JPH0872201A - 化粧板およびその製造方法 - Google Patents
化粧板およびその製造方法Info
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- JPH0872201A JPH0872201A JP24081094A JP24081094A JPH0872201A JP H0872201 A JPH0872201 A JP H0872201A JP 24081094 A JP24081094 A JP 24081094A JP 24081094 A JP24081094 A JP 24081094A JP H0872201 A JPH0872201 A JP H0872201A
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- transparent
- synthetic resin
- adhesive
- resin sheet
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C66/00—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
- B29C66/70—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
- B29C66/71—General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined
Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Finished Plywoods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 基板上に化粧単板を貼着してなる化粧板にお
いて、簡単な作業工程により、強度および耐摩耗性にす
ぐれた十分な厚さの表面保護層を化粧単板表面に形成
し、しかも生産性および意匠性の向上を図る。 【構成】 基板１の表面に接着剤層２を介して化粧単板
３が積層され、化粧単板３の表面全般には、透明合成樹
脂シートが、透明または硬化すると透明となる接着剤を
介して積層接着されて表面保護層４を形成している。５
は透明接着剤層である。表面保護層の表面にはルーター
加工等による溝６、６が刻設形成され、該溝内には着色
塗料７が充填されて着色塗装が施されている。更に、こ
の実施例では、表面保護層の上に透明なハードコート樹
脂層８が形成されている。
いて、簡単な作業工程により、強度および耐摩耗性にす
ぐれた十分な厚さの表面保護層を化粧単板表面に形成
し、しかも生産性および意匠性の向上を図る。 【構成】 基板１の表面に接着剤層２を介して化粧単板
３が積層され、化粧単板３の表面全般には、透明合成樹
脂シートが、透明または硬化すると透明となる接着剤を
介して積層接着されて表面保護層４を形成している。５
は透明接着剤層である。表面保護層の表面にはルーター
加工等による溝６、６が刻設形成され、該溝内には着色
塗料７が充填されて着色塗装が施されている。更に、こ
の実施例では、表面保護層の上に透明なハードコート樹
脂層８が形成されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は家屋における建材や家具
用板として用いられる化粧板およびその製造方法に関す
る。
用板として用いられる化粧板およびその製造方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来から、基板の表面に接着剤を介して
化粧単板を貼着し、次いで化粧単板面に着色塗料を塗布
して着色塗装を施し、更に上塗り塗料を塗布して上塗り
塗装を施して表面保護層を形成し、化粧板とすることが
広く行われている。
化粧単板を貼着し、次いで化粧単板面に着色塗料を塗布
して着色塗装を施し、更に上塗り塗料を塗布して上塗り
塗装を施して表面保護層を形成し、化粧板とすることが
広く行われている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、表面保護層に十分な機能を与えるためには上塗り塗
料を何度も塗り重ねて厚塗りする必要があり、作業工程
が煩雑化する。
て、表面保護層に十分な機能を与えるためには上塗り塗
料を何度も塗り重ねて厚塗りする必要があり、作業工程
が煩雑化する。
【０００４】また、粘度の高い塗料を用いて厚塗りを行
おうとする場合、塗装速度または乾燥速度が速いと、均
一塗装ができず、また乾燥時に発泡が生ずるため、実際
には塗装速度および乾燥速度をいずれも遅くしてこれら
の問題を回避しているが、反面、生産性の低下が不可避
となる。
おうとする場合、塗装速度または乾燥速度が速いと、均
一塗装ができず、また乾燥時に発泡が生ずるため、実際
には塗装速度および乾燥速度をいずれも遅くしてこれら
の問題を回避しているが、反面、生産性の低下が不可避
となる。
【０００５】また、上記のような事情から、上塗り塗料
の厚塗りを断念し、比較的薄い表面保護層を形成するこ
とも行われているが、この場合には表面保護層の強度が
弱くなるため、傷がつきやすく、耐摩耗性に乏しいもの
となり、また深みのある化粧表面を得ることができない
等の問題を有する。
の厚塗りを断念し、比較的薄い表面保護層を形成するこ
とも行われているが、この場合には表面保護層の強度が
弱くなるため、傷がつきやすく、耐摩耗性に乏しいもの
となり、また深みのある化粧表面を得ることができない
等の問題を有する。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術の
問題点を解消することを目的とし、より具体的には、高
品質の化粧板を比較的簡単な作業工程により安定的に供
給し、生産性も向上させることを目的とする。
問題点を解消することを目的とし、より具体的には、高
品質の化粧板を比較的簡単な作業工程により安定的に供
給し、生産性も向上させることを目的とする。
【０００７】かかる目的を達成するために鋭意工夫の末
に創案された本発明による化粧板は、基板の表面に接着
剤を介して化粧単板が貼着され、該化粧単板の表面全般
に、透明あるいは硬化すると透明となる接着剤を介して
透明合成樹脂シートが接着されてなる表面保護層が形成
され、該表面保護層の表面には溝が刻設形成され、該溝
内が着色塗装されてなることを特徴とする。
に創案された本発明による化粧板は、基板の表面に接着
剤を介して化粧単板が貼着され、該化粧単板の表面全般
に、透明あるいは硬化すると透明となる接着剤を介して
透明合成樹脂シートが接着されてなる表面保護層が形成
され、該表面保護層の表面には溝が刻設形成され、該溝
内が着色塗装されてなることを特徴とする。
【０００８】また、本発明による化粧板の製造方法は、
基板の表面に接着剤を介して化粧単板を載置して圧締接
着し、次いで、該化粧単板の表面全般に、透明あるいは
硬化すると透明となる接着剤を介して、透明合成樹脂シ
ートを載置して圧締接着することにより、該透明合成樹
脂シートよりなる表面保護層を形成し、更に、該表面保
護層の表面に溝を刻設形成し、該表面保護層の全表面に
着色塗料を塗布した後、該溝部を除く表面部分の着色塗
料を除去して該溝内を着色塗装し、該着色塗料を乾燥す
ることを特徴とする。
基板の表面に接着剤を介して化粧単板を載置して圧締接
着し、次いで、該化粧単板の表面全般に、透明あるいは
硬化すると透明となる接着剤を介して、透明合成樹脂シ
ートを載置して圧締接着することにより、該透明合成樹
脂シートよりなる表面保護層を形成し、更に、該表面保
護層の表面に溝を刻設形成し、該表面保護層の全表面に
着色塗料を塗布した後、該溝部を除く表面部分の着色塗
料を除去して該溝内を着色塗装し、該着色塗料を乾燥す
ることを特徴とする。
【０００９】基板には、合板、木質板、木質繊維板、木
削片板、集成材、単板積層板等が、単独であるいは任意
積層してなる積層板として用いられる。また、該基板を
任意切断し、表面や木口部にルーター、カッター等の切
削加工機を用いて溝加工、面取加工等の任意加飾を施し
た幅木、廻り縁、モール、ドア、窓等に用いられる面
材、造作材等の基材として用いることもできる。
削片板、集成材、単板積層板等が、単独であるいは任意
積層してなる積層板として用いられる。また、該基板を
任意切断し、表面や木口部にルーター、カッター等の切
削加工機を用いて溝加工、面取加工等の任意加飾を施し
た幅木、廻り縁、モール、ドア、窓等に用いられる面
材、造作材等の基材として用いることもできる。
【００１０】基板の表面にスプレー、スプレッダー、バ
ーコーター等の塗布装置を用いて接着剤を塗布する。こ
の接着剤には、酢酸ビニル樹脂系、ユリア樹脂系、メラ
ミン樹脂系、フェノール樹脂系、イソシアネート系、ウ
レタン樹脂系、エポキシ樹脂系、アクリル樹脂系等の接
着剤を、単独であるいは任意混合した混合型接着剤とし
て用いられる。接着剤には、必要に応じて、タルク、炭
カル、クレー、チタン白、金属粉等の無機質粉末、小麦
粉、木粉、プラスチック粉、着色剤、防虫剤、防カビ剤
等を添加混合して用いることができる。一般に、接着剤
は固形分を３５〜８０％とし、塗布量５０〜３００ｇ／
ｍ２の範囲で基板表面に塗布される。
ーコーター等の塗布装置を用いて接着剤を塗布する。こ
の接着剤には、酢酸ビニル樹脂系、ユリア樹脂系、メラ
ミン樹脂系、フェノール樹脂系、イソシアネート系、ウ
レタン樹脂系、エポキシ樹脂系、アクリル樹脂系等の接
着剤を、単独であるいは任意混合した混合型接着剤とし
て用いられる。接着剤には、必要に応じて、タルク、炭
カル、クレー、チタン白、金属粉等の無機質粉末、小麦
粉、木粉、プラスチック粉、着色剤、防虫剤、防カビ剤
等を添加混合して用いることができる。一般に、接着剤
は固形分を３５〜８０％とし、塗布量５０〜３００ｇ／
ｍ２の範囲で基板表面に塗布される。
【００１１】接着剤を塗布された基板の表面に化粧単板
を載置する。化粧単板としては、スライサー、ロータリ
ーレース、ハーフランドロータリーレース、丸鋸、帯鋸
等の切断切削装置により得られるスライス単板、ロータ
リー単板、ハーフランド単板、ソード単板等が用いられ
る。化粧単板の厚さは一般に０．１５〜５ｍｍの範囲で
用いられる。
を載置する。化粧単板としては、スライサー、ロータリ
ーレース、ハーフランドロータリーレース、丸鋸、帯鋸
等の切断切削装置により得られるスライス単板、ロータ
リー単板、ハーフランド単板、ソード単板等が用いられ
る。化粧単板の厚さは一般に０．１５〜５ｍｍの範囲で
用いられる。
【００１２】化粧単板の裏面に、和紙、洋紙、合成紙、
不織布、織布、寒冷紗、含浸紙、合成樹脂シート等の裏
打ち材を貼着して用いてもよい。裏打ち材を貼着するこ
とにより、化粧単板自体の補強、化粧単板の干割れ防
止、接着剤の化粧単板表面への染み出し防止等の作用が
なされ、不良品の発生が防止されると共に、取り扱いが
容易となることにより割れを防止し、生産性を向上する
ことができる。裏打ち材は、化粧単板毎葉ごとに貼着し
ても、複数の化粧単板に亙って連続して貼着してもよ
い。
不織布、織布、寒冷紗、含浸紙、合成樹脂シート等の裏
打ち材を貼着して用いてもよい。裏打ち材を貼着するこ
とにより、化粧単板自体の補強、化粧単板の干割れ防
止、接着剤の化粧単板表面への染み出し防止等の作用が
なされ、不良品の発生が防止されると共に、取り扱いが
容易となることにより割れを防止し、生産性を向上する
ことができる。裏打ち材は、化粧単板毎葉ごとに貼着し
ても、複数の化粧単板に亙って連続して貼着してもよ
い。
【００１３】本発明は、基板の表面に接着剤を介して化
粧単板を貼着するものであり、上記したように接着剤を
基板の表面に塗布するに代えて、あるいはこれと共に、
任意裏打ちされた化粧単板の裏面に接着剤を塗布しても
よい。化粧単板は基板毎葉ごとに貼着しても、あるいは
複数の基板に亙って連続して貼着してもよい。
粧単板を貼着するものであり、上記したように接着剤を
基板の表面に塗布するに代えて、あるいはこれと共に、
任意裏打ちされた化粧単板の裏面に接着剤を塗布しても
よい。化粧単板は基板毎葉ごとに貼着しても、あるいは
複数の基板に亙って連続して貼着してもよい。
【００１４】このようにして接着剤を介して毎葉ごとに
あるいは連続して化粧単板が載置された基板を、コール
ドプレス、ホットプレス、ロールプレス、ラミネータ
ー、ラッピング、縁貼り機，真空プレス等の貼着装置を
用いて圧締して、化粧単板を基板表面に接着する。
あるいは連続して化粧単板が載置された基板を、コール
ドプレス、ホットプレス、ロールプレス、ラミネータ
ー、ラッピング、縁貼り機，真空プレス等の貼着装置を
用いて圧締して、化粧単板を基板表面に接着する。
【００１５】基板表面に貼着された化粧単板の表面全般
に、透明あるいは硬化すると透明となる接着剤をスプレ
ー、スプレッダー、フローコーター、カーテンコータ
ー、バーコーター等の塗布装置を用いて塗布した後、透
明合成樹脂シートを載置する。透明合成樹脂シートは、
化粧単板毎葉ごとにあるいは複数の化粧単板に亙って連
続して、化粧単板の上面に載置される。
に、透明あるいは硬化すると透明となる接着剤をスプレ
ー、スプレッダー、フローコーター、カーテンコータ
ー、バーコーター等の塗布装置を用いて塗布した後、透
明合成樹脂シートを載置する。透明合成樹脂シートは、
化粧単板毎葉ごとにあるいは複数の化粧単板に亙って連
続して、化粧単板の上面に載置される。
【００１６】このときに用いられる透明あるいは硬化す
ると透明となる接着剤は、酢酸ビニル樹脂系、ユリア樹
脂系、メラミン樹脂系、フェノール樹脂系、アクリル樹
脂系、ウレタン樹脂系、イソシアネート系等の接着剤で
あり、単独であるいは任意混合した混合型接着剤とし
て、あるいは変性した接着剤として用いられる。この接
着剤には必要に応じて着色剤を添加して、着色接着剤と
して用いることができる。この接着剤は、それ自体が透
明あるいは少なくとも硬化すると透明となるものである
ため、得られた化粧板においては化粧単板表面が隠蔽さ
れることなく化粧板表面に現出される。
ると透明となる接着剤は、酢酸ビニル樹脂系、ユリア樹
脂系、メラミン樹脂系、フェノール樹脂系、アクリル樹
脂系、ウレタン樹脂系、イソシアネート系等の接着剤で
あり、単独であるいは任意混合した混合型接着剤とし
て、あるいは変性した接着剤として用いられる。この接
着剤には必要に応じて着色剤を添加して、着色接着剤と
して用いることができる。この接着剤は、それ自体が透
明あるいは少なくとも硬化すると透明となるものである
ため、得られた化粧板においては化粧単板表面が隠蔽さ
れることなく化粧板表面に現出される。
【００１７】透明合成樹脂シートとしては、ポリエチレ
ンシート、セロファン、アセテートシート、ポリ塩化ビ
ニルシート、ポリプロピレンシート、ポリスチレンシー
ト、ポリエステルシート、ナイロンシート、サランシー
ト等が好適に用いられる。一般に透明合成樹脂シートは
０．００５〜１ｍｍの厚さを有するものとして用いられ
る。
ンシート、セロファン、アセテートシート、ポリ塩化ビ
ニルシート、ポリプロピレンシート、ポリスチレンシー
ト、ポリエステルシート、ナイロンシート、サランシー
ト等が好適に用いられる。一般に透明合成樹脂シートは
０．００５〜１ｍｍの厚さを有するものとして用いられ
る。
【００１８】透明合成樹脂シートとして、任意着色され
た着色透明合成樹脂シートを用いることができる。ま
た、裏面に任意柄模様が印刷された無色または着色した
透明合成樹脂シートを用いてもよい。これにより、化粧
単板の本来の表面意匠と相俟って、木質感を強調し、新
たな樹種を表現し、あるいは深みを表現することがで
き、化粧板としての意匠性が更に向上される。
た着色透明合成樹脂シートを用いることができる。ま
た、裏面に任意柄模様が印刷された無色または着色した
透明合成樹脂シートを用いてもよい。これにより、化粧
単板の本来の表面意匠と相俟って、木質感を強調し、新
たな樹種を表現し、あるいは深みを表現することがで
き、化粧板としての意匠性が更に向上される。
【００１９】化粧単板の表面全般に透明あるいは硬化す
ると透明となる接着剤を介して透明合成樹脂シートが載
置された基板を、コールドプレス、ホットプレス、ロー
ルプレス、ラミネーター、ラッピング、縁貼り機、真空
プレス等の圧締装置を用いて圧締することにより、透明
合成樹脂シートが化粧単板の表面に接着されて、表面保
護層が形成される。
ると透明となる接着剤を介して透明合成樹脂シートが載
置された基板を、コールドプレス、ホットプレス、ロー
ルプレス、ラミネーター、ラッピング、縁貼り機、真空
プレス等の圧締装置を用いて圧締することにより、透明
合成樹脂シートが化粧単板の表面に接着されて、表面保
護層が形成される。
【００２０】次いで、表面保護層の表面に、溝切機、ル
ーター等の加工機を用いて任意箇所に任意溝を刻設形成
する。溝の断面形状はＶ形、Ｕ形、方形等の任意形状と
することができ、またその深さは、表面保護層の厚さ範
囲内のものであってもよいが、より好ましくは化粧単板
に達する深さのもの、あるいは更に基板にまで達する深
さのものとすることができる。
ーター等の加工機を用いて任意箇所に任意溝を刻設形成
する。溝の断面形状はＶ形、Ｕ形、方形等の任意形状と
することができ、またその深さは、表面保護層の厚さ範
囲内のものであってもよいが、より好ましくは化粧単板
に達する深さのもの、あるいは更に基板にまで達する深
さのものとすることができる。
【００２１】更に、このようにして溝を刻設形成した表
面保護層の全表面に、前述のような塗装装置を用いて着
色塗料を塗布した後、該着色塗料が未硬化状態のうち
に、リバースロールコータ、スポンジロールコータ等の
掻き取り装置を用いて、表面保護層の溝部を除く表面部
分に塗布された着色塗料を除去して該溝内にのみ着色塗
料を残存させることにより、表面保護層の溝内を着色塗
装し、更に乾燥装置により塗料の乾燥を行う。これによ
り表面保護層に刻設形成された溝が強調的に表現され、
意匠性の向上がなされる。
面保護層の全表面に、前述のような塗装装置を用いて着
色塗料を塗布した後、該着色塗料が未硬化状態のうち
に、リバースロールコータ、スポンジロールコータ等の
掻き取り装置を用いて、表面保護層の溝部を除く表面部
分に塗布された着色塗料を除去して該溝内にのみ着色塗
料を残存させることにより、表面保護層の溝内を着色塗
装し、更に乾燥装置により塗料の乾燥を行う。これによ
り表面保護層に刻設形成された溝が強調的に表現され、
意匠性の向上がなされる。
【００２２】以上のようにして本発明の化粧板が得られ
る。
る。
【００２３】あるいは、本発明による化粧板は、化粧単
板の表面全般に、透明あるいは硬化すると透明となる接
着剤を介して、透明合成樹脂シートを載置して圧締接着
することにより、該透明合成樹脂シートよりなる表面保
護層を形成し、かくして得られた透明合成樹脂シート貼
り化粧単板を接着剤を介して基板の表面に載置して圧締
接着した後、該表面保護層の表面に溝を刻設形成し、該
表面保護層の全表面に着色塗料を塗布した後、該溝部を
除く表面部分の着色塗料を除去して該溝内を着色塗装
し、該着色塗料を乾燥することを特徴とする方法によっ
て製造することができる。あるいは、表面保護層を形成
した後に該表面保護層の表面に溝を刻設形成して該溝内
を着色した後、この透明合成樹脂シート貼り化粧単板を
接着剤を介して基板の表面に載置して圧締接着する方法
によって製造してもよい。
板の表面全般に、透明あるいは硬化すると透明となる接
着剤を介して、透明合成樹脂シートを載置して圧締接着
することにより、該透明合成樹脂シートよりなる表面保
護層を形成し、かくして得られた透明合成樹脂シート貼
り化粧単板を接着剤を介して基板の表面に載置して圧締
接着した後、該表面保護層の表面に溝を刻設形成し、該
表面保護層の全表面に着色塗料を塗布した後、該溝部を
除く表面部分の着色塗料を除去して該溝内を着色塗装
し、該着色塗料を乾燥することを特徴とする方法によっ
て製造することができる。あるいは、表面保護層を形成
した後に該表面保護層の表面に溝を刻設形成して該溝内
を着色した後、この透明合成樹脂シート貼り化粧単板を
接着剤を介して基板の表面に載置して圧締接着する方法
によって製造してもよい。
【００２４】更に、着色塗装された溝を含む表面保護層
の全表面に、ロールコーター、フローコーター、カーテ
ンコーター、スプレー等の塗装装置を用いて、硬化後の
表面硬度が透明合成樹脂シートよりなる表面保護層の表
面硬度より高くなる塗料を塗布した後、乾燥して、ハー
ドコート樹脂層を形成することができる。ハードコート
樹脂層は、化粧単板の表面を隠蔽することのないように
設けられる。
の全表面に、ロールコーター、フローコーター、カーテ
ンコーター、スプレー等の塗装装置を用いて、硬化後の
表面硬度が透明合成樹脂シートよりなる表面保護層の表
面硬度より高くなる塗料を塗布した後、乾燥して、ハー
ドコート樹脂層を形成することができる。ハードコート
樹脂層は、化粧単板の表面を隠蔽することのないように
設けられる。
【００２５】硬化後の表面硬度が透明合成樹脂シートよ
りなる表面保護層の表面硬度より高くなる塗料として
は、ウレタン樹脂系、アクリル樹脂系、アミノ樹脂系、
エポキシ樹脂系、フェノール樹脂系、ユリア樹脂系、ビ
ニール樹脂系等の合成樹脂塗料を単独であるいはそれら
を任意混合または変性した塗料が用いられる。
りなる表面保護層の表面硬度より高くなる塗料として
は、ウレタン樹脂系、アクリル樹脂系、アミノ樹脂系、
エポキシ樹脂系、フェノール樹脂系、ユリア樹脂系、ビ
ニール樹脂系等の合成樹脂塗料を単独であるいはそれら
を任意混合または変性した塗料が用いられる。
【００２６】また、表面硬度を向上させるため、塗料中
に炭化ケイ素、酸化アルミニウム、炭化ホウ素、金属粉
等の無機質粉末を混合して用いることができる。更に、
塗料に任意着色剤を混入して着色塗料として用いてもよ
い。
に炭化ケイ素、酸化アルミニウム、炭化ホウ素、金属粉
等の無機質粉末を混合して用いることができる。更に、
塗料に任意着色剤を混入して着色塗料として用いてもよ
い。
【００２７】
【作用】透明合成樹脂シートを用いてこれを透明あるい
は硬化すると透明となる接着剤を介して化粧単板表面に
接着することにより表面保護層が形成される。表面保護
層は、用いられる透明合成樹脂シートの厚さに対応し、
しかも均等な厚さに形成される。
は硬化すると透明となる接着剤を介して化粧単板表面に
接着することにより表面保護層が形成される。表面保護
層は、用いられる透明合成樹脂シートの厚さに対応し、
しかも均等な厚さに形成される。
【００２８】表面保護層の表面には溝が刻設形成され、
しかも該溝内が着色塗装されることにより、意匠性の向
上がなされる。
しかも該溝内が着色塗装されることにより、意匠性の向
上がなされる。
【００２９】
【実施例】図１は本発明による化粧板を模式的に示すも
のであり、基板１の表面に接着剤層２を介して化粧単板
３が積層され、化粧単板３の表面全般には、透明合成樹
脂シートが、透明または硬化すると透明となる接着剤を
介して積層接着されて表面保護層４を形成している。５
は透明接着剤層である。
のであり、基板１の表面に接着剤層２を介して化粧単板
３が積層され、化粧単板３の表面全般には、透明合成樹
脂シートが、透明または硬化すると透明となる接着剤を
介して積層接着されて表面保護層４を形成している。５
は透明接着剤層である。
【００３０】表面保護層４の表面にはルーター加工等に
よるＶ溝６、６が刻設形成されている。この実施例にお
いて、溝６は表面保護層４を貫通して化粧単板３に達す
る深さのものとして形成されているが、更に基板１にま
で達する深さの溝としてもよい。溝６内には着色塗料７
が充填されて着色塗装が施されている。
よるＶ溝６、６が刻設形成されている。この実施例にお
いて、溝６は表面保護層４を貫通して化粧単板３に達す
る深さのものとして形成されているが、更に基板１にま
で達する深さの溝としてもよい。溝６内には着色塗料７
が充填されて着色塗装が施されている。
【００３１】更に、この実施例では、表面保護層４の上
に透明なハードコート樹脂層８が形成されている。
に透明なハードコート樹脂層８が形成されている。
【００３２】
【発明の効果】本発明によれば、化粧板における化粧単
板の表面に均一厚さの表面保護層を簡単な作業工程で容
易に形成することができる。本発明によって得られる化
粧板は、強度や耐摩耗性に優れたものであり、建材用や
家具用に好適に用いられる。
板の表面に均一厚さの表面保護層を簡単な作業工程で容
易に形成することができる。本発明によって得られる化
粧板は、強度や耐摩耗性に優れたものであり、建材用や
家具用に好適に用いられる。
【００３３】また、用いられる透明合成樹脂シートの厚
さを変更することによって表面保護層の厚さを調整する
ことができる。この場合、製造設備には何ら変更を要し
ない。
さを変更することによって表面保護層の厚さを調整する
ことができる。この場合、製造設備には何ら変更を要し
ない。
【００３４】更に、表面保護層の表面には溝が刻設形成
され、しかも該溝内が着色塗装されているので、透明な
表面保護層を介して現出される化粧単板の表面意匠とも
相俟って、きわめて意匠性に優れた化粧板が提供され
る。
され、しかも該溝内が着色塗装されているので、透明な
表面保護層を介して現出される化粧単板の表面意匠とも
相俟って、きわめて意匠性に優れた化粧板が提供され
る。
【図１】本発明による化粧板を模式的に示す断面図であ
る。
る。
１ 基板 ２ 接着剤層 ３ 化粧単板 ４ 表面保護層 ５ 透明接着剤層 ６ 溝 ７ 着色塗料 ８ ハードコート樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２９Ｃ 65/52 7639−4Ｆ Ｂ３２Ｂ 3/30 9349−4Ｆ 27/00 Ｅ 9349−4Ｆ Ｅ０４Ｆ 13/08 Ａ 9127−2Ｅ // Ｂ２９Ｌ 9:00
Claims (10)
- 【請求項１】 基板の表面に接着剤を介して化粧単板
が貼着され、該化粧単板の表面全般に、透明あるいは硬
化すると透明となる接着剤を介して透明合成樹脂シート
が接着されてなる表面保護層が形成され、該表面保護層
の表面には溝が刻設形成され、該溝内が着色塗装されて
なることを特徴とする化粧板。 - 【請求項２】 前記透明合成樹脂シートが任意着色さ
れた着色透明合成樹脂シートであることを特徴とする請
求項１の化粧板。 - 【請求項３】 前記透明合成樹脂シートの裏面に柄模
様が印刷形成されてなることを特徴とする請求項１また
は２の化粧板。 - 【請求項４】 前記透明あるいは硬化すると透明とな
る接着剤が任意着色された着色接着剤であることを特徴
とする請求項１の化粧板。 - 【請求項５】 前記溝が前記表面保護層から前記化粧
単板に達する深さ、または更に前記基板にまで達する深
さに形成されてなることを特徴とする請求項１の化粧
板。 - 【請求項６】 前記表面保護層の上に、該表面保護層
より高い表面硬度を有するハードコート樹脂層が形成さ
れてなることを特徴とする請求項１の化粧板。 - 【請求項７】 基板の表面に接着剤を介して化粧単板
を載置して圧締接着し、次いで、該化粧単板の表面全般
に、透明あるいは硬化すると透明となる接着剤を介し
て、透明合成樹脂シートを載置して圧締接着することに
より、該透明合成樹脂シートよりなる表面保護層を形成
し、更に、該表面保護層の表面に溝を刻設形成し、該表
面保護層の全表面に着色塗料を塗布した後、該溝部を除
く表面部分の着色塗料を除去して該溝内を着色塗装し、
該着色塗料を乾燥することを特徴とする化粧板の製造方
法。 - 【請求項８】 化粧単板の表面全般に、透明あるいは
硬化すると透明となる接着剤を介して、透明合成樹脂シ
ートを載置して圧締接着することにより、該透明合成樹
脂シートよりなる表面保護層を形成し、更に、該表面保
護層の表面に溝を刻設形成し、該表面保護層の全表面に
着色塗料を塗布した後、該溝部を除く表面部分の着色塗
料を除去して該溝内を着色塗装し、該着色塗料を乾燥
し、かくして得られた透明合成樹脂シート貼り化粧単板
を化粧単板を接着剤を介して基板の表面に載置して圧締
接着することを特徴とする化粧板の製造方法。 - 【請求項９】 化粧単板の表面全般に、透明あるいは
硬化すると透明となる接着剤を介して、透明合成樹脂シ
ートを載置して圧締接着することにより、該透明合成樹
脂シートよりなる表面保護層を形成し、かくして得られ
た透明合成樹脂シート貼り化粧単板を化粧単板を接着剤
を介して基板の表面に載置して圧締接着した後、該表面
保護層の表面に溝を刻設形成し、該表面保護層の全表面
に着色塗料を塗布した後、該溝部を除く表面部分の着色
塗料を除去して該溝内を着色塗装し、該着色塗料を乾燥
することを特徴とする化粧板の製造方法。 - 【請求項１０】 前記表面保護層の上に、硬化後の表面
硬度が該表面保護層の表面硬度より高くなる塗料を塗布
した後、乾燥して、ハードコート樹脂層を形成すること
を特徴とする請求項７ないし９のいずれかの化粧板の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24081094A JPH0872201A (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 化粧板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24081094A JPH0872201A (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 化粧板およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0872201A true JPH0872201A (ja) | 1996-03-19 |
Family
ID=17065027
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24081094A Pending JPH0872201A (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | 化粧板およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0872201A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009263943A (ja) * | 2008-04-24 | 2009-11-12 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 化粧床材の製造方法、およびそれにより得られる化粧床材 |
| JP2015217554A (ja) * | 2014-05-15 | 2015-12-07 | 小島プレス工業株式会社 | 加飾部品 |
| JP2019042978A (ja) * | 2017-08-31 | 2019-03-22 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 化粧材、建材および化粧材の製造方法 |
| JP2019042977A (ja) * | 2017-08-31 | 2019-03-22 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 表面化粧材、建材および表面化粧材の製造方法 |
-
1994
- 1994-09-09 JP JP24081094A patent/JPH0872201A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009263943A (ja) * | 2008-04-24 | 2009-11-12 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 化粧床材の製造方法、およびそれにより得られる化粧床材 |
| JP2015217554A (ja) * | 2014-05-15 | 2015-12-07 | 小島プレス工業株式会社 | 加飾部品 |
| JP2019042978A (ja) * | 2017-08-31 | 2019-03-22 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 化粧材、建材および化粧材の製造方法 |
| JP2019042977A (ja) * | 2017-08-31 | 2019-03-22 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 表面化粧材、建材および表面化粧材の製造方法 |
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