JP2952558B2 - 建築用材 - Google Patents
建築用材Info
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Description
板、造作材など種々の用途に使用可能な建築用材に関す
る。
素地基板を使用した化粧板としては、天然木の素地面に
目止め塗料または下地塗料などを塗布しその上に木目模
様を印刷し、さらに上塗り塗料を塗布して仕上げた化粧
板や、印刷および塗装などを素地基板に施さずに、基板
表面に合成樹脂シートあるいは紙等の表面に木目模様が
印刷された化粧シートを貼着することにより得る化粧板
などが知られている。
板を始めとする建築用材は、その色調の統一化(カラー
コーディネート)が要求されるため、同一の木目模様で
も色調が、明るいもの/暗いもの/その中間のものとい
うように、最低でも3段階の色調のものをそれぞれ提供
するという必要が生じている。
応するため、前者の塗装による化粧板においては、下地
色に使用する塗料および上塗り層に使用する塗料の色調
を調整し対応を図るものであるが、塗料の色調の管理に
加え、塗装する基板が木質素地基板であるため、その素
地基板の色調、塗料の浸透状態等が一定な均質なもので
はなく一枚毎に異なり、さらに一枚の基板においても場
所により大きく異なるものもあり、常に一定の塗装状態
を保持するには単に塗料の混合比あるいは塗布量などの
数値的な管理をすれば良いというものではなく、実際に
塗装が終わったものを確認しながら、経験に基づく調整
を加える必要があり、常に同じ色調のものを得るという
ことは非常に難しいものとなる。
おいては、ベースシートとして素地基板の色調を完全に
隠蔽するような不透明な合成樹脂シートを使用する場合
は、合成樹脂シートの色調とその表面に印刷する木目模
様の色調の管理により、一定の色調を保持することは容
易に行うことが可能となる。しかし平面的に印刷された
ものに過ぎず、天然木に比較した場合明らかに意匠的に
見劣りするものであった。
問題点に鑑み色調の管理が容易に行うことができ、しか
も優れた木質感を有する建築用材を提供すべく鋭意研究
を重ねた結果、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち本発明は、木質繊維板6を基板としその少なく
とも表面に化粧シートを貼着してなる建築用材におい
て、化粧シート1として、透明または半透明の樹脂シー
トに木目模様印刷が施されたものを用い、基板表面の色
調が化粧シート1を通して表面に現出していることを特
徴とする建築用材である。
料とする表面性状が均質な木質繊維板6を使用し、その
表面に貼着する化粧シート1を通して該基板表面が現出
するため、化粧シート1に印刷された木目模様と色調に
加え、この化粧シート1を通して表面に現出する木質繊
維板6の色調が浮かび上がることにより、得られる化粧
面に深みが生ずるものとなる。
する色調を現出するために適合した色調の木質繊維を選
択し成形したものを使用することにより、木質繊維板6
の表面の色調を一定に保持することが可能なため、得ら
れる建築用板の表面の色調は目的とする色調のものが安
定して得られるものである。
すものであり、木質繊維板6の表面に接着剤5を介して
化粧シート1が貼着されており、該化粧板シート1は合
成樹脂シート2の裏面に模様層3とベタ層4からなる木
目模様が印刷(塗装)されたものである。
維板6は、原料として松、杉、檜等の針葉樹材または、
ラワン、カポール、栗、ポプラ等の広葉樹材の原木で板
材あるいは角材として使用できない部分または廃材を切
削した木材チップを、常法により解繊して得られる木質
繊維、および木質繊維板製造の際に生じるサンダーダス
ト、ソーダスト、チップダスト等の屑材を混入したもの
を使用し、これらの木質繊維に接着剤を塗布した後、常
法によりフォーミングし加熱圧締することにより成形さ
れた木質繊維板を使用することができる。
維の色調が褐色系のものであるのに対し、針葉樹材から
得られる木質繊維は白色系または黄色系である。このた
め、基板として使用する木質繊維板6として、白色系ま
たは黄色系の色調のものが必要な場合は針葉樹材の木質
繊維を使用した木質繊維板を用い、また褐色系の色調の
ものが必要な場合は広葉樹材の木質繊維を使用した木質
繊維板を用いることにより、基板の色調の調整管理を図
ることができる。
樹材の木質繊維を適宜割合で混合することにより、所望
の色調の木質繊維板を得ることができ、該混合比を一定
に保つことにより同様の色調の木質繊維板を安定して得
ることができるため、同一の木目模様が印刷された化粧
シートを貼着した場合でも、数種類の色調の建築用材を
得ることができる。
る樹脂シート2は、透明または半透明のシートであり、
例えば塩化ビニル系、ウレタン系、アクリル系、エポキ
シ系等の樹脂からなるシートであり、その厚さは20〜
200μmのものを使用することができる。また、その
裏面に印刷される模様層3は、天然木等の木目模様を再
現した印刷であり、グラビア印刷、フレキソ印刷、シル
クスクリーン印刷などにより形成することができる。ま
た、その下面に形成されたベタ層は、天然木の照りのあ
る部分に対応する絵柄と天然木のベース色を形成するも
のであり、好ましくは前記模様層3と同調させて設ける
ことができる。
らなる木目模様印刷は、化粧シート1を貼着した際に基
板表面の色調を完全に隠蔽するものではなく、化粧シー
ト1を通して基板表面の色調を表面に現出する範囲の顔
料の量および塗膜厚さに形成するものである。このよう
に化粧シート1を通して基板表面の色調が現出すること
により単に印刷のみで形成された化粧面に比べ立体感が
生ずるものとなる。
管孔模様に同調したエンボス模様を形成することにより
さらに立体感を有する天然木に近似した化粧面が得られ
る。
2の裏面に印刷されていることにより、木目模様は樹脂
シート2により保護された状態となり、傷がつきにく
く、汚れにくいものである。また汚れても表面が樹脂シ
ートであるため簡単に拭き取ることができるなど手入れ
が簡単であるという効果を有するものである。
の形態に限定されるものではなく、透明あるいは半透明
の樹脂シート2の表面にベタ層4および模様層3を形成
したもの、さらにその上に上塗り層を形成したものなど
も使用することができる。
て説明すると、まず、ラワン材等の広葉樹材を原料と
し、常法により解繊し得られたラワンの木質繊維に接着
剤、サイズ剤等を混合し乾燥したのち、フォーミングし
て一定厚の連続繊維マットを得、該繊維マットを定尺切
断して定尺マットとし、これをホットプレスにより加熱
圧締することにより色調が褐色系の木質繊維板6が得ら
れた。次いで該木質繊維板6の表面に酢酸ビニル樹脂、
エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂、アクリル樹脂、ポリ
ウレタン樹脂等からなる接着剤5を介して、透明の塩化
ビニル樹脂シート2の裏面に木目模様3,4が印刷され
た化粧シート1を接着することにより、本発明の建築用
材が得られる。
に、木質繊維板6を所望形状に切削加工を施したものを
基板とし、その表面に化粧シート1を貼着することもで
きる。
て形成したものを床材、壁材および家具用の化粧板とし
て使用するほか、所望形状に加工した基板(基材)とし
ての木質繊維板6表面に化粧シート1を貼着することに
より幅木、回り縁、窓およびドアの枠材などの造作材と
しても使用することができる。
を使用し、透明または半透明の樹脂シート2に木目模様
印刷3,4が施された化粧シート1を貼着し、基板とし
ての木質繊維板6表面の色調が化粧シート1を通して表
面に現出しているという構成により、木質繊維板6が表
面の色調を始めとしてあらゆる性状が均質なものである
ため、その表面に貼着する化粧シート1の色調の管理を
することにより、一定の色調の化粧表面を安定して供給
することができるものである。
通して基板としての木質繊維板6の表面の色調が現出す
ることにより、単なる印刷表面に比べ、底から浮かび上
がる基板の色調による深み(立体感)が生ずることとな
り、天然木表面に一段と近い化粧面が得られるものであ
る。
3:模様層、4:ベタ層、5:接着剤、6:木質繊維
板。
Claims (1)
- 【請求項1】 木質繊維板を基板としその少なくとも表
面に化粧シートを貼着してなる建築用材において、化粧
シートとして、透明または半透明の樹脂シートに木目模
様印刷が施されたものを用い、基板表面の色調が化粧シ
ートを通して表面に現出していることを特徴とする建築
用材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30259294A JP2952558B2 (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 建築用材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30259294A JP2952558B2 (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 建築用材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08127102A JPH08127102A (ja) | 1996-05-21 |
JP2952558B2 true JP2952558B2 (ja) | 1999-09-27 |
Family
ID=17910837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30259294A Expired - Fee Related JP2952558B2 (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 建築用材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2952558B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6754545B2 (ja) * | 2019-02-19 | 2020-09-16 | 三ツ輪産業株式会社 | 接着剤塗布装置および建築部材 |
-
1994
- 1994-11-01 JP JP30259294A patent/JP2952558B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08127102A (ja) | 1996-05-21 |
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