JP2790417B2 - 化粧材及びその製造方法 - Google Patents

化粧材及びその製造方法

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JP2790417B2
JP2790417B2 JP5242167A JP24216793A JP2790417B2 JP 2790417 B2 JP2790417 B2 JP 2790417B2 JP 5242167 A JP5242167 A JP 5242167A JP 24216793 A JP24216793 A JP 24216793A JP 2790417 B2 JP2790417 B2 JP 2790417B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床板用の板材等として
好適に使用することができる化粧材及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、洋室の床板用板材として、表層材
に天然木の突板を用いた溝付きの化粧材が使用されてい
る。
【0003】上記化粧材は、例えば図7に示すものであ
る。図7の化粧材52は、下級木材であるラワン等の単
板54を複数枚(本例では5枚)貼り合わせた長さ約1
800mm(6尺)、幅約300mm(1尺)、厚さ約
12mmの普通合板56の表面に天然木の突板58を接
着した後、溝加工により溝60、60を形成し、最後に
表面塗装62を施したものである。
【0004】上記突板58は、優良天然木の板材を厚さ
0.2mm〜0.3mm程度に薄くスライスしたもの
で、木材特有の質感や美観をもたらす柾目、板目などの
木目模様64が良好に表れており、またその色相も全面
にわたってほぼ同系で整っている。したがって、この天
然木の突板58を用いた化粧材52は見栄えがよく、商
品価値の高いものとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、優良天然木の不
足が進んできている。また、世界的にも天然木の有効利
用や節約を図る傾向にある。そして、このような状況を
背景として、優良天然木の突板の安定供給、適正価格維
持が難しくなっていているのが現状である。このため、
図7に示したような天然木の突板を用いた化粧材は、非
常に高価格になってきている。
【0006】また、図7に示した天然木の突板を用いた
化粧材は、普通合板と突板との接着を行った後、さらに
溝加工を行わなければならず、製造工程が煩雑であると
いう問題があり、しかも図7(A)に示すように表面に
突板の接合部66がある場合、長期間が経過するとこの
接合部66が劣化し、隣接する突板間に隙間が生じると
いう欠点がある。
【0007】一方、これまで木材特有の質感や美観を表
す突板の材料として使用されていなかったラミン、ゴム
といった下級木材や、合板、集成材、木質系ボード、樹
脂系ボードなどでは、その供給は優良天然木のように厳
しい状況にはなっていない。したがって、下級木材、合
板、集成材、木質系ボード、樹脂系ボード等を用いて外
観の優れた溝付き化粧板を製造することができれば、産
業上、資源保護上きわめて有効である。
【0008】しかし、下級木材のムク板、合板、集成
材、木質系ボード、樹脂系ボードは、優良天然木とは異
なり、その板材の表面に柾目、板目等の良好な木目模様
を有するものではない。しかも、下級木材のムク板、合
板、集成材、木質系ボードの場合、その表面には様々な
大きさや色の濃さを持った導管の断面や導管口が存在し
ていたり、色相も部分部分で異なっていることが多い。
したがって、下級木材のムク板、合板、集成材、木質系
ボード、樹脂系ボードを基材として溝付き化粧板を製造
した場合、見栄えの良いものを得ることができず、高級
感のある溝付き化粧板を得ることは困難である。
【0009】また、下級木材から得られた合板等は、前
述したように表面に導管口などが存在しているほか、繊
維が毛羽立っていることが多い。このため、表面塗装な
どの化粧仕上げ前に表面研磨を行っても、レイズグレー
ン等の発生によって仕上げ塗装を良好に行うことが難し
いという問題がある。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、下級木材のムク板、合板、集成材、木質系ボード、
樹脂系ボードといった下地材を用いて安価かつ簡便に製
造することができ、しかも優良天然木の突板を用いたも
のと同等の優れた質感や美観を有する溝付き化粧板を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記目的を達成するため、優良天然木の突板を用いること
なく優れた外観を有する化粧材を製造することについて
鋭意研究を行い、下記(1)〜(6)の知見を得た。
【0012】(1)合板、ムク板、集成材、木質系ボー
ド、樹脂系ボード等からなる下地材の表面に半透明性シ
ート材を接着することにより、下地材の表面が備えてい
る外観的な要素から所望の好ましい部分のみを選択的に
透かして半透明性シート材の表面に表せること。
【0013】(2)下地材の表面に半透明性シート材を
接着して基体を形成し、この基体の半透明性シート材接
着面側にエンボス加工によってエンボスからなる模様を
設けることにより、下地材の表面から選択的に透かした
外観的要素とエンボスによる模様とが複合して半透明性
シート材表面に表れ、優れた外観を有する化粧材が得ら
れること。
【0014】(3)このとき、半透明性シート材として
着色されたものや、模様を有するものや、表面に予め凹
凸が形成されたものを用いたり、接着剤として着色剤や
隠蔽剤が混合されたものを用いたりすることにより、様
々な美観、質感、外観、色相等を有する化粧材が得られ
ること。
【0015】(4)下地材の表面に半透明性シート材を
接着することにより、下地材表面の毛羽立ち等が半透明
性シート材によって隠され、半透明性シート材の表面に
仕上げ塗装を良好に行えること。
【0016】(5)下地材に直接エンボスを形成した場
合、下地材の有する復元力によってエンボスが経時的に
変形するおそれがあるが、下地材に半透明性シート材、
特に薄葉紙を接着することにより、下地材の復元力を抑
制してエンボスの変形を防止できること。
【0017】(6)エンボス加工工程において、エンボ
スによる模様の形成と同時にエンボスによる溝を形成す
ることにより、溝加工工程を要することなく溝を形成す
ることができ、製造工程を簡略化できること。
【0018】そして、上述した下地材への半透明性シー
ト材の接着、エンボス加工による模様の形成又は模様及
び溝の同時形成という手段を採用することにより、天然
木の突板を用いることなく、しかも下地材が予め備えて
いる色彩、模様等の外観的要素を利用しながら、優れた
質感及び美観を備えた化粧材を簡便かつ安価に製造でき
ることを見い出し、本発明をなすに至った。
【0019】したがって、本発明は、表面に色及び模様
を有する下地材の表面に、下地材表面の色及び模様の一
部を透かし、残部を隠す半透明性を有する半透明性シー
ト材が、半透明性を維持した状態で接着剤により接着さ
れることによって基体が形成されているとともに、該基
体の半透明性シート材接着面側にエンボスからなる模様
又はエンボスからなる模様及び溝が形成され、かつ、該
基体の半透明性シート材接着面側に表面塗装が施されて
いる化粧材であって、下記構成(A)〜(E)の内の1
以上を具備することを特徴とする化粧材を提供する。 (A)半透明性シート材が着色されている構成 (B)半透明性シート材に模様が形成されている構成 (C)半透明性シート材の表面に予め凹凸が形成されて
いる構成 (D)接着剤に着色剤が混合されている構成 (E)接着剤に下地材表面の色及び模様の一部を隠蔽す
る隠蔽剤が混合されている構成
【0020】また、本発明は、表面に色及び模様を有す
る下地材の表面に、下地材表面の色及び模様の一部を透
かし、残部を隠す半透明性を有する半透明性シート材
を、半透明性を維持させた状態で接着剤により接着して
基体を製造し、次いで前記基体の半透明性シート材接着
面側にエンボス加工によってエンボスによる模様を形成
した後、又は、エンボス加工によってエンボスによる模
様及び溝を同時に形成した後、該基体の半透明性シート
材接着面側に表面塗装を施す化粧材の製造方法であっ
て、下記手段(a)〜(e)の内の1以上を用いること
を特徴とする化粧材の製造方法を提供する。 (a)半透明性シート材として着色されたものを用いる
手段 (b)半透明性シート材として模様を有するものを用い
る手段 (c)半透明性シート材として表面に予め凹凸が形成さ
れたものを用いる手段 (d)接着剤として着色剤が混合されたものを用いる手
段 (e)接着剤として下地材表面の色及び模様の一部を隠
蔽する隠蔽剤が混合されたものを用いる手段
【0021】以下、本発明につきさらに詳しく説明す
る。本発明の化粧材は、表面に色及び模様を有する下地
材の表面に半透明性シート材を接着した基体を用いる。
下地材としては、特に限定されないが、例えば、合板、
ムク板、集成材、突板張りの板、木質系ボード、樹脂系
ボードからなるもの等を用いることができる。
【0022】ここで、合板としては、公知の普通合板、
例えばラワン、カポール等の下級木材からなる複数枚の
単板を接着剤によって繊維方向が互いに直交するように
貼り合わせたものなどを使用することができる。
【0023】ムク板としては、例えばラミン、ゴム、ラ
ワン、カポールといった下級木材のムク板等を挙げるこ
とができる。
【0024】集成材としては、例えばラミン、ゴム、ラ
ワン、カポールといった下級木材のひき板あるいは小角
材等を繊維方向を互いにほぼ平行にして集成接着したも
のなどを挙げることができる。
【0025】突板張りの板としては、合板からなる基材
に天然木の突板を接着したもの等を挙げることができ
る。この場合、本発明では下級木材の突板を用いた突板
張りの板を有効に用いることができる。
【0026】木質系ボードとしては、木材小片に接着剤
を加えて高温・高圧でプレスしたパーティクルボード、
木材繊維を成形して造ったファイバーボードなどを好適
に用いることができる。これらの内、ファイバーボード
としては、ハードボード(硬質繊維板)、MDF(中質
繊維板)、インシュレーションボード(軟質繊維板)等
を挙げることができる。
【0027】樹脂系ボードとしては、各種合成樹脂から
なる硬質樹脂ボード、軟質樹脂ボード、発泡樹脂ボード
などが挙げられる。また、不燃性、難燃性、断熱性、吸
音性、遮音性、クッション性といった特殊な性能を有す
る樹脂ボードを用いた場合には、それぞれの特性を生か
した化粧材を得ることができる。
【0028】本発明の化粧材を床板用の板材とする場
合、下地材の厚さは10〜18mm程度とすることが好
ましい。
【0029】半透明性シート材としては、下地材表面の
好ましい色や模様を透かす一方で、好ましくない色や模
様を隠すような半透明性を有するもの、すなわち下地材
表面の色及び模様の一部を透かし、残部を隠す半透明性
を有するものを用いる。このような半透明性の度合いの
半透明性シート材を用いることにより、下地材の表面が
予め備えている外観的な要素から好ましい部分のみを選
択して半透明性シート材の表面に表すことができる。な
お、半透明性シート材の半透明性の度合いは、全面にわ
たってほぼ一定にしてもよく、部分的に異ならせてもよ
い。
【0030】半透明性シート材として、具体的には、例
えば秤量が20〜50g/m2の薄葉紙(麻の繊維によ
って作られたインディアンペーパー、ライスペーパー
等)、グラシンペーパー、パラフィンペーパー、和紙、
樹脂製シートなどを挙げることができるが、これらに限
定されるものではない。
【0031】これらのなかで、特に好ましいのは薄葉紙
である。薄葉紙を用いることにより、下地材の復元力を
効果的に抑制してエンボスの変形を特に有効に防止する
ことができる。
【0032】また、半透明性シート材として和紙を用い
た場合、和紙には繊維が密になった部分と疎になった部
分とがあるため、部分部分で半透明性の度合いが異なっ
ており、変化に富んだ外観を引き出すことができる。
【0033】下地材に半透明性シート材を接着する接着
剤としては、酢酸ビニル系等の任意の接着剤を用いるこ
とができる。この場合、下地材に半透明性シート材を接
着した後においても、半透明性シート材の半透明性が維
持されるように接着を行う。
【0034】本発明においては、上述した半透明性シー
ト材及び接着剤の選択において、前記構成(A)〜
(E)の内の1又は2以上を採用する。構成(A)〜
(E)の内のいずれを採用するかについては何等制限は
なく、目的とする化粧材の美観、質感、外観、色相等に
応じて前記構成(A)〜(E)の内の1つのみを採用し
たり、2つ以上を組み合わせたりすることができる。
【0035】この場合、半透明性シート材として着色さ
れたものを用いることにより、任意の色相を有する化粧
材を得ることができる。着色剤としては、種々の色彩の
染料や顔料を用いることができる。また、半透明性シー
ト材は1色に着色してもよく、部分部分で色を変えても
よい。
【0036】半透明性シート材として模様を有するもの
を用いることにより、任意の質感、外観等を有する化粧
材を得ることができる。半透明性シート材の模様として
は、透かし模様、表面に描かれた模様等が挙げられる。
【0037】半透明性シート材として表面に予め凹凸が
形成されたもの、すなわち下地材に接着する前に予め凹
凸が形成されているものを用いることにより、任意の質
感、外観等を有する化粧材を得ることができる。この場
合、凹凸の形状、大きさに限定はなく、目的とする質
感、外観等に応じて適宜選択することができる。
【0038】接着剤として着色剤が混合されたものを用
いることにより、任意の色相を有する化粧材を得ること
ができる。着色剤としては、種々の色彩の染料や顔料を
用いることができる。
【0039】接着剤として下地材表面の色及び模様の一
部を隠蔽する隠蔽剤が混合されたものを用いることによ
り、下地材として木質系のものを用いた場合、隠蔽剤に
よって木質系下地材の表面に存在する微小で雑多な導管
や導管口が隠蔽することができ、製品の外観を向上させ
ることができる。隠蔽剤としては、導管、導管口等を隠
蔽することができる粉粒状のものであればどのようなも
のでも使用することができ、例えば、木材の素地調製等
に用いられる砥の粉や、木粉、酸化チタン等を用いるこ
とができる。
【0040】本発明の化粧材は、上記基体の半透明性シ
ート材接着面側にエンボスからなる模様又はエンボスか
らなる模様及び溝が形成されている。エンボスとは、エ
ンボス加工によって形成した凹部をいう。エンボス加工
は、エンボスに対応する凸部が形成された成形ロールを
備えたエンボス加工機を用いて行われる。
【0041】エンボスによる模様は、基体の半透明性シ
ート材接着面側に小型の任意数の互いに密集したエンボ
ス群を目的とする模様状に配列することにより形成する
ことができる。エンボスによる模様としては、例えば柾
目模様、板目模様などの木目模様、あるいは唐草模様、
市松模様、網代模様等が挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0042】エンボスによる溝は、基体の半透明性シー
ト材接着面側に溝状のエンボスを設けることにより形成
することができる。
【0043】なお、模様及び溝を形成するエンボスの断
面形状、平面形状等に特に限定はなく、目的に応じた任
意の形状とすることができる。
【0044】また、エンボス加工機の成型ロールの模様
形成用凸部を任意の高さ範囲(例えば100〜400
μ)で様々な高さを有するものに形成したり、成型ロー
ル表面の任意の箇所、例えば凸部の上面あるいは凸部間
に形成される凹部の底面に細かい凹凸模様(例えば梨地
模様)を付けることにより、さらに変化のある外観を有
する化粧材を得ることができる。
【0045】本発明の化粧材は、必要に応じ、基体の半
透明性シート材接着面側に着色が施されている。着色剤
としては、各種の染料や顔料を用いることができる。
【0046】本発明の化粧材は、基体の半透明性シート
材接着面側に表面塗装が施されている。表面塗装剤とし
ては、無色透明あるいは有色透明のラッカー、ウレタン
塗料等を挙げることができるが、これらに限定されるも
のではない。
【0047】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に示す
が、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
【0048】実施例 図1及び図2は本発明の一実施例に係る化粧材を示す。
この化粧材2は溝付きのもので、床板用の板材として使
用されるものである。
【0049】図中4は基体を示す。この基体4は、表面
に色及び模様を有する下地材6の表面に、下地材6表面
の色及び模様の一部を透かし、残部を隠す半透明性を有
する半透明性シート材8を、その半透明性を維持させた
状態で接着剤10により接着したものである。
【0050】下地材6は、表単板12、中単板14及び
裏単板16を接着剤(カゼイングルー)によって貼り合
わせた厚さ約12mmの普通合板である。これらの単板
12、14、16は、いずれも下級木材であるラワン系
木材から切り出したもので、それぞれの繊維方向が互い
に直交するように積層されている。
【0051】半透明性シート材8は、透かし模様を有す
る薄葉紙で、その表面全面には細かな凹凸が予め形成さ
れている。また、半透明性シート材8は、染料によって
着色されている。
【0052】接着剤10は酢酸ビニル系のものであり、
下地材6の表面全面にわたって塗布されている。接着剤
10には、着色剤(染料)とともに隠蔽剤として砥の粉
が混合されている。
【0053】基体4の半透明性シート材接着面18側に
は、互いに密集した任意の数の小型エンボスe1からな
るエンボス群E1が木目模様状に配列され、このエンボ
ス群E1によって木目模様20が形成されている。小型
エンボスe1は、縦断面形状が四角形のものであり、平
面形状は雲型、楕円形、紡錘形などである。小型エンボ
スe1の寸法は、深さが約0.1〜0.2mm、幅が約
0.3〜1.8mm、長さが約1.3〜8.0mm程度
である。
【0054】基体4の半透明性シート材接着面18側に
は、長さ方向に沿って連続した2本の長尺溝状エンボス
e2が等間隔毎に平行配置され、この長尺溝状エンボス
e2によって溝22が形成されている。長尺溝状エンボ
スe2は、縦断面形状が四角形のものである。長尺溝状
エンボスe2の寸法は、深さが約0.5〜2mm、幅が
約0.5〜2mmで、長さは基体4の長さと同じであ
る。
【0055】また、基体4の半透明性シート材接着面1
8側には、基体4一側部と一方の溝22との間、一方の
溝22と他方の溝22との間及び他方の溝22と基体4
他側部との間に、それぞれ幅方向に沿って浅溝状エンボ
スe3が形成され、この浅溝状エンボスe3によって突板
の継ぎ目を表現する溝24が形成されている。浅溝状エ
ンボスe3は、縦断面形状が四角形のものである。溝状
エンボスe3の寸法は、深さが約0.1〜1mm、幅が
約0.3〜1.8mm程度である。
【0056】さらに、基体4の半透明性シート材接着面
18側は、図示していないが、エンボス加工機の成型ロ
ールとしてその凸部間に形成される凹部の底面に細かい
凹凸模様を付けたものを用いたことにより、素地の部分
(エンボスe1、e2、e3による模様や溝が形成されて
いない部分であって、図1において符号26で示したよ
うな部分)が梨地状になっている。
【0057】基体4の半透明性シート材接着面18側は
着色剤によって着色されている。また、基体4の半透明
性シート材接着面18側の全面には、化粧仕上げのため
の表面塗装層28が形成されている。この表面塗装層2
8は、透明塗料であるクリアラッカーからなる。
【0058】本例の化粧材2の製造は、以下のように行
う。まず、必要により、下地材6の表単板12の表面を
スクレーバー、ベルトサンダー等の研磨機によって研磨
する。表面研磨後の表単板12の表面には、通常図3に
示すように導管30や導管口32が比較的乱雑に存在
し、また不揃いな濃淡のある色模様34も存在してい
る。
【0059】次に、接着剤10を表単板12の表面全面
にわたって塗布し、この接着剤10によって半透明性シ
ート材8を表単板12の表面に接着することにより、基
体4を製造する。
【0060】このとき接着剤10は半透明性シート材
(薄葉紙)8に含浸し、半透明性シート材8の色相を淡
いものとするが、半透明性シート材8がこれによって完
全に透明化することはなく、その半透明性が維持され
る。
【0061】基体4を乾燥させた後、エンボス加工機を
用いて、その半透明性シート材接着面18側に半透明性
シート材8の上からエンボスe1、e2及びe3を同時に
形成する。
【0062】この場合、エンボス加工機の成形ロールと
しては、模様20を構成するエンボスe1、溝22を構
成するエンボスe2、溝24を構成するエンボスe3に対
応する凸部を有するものを用いる。この凸部は、成形ロ
ールの表面にエッチング等によって設ける。また、成形
ロールには、エンボスe1、e2、e3に対応する凸部の
間に形成される凹部の全部又は一部に梨地形成用の小さ
な凹凸をエッチング等によって設ける。そして、エンボ
ス加工機の成形ロールと搬送台との間に基体4を置き、
成形ロールを基体4の半透明性シート材接着面18側に
押しつけながら成形ロールを回転させることにより、エ
ンボスe1、e2、e3と梨地を形成する。
【0063】次に、表面塗装層28の形成前に、基体4
の半透明性シート材接着面18側を染料によって着色す
る。染料はエンボスe1、e2及びe3の内周壁部及び底
部を染色する。このとき、下地材6の単板の繊維方向が
水平方向に沿っていることによって、エンボスe1、e2
及びe3の底部よりも内周壁部に染料がより多く浸透し
て強い着色を果たし、エンボスe1、e2及びe3内にお
いて色調の変化が生じるようになる。なお、この着色に
は顔料を用いてもよい。
【0064】最後に、基体4の半透明性シート材接着面
18側の全面に表面保護、つや出し等のためにクリアラ
ッカーを塗装して表面塗装層28を形成する。これによ
り本実施例の化粧材2が完成する。なお、表面塗装層
は、一回目の塗装を行った後にこの塗装層を研磨し、次
いで2回目の塗装を行うような複数回の塗装によって形
成してもよい。
【0065】本実施例の作用効果は次に述べる通りであ
る。 (1)本実施例においては、エンボス群E1による木目模様
20を設けてあるので、半透明性シート材8の表面に表
れた表単板12表面の外観的要素とエンボス群E1によ
る木目模様20とが複合化する。また、半透明性シート
材8として透かし模様及び表面に予め凹凸を有する着色
されたものを用い、かつ接着剤として着色剤及び隠蔽剤
が混合されたものを用いている。したがって、良好な美
観、質感、外観、色相等を有し意匠的に優れた化粧材2
を得ることができる。
【0066】(2)本実施例においては、普通合板6の表
単板12の表面に、半透明性シート材8が貼り付けられ
ている。そのため、半透明性シート材8は、その半透過
性によって図3に示した表単板12の模様としての導管
30、導管口32、色模様34を、一定の範囲内の大き
さや濃さに限ってその表面に表すことになる。すなわ
ち、図4に示すように、半透明性シート材8の表面に
は、大きさや濃淡のばらつきの幅が小さく抑えられて模
様的な統一の少なさが緩和された新たな導管36、導管
口38、色模様40が表れる。
【0067】(3)図5に示すように、半透明性シート材
8を表単板12に接着する接着剤10には隠蔽剤42が
混合されているので、この隠蔽剤42が微小で雑多な導
管44や導管口46を隠す働きをする。
【0068】(4)図6に示すように、表単板12の表面
にある粗雑な繊維48や導管口46付近で発生している
レイズグリーン50は、接着剤10及び半透明性シート
材8によって毛羽立ちが矢印方向に阻止されている。こ
れによって、半透明性シート材8の表面に均一な表面塗
装28を容易に行うことができ、良好な化粧仕上げ得る
ことができる。
【0069】(5)本実施例においては、エンボス加工工
程でエンボスe1、e2、e3からなる模様20、溝2
2、溝24を同時に形成するようにしたので、製造工程
を簡略化して製造コストを引き下げることができる。
【0070】(6)本実施例では下地材6に半透明性シー
ト材8を接着してあるので、半透明性シート材8の作用
によって下地材6の復元力を抑制することができ、エン
ボスの形状が経時的に変化して模様や溝が劣化すること
を防止できる。
【0071】なお、上記実施例においてはエンボスe
1、e2及びe3の縦断面形状を四角形としたが、例えば
縦断面形状をV字形とすることによりエンボスe1、e2
及びe3の内周壁部の面積を大きくし、内周壁部からの
反射光を乱反射させて、エンボスe1、e2及びe3の見
た目に変化が出るようにしてもよい。また、上記実施例
では下地材として合板を用いたが、ムク板、集成材、突
板張りの板、木質系ボード、樹脂系ボード等を用いても
よい。さらに、その他の構成についても本発明の要旨を
逸脱しない範囲で種々変更して差し支えない。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は下記〜
の効果を奏する。
【0073】表面に色及び模様を有する下地材の表面
に、下地材表面の色及び模様の一部を透かし、残部を隠
す半透明性を有する半透明性シート材を、半透明性を維
持させた状態で接着剤により接着して基体を形成し、こ
の基体の半透明性シート材接着面側にエンボス加工によ
ってエンボスによる模様を設けたので、下地材の表面が
備えている外観的な要素から所望の好ましい部分のみを
選択的に透かして半透明性シート材の表面に表すことが
できるとともに、下地材の表面から選択的に透かした外
観的要素とエンボスによる模様とを複合化させることが
できる。さらに、構成(A)〜(E)の内の1以上を採
用することにより、下地材が予め備えている色彩、模様
等の外観的要素を利用し、かつこれら外観的要素とエン
ボスによる模様とを複合化させながら、化粧材を様々な
任意の美観、質感、外観、色相等を有するものにするこ
とができる。このため、意匠的に優れた化粧材を得るこ
とができる。
【0074】表層材に優良天然木の突板を用いた化粧
材は、期間を経るにつれて突板の色調が徐々に変化し、
それが天然木特有の風合いを出す。本発明では、半透明
性シート材を用いたことにより、下地材として木質系の
ものを用いた場合にその下地材の経時的な色調変化が半
透明性シート材を透過して化粧材の表面に表れるので、
化粧材自体の色調が期間を経るにつれて徐々に変化し、
優良天然木に近い風合いを得ることができる。
【0075】下地材に半透明性シート材を接着してあ
るので、下地材のエンボスに対する復元力が抑制され、
エンボス形状の経時的な劣化が防止される。
【0076】下地材表面の毛羽立ち等が半透明性シー
ト材によって隠され、半透明性シート材の表面に仕上げ
塗装を良好に行うことができる。
【0077】天然木突板を用いた化粧材のように突板
の接合部の経時的劣化によって隙間ができるという問題
が生じない。
【0078】エンボス加工工程で模様及び溝の両者を
同時に形成するようにした場合、従来のような基体と突
板との接着工程及びその後の溝加工工程が必要なく、し
かも下地材に半透明性シート材を積層してあることによ
り仕上げ塗装が容易であるため、製造工程を簡便にして
化粧材を効率良く製造することができる。
【0079】したがって、本発明によれば、高価な突板
を用いることなく安価な下地材を基材とし、かつ簡便な
製造工程によって、下地材が持っている質感を尊重しな
がら様々な任意の美観、質感、外観、色相等を有し、し
かも化粧仕上げが良好な安価で意匠的に優れた化粧材を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る化粧材を示す一部省略
平面図である。
【図2】同例の化粧材を示す模式的拡大断面図である。
【図3】同例に用いた普通合板の表単板表面を示す一部
省略平面図である。
【図4】同例において半透明性シート材表面に表れた模
様を示す一部省略平面図である。
【図5】同例の接着剤層を示す模式的拡大断面図であ
る。
【図6】同例の接着剤層及び半透明性シート材の作用を
示す説明図である。
【図7】天然木の突板を用いた従来の化粧材を示すもの
で、(A)は一部省略平面図、(B)は断面図である。
【符号の説明】
2 化粧材 4 基体 6 下地材 8 半透明性シート材 10 接着剤 18 半透明性シート材接着面 20 模様 22 溝 24 溝 28 表面塗装層 e1 小型エンボス e2 長尺溝状エンボス e3 浅溝状エンボス

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に色及び模様を有する下地材の表面
    に、下地材表面の色及び模様の一部を透かし、残部を隠
    す半透明性を有する半透明性シート材が、半透明性を維
    持した状態で接着剤により接着されることによって基体
    が形成されているとともに、該基体の半透明性シート材
    接着面側にエンボスからなる模様が形成され、かつ、該
    基体の半透明性シート材接着面側に表面塗装が施されて
    いる化粧材であって、下記構成(A)〜(E)の内の1
    以上を具備することを特徴とする化粧材。 (A)半透明性シート材が着色されている構成 (B)半透明性シート材に模様が形成されている構成 (C)半透明性シート材の表面に予め凹凸が形成されて
    いる構成 (D)接着剤に着色剤が混合されている構成 (E)接着剤に下地材表面の色及び模様の一部を隠蔽す
    る隠蔽剤が混合されている構成
  2. 【請求項2】 表面に色及び模様を有する下地材の表面
    に、下地材表面の色及び模様の一部を透かし、残部を隠
    す半透明性を有する半透明性シート材が、半透明性を維
    持した状態で接着剤により接着されることによって基体
    が形成されているとともに、該基体の半透明性シート材
    接着面側にエンボスからなる模様及び溝が形成され、か
    つ、該基体の半透明性シート材接着面側に表面塗装が施
    されている化粧材であって、下記構成(A)〜(E)の
    内の1以上を具備することを特徴とする化粧材。 (A)半透明性シート材が着色されている構成 (B)半透明性シート材に模様が形成されている構成 (C)半透明性シート材の表面に予め凹凸が形成されて
    いる構成 (D)接着剤に着色剤が混合されている構成 (E)接着剤に下地材表面の色及び模様の一部を隠蔽す
    る隠蔽剤が混合されている構成
  3. 【請求項3】 表面に色及び模様を有する下地材の表面
    に、下地材表面の色及び模様の一部を透かし、残部を隠
    す半透明性を有する半透明性シート材を、半透明性を維
    持させた状態で接着剤により接着して基体を製造し、次
    いで前記基体の半透明性シート材接着面側にエンボス加
    工によってエンボスによる模様を形成した後、該基体の
    半透明性シート材接着面側に表面塗装を施す化粧材の製
    造方法であって、下記手段(a)〜(e)の内の1以上
    を用いることを特徴とする化粧材の製造方法。 (a)半透明性シート材として着色されたものを用いる
    手段 (b)半透明性シート材として模様を有するものを用い
    る手段 (c)半透明性シート材として表面に予め凹凸が形成さ
    れたものを用いる手段 (d)接着剤として着色剤が混合されたものを用いる手
    段 (e)接着剤として下地材表面の色及び模様の一部を隠
    蔽する隠蔽剤が混合されたものを用いる手段
  4. 【請求項4】 表面に色及び模様を有する下地材の表面
    に、下地材表面の色及び模様の一部を透かし、残部を隠
    す半透明性を有する半透明性シート材を、半透明性を維
    持させた状態で接着剤により接着して基体を製造し、次
    いで前記基体の半透明性シート材接着面側にエンボス加
    工によってエンボスによる模様及び溝を同時に形成した
    後、該基体の半透明性シート材接着面側に表面塗装を施
    す化粧材の製造方法であって、下記手段(a)〜(e)
    の内の1以上を用いることを特徴とする化粧材の製造方
    法。 (a)半透明性シート材として着色されたものを用いる
    手段 (b)半透明性シート材として模様を有するものを用い
    る手段 (c)半透明性シート材として表面に予め凹凸が形成さ
    れたものを用いる手段 (d)接着剤として着色剤が混合されたものを用いる手
    段 (e)接着剤として下地材表面の色及び模様の一部を隠
    蔽する隠蔽剤が混合されたものを用いる手段
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