JP7228437B2 - ラッピング化粧板 - Google Patents
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Description
図1は本発明の実施形態1に係るラッピング化粧板Aを示し、この化粧板Aは例えば床材等として使用される。
ラッピング化粧板Aは、長方形状の板状の基材10と、この基材10の表面11から周囲側面12,12,13,13に亘って接着剤を介して接着一体化されたシートからなる化粧シート層20とを備えている。
上記基材10は、合板に中密度繊維板(MDF)等を積層することによって長方形状の板状に構成されている。なお、基材10は、例えば、パーティクルボードやハードボード等のその他の木質材料、大建工業(株)製の商品名「ダイライト」等の無機質系板材等、通常に建材として用いられる板状の材料が用いられ、例えば厚み15mm、幅303mm、長さ1818mmの長方形状の板材からなる。
化粧シート層20は、基材10の表面11(縦溝14を含む)、長辺側面12,12及び短辺側面13,13(長辺面取り面16及び短辺面取り面17を含む)を一体的に覆うと共に接着剤によって接着されたシートによって形成されている。なお、接着剤としては、例えば、湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト接着剤(PURホットメルト接着剤)が用いられている。このように、湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト接着剤を用いることで、基材10に対しシートを容易にラッピングして接着することができる。なお、湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト接着剤以外の接着剤を用いることもできる。
次に、上記ラッピング化粧板Aの製造方法について説明する。この製造方法は、(1)切削加工工程、(2)被膜層形成工程、(3)接着剤塗布工程、(4)シート表面接着工程、(5)第1シート接着工程、(6)第1シート切断工程、(7)第2シート切断工程、(8)第2シート接着工程、(9)第3シート接着工程、(10)余剰部クランプ工程、(11)余剰部切除工程、及び(12)角部成形工程を有する。なお、以下で説明する工程の順序は、一例にすぎず、本発明に係る製造方法はこれに限られない。
まず、基材10に切削加工が施される。切削加工は、実加工と面取り加工と溝加工とを有する。実加工と面取り加工とは同時に行ってもよく、順番に行ってもよい。
実加工工程では、基材10の周囲側面を切欠いて、長辺側面12,12及び短辺側面13,13に雌実18と雄実19とをそれぞれ加工する。
面取り加工工程では、基材10の表面11と各長辺側面12との間に、角部を斜めに角部を斜め(又は円弧状)に切り欠いて長辺面取り面16を形成する。長辺面取り面16は、基材10の表面11と各長辺側面12との間の角部を、基材10の長辺方向の一端から他端に亘って切り欠くことによって形成される。
溝加工工程では、基材10の表面11の短辺方向の中央に長辺方向の一端(一方の短辺側面13)から他端(他方の短辺側面13)に亘って長辺方向に延びる断面V字形状の縦溝14を形成する。縦溝14は、基材10の表面11の短辺方向の中央部を、基材10の長辺方向の一端から他端に亘って断面V字形状に削ることによって形成される。
被膜層形成工程では、切削加工工程において形成された縦溝14及び横溝15の内面に塗料を塗布して縦溝14及び横溝15の内面に被膜層50を形成する。
接着剤塗布工程では、シートの裏面に接着剤(湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト接着剤)を塗布する。なお、接着剤は、シートの裏面に塗布するのに代えて、基材10の表面11(縦溝14及び横溝15を含む)及び周囲側面12,12,13,13(長辺面取り面16及び短辺面取り面17を含む)に塗布してもよい。
シート表面接着工程では、上記シートを基材10の表面11に接着剤で接着する。このとき、シートと基材10とを短辺方向に正確に位置合わせして接着する。この動作により、基材10の表面11上に、化粧シート層20の表面シート層21が構成される。
第1シート接着工程では、上記シートの短辺方向の両側の周縁部を折り曲げて基材10の長辺面取り面16及び長辺側面12,12における雌実18の凹溝18aよりも表側の部分及び雄実19の凸条部19aよりも表側の部分に加圧しかつ接着剤を固化させて接着する。
第1シート切断工程では、シートの周縁部のうち、基材10において互いに長辺方向に対向する短辺側面13,13の2辺に対応する部分を、この部分が基材10の短辺側面13,13に折り曲げられたときに、雌実18の凹溝18a及び雄実19の凸条部19aに到達しない所定長さになるように切断する。この切断は、例えば基材10の先端をセンサーで検知し、連続搬送される基材10の全長に応じて上記所定長さで切断する。
第2シート切断工程(切り込み工程)では、シート表面接着工程によって基材10の表面11に接着しなかったシートの縦溝14及び横溝15の上方に位置する部分に切り込みを入れる。具体的には、シートの縦溝14に対応する部分にシートの長辺方向の一端から他端に至る切り込みを形成し、シートを二等分する。また、シートの横溝15に対応する部分には、横溝15の中心線(断面V字の底)に沿って切り込みを形成する。
第2シート接着工程では、シートの縦溝14の上方に位置する部分を折り曲げて縦溝14の内面に加圧しかつ接着剤を固化させて接着する。また、第2シート接着工程では、シートの横溝15の上方に位置する部分を折り曲げて横溝15の内面に加圧しかつ接着剤を固化させて接着する。
第3シート接着工程では、シート切断工程で切断されたシートの長辺方向の両側の周縁部を折り曲げて基材10の短辺面取り面17及び短辺側面13,13における雌実18の凹溝18aよりも表側の部分及び雄実19の凸条部19aよりも表側の部分に加圧しかつ接着剤を固化させて接着する。
余剰部クランプ工程では、基材10の隣接する2辺の隅角部に形成された化粧シート層20の食み出し部(両余剰部分)をクランプして挟圧することで、その食み出し部を化粧シート層20の2辺の長辺側シート層22と短辺側シート層23が裏面同士を重ね合わせた状態となるように成形する。例えば、基材10の4つの隅角部において、各食み出し部が隣接する2辺に対して135°の角度をなす方向に向くように、各食み出し部を成形する。
余剰部切除工程では、上記シートの各食み出し部を、基材10の間際部分で切除する。これにより、化粧シート層20の長辺側シート層22と短辺側シート層23の両余剰部分は、重なった状態で同時に切除され、切除部26が形成される。
角部成形工程では、上記各切除部26を加熱により軟化させて基材10外面に沿うように馴染ませる。この工程では、例えば、加熱プレートを切除部26に押し当てて加熱することで、切除部26を溶融状態として基材10外面に沿うように馴染ませる。なお、この角部成形工程では、各切除部26(化粧シート層20)が部分的に溶融してその切断面同士が熱融着する程度まで加熱してもよい。
次に、ラッピング化粧板Aの設置態様について説明する。なお、本実施形態1では、一例として、複数のラッピング化粧板Aを床下地材の上に設置して床の化粧材とする場合について説明する。
上記実施形態1によれば、基材10の表面11に少なくとも1本の縦溝14を形成し、基材10の表面11を縦溝14によって複数の表面部11a,11bに区画している。また、基材10の長辺側面12と表面11との間に、一端から他端に亘る長辺面取り面16を形成している。そのため、複数のラッピング化粧板Aを縦横に並べて接合する際に、ラッピング化粧板Aの長辺接合部分には、互いの長辺面取り面16によって縦溝14に平行な縦溝31が形成される。これにより、複数のラッピング化粧板Aで床や壁を形成する際に、複数のラッピング化粧板Aの長辺接合部分に生じる隙間や段差が目立たなくなり、意匠性が高まる。また、このようなラッピング化粧板Aによれば、基材10の表面11に長辺どうしの継ぎ目のように見える縦溝14を形成して複数のラッピング化粧板Aが接合されたように構成することにより、複数のラッピング化粧板Aを接合して床や壁等を形成する際に、ラッピング化粧板Aの施工枚数を低減でき、施工工数を低減することができる。
上記実施形態1では、基材10の複数の表面部11a,11bのうちの短辺面取り面17が形成された第1表面部11aにも、横溝15が形成されていたが、本発明に係るラッピング化粧板Aは、第1表面部11aに横溝15が形成されないものであってもよい。
11 表面
11a 第1表面部(表面部)
11b 第2表面部(表面部)
12 長辺側面
13 短辺側面
14 縦溝
15 横溝
16 長辺面取り面
17 短辺面取り面
20 化粧シート層
21 表面シート層
22 長辺側シート層
23 短辺側シート層
24 縦溝シート層
25 横溝シート層
Claims (3)
- 長方形状の板状の基材と、該基材の表面から周囲側面に亘って接着一体化されたシートからなる化粧シート層とを備えたラッピング化粧板であって、
上記基材の表面は、該基材の表面において長辺方向に延びる少なくとも1本の縦溝によって複数の表面部に区画され、
上記基材の長辺側面と上記基材の表面との間には、該基材の長辺方向の一端から他端に亘って上記基材の長辺側面及び表面に対して傾斜する傾斜面からなる長辺面取り面が形成され、
上記基材の短辺側面と少なくとも1つの上記表面部との間には、上記基材の短辺側面及び上記表面部に対して傾斜する傾斜面からなる短辺面取り面が形成され、
上記複数の表面部のうちの上記短辺面取り面が形成された第1表面部以外の第2表面部には、上記基材の短辺方向に延びる少なくとも1本の横溝が形成され、
上記複数の表面部は、
上記基材の短辺方向の一端側が上記第2表面部となり、
上記第1表面部が必ず上記第2表面部に隣接するように構成され、
上記化粧シート層は、
上記基材の表面に接着された上記シートからなる表面シート層と、
上記縦溝内面に接着された上記シートからなる縦溝シート層と、
上記横溝内面に接着された上記シートからなる横溝シート層と、
上記長辺面取り面と上記長辺側面に接着された上記シートからなる長辺側シート層と、
上記短辺面取り面と上記短辺側面に接着された上記シートからなる短辺側シート層とを有し、
上記縦溝内面は、塗料からなる被膜層で覆われ、
上記縦溝シート層は、上記縦溝に対応する部分において上記シートの長辺方向の一端から他端まで延びる切り込みによって2つに分割され、上記被膜層で覆われた上記縦溝内面に接着されている
ことを特徴とするラッピング化粧板。 - 請求項1において、
上記第1表面部には、上記基材の短辺方向に延びる少なくとも1本の横溝が形成され、
隣接する2つの上記表面部において、上記横溝は、互いに異なる位置に形成されている
ことを特徴とするラッピング化粧板。 - 請求項2において、
上記基材の短辺方向の一端側と他端側とに区画された2つの上記表面部において、上記横溝は、互いに異なる位置に形成されている
ことを特徴とするラッピング化粧板。
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