JPH0480034A

JPH0480034A - 化粧板、化粧板のためのエンボス化粧フィルムおよびそれらの製造方法

Info

Publication number: JPH0480034A
Application number: JP2194024A
Authority: JP
Inventors: Noboru Terasawa; 寺澤　昇
Original assignee: NIPPON DEKOOLE KK
Current assignee: NIPPON DEKOOLE KK
Priority date: 1990-07-24
Filing date: 1990-07-24
Publication date: 1992-03-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、建築物、車両等の内装や、家具、住宅機器、
家電製品等の外装のための表面材として用いられる化粧
板、該化粧板のためのエンボス化粧フィルムおよびそれ
らの製造方法に関し、特に、凹凸模様を有しかつこれか
立体感を与える化粧板、エンボス化粧フィルムおよびそ
れらの製造方法に関する。

（従来の技術）合板、プラスチック板、金属板等の基材の上に、絵柄模
様を印刷した印刷紙のような第１絵柄層を置き、該第１
の絵柄層の上に透明な樹脂またはフィルムを置きかつ該
樹脂またはフィルムの上に第２の絵柄層を設けることに
より、第１絵柄層と第２絵柄層との間の透明層、すなわ
ち透明な樹脂またはフィルムの材料の存在により、絵柄
か立体的に見えるという効果か得られることは、周知の
こととして、当業者によく知られている。

上記の従来技術では、絵柄層間に透明層を設けて立体感
を出すために絵柄層間の絵柄の一致を必要とするか、こ
の絵柄を一致させることは困難であること、また、仮に
絵柄の一致を図ったとしても、見る方向によっては立体
感か得られない、という欠点がある。

また、仮に、前記透明な樹脂またはフィルムに従来のエ
ンボス方法により凹部または凸部を賦形したとしても、
凹部の内面または凸部の外面は粗面、ｉ−なわち不定嬰
の梨地状であるため、表面から見たとき光か乱反射し、
立体感はまったく」−シない。

このように、絵柄層間に透明層を配し、また、表面に凹
凸を賦形しても、化粧板に所望の立体感、特に深み感ま
たは奥行き感のある優れた立体感を生しさせることはで
きない。

特に、表面に凹凸を賦形しても所望の立体感か得られな
い理由は、化粧板の表面に形成された凸部の外面または
凹部の内面か粗面であるため、入射した光線かその凸部
の外面または凹部の内面で乱反射し、絵柄を表現すべく
表面に粗密配置された凹部または凸部の高密度配置部分
と低密度配置部分との間に観者の目に入る光量に差かな
く、視覚的に深浅の差を感覚できないためである。

（発明か解決しようとする課題）したかって、本発明の目的は、深み感または奥行き感の
ある優れた立体感を生ずる化粧板、エンボス化粧フィル
ムおよびそれらの製造方法を提供することにある。

（、、！題を解決するだめの手段）本発明による化粧板は、基材と、その表面に接着された
着色物または印刷物と、該着色物または印刷物に結合し
た透明またはｔ透明の熱硬化性樹脂の層であって表面に
多数の凸部または凹部が部分的に高密度でまた部分的に
低茄・度で形成された熱硬化性樹脂層とを含み、前記凹
部または凸部が鏡面により規定されていることを特徴と
する。

本発明よる上記化粧板の製造方法は、基材の表面に接着
剤により着色物または印刷物を接着し、この着色物また
は印刷物の上に透明または半透明の液状の不飽和ポリエ
ステル樹脂を置き、その上に、鏡面て規定された多数の
凸部を有する凹部成形用賦型フィルムまたは鏡面て規定
された多数の凹部を有する凸部成形用賦型フィルムを置
いて不飽和ポリエステル樹脂の層の表面に凹部または凸
部を形成し、その後前記賦型フィルムを前記不飽和ポリ
エステル樹脂層から剥離することを含む。

さらに、本発明による他の化粧板は、基材と、その表面
に結合された熱硬化性樹脂て覆ゎれた着色物または印刷
物とを含み、この着色物または印刷物を覆う熱硬化性樹
脂の表面に多数の凸部または凹部か部分的に高密度でま
た部分的に低密度で形成され、前記凹部または凸部が鏡
面により規定されていることを特徴とする。

本発明による上記化粧板の製造方法は、基材の表面に熱
硬化性樹脂をティッどンクにより１ｏ。

％を超える含浸率で含浸させた、プレプリグ状態にある
着色物または印刷物を置き、その上にご鏡面て規定され
た多数の凸部を有する凹部成形用賦型板または鏡面で規
定された多数の凹部を有する凸部成形用賦型板を置き、
これらを熱間で加圧し、こわにより着色物または印刷物
を覆う熱硬化性樹脂の表面に凸部または凹部を形成し、
その後前記賦型板を前記着色物または印刷物を覆う硬化
した樹脂から剥離することを含む。

さらに、本発明による化粧板の製造のためエンボス化粧
フィルムは、着色または印刷がされた合成樹脂フィルム
の表面に多数の凸部または凹部が部分的に高密度でまた
部分的に低密度て形成され、前記凹部または凸部か鏡面
により規定さゎていることを特徴とする。

本発明による上記エンボス化粧フィルムの製造方法は、
鏡面で規定された多数の凹部を有する凸部成形用賦型ロ
ールまたは鏡面で規定された多数の凸部を有する凹部成
形用賦撃ロールを含む一対のロール間に着色または印刷
がされた合成樹脂フィルムを通し、該合成樹脂フィルム
の一方の面に凹部または凸部を形成することを含む。

（作用効果）本発明によれば、化粧板の表面層である熱硬化性樹脂層
の表面に部分的に高密度でまた部分的に低密度で形成さ
れた凸部の外面または凹部の内面は平滑な鏡面であるた
め、入射する光線は、凸部の外面または凹部の内面で鏡
面反射する光線と、屈折して表面層の内部に入る屈折光
線とに分かたれる。

この屈折光線は、表面層下の一ト地層である着色物また
は印刷物に至り、その光線の到達したところか光吸収性
の高い色、たとえば黒色である場合、その光線の大部分
はそこで吸収される。このため、観音の［１に入る光線
は、はとんど反射光線のみとなる。その結果、凹部また
は凸部か高密度で形成された表面層の部分と低密度で形
成された部分との間に目に入る光量の差を生じ、この光
量の差か視覚的に深浅の差として感覚される。この深浅
の差か大きい程立体感は顕著となる。

他方、屈折光線の到達したところか光吸収性の低い色、
たとえは白色である場合、その光線の大部分はそこて反
射され、再び凸部の外面または凹部の内面を経て、そこ
での鏡面反射した光線と共に観渚の目に入る。したかっ
で、屈折光線か反射される場合、これか吸収される場合
と比較して、凸部の外面または凹部の内面からの光量は
多くなるか、表面に凹部または凸部が高密度で形成され
た部分と低密度で形成された部分とか存在する限り、両
部分間に目に入る光量の差か生ずるから、この先鼠の差
か視覚的に深浅の差として感覚され、同様に、立体感か
得られる。

したかって、本発明によれば、深み感または奥行き感の
ある優れたダ１体感を化粧板表面に現出１−ることかて
きる。

（実施例）化粧板の実施例１第１図を参照するに、本発明に係る化粧板１０は、合板
、金属板、プラスチ・・・り板等からなる基材１２と、
この基材の表面に接着剤により接着された着色物または
印刷物からなる下地層１４と、この下地層に接着または
結合された透明または半透明の熱硬化性樹脂層１６とか
らなる。

熱硬化性樹脂層１６は、その表面に多数の凸部１６ａま
たは凹部１６ｂか全体に所望の絵柄模様を構成するよう
に部分的に高密度でまた部分的に低密度で形成されてお
り、これら凸部１６ａの外面および凹部１６ｂの外面は
、いずれも、平滑な鏡面である。

ド地層１４を構成する着色物は、顔料または染料練り込
みの紙、織布、不織布または合成樹脂フィルムであり、
また、同様に下地層１４を構成する他の例としての印刷
物は、所望の絵柄模様を印刷した紙、合成樹脂フィルム
、織布または不織布である。熱硬化性樹脂層１６の樹脂
材料は、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、ＤＡ
Ｐ樹脂またはベンゾグアナミン樹脂である。

化粧板の実施例２本発明の他の実施例によれば、化粧板１０は、第２図に
示すように、基材１２と、該基材の表面に結合された熱
硬化性樹脂１５て覆われた着色物または印刷物１７とを
含む。この着色物または印刷物を覆う熱硬化性樹脂１５
０表面に多数の凸部１７ａまたは凹部１７ｂか部分的に
高密度でまた部分的に低密度て形成されており、これら
凸部１７ａおよび凹部１７ｂはいずれも鏡面により規定
されている。

熱硬化性樹脂１５の材料は、メラミン樹脂、ＤＡＰ樹脂
またはヘンゾクアナミン樹脂であり、着色物１７は、顔
料または染料練り込みの紙、織布または不ｉ布であり４
また、前記着色物に代えて用いることかできる印刷物１
７は、所望の絵柄模様が印刷された紙、織布または不織
布である。

エンボス化粧フィルムの実施例次に、本発明に係るエンボス化粧フィルムは、徒に、化
粧板の製造のために、前記合板、金属板、プラスチック
板、パーチクルホード、ＭＤＦのような基材く図示せず
）に接着され、第３図に示すように、着色または印刷が
された合成樹脂フィルム１９の表面に多数の凸部１９ａ
または凹部１９ｂか部分的に高密度でまた部分的に低密
度で形成されており、前記凹部または凸部は鏡面により
規定されている。前記の着色がされた合成樹脂フィルム
は、顔料または染料練り込みの合成樹脂フィルムであり
、また、前記の印刷がされた合成樹脂フィルムは、所望
の絵柄模様か印刷された合成成樹脂フィルムである９凸部および凹部成形用賦形フィルムの製作例第１図に示
した化粧板１０の製造に際しては、その表面に凸部１６
ａを形成するための賦型フィルムまたはその表面に凹部
１６ｂを形成するための賦型フィルムを使用する。

ます、第４図を参照して凹部成形用賦型フィルムの製作
について説明するに、鉄製ロール１８　、、ＩＴに青化
銅メツキまたはニッケルメッキ２ｏおよび硫酸銅メツキ
２２を順次に施し、電ｆ彫刻機のよく研磨された角錐状
のタイヤモントスタイラス（図示せず）により、原稿（
例えば、砂岩）のポジフィルムのポジ濃度に従つった密
度で約０５ミクロンから約６０ミクロンの深さの多数の
凹部を硫酸銅メツキ２２の表面に彫刻する。

その後、凹部か彫刻された硫酸銅メツキ表面の補強のた
めにクロムメツキ２４を施し、凹部か形成された賦形ロ
ールとする。

この賦形ロールを用い、通常の塩化ビニールフィルムエ
ンボス法に従って、共押出しにより体化した弗素系フィ
ルムおよびアクリルフィルムと該アクリルフィルムに熱
融着した塩化ビニルフィルムとからなる複合フィルムを
用意し、剥離性を考慮して、該複合フィルムの弗素系フ
ィルム面を前記賦型ロールに当て、該弗素系フィルム面
に多数の凸部を汗ニ成する。製作された門部成形用賦ヘ
リフィルム２６の凸部外面は、キ）′滑な鏡面である。

。次に、凹部成形用賦形フィルムの製作について説明する
に、ま１’、第４図（ａ）に示しか一つ前記したと同様
に、鉄製ロール１８上に青化銅メツキまたはニッケルメ
ッキ２０および硫酸銅メ・・Ｉキ２２を順次に施し、電
ｆ彫回機により、原稿に従って多数の凹部を硫酸銅メ・
・ツキ２２の表面に彫刻する。

次いて、凹部か彫刻された硫酸銅メツキ表面に剥離性を
考慮して銀メツキを施した後、該銀メ・ツキ上に銅メツ
キを施す。これにより凸部か成形された銅メツキを剥離
し、該銅メツキ表面にその補強のためにクロムメ・・・
キを施し、該銅メ・ツキを鉄製ロールに巻き付け、凸部
か形成された賦形ロルとする。

この賦型ロールを用い、前記したように通常の塩化ビニ
ールフィルムエンボス法に従って、共押出しにより一体
化した弗素系フィルムおよびアクリルフィルムと該アク
リルフィルムに熱融着した塩化ビニールフィルムとから
なる複合フィルムを用意し、剥離性を考慮して、該複合
フィルムの弗素系フィルム面を前記賦型ロールに当て、
該弗素系フィルム面に多数の凹部を形成する。製作され
た凸部成形用賦型フィルム１２６（第５図）の凹部内面
は、平滑な鏡面である。

凸部および凹部成形用賦型板の製作例次に、第６図を参照して凹部賦型板５２の製作について
説明するに、まず、鉄製ロール２８」−に青化銅メツキ
またはニッケルメッキ３０、剥離材としての銀メツキ３
２および硫酸銅メツキ３４を順次に施し、電子彫刻機の
よく研磨された角錐状のタイヤモントスタイラスにより
、前記ポジフィルムのポジ濃度に従って約０５ミクロン
から約６０ミクロンの深さの多数の凹部を硫酸銅メツキ
面に彫刻する。

その後、凹部か彫刻された硫酸銅メツキ面の補強のため
にクロムメツキ３６を施し、硫酸銅メツキ３４およびク
ロムメツキ３６の両層を銀メツキ３２の層から剥離し、
凹部か形成された・Ｖらな金属賦型板３８とする。

この凹部か形成された金属賦型板３８」−に剥離材とし
てのポリプロピレンフルム４０を載置し、その上に含浸
率１２０％の複数枚のメラミン樹脂含浸紙４２を重ね、
次いて平板プレスによりこれらに熱圧を及ぼしてメラミ
ン樹脂含浸紙４２に凸部を形成し、その後該メラミン樹
脂含浸紙をポリプロピレンの層から剥離し、表面に凸部
か形成されたプラスチック賦型板４４を得る。

さらに、この凸部か形成されたプラスチック賦型板４４
上に剥離材としてのポリプロピレンフィルム４６を置き
、その上に複数枚の含浸率１２０％のメラミン樹脂含浸
紙４８を重ね、次いて平板プレスによりこれらに熱圧を
及ぼしてメラミン樹脂含浸紙４８に凹部を形成し、その
後該メラミン樹脂含浸紙をポリプロピレンの層から剥離
し、凹部か形成された成形用母型５０を得る。この成形
用母型５０に形成された凹部の内面は、平滑な鏡面であ
る。

この凹部か形成された成形用母型５０を使用して凹部成
形用賦型板５２を製作する。そのために、成形用母型５
０」二に　前記したと同様に、剥離材としてのポリプロ
ピレジフィルム４６を置き、その上に複数枚の含浸率１
２０％のメラミン樹脂含浸紙４８を重ね、次いて平板プ
レスによりこれらに熱圧を及はしてメラミン樹脂含浸紙
に凸部を形成し、その後該メラミン樹脂含浸紙をポリプ
ロピレンの層から剥離し、凸部か形成された成形用賦型
板５２を得る。この成形用賦型板に形成された凸部５２
ａの外面は、平滑な鏡面である。

こうして製作された凸部をもつ、凹部成形用賦型板５２
の１つを保存用の成形用母型とし、この母型を使用して
凸部成形用賦型板（図示せず）を製作する。そのために
、成形用母型となる賦型板５２上に、前記したと同様に
、剥離材としてのポリプロピレンフィルムを置き、その
上に複数枚の含浸率１２０％のメラミン樹脂含浸紙を重
ね、次いて平板プレスによりこれらに熱圧を及ぼしてメ
ラミン樹脂含浸紙に凸部を形成し、その後詠メラミン樹
脂含浸紙をポリプロピレンの層から剥ｍｌし、凹部か形
成された成形用賦型板（図示せ１”）を１（する。この
成形用賦型板に形成された凹部の内面は、平滑な鏡面で
ある。

化粧板の製造方法の実施例再び第１図を参照して、図示の化粧板１０の製造方法に
ついて説明するに、基材１２の表面に酢酸ビニールエマ
ルジョンのような接着剤により下地層１４を構成する着
色物または印刷物からなるを接着する。その後、この着
色物または印刷物の上に透明または半透明の液状の不飽
和ポリエステル樹脂を置き、その上に予め製作しておい
た凸部成形用賦型フィルム２７（第３図）または凹部成
形用賦型フィルム１２７（第４図）を置いて不飽和ポリ
エステル樹脂の層１６の表面に凸部または凹部を形成す
る。その後、凹部成形用賦型フィルム２７または凸部成
形用賦型フィルム１２７を不飽和ポリエステル樹脂層１
６から剥離する。

次に、第２図に示した化粧板の製造方法について説明１
−るに、基材１２の表面に、メラミン樹脂、ＤＡＰ樹脂
ベンゾグアナミン樹脂のような熱硬化性樹脂をディッピ
ングにより１００％を超える含浸率で含浸させた、プレ
プリグ状態にある、顔料または染料練り込みの紙、織布
、不織布のような着色物１７または所望の絵柄模様か印
刷された紙、織布または不織布のような印刷物１７を置
き、その上に前記の凸部成形用賦型板（図示せず）また
は凹部成形用賦型板５２（第６図）を置き、これらを熱
間て加圧し、着色物または印刷物を覆う熱硬化性樹脂の
表面に凸部または凹部を形成し、その後前記賦型板を剥
離する。

前記熱間加圧の条件は、メラミン樹脂の場合、約１４０
°Ｃ５約７０　Ｋ　ｇ　／　ｃ　ｍ　２、約２０分であ
り、ＤＡＰ樹脂の場合、約１３５°Ｃ１約２０Ｋｇ／ｃ
ｍ２．約６分であり、ヘントクアナミン樹脂の場合、約
１４０°Ｃ１約５０Ｋｇ／ｃｍ２．約２０分であること
か好ましい。

エンボス化粧フィルムの製造方法の実施例化粧板の製造
のために基材に接着されるエンボス化粧フィルムの製造
には、第１図に示した化粧板ｌＯの製造のための賦型フ
ィルムの製作過程において得られる、鏡面をもつ凹部か
形成された市ｒ記の凸部成形用賦型ロールおよび同様に
鏡面をもつ凸部か形成された前記の凹部成形用賦型ロー
ルを用いる。

この凸部成形用賦型ロールまたは凹部成形用賦型ロール
を含む一対のロール（図示せず）間に着色または印刷が
された、塩化ビニールフィルムのような合成樹脂フィル
ムを通し、該合成樹脂フィルムの一方の面に多数の凸部
または凹部を部分的に高密度でまた部分的に低密度で形
成する。形成された凹部および凸部は、いずれも、鏡面
により規定することかできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による化粧板の部分横断面図であり、
第２図は本発明による他の化粧板の部分横断面であり、
第３図は、本発明によるエンボス化粧フィルムの部分横
断面図、第４図凹部成形用賦型フィルムを製作の段階を
追って示す横断面図であり、第５図は、凸部成形用賦型
フィルムの横断面図であり、第６図は、凹部成形用賦型
板を製作の段階を追って示す横断面図である。１０・・・化粧板、１２・・・基材、１４・・・下地層（着色物または印刷物）、１６・・・
熱硬化性樹脂層、１７・・・熱硬化性樹脂含浸の着色物または印刷物、２６・・・凹部成形用母型、２７．１２７・・・賦形フィルム、５０・・・凸部成形用母型、５２・・・賦形板。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）基材と、その表面に接着された着色物または印刷
物と、該着色物または印刷物に結合した透明または半透
明の熱硬化性樹脂の層であって表面に多数の凸部または
凹部が部分的に高密度でまた部分的に低密度で形成され
た熱硬化性樹脂層とを含み、前記凹部または凸部が鏡面
により規定されていることを特徴とする、化粧板。
（２）前記着色物は、顔料または染料練り込みの紙、織
布、不織布または合成樹脂フィルムである、請求項（１
）に記載の化粧板。
（３）前記印刷物は、所望の絵柄模様が印刷された紙、
合成樹脂フィルム、織布または不織布である、請求項（
１）に記載の化粧板。
（４）前記熱硬化性樹脂は、不飽和ポリエステル樹脂、
メラミン樹脂、ＤＡＰ樹脂またはベンゾグアナミン樹脂
である、請求項（１）に記載の化粧板。
（５）基材の表面に接着剤により着色物または印刷物を
接着し、この着色物または印刷物の上に透明または半透
明の液状の不飽和ポリエステル樹脂を置き、その上に、
鏡面で規定された多数の凸部を有する凹部成形用賦型フ
ィルムまたは鏡面で規定された多数の凹部を有する凸部
成形用賦型フィルムを置いて不飽和ポリエステル樹脂の
層の表面に凹部または凸部を形成し、その後前配賦型フ
ィルムを前記不飽和ポリエステル樹脂層から剥離する、
化粧板の製造方法。
（６）前記接着剤は酢酸ビニールエマルジョンである、
請求項（５）に記載の化粧板の製造方法。
（７）前記賦型フィルムは、共押出しにより一体化した
弗素系フィルムおよびアクリルフィルムと該アクリルフ
ィルムに熱融着した塩化ビニールフィルムとからなる複
合フィルムであり、前記弗素系フィルムの面に多数の凸
部または凹部が形成されている、請求項（５）に記載の
化粧板の製造方法。
（８）基材と、その表面に結合された熱硬化性樹脂で覆
われた着色物または印刷物とを含み、この着色物または
印刷物を覆う熱硬化性樹脂の表面に多数の凸部または凹
部が部分的に高密度でまた部分的に低密度で形成され、
前記凹部または凸部が鏡面により規定されていることを
特徴とする、化粧板。
（９）前記熱硬化性樹脂は、メラミン樹脂、ＤＡＰ樹脂
またはベンゾグアナミン樹脂である、請求項（８）に記
載の化粧板。
（１０）前記着色物は、顔料または染料練り込みの紙、
織布または不織布である、請求項（８）に記載の化粧板
。
（１１）前記印刷物は、所望の絵柄模様が印刷された紙
、織布または不織布である、請求項（８）に記載の化粧
板。
（１２）基材の表面に熱硬化性樹脂をディッピングによ
り１００％を超える含浸率で含浸させた、プレプリグ状
態にある着色物または印刷物を置き、その上に、鏡面で
規定された多数の凸部を有する回部成形用賦型板または
鏡面で規定された多数の凹部を有する凸部成形用賦型板
を置き、これらを熱間で加圧し、これにより着色物また
は印刷物を覆う熱硬化性樹脂の表面に凸部または凹部を
形成し、その後前記賦型板を前記着色物または印刷物を
覆う硬化した樹脂から剥離する、化粧板の製造方法。
（１３）化粧板の製造のために基材に接着されるエンボ
ス化粧フィルムであって、着色または印刷がされた合成
樹脂フィルムの表面に多数の凸部または凹部が部分的に
高密度でまた部分的に低密度で形成され、前記凹部また
は凸部が鏡面により規定されていることを特徴とする、
化粧板のためのエンボス化粧フィルム。
（１４）前記着色がされた合成樹脂フィルムは、顔料ま
たは染料練り込みの合成樹脂フィルムである、請求項（
１３）に記載のエンボス化粧フィルム。
（１５）前記印刷がされた合成樹脂フィルムは、所望の
絵柄模様が印刷された合成成樹脂フィルムである、請求
項（１４）に記載のエンボス化粧フィルム。
（１６）鏡面で規定された多数の凹部を有する凸部成形
用賦型ロールまたは鏡面で規定された多数の凸部を有す
る凹部成形用賦型ロールを含む一対のロール間に着色ま
たは印刷がされた合成樹脂フィルムを通し、該合成樹脂
フィルムの一方の面に凹部または凸部を形成する、エン
ボス化粧フィルムの製造方法。
（１７）前記着色または印刷された合成樹脂フィルムは
、塩化ビニールフィルムである、請求項（１６）に記載
のエンボス化粧フィルムの製造方法。