JPS6035671B2 - 造形用板材とその製造法ならびに造形物 - Google Patents

造形用板材とその製造法ならびに造形物

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JPS6035671B2
JPS6035671B2 JP52146770A JP14677077A JPS6035671B2 JP S6035671 B2 JPS6035671 B2 JP S6035671B2 JP 52146770 A JP52146770 A JP 52146770A JP 14677077 A JP14677077 A JP 14677077A JP S6035671 B2 JPS6035671 B2 JP S6035671B2
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正一 石川
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は色彩綿模様断面を有する造形用板材及びそれ
を利用した造形法に関する。
色彩の断層を主とした造形法として木の下地の上に色の
異なった漆を塗り重ねた堆朱が古くから知られており、
現在では漆の代用としてカシュー塗料やポリエステル樹
脂等を塗り重ねたものが工芸品として市販されている。
これらは造形原料が木であるために造形には相当の技術
を必要とし、又、それに施す塗料の扱いにも知識と経験
が必要で、一般に誰でもできるといったものではない。
加工し易い紙を使用した造形法としては所定形状に切抜
いた紙を童ね貼りした立体地図等があるが、これらは紙
を平面的に重ねて印刷、着色したものであり、形状模様
が初めから限定されている。又、造形素材に紙を使うペ
ーパークラフトは紙の切抜き、折曲げ、接着などの造形
加工の容易さの点で一般性を有するものであるが、加工
が特定され、仕上り強度が弱く造形法としての実用上は
用途が限られる。
本願発明は紙を積層材の形で彫刻造形素材の対象とした
ことにより加工性が容易であることとともに、美しい色
彩断面が得られることに着目して成されたものである。
したがって本発明の目的とするところは、高度な彫刻技
術を必要としない造形材を提供すること、又、特別な彩
色技術を必要とせずに多彩な模様を有する造形物を得る
造形法を提供することにある。この発明の構成の一つは
異なる色採の複数の紙片を積層し、各紙片に樹脂系接着
剤を惨透させかっこの接着材により各紙片を一体に接合
し、その断面に色彩縞模様を有する造形用板材としたも
のであり、さらにこの造形用板材に対し、色彩綿模様断
面が露呈するように彫刻を施して一つの形状となした後
、全表面にわたって透明の液状樹脂を塗布鯵透ごせ、か
つ硬化させることによって得られる色彩縞模様を有する
造形物に関するものである。
以下若干の実施例にそつて本発明を具体的に述べる。
実施例 1 材料として市販されている厚○の洋紙(全判、四ッ切、
八ッ功)又は和紙でいくつかの異なる色彩に染色された
紙片を用意する。
これらの紙片は切口断面の色彩を生かす必要上紙の両面
、中心部まで完全に染色され、かつ液状樹脂が良く鯵透
する厚□(0.1〜0.2肋)のものを使用する。上記
紙片を同じ色彩のものを1枚または複数枚ごとに適当な
色彩配分に従って例えば3の叉重ねて1枚の板を形成す
る。紙片の鮎合せに当っては、紙片1枚ごとに接着材を
塗布して第1図aに示すように紙片1を順次重ね合せて
いく。接着材としては、紙片に対し完全に接着して速乾
性を有するもので、乾燥後固結せず、ソフトで異物感の
ない無色透明で変色せず、また紙の色彩を変色させない
粘着力のある化学合成糊(例えば商品名アラビア糊等)
と、酢酸ビニル樹脂ェマルジョン系接着材(通称:木工
用ボンド)を縄梓混合したものをルーラ等を使用して均
一に、かつ十分に紙に惨透するように塗布し、多数枚に
貼合せた状態で、プレス(方力等)で圧着させる。例え
ば30枚の紙片を重ねることで第1図bに示すように一
定の厚さ(約5側)を有し、側面断面3に色彩縞を有す
る板状の造形素材2を得る。このようにして得られた板
材は紙を心材とし、接着部分は固着していないため、通
常のカッター彫刻刀、糸鋸等で容易に切断、切抜き、切
削、刻切等の加工が可能で、所望とする形状に造形する
ことができる。
一つの形状を形成後ャスリ、紙ャスリ等を使用して表面
を平滑に、曲面に仕上げることができる。こうして板材
に切削された切り口断面4は例えば第2図に示すように
その主面2aとの角度が小さいほど断面3の色彩綿の幅
が引伸し拡大され、角度に変化をつけると様々な幅の色
彩縞模様が得られる。実施例 2 前記した板状の造形素材2を第3図aに示すようにその
両主面2aに対してわずかに傾いた角度8の面(鎖線A
−A,B−B)で平行に削りとることにより、同bに示
すように主面上にマサ目状の色彩総模様の面5を有する
板状の造形素材が得られる。
この造形素材はそのまま組立てて箱体や枠体等として形
成してもよく、又さらに好むように削って様々な綿模様
を有する造形物を形成してもよい。実施例 3 第4図aに示すように一方向に凹(又は凸)の湾曲面6
を有する基板7を用意し、この湾曲面上に紙片を重ねて
ながら順次接着して前記実施例1と同様のプロセスで断
面に色彩縞模様を有する厚みのある湾曲の板8を形成す
る。
この後、同図の鎖線C−C,D−Dで示す方向に平行面
で削り、両面に平面に有する板状素材10を得る。この
板状素材の削り方向(破線と直角方向)をわずかに煩斜
させることにより第4図bに示すようにその主面上に木
材の板目に似た美しい色彩の縞模様の両9を有する造形
板材10が得られる。この造形素材10‘ま板材、枠体
として使用し、組立て箱体を形成し、あるいは一部を刻
切して細かい綿模様を生かした造形物を形成してもよい
。実施例 4 第5図は前記した板状素材を2〜3枚重ねて10〜15
側の厚さとしたものを適当な形状、例えば奨棋の駒に似
た形状に切断し、かつ周囲を削った本体11に金具12
を付けてキーホルダーとした造形物の例である。
この造形物は仕上げ後、透明液状アクリル樹脂を十分惨
透するようにシンナー等の溶剤で約2倍の薄め、全表面
に塗布し完全に乾燥させ、同じ方法で2,3度繰り返し
重ね塗りする。さらに透明液状ポリウレタン樹脂を同じ
シンナーで2倍に薄め表面に重ね塗りすることにより適
当に硬化され、かつ色彩をより鮮明にした光沢あるもの
となる。この液状樹脂の塗布により造形物表面は樹脂で
保護されて傷付き難くなり、しかも芯は紙材であるため
に柔軟性を失わず、機械的衝撃力にも強い。実施例 5 第6図は板状素材を円形又は楕円形に切断し、表面の傾
斜をつけてたものを摩し、た本体13に金具14を付け
てペンダントを形成した例である。
実施例 6第7図a,bはそれぞれ特定の形状に切抜け
れたいくつかの板状素材を粗合せて貼り合せ、周囲を彫
刻して白鳥形状の花ピンを構成した場合の例である。
すなわち板状の素材を作ろうとする造形物の厚さに応じ
て、まず中心となる部分(頭、胴)の図形を描き、不要
部を取除き、一段、二段と貼重ね、造形物の大体と形状
として、カッタにより荒彫、細彫して細部を形成し、紙
ャスリで仕上げる。同図bは上記白.鳥の胴体1′5の
中心で縦方向(E方向)に切断した断面で、花押し部分
の凹部16が表わされている。白鳥の両翼部17はあら
かじめ外形を仕上げて胴体15の両側面に接着する。全
智の形状ができあがってから前述したように透明樹脂を
溶剤で薄めて数回塗り重ねることにより白鳥の花ビンを
完成する。以上実施例で述べた本発明によれば下記のよ
うに前記目的が達成できるとともにそれに伴なう種々の
効果がもたらされる。
{1)紙を素材とすることにより加工が容易な造形用板
材が得られる。
すなわち、紙自体は敏質であり、本質にあるような木目
、逆目、年輪、節目などの障害はない。従来、紙片を重
ねて接合するには水溶‘性の接着剤例えば澱粉性糊が用
いられており、これらを十分に時間をかけて乾燥した状
態では極めて硬くなり、通常の刃物による加工は必しも
容易ではない。しかし樹脂系接着剤、特に乾燥後固結し
ない化学合成糊を含む樹脂系接着剤を使用すれば素材が
紙であることと相まって加工性の良い板材が得られ一般
の家庭にある刃物(カッター)を使用して任意の形状に
切り、削り、刻み等の加工が出来、とくに熟練を要しな
い。又、加工中誤って削り過ぎた場合にも、新たに紙素
材を重ね貼りして簡単に修復して加工を続行することも
できる。■ 紙の有する色彩を生かした造形用板材が得
られる。
最初から色彩を有する紙を用いるものであり、・新たに
色を塗る必要がない。したがって着色のための染色、塗
装等についての専門的も技術を不要で仕上りの美しい色
彩造形物が得られる。【3} 種々の色彩の紙を重ねた
ことによる色彩臨模様を有する造形用板材が得られる。
板材を削る面の角度を適当に選ぶことによって粗い目、
細い目の色彩綿模様を任意に表面に露呈させることがで
きる。‘4ー 板材同士を組合せて任意の構造物をつく
ることができる。
紙を素材とするため板材同士の接合が容易であり、組立
後も十分な強度を保持できる。同 表面を透明樹脂で仕
上げることにより、表面層を硬化させると同時に色彩の
鮮明化が得られる。
紙を素材とするため樹脂が深く内部まで惨透し、樹脂製
品なみの表面硬度及び機械的強度が得られる。しかも芯
が紙であるからある程度の柔軟性も保持する。又、樹脂
コーティングにより、耐湿性、不燃性、耐薬品性をもつ
ことになり、実用品としての使用にも十分に耐え得る。
(6)加工の易しさ、仕上げの美しさ等にすぐれている
ことから、初心者の造形用材として、小学生、中学生の
工作用教材として、家庭における趣味の手作り用材とし
て広く利用できる。
図面の簡単な説明 、 第1図a,bは本発明の基本とある実施例である造形用
板材の形成工程を示す斜面図、第2図は切削断面の綿模
様を示す斜面図である。
第3図a,b及び第4図a,bは本発明の他の実施例で
ある造形用板材の形成工程を示し、aは側面(断面)図
、bは斜面図である。第5図及び第6図は本発明による
造形法の各実施例を示す斜面図、第7図a,bは本発明
による造形法の他の実施例を示し、aは全体斜面図、b
はaのD方向断面図である。1・・・・・・紙片、2・
・・・・・板材、2a・・・・・・板材主面、3・・・
・・・側面(断面)、4・・・・・・切削断面、5・・
・・・・板材をA−A面で切削した新たな主面、6・・
・・・・ミ湾曲面、7・・・・・・基板、8・・・・・
・湾曲した板、9・・・・・・湾曲した板材をC−C面
で切削した新たな主面、10・・・・・・造形板材、1
1・・・・・・板材を削ったキーホルダ本体、12・・
・・・・金具、13・・・・・・ペンダント本体、14
・・・・・・金具、15・・・・・・白鳥の胴体、16
・・・・・・花押しとなる凹部、17・・・・・・翼。
弟′図 孫乙図 弟3図 弟子図 弟づ図 努夕四 弟7図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 異なる色彩の複数の紙片を積層して各紙片の樹脂系
    接着剤を滲透させかつこの接着材により接合し、その色
    彩縞模様を有する斜断面が主面となるように形成したこ
    とを特徴とする造形用板材。 2 異なる色彩が複数の紙片1枚ごとに樹脂系接着剤を
    塗布滲透させて、平面又は曲面上に重ね合せ、かつ一体
    の板材に接合し、これを色彩縞模様を有する斜断面が主
    面となるように切断することを特徴とする造形用板材製
    造法。 3 異なる色彩の複数の紙片を積層し、各紙片間に樹脂
    系接着剤を滲透させかつ一体に接合してなる板材を単独
    に又はいくつか組合せて接ぎ合せ、その断面の色彩縞模
    様が現出するように削り又は刻みを施して所定の造形物
    の形状となすとともに全表面に透明樹脂を塗布すること
    により硬化させて成る造形物。
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