JP6754545B2 - 接着剤塗布装置および建築部材 - Google Patents

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Description

本発明は、平板状の基材に対して接着剤を良好に塗布するための接着剤塗布装置、およびこの装置を用いて製作される建築部材に関する。
従来、ベニヤやパーティクルボードなど(以下、総称して基材という)に接着剤を塗布する接着剤塗布装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような装置では、接着剤を塗布するために、主に3つの回転ローラーが使用されている。
図2は、従来の接着剤塗布装置101を示す概略図である。
接着剤塗布装置101は、コンベア102と、接着剤104を塗布するための3つの回転ローラー(図2において、中央に位置する塗布ローラー110a、左側に位置するドクターローラー110b、右側に位置するスムージングローラー110c)とで構成されている。
塗布ローラー110aは、前側(方向F)に送られる基材103と接着剤104を介して接触し、図2の紙面反時計回りR1に回転している。ドクターローラー110bは、基材103よりも上側に離間した位置で、塗布ローラー110aとは逆の時計回りR2に回転しており、塗布ローラー110aとドクターローラー110bとの間から、接着剤104が流し込まれる。また、スムージングローラー110cも塗布ローラー110aとは逆の時計回りR2に回転しており、基材103に塗布された接着剤104の表面と接触して、この表面が概ね平滑になるようにしている。
そして、3つのローラー110a、110b、110cのさらに下流側で、基材103の上面に、接着剤104を介して化粧部材105が貼り付けられる。
特開平08−294903号公報
上述した従来の接着剤塗布装置101では、3つの回転ローラー110a、110b、110cを使用しているので、装置としてのコストが高い。また、3つを駆動するためのランニングコストも高くなる。
また、接着剤塗布装置101では、3つの回転ローラー110a、110b、110cのそれぞれと接着剤104との離れ際(図2のA部、B部、C部)に、接着剤の粘性で糸を引くような状態になる。それぞれのローラーの外周面には、この糸状の接着剤104が絡みつき、筋状の凹凸が生じてしまうことがある。この凹凸は、塗布した接着剤104の表面にも筋状の凹凸を生じさせ、この表面を不均一にする。特に、化粧部材105が透明な材質の場合には、貼り付け後に接着剤104の表面の筋状の凹凸が見えてしまうため、完成した製品の美観を損ねる。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、構造を簡素化し、塗布した接着剤の表面をより均質にする接着剤塗布装置、およびこの装置を用いて製作される建築部材を提供するためのものである。
上述課題を解決するため、本発明の接着剤塗布装置は、平板状の基材の上面に接着剤を塗布するための接着剤塗布装置であって、搬送される前記基材に対して上側に配置され、前記基材の搬送方向に回転する塗布ローラーと、前記塗布ローラーの上側に配置され、前記接着剤が前記塗布ローラーの外周面へ排出される接着剤収容部と、前記接着剤収容部を挟んで前記搬送方向の下流側に位置し、前記塗布ローラーの外周面と隙間を空けて配置される第1スクレイパーと、前記接着剤収容部を挟んで前記搬送方向の上流側に位置し、前記塗布ローラーの外周面と隙間を空けて配置され、前記塗布ローラーの外周面に糸状に絡みついた接着剤の表面を削ぎ落とし、凹凸のない状態にする第2スクレイパーとを備えたことを特徴とする。
また、前記第1スクレイパーおよび第2スクレイパーは、前記隙間の間隔をそれぞれ調整可能に構成され、それぞれの前記隙間を閉じることで、当該接着剤塗布装置の運転停止時に前記接着剤を前記接着剤収容部に貯留できるようにしている。
さらに、前記接着剤収容部には、前記接着剤が供給された内部に向けて酸化防止ガスが注入されるようにしてもよい。
さらにまた、前記塗布ローラーの搬送方向の下流側には、塗布された前記接着剤の表面を平滑にするための第3スクレイパーが設けられていてもよい。
本発明に係る接着剤塗布装置は、回転する塗布ローラーと、搬送方向の上流側および下流側に塗布ローラーの外周面と隙間を空けて配置される第1スクレイパーおよび第2スクレイパーとを設けるだけで、使用する回転ローラーの数を1つにすることができる。これにより、3つの回転ローラーを有する従来の接着剤塗布装置と比較して、同等以上の機能を確保しつつ、その構造を簡素化することができる。そのため、装置のコストを低減することができる。また、1つの塗布ローラーを駆動するだけなので、ランニングコストも低減することができる。
また、第1スクレイパーで接着剤の排出量を調整し、第2スクレイパーで塗布ローラーの外周面に生じる凹凸をなくすことができるので、従来の接着剤塗布装置と比較して、塗布された接着剤の表面を凹凸のない平滑な状態にすることができる。そのため、接着面の接着力を基材の全面で均質化できるとともに、基材に貼られる化粧部材が透明なものであっても、接着剤の筋状の凹凸が目視で確認できない仕上がりのよい建築部材を製作することができる。
本発明の実施の形態に係る接着剤塗布装置の概略側面図である。 従来の接着剤塗布装置の概略図である。
以下、本発明の実施形態に係る接着剤塗布装置について、図面を用いて詳細に説明する。
なお、以下の説明で使用する幅方向(左右方向)とは、図1の紙面奥行き方向をいい、搬送方向(前後方向、上流側、下流側)とは、図1の紙面左右方向、上下方向とは、図1の紙面上下方向をいうものとする。
図1は、本発明の実施の形態に係る接着剤塗布装置1の概略側面図である。
接着剤塗布装置1は、図1に示すように、コンベア2と、コンベア2の上側に配置された塗布ローラー10と、塗布ローラー10のさらに上側に配置された接着剤収容部11とで主に構成されている。
コンベア2は、前後方向に基材3を搬送するためのものであり、前側に位置する駆動輪2aによって駆動され、巻き掛けられたベルト2cに追従するようにして3個(或いは、3個以上)の従動輪2bが回転する。これにより、コンベア2上に載置された基材3は、後側から前側に方向Fへと搬送されるようになる。
基材3は、平板状(例えば、平面視で長尺な長方形)の部材であり、本実施形態の一例としてパーティクルボード(PB)が使用される。このパーティクルボードは、木材の小片(木材の端材などをチップ化したもの)を接着剤で固めた木質ボードであり、建築材料として広く利用されている。例えば、システムキッチンなどでは、パーティクルボードの表面に大理石調の化粧が施されたものが使用される。
また、建材としては、PBの他に、ミディアムデンシティファイバーボード(MDF)なども使用されている。このミディアムデンシティファイバーボードは、チップ状にした木材をさらに繊維に至るまで溶かし、合成樹脂を加えて熱圧縮して成形したボード(パネル)である。表面が緻密なので、機械加工や彫刻など、加工が容易で仕上がりが綺麗なのが特徴である。家具、住宅造作材、ドア、窓枠等に使われる。本実施形態では、これらPB、MDFも含めて全て基材3として総称する。
塗布ローラー10は、円柱状のローラーを左右方向に延びる回転軸(図示せず)を中心にして回転駆動されるものであり、搬送される基材3の上面に対して塗布する接着剤層の厚み分だけ上側に離間して配置されている。この塗布ローラー10は、図2の紙面反時計回りR1(正回転)、或いは時計回り(逆回転)に任意に回転可能に構成されている。例えば、接着剤4を塗布する作業では正回転で回転させる一方、塗布ローラー10の洗浄の際には、逆回転させることができるようになっている。
この塗布ローラー10は、図示しないヒーターによって、塗布ローラー10の外周面が所定の設定温度に保たれるようになっている。
また、塗布ローラー10は、基材3の厚みや接着剤4の層の厚みに基づいて、その上下方向の位置を調整移動できるようになっている。なお、塗布ローラー10の回転駆動制御或いは上下方向への位置制御などは、一般的な技術を用いて行っているので、詳細な説明は省略する。
接着剤4は、建材として使用するために防湿性に優れたものが使用されている。例えば、内装扉、キッチン回り、フロアベースでは、湿気による反りを防止することが必要であり、これに対応可能な接着剤が日々開発されている。このような接着剤4は、常温時には粘度が高く、高温時(100度以上)には粘度が抑えられて、接着作業がし易いようになっている。
接着剤収容部11は、流し込んだ接着剤4を塗布ローラー10の上側で貯留するためのものである。この接着剤収容部11は、接着剤4を所定の温度以上に保つための加熱機能を持たせており、任意の温度に調整できるようになっている。
また、接着剤収容部11は、内部に供給された接着剤4が外部の空気に曝されない程度に、ある程度の密閉性を有する構造である。そして、接着剤収容部11は、その内部に窒素ガス6を注入できるように構成されている。この窒素ガス6は、接着剤4が空気中の酸素に曝されて硬化するのを防止するために使用されている。なお、空気との接触を排除可能な気体であれば、窒素ガス6以外の気体であってもよい。本明細書では、窒素ガス6を含めて酸化防止ガスと総称する。
接着剤収容部11の後側(下流側)には、接着剤4の排出量を調整するための第1スクレイパー12が設けられている。この第1スクレイパー12は、後側から前側に向けて斜め下方向Bに傾斜して移動できるようになっている。すなわち、塗布ローラー10の外周面と第1スクレイパー12との隙間S1を調整することで、この隙間S1からの接着剤4の排出量を任意に調整することができる。また、運転を停止(待機)してこの隙間S1を0にする(閉じる)ことで、接着剤4を接着剤収容部11で留保し、所定の温度に加熱することができるようになっている。
この第1スクレイパー12は、接着剤収容部11に対して、第1案内部材13を介して取り付けられている。この第1案内部材13は、第1スクレイパー12をB方向にスムーズに移動させるためのものであり、直動機器によって構成されている。この第1案内部材13は、第1スクレイパー12を手動で移動させるものであってもよく、小型モーターを使用して電動で移動させるものであってもよい。また、隙間S1を設定するためにB方向に位置制御が行えるようにすることもできる。
また、接着剤収容部11の前側(上流側)には、第2スクレイパー14が設けられている。この第2スクレイパー14は、塗布ローラー10の外周面に糸状に絡みついた接着剤4の表面を削ぎ落とし、凹凸のない状態にするためのものである。この第2スクレイパー14は、前側から後側に向けて斜め下方向Aに傾斜して移動できるようになっている。すなわち、塗布ローラー10の外周面と第2スクレイパー14との隙間S2を調整することで、糸状に絡みついた接着剤4をこの隙間S2から接着剤収容部11に戻すようにしている。そして、戻された接着剤4は、接着剤収容部11内で再加熱され、隙間S1から再び排出(再利用)されるようになる。また、運転を停止してこの隙間S1を0にする(閉じる)ことで、接着剤収容部11内で接着剤4を留保することができるようになっている。
この第2スクレイパー14は、第1スクレイパー12と同様に、接着剤収容部11に対して第2案内部材15を介して取り付けられている。この第2案内部材15は、第2スクレイパー14をA方向にスムーズに移動させるためのものであり、直動機器によって構成されている。この第2案内部材15は、第2スクレイパー14を手動で移動させるものであってもよく、小型モーターを使用して電動で移動させるものであってもよい。また、隙間S2を設定するためにA方向に位置制御が行えるようにすることもできる。
一方、塗布ローラー10の前側(搬送方向Fの下流側)には、第3スクレイパー16が設けられている。この第3スクレイパー16は、塗布ローラー10によって塗布された接着剤4の表面を、凹凸のない均質な状態にするためのものである。この第3スクレイパー16は、図示しないヒーターによって所定の温度に加熱されており、接着剤4の表面を加熱して均質化し易いように工夫されている。
なお、第3スクレイパー16の上下方向の位置についても、基材3の厚みや、接着剤4の層の厚みなどに基づいて任意に調整移動できるようになっており、手動或いは電動で位置制御ができるようにすることもできる。
第3スクレイパー16のさらに下流側では、化粧部材5がローラーによって加圧されながら貼り付けられる。この化粧部材5は、ポリエチレンテレフタレート(PET)や、ポリプロピレン(PP)フィルムなどである。これらの化粧部材5は、基材3の木質感をそのまま視認できる程度に透明なものが使用されている。
次に本発明の接着剤塗布装置1の作用について説明する。
接着剤収容部11内の接着剤4は、隙間S1から排出された後に塗布ローラー10の外周面に沿って反時計回りの下側へと送られる(接着剤の第1状態4a)。このとき、接着剤4aは、隙間S1および塗布ローラー10の回転速度を調整することで、一定の量が均一に排出される。また、塗布ローラー10の外周面に位置する接着剤4aは、外部の空気に触れて温度が下げられてゆくが、塗布ローラー10によって加熱されて温度の低下が抑制されるようになる。
そして、接着剤4aは、基材3の表面まで送られる(接着剤の第2状態4b)。このとき、塗布ローラー10の上流側に接着剤4bの十分な溜まりが形成されるようにする。その後、接着剤4bは、塗布ローラー10によって加圧されて、所定の厚みが基材3の表面に塗布されることになる(接着剤の第3状態4c)。
一方、塗布ローラー10と接着剤4cとの離れ際では、接着剤4cの温度が必要以上に低下すると、従来技術と同様に、接着剤4cの粘性によって糸を引くような状態になる。この糸を引く現象は、塗布ローラー10で接着剤4cを加熱することで極力低減することができる。そして、第3スクレイパー16によって接着剤4cの表面が加熱された状態で削られて、凹凸のない均質化した状態に仕上げられる(接着剤の第4状態4d)。
また、塗布ローラー10の外周面には、接着剤4cとの離れ際で生じた糸状の凹凸が付着したままで、上側へと反時計回りR1に回転していく。この付着した接着剤4は、第2スクレイパー14で削られるとともに、この削られた接着剤4が塗布ローラー10の回転方向R1へ移動して、隙間S2から再び接着剤収容部11へと戻される。より詳細には、削られた接着剤4は、塗布ローラー10が反時計回りR1の時には逆流せず、粘性で塗布ローラー10の回転方向に引き戻されるようになる。このように隙間S2を空けた第2スクレイパー14で凹凸を削ることによって、付着した接着剤4は接着剤収容部11で再利用されるとともに、塗布ローラー10の外周面は、凹凸のない良好な状態に復旧される。
一方、接着剤4の塗布を停止(待機)するときには、それぞれの隙間S1、S2を閉じることで、接着剤収容部11内の接着剤4が下側に流れ出す(漏れ出す)ことを防止することができる。また、隙間S1、S2を閉じた状態で塗布ローラー10を回転させることで、接着剤収容部11内の接着剤4を適度に攪拌して、接着剤4の全体の温度を均一に保つことができる。
本発明の実施形態に係る接着剤塗布装置によれば、搬送される基材3に対して上側に配置され、基材3の搬送方向Fに回転する塗布ローラー10と、塗布ローラー10の上側に配置され、接着剤4が塗布ローラー10の外周面へ排出される接着剤収容部11と、接着剤収容部11を挟んで搬送方向Fの上流側および下流側にそれぞれ位置し、塗布ローラー10の外周面と隙間S1、S2を空けて配置される第1スクレイパー12および第2スクレイパー14とを備えているので、使用する回転ローラーの数を1つにすることができる。これにより、3つの回転ローラーを有する従来の接着剤塗布装置101と比較して、同等以上の機能を確保しつつ、その構造を簡素化することができる。そのため、接着剤塗布装置1のコストを低減することができる。また、1つの塗布ローラー10を駆動するだけなので、ランニングコストも低減することができる。
また、接着剤塗布装置1の洗浄は、主に塗布ローラー10の外周面の清掃であり、従来技術で開示された3つのローラーの外周面を全て洗浄する場合と比較して、その清掃作業が1/3に軽減される。
また、第1スクレイパー12で接着剤の排出量を調整し、第2スクレイパー14で塗布ローラー10の外周面に生じる凹凸をなくすことができるので、従来の接着剤塗布装置101と比較して、回転ローラーに生じた凹凸に起因して発生する、塗布された接着剤4の表面の凹凸を生じさせ難くし、接着剤4cの上面を平滑な状態にすることができる。そのため、接着剤4の接着面の接着力を基材3の全面で均質化できる。また、基材に貼られる化粧部材5が透明なものであっても、接着剤の筋状の凹凸が目視で確認できない仕上がりのよい建築部材を製作することができる。
さらに、第1スクレイパー12および第2スクレイパー14は、隙間S1、S2の間隔をそれぞれ調整可能に構成されているので、接着剤4の必要量やその種類によって適宜調節することができ、種々の製品に対応することができる。また、それぞれの隙間S1、S2を閉じることで接着剤4を接着剤収容部11に貯留できるようにしているので、接着剤塗布装置1の運転を停止(待機)している間に接着剤4が下側に流れ落ちることがない。また貯留した接着剤4を接着剤収容部11内で加熱することができるので、接着剤4を必要な温度に維持しておくことができる。
また、接着剤収容部11には、接着剤4が供給された内部に向けて窒素ガス6が注入されるようにしているので、貯留された接着剤4が空気に触れて硬化するのを防止することができる。
さらに、塗布ローラー10の搬送方向Fの下流側には、塗布された接着剤4cの表面を平滑にするための第3スクレイパー16が設けられているので、塗布ローラー10と接着剤4cとの間で接着剤4の温度が必要以上に低下して糸を引く状態になったとしても、接着剤4の上面を平滑に仕上げ、凹凸のないように是正することができる。
一方、上記いずれか1つの接着剤塗布装置1を用いて製作される建築部材であって、接着剤4を介して基材3に貼られる化粧部材5は、基材3の上面が目視可能な程度に透明な素材で構成されているので、基材3の素材感を生かした建築部材を製作することができる。また、接着剤4が基材3の全面に均質に接着されるようになるので、接着剤4の凹凸が目視できない、従来にはない美観のある製品を提供することができる。
また、基材3は、パーティクルボード或いはミディアムデンシティファイバーボードであり、化粧部材5は、ポリエチレンテレフタレート或いはポリプロピレンであるので、一般的に流通されている建築部材であって、木質感のある製品を安価に提供することができる。
以上、本発明の実施形態に係る接着剤塗布装置について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
例えば、本実施の形態では、基材3として、建築材料であるPB、MDFを例にして説明したが、これに限定されない。例えば、ベニヤ板を基材3として、その表面に化粧部材5(例えば、壁紙)を貼り付けるような作業であってもよい。その他、将来的に建築材料として新たに開発されることが予想される板状の部材の表面に接着剤4を塗布する作業であれば、その新部材にも容易に適用することができる。さらには、建築材料に係わらず、平板状の部材の表面に接着剤4を塗布する種々の製品にも適用することができる。
また、接着剤4は、防湿性の高いもの、高温での粘着性が低いものとして説明しているが、これにも限定されない。例えば、温度によって粘着性に差異がないものであれば、接着剤4を高温に保つ必要はない。このように、接着剤4の特徴や温度特性に鑑み、自由に塗布時の運転条件(接着剤収容部11での接着剤4の温度、コンベア2の速度、塗布ローラー10の回転速度、隙間S1、S2の寸法、など)を設定することで、種々の製品に適用することができる。
さらには、化粧部材5は、PET、PPなどの透明なものとして説明しているが、当然に半透明、不透明な素材を使用したものであってもよい。透明な素材では、接着剤4に凹凸の筋があると、建築部材としてその筋が悪目立ちしてしまうが、不透明な素材であれば、凹凸は目視できない。しかしながら、本発明の接着剤塗布装置1では接着剤4dの表面に凹凸ができないため、化粧部材5の接着力を全面で均質化することができるので、貼り付けた後の化粧部材5の微妙な膨らみや歪みをなくし、より平面的な美しい形状で仕上げることができる。
1、101 接着剤塗布装置
2、102 コンベア
2a 駆動輪
2b 従動輪
2c ベルト
3、103 基材
4、104 接着剤
4a 接着剤の第1状態
4b 接着剤の第2状態
4c 接着剤の第3状態
4d 接着剤の第4状態
5、105 化粧部材
6 窒素ガス(酸化防止ガス)
10、110a 塗布ローラー
11 接着剤収容部
12 第1スクレイパー
13 第1案内部材
14 第2スクレイパー
15 第2案内部材
16 第3スクレイパー
110b ドクターローラー
110c スムージングローラー
A、B 開閉方向
F 搬送方向
R1、R2 回転方向
S1、S2 隙間

Claims (4)

  1. 平板状の基材の上面に接着剤を塗布するための接着剤塗布装置であって、
    搬送される前記基材に対して上側に配置され、前記基材の搬送方向に回転する塗布ローラーと、
    前記塗布ローラーの上側に配置され、前記接着剤が前記塗布ローラーの外周面へ排出される接着剤収容部と、
    前記接着剤収容部を挟んで前記搬送方向の下流側に位置し、前記塗布ローラーの外周面と隙間を空けて配置される第1スクレイパーと、
    前記接着剤収容部を挟んで前記搬送方向の上流側に位置し、前記塗布ローラーの外周面と隙間を空けて配置され、前記塗布ローラーの外周面に糸状に絡みついた接着剤の表面を削ぎ落とし、凹凸のない状態にする第2スクレイパーと
    を備えたことを特徴とする接着剤塗布装置。
  2. 前記第1スクレイパーおよび第2スクレイパーは、前記隙間の間隔をそれぞれ調整可能に構成され、それぞれの前記隙間を閉じることで、当該接着剤塗布装置の運転停止時に前記接着剤を前記接着剤収容部で貯留できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の接着剤塗布装置。
  3. 前記接着剤収容部には、前記接着剤が供給された内部に向けて酸化防止ガスが注入されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の接着剤塗布装置。
  4. 前記塗布ローラーの搬送方向の下流側には、塗布された前記接着剤の表面を平滑にするための第3スクレイパーが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の接着剤塗布装置。
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