JP2018065297A - 化粧板の製造方法 - Google Patents

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宏樹 西
Hiroki Nishi
宏樹 西
小森 智景
Tomokage Komori
智景 小森
治彦 石川
Haruhiko Ishikawa
治彦 石川
隆 中井
Takashi Nakai
隆 中井
武史 池村
Takeshi Ikemura
武史 池村
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Abstract

【課題】2つの縁材の突合せ部分からはみ出した接着剤の除去を簡単に行うことができる化粧板の製造方法を提供する。【解決手段】化粧板の製造方法は、塗布工程、貼り付け工程、及び面取り工程を備える。塗布工程では、木質板2が有する第一端面(例えば前面200)と、これに隣接する第二端面(例えば右面202)に、接着剤3を塗布する。貼り付け工程では、第一端面に第一縁材(前側の縁材4)を貼り付け、第二端面に第二縁材(右側の縁材)を貼り付ける。面取り工程では、第一縁材と第二縁材の突合せ部分で形成される角部5に対して、角部の外面50を面取りする。【選択図】図1

Description

本発明は、化粧板の製造方法に関する。
特許文献1には、木質の板状の積層ブロックの4つの側面に、縁材が接着された集成甲板が記載されている。
特開2001−239510号公報
上記の集成甲板では、積層ブロックの4つの側面のそれぞれに縁材を1つずつ接着させる際に、隣接する2つの縁材の突合せ部分から接着剤がはみ出す場合があり、このはみ出した部分を、両縁材に汚れや破損が生じないように除去することは、困難である。
上記事情に鑑みて、本発明の目的は、2つの縁材の突合せ部分からはみ出した接着剤の除去を簡単に行うことができる化粧板の製造方法を提供すること、とする。
本発明に係る一態様の化粧板の製造方法は、塗布工程、貼り付け工程、及び面取り工程を備える。
前記塗布工程では、木質板が有する第一端面と、これに隣接する第二端面に、接着剤を塗布する。前記貼り付け工程では、前記第一端面に第一縁材を貼り付け、前記第二端面に第二縁材を貼り付ける。前記面取り工程では、前記第一縁材と前記第二縁材の突合せ部分で形成される角部に対して、前記角部の外面を面取りする。
本発明によれば、2つの縁材の突合せ部分からはみ出した接着剤の除去を簡単に行うことができる。
図1A〜Cは、本発明に係る実施形態1の化粧板の製造方法の製造過程の一例を順に示す説明図である。 同上の製造方法で製造される化粧板の一例を示す斜視図である。 図3A〜Cは、本発明に係る実施形態2の化粧板の製造方法の製造過程の一例を順に示す説明図である。
(実施形態1)
図1A〜Cには、本発明に係る実施形態1の化粧板の製造方法(以下「第一製造方法」という)が示されている。第一製造方法によって製造される化粧板1は、キッチンの扉、洗面化粧台の扉等の水回り商品に好適に用いられる。
図2に示すように、化粧板1は、一方向に長い矩形板状の木質板2と、木質板2が有する各端面20に接着剤3を介して1つずつ接着された複数(本実施形態では4つ)の縁材4とを備える。以下では、図2に示す状態を基準とし、木質板2の長手方向を左右方向とし、木質板2の短手方向を前後方向とし、木質板2の厚み方向を上下方向として、各構成について説明する。各図において、矢印Xで示す方向が前方であり、矢印Yで示す方向が右方であり、矢印Zで示す方向が上方である。
木質板2は、中密度繊維板(MDF)やパーティクルボードや合板等の木質の板材である。木質板2の上面と下面には、化粧材21が貼り付けられている。化粧材21は、DAP(ジアリルフタレート樹脂)を含浸させた樹脂含浸紙、メラミン樹脂を含浸させた樹脂含浸紙を用いた低圧メラミン化粧材や高圧メラミン化粧材、オレフィンシート、PET(ポリエチレンテレフタレート)シート等である。
木質板2は、木質板2の厚み方向に対して直交する方向を向く4つの端面20を有する。図1Aに示すように、4つの端面20は、前面200、後面201、右面202、及び左面203で構成される。4つの端面20のそれぞれは、略平坦面であり、矩形状である。4つの端面20は、隣接する2つの端面20同士が平面視にて90度の角度をなすように、並んでいる。
接着剤3は、ホットメルト系の接着剤等の周知の接着剤である。接着剤3は、各端面20の略全体に塗布される。
複数の縁材4のそれぞれは、一方向に長い略矩形板状である。各縁材4は、例えば、ABS樹脂やPP(ポリプロピレン)樹脂で形成される。なお、各縁材4は、木製であってもよい。
図2に示す各縁材4は、各端面20へ貼り付けた後に面取り加工が施された、加工後の縁材である。以下では、加工前の各縁材4について説明する。
図1Bに示すように、各縁材4は、隣接する2つの縁材4の突合せ部分が角部5を形成するように、端部形状が設定されている。本実施形態では、隣接する2つの縁材4は、一方の縁材4の長手方向と、他方の縁材4の長手方向とが直交するように、端部同士が突き合わされる。
各縁材4は、隣接する他の縁材4に対して突き合わされる突合せ面40と、端面20に接着される裏面41と、裏面41とは反対側を向く表面42を有する。各縁材4は、長手方向の両端部のそれぞれに、突合せ面40を有する。
裏面41と表面42とは、平行である。裏面41の長手方向の一端に、一方の突合せ面40が連続し、裏面41の長手方向の他端に、他方の突合せ面40が連続する。表面42の長手方向の一端に、一方の突合せ面40が連続し、表面42の長手方向の他端に、他方の突合せ面40が連続する。2つの突合せ面40のそれぞれは、表面42に対して鋭角(略45度)をなし、裏面41に対して鈍角(略135度)をなしている。
隣接する2つの縁材4は、一方の縁材4の表面42の長手方向の端部と、他方の縁材4の表面42の長手方向の端部とで構成される角部5の外面50が、略90度をなすように、形成されている。
各縁材4は、図2に示すように、面取りされた形状の上面43と、面取りされた形状の下面44をさらに有する。本実施形態では、上面43と下面44のそれぞれは、縁材4の長手方向に直交する断面形状が、円弧状の凸曲面となっている。凸曲面は、縁材4の樹脂成形の際に形成されてもよいし、樹脂成形後に面取り加工を施すことで形成されてもよい。
各縁材4の上下幅(つまり裏面41の上下幅)は、木質板2の厚みと略同じである。各縁材4の長手方向の長さ(つまり表面42の長手方向の長さ)は、接着される端面20の長手方向の長さよりも若干大きい。各縁材4の裏面41の長手方向の長さは、接着される端面20の長手方向の長さと略同じである。
加工後の各縁材4は、長手方向の端縁部に、面取り加工により形成された加工面51をさらに有する。加工面51は、本実施形態では、平面視円弧状の凸曲面であるが、表面42に対して傾いた平坦な傾斜面であってもよい。
続いて、第一製造方法について詳しく説明する。
第一製造方法は、木質板2の端面20に接着剤3を塗布する塗布工程S1、端面20に縁材4を貼り付ける貼り付け工程S2、及び縁材4を面取りする面取り工程S3を備える。塗布工程S1、貼り付け工程S2、及び面取り工程S3は、この順に行われる。
図1Aに示すように、塗布工程S1では、木質板2が有する第一端面(例えば前面200)と、これに隣接する第二端面(例えば右面202)のそれぞれの略全体に、接着剤3を塗布する。詳しくは、塗布工程S1では、接着剤3は、前面200及び右面202に対して、上下の縁を除いた残りの部分全体に塗布される。
塗布工程S1ではさらに、木質板2が有する第三端面(例えば後面201)と、これに隣接する第四端面(例えば左面203)のそれぞれの略全体(上下の縁を除いた全体)に、接着剤3を塗布する。
接着剤3の塗布は、例えば、外周面に接着剤3が付着した塗布ロールを用いて行われる。なお、接着剤3の塗布は、スプレー等のその他の塗布装置で行ってもよい。
塗布工程S1が完了した後、接着剤3が完全に硬化する前に、貼り付け工程S2が行われる。
図1Bに示すように、貼り付け工程S2では、第一端面(前面200)に、接着剤3を介して、第一縁材(前面200に対応した大きさの縁材4)が貼り付けられる。第二端面(右面202)には、接着剤3を介して、第二縁材(右面202に対応した大きさの縁材4)が貼り付けられる。第三端面(後面201)には、接着剤3を介して、第三縁材(後面201に対応した大きさの縁材4)が貼り付けられる。第四端面(左面203)には、接着剤3を介して、第四縁材(左面203に対応した大きさの縁材4)が貼り付けられる。
貼り付け工程S2を経ることで、隣接する2つの縁材4の突合せ面40同士が突き合わさり、隣接する2つの縁材4の突合せ部分で角部5が形成される。本実施形態では、4つの縁材4によって、4つの角部5が形成される。形成された各角部5の外面50は、略90度をなす。このとき、4つの縁材4と4つの端面20との間の接着剤3が、対向する突合せ面40間からはみだす場合がある。
次いで、貼り付け工程S2では、4つの縁材4の周りの接着剤3を、周知の加熱装置を用いて硬化させる。なお、接着剤3は、自然乾燥により硬化させてもよい。
貼り付け工程S2が完了した後、面取り工程S3が行われる。
図1Cに示すように、面取り工程S3では、第一縁材(前側の縁材4)と第二縁材(右側の縁材4)の突合せ部分で形成される角部5に対して、角部5の外面50を面取りする。面取り工程S3ではさらに、第二及び第三縁材(右側及び後側の縁材4)の突合せ部分、第三及び第四縁材(後側及び左側の縁材4)の突合せ部分、第四及び第一縁材(左側及び前側の縁材4)の突合せ部分のそれぞれで形成される角部5の外面50を面取りする。
これにより、突合せられた2つ縁材4の端縁部のそれぞれにおいて、表面42、上面43及び下面44のそれぞれが切除されて、この各端縁部に加工面51が形成される。加工面51は、本実施形態では、平面視略円弧状の凸曲面である。面取り工程S3は、電動のこぎり等の周知の切除装置を用いて行われる。
上記の工程S1〜S3を実施することで、図2に示す化粧板1が製造される。図2に示す化粧板1では、平面視における4隅のそれぞれに、平面視円弧状の凸曲面からなる加工面51が形成されている。
以上説明した第一製造方法では、2つの縁材4の突合せ部分で形成される角部5の外面50を面取りすることによって、2つの縁材4の突合せ部分からはみ出した接着剤3の除去を、2つの縁材4の端縁部の面取りと合わせて行うことができる。
そのため、第一製造方法では、従来例のように、2つの縁材4の突合せ部分からはみ出した接着剤3だけを、両縁材4に汚れや破損が生じないように除去する場合に比べて、はみだした接着剤3の除去を簡単に行うことができる。
また、第一製造方法では、各端面20への接着剤3の塗布を、各端面20の上下の縁を除いた部分に行うことで、木質板2の厚み方向への接着剤3のはみ出しも抑制することができる。
(変更例)
続いて、第一製造方法の変更例について説明する。
加工前の各縁材4は、図1Bに示す形態に限らず、突合せ面40の表面42に対する角度が45度以外であってもよいし、突合せ面40が、階段状の面や湾曲面であってもよい。つまり、加工前の各縁材4は、隣接する2つの縁材4の突合せ部分で形成される角部5の外面50のうち、面取りされる領域に、2つの突合せ面40の外縁(木質板2から最も離れた縁)が位置するように構成された縁材であればよい。
第一製造方法によって製造される化粧板1は、木質板2の4つの端面20のうち、2つまたは3つの端面20にのみ縁材4が貼り付けられて面取りされた板体であってもよい。
木質板2は、平面視における形状が、矩形状に限らず、三角形状、五角形状等のその他の多角形状、または半円形状等であってもよい。つまり、木質板2は、隣接する2つの端面20が角部を形成するように連続した形状であればよい。
(実施形態2)
続いて、図3A〜Cに示す本発明に係る実施形態2の化粧板の製造方法(以下「第二製造方法」という)について説明する。以下では、第一製造方法と同じ構成については、図中に同一の符号を付して詳しい説明を省略し、異なる構成について詳しく説明する。
図3Aに示すように、第二製造方法では、第一製造方法で用いる4つの縁材4に代えて、一方向に長い1つの帯状部材6を用いる。帯状部材6は、第一製造方法で用いる4つの縁材4の端縁同士を連続させた形状を有している。帯状部材6は、第一縁材(前側の縁材4)に対応した第一部分60と、第二縁材(右側の縁材4)に対応した第二部分61と、第三縁材(後側の縁材4)に対応した第三部分62と、第四縁材(左側の縁材4)に対応した第四部分63を有する。
帯状部材6では、長手方向の一端側(右側)から順に、第一部分60、第四部分63、第三部分62、第二部分61が並んでいる。帯状部材6は、例えば、ABS樹脂やPP(ポリプロピレン)樹脂で形成される。
帯状部材6は、木質板2の4つの端面20に貼り付けられる裏面64と、裏面64とは反対側を向く表面65と、帯状部材6の長手方向の両端部に位置する2つの突合せ面66と、裏面64に設けられた複数(本実施形態では3つ)の溝部67とを有する。
裏面64は、3つの溝部67によって4つに分かれている。4つに分かれた部分のそれぞれは、木質板2の前面200、左面203、後面201、及び右面202に対応した長さを有する。
2つの突合せ面66のうち、右側の突合せ面66は、表面65の右縁に連続しており、表面65に対して鋭角(本実施形態では略45度)をなしている。右側の突合せ面66は、裏面64の右縁に連続しており、裏面64に対して鈍角(本実施形態では略135度)をなしている。左側の突合せ面66は、表面65の左縁に連続しており、表面65に対して鋭角(本実施形態では略45度)をなしている。左側の突合せ面66は、裏面64の左縁に連続しており、裏面64に対して鈍角(本実施形態では略135度)をなしている。
複数の溝部67のそれぞれは、略V字状に並んだ2つの溝面670を有する。2つの溝面670は、前縁同士が連続しており、90度をなしている。本実施形態では、2つの溝面670のそれぞれは、表面65に対して45度をなしている。
帯状部材6は、面取りされた形状の上面68と、面取りされた形状の下面69をさらに有する。上面68と下面69のそれぞれは、帯状部材6の長手方向に直交する断面形状が、円弧状の凸曲面となっている(図2参照)。凸曲面は、帯状部材6の樹脂成形の際に形成されてもよいし、樹脂成形後に面取り加工を施すことで形成されてもよい。
帯状部材6は、図3Bに示すように、複数の溝部67のそれぞれを境に折り曲げることで、各溝部67の2つの溝面670が互いに突き合わさり、2つの突合せ面66が互いに突き合わさって、矩形状枠をなす。
続いて、第二製造方法について詳しく説明する。
第二製造方法は、木質板2の端面20に接着剤3を塗布する塗布工程S1、端面20に帯状部材6を貼り付ける貼り付け工程S2、及び帯状部材6を面取りする面取り工程S3を備える。塗布工程S1、貼り付け工程S2、及び面取り工程S3は、この順に行われる。
図3Aに示すように、塗布工程S1では、木質板2が有する第一端面(前面200)と、これに隣接する第二端面(右面202)のそれぞれの略全体(上下の縁を除いた全体)に、接着剤3を塗布する。塗布工程S1ではさらに、木質板2が有する第三端面(後面201)と、これに隣接する第四端面(左面203)のそれぞれの略全体(上下の縁を除いた全体)に、接着剤3を塗布する。
塗布工程S1が完了した後、接着剤3が完全に硬化する前に、貼り付け工程S2が行われる。
図3Bに示すように、貼り付け工程S2では、第一端面(前面200)に、接着剤3を介して、帯状部材6の第一部分60が貼り付けられ、第二端面(右面202)に、接着剤3を介して、帯状部材6の第二部分61が貼り付けられる。貼り付け工程S2ではさらに、第三端面(後面201)、接着剤3を介して、帯状部材6の第三部分62が貼り付けられ、第四端面(左面203)に、接着剤3を介して、帯状部材6の第四部分63が貼り付けられる。第一部分60、第四部分63、第三部分62、及び第二部分61は、例えば、この順に、端面20に貼り付けられる。なお、部分60〜63の貼り付ける順番は、適宜選択可能であり、複数部分を同時に貼り付けてもよい。
貼り付け工程S2を経ることで、帯状部材6の第一部分60と第二部分61の突合せ面66同士が突き合わさり、第一部分60と第二部分61の突合せ部分で角部5が形成される。形成された角部5の外面50は、略90度をなす。またこのとき、帯状部材6の第一及び第四部分60,63の隣接する溝面670同士が突き合わさり、第一及び第四部分60,63の突合せ部分で角部7が形成される。またこのとき、帯状部材6の第四及び第三部分63,62の隣接する溝面670同士が突き合わさり、第四及び第三部分63,62の突合せ部分で角部7が形成される。またこのとき、帯状部材6の第三及び第二部分62,61の隣接する溝面670同士が突き合わさり、第三及び第二部分62,61の突合せ部分で角部7が形成される。形成された各角部7の外面70は、略90度をなす。
貼り付け工程S2を経ることで、木質板2の各端面20と帯状部材6の間の接着剤3が、第一部分60の突合せ面66と第二部分61の突合せ面66の間を通じて、外面50の外側にはみ出す場合がある。
次いで、貼り付け工程S2では、帯状部材6の周囲の接着剤3を、周知の加熱装置を用いて硬化させる。なお、接着剤3は、自然乾燥により硬化させてもよい。
貼り付け工程S2が完了した後、面取り工程S3が行われる。
図3Cに示すように、面取り工程S3では、帯状部材6の第一部分60と第二部分61の突合せ部分で形成される角部5に対して、角部5の外面50を面取りする。これにより、第一及び第二部分60,61の隣接する端縁部において、表面65、上面68及び下面69のそれぞれが切除されて、各端縁部に、平面視略円弧状の凸曲面からなる加工面51が形成される。
面取り工程S3ではさらに、第一及び第四部分60,63の突合せ部分、第四及び第三部分63,62の突合せ部分、及び第三及び第二部分62,61の突合せ部分のそれぞれに形成される角部7の外面70を面取りする。これにより、第一及び第四部分60,63の隣接する端縁部、第四及び第三部分63,62の隣接する端縁部、及び第三及び第二部分62,61の隣接する端縁部のそれぞれにおいて、表面65、上面68及び下面69のそれぞれが切除される。そのため、各端縁部のそれぞれには、平面視略円弧状の凸曲面からなる加工面71が形成される。
上記の工程S1〜S3を実施することで、図2に示す化粧板1が製造される。
以上説明した第二製造方法では、帯状部材6の第一部分60と第二部分61の突合せ部分で形成される角部5の外面50を面取りすることによって、この突合せ部分からはみ出した接着剤3の除去を、帯状部材6の面取りと合わせて行うことができる。
そのため、第二製造方法では、従来例のように、2つの縁材4の突合せ部分からはみ出した接着剤3だけを、両縁材4に汚れや破損が生じないように除去する場合に比べて、はみだした接着剤3の除去を簡単に行うことができる。
また、第二製造方法では、接着剤3のはみ出す箇所を、帯状部材6の第一部分60と第二部分61の突合せ部分だけに抑えることができる。
(変更例)
続いて、第二製造方法の変更例について説明する。
帯状部材6は、図3Aに示す形状に限らず、突合せ面66の表面65に対する角度が45度以外であってもよいし、突合せ面66が、階段状の面や湾曲面であってもよい。つまり、帯状部材6は、隣接する2つの部分60,61の突合せ部分で形成される角部5の外面50のうち、面取りされる領域に、2つの突合せ面66の外縁(木質板2から最も離れた縁)が位置するように構成されていればよい。
また、帯状部材6は、図3Aに示す形状に限らず、各溝面670の表面65に対する角度が45度以外であってもよいし、各溝面670が、階段状の面や湾曲面であってもよい。つまり、各溝面670は、隣接する溝面670同士が突き合わさったときに、帯状部材6の隣接する2つの部分の突合せ部分が角部7を形成することのできる形状であればよい。
木質板2は、平面視における形状が、矩形状に限らず、三角形状、五角形状等のその他の多角形状、または半円形状等であってもよい。つまり、木質板2は、隣接する2つの端面20が角部を形成するように連続した形状であればよい。
(効果)
本発明に係る第一の態様の化粧板の製造方法は、上述した第一及び第二製造方法のように、下記の第一の構成を備えることを特徴とする。
すなわち、第一の態様の化粧板の製造方法は、塗布工程S1、貼り付け工程S2、及び面取り工程S3を備える。
塗布工程S1では、木質板2が有する第一端面(例えば前面200)と、これに隣接する第二端面(例えば右面202)に、接着剤3を塗布する。貼り付け工程S2では、第一端面に第一縁材(前側の縁材4,帯状部材6の第一部分60)を貼り付け、第二端面に第二縁材(右側の縁材4,帯状部材6の第二部分61)を貼り付ける。面取り工程S3では、第一縁材と第二縁材の突合せ部分で形成される角部5に対して、角部5の外面50を面取りする。
上記第一の構成を備えることで、第一の態様の化粧板の製造方法では、第一及び第二縁材の突合せ部分で形成される角部5の外面50を面取りすることによって、突合せ部分からはみ出した接着剤3の除去を、第一及び第二縁材の面取りと合わせて行うことができる。そのため、第一の態様の化粧板の製造方法では、従来例のように、2つの縁材4の突合せ部分からはみ出した接着剤3を、両縁材4に汚れや破損が生じないように除去する場合に比べて、はみだした接着剤3の除去を簡単に行うことができる。
また、本発明に係る第二の態様の化粧板の製造方法は、上述した第二製造方法のように、下記の第二の構成を備えることを特徴とする。
すなわち、第二の態様の化粧板の製造方法では、貼り付け工程S2では、裏面64に複数の溝部67が設けられた1つの帯状部材6を、複数の溝部67のそれぞれを境に折れ曲がった枠状の形態で、木質板2に貼り付ける。帯状部材6の長手方向の一端部(第一部分60)で第一縁材を構成し、帯状部材6の長手方向の他端部(第二部分61)で第二縁材を構成する。
上記第二の構成を備えることで、第二の態様の化粧板の製造方法では、接着剤3のはみ出す箇所を、帯状部材6の長手方向の端部同士の突合せ部分だけに抑えることができる。
また、本発明に係る第三の態様の化粧板の製造方法は、上述した第一及び第二製造方法のように、下記の第三の構成を備えることを特徴とする。
すなわち、第三の態様の化粧板の製造方法では、第一縁材及び第二縁材のそれぞれは、樹脂成型物である。
上記の第三の構成を備えることで、第三の態様の化粧板の製造方法では、第一縁材と第二縁材の突合せ部分を、所望の形状にしやすくて、接着剤3がはみ出す部分を、角部5の外面50のうちの面取りされる領域に形成しやすい。
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。
1 化粧板
2 木質板
20 端面
3 接着剤
4 縁材
6 帯状部材
64 裏面
67 溝部
S1 塗布工程
S2 貼り付け工程
S3 面取り工程

Claims (3)

  1. 木質板が有する第一端面と、これに隣接する第二端面に、接着剤を塗布する塗布工程と、
    前記第一端面に第一縁材を貼り付け、前記第二端面に第二縁材を貼り付ける貼り付け工程と、
    前記第一縁材と前記第二縁材の突合せ部分で形成される角部に対して、前記角部の外面を面取りする面取り工程と、を備えることを特徴とする化粧板の製造方法。
  2. 前記貼り付け工程では、
    裏面に複数の溝部が設けられた1つの帯状部材を、前記複数の溝部のそれぞれを境に折れ曲がった枠状の形態で、前記木質板に貼り付け、
    前記帯状部材の長手方向の一端部で前記第一縁材を構成し、前記帯状部材の長手方向の他端部で前記第二縁材を構成することを特徴とする請求項1に記載の化粧板の製造方法。
  3. 前記第一縁材及び前記第二縁材のそれぞれは、樹脂成型物であることを特徴とする請求項1または2に記載の化粧板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109178655A (zh) * 2018-11-12 2019-01-11 开平市长源纸品有限公司 一种具有护角的纸箱

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