JP2020159081A - ラッピング化粧板 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物の床面や壁面を少ない施工工数で継ぎ目を目立たせることなく施工可能なラッピング化粧板を提供する。【解決手段】ラッピング化粧板Aの基材10の表面11を、少なくとも1本の縦溝14によって複数の表面部11a,11bに区画する。基材10の長辺側面12,12側では、該長辺側面12,12と表面11との間に長辺方向の一端から他端に亘って長辺面取り面16を形成する。基材10の短辺側面13,13側では、該短辺側面13,13と第1表面部11aとの間に短辺面取り面17を形成し、第2表面部11bには少なくとも1本の横溝15を形成する。複数の表面部11a,11bを、基材10の短辺方向の一端側が第2表面部11bとなり、第1表面部11aが必ず第2表面部11bに隣接するように構成する。【選択図】図5

Description

本発明は、板状の基材の化粧面にシートを一体的に接着したラッピング化粧板に関するものである。
従来、基材の化粧面をシートでラッピングしたラッピング化粧板が床材等として用いられている(例えば、下記の特許文献1を参照)。
特許文献1に記載のラッピング化粧板では、基材の表面と各側面との間の各角部に面取り加工が施されている。上記ラッピング化粧板では、このように面取り加工を施すことにより、該ラッピング化粧板を縦横方向に複数並べて接合した際に、接合部分に断面V字形状の溝が形成されるようにして接合部分に生じる隙間や段差が目立たないようにしている。
また、上記ラッピング化粧板では、従来よりも幅広の基材を用い、基材の表面の幅方向の中央に長辺方向に延びる化粧溝(縦溝)を形成することにより、1枚の化粧板で2枚の化粧板が接合されたように見せかけている。上記ラッピング化粧板では、このように幅広の基材を用いて2枚の化粧板が接合されたように見せかけることにより、ラッピング化粧板を床や壁等の化粧材として施工する際に、従来のラッピング化粧板よりも少ない枚数で広い面積を施工することができる。そのため、上記ラッピング化粧板によれば、従来よりも施工工数を低減することができ、床や壁を容易に仕上げることができる。
特開2015−48693号公報
しかしながら、上記ラッピング化粧板では、化粧溝(縦溝)を形成することにより、化粧板の短辺どうしの接合部分に面取り面によって形成される横溝が、縦溝の両側に亘るため、2枚の化粧板が同じ位置で接合されているように見えてしまう。つまり、上記ラッピング化粧板では、化粧溝(縦溝)が形成された幅広の基材を用いることにより、床や壁等を施工する際に施工工数を低減することはできるものの、化粧溝(縦溝)によって短辺どうしの継ぎ目が目立って各ラッピング化粧板の矩形の外形状が露わになり、美観を損なう結果となっていた。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、建物の床や壁を少ない施工工数で継ぎ目を目立たせることなく施工可能なラッピング化粧板を提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、基材の表面に少なくとも1本の縦溝が形成されたラッピング化粧板において、基材の長辺側面と表面との間には、長辺方向の一端から他端に亘る面取り面を形成する一方、基材の短辺側面と表面との間には、縦溝によって区画された複数の表面部の一部にのみ面取り面を形成し、面取り面が形成された表面部には必ず面取り面が形成されない表面部を隣接させ、面取り面が縦溝を跨がって形成されないようにした。
具体的には、第1の発明のラッピング化粧板は、長方形状の板状の基材と、該基材の表面から周囲側面に亘って接着一体化されたシートからなる化粧シート層とを備えたラッピング化粧板であって、上記基材の表面は、該基材の表面において長辺方向に延びる少なくとも1本の縦溝によって複数の表面部に区画され、上記基材の長辺側面と上記基材の表面との間には、該基材の長辺方向の一端から他端に亘って上記基材の長辺側面及び表面に対して傾斜する傾斜面からなる長辺面取り面が形成され、上記基材の短辺側面と少なくとも1つの上記表面部との間には、上記基材の短辺側面及び上記表面部に対して傾斜する傾斜面からなる短辺面取り面が形成され、上記複数の表面部のうちの上記短辺面取り面が形成された第1表面部以外の第2表面部には、上記基材の短辺方向に延びる少なくとも1本の横溝が形成され、上記複数の表面部は、上記基材の短辺方向の一端側が上記第2表面部となり、上記第1表面部が必ず上記第2表面部に隣接するように構成されていることを特徴とする。
第1の発明では、基材の表面に少なくとも1本の縦溝を形成し、基材の表面を縦溝によって複数の表面部に区画している。また、基材の長辺側面と表面との間に、一端から他端に亘る長辺面取り面を形成している。そのため、複数のラッピング化粧板を縦横に並べて接合する際に、ラッピング化粧板の長辺接合部分には、互いの長辺面取り面によって縦溝に平行な溝が形成される。これにより、複数のラッピング化粧板で床や壁を形成する際に、複数のラッピング化粧板の長辺接合部分に生じる隙間や段差が目立たなくなり、意匠性が高まる。また、このようなラッピング化粧板によれば、基材の表面に長辺どうしの継ぎ目のように見える縦溝を形成して複数のラッピング化粧板が接合されたように構成することにより、複数のラッピング化粧板を接合して床や壁等を形成する際に、ラッピング化粧板の施工枚数を低減でき、施工工数を低減することができる。
また、第1の発明では、基材の短辺側面と表面との間においては、複数の表面部のうちの一部の第1表面部と短辺側面との間にのみ短辺面取り面を形成し、該第1表面部に必ず短辺面取り面のない第2表面部を隣接させている。そのため、複数のラッピング化粧板を縦横に並べて接合する際に、ラッピング化粧板の短辺接合部分のうち、第1表面部に対応する部分には、互いの短辺面取り面によって横溝に平行な溝が形成され、該第1表面部に隣接する第2表面部に対応する部分には、横溝に平行な溝は形成されず、第2表面部同士が突き合わされる。つまり、ラッピング化粧板の短辺接合部分には、互いの短辺面取り面によって横溝に平行な溝が縦溝を跨ぐことなく形成される。また、複数の表面部の基材の短辺方向の一端側を、短辺面取り面を形成しない第2表面部とすることにより、短辺方向に並ぶ2つのラッピング化粧板間で隣接する表面部間においても、短辺面取り面によって形成される横溝に平行な溝が連続して形成されない。これにより、複数のラッピング化粧板の短辺接合部分が目立たなくなる。
以上により、第1の発明によれば、建物の床や壁を少ない施工工数で継ぎ目を目立たせることなく施工可能なラッピング化粧板を提供することができる。
第2の発明は、第1の発明において、上記化粧シート層は、上記基材の表面に接着された上記シートからなる表面シート層と、上記縦溝内面に接着された上記シートからなる縦溝シート層と、上記横溝内面に接着された上記シートからなる横溝シート層と、上記長辺面取り面と上記長辺側面に接着された上記シートからなる長辺側シート層と、上記短辺面取り面と上記短辺側面に接着された上記シートからなる短辺側シート層とを有していることを特徴とする。
ところで、化粧シート層のうち、ラッピング化粧板の化粧面とならない基材の周囲側面に形成された部分は、ラッピング化粧板の美観には直接寄与しない。そのため、化粧シート層を基材の周囲側面に形成せずにシートの使用量を減らすことも考えられる。しかしながら、ラッピング化粧板の化粧面のみに化粧シート層を形成すると、ラッピング化粧板の短辺接合部分のうち第2表面部が突き合わされた部分では、シートの外縁も基材の表面上で突き合わされる。そのため、施工時に長辺方向に接合される2枚のラッピング化粧板に僅かでも段差が生じている場合には、シートの突き合わせ部分にも段差が生じ、シートが引っかかり易くなり、剥がれ易くなる。
そこで、第2の発明では、ラッピング化粧板において化粧面となる表面、縦溝内面、横溝内面、長辺面取り面、短辺面取り面だけでなく、化粧面から周囲側面(長辺側面及び短辺側面)までシートを延ばして接着して化粧シート層を形成している。このように、ラッピング化粧板の意匠性に寄与する化粧面にのみ化粧シート層を形成するのではなく、化粧面から周囲側面(長辺側面及び短辺側面)までシートを延ばして接着することにより、ラッピング化粧板の施工時に僅かな段差が生じても、シートの外縁が基材の周囲側面に位置するため、シートがひっかかることがなく、剥がれない。これにより、ラッピング化粧板の劣化を防止することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、上記第1表面部には、上記基材の短辺方向に延びる少なくとも1本の横溝が形成され、隣接する2つの上記表面部において、上記横溝は、互いに異なる位置に形成されていることを特徴とする。
第3の発明では、第1表面部にも横溝が形成されている。また、複数の表面部の隣接する2つの表面部において横溝が繋がることがないように、隣接する2つの表面部において横溝を互いに異なる位置に形成している。これにより、複数のラッピング化粧板の意匠性が向上する。
第4の発明は、第3の発明において、上記基材の短辺方向の一端側と他端側とに区画された2つの上記表面部において、上記横溝は、互いに異なる位置に形成されていることを特徴とする。
第4の発明では、基材の短辺方向の一端側と他端側とに区画された2つの表面部において、横溝を互いに異なる位置に形成することとしている。これにより、同じラッピング化粧板を基材の短辺方向に接合した際に、短辺方向に並ぶ2つのラッピング化粧板間で隣接する表面部間においても、横溝が連続して形成されない。よって、複数のラッピング化粧板を縦横に接合することによって形成される床や壁等の意匠性が向上する。
以上説明したように、本発明のラッピング化粧板によると、基材の表面に少なくとも1本の縦溝が形成されたラッピング化粧板において、基材の長辺側面と表面との間には、長辺方向の一端から他端に亘る面取り面を形成する一方、基材の短辺側面と表面との間には、縦溝によって区画された複数の表面部の一部にのみ面取り面を形成し、面取り面が形成された表面部には必ず面取り面が形成されない表面部を隣接させ、面取り面が縦溝を跨がって形成されないようにしたため、建物の床や壁を少ない施工工数で継ぎ目を目立たせることなく施工可能なラッピング化粧板を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態1に係るラッピング化粧板の斜視図である。 図2は、図1のラッピング化粧板の平面図である。 図3は、図2のIII−III線方向の矢視図である。 図4は、図2のIV−IV線方向の矢視図である。 図5は、本発明の実施形態1に係るラッピング化粧板を複数枚縦横に接合して床の化粧材として用いた状態を示す斜視図である。 図6は、その他の実施形態で説明する変形例1に係るラッピング化粧板を模式的に示す平面図である。 図7は、その他の実施形態で説明する変形例2に係るラッピング化粧板を模式的に示す平面図である。 図8は、その他の実施形態で説明する変形例3に係るラッピング化粧板を模式的に示す平面図である。 図9は、その他の実施形態で説明する変形例4に係るラッピング化粧板を模式的に示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態は、本質的に好ましい例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態1》
図1は本発明の実施形態1に係るラッピング化粧板Aを示し、この化粧板Aは例えば床材等として使用される。
−構成−
ラッピング化粧板Aは、長方形状の板状の基材10と、この基材10の表面11から周囲側面12,12,13,13に亘って接着剤を介して接着一体化されたシートからなる化粧シート層20とを備えている。
〈基材の構成〉
上記基材10は、合板に中密度繊維板(MDF)等を積層することによって長方形状の板状に構成されている。なお、基材10は、例えば、パーティクルボードやハードボード等のその他の木質材料、大建工業(株)製の商品名「ダイライト」等の無機質系板材等、通常に建材として用いられる板状の材料が用いられ、例えば厚み15mm、幅303mm、長さ1818mmの長方形状の板材からなる。
図1〜図3に示すように、基材10の表面11は、ラッピング化粧板Aの化粧面を構成する。基材10の周囲側面12,12,13,13は、基材10の短辺方向に対向する一対の長辺側面(長辺側面)12,12と、基材10の長辺方向に対向する一対の短辺側面(短辺側面)13,13とで構成されている。
基材10の表面11には、基材10の長辺方向に延びる1本の縦溝14が形成されている。縦溝14は、基材10の表面11を二等分するように、基材10の短辺方向の中央において長辺方向の一端から他端に亘って縦方向に形成されている。このような縦溝14により、基材10の表面11は、2つの表面部11a,11bに区画されている。本実施形態では、縦溝14は、断面形状がV字形状に形成されている。また、縦溝14の内面の傾斜角度は、後述する長辺面取り面16の傾斜と同程度の角度で傾斜している。なお、縦溝14の断面形状は、V字形状に限られない。
基材10の2つの表面部11a,11bには、それぞれ基材10の短辺方向に延びる横溝15が形成されている。2つの表面部11a,11bのうちの第1表面部11aには、1本の横溝15が形成され、第2表面部11bには、2本の横溝15が形成されている。本実施形態では、横溝15は、断面形状が縦溝14と等しいV字形状に形成されている。また、横溝15の内面の傾斜角度は、後述する短辺面取り面17の傾斜と同程度の角度で傾斜している。なお、横溝15の断面形状は、V字形状に限られない。
横溝15は、第1表面部11aと第2表面部11bとの間において、互いに異なる位置に形成されている。本実施形態1では、第1表面部11aには、基材10の長辺方向の中央位置に横溝15が形成されている。一方、第2表面部11bには、基材10を長辺方向に四等分する3本の線分の1本目と3本目の線分の位置に横溝15が形成されている。このように隣り合う第1表面部11aと第2表面部11bとの間において、互いに異なる位置に横溝15を形成することにより、ラッピング化粧板Aの意匠性が向上する。また、本実施形態1では、第1表面部11aにおいて基材10の長辺方向に並ぶ横溝15と後述する短辺面取り面17との間隔と、第2表面部11bにおいて基材10の長辺方向に並ぶ2本の横溝15の間隔とが等しくなるように横溝15を形成している。
本実施形態では、縦溝14及び横溝15の内面には、該内面を覆う被膜層50が形成されている。本実施形態では、被膜層50は、防水性を有する塗料を縦溝14及び横溝15の内面に塗布することによって形成されている。なお、被膜層50を構成する塗料は、防水性だけでなく、シートの裏面に塗布される接着剤に対し、該接着剤の硬化を促進する促進剤ともなり得るように、硬化促進成分を含んでいることが好ましい。硬化促進成分としては、例えば、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボキシル基、チオール基などの官能基を有する化合物やスズ化合物などが挙げられる。
基材10の表面11と各長辺側面12との間には、角部を斜め(又は円弧状)に切り欠いた長辺面取り面16が形成されている。本実施形態では、長辺面取り面16は、平坦面からなる傾斜面に形成され、上述のように、その傾斜角度は、縦溝14の内面の傾斜角度と同程度になるように形成されている。
図1〜図3に示すように、基材10の表面11と各短辺側面13との間には、第1表面部11aと各短辺側面13との間にのみ、角部を斜め(又は円弧状)に切り欠いた短辺面取り面17が形成されている。本実施形態では、短辺面取り面17は、平坦面からなる傾斜面に形成され、上述のように、その傾斜角度は、横溝15の内面の傾斜角度と同程度になるように形成されている。なお、図4に示すように、第2表面部11bと各短辺側面13との間には、短辺面取り面17は形成されず、第2表面部11bと各短辺側面13とは略直角に連続している。
基材10の周囲側面12,12,13,13の各辺には雌実18又は雄実19が形成されている。具体的には、基材10の短辺方向に対向する長辺側面12,12の一方には雌実18が、また他方には雌実18に嵌合可能な雄実19がそれぞれ形成されている。また、基材10の長辺方向に対向する短辺側面13,13の一方には雌実18が、また他方には雌実18に嵌合可能な雄実19がそれぞれ形成されており、雌実18に、隣接するラッピング化粧板A(基材10)の雄実19を嵌合することで、両化粧板A,Aが並べられて施工されるようになっている。
上記長辺側面12及び短辺側面13の雌実18,18は、同様に構成されている。雌実18,18は、基材10の長辺側面12及び短辺側面13の厚み方向である表裏方向の中間部が凹溝18aになるように該中間部を切り欠くことで形成されている。
上記長辺側面12及び短辺側面13の雄実19,19は、同様に構成されている。雄実19,19は、基材10の長辺側面12及び短辺側面13の表裏方向の中間部が凸条部19aになるように該中間部の表側と裏側とをそれぞれ切り欠くことによって形成されている。
このように、本実施形態では、隣り合うラッピング化粧板Aの端面が嵌合するように、基材10に、雌実18と雄実19とを形成する所謂本実加工を施している。しかしながら、隣り合うラッピング化粧板Aの端面を嵌合させる構造はこれに限らない。例えば、基材10の長辺側面12及び短辺側面13の一方では基材10の厚み方向の表側部を切り欠き、他方では基材10の厚み方向の裏側部を切り欠くことにより、所謂合決り構造としてもよい。
〈化粧シート層の構成〉
化粧シート層20は、基材10の表面11(縦溝14を含む)、長辺側面12,12及び短辺側面13,13(長辺面取り面16及び短辺面取り面17を含む)を一体的に覆うと共に接着剤によって接着されたシートによって形成されている。なお、接着剤としては、例えば、湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト接着剤(PURホットメルト接着剤)が用いられている。このように、湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト接着剤を用いることで、基材10に対しシートを容易にラッピングして接着することができる。なお、湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト接着剤以外の接着剤を用いることもできる。
上記シートは、例えば、塩ビ、ポリオレフィン系等の樹脂シートからなり、その厚みは0.1〜0.4mm程度のものが用いられる。なお、シートとして、これ以外に、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂シート、コート紙、樹脂含浸紙等の化粧紙、不織布、織布、木質薄化粧突き板、畳表等の薄いシート材であれば、使用することができる。シートの厚みは、ラッピング設備との兼ね合いで決定すればよく、紙の場合、例えば、0.05〜0.3mm程度のもの、木質薄化粧突板であれば、0.15〜0.30mm程度のものが好適に用いられる。
このシートからなる化粧シート層20は、基材10の表面11に装着される表面シート層21と、基材10の長辺側面12,12及び長辺面取り面16に装着される2つの長辺側シート層22,22と、基材10の短辺側面13,13及び短辺面取り面17に装着される2つの短辺側シート層23,23と、基材10の縦溝14の内面に装着される縦溝シート層24と、基材10の横溝15の内面に装着される横溝シート層25とによって構成されている。
表面シート層21は、上記基材10の表面11上に形成されている。具体的には、表面シート層21は、上記基材10の表面11の縦溝14によって分割された2つの表面部11a,11bに形成されている。
2つの長辺側シート層22,22及び短辺側シート層23,23のうち、雌実18の形成されている基材10の長辺側面12及び短辺側面13に位置する長辺側シート層22及び短辺側シート層23は、該雌実18の凹溝18aよりも表側(表面11側)の部分に接着され、基材10の厚み方向(表裏方向)の裏側に近い端縁が凹溝18aに到達しないように凹溝18a近傍まで延びている。一方、雄実19の形成されている基材10の長辺側面12及び短辺側面13に位置する長辺側シート層22及び短辺側シート層23は、該雄実19の凸条部19aよりも表側(表面11側)の部分に接着され、その基材10の厚み方向(表裏方向)の裏側に近い端縁が凸条部19aに到達しないように凸条部19a近傍まで延びている。
縦溝シート層24は、上記基材10の表面11に形成された縦溝14の内面上に形成されている。縦溝シート層24は、断面形状がV字状の縦溝14の内面に沿った断面V字形状に形成されている。
横溝シート層25は、上記基材10の表面11に形成された横溝15の内面上に形成されている。横溝シート層25は、断面形状がV字状の横溝15の内面に沿った断面V字形状に形成されている。
さらに、上記基材10の隣接する2辺である長辺側面12及び短辺側面13の隅角部には、該2辺の化粧シート層20の長辺側シート層22及び短辺側シート層23の基材10から食み出した余剰部分を同時に(重なった状態で)切断して除去した切除部26が切除の痕跡として形成されている。基材10の長辺側面12及び短辺側面13でシートの周縁部を折り曲げて基材10側面に接着したときに、そのシート周縁部において基材10の隣接する長辺側面12及び短辺側面13に位置する長辺側シート層22及び短辺側シート層23の余剰部分が裏面同士を重ね合わせた状態で基材10から食み出して食み出し部を構成しており、この両余剰部分からなる食み出し部を基材10の間際位置で同時に切除することで、切除部26が形成されている。そして、上記切除部26は、加熱により軟化して基材10外面に沿うように馴染んでいる。
−製造方法−
次に、上記ラッピング化粧板Aの製造方法について説明する。この製造方法は、(1)切削加工工程、(2)被膜層形成工程、(3)接着剤塗布工程、(4)シート表面接着工程、(5)第1シート接着工程、(6)第1シート切断工程、(7)第2シート切断工程、(8)第2シート接着工程、(9)第3シート接着工程、(10)余剰部クランプ工程、(11)余剰部切除工程、及び(12)角部成形工程を有する。なお、以下で説明する工程の順序は、一例にすぎず、本発明に係る製造方法はこれに限られない。
(1)切削加工工程
まず、基材10に切削加工が施される。切削加工は、実加工と面取り加工と溝加工とを有する。実加工と面取り加工とは同時に行ってもよく、順番に行ってもよい。
[実加工工程]
実加工工程では、基材10の周囲側面を切欠いて、長辺側面12,12及び短辺側面13,13に雌実18と雄実19とをそれぞれ加工する。
[面取り加工工程]
面取り加工工程では、基材10の表面11と各長辺側面12との間に、角部を斜めに角部を斜め(又は円弧状)に切り欠いて長辺面取り面16を形成する。長辺面取り面16は、基材10の表面11と各長辺側面12との間の角部を、基材10の長辺方向の一端から他端に亘って切り欠くことによって形成される。
また、面取り加工工程では、基材10の表面11と各短辺側面13との間に、角部を斜め(又は円弧状)に切り欠いて短辺面取り面17を形成する。基材10の表面11と各短辺側面13との間に形成する短辺面取り面17は、第1表面部11aと各短辺側面13との間にのみ形成し、第2表面部11bと各短辺側面13との間には形成しない。
[溝加工工程]
溝加工工程では、基材10の表面11の短辺方向の中央に長辺方向の一端(一方の短辺側面13)から他端(他方の短辺側面13)に亘って長辺方向に延びる断面V字形状の縦溝14を形成する。縦溝14は、基材10の表面11の短辺方向の中央部を、基材10の長辺方向の一端から他端に亘って断面V字形状に削ることによって形成される。
また、溝加工工程では、基材10の表面11の2つの表面部11a,11bに、それぞれ短辺方向の一端(長辺側面12)から他端(縦溝14)に亘って短辺方向に延びる断面V字形状の横溝15を形成する。第1表面部11aに形成する1本の横溝15は、基材10の長辺方向の中央部を、基材10の長辺側面12から縦溝14に亘って断面V字形状に削ることによって形成される。第2表面部11bに形成する2本の横溝15は、基材10を長辺方向に四等分する3本の線分の1本目と3本目の線分の位置を、それぞれ基材10の長辺側面12から縦溝14に亘って断面V字形状に削ることによって形成される。
(2)被膜層形成工程
被膜層形成工程では、切削加工工程において形成された縦溝14及び横溝15の内面に塗料を塗布して縦溝14及び横溝15の内面に被膜層50を形成する。
(3)接着剤塗布工程
接着剤塗布工程では、シートの裏面に接着剤(湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト接着剤)を塗布する。なお、接着剤は、シートの裏面に塗布するのに代えて、基材10の表面11(縦溝14及び横溝15を含む)及び周囲側面12,12,13,13(長辺面取り面16及び短辺面取り面17を含む)に塗布してもよい。
このシートは、例えば、ロール等に巻き取られていてそのロール等から連続的に繰り出されて供給されるもので、予め、その幅が基材10にラッピングしたときに基材10の幅に対応する基準幅に設定されていてもよく、或いはその基準幅よりも大きくてもよい。なお、シートの基準幅は、シートを基材10に各々の短辺方向を一致させてラッピングさせ、後述の(5)第1シート接着工程でシートの周縁部を折り曲げたとき、その折り曲げられた周縁部の先端が基材10の長辺側面12,12における雌実18の凹溝18a及び雄実19の凸条部19aに到達しないような幅である。
(4)シート表面接着工程
シート表面接着工程では、上記シートを基材10の表面11に接着剤で接着する。このとき、シートと基材10とを短辺方向に正確に位置合わせして接着する。この動作により、基材10の表面11上に、化粧シート層20の表面シート層21が構成される。
(5)第1シート接着工程(サイドラミネート)
第1シート接着工程では、上記シートの短辺方向の両側の周縁部を折り曲げて基材10の長辺面取り面16及び長辺側面12,12における雌実18の凹溝18aよりも表側の部分及び雄実19の凸条部19aよりも表側の部分に加圧しかつ接着剤を固化させて接着する。
本実施形態では、第1シート接着工程は、基材10の長辺面取り面16及び長辺側面12,12の外形に沿う折り曲げ治具を用いて行う。具体的には、まず、加熱した折り曲げ治具で、シートの短辺方向の両側の周縁部を、基材10の長辺面取り面16及び長辺側面12,12に押し付けてシート裏面の接着剤を再活性化(再溶融)させる(ホットプレス動作)。その後、加熱されない状態の折り曲げ治具で、シートの短辺方向の両側の周縁部を、基材10の長辺面取り面16及び長辺側面12,12に押し付けて再活性化された接着剤を冷却することで固化させて接着する(コールドプレス動作)。
これにより、上記シートの短辺方向の両側の周縁部が、基材10の長辺面取り面16及び長辺側面12,12に接着し、基材10の長辺面取り面16及び長辺側面12,12上に化粧シート層20の長辺側シート層22,22が構成される。
なお、第1シート接着工程は、折り曲げ治具を用いてホットプレス動作とコールドプレス動作とを行う上述のものに限られない。例えば、圧着面が基材10の長辺面取り面16及び長辺側面12,12の外形に沿って配置されるように設けられた複数の圧着ローラで、上記シートの短辺方向の両側の周縁部を折り曲げながら基材10の長辺面取り面16及び長辺側面12,12に押圧し、上記シートの裏面に塗布された接着剤を固化させてもよい。
(6)第1シート切断工程(エンドカット)
第1シート切断工程では、シートの周縁部のうち、基材10において互いに長辺方向に対向する短辺側面13,13の2辺に対応する部分を、この部分が基材10の短辺側面13,13に折り曲げられたときに、雌実18の凹溝18a及び雄実19の凸条部19aに到達しない所定長さになるように切断する。この切断は、例えば基材10の先端をセンサーで検知し、連続搬送される基材10の全長に応じて上記所定長さで切断する。
(7)第2シート切断工程(溝部カット)
第2シート切断工程(切り込み工程)では、シート表面接着工程によって基材10の表面11に接着しなかったシートの縦溝14及び横溝15の上方に位置する部分に切り込みを入れる。具体的には、シートの縦溝14に対応する部分にシートの長辺方向の一端から他端に至る切り込みを形成し、シートを二等分する。また、シートの横溝15に対応する部分には、横溝15の中心線(断面V字の底)に沿って切り込みを形成する。
このように第2シート切断工程において切り込みを形成することにより、第3シート接着工程を行う際に、縦溝シート層24、24の浮き上がりを抑制できる。また、第2シート切断工程において切り込みを形成することにより、第2シート接着工程が行い易くなる。
(8)第2シート接着工程(溝内ラミネート)
第2シート接着工程では、シートの縦溝14の上方に位置する部分を折り曲げて縦溝14の内面に加圧しかつ接着剤を固化させて接着する。また、第2シート接着工程では、シートの横溝15の上方に位置する部分を折り曲げて横溝15の内面に加圧しかつ接着剤を固化させて接着する。
本実施形態では、第2シート接着工程は、外周面に断面形状が縦溝14の断面形状に等しい円環状の凸部が形成された縦溝用圧着ロールと、外周面に断面形状が横溝15の断面形状に等しい円環状の凸部が形成された横溝用圧着ロールとを用いて行う。
具体的には、縦溝用圧着ローラの凸部で、シートの縦溝14の上方に位置する部分を縦溝14の内面(2つの傾斜面)に押圧し、上記シートの裏面に塗布された接着剤を固化させることにより、上記シートを基材10の縦溝14の傾斜面に接着する。また、横溝用圧着ローラの凸部で、シートの横溝15の上方に位置する部分を横溝15の内面(2つの傾斜面)に押圧し、上記シートの裏面に塗布された接着剤を固化させることにより、上記シートを基材10の横溝15の傾斜面に接着する。これらの動作により、基材10の縦溝14及び横溝15の内面上に化粧シート層20の縦溝シート層24,24及び横溝シート層25,25が構成される。
なお、本実施形態では、第2シート接着工程の前に、第2シート切断工程を行うことにより、シートの基材10の縦溝14及び横溝15上に位置する部分に切り込みが形成されている。そのため、シートの基材10の縦溝14及び横溝15上に位置する部分を縦溝14及び横溝15の内面(2つの傾斜面)に押圧する際に、シートに無理な力を負荷して伸ばすことなくシートを縦溝14及び横溝15の上端縁に沿って折り曲げて傾斜面に押し付けるだけで、縦溝14及び横溝15の内面に綺麗にシートを貼り付けることができる。
(9)第3シート接着工程(エンドラミネート)
第3シート接着工程では、シート切断工程で切断されたシートの長辺方向の両側の周縁部を折り曲げて基材10の短辺面取り面17及び短辺側面13,13における雌実18の凹溝18aよりも表側の部分及び雄実19の凸条部19aよりも表側の部分に加圧しかつ接着剤を固化させて接着する。
本実施形態では、第3シート接着工程は、基材10の短辺面取り面17及び短辺側面13,13の外形に沿う折り曲げ治具を用いて行う。
なお、本実施形態では、基材10の表面11と各短辺側面13との間には、第1表面部11aと各短辺側面13との間にのみ、角部を斜め(又は円弧状)に切り欠いた短辺面取り面17が形成されている。そのため、折り曲げ治具は、第1表面部11aに対応する部分のみ屈曲し、第2表面部11bに対応する部分は短辺側面13,13に沿う平板状に形成されている。
具体的には、まず、加熱した折り曲げ治具で、シートの短辺方向の両側の周縁部を、基材10の長辺面取り面16及び長辺側面12,12に押し付けてシート裏面の接着剤を再活性化(再溶融)させる(ホットプレス動作)。その後、加熱されない状態の折り曲げ治具で、シートの短辺方向の両側の周縁部を、基材10の長辺面取り面16及び長辺側面12,12に押し付けて再活性化された接着剤を冷却することで固化させて接着する(コールドプレス動作)。
これにより、基材10の短辺面取り面17及び短辺側面13,13上に化粧シート層20の短辺側シート層23,23が構成される。
なお、第3シート接着工程は、第1シート接着工程と同様に、圧着面が基材10の短辺面取り面17及び短辺側面13,13の外形に沿って配置されるように設けられた複数の圧着ローラで、上記シートの長辺方向の両側の周縁部を折り曲げながら基材10の短辺面取り面17及び短辺側面13,13に押圧し、上記シートの裏面に塗布された接着剤を固化させてもよい。
なお、本実施形態では、第2シート接着工程の前に、第2シート切断工程を行うことにより、シートの周縁部に、縦溝14の底部(最も窪んだ部分)の両端部に対応する位置からそれぞれシートの端縁まで延びる切り込みが形成されている。そのため、シートの周縁部にこのような切り込みがあることにより、基材10の縦溝14の内面にシートを接着した後、第3シート接着工程においてシートの周縁部を折り曲げる際に、縦溝14の内面に接着したシートの溝底部分に、該溝底部分を溝上方に持ち上げる力が作用しなくなる。よって、縦溝14の内面に接着された化粧シート層20の縦溝シート層24を縦溝14の内面から浮き上がらせることなく、基材10の縦溝14の端部が設けられた2つの短辺側面13,13をシートで精度良くラッピングすることができる。
この第2シート接着工程が終了すると、基材10の2つの長辺側面12,12及び2つの短辺側面13,13にそれぞれシートの周縁部が折り曲げられて接着されるので、基材10周囲の4つの隅角部に、化粧シート層20の長辺側シート層22と短辺側シート層23が端部の余剰部分で集まって基材10から食み出した食み出し部が形成される。
(10)余剰部クランプ工程
余剰部クランプ工程では、基材10の隣接する2辺の隅角部に形成された化粧シート層20の食み出し部(両余剰部分)をクランプして挟圧することで、その食み出し部を化粧シート層20の2辺の長辺側シート層22と短辺側シート層23が裏面同士を重ね合わせた状態となるように成形する。例えば、基材10の4つの隅角部において、各食み出し部が隣接する2辺に対して135°の角度をなす方向に向くように、各食み出し部を成形する。
(11)余剰部切除工程
余剰部切除工程では、上記シートの各食み出し部を、基材10の間際部分で切除する。これにより、化粧シート層20の長辺側シート層22と短辺側シート層23の両余剰部分は、重なった状態で同時に切除され、切除部26が形成される。
(12)角部成形工程
角部成形工程では、上記各切除部26を加熱により軟化させて基材10外面に沿うように馴染ませる。この工程では、例えば、加熱プレートを切除部26に押し当てて加熱することで、切除部26を溶融状態として基材10外面に沿うように馴染ませる。なお、この角部成形工程では、各切除部26(化粧シート層20)が部分的に溶融してその切断面同士が熱融着する程度まで加熱してもよい。
以上の工程を経過することにより、上記ラッピング化粧板Aが得られる。
−ラッピング化粧板の設置態様−
次に、ラッピング化粧板Aの設置態様について説明する。なお、本実施形態1では、一例として、複数のラッピング化粧板Aを床下地材の上に設置して床の化粧材とする場合について説明する。
図5に示すように、ラッピング化粧板Aを床の化粧材として用いる場合、床下地材の上に複数のラッピング化粧板Aを設置する。複数のラッピング化粧板Aは、長辺方向及び短辺方向に同じ向きで複数並べられ、それぞれ接合されている。
具体的には、互いの長辺どうしが接合される2つのラッピング化粧板A(基材10)は、一方のラッピング化粧板Aの長辺側面12の雌実18に、他方のラッピング化粧板Aの長辺側面12の雄実19を嵌合することで接合される。また、互いの短辺どうしが接合される2つのラッピング化粧板A(基材10)は、一方のラッピング化粧板Aの短辺側面13の雌実18に、他方のラッピング化粧板Aの短辺側面13の雄実19を嵌合することで接合される。
図5に示すように、互いの長辺どうしが接合される2つのラッピング化粧板Aの接合部分(以下、ラッピング化粧板Aの長辺接合部分と言う)は、互いの長辺面取り面16により、縦溝14と断面形状と長さが略等しいV字形状の縦溝31が形成される。このように、ラッピング化粧板Aの長辺接合部分に、各ラッピング化粧板Aに形成された縦溝14と同様に見える縦溝31が形成されることにより、接合部分が目立たなくなる。
また、互いの短辺どうしが接合される2つのラッピング化粧板Aの接合部分(以下、ラッピング化粧板Aの短辺接合部分と言う)のうち、第1表面部11aに対応する部分には、互いの短辺面取り面17により、横溝15と断面形状と長さが略等しいV字形状の横溝32が形成される。一方、ラッピング化粧板Aの短辺接合部分のうち、第2表面部11bに対応する部分には、短辺面取り面17が形成されず、第2表面部11b,11bが突き合わされている。そのため、ラッピング化粧板Aの短辺接合部分のうち、第2表面部11bが突き合わされた突き合わせ部分33は、2つのラッピング化粧板Aの第2表面部11bが連続しているように隙間なく平坦に繋がる。
このように、ラッピング化粧板Aの短辺接合部分には、横溝15と断面形状と長さが略等しいV字形状の横溝32が、第1及び第2表面部11a,11b間で互いに異なる位置に形成された横溝15と同様に、第1及び第2表面部11a,11b間で同じ位置に並ばないように第1表面部11a側にのみ形成される。これにより、ラッピング化粧板Aの短辺接合部分に、各ラッピング化粧板Aに形成された横溝15と同形状で同様に配置されたように見える横溝32が形成され、接合部分が目立たなくなる。
−実施形態1の効果−
上記実施形態1によれば、基材10の表面11に少なくとも1本の縦溝14を形成し、基材10の表面11を縦溝14によって複数の表面部11a,11bに区画している。また、基材10の長辺側面12と表面11との間に、一端から他端に亘る長辺面取り面16を形成している。そのため、複数のラッピング化粧板Aを縦横に並べて接合する際に、ラッピング化粧板Aの長辺接合部分には、互いの長辺面取り面16によって縦溝14に平行な縦溝31が形成される。これにより、複数のラッピング化粧板Aで床や壁を形成する際に、複数のラッピング化粧板Aの長辺接合部分に生じる隙間や段差が目立たなくなり、意匠性が高まる。また、このようなラッピング化粧板Aによれば、基材10の表面11に長辺どうしの継ぎ目のように見える縦溝14を形成して複数のラッピング化粧板Aが接合されたように構成することにより、複数のラッピング化粧板Aを接合して床や壁等を形成する際に、ラッピング化粧板Aの施工枚数を低減でき、施工工数を低減することができる。
また、本実施形態1によれば、基材10の短辺側面13と表面11との間においては、複数の表面部11a,11bのうちの一部の第1表面部11aと短辺側面13との間にのみ短辺面取り面17を形成し、該第1表面部11aに必ず短辺面取り面17のない第2表面部11bを隣接させている。そのため、複数のラッピング化粧板Aを縦横に並べて接合する際に、ラッピング化粧板Aの短辺接合部分のうち、第1表面部11aに対応する部分には、互いの短辺面取り面17によって横溝15に平行な横溝32が形成され、該第1表面部11aに隣接する第2表面部11bに対応する部分には、横溝32は形成されず、第2表面部11b同士が突き合わされる。つまり、ラッピング化粧板Aの短辺接合部分には、互いの短辺面取り面17によって横溝15に平行な横溝32が縦溝14を跨ぐことなく形成される。また、複数の表面部11a,11bの基材10の短辺方向の一端側を、短辺面取り面17を形成しない第2表面部11bとすることにより、短辺方向に並ぶ2つのラッピング化粧板A間で隣接する表面部間においても、短辺面取り面17によって形成される横溝15に平行な横溝32が連続して形成されない。これにより、複数のラッピング化粧板Aの短辺接合部分が目立たなくなる。
以上により、本実施形態1によれば、建物の床や壁を少ない施工工数で継ぎ目を目立たせることなく施工可能なラッピング化粧板Aを提供することができる。
ところで、化粧シート層20のうち、ラッピング化粧板Aの化粧面とならない基材10の周囲側面(長辺側面12及び短辺側面13)に形成された部分は、ラッピング化粧板Aの美観には直接寄与しない。そのため、化粧シート層20を基材の周囲側面(長辺側面12及び短辺側面13)に形成せずにシートの使用量を減らすことも考えられる。しかしながら、ラッピング化粧板Aの化粧面のみに化粧シート層20を形成すると、ラッピング化粧板Aの短辺接合部分のうち第2表面部11bが突き合わされた部分では、シートの外縁も基材10の表面11上で突き合わされる。そのため、施工時に長辺方向に接合される2枚のラッピング化粧板Aに僅かでも段差が生じている場合には、シートの突き合わせ部分にも段差が生じ、シートが引っかかり易くなり、剥がれ易くなる。
そこで、本実施形態1では、ラッピング化粧板Aにおいて化粧面となる表面11、縦溝14の内面、横溝15の内面、長辺面取り面16、短辺面取り面17だけでなく、化粧面から周囲側面(長辺側面12及び短辺側面13)までシートを延ばして接着して化粧シート層20を形成している。このように、ラッピング化粧板Aの意匠性に寄与する化粧面にのみ化粧シート層20を形成するのではなく、化粧面から周囲側面(長辺側面12及び短辺側面13)までシートを延ばして接着することにより、ラッピング化粧板Aの施工時に僅かな段差が生じても、シートの外縁が基材10の周囲側面(長辺側面12及び短辺側面13)に位置するため、シートがひっかかることがなく、剥がれない。これにより、ラッピング化粧板Aの劣化を防止することができる。
また、本実施形態1によれば、第1表面部11aにも横溝15が形成されている。また、複数の表面部11a,11bの隣接する2つの表面部11a,11bにおいて横溝15が繋がることがないように、隣接する第1表面部11aと第2表面部11bにおいて横溝15を互いに異なる位置に形成している。これにより、複数のラッピング化粧板Aの意匠性が向上する。
また、本実施形態1によれば、基材10の短辺方向の一端側と他端側とに区画された2つの表面部11a,11bにおいて、横溝15を互いに異なる位置に形成することとしている。これにより、同じラッピング化粧板Aを基材10の短辺方向に接合した際に、短辺方向に並ぶ2つのラッピング化粧板A,A間で隣接する表面部11a,11b間においても、横溝15が連続して形成されない。よって、複数のラッピング化粧板Aを縦横に接合することによって形成される床や壁等の意匠性が向上する。
また、本実施形態1によれば、基材10の表面11に第1表面部11aと第2表面部11bとが交互に区画されることにより、ラッピング化粧板Aの短辺接合部分では、短辺面取り面17による横溝32が1つの表面部置きに設けられることとなる。ラッピング化粧板Aの短辺接合部分において、短辺面取り面17によって横溝32が形成される部分の方が、短辺面取り面17のない突き合わせ部分33よりも継ぎ目が目立たないため、第1表面部11aを1つ置きに設けることで、継ぎ目がより目立ち難くなり、意匠性が向上する。
《その他の実施形態》
上記実施形態1では、基材10の複数の表面部11a,11bのうちの短辺面取り面17が形成された第1表面部11aにも、横溝15が形成されていたが、本発明に係るラッピング化粧板Aは、第1表面部11aに横溝15が形成されないものであってもよい。
具体的には、図6に示す変形例1のラッピング化粧板Aのように、基材10の2つの表面部11a,11bのうち、第2表面部11bにのみ基材10の短辺方向に延びる横溝15が形成されていてもよい。図6では、第2表面部11bには、基材10の長辺方向の中央位置に横溝15が形成されている。このようなラッピング化粧板Aであっても、縦横に複数並べて接合する際に、ラッピング化粧板Aの短辺接合部分に、横溝15に平行な横溝32が縦溝14を跨ぐことなく形成され、隣接する表面部間において横溝32が連続して形成されない。そのため、実施形態1と同様の効果を奏する。
また、上記実施形態1では、基材10の表面11が1本の縦溝14によって2つの表面部11a,11bに区画されたラッピング化粧板Aについて説明したが、本発明に係るラッピング化粧板Aは、これに限られない。図7に示す変形例2のラッピング化粧板Aのように、基材10の表面11が2本の縦溝14によって3つの表面部11a,11b,11bに区画されたラッピング化粧板Aでもよく、図8及び図9に示す変形例3及び変形例4のラッピング化粧板Aのように、3本の縦溝14によって4つの表面部11a,11b,11b,11b(又は11a,11b,11a,11b)に区画されたラッピング化粧板Aであってもよい。さらに、基材10の表面11が4本以上の縦溝14によって複数の表面部に区画されたラッピング化粧板Aであってもよい。
また、上記実施形態1では、基材10の長辺方向に並ぶ2本の横溝15,32の間隔(横溝15どうしの間隔、横溝15と横溝32の間隔)が全て等しくなるように横溝15が形成されていた。しかしながら、基材10の長辺方向に並ぶ2本の横溝15,32の間隔(横溝15どうしの間隔、横溝15と横溝32の間隔、横溝32どうしの間隔)は、全て等しくなくてもよい。図9に示す変形例4のラッピング化粧板Aのように、基材10の長辺方向に並ぶ2本の横溝15,32の間隔(横溝15どうしの間隔、横溝15と横溝32の間隔、横溝32どうしの間隔)を各表面部11a,11bにおいて又は表面部11a,11b間において変えることにより、横溝15,32がランダムに配置され、長さの異なるラッピング化粧板が複数枚繋がれたように見えるため、複数のラッピング化粧板Aを縦横に接合することによって形成される床や壁等の意匠性が向上する。
また、上記実施形態1では、短辺面取り面17を形成する第1表面部11aには、1本の横溝15が形成され、短辺面取り面17を形成しない第2表面部11bには、2本の横溝15が形成されていた。しかしながら、各表面部11a,11bにおける横溝15の本数はこれに限られない。第2表面部11bに、第1表面部11aに形成される横溝15の本数よりも1本多い横溝15が形成されていればよい。このように、第2表面部11bに、第1表面部11aの横溝15の本数よりも1本多い横溝15を形成することにより、複数のラッピング化粧板Aを長辺方向に接合した際に、各表面部11a,11bに形成される横溝15,32の本数が等しく見え、意匠性が向上する。
また、上記実施形態1では、複数のラッピング化粧板Aを縦横に並べて接合した際に、基材10の長辺方向における横溝15,32の間隔が全て等しくなるように、各ラッピング化粧板Aに横溝15が形成されていた。しかしながら、複数のラッピング化粧板Aを縦横に並べて接合した際に、基材10の長辺方向における横溝15,32の間隔は、必ずしも等しくなくてもよい。
また、上記実施形態1では、第2シート切断工程において、シートの縦溝14及び横溝15の上方に位置する部分に切り込みを形成することとしていた。しかしながら、本発明に係るラッピング化粧板Aは、シートの縦溝14及び横溝15の上方に位置する部分に切り込みを形成せず、各溝内面にシートを接着されたものであってもよい。
また、上記実施形態1では、ラッピング化粧板Aの製造方法について詳細に説明したが、本発明に係るラッピング化粧板Aの製造方法は、上記実施形態1のものに限られない。
また、上記実施形態1では、縦溝14は、断面形状がV字形状に形成されていたが、縦溝14の断面形状はいかなる形状であってもよい。例えば、縦溝14の断面形状は、丸形、角形、台形状等であってもよい。さらに、縦溝14の内面は、平面でなく湾曲面で構成されていてもよい。
また、上記実施形態1では、ラッピング化粧板Aを床材として用いることとしていたが、ラッピング化粧板Aの用途は床材に限られない。その他、例えば、壁材等に用いることも勿論可能である。
本発明は、板状の基材の化粧面にシートを一体的に接着したラッピング化粧板に有用である。
10 基材
11 表面
11a 第1表面部(表面部)
11b 第2表面部(表面部)
12 長辺側面
13 短辺側面
14 縦溝
15 横溝
16 長辺面取り面
17 短辺面取り面
20 化粧シート層
21 表面シート層
22 長辺側シート層
23 短辺側シート層
24 縦溝シート層
25 横溝シート層

Claims (4)

  1. 長方形状の板状の基材と、該基材の表面から周囲側面に亘って接着一体化されたシートからなる化粧シート層とを備えたラッピング化粧板であって、
    上記基材の表面は、該基材の表面において長辺方向に延びる少なくとも1本の縦溝によって複数の表面部に区画され、
    上記基材の長辺側面と上記基材の表面との間には、該基材の長辺方向の一端から他端に亘って上記基材の長辺側面及び表面に対して傾斜する傾斜面からなる長辺面取り面が形成され、
    上記基材の短辺側面と少なくとも1つの上記表面部との間には、上記基材の短辺側面及び上記表面部に対して傾斜する傾斜面からなる短辺面取り面が形成され、
    上記複数の表面部のうちの上記短辺面取り面が形成された第1表面部以外の第2表面部には、上記基材の短辺方向に延びる少なくとも1本の横溝が形成され、
    上記複数の表面部は、
    上記基材の短辺方向の一端側が上記第2表面部となり、
    上記第1表面部が必ず上記第2表面部に隣接するように構成されている
    ことを特徴とするラッピング化粧板。
  2. 請求項1において、
    上記化粧シート層は、
    上記基材の表面に接着された上記シートからなる表面シート層と、
    上記縦溝内面に接着された上記シートからなる縦溝シート層と、
    上記横溝内面に接着された上記シートからなる横溝シート層と、
    上記長辺面取り面と上記長辺側面に接着された上記シートからなる長辺側シート層と、
    上記短辺面取り面と上記短辺側面に接着された上記シートからなる短辺側シート層とを有している
    ことを特徴とするラッピング化粧板。
  3. 請求項1又は2において、
    上記第1表面部には、上記基材の短辺方向に延びる少なくとも1本の横溝が形成され、
    隣接する2つの上記表面部において、上記横溝は、互いに異なる位置に形成されている
    ことを特徴とするラッピング化粧板。
  4. 請求項3において、
    上記基材の短辺方向の一端側と他端側とに区画された2つの上記表面部において、上記横溝は、互いに異なる位置に形成されている
    ことを特徴とするラッピング化粧板。
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