JP3610869B2 - 化粧板の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅のドア、扉などの建材等に用いられる化粧板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から建材等の化粧板の表面に合成樹脂フィルムのようなフィルムをラミネートすることは広く行われている。さらに、最近になって、塗装の代わりに合成樹脂フィルムのようなフィルムをラミネートすることも行われるようになってきた。
【0003】
例えば、突き板を貼ったMDFボード等の板材に下地塗装を施し、その上から、従来の上塗り塗装に代わって、着色フィルムをゴムロールにてラミネートすることも行われてきている。そして、このような場合、フィルムのラミネートにて、塗装と同等の外観を得るためには、フィルムを突き板の導管部に追随させなければならず、従って高圧力でラミネートする必要があるため、板厚が2〜5mmと薄い場合は、ラミネートするためのゴムロールのクリアランスを0にしておこなわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来例にあっては、次のような問題がある。
(1)板材の板幅が広い場合、幅方向の反りが大きいため、ラミネートがうまくできない。
(2)板材の厚みが薄いと、板材を連続して投入する際、前の板材に後の板材が乗り上げることがあり、両者が重なった状態でフィルムがラミネートされるという問題がある。
(3)上記(2)の問題を解決するためには、順次送る板材の間を広くとることも考えられるが、フィルムのロスが増える、接着剤をフィルム側に塗工できない(下ロールに付着するため)といった別の問題が発生する。
【0005】
本発明は叙述の点に鑑みてなされたものであって、板材の反りが矯正されると共に接続テープで接続して連続化された状態でフィルムがラミネートされるために外観よく且つ生産性よく化粧板を製造できる化粧板の製造方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の請求項1の化粧板の製造方法は、薄厚の板材1の表面にフィルム2をラミネートして化粧板3を製造する際、順次送られる板材1をガイド4に通して板材1の反りを矯正すると共に反りを矯正した状態で送り方向の前後の板材1の端縁同士を突き合わせて前後の板材1同士を接続テープ5で接続し、接続テープ5で接続した板材1の表面に連続的にフィルム2をラミネートすることを特徴とする。上記のように板材1をガイド4に通すことにより板材1を矯正してフィルム2をラミネートできるために外観よくフィルム2をラミネートでき、しかも送り方向の前後の板材1の端縁同士を突き合わせて前後の板材1同士を接続テープ5で接続した状態でフィルム2をラミネートするために板材1が重なった状態でフィルム2がラミネートされる弊害を防止できると共にフィルム2のロスをなくすことができ、外観良く且つ生産性良く化粧板3を製造できる。
【0007】
また本発明の請求項2の化粧板の製造方法は、請求項1において、接続テープ5の基材5aはPET6またはPET6と紙7とが複合されたもの、また繊維で補強されたものから成ることを特徴とする。接続テープ5の基材5aは強度が大きくて伸びにくいもので形成され、接続テープ5が途中に切れたり延びたりしなくてフィルム2を一層スムーズにラミネートできる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1はフィルムのラミネート工程全体を示すものである。この工程の始端には板材1の投入機8を配置してあり、投入機8から投入した板材1をローラコンベアのような送りコンベア9に供給することができるようになっている。この送りコンベア9は投入機8と終端の化粧板3を積載する積載機10との間に複数台配置されている。送りコンベア9で板材1を送る途中には板材1を加熱する加熱ゾーン11やラミネータ12を配置してある。投入機8から投入する板材1は例えばMDFボードの表面に突き板を積層一体化したものである。
【0009】
投入機8の近傍で送りコンベア9には板材1を矯正するようにガイドするガイド4を設けてある。かかるガイド4は図2に示すように送りコンベア9の送り方向と直交する方向である幅方向の両側に配置され、板材1の両側の端縁をガイドするものである。投入機8から送りコンベア9に投入された板材1を通過することで反りが矯正されてフラットな状態となる。
【0010】
この反りを矯正するガイド4のある部分の下方には接続テープ5を貼るテープ貼着装置13を配置してあり、テープ貼着装置13から供給した接続テープ5で板材1を接続することができるようになっている。つまり、ガイド4でガイドされて板材1が矯正されて送られるが、送り方向の前後に位置する板材1の端縁同士が突き合わされ、これらの間に図4に示すように接続テープ5が貼られて接続される。この接続テープ5は貼られるのは板材1の裏面側である。またテープ貼着機13には接続テープ5を切断するカッターを有しており、接続テープ5を貼着して適宜の長さで切断できるようになっている。この接続テープ5は途中で切れたり、伸びたり、剥がれたりしないように、基材5aの強度が大きく、伸びにくいものであり、粘着剤14はゴム系のものである。この基材5aとしては、PET(ポリエチレンテレフタレート)、図5に示すようなPET6と紙7の複合体、樹脂を繊維で補強したもの等がある。
【0011】
上記のようにガイド4で反りを矯正し、接続テープ5で接続した板材1が送りコンベア9で送られ、加熱ゾーン11に板材1を通過させることにより板材1が加熱され、この加熱された板材1がラミネータ12に送られ、ラミネータ12にてフィルム2がラミネートされる。このラミネータ12は図6に示すようにロール状にフィルム2を巻いたフィルム供給部18から供給されたフィルム2を上加熱加圧ロール16と板材1の表面との間に連続的に供給し、複数個の上加熱加圧ロール16と複数個の下加熱加圧ロール17で加圧してラミネートして化粧板3が形成されるようになっている。上記上加熱加圧ロール16及び下加熱加圧ロール17はシリコンゴムロールである。ラミネートするフィルム2の基材は例えばポリプロピレンフィルムであり、図7に示すようにポリプロピレン層2aの上に艶消し層2bを設け、ポリプロピレン層2aの下に着色層2cを積層し、着色層2cの下にホットメルト系接着剤2dを積層してある。上記のようにフィルム2をラミネートして化粧板3を形成した後、フィルム2が適宜切断されて化粧板3が積載機10に積載される。
【0012】
上記のようにフィルム2をラミネートして化粧板3が形成されるが、板材1をガイド4に通すことにより板材1を矯正してフィルム2をラミネートできるために外観よくフィルム2をラミネートでき、しかも送り方向の前後の板材1の端縁同士を突き合わせて前後の板材1同士を接続テープ5で接続した状態でフィルム2をラミネートするために板材が重なった状態でフィルム2がラミネートされる弊害を防止できると共にフィルム2のロスをなくすことができ、外観良く且つ生産性よく化粧板3を製造できる。
【0013】
以下本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。
【0014】
【実施例】
(1)厚さが2.5mmで、幅が1200mmで、長さが2400mmのMDFボードの表面に厚さ0.25mmの突き板を積層し、圧締して一体化することにより突き板貼りの板材1を形成した。このとき接着剤としてはコニシ(株)製のCH81を用い、塗布量100g/m2の割合で塗布した。圧締するときの圧締温度は100℃で、圧締圧力は686466Pa(7kg/cm2)で、圧締時間は1分間であった。
(2)上記(1)で形成した突き板貼りの板材1の表面を研磨し、さらに厚さ2.7mmにした後、着色剤を塗布し、ワイピングした。このとき、着色剤としてはサンユーペイント(株)製のオパーコステイン994−2を用い、塗布量50g/m2の割合で塗布した。このように処理した板材1は幅aが1200mmで、長さbが2400mmで、厚さcは2.7mmであった。
(3)上記(2)で作製した板材1に図1のような工程でフィルム2をラミネートする際、投入機8から送りコンベア9に投入し、投入機8の近傍に設けたガイド4にて反りを矯正し、図3のようなテープ貼着機13にて接続テープ5を裏面側に貼ることで前後の板材1の端縁同士を接続し、順次板材1を送り出した。このとき用いた接続テープ5は図5に示すような構造で、厚さ100μmのPET6と厚さ100μmの紙7とを複合し、紙7に10μmの厚さのゴム系粘着剤14を塗布したものである。
(4)上記のように接続テープ5で接続した板材1を搬送し、加熱ゾーン11にて80〜90℃に加熱し、図6に示すようにラミネータ12にてラミネートして化粧板3を得た。ラミネートするフィルム2はポリプロピレンフィルムであり、図7に示すような層構成になっている。ラミネータ12の上加熱加圧ロール16と下加熱加圧ロール17は、シリコンゴムロールであり、径は250mmφ、ゴム硬度は50°、ゴム厚は10mmである。この上加熱加圧ロール16と下加熱加圧ロール17で加熱加圧する条件は、温度が130℃で、圧力は980665Pa(10kg/cm2)である。
(5)このようにして得られた化粧板3は、板材1の反りが解消されているため、貼り皺がなく美しい仕上がりとなった。さらに連続してラミネートが可能なため、生産性よく、フィルム2のロスもなくなった。
【0015】
【発明の効果】
本発明は叙述の如く薄厚の板材の表面にフィルムをラミネートして化粧板を製造する際、順次送られる板材をガイドに通して板材の反りを矯正すると共に反りを矯正した状態で送り方向の前後の板材の端縁同士を突き合わせて前後の板材同士を接続テープで接続し、接続テープで接続した板材の表面に連続的にフィルムをラミネートするものであって、上記のように板材をガイドに通すことにより板材を矯正してフィルムをラミネートできるために外観よくフィルムをラミネートできできるものであり、しかも送り方向の前後の板材の端縁同士を突き合わせて前後の板材同士を接続テープで接続した状態でフィルムをラミネートするために板材が重なった状態でフィルムがラミネートされる弊害を防止できると共にフィルムのロスをなくすことができるものであり、従って、外観良く且つ生産性良く化粧板を製造できるものである。
【0016】
また本発明の請求項2の発明は、請求項1において、接続テープの基材はPETまたはPETと紙とが複合されたもの、また繊維で補強されたものからなるので、接続テープの基材は強度が大きくて伸びにくいもので形成され、接続テープが途中に切れたり延びたりしなくてフィルムを一層スムーズにラミネートできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造工程を示す概略正面図である。
【図2】同上の板材をガイドする部分を示し(a)は正面から見た断面図、(b)は側面から見た断面図である。
【図3】同上の板材を接続する部分の構造を示す正面から見た断面図である。
【図4】同上の板材を接続テープで接続した状態の裏面図である。
【図5】同上の接続テープの構造を示す拡大断面図である。
【図6】同上のフィルムをラミネートする部分の構造を示す拡大断面図である。
【図7】同上のフィルムの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 板材
2 フィルム
3 化粧板
4 ガイド
5 接続テープ
5a 基材
6 PET
7 紙
Claims (2)
- 薄厚の板材の表面にフィルムをラミネートして化粧板を製造する際、順次送られる板材をガイドに通して板材の反りを矯正すると共に反りを矯正した状態で送り方向の前後の板材の端縁同士を突き合わせて前後の板材同士を接続テープで接続し、接続テープで接続した板材の表面に連続的にフィルムをラミネートすることを特徴とする化粧板の製造方法。
- 接続テープの基材はPETまたはPETと紙とが複合されたもの、また繊維で補強されたものから成ることを特徴とする請求項1記載の化粧板の製造方法。
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