JP2005179844A - 造形材料、装飾品及びそれらの製造方法 - Google Patents

造形材料、装飾品及びそれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 リサイクルが容易で環境保護の観点から好ましく、製造工程が簡単で、十分な硬度と耐久性を有し、バラエティに富む美しい装飾を造形できる造形材料・装飾品及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 複数の着色層が積層した合紙の一部分を除去することによって、合紙の内部の着色層を表出させて、文字、図案、彫刻などの装飾を施すことのできる造形材料を形成し、複数の着色層5aを少なくとも2色以上の色紙2で構成するとともに、合紙3の含水率を1.0%以下、硬度80〜90度とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、文字、図案、彫刻などの装飾を施すことができる造形材料とその製造方法、及び造形材料を加工した彫刻、アクセサリー、襖紙、壁紙、建具、家具などの装飾品とその製造方法に関するものである。
従来より、造形材料としては複数の紙片を着色層として積層し、各紙片間は樹脂系接着剤によって接合しているものや(特許文献1を参照。)、泥状化した繊維質材料を各種の色ごとに着色して着色材を形成し、複数種類の着色材を積み重ねて接着し、材料が軟らかいうちに立体的に形成するものなど(特許文献2を参照。)があった。
これらの造形材料は、表面を削って色彩の異なる層を表出させることで、文字、図柄、彫刻などの装飾を施すことができた。
特開昭54−79730号公報 特開昭61−52677号公報
しかしながら、このような従来の造形材料にあっては、樹脂系接着剤により接着されたものは、廃棄した場合に自然界で分解せず、リサイクルもしにくいため、環境保護の観点から好ましくなかった。
また、泥状化した繊維質材料を着色したものは泥状化工程と着色工程があることから製造工程が煩雑であり、乾燥せずに軟らかさの残っている着色材をプレス成形等によって所望の形に成形して完成品としていたため、含水率が高く硬度が不十分で耐久性に劣っていた。
また、着色層が平面同士を積層するものに限定されていたため、表現できる装飾に限界があった。
そこで、この発明は、リサイクルが容易で環境保護の観点から好ましく、製造工程が簡単で、十分な硬度と耐久性を有し、バラエティに富む美しい装飾を造形できる造形材料、装飾品及びそれらの製造方法を提供することを課題とする。
かかる課題を解決するために、請求項1に記載した造形材料の発明にあっては、複数の着色層が積層した合紙の一部分を除去することによって、合紙の内部の前記着色層を表出させて、文字、図案、彫刻などの装飾を施すことのできる造形材料において、
前記複数の着色層は少なくとも2色以上の色紙であり、前記合紙の含水率が1.0%以下、硬度が80〜90度(デュロメーター、10秒(JIS K6253))であることを特徴としている。
請求項2に記載した造形材料の発明にあっては、請求項1に記載の構成に加えて、造形材料の前記着色層の積層方向が不揃いであることを特徴としている。
請求項3に記載した装飾品の発明にあっては、請求項1又は2に記載の構成に加えて、造形材料の内部の着色層が表出していることを特徴としている。
請求項4に記載した造形材料の製造方法の発明にあっては、複数の色紙を含水率25〜35%まで加湿し、該複数の色紙の平面に水溶性の糊を塗布して平面同士を重ね合わせて積層し、その後積層方向に加圧するとともに金型を直接加熱する加熱装置と高周波発生装置による加熱処理を行うことによって平板状の一体物とすることを特徴としている。
請求項5に記載した造形材料の製造方法の発明にあっては、複数の色紙に水と水溶性の糊とからなる溶液を塗布した後、前記色紙の一枚もしくは複数枚を丸めるとともに脱水し含水率25〜35%の塊状物を形成し、複数の該塊状物を金型内の凹部に敷き詰め、該金型内で加圧処理と金型を直接加熱する加熱装置と高周波発生装置による加熱処理を行うことによって一体物とすることを特徴としている。
請求項6に記載した造形材料の製造方法の発明にあっては、複数の色紙を水と水溶性の糊とからなる溶液に塗布した後、前記色紙の一枚もしくは平面同士を積層してなる複数枚をロール状に丸めるとともに脱水し、含水率が25〜35%で横断面が渦巻状の円筒物を形成し、複数の該円筒物を金型内の凹部に敷き詰め、該金型内で加圧処理と金型を直接加熱する加熱装置と高周波発生装置による加熱処理を行うことによって一体物とすることを特徴としている。
請求項7に記載した装飾品の製造方法の発明にあっては、複数の色紙に水と水溶性の糊とからなる溶液を塗布した後、前記色紙の一枚もしくは複数枚を丸めるとともに脱水し、含水率25〜35%の塊状物を形成し、複数の該塊状物を金型内に敷き詰め、該金型内で加圧処理と金型を直接加熱する加熱装置と高周波発生装置による加熱処理を行うことによって造形材料を形成し、該造形材料の少なくとも一部を除去して着色層を表出させることを特徴としている。
請求項8に記載した装飾品の製造方法の発明にあっては、複数の色紙を水と水溶性の糊とからなる溶液を塗布した後、前記色紙の一枚もしくは平面同士を積層してなる複数枚をロール状に丸めるとともに脱水し、含水率が25〜35%で横断面が渦巻状の円筒物を形成し、複数の該円筒物を金型内に敷き詰め、該金型内で加圧処理と金型を直接加熱する加熱装置と高周波発生装置による加熱処理を行うことによって造形材料を形成し、該造形材料の少なくとも一部を除去して着色層を表出させることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、複数の着色層が積層した合紙の一部を除去することによって、複数の着色層は少なくとも2色以上の色紙であるため、色彩の豊な装飾を造形すことが可能で、材料の入手が容易で製造が容易であり、含水率1.0%以下、硬度80〜90度(デュロメーター、10秒(JIS K6253))であるため、硬質で耐久性がある造形材料が得られる。
請求項2に記載の発明によれば、着色層が積層方向の不揃いな塊状物であるため、複雑な模様を表出することのできる造形材料とすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、造形材料の内部の着色層を表出させているため、装飾の色彩と模様が豊かであり、色々な形状の装飾品を完成することができる。
請求項4に記載の発明によれば、色紙を加湿するため、泥状化工程と着色工程が不要で製造工程が簡略化でき、水溶性の糊を用いているため、取り扱いが容易で環境保護の観点からも好ましい。また、加圧処理と金型の加熱装置及び高周波による加熱処理を行って含水率1%以下、硬度80〜90度(デュロメーター、10秒(JIS K6253))としているため、完成品の内部まで硬質であって、実用性の高い造形材料を得ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4の発明の効果に加えて、一枚もしくは複数枚の色紙からなる塊状物を形成して金型に敷き詰めるため、複雑な着色層を有する造形材料を得ることができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項4の発明の効果に加えて、一枚もしくは平面同士が積層している複数枚の色紙をロール状に丸め込むことで円筒物に形成して金型に敷き詰めるため、渦巻模様が多数折り重なった着色層を有する造形材料を得ることができる。
請求項7に記載の発明によれば、複数の色紙を水と水溶性の糊とからなる溶液に浸漬して軟化させるため、泥状化工程と着色工程が不要で製造工程を簡略化でき、取り扱いが容易で環境保護の観点からも好ましく、一枚もしくは平面同士が積層している複数枚の色紙をロール状に丸め込むことで円筒物に形成して金型に敷き詰めるため、渦巻模様が多数折り重なった着色層を有する造形材料を製造可能で、この造形材料の少なくとも一部を除去して着色層を表出させることから、渦巻模様が多数折り重なった着色層を有する装飾性に優れた装飾品を得ることができる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項7の発明の効果に加えて、一枚もしくは複数枚の色紙からなる渦巻状の円筒物を形成して金型に敷き詰めるため、バラエティに富む着色層を有する造形材料を得ることができ、この造形材料の少なくとも一部を切削もしくは研磨等の加工をして着色層を表出させることから、多様な形状と着色層を有する装飾性に優れた装飾品を得ることができる。
以下に、この発明の実施の形態を説明する。
[発明の実施の形態1]
図1乃至図5は、この発明の実施の形態1を示す。
図1は実施の形態1に係る造形材料1を示す。この造形材料1は矩形の平板な2色以上の複数の色紙2からなる。色紙2同士は平面上で積層して一体化している。
色紙2としては市販のものを用いることができる。通常は0.1〜1mm程度の範囲で様々な厚みのものが市販されているので、重ねる色紙2の厚みや色種の組み合わせで、色合いや着色層5aのパターンを調整する。
次に、平板状の造形材料1の製造方法を述べる。図2は実施の形態1に係る製造工程を示す。
複数の色紙2を霧吹きによって加湿する。色紙2は通常の含水率が6.5〜8%であるため、加湿して色紙2を軟化させて成形自在にする必要がある。加湿させる水分が多すぎると加熱しても十分な乾燥ができない、もしくは水分の蒸発により色紙2表面に火ぶくれを起こすといった虞がある。また、水分が少なすぎると色紙2に硬さが残り十分な成形ができない虞があるので、含水率を25〜35%とすることが望ましい。ここでは、加湿手段として霧吹きを用いたが、これに限定するものではない。
次に、加湿した複数の色紙2の平面に水溶性の糊を塗布して平面同士を積層して合紙3を得る。水溶性の糊としては、澱粉糊、酢酸ビニル系糊、アラビア糊等が環境保全の観点から好ましい。また、澱粉糊としては米澱粉、小麦澱粉が知られているが、加工性を考慮した場合にはコンスターチ澱粉がより好ましいといえる。
次に、合紙3をプレス機又は成形機(図示せず)に設置された金型4内に配置し加熱加圧処理を行う(図2参照)。加熱温度は、合紙3の材質、厚みに応じて設定されるが、加熱温度が100℃以下の場合は、合紙3の水分が沸騰しないので除湿できず、また温度が170℃以上の場合は、合紙3が焦げて黒変しまう虞があるので、一般的には100〜170℃、より好ましくは140〜160℃の範囲で金型4の温度を設定するのがよい。
この金型4には金型を直接加熱する加熱装置と高周波発生装置が設けられている(図示せず)。主に加熱装置によって金型に接している合紙3の表面部を加熱除湿し、併せて高周波発生装置を用いることで合紙3の内部まで均質に加熱除湿する。
圧力は、合紙3の材質や厚みに合わせて調整されるが、おおむね0.1〜0.3kg/cm2とすることが多い。
このような加熱加圧処理は、合紙3の水分を飛ばし、圧縮して密度を高めて硬質な造形材料1を得るために行う。
このようにして得られた造形材料1は、表面と内部が均質に含水率1.0%以下、硬度80〜90度(デュロメーター、10秒(JIS K6253)となる。また、積層方向の厚みは、圧縮する前の10〜35%となる。
図3及び図4は造形材料1を加工して得られる装飾品5を示す図である。
造形材料1を平面上から略垂直方向に彫刻刀などで削りとることで、色彩の異なる着色層5aが立体的に現れる。また、図4に示すように打ち抜いて立体的な形状に形成することもできる。
また、このようにして得られた装飾品5にクリア塗装をすれば、防水性・耐久性が向上するとともに、光沢のある外観に仕上がる。
このような実施の形態1の造形材料1及びその製造方法によれば、材料の入手が容易で製造が容易であり、含水率1.0%以下、硬度80〜90度(デュロメーター、10秒(JIS K6253))であるため、硬質で耐久性があり実用性が高い。
また、2色以上の複数の着色層5aが積層しているため、色彩が豊でバラエティに富む装飾を造形可能である。
また、水溶性の糊を用いているため、取り扱いが容易で環境保護の観点からも好ましく、加圧処理と高周波による加熱処理を行っているため、内部まで均質な硬度を有する硬質で、実用性の高い造形材料を得ることができる。
[発明の実施の形態2]
図5及び図6は、この発明の実施の形態2を示す。
以下、実施の形態2の製造方法を説明する。実施の形態1の金型4に変えて金型6を用いて加熱加圧処理を行う。この金型6は、凹部6cを有するキャビティ側金型6aとこの凹部6cに対応した凸部6dが設けられたコア側金型6bとで構成されている。
また、この金型6には金型を直接加熱する加熱装置と高周波発生装置とが設けられている(図示せず)。主に加熱装置によって金型と接触する合紙3の表面部を加熱除湿し、併せて高周波発生装置を用いることで合紙3の内部まで均質に加熱除湿する。さらにまた、キャビティ側金型6aの金型面とコア側金型面6bには、加熱されることによって合紙3から発生する水蒸気が流出可能な逃孔(図示せず)が複数形成されている。
この金型6の凹部6cに添うように合紙3の平面を配置して型締めし、実施の形態2と同条件で加熱加圧処理を行う。
図6は、この金型6によって形成された三次元形状をした立体的な造形材料を示す。
このような実施の形態2の造形材料7の製造方法によれば、凹部6C及び凸部6dの形状を工夫することで、様々な立体形状の造形材料7を得ることができる。
その他の構成及び作用は、実施の形態1と同様であるため、同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
[発明の実施の形態3]
図7及び図8は、この発明の実施の形態3を示す。
図7は実施の形態3の造形材料10の完成品を示す。この造形材料10は、2色以上の塊状の色紙11が重なり合って一体となっている。
次に、この発明の実施の形態3の造形材料10の製造方法を説明する。
2色以上の複数の色紙を、水と糊をその目標とする成形条件に応じて4対1乃至1対1の割合で混合した溶液で接着されるように、1枚もしくは複数枚ごとにまとめて丸め込んでから、水分を除去するとともに縮小させて塊状物11を得る。水分の除去は、実施の形態1と同様の理由で、塊状物11の含水率25〜35%になるよう調整する。
次に、塊状物11を金型12内で加熱加圧する(図8参照)。金型12は、凹部12cを有するキャビティ側金型12aとこの凹部12cに対応した凸部12dが設けられたコア側金型12bとで構成されている。
また、この金型12には金型を直接加熱する加熱装置と高周波発生装置とが設けられている(図示せず)。主に加熱装置によって金型に接した塊状物11の表面部を加熱除湿し、併せて高周波発生装置を用いることで塊状物11の内部まで均質に加熱除湿する。さらにまた、キャビティ側金型12aの金型面とコア側12b金型面には、加熱されることによって合紙から発生する水蒸気が流出可能な逃孔(図示せず)が複数形成されている。
凹部に、複数の塊状物11を上下左右に敷き詰めて型締めし、実施の形態1と同条件で加圧加熱処理し、造形材料10を形成する。このようにして得られる造形材料10は、表面と内部が均質に含水率1.0%以下、硬度80〜90度(デュロメーター、10秒(JIS K6253)となる。
次に、実施の形態3に係る造形材料を使用した装飾品の製造方法について説明する。
図9に示したように、造形材料10の表面を切削もしくは研磨等の加工をして着色層13aを表出させることで装飾品13を形成する。表面を砥石で磨くと図9のように複雑な着色層14が表れる。使用する砥石は、造形材料10の材質や造形する装飾品の種類によって適宜選択すればよいが、一般的には、80〜120番の砥石で荒削りし、仕上げとして1000番の砥石を用いることで美しい表面仕上が施された装飾品が得られる。また、ここでは研磨手段として砥石を用いたが、これに限定するものではない。
なお、色紙を丸め込んで塊状物11を形成する際に、きつく丸め込んでおけば研磨した際に細かい着色層13aが表れ、ゆるく丸め込めば粗い着色層13aが表れる。また、金型12内への敷き詰め方を工夫して塊状物11毎の積層される着色層13aの向きを変えることによっても、様々な着色層13aを表現することができる。図10は、塊状物11の金型内での敷き詰め方を工夫をして楕円状の造形材料を成形し、その表面を研磨して得られたブローチの外観図である。
図10に示したのようなブローチの場合には、研磨した後にクリア塗装をすることで、防水性・耐久性が向上するとともに、光沢のある外観を呈するようにするとよい。
このように、製品形状の凹部12cを有する金型12で造形材料10を形成し、その表面を研磨することで美的にすぐれた様々な装飾品13を容易に形成できる。
また、造形材料10に彫刻を施して装飾品としてもよい。
このような実施の形態3の造形材料10及びその製造方法によれば、一枚もしくは複数枚の色紙からなる塊状物11を形成して金型12に敷き詰めるため、複雑な着色層13aと多様な形状を有する造形材料10を得られる。
またこの造形材料10の少なくとも一部を切削もしくは研磨して着色層13aを表出させることで、多様な形状と着色層13aを有する装飾性に優れた装飾品13を得ることができる。
その他の構成及び製造方法は、実施の形態1又は2と同様であり、同じ構成には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
[発明の実施の形態4]
図11及び図12は、この発明の実施の形態4を表す。
2色以上の複数の色紙を、水と糊をその目標とする成形条件に応じて4対1乃至1対1の割合で混合した溶液で接着されるように、1枚もしくは平面同士を積層してなる複数枚をロール状に丸め込むことで、水分を除去するとともにその断面積を縮小させて横断面が渦巻状となる円筒物15を得る。
円筒物15の水分の除去は、実施の形態1と同様の理由で、含水率25〜35%になるよう調整する。
次に、実施の形態3と同条件の金型内に、円筒物15の筒方向の辺同士を重ね合せて敷き詰め、実施の形態1乃至3と同様の条件で加圧加熱処理し、造形材料を得る。 次に、この造形材料に切削もしくは研磨等の加工をして着色層18aを表出させて装飾品18を形成する。
その他の構成、作用及び製造方法は、実施の形態1乃至3と同様であり、同じ構成には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
[発明の実施の形態5]
図13は、この発明の実施の形態5を表す。
2色以上の複数の色紙を、水と糊をその目標とする成形条件に応じて4対1乃至1対1の割合で混合した溶液で接着されるように、一方の組の色紙を1枚ごと及び/又は平面同士を積層してなる複数枚ごとにロール状に丸め込むことで、水分を除去するとともにその体積を縮小させて横断面が渦巻状となる円筒物15を得る。
他方の組の色紙は、2色以上の複数の色紙を、水と糊をその目標とする成形条件に応じて4対1乃至1対1の割合で混合した溶液で接着されるように、1枚ごと及び/又は複数枚ごとにまとめて丸め込んで、水分を除去するとともにその体積を縮小させて塊状物11を得る。
円筒物15及び塊状物11の水分の除去は、実施の形態1と同様の理由で、含水率25〜35%になるよう調整する。
実施の形態1乃至4と同様の条件で加熱加圧処理し、造形材料を得る。 次に、この造形材料を切削もしくは研磨して着色層20aを表出させて装飾品20を形成する。
その他の構成及び製造方法は、実施の形態1乃至3と同様であり、同じ構成には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
なお、以上に示した実施の形態では、造形材料を成形する際の素材又は中間材が平板状、塊状、円筒状をしたもの及びこれらの組み合わせのものについて説明したが、この発明はこれに限らず、その他の形状からなる素材又は中間材を採用してもよいことは勿論である。たとえば、色紙をシュレッダーで細かく裁断した紐状の素材を使用してもよい。
この発明の実施の形態1に係る造形材料を示した斜視図である。 同実施の形態1に係る造形材料の製造方法を示した、金型に合紙をセットした状態の正面図である。 同実施の形態1に係る装飾品の一態様を示した斜視図である。 同実施の形態1に係る装飾品の別の態様を示した側面図である。 この発明の実施の形態2に係る造形材料の製造方法を示した、金型に合紙をセットした状態の断面図である。 同実施の形態2に係る造形材料の完成品の側面図である。 この発明の実施の形態3に係る造形材料の斜視図である。 同実施の形態3に係る造形材料の製造方法を示した、金型に塊状物をセットした状態の断面図である。 同実施の形態3に係る造形材料の一部を加工した装飾品の正面図である。 同実施の形態3に係る造形材料を加工して完成した装飾品の斜視図である。 この発明の実施の形態4に係る造形材料の円筒物の斜視図である。 同実施の形態4に係る造形材料を加工して完成した装飾品の正面図である。 この発明の実施の形態5に係る装飾品の正面図である。
符号の説明
1、7、10、 造形材料
2 色紙
6a、12c 金型凹部
11、 塊状物
15 円筒物
5、13、18、20 装飾品
5a、13a、18a、20a 着色層

Claims (8)

  1. 複数の着色層が積層した合紙の一部分を除去することによって、合紙の内部の前記着色層を表出させて、文字、図案、彫刻などの装飾を施すことのできる造形材料において、
    前記複数の着色層は少なくとも2色以上の色紙であり、前記合紙の含水率が1.0%以下、硬度が80〜90度(デュロメーター、10秒(JIS K6253))であることを特徴とする造形材料。
  2. 請求項1に記載の造形材料の前記着色層の積層方向が不揃いであることを特徴とする造形材料。
  3. 請求項1又は2に記載の造形材料の内部の着色層が表出していることを特徴とする装飾品。
  4. 請求項1又は2に記載の造形材料の製造方法であって、
    複数の色紙を含水率25〜35%まで加湿し、該複数の色紙の平面に水溶性の糊を塗布して平面同士を重ね合わせて積層し、その後積層方向に加圧するとともに金型を直接加熱する加熱装置と高周波発生装置による加熱処理を行うことによって平板状の一体物とすることを特徴とする造形材料の製造方法。
  5. 請求項1又は2に記載の造形材料の製造方法であって、
    複数の色紙に水と水溶性の糊とからなる溶液を塗布した後、前記色紙の一枚もしくは複数枚を丸めるとともに脱水し含水率25〜35%の塊状物を形成し、複数の該塊状物を金型内の凹部に敷き詰め、該金型内で加圧処理と金型を直接加熱する加熱装置と高周波発生装置による加熱処理を行うことによって一体物とすることを特徴とする造形材料の製造方法。
  6. 請求項1又は2に記載の造形材料の製造方法において、
    複数の色紙を水と水溶性の糊とからなる溶液に塗布した後、前記色紙の一枚もしくは平面同士を積層してなる複数枚をロール状に丸めるとともに脱水し、含水率が25〜35%で横断面が渦巻状の円筒物を形成し、複数の該円筒物を金型内の凹部に敷き詰め、該金型内で加圧処理と金型を直接加熱する加熱装置と高周波発生装置による加熱処理を行うことによって一体物とすることを特徴とする造形材料の製造方法。
  7. 請求項3に記載の装飾品の製造方法において、
    複数の色紙に水と水溶性の糊とからなる溶液を塗布した後、前記色紙の一枚もしくは複数枚を丸めるとともに脱水し、含水率25〜35%の塊状物を形成し、複数の該塊状物を金型内に敷き詰め、該金型内で加圧処理と金型を直接加熱する加熱装置と高周波発生装置による加熱処理を行うことによって造形材料を形成し、該造形材料の少なくとも一部を除去して着色層を表出させることを特徴とする装飾品の製造方法。
  8. 請求項3に記載の装飾品の製造方法において、
    複数の色紙を水と水溶性の糊とからなる溶液を塗布した後、前記色紙の一枚もしくは平面同士を積層してなる複数枚をロール状に丸めるとともに脱水し、含水率が25〜35%で横断面が渦巻状の円筒物を形成し、複数の該円筒物を金型内に敷き詰め、該金型内で加圧処理と金型を直接加熱する加熱装置と高周波発生装置による加熱処理を行うことによって造形材料を形成し、該造形材料の少なくとも一部を除去して着色層を表出させることを特徴とする装飾品の製造方法。
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