JP2019073959A - 建材及びその製造方法 - Google Patents

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和夫 西村
森 健次
Kenji Mori
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展幸 宮川
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Abstract

【課題】本発明は、本物感、無垢感に優れた建材及びその製造方法を提供する。【解決手段】本発明の建材1は、基材10と、基材10に積層された表面材20と、を備える積層構造体5からなり、積層構造体5の表面材20の一部が基材10が露出するように凹設された目地基部31と、目地基部31の表面にインクジェットで印刷された目地印刷層32とを有する目地30と、表面材20が目地30で区分されてなる区分表面材部40と、を備える建材1であって、目地30と区分表面材部40とが連結される連結部50において、目地印刷層32の柄35と区分表面材部40の柄45とが連続している。【選択図】図1

Description

本発明は、本物感、無垢感に優れた建材及びその製造方法に関する。
従来、木材その他の材質からなる基材の表面に、木目や石目等の柄を印刷した建材が知られている。この建材は、パーケットフロア等のような本物感、無垢感を表現することが好ましい。例えば、特許文献1には、化粧シートや化粧板の表面に形成された目地等の凹部の着色方法として、化粧シートの表面と凹部とを全面着色した後、化粧シートの表面の着色剤を除去する方法が開示されている。
特開2005−313142号公報
しかしながら、特許文献1の方法で得られる化粧シートは、着色剤が除去された化粧シートの表面の模様と、着色剤が残存する凹部の模様とが、異なっており、また、凹部の模様は単一となり意匠性が低い。このため、特許文献1の方法で得られる化粧シートは、本物感、無垢感に欠けるという問題があった。
ここで、「本物感」とは、看者に、印刷により形成された印刷層の柄や模様がその柄や模様の表現する材質からなると、錯覚させる感覚を意味する。例えば、印刷層の柄が木目柄である場合、看者に、印刷により形成された印刷層の木目柄部分を、木材からなると錯覚させる感覚を「本物感」という。
また、「無垢感」とは、看者に、印刷により形成された印刷層の柄や模様が、その柄や模様の表現する材質からなり、かつその柄や模様の表現する部材が柄や模様の表現する材質を切り出したものであると、錯覚させる感覚を意味する。例えば、印刷層の柄が木目柄である場合、看者に、印刷により形成された印刷層の木目柄部分を、切り出した無垢の木材と錯覚させる感覚を「無垢感」という。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものである。本発明は、本物感、無垢感に優れた建材及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る建材は、基材と、この基材に積層された表面材と、を備える積層構造体からなり、この積層構造体の前記表面材の一部が前記基材が露出するように凹設された目地基部と、この目地基部の表面にインクジェットで印刷された目地印刷層とを有する目地と、前記表面材が前記目地で区分されてなる区分表面材部と、を備える建材であって、前記目地と前記区分表面材部とが連結される連結部において、前記目地印刷層の柄と前記区分表面材部の柄とが連続していることを特徴とする。
また、本発明の第2の態様に係る建材の製造方法は、基材と、この基材の表面に積層された突板からなる表面材とを備える積層構造体を用い、この積層構造体のうち、2枚の表面材の継ぎ目にあり、目地を形成する予定のある目地形成予定部の表面材の表面を撮像して前記突板の木目の画像を含む目地形成予定部画像データを取得する目地形成予定部撮像工程と、前記目地形成予定部を、前記基材が露出するように前記表面材の表面の一部を凹設して目地基部を形成する目地基部加工工程と、前記目地基部の形状を検出して目地基部領域検出データを作成する目地基部形状検出工程と、前記目地形成予定部画像データから前記目地基部領域検出データと同一形状及び同一の大きさの画像を切り出して目地印刷用画像データを作成する目地印刷用画像データ作成工程と、前記目地印刷用画像データに基づき前記目地基部にインクジェット印刷することにより、前記目地基部の表面に、前記目地印刷用画像データと同様の木目柄の目地印刷層を形成するインクジェット印刷工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明の第3の態様に係る建材の製造方法は、基材と、この基材の表面に積層された突板からなる表面材とを備える積層構造体を、前記基材が露出するように前記表面材の表面の一部を凹設して目地基部を形成する目地基部加工工程と、前記目地基部と、前記表面材が前記目地基部で区分されてなる区分表面材部のうち、前記目地基部に隣接しかつ前記表面材を表面側から見た場合に前記目地基部と同一形状及び同一大きさの部分である目地基部隣接部と、を含む目地基部含有部を撮像して、前記目地基部の画像である目地基部画像と前記目地基部隣接部の画像である目地基部隣接部画像とを含む目地基部含有部画像データを作成する目地基部含有部撮像工程と、前記目地基部含有部画像データのうちの前記目地基部隣接部画像を、前記目地基部と前記区分表面材部とが連結される連結部を対象軸として前記目地基部画像側に反転させて得られる反転目地基部隣接部画像を含む反転目地基部隣接部画像データを作成する反転目地基部隣接部画像データ作成工程と、前記反転目地基部隣接部画像データに基づき前記目地基部にインクジェット印刷することにより、前記目地基部の表面に、前記反転目地基部隣接部画像データと同様の木目柄の目地印刷層を形成するインクジェット印刷工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明の第4の態様に係る建材の製造方法は、基材の表面に、画像認識可能な位置情報である画像認識可能位置情報を有する木目柄の画像データである化粧シート画像データを予め有する化粧シートを表面材として貼付し、基材とこの基材の表面に積層された表面材とを備える積層構造体を作製する化粧シート貼付工程と、前記積層構造体を、前記基材が露出するように前記表面材の表面の一部を凹設して目地基部を形成する目地基部加工工程と、前記積層構造体の区分表面材部の画像認識可能位置情報を画像認識する位置情報画像認識工程と、前記画像認識可能位置情報と前記化粧シート画像データとに基づき、前記化粧シート画像データのうちの、前記積層構造体の目地基部に相当する部位である化粧シート目地基部相当領域を特定し、この化粧シート目地基部相当領域の画像データである目地基部相当領域化粧シート画像データを作成する目地基部相当領域化粧シート画像データ作成工程と、前記目地基部相当領域化粧シート画像データに基づき前記目地基部にインクジェット印刷することにより、前記目地基部の表面に、前記目地基部相当領域化粧シート画像データと同様の木目柄の目地印刷層を形成するインクジェット印刷工程と、を有することを特徴とする。
本発明の建材によれば、本物感、無垢感に優れた建材を提供することができる。本発明の建材の製造方法によれば、本物感、無垢感に優れた建材の製造方法を提供することができる。
実施形態に係る建材の一例を示す図である。図1(a)は、建材の平面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A線に沿った断面図である。 図1を模式化して示す図である。図2(a)は、建材の平面図であり、図1(b)は、図2(a)のB−B線に沿った模式的な断面図である。 第1曲り連結曲線群を説明する図である。 第2曲り連結曲線群を説明する図である。 2方向連結曲線群を説明する図である。 2方向連結曲線群を説明する図である。 ランダム連結曲線群を説明する図である。 建材の第1の製造方法を示す図である。 建材の第2の製造方法を示す図である。 建材の第3の製造方法を示す図である。 V字画像データ作成工程及び矩形V字画像データ作成工程を示す図である。
[建材]
実施形態に係る建材について、図面を参照して説明する。図1は、実施形態に係る建材の一例を示す図である。図1(a)は、建材の平面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A線に沿った断面図である。図2は、図1を模式化して示す図である。具体的には、図2(a)は、建材の平面図であり、図1(b)は、図2(a)のB−B線に沿った模式的な断面図である。
図1及び2に示すように、建材1A(1)は、基材10と、この基材に積層された表面材20と、を備える積層構造体5からなる。また、建材1Aは、積層構造体5の表面材20の一部が凹設されてなる目地基部31とインクジェットで印刷された目地印刷層32とを有する目地30A(30)と、表面材20が目地30Aで区分されてなる区分表面材部40と、を備える。区分表面材部40は、目地30Aが形成される前の表面材20から、目地30Aの分だけ差し引いたものに相当する。
建材1A(1)は、例えば、床材、壁材、天井材等として用いられる。
(積層構造体)
積層構造体5は、基材10と、この基材10に積層された表面材20と、を備える。
<基材>
基材10は、建材1Aに強度を付与し、その表面に表面材20が積層される部材である。基材10の材質としては、特に限定されないが、例えば、木材、樹脂、セラミックス、石等が用いられる。
<表面材>
表面材20は、基材10の表面に積層されて建材1Aの表面を装飾する部材である。表面材20としては、例えば、突板20A、化粧シート20B、印刷物からなる印刷層等を、用いることができる。化粧シート20Bや印刷層としては、例えば、木目柄、石目柄のものが用いられる。印刷層は、例えばインクジェット印刷により形成される。
なお、本明細書では、表面材20が突板20A。木目柄の化粧シート20B及び木目柄の印刷層のいずれである場合も、表面材20の柄を木目柄という。すなわち、本明細書では、表面材20が突板20Aである場合の木目の模様も木目柄と称する。
基材10と、この基材10に積層された表面材20と、を備える積層構造体5は、さらに、目地30Aと、区分表面材部40とを備える。
<目地>
目地30Aは、積層構造体5の表面材20の一部が基材10が露出するように凹設されてなる目地基部31と、この目地基部31の表面にインクジェットで印刷された目地印刷層32とを有する。
[目地基部]
目地基部31は、積層構造体5の表面材20の一部が基材10が露出するように凹設されてなる。目地基部31の形状は特に限定されないが、例えば、V字溝状、U字溝状等の溝状が用いられる。図1(b)は、V字溝状の目地基部31の例を示す。なお、表面材20の一部に基材10が露出する目地基部31が形成されることにより、表面材20は、目地基部31で区分され、区分表面材部40(40a、40b)となる。
[目地印刷層]
目地印刷層32は、目地基部の表面にインクジェットで印刷された印刷層である。目地印刷層の柄としては特に限定されないが、例えば、木目柄、石目柄が用いられる。目地基部31の表面に目地印刷層32が形成されると、目地基部31と目地印刷層32とからなる目地30Aが形成される。
図1及び図2に示すように、建材1Aでは、区分表面材部40a及び40bの間にV字溝状の目地基部31が存在する。目地基部31のうち目地基部31の最深部から区分表面材部40a側にかけての部分には、区分表面材部40aの柄45a(45)に連続した柄35a(35)の目地印刷層32aが形成される。また、目地基部31のうち目地基部31の最深部から区分表面材部40b側にかけての部分には、区分表面材部40bの柄45b(45)に連続した柄35b(35)の目地印刷層32bが形成される。ここで、区分表面材部40の柄45と目地印刷層32の柄35とが連続するとは、後述のように、区分表面材部40の柄45と目地印刷層32の柄35とが一体感を有するように形成されることを意味する。
<区分表面材部>
区分表面材部40は、積層構造体5を構成する表面材20が、目地基部31又は目地30Aで区分されたものである。例えば、基材10と、基材10に積層された1個の表面材20と、を備える積層構造体5において、表面材20が、1本の溝状の目地基部31で区分されると、目地基部31に接する区分表面材部40が2個形成される。区分表面材部40と表面材20との相違点は、目地基部31での区分の有無にあり、材質や厚さは同一である。なお、目地30Aは、目地基部31を含むため、表面材20が目地30Aで区分されることは、表面材20が目地基部31で区分されることに等しい。
<連結部>
区分表面材部40は、表面材20が目地基部31又は目地30Aで区分されて形成されるため、区分表面材部40と目地30Aの目地印刷層32とは、連結している。なお、目地30Aは目地印刷層32を含むため、区分表面材部40と目地30Aとも連結している。この目地30Aと区分表面材部40とが連結される部位を連結部50と定義する。連結部50は、目地30Aの区分表面材部40側の端部であり、かつ区分表面材部40の目地30A側の端部である。
図1及び図2に示すように、建材1Aは、連結部50において、目地印刷層の柄35と区分表面材部の柄45とが連続している。具体的には、目地印刷層の柄35aと区分表面材部の柄45aとが連続し、目地印刷層の柄35bと区分表面材部の柄45bとが連続している。ここで、区分表面材部40の柄45と目地印刷層32の柄35とが連続するとは、区分表面材部40の柄45と目地印刷層32の柄35とが一体感を有するように形成されることを意味する。以下、連結部50において、区分表面材部40の柄45と目地印刷層32の柄35とが連続することについて、詳細に説明する。
[区分表面材部の柄と目地印刷層の柄との連続性]
図1(a)及び図2(a)に示すように、連結部50において、区分表面材部40の柄45と目地印刷層32の柄35とは一体感を有するように形成されており、連続している。本明細書では、区分表面材部40の柄45と目地印刷層32の柄35が共に木目柄の場合の、区分表面材部40の柄45と目地印刷層32の柄35との連続性(以下、「木目柄連続性」という。)を、次のように定義する。すなわち、木目柄連続性を、「表面材木目曲線46と目地木目曲線36とが連結部50において連結することにより形成される連結曲線60が、表面材20を表面側から見た場合に、連結部50において変曲点55を有するように連続していること」と定義する。
ここで、表面材木目曲線46とは、区分表面材部40の木目柄(柄)45の一本の成長輪からなる木目曲線を意味する。例えば、図2(a)には、区分表面材部40aの木目柄(柄)45aの一本の成長輪からなる木目曲線である表面材木目曲線46aを示す。なお、区分表面材部40aには、表面材木目曲線46a以外に、表面材木目曲線46b及び46cも存在する。
また、目地木目曲線36とは、目地印刷層32の木目柄35の一本の成長輪からなる木目曲線を意味する。例えば、図2(a)には、目地印刷層32aの木目柄(柄)35aの一本の成長輪からなる木目曲線である目地木目曲線36aを示す。なお、目地印刷層32aには、目地木目曲線36a以外に、目地木目曲線36b及び36cも存在する。
図2(a)に示すように、表面材木目曲線46と目地木目曲線36とは連結部50において連結して連結曲線60を形成している。具体的には、区分表面材部40aと目地印刷層32aとを含む領域において、表面材木目曲線46aaと目地木目曲線36aaとは連結部50において連結して連結曲線60aaを形成している。また、区分表面材部40bと目地印刷層32bとを含む領域において、表面材木目曲線46bbと目地木目曲線36bbとは連結部50において連結して連結曲線60bbを形成している。さらに、図2(a)には、連結曲線60ab、60ac、60bb、60bcも存在する。
図2(a)に示す連結曲線60は、全て表面材20を表面側から見た場合に、連結部50において変曲点55を有するように連続している。具体的には、連結曲線60aaは、連結部50において変曲点55aa(55)を有するように連続している。同様に、連結曲線60ab、60ac、60ba、60bb、60bcは、それぞれ、連結部50において変曲点55ab、55ac、55ba、55bb、55bcを有するように連続している。
ここで、変曲点55とは、連結曲線60の一回微分の値の変化が離散的に変化する点を意味する。
連結曲線60が、連結部50において変曲点55を有するように連続していると、区分表面材部40と目地印刷層32との連続柄を作製できるため、本物感、無垢感に優れた建材1Aが得られる。具体的には、成長輪(年輪)を切り出した木目を表現することができるため、本物感が高い。
[連結曲線の曲がり方]
建材1Aは、1個の区分表面材部40と、この区分表面材部40と隣接する1個の目地印刷層32とで形成する連結領域52において、連結部50を横切る全ての連結曲線60は、特定の曲がり方をする連結曲線60からなる連結曲線群を構成することが好ましい。具体的には、区分表面材部40が矩形である場合、連結領域52において連結部50を横切る全ての連結曲線60の集合体が、第1曲り連結曲線群71、第2曲り連結曲線群72又は2方向連結曲線群73であると、建材1Aが本物感、無垢感に優れるため好ましい。特に、連結領域52において連結部50を横切る全ての連結曲線60の集合体が、2方向連結曲線群73である場合は、節を切り出した木目を表現することができるため、高い本物感を実現することができる。
ここで、第1曲り連結曲線群71とは、複数本の第1曲り連結曲線61のみからなる群である。また、第2曲り連結曲線群72とは、複数本の第2曲り連結曲線62のみからなる群である。さらに、2方向連結曲線群73とは、1個の第1曲り連結曲線群71と1個の第2曲り連結曲線群72とが隣接して形成されてなる群である。これらについて、図3〜図7を参照して説明する。
第1曲り連結曲線61とは、連結曲線60のうち、表面材20を表面側から見た場合に連結部50において目地木目曲線36が表面材木目曲線46よりも区分表面材部40の一方端43側に向けて変曲点を有するように曲がる連結曲線60である。ここで、区分表面材部40の一方端43とは、連結領域52を区分表面材部40が手前側、目地印刷層32が向こう側になるようにして見たときの区分表面材部40の右側端部を意味する。
例えば、図3に示す連結領域52Aでは、連結曲線60が、連結領域52Aを区分表面材部40が手前側になるようにして見たときの区分表面材部40の右側端部43側に、変曲点55を有して曲がる第1曲り連結曲線61になっている。また、図3に示す連結領域52Aでは、全ての連結曲線60が、第1曲り連結曲線61a、61b、61c、61dになっている。このように隣接する全ての連結曲線60が複数本の第1曲り連結曲線61のみからなる第1曲り連結曲線61の集合体を第1曲り連結曲線群71という。図3に示す連結領域52Aでは、第1曲り連結曲線群71のため、建材1Aが本物感、無垢感に優れる。
第2曲り連結曲線62とは、連結曲線60のうち、表面材20を表面側から見た場合に連結部50において目地木目曲線36が表面材木目曲線46よりも区分表面材部40の一方端43の反対側に向けて変曲点を有するように曲がる連結曲線60である。ここで、区分表面材部40の一方端43の反対側とは、連結領域52を区分表面材部40が手前側、目地印刷層32が向こう側になるようにして見たときの区分表面材部40の左側端部44側を意味する。
例えば、図4に示す連結領域52Bでは、連結曲線60が、連結領域52Bを区分表面材部40が手前側になるようにして見たときの区分表面材部40の左側端部44側に、変曲点55を有して曲がる第2曲り連結曲線62になっている。また、図4に示す連結領域52Bでは、全ての連結曲線60が、第2曲り連結曲線62a、62b、62c、62dになっている。このように隣接する全ての連結曲線60が複数本の第2曲り連結曲線62のみからなる第2曲り連結曲線62の集合体を第2曲り連結曲線群72という。図4に示す連結領域52Bでは、第2曲り連結曲線群72のため、建材1Aが本物感、無垢感に優れる。
2方向連結曲線群73とは、1個の第1曲り連結曲線群71と1個の第2曲り連結曲線群72とが隣接して形成されてなる群である。例えば、図5に示す連結領域52Cでは、第1曲り連結曲線61a、61bからなる第1曲り連結曲線群71と、第2曲り連結曲線62a、62bからなる第2曲り連結曲線群72と、が隣接して1個ずつ形成され、2方向連結曲線群73が形成されている。
また、図6に示す連結領域52Dでは、第1曲り連結曲線61c、61dからなる第1曲り連結曲線群71と、第2曲り連結曲線62c、62dからなる第2曲り連結曲線群72と、が隣接して1個ずつ形成され、2方向連結曲線群73が形成されている。
図5に示す連結領域52C及び図6に示す連結領域52Dでは、2方向連結曲線群73のため、建材1Aが本物感、無垢感に優れる。
なお、図7に示す連結領域52Eでは、連結曲線60が、図中上方から、第2曲り連結曲線62a、第1曲り連結曲線61a、第2曲り連結曲線62b、第1曲り連結曲線61b、第2曲り連結曲線62cの順に形成されている。このように、連結領域52Eの連結曲線60の集合体は、第1曲り連結曲線群71、第2曲り連結曲線群72及び2方向連結曲線群73のいずれでもないランダム連結曲線群75であるため、建材に本物感や無垢感を付与せず、建材1Aには適切でない。
<効果>
建材1Aによれば、区分表面材部40と目地印刷層32との連続柄を作製できるため、本物感、無垢感に優れた建材が得られる。
[建材の製造方法]
建材1Aは、例えば、以下の製造方法により製造することができる。以下、建材1Aの第1の製造方法、第2の製造方法、第3の製造方法及び第4の製造方法について説明する。図8は、建材の第1の製造方法を示す図である。図9は、建材の第2の製造方法を示す図である。図10は、建材の第3の製造方法を示す図である。なお、図8〜図10において、上下2列に配置された図は、下側の図は平面図であり、上側の図は、下側の平面図の紙面上下方向の中央付近を紙面に垂直な面で切断したときの断面図である。図11は、V字画像データ作成工程と、矩形V字画像データ作成工程を示す図である。
(第1の製造方法)
第1の製造方法は、目地形成予定部撮像工程と、目地基部加工工程と、目地基部形状検出工程と、目地印刷用画像データ作成工程と、インクジェット印刷工程と、を有する。
<目地形成予定部撮像工程>
目地形成予定部撮像工程は、積層構造体5のうち、2枚の表面材20Aの継ぎ目にあり、目地30を形成する予定のある目地形成予定部81の表面材20Aの表面を撮像して突板20Aの木目の画像を含む目地形成予定部画像データ82を取得する工程である。ここで、積層構造体5は、基材10と、この基材10の表面に積層された突板20Aからなる表面材20とを備える。
第1の製造方法では、はじめに、図8(a)に示すように、基材10と、この基材10の表面に積層された突板20A(20a、20b)からなる表面材20と、を備えた積層構造体5を用意する。
第1の製造方法では、次に、図8(b)に示すように、撮像部101を用いて目地形成予定部撮像工程を行う。目地形成予定部撮像工程により、目地形成予定部81の画像データである目地形成予定部画像データ82を取得する。
<目地基部加工工程>
目地基部加工工程は、
目地形成予定部81を、基材10が露出するように表面材20の表面の一部を凹設して目地基部31を形成する工程である。
具体的には、図8(c)に示すように、公知の手段を用いて目地基部31を形成する。表面材20の表面の一部に目地基部31が形成されることにより、表面材20は、区分表面材部40となる。
<目地基部形状検出工程>
目地基部形状検出工程は、目地基部31の形状を検出して目地基部領域検出データ95を作成する工程である。
具体的には、図8(d)に示すように、目地基部形状検出部103を用いて目地基部31の形状を検出して目地基部領域検出データ95を作成する。
<目地印刷用画像データ作成工程>
目地印刷用画像データ作成工程は、目地形成予定部画像データ82から目地基部領域検出データ95と同一形状及び同一の大きさの画像を切り出して目地印刷用画像データ96を作成する工程である。
具体的には、図8(e)に示すように、公知の手段を用いて目地形成予定部画像データ82から目地印刷用画像データ96を作成する。
<インクジェット印刷工程>
インクジェット印刷工程は、目地印刷用画像データ96に基づき目地基部31にインクジェット印刷することにより、目地基部31の表面に、目地印刷用画像データ96と同様の木目柄の目地印刷層32を形成する工程である。
具体的には、図8(f)に示すように、インクジェット印刷部105を用いてインクジェット印刷することにより、目地基部31の表面に、目地印刷用画像データ96と同様の木目柄の目地印刷層32を形成する。
インクジェット印刷工程を経ると、建材1Aが得られる。
<効果>
第1の製造方法によれば、区分表面材部40と目地印刷層32との連続柄を作製できるため、本物感、無垢感に優れた建材が得られる。
(第2の製造方法)
第2の製造方法は、目地基部加工工程と、目地基部含有部撮像工程と、反転目地基部隣接部画像データ作成工程と、インクジェット印刷工程と、を有する。
<目地基部加工工程>
目地基部加工工程は、基材10と、この基材10の表面に積層された突板20Aからなる表面材20とを備える積層構造体5を、基材10が露出するように表面材20の表面の一部を凹設して目地基部31を形成する工程である。
第2の製造方法では、はじめに、第1の製造方法と同様に図8(a)に示すように、基材10と、この基材10の表面に積層された突板20A(20a、20b)からなる表面材20と、を備えた積層構造体5を用意する。
第2の製造方法では、次に、図9(a)に示すように、公知の手段を用いて、積層構造体5を、基材10が露出するように表面材20の表面の一部を凹設して目地基部31を形成する。表面材20の表面の一部に目地基部31が形成されることにより、表面材20は、区分表面材部40となる。
<目地基部含有部撮像工程>
目地基部含有部撮像工程は、目地基部含有部84を撮像して、目地基部31の画像である目地基部画像80と目地基部隣接部83の画像である目地基部隣接部画像85とを含む目地基部含有部画像データ86を取得する工程である。ここで、目地基部含有部84とは、目地基部31と目地基部隣接部83とを含む部分である。ここで、目地基部隣接部83とは、表面材20が目地基部31で区分されてなる区分表面材部40のうち、目地基部31に隣接しかつ表面材20を表面側から見た場合に目地基部31と同一形状及び同一大きさの部分である目地基部隣接部83と、を含む部分である。
具体的には、図9(b)に示すように、撮像部101を用いて目地基部含有部84を撮像して、目地基部31の画像である目地基部画像80と、目地基部隣接部83の画像である目地基部隣接部画像85と、を含む目地基部含有部画像データ86を取得する
<反転目地基部隣接部画像データ作成工程>
反転目地基部隣接部画像データ作成工程は、目地基部含有部画像データ86のうちの目地基部隣接部画像85を反転させて得られる反転目地基部隣接部画像87を含む反転目地基部隣接部画像データ88を作成する工程である。目地基部隣接部画像85の反転は、目地基部31と区分表面材部40とが連結される連結部50を対象軸として目地基部画像80側に反転させるように行う。
具体的には、図9(c)に示すように、はじめに、目地基部含有部画像データ86のうちの目地基部隣接部画像85(85a、85b)を、連結部50を対象軸として目地基部画像80(80a、80b)側に反転させる。次に、得られた2つの反転目地基部隣接部画像87(87a、87b)を隙間なく隣接するように合体させて反転目地基部隣接部画像データ88を作成する。
<インクジェット印刷工程>
インクジェット印刷工程は、反転目地基部隣接部画像データ88に基づき目地基部31にインクジェット印刷することにより、目地基部31の表面に、反転目地基部隣接部画像データ88と同様の木目柄の目地印刷層32を形成する工程である。
具体的には、図9(d)に示すように、インクジェット印刷部105を用いてインクジェット印刷することにより、目地基部31の表面に、反転目地基部隣接部画像データ88と同様の木目柄の目地印刷層32を形成する。
インクジェット印刷工程を経ると、建材1Aが得られる。
<効果>
第2の製造方法によれば、区分表面材部40と目地印刷層32との連続柄を作製できるため、本物感、無垢感に優れた建材が得られる。
(第3の製造方法)
第3の製造方法は、化粧シート貼付工程と、目地基部加工工程と、位置情報画像認識工程と、目地基部相当領域化粧シート画像データ作成工程と、インクジェット印刷工程と、を有する。
<化粧シート貼付工程>
化粧シート貼付工程は、基材10の表面に、化粧シート20Bを表面材20として貼付し、基材10とこの基材10の表面に積層された表面材20とを備える積層構造体5を得る工程である。なお、化粧シート20Bは、画像認識可能な位置情報である画像認識可能位置情報を有する木目柄の画像データである化粧シート画像データ91を予め有するものを用いる。
具体的には、図10(a)に示すように、ローラ111を用いてロール状の化粧シート20Bを基材10の表面に貼付して積層構造体5を作製し、次いで、切断部112を用いて、積層構造体5を適切な大きさに切断する。
<目地基部加工工程>
目地基部加工工程は、積層構造体5を、基材10が露出するように表面材20の表面の一部を凹設して目地基部31を形成する工程である。
具体的には、公知の手段を用いて、積層構造体5を、基材10が露出するように表面材20の表面の一部を凹設して目地基部31を形成する。表面材20の表面の一部に目地基部31が形成されることにより、表面材20は、区分表面材部40となる。
<位置情報画像認識工程>
位置情報画像認識工程は、積層構造体5の区分表面材部40の画像認識可能位置情報を画像認識する工程である。区分表面材部40の画像認識可能位置情報は、化粧シート20B中に含まれ、化粧シート20Bにおける位置を画像認識可能な位置情報である。積層構造体5においては目地基部31の凹設により、化粧シート20Bが区分表面材部40となっているため、画像認識可能位置情報は区分表面材部40中に存在する。画像認識可能位置情報としては、例えば、隠しアライメントマークや、2値化により画像認識(位置検出)可能な木目柄が用いられる。
具体的には、図10(b)に示すように、撮像部101を用いて区分表面材部40に含まれる画像認識可能位置情報を画像認識し、さらに画像認識可能位置情報と目地基部31の位置との位置関係を画像認識することにより、目地基部31の位置を認識する。
<目地基部相当領域化粧シート画像データ作成工程>
目地基部相当領域化粧シート画像データ作成工程は、化粧シート目地基部相当領域92を特定し、この化粧シート目地基部相当領域92の画像データである目地基部相当領域化粧シート画像データ93を作成する工程である。ここで、化粧シート目地基部相当領域92とは、画像認識可能位置情報と化粧シート画像データ91とに基づき特定された、化粧シート画像データ91のうちの、積層構造体5の目地基部31に相当する部位である。
具体的には、図10(c)に示すように、はじめに、画像認識可能位置情報と化粧シート画像データ91とに基づき、化粧シート画像データ91のうちの、積層構造体5の目地基部31に相当する部位として化粧シート目地基部相当領域92を特定する。次に、化粧シート画像データ91のうちの、化粧シート目地基部相当領域92に相当する画像データを抽出し、これを目地基部相当領域化粧シート画像データ93とする。
<インクジェット印刷工程>
インクジェット印刷工程は、目地基部相当領域化粧シート画像データ93に基づき目地基部31にインクジェット印刷することにより、目地基部31の表面に、目地基部相当領域化粧シート画像データ93と同様の木目柄の目地印刷層32を形成する工程である。
具体的には、図10(d)に示すように、インクジェット印刷部105を用いてインクジェット印刷することにより、目地基部31の表面に、目地基部相当領域化粧シート画像データ93と同様の木目柄の目地印刷層32を形成する。
<効果>
第3の製造方法によれば、区分表面材部40と目地印刷層32との連続柄を作製できるため、本物感、無垢感に優れた建材が得られる。
また、第3の製造方法によれば、化粧シートをランダム位置に貼り付けた場合でも、区分表面材部40と目地印刷層32との連続柄を作製できるため、本物感、無垢感に優れた建材が得られる。
(その他の工程)
第1〜第3の製造方法は、さらに、V字画像データ作成工程と、矩形V字画像データ作成工程とを有していてもよい。図11は、V字画像データ作成工程及び矩形V字画像データ作成工程を示す図である。
<V字画像データ作成工程>
V字画像データ作成工程は、目地印刷用画像データ96等の画像データを、画像処理により略平行な木目曲線を全体的にV字形に傾斜させてV字木目曲線94を有するV字画像データ97を作成する工程である。画像データとしては、第1の製造方法の目地印刷用画像データ96、第2の製造方法の反転目地基部隣接部画像データ88、第3の製造方法の目地基部相当領域化粧シート画像データ93等が用いられる。
例えば、画像データが、図11(a)に示す、目地印刷用画像データ部分96aと目地印刷用画像データ部分96bとからなる目地印刷用画像データ96である場合について具体的に説明する。
V字画像データ作成工程では、図11(a)に示す目地印刷用画像データ96に対し、画像処理により略平行な木目曲線を全体的にV字形に傾斜させることにより、図11(b)に示すV字木目曲線94を有するV字画像データ97を作成する。ここで、V字木目曲線94とは、目地印刷用画像データ部分96a中の木目曲線と目地印刷用画像データ部分96b中の木目曲線とが、V字状と認識できるように接続されている目地曲線を意味する。
図11(b)に示すように、V字木目曲線94を有するV字画像データ97は、V字画像データ部分97aとV字画像データ部分97bからなり、全体の形状が、V字形になっている。なお、V字画像データ97は、目地印刷用画像データ96に比較して、符号Qの部分が突出しており、一方符号Rの部分が凹んだ形状になっている。なお、V字画像データ97は、目地印刷用画像データ96と同一面積になっている。
<矩形V字画像データ作成工程>
矩形V字画像データ作成工程は、V字画像データ作成工程で作成されたV字画像データ97を矩形に成形して矩形V字画像データ98を作成する工程である。V字画像データ97は、目地印刷用画像データ96等の画像データに対し、形状が異なるものの面積は同一である。このため、V字画像データ97から部分的に切り取った切片をV字画像データ97の他の部位に張り付ける画像処理を行うことにより、目地印刷用画像データ96等の画像データと同じ矩形でかつ同一面積の矩形V字画像データ98を作成することが可能である。
例えば、図11(b)に示すV字画像データ97に対し、符号Qの部分を切り取り、この部分を符号Rの部分に貼り付ける画像処理を行うことにより、図11(c)に示す矩形V字画像データ98を作成することができる。矩形V字画像データ98は、外形が矩形であるものの、V字木目曲線94を有する。このため、この矩形V字画像データ98に基づいて第1〜第3の製造方法のインクジェット印刷工程を行うと、平面視したときでも立体的に見える目地印刷層32を含む、建材1Bが得られる。
<効果>
第1〜第3の製造方法において、V字画像データ作成工程及び矩形V字画像データ作成工程を行うと、切り出し加工で形成された部分の内部の木目表現を、目地印刷層32に付与することができる。
以上、実施例に沿って本実施形態の内容を説明したが、本実施形態はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
1、1A、1B 建材
5 積層構造体
10 基材
20 表面材
20A 突板(表面材)
20B 化粧シート(表面材)
30、30A、30C 目地
31 目地基部
32 目地印刷層
35 目地印刷層の柄(目地印刷層の木目柄)
36 目地木目曲線
40 区分表面材部
42 区分表面材部の端部
43 区分表面材部の一方端(区分表面材部40の右側端部)
44 区分表面材部の他方端(区分表面材部40の左側端部)
45 区分表面材部の柄(区分表面材部の木目柄)
46 表面材木目曲線
50 連結部
52 連結領域
55 変曲点
60 連結曲線
61 第1曲り連結曲線
62 第2曲り連結曲線
71 第1曲り連結曲線群
72 第2曲り連結曲線群
73 2方向連結曲線群
75 ランダム連結曲線群
80 目地基部画像
81 目地形成予定部
82 目地形成予定部画像データ
83 目地基部隣接部
84 目地基部含有部
85 目地基部隣接部画像
86 目地基部含有部画像データ
87 反転目地基部隣接部画像
88 反転目地基部隣接部画像データ
91 化粧シート画像データ
92 化粧シート目地基部相当領域
93 目地基部相当領域化粧シート画像データ
94 V字木目曲線
95 目地基部領域検出データ
96 目地印刷用画像データ
97 V字画像データ
98 矩形V字画像データ
101 撮像部
103 目地基部形状検出部
105 インクジェット印刷部
111 ローラ
112 切断部

Claims (7)

  1. 基材と、この基材に積層された表面材と、を備える積層構造体からなり、
    この積層構造体の前記表面材の一部が前記基材が露出するように凹設された目地基部と、この目地基部の表面にインクジェットで印刷された目地印刷層とを有する目地と、
    前記表面材が前記目地で区分されてなる区分表面材部と、
    を備える建材であって、
    前記目地と前記区分表面材部とが連結される連結部において、前記目地印刷層の柄と前記区分表面材部の柄とが連続していることを特徴とする建材。
  2. 前記表面材は、突板又は化粧シートであり、
    前記区分表面材部の柄は木目柄、前記目地印刷層の柄は木目柄であり、
    前記区分表面材部の木目柄の一本の成長輪からなる木目曲線を表面材木目曲線、前記目地印刷層の木目柄の一本の成長輪からなる木目曲線を目地木目曲線、前記表面材木目曲線と前記目地木目曲線とが前記連結部において連結することにより形成される木目曲線を連結曲線、と定義したとき、
    前記連結曲線は、前記表面材を表面側から見た場合に、前記連結部において変曲点を有するように連続している、請求項1に記載の建材。
  3. 前記区分表面材部は、矩形であり、
    前記連結曲線のうち、前記表面材を表面側から見た場合に前記連結部において前記目地木目曲線が前記表面材木目曲線よりも前記区分表面材部の一方端側に向けて変曲点を有するように曲がる連結曲線を第1曲り連結曲線、前記表面材を表面側から見た場合に前記連結部において前記目地木目曲線が前記表面材木目曲線よりも前記一方端側の反対側に向けて変曲点を有するように曲がる連結曲線を第2曲り連結曲線、と定義したとき、
    1個の区分表面材部と、この区分表面材部と隣接する1個の目地印刷層とで形成する連結領域において、隣接する全ての前記連結曲線が複数本の第1曲り連結曲線のみからなる第1曲り連結曲線群、隣接する全ての前記連結曲線が複数本の第2曲り連結曲線のみからなる第2曲り連結曲線群、又は1個の第1曲り連結曲線群と1個の第2曲り連結曲線群とが隣接して形成されてなる2方向連結曲線群である、請求項2に記載の建材。
  4. 基材と、この基材の表面に積層された突板からなる表面材とを備える積層構造体を用い、この積層構造体のうち、2枚の表面材の継ぎ目にあり、目地を形成する予定のある目地形成予定部の表面材の表面を撮像して前記突板の木目の画像を含む目地形成予定部画像データを取得する目地形成予定部撮像工程と、
    前記目地形成予定部を、前記基材が露出するように前記表面材の表面の一部を凹設して目地基部を形成する目地基部加工工程と、
    前記目地基部の形状を検出して目地基部領域検出データを作成する目地基部形状検出工程と、
    前記目地形成予定部画像データから前記目地基部領域検出データと同一形状及び同一の大きさの画像を切り出して目地印刷用画像データを作成する目地印刷用画像データ作成工程と、
    前記目地印刷用画像データに基づき前記目地基部にインクジェット印刷することにより、前記目地基部の表面に、前記目地印刷用画像データと同様の木目柄の目地印刷層を形成するインクジェット印刷工程と、
    を有することを特徴とする建材の製造方法。
  5. 基材と、この基材の表面に積層された突板からなる表面材とを備える積層構造体を、前記基材が露出するように前記表面材の表面の一部を凹設して目地基部を形成する目地基部加工工程と、
    前記目地基部と、前記表面材が前記目地基部で区分されてなる区分表面材部のうち、前記目地基部に隣接しかつ前記表面材を表面側から見た場合に前記目地基部と同一形状及び同一大きさの部分である目地基部隣接部と、を含む目地基部含有部を撮像して、前記目地基部の画像である目地基部画像と前記目地基部隣接部の画像である目地基部隣接部画像とを含む目地基部含有部画像データを作成する目地基部含有部撮像工程と、
    前記目地基部含有部画像データのうちの前記目地基部隣接部画像を、前記目地基部と前記区分表面材部とが連結される連結部を対象軸として前記目地基部画像側に反転させて得られる反転目地基部隣接部画像を含む反転目地基部隣接部画像データを作成する反転目地基部隣接部画像データ作成工程と、
    前記反転目地基部隣接部画像データに基づき前記目地基部にインクジェット印刷することにより、前記目地基部の表面に、前記反転目地基部隣接部画像データと同様の木目柄の目地印刷層を形成するインクジェット印刷工程と、
    を有することを特徴とする建材の製造方法。
  6. 基材の表面に、画像認識可能な位置情報である画像認識可能位置情報を有する木目柄の画像データである化粧シート画像データを予め有する化粧シートを表面材として貼付し、基材とこの基材の表面に積層された表面材とを備える積層構造体を作製する化粧シート貼付工程と、
    前記積層構造体を、前記基材が露出するように前記表面材の表面の一部を凹設して目地基部を形成する目地基部加工工程と、
    前記積層構造体の区分表面材部の画像認識可能位置情報を画像認識する位置情報画像認識工程と、
    前記画像認識可能位置情報と前記化粧シート画像データとに基づき、前記化粧シート画像データのうちの、前記積層構造体の目地基部に相当する部位である化粧シート目地基部相当領域を特定し、この化粧シート目地基部相当領域の画像データである目地基部相当領域化粧シート画像データを作成する目地基部相当領域化粧シート画像データ作成工程と、
    前記目地基部相当領域化粧シート画像データに基づき前記目地基部にインクジェット印刷することにより、前記目地基部の表面に、前記目地基部相当領域化粧シート画像データと同様の木目柄の目地印刷層を形成するインクジェット印刷工程と、
    を有することを特徴とする建材の製造方法。
  7. 前記目地印刷用画像データ、前記反転目地基部隣接部画像データ、又は前記目地基部相当領域化粧シート画像データを、画像処理により略平行な木目曲線を全体的にV字形に傾斜させてV字木目曲線を有するV字画像データを作成するV字画像データ作成工程と、
    前記V字画像データを矩形に成形して矩形V字画像データを作成する矩形V字画像データ作成工程とを有する、
    請求項4〜6のいずれか1項に記載の建材の製造方法。
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