチルゴム、アミノ系樹脂などの適宜の接
着剤により、上記芯材1aの両面に接着する。
次に、上記表面化粧材1bの上に樹脂を主成分とする樹
脂組成物を塗布して樹脂コート層2を形成する。樹脂と
しては、ビニル系、アルキド系、アクリル系などの熱可
塑性樹脂系やポリウレタン系、不飽和ポリエステル系、
エポキシ系、熱硬化型アクリル系などの熱硬化性樹脂系
などが適宜使用される。これらの樹脂分は樹脂組成物中
1〜100重量%とされ、着色料、溶剤、各種添加剤など
を含有することができる。この樹脂組成物の塗布量は20
〜200g/m2程度とし、木材組織に充分浸透させるように
する。塗布は刷毛塗りやスポンジロール塗りなどによっ
て行なう。
次いで、樹脂コート層2を乾燥する。乾燥の方法はと
くに限定されず、また乾燥の程度は半乾燥ないし完全乾
燥の状態であればどのような程度でもよい。乾燥後の木
質化粧材は、第2図に示すように、繊維状物が表面化粧
材1bの表面から起立し、その周囲に樹脂が付着し、毛羽
立ち3,3…を呈している。
次に、この木質化粧材の塗装面を加圧処理する。加圧
処理は、塗装面に直接プレスやプレスロールにて加圧す
る方法などが採用できるが、第3図に示したように、高
圧ロール4,4間を走行させて、50kg/cm以上程度の線圧力
の線圧力を与え加圧処理を行うとよく、特にザラツキの
抑えられた表面が得られる点で500kg/cm以上の線圧力を
与えることが好ましい。また加圧時の温度は、上記樹脂
の熱変形温度以下の温度とし、常温でもかまわない。熱
変形温度を越える温度とすると、熱による樹脂の流動が
部分的にあるいは全体に生じてツヤむらや色むら、膜厚
むらなどの原因となるため好ましくない。
この加圧処理の際に、プレス板あるいはロールに表面
エンボス板を用いれば、微細な凹凸面を持つエンボス肌
の表面を有する木質化粧材を得ることができるし、また
ツヤ消し板あるいは鏡面板を用いれば、それぞれツヤ消
しの平滑な肌合い、鏡面仕上げの光沢のある表面平滑な
木質化粧材を得ることができる。
このような方法によれば、表面化粧材表面に現れた毛
羽立ち3,3…を加圧処理で倒して樹脂コート層2内に埋
めて固定することができ、毛羽立ち3,3…のない平滑な
表面の木質化粧材を得ることができる。また加圧処理時
に離型フィルムを介在させる必要がなく、このため加圧
ロール面あるいは加圧プレス面の表面状態(エンボス
面、鏡面、ツヤ消し面など)を正確に転写することがで
きる。また樹脂の熱変形温度以下の温度で加圧処理を行
うので、熱的影響によるツヤむらや厚むらや色むらなど
が生じる懸念がない。
[実施例] (実施例1) 厚さ0.15mmのアルミニウム合金(A5086H19)材にリン
酸処理を施したものの両面に、ウレタン系接着剤により
厚さ0.2mmの天然木つき板を貼り合わせて、木質化粧材
とした。
この木質化粧材の表面にウレタン系着色剤で着色し、
さらにウレタン樹脂(熱変形温度;85℃)を厚さ30μm
となるように塗布し、乾燥させた。
これを、加圧ロール間に入れて、送り速度1m/minの条
件で圧延処理した。圧延処理温度は、上記ウレタン樹脂
の熱変形温度より低い温度とした。この時加圧ロールに
は、ツヤ消し面ロール、鏡面ロール、エンボス面ロール
をそれぞれ用い、またロール線圧力は第1表に記載の圧
力とした。
(実施例2) 実施例1で得られたそれぞれの木質化粧材を用いて、
4連のロールフォーミング装置により幅50mm、長さ1800
mm、曲率半径65mmのブラインド用スラットを作成した。
(比較例1) 実施例1において、加圧処理を160℃に加熱された高
圧ロールを用いて行い、加圧の際にロール面と木質複合
材との間にフッ化ビニル離型フィルムを介在させた以外
は同様にして、木質化粧材を作成した。
(比較例2) 実施例1において樹脂コート層を形成しなかった以外
は同様にして、木質化粧材を作成した。
以上のようにして作成された実施例1および比較例1
〜2の木質化粧材の表面状態を目視により評価した。結
果を第1表に併せて示す。
第1表より明らかなように、本発明の表面処理法に従
って加圧処理を行った実施例1の木質化粧材にあって
は、それぞれ用いた加圧ロールの表面状態に応じて良好
なツヤ消し面、鏡面、エンボス面が得られ、木質化粧材
として好適に使用され得る仕上がりとなった。これに対
し、樹脂の熱変形温度以上の温度で加圧処理を行った比
較例1の木質化粧材では、ロール面の表面状態が転写で
きなかったり、あるいは樹脂コート層を形成することが
できなかったりして、いずれも使用に耐えうるものでは
なかった。また樹脂を塗布せずに加圧処理を行った比較
例2の木質化粧材にあっては、毛羽立ちを充分に押さえ
ることができず、使用に耐えうる木質化粧材を得ること
ができなかった。
また実施例2のブラインド用スラットにあっては、毛
羽立ちのない表面平滑な美観を有しており、木質系のブ
ラインド用スラットとして好適に使用し得るものであっ
た。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明の木質化粧材の表面処
理法は、木質化粧材の表面に樹脂コート層を形成し、こ
の樹脂コート層を乾燥したのち、上記樹脂の熱変形温度
以下の温度で加圧処理を施すものであるので、短時間で
容易に毛羽立ちを除去でき、膜厚、色調などが一定でツ
ヤむらのない均一な表面を有する木質化粧材が得られ
る。また樹脂の熱変形温度以下の温度で加圧処理を行う
ため、離型フィルムの介在を必要とせず、したがって加
圧ロール面あるいは加圧プレス面等の表面状態(ツヤ消
し面、鏡面、エンボス面など)を正確に転写することが
でき、目的に応じた所望の表面を得ることができる利点
を有している。
【図面の簡単な説明】 第1図ないし第4図は、この発明の木質化粧材の表面処
理法の一例を工程順に示す概略断面図である。 1……木質化粧材、2……樹脂コート層、3……毛羽立
ち。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質化粧板の表面に樹脂コート層を形成
    し、この樹脂コート層を乾燥したのち、上記樹脂の熱変
    形温度以下の温度で加圧処理を施すことにより、上記樹
    脂コート層を形成する際に生じる毛羽立ちを押さえるこ
    とを特徴とする木質化粧材の表面処理法。
JP1058463A 1989-03-10 1989-03-10 木質化粧材の表面処理法 Expired - Fee Related JP2707692B2 (ja)

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