JPH02188206A - 溝付き化粧板の製造方法 - Google Patents

溝付き化粧板の製造方法

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JPH02188206A
JPH02188206A JP941289A JP941289A JPH02188206A JP H02188206 A JPH02188206 A JP H02188206A JP 941289 A JP941289 A JP 941289A JP 941289 A JP941289 A JP 941289A JP H02188206 A JPH02188206 A JP H02188206A
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弘 榎本
Hiroaki Sawashita
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、建築物の壁面内装材、天井材等に使用され
る溝付き化粧板の製造方法に関する。
従来の技術と問題点 主に壁面内装用に用いられるような化粧板として、表面
に多数の〜1′、行する細い溝を形成することにより、
立体感を付与し意匠性の向上をはかった溝付き化粧板が
多く用いられている。
か−る溝付き化粧板は、従来数も一般的には切削加工に
よって表面に溝を削成することによって製造されていた
。ところがこの場合、切削後の溝内面の仕上りに難点が
あるところから、近時、溝の内面に表面の化粧層を連続
状に存在せしめたものとする溝付き化粧板の製造方法が
種々提案されている。
この先行提案技術の1つは、実公昭59−1765号に
見られるように、所要の基板面にV溝を削成したのち、
このV溝上に側縁部が重なり状に突出する状態に、各■
溝間の平面部上に化粧用木質単板を貼着したのち、この
単板の上記側縁部をV溝の両側面部に折込んで貼着する
ものである。しかしながら、この方法による場合、化粧
溝の数に応じた個々独立状の多数の化粧単板を必要とし
、しかもそれらを個々に正確な配置において基板上に配
列して貼着しなければならない。加えて、各化粧単板自
体も、その幅寸法に相当厳密な精度が要求されるため、
実際上工業的生産には不向きであり、コスト高につくと
いう根本的な問題点を有している。
また、他の先行提案技術として特開昭61−29541
号公報では基板に化粧シートを貼着したのち、断面V字
状等の型押し凸条を有する型押しロールまたは型押し盤
で板面を型押しすることにより、上記凸条に対応した細
溝を圧入形成せしめる方法が提示されている。しかしな
がら、この方法による場合、化粧用の溝の形成部分にお
いて化粧シートを破断させないことが必要であり、その
ことを前提として型押しを行うものであるから、里覚溝
の深さは0.4amからせいぜい0.6m程度の極く浅
いものにしかつくることができず、十分に立体感に富む
化粧板を提供することができないという別の問題点があ
った。
この発明は、上記のような従来技術の背旦のもとにおい
て、溝の深さ、幅を充分に大きく形成することが可能で
あり、それでいて溝部分の表面の仕上り状態を美しく保
つことができ、しかも製造工程が簡易で生産性の良い溝
付き化粧板の製造方法を提供しようとするものである。
問題点を解決するための手段 この発明は、型押しの技法を用いて溝の形成を行うが、
従来の考え方から脱却してむしろ逆に、溝の中央部にお
いて表面の化粧用木質単板をまっすぐに切断し、溝の上
部両側面のみにそれを被覆せしめるものとすることによ
り、十分に深い溝の形成を可能にしながら、溝の下部両
側面に基板素地を露出せしめかつ該露出部分に木質単板
から連続する木目模様を表出せしめることで、溝内面の
違和感をな(し、外観1美しい溝付き化粧板を製造しう
るようにしたものである。
即ち、この発明は、板状基板に着色接着剤を介して化粧
用の木質単板を貼着し、得られた化粧板の表面を1.溝
付は予定位置に対応して断面略V字状の溝付は凸条を有
する型押しロールまたは型押し盤で押圧することにより
、化粧板の表面に、溝の上部両側面が前記木質単板の折
込部分で覆われ、溝下部両側面に基板素地が露出した多
数の化粧凹溝を形成せしめると同時に、前記溝底部の基
材露出面に前記木質単板の導管部から滲出されたむ色接
若剤の展若による導管模様を形成せしめることを特徴・
とする溝付き化粧単板の製造方法を要旨とする。
以下、この発明を添附図面に基いて説明すれば次のとお
りである。
先ず、第1図に示すように厚さ2.0〜35麿程度、好
ましくは5〜20am程度の平板状基板(1)の上面に
、着色接着剤(3)を介して化粧用の木質単板(2)を
貼着し、平板状の化粧板(A)とする。
上記基板(1)としては、型押しにより溝の釘形が可能
であるものであれば何でも良く、その材質が特に限定さ
れるものではない。例えば合板、中質繊維板(、MDF
)、パーティクルボード、軽量パーティクルボード、ハ
ードボード、インシュレーションボード、ウェハーボー
ド(WB) 、オリエンテッドストランドボード(OS
B)、単板積層材(LVL) 、単板積層板(LVB)
 、集成板、連続網状繊維板(ゼファーウッド)、無機
質含浸水質板等の木質材料板のほか、ロックウール板、
ガラス繊維板、金属繊維板等の無機繊維板を用いること
ができる。
木質単板(2)は、ナラ、ニレ、セン、ケヤキ等の比較
的導管部分が明瞭にあられれる天然木からの厚さ062
〜1.01?11程度の突き板が用いられる。もっとも
、この木質単板(2)は、通常の突き板のほか、積層材
をスライスして得られる積層単板を用いても良く、また
それは予め染色したものを用いても良い。更にまた、木
質単板は、必ずしも基板の大きさに対応した1枚物を用
いる必要はなく、複数枚の単板を基板上に隙間を生じな
いように並べて貼着するものとしても良い。この場合、
単板のジヨイント部は、なるべく後述の凹溝の中央部に
配置せしめるようにすることが好ましい。
また、木質単板(2)を基板(1)に貼着する接着剤(
3)は、着色されたもの、好ましくは基板(1)より濃
色であり、更に好ましくは化粧単板(2)の地色よりも
濃色に着色されたものを用いるものとする。これによっ
て木質単板(2)の導管部(6)を着色接着剤の浸i!
91こよって着色し、それを浮き出させると共に、後述
するように凹溝の下部側面部に導管模様を形成せしめる
ことを可能にする。接着剤(3)の種類は特に限定され
るものではなく、常用の木質単板接着用の接着剤、例え
ば尿素樹脂系、酢酸ビニル樹脂系、エチレン酢酸ビニル
樹脂系、ゴム系、メラミン樹脂系、尿素・メラミン共縮
合樹脂系、フェノール樹脂系、水性ビニルウレタン樹脂
系、エポキシ樹脂系、ゴム系、アクリル系あるいはそれ
らを適宜組合わせたもの等を使用できる。
なお、木質単板(2)の貼着は、必要に応じて補強用の
介挿シートを介して行うこともある。
即ち、特に木質単板のヒワレ防止をはかるべく、紙、不
織布、織布、樹脂シート、金属箔等よりなる補強用シー
トを介して基板(1)に貼着することもある。
次に必要に応じて化粧板(A)の表面を常法に従ったサ
ンディング等の方法により研磨したのち、更に必要に応
じて木質単板(2)上に着色を施す。そしてまた、透明
または着色透明の塗料(第3図参照)を用いて下塗り塗
装(lO)を施し、再びサンディング等により表面を平
滑にする。なお、このむ色及び下塗り塗装は、後述の化
粧凹溝を付与する型押し加工後に行うものとしても良い
次に、上記化粧板(A)の表面の少なくとも木質単板(
2)に、溝付予定位置に沿って切口(4)を入れたのち
、あるいはまた切L1を入れずに、化粧板(A)の表面
に化粧凹溝(9)を釘形するための型押し加工を行う。
型押し加工の前に予め切目(4)を入れる場合、その切
込加工は、例えば第2図に示すような円板状カッター(
5)を用いて連続状に切目(4)を形成する。あるいは
また罫引ナイフを用いて木質単板(2)を連続状に切断
するものとしても良い。こ〜にいう切目(4)は、単な
る破断線として形成されるもの\ほか、細い溝の形態に
付与されるものも含むものとする。即ち、溝付は用カッ
ターを用いて、例えば1〜3/sfW度の凹溝あるいは
V溝の形態に形成するものとしても良い。また切目(4
)の深さは、少なくとも化粧単板の厚さの上半部程度以
上のものであれば可とするが、望ましくは形成しようと
する溝の深さに対応して、それよりや\浅い目の範囲内
で基板(1)の厚さの中間部にまで達する深さに形成す
ることが望ましい。
そして、次いで化粧板(A)の表面を、第3図に示すよ
うに、前記切目(4)に対応する位置に断面略V字状の
溝付は用凸条(7)を備えた型押し盤(8)または型押
しロールを用いて押圧し、化粧板(A)の表面部に多数
の凸条(7)の形状に対応した化粧凹溝(9)を並列状
に圧入形成する。
この型押し加工は、釘形安定性を良好なものとするため
に加熱下に行うことが好ましく、その温度及び型押し時
間は基[2(1)の種類や比重、及び木質単板(2)の
種類に応じて適宜に設定するが、一般的には温度70〜
300℃、時間1〜10分程度の範囲内で設定すること
ができる。なお、上記の加熱は、化粧板(A)及び押型
のいずれか一方を加熱するものとしても良いし、両者を
共に加熱するものとしても良い。
上記の型押し加工により、木質単板(2)は切目(4)
の部分が拡がり、該切口(4)の両側部分が凹溝(9)
に押し込まれてその折込部(2a)が溝の上部両側面を
被覆し、下部両側面は基材(1)の素地が露出したもの
となる一方、凹溝(9)の両側部においてU板(1)の
組織が圧密化され溝側面表面が滑らな状態となる。
しかも、上記型押し加工による木質単板(2)の折込部
(2a)の圧潰により、その導管部分に浸入していた着
色接着剤を滲出させ、これを溝底部の前記基材露出面(
9a)に展着させて該露出面に第5図に示すように木質
単板(2)の導管部(6)から連続した同系色の連続導
管模様(6a)を形成させる。この導管模様(6a)は
、凹溝(9)内に、その溝底部に至るまで表面の化粧木
質単板(2)が連続しているかの如き外観を与え、溝付
き化粧板に一層の高級感を与える。
上記溝付は用凸条(7)の形状は、基本的に略V字状の
ものであることを要し、第6図に示すように両側面が真
直ぐな断面三角形のものでも良いが、好ましくは第5図
に示すように、先端が鋭角をなし、両側面が内方になだ
らかに湾曲した断面 状のものとする方が凹溝(9)の
外観形態の点で良好なものを得ることができる。
凹溝(9)の幅(W)及び深さ(D)は、いずれも特に
限定されるものではないが、十分な立体感を表出するた
めには幅(W) 3. 0aaw以上、深さ(D)を2
. 5mm以上とするのが良い。
特に好ましくは幅(W)を5〜10m、深さ(D)を3
〜5mm程度に形成すべきであり、例えば厚さ5jIl
のMDF基板(1)l、:0.2mの木質単板(2)を
貼むした化粧板(A)において、幅(W)7.0履、深
さ(D)3.5麿の第5図に示すような凹溝(9)を2
. Oaa間隔に形成した場合、表面に優れた立体感を
付与しながら併せて化粧板(A)に若干の撓曲性を付与
し、曲面にも施工可能なものを得ることができる。なお
、もとより凹溝(9)の間隔、すなわちピッチは任意で
あり、何ら限定されるものではない。
また、前述のように、凹溝(9)の型押し成形は、切目
(4)を付与することなく行うものとしてもよい。この
場合、第7図に示すように型押し盤(8)または型押し
ロールの溝付は用凸条(7)として、その先端に脱失な
切断刃(7a)を有するものを用いる。そして、この型
押し盤(8)または型押しロールで化粧板(A)を表面
側から所要圧力で押圧することにより、切断刃(7a)
をもって化粧シート(2)及び続いて基板(1)を切込
みながら、凸条(7)をもって化粧板表面に対応形状の
凹溝(9)を圧入形成する。
上記型押し加工によって形成される凹溝(9)の形状は
、第4図に示されるような溝付は用凸条(7)の形状に
はり対応した形状のものに形成される場合のほか、第9
図(イ)に示すように溝底(9a)に若干の丸味をもっ
た形態、あるいは同図(ロ)に示すように溝の下部側面
に仁かな屈折部(9b)を有し、溝底(9a)にかすか
に丸味のついた形態に形成されることもある。もとより
、第6図に示すような凸条(7)で型押し加工した場合
も、その形状をはり再現した第9図(ハ)に示すような
シャープな角張りをもった断面V字状に形成される場合
のほか、その溝底(9a)及び溝の上縁部(9C)に丸
味のある形態に形成されることが多い。
上記の如くして化粧凹溝(9)を形成したのち、要すれ
ば該凹溝(9)に着色剤を塗布して着色を施したのち、
あるいは該着色を施すことなく、第8図に示すように同
門溝を透明または着色透明な塗料で溝塗装(11)を施
す。この溝塗装(!l)は、溝下部両側面において基板
素地の露出部分から塗料がよく浸透しこれが硬化するこ
とにより、凹溝(9)部分の基板(1)を強化すると共
に、吸湿、吸水等1;よる凹溝(9)の弾性復元を防止
するのに有効であり、更には凹溝(9)の内面の仕上り
状態を良好なものとするのに役立つ。
そして最後に、凹溝(9)が形成された化粧板(A)の
表面全体に上塗り塗装(I2)を塗布し乾燥して製品と
する。
上記の下塗り塗装(10)、溝塗装(11) 、及び上
塗り塗装(12)の各塗料には、アミノアルキッド、ポ
リウレタン、ラッカー、ポリエステルなどの一般的なも
の−ほか、要すればその細葉外線硬化型塗料、電子線硬
化型塗料などを用いることができる。
上記により製造した製品において、これに反りが発生す
るおそれがあるような場合、従来の常法に応じて基板(
1)の裏面側に適宜所定間隔に切込みとか細溝をつけて
も良い。また、裏面からの吸水、吸湿、乾燥等によって
反りを生じることが懸念されるような場合には、裏面に
樹脂含浸紙、バルカナイズドファイバー紙、合成樹脂フ
ィルム、合成樹脂独立発泡シート等を貼着したり、裏面
に前記上塗り塗料と同様の塗料を塗布する等の防水、防
湿処理を施すものとすることが好ましい。
ところで、前記凹溝(9)の着色は、前述のように必要
に応じて行うものであるが、青色する場合、木質単板(
2)の色調と異った色調に溝を着色することで、凹溝を
強調することができ、また木質11を板(2)と同じ色
調のものに青色することで、全体に自然な感じを出すこ
とができ、いずれかを適宜に選択すれば良い。
また、木質単板(2)の着色や下塗り塗装は、溝付は型
押し加工工程の前後いずれにおいて行ってもよく、また
両方で行っても良い。もっとも、着色は、型押し加工前
の段階に行うことによって、凹溝(9)の下部側面を基
材色に保ち、溝の下部が濃くなるのを防いで、全体に自
然な外観を与えつる点である意味では好適である。
しかし逆に、型押し加工後に着色を行う場合、着色剤の
吸い込みが溝の下部両側面の基材露出部分においてよい
ので、溝の下部が表面の化粧面より濃色となり、それが
細くてシャープな陰影を出し、立体感を高めたものとす
ることができる。また、下塗り塗装は、とくに切目(4
)を入れずに型押し加工する場合、その型押し加工前の
段階で行うことにより、塗料の硬化で木質単板を強化し
、型押し加工時において化粧木質単板が溝の上縁部等で
裂けたり割れたりするのを防止し、所期する正確な態様
の凹溝(9)の形成を確実に行い得る点で好ましい。
第1θ図には、この発明によって製造される溝付き化粧
板の好適な一例として、断面Y状の凹溝(9)を比較的
狭い間隔に平行に、かつ仮の長手方向に真直ぐに形成し
た場合の外観を示す。
凹溝(9)の配列形態は上記に限られるものではなく、
第11図(イ)に示すように斜行状あるいは同図(ロ)
に示すような波状等、任意の変形配列形態に形成するこ
ともできる。
実施例 以下、この発明の具体的な実施例を示す。
実施例1 板状基板(1)として、厚さ5. 0tm、比重6.0
の中質繊維板(MDF)を71い、−刃表面の化粧材と
して厚さ0. 3ml+のナラ材の突き板からなる木質
単板を用いた。そして、上記MDFi板上に木質単板を
濃い茶褐色に着色された酢酸ビニル樹脂と尿素・メラミ
ン共縮合樹脂との混合着色接着剤(3)を用いて(塗(
HiQ:12og/rrt>常法により貼着したのち、
この得られた化粧板(A)の表面部に、第2図に示すよ
うな円板状カッターを用いて、深さ2M1ピツチ30馴
に多数の切目(4)を平行状に形成した。
次いで、第4図に示すような溝付は用凸条(7)を備え
た型押し盤(8)を用いて、化粧板の表面に型押し加工
を施し、前記切目(4)の部分においてそれぞれ深さ3
.5M、断面Y状の化粧凹溝(9)を圧入形成した。こ
の型押し加工は、型押し盤(8)を120’Cに加熱し
、型押し時間を5分に設定して行った。
そして、化粧板(A)の表面にサンディングを施し、薄
茶色の着色剤を用いて着色したのち、透明なアミノアル
キッド系下塗す塗料を359/7F/程度に塗布し、乾
燥後再びサンディングを行い、そして溝内のサンディン
グによって発生した研磨粉を除去した。
次いで、上記凹溝部分に、アミノアルキッド系の透明塗
料を用いて溝塗装を施したのち、化粧板の表面全体に、
アミノアルキッド系の透明上塗り塗料を609/rIt
程度に塗布し、乾燥して求める溝付き化粧板を得た。
この溝付き化粧板は、第1O図に示すような形態をもち
、化粧凹溝(9)においてその上部両側面が木質単板(
2)で彼覆され、溝の下部両側面に基板(1)の素地が
露出し、該露出部分に、木質単板(2)の導管から滲出
した茶褐色の接着剤(3)の展着による導管模様(3a
)が木質単板(2)の折込゛み部(2a)から連続した
状態に形成され、−見、溝底近傍部位にまで木質単板が
連続しているかの如き自然な彫り込み状の外観を呈しつ
\、凹溝の存在によって全体が立体感に富む美麗なもの
であった。
実施例2 基板として厚さ10#Wの軽量パーティクルボードを使
用し、これの表面に、濃い茶褐色に青色された水性ビニ
ルウレタン系の着色接着剤を3597rIt程度に塗布
したのち、その上にタモ材の突き板からなる厚さ0.3
agの木質単板を重ねて貼着した。
次いで、この得られた化粧板の表面をサンディングし、
かつ淡い褐色に着色したのち、透明なポリウレタン系の
下塗り塗料で50g/TIt程度に下塗り塗装を施した
そして次に、先端を切断刃(7a)とした第7図に示す
ような溝付は用凸条(7)を有する型押し盤(8)を用
い、化粧板(A)を表面側から切込みながら加熱型押し
することにより、該化粧板(A)の表面に断面略Y状の
化粧凹溝(9)を圧入形成した。この場合、型押し加工
は、型押し盤の温度130℃、型押し時間3分に設定し
て行った。
次いで、実施例1と同様に凹溝の溝塗装、表面全体の上
塗り塗装を順次施し、°所期する溝付き化粧板5得た。
この溝付き化粧板も、実施例1によるものと同じく、凹
溝の下部両側面の基板露出面に着色接着剤による導管模
様を有して、外観上あたかも厚いムク板を切削して凹溝
を形成したかの如くに見える美しいものであった。
発明の効果 この発明によれば、表面の化粧用の木質単板を溝の上部
両側面に折込み状態にして断面V字状の凹溝を型押し成
形するものであるから、凹溝を十分に深くかつ広幅なも
のに形成することが可能であり、板面に凹溝の存在を十
分に強調した溝付き化粧板を得ることができる。しかも
、上記凹溝は、断面略V字状の溝付は用凸部を備えた型
押し盤あるいは型押しロールを用いて対応形状の断面略
V字状に形成するものであるから、型押し加工時におい
て木質単板に破れとか割れを発生することがなく、凹溝
の上部両側面が表面の木質単板からのきれいな連続した
部分で覆われたものとなる。従って、凹溝部分において
薄い木質単板の厚みが外観されるということがない。し
かも、木質単板の基板への接着に着色接着剤が用いられ
ることで、これが木質単板の導管部に浸透してその導管
模様を強調する一方、型押し加工によって凹溝の下部両
側面にも、着色接着剤の展着された導管模様が形成され
る。従って、化粧凹溝の溝底近傍部位に至るまで、表面
の木質単板が連続しているかの始き外観を与えうるちの
となり、ひいては恰も厚物の化粧単板やムク板が使われ
ているかの如くに外観される高級感のある溝付き化粧板
を得ることができる。
かつ凹溝は、型押し加工によって形成され、その周辺組
織が圧密化されるので、凹溝の表面状態が滑らかできれ
いなものに仕上り、凹溝の格別な研磨等の仕上げ加工を
必要としない。また、溝塗装を施すと、溝の下部の基+
4B出部分において塗料の吸収性が良いので、該塗料の
硬化によって凹溝周辺部分が強化されると共に、凹溝の
弾性復元が防ILされる。従って型押し加工によって形
成した凹溝であるにもか〜わらず、その形態保持性に優
れたものとすることができる。かつもとより基板に化粧
用の木質単板を貼着したのち、凹溝を付与する型押し加
工を必須主要工程として製造しうるちのであるから、い
ずれの工程も簡易であり、生産効率が良い等の優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は基板に化粧木質単板を貼むした化粧板の断面図
、第2図は化粧板に切口を付与する切込加工状態を示す
断面図、第3図は型押し加工状態を示す断面図、第4図
は凹溝の何形状態を示す拡大断面図、第5図は型押し加
工によって凹溝の下部側面に展着形成される導管模様の
形成状態を示す斜視図、第6図は型押し盤の溝付は用凸
条の形状の変形例を示す断面図、第7図は型押し盤の溝
付は凸条の更に他の変形例を示す断面図、第8図は凹溝
に溝塗装を施し更に化粧板の表面全体に上塗り塗装を施
した状態の拡大断面図、第9図(イ)(ロ)(ハ)は凹
溝の形状の各種変形例を示す断面図、第10図は製品の
満付き化粧板の一例を示す斜視図、第11図(イ)(ロ
)は凹溝の何形形態の変形例を示す溝付き化粧板の概略
平面図である。 (A)・・・化粧板、(1)・・・基板、(2)・・・
化粧シート、(4)・・・切目、(5)・・・カッター
(6)・・・導管部、(6a)・・・導管模様、(7)
・・・溝付は用凸条、(8)・・・型押し盤、(9)・
・・化粧凹溝、(10)・・・下塗り塗装、(11)・
・・溝塗装、(12)・・・上塗り塗装。 以上 第7図 第8図 第9図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 板状基板に着色接着剤を介して化粧用の木質単板を貼着
    し、得られた化粧板の表面を、溝付け予定位置に対応し
    て断面略V字状の溝付け凸条を有する型押しロールまた
    は型押し盤で押圧することにより、化粧板の表面に、溝
    の上部両側面が前記木質単板の折込部分で覆われ、下部
    両側面に基板素地が露出した多数の化粧凹溝を形成せし
    めると同時に、前記溝底部の基材露出面に前記木質単板
    の導管部から滲出された着色接着剤の展着による導管模
    様を形成せしめることを特徴とする溝付き化粧単板の製
    造方法。
JP941289A 1989-01-17 1989-01-17 溝付き化粧板の製造方法 Expired - Lifetime JPH07102535B2 (ja)

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JPH07102535B2 JPH07102535B2 (ja) 1995-11-08

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