JPH0344901Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案は、上階と下階の外壁パネルの間に設
ける幕板等に適用する幕板上部取付構造に関する
ものである。

〔背景技術〕

従来の省令簡易耐火仕様の例を第３図に示す。
上階外壁パネル２１と下階外壁パネル２２との間
に設ける幕板２３の上部を、遮熱用のパツキング
２４を介して上階外壁パネル２１の下枠材２５に
挾み込み固定している。パツキング２４は下枠材
２５の立上り片２５ａに両面テープで固定する。
２６は化粧幕板である。

しかし、このように両面テープでパツキング２
４を貼付けているため、下枠材２５の汚れや水分
等により、貼付けが不完全になるという問題があ
つた。

〔考案の目的〕

この考案は、汚れや水分に影響されずにパツキ
ングの固定が確実に行なえる幕板上部取付構造を
提供することである。

〔考案の開示〕

この考案の幕板上部取付構造は、横架材の下面
に設けた立下り片に圧嵌した断面略Ｕ形のパツキ
ングと、前記横架材の下方に配置した幕板の上縁
に形成されて前記パツキングに外嵌した嵌合溝と
を備えたものである。

この考案の構成によれば、断面略Ｕ形のパツキ
ングを横架材の立上り片に圧嵌させているので、
接着による場合と異なり、汚れや水分等に影響さ
れずにパツキングを確実に固定できる。

実施例 この考案の一実施例を第１図および第２図に基
づいて説明する。この幕板上部取付構造は、横架
材１の下面に設けた立下り片１ａに圧嵌した断面
略Ｕ形のパツキング２と、横架材１の下方に配置
した幕板３の上縁に形成されてパツキング２に外
装した嵌合溝４とを備えたものである。横架材１
は上階外壁パネル５の下枠材からなる。幕板３は
上階外壁パネル５と下階外壁パネル６との間の空
間を閉蓋している。幕板３の屋外側には化粧幕板
７が設けてある。

幕板３は薄肉の金属板からなり、裏面にロツク
ウール等の断熱材８が設けてある。嵌合溝は金属
板を折曲げて形成してある。幕板３の下部は下階
外壁パネル６の上枠材９に金属製の化粧幕板取付
具１０とともにタツピンねじ等の固着具１１で固
定してある。１２は幕板下地桟である。幕板３の
上端と上階外壁パネル５の外装材５ａの下端との
間にはパツキング２の外側からコーキング材１３
が充填してある。また、上階外壁パネル５の外装
材５ａの下端に化粧幕板下地桟１４をタツピンね
じ等の固着具１５で固定し、この幕板下地桟１４
と前記化粧幕板取付具１０とに化粧幕板７を取付
けてある。

パツキング２は第２図のように、片方の立片２
ａが均厚となり、もう片方の立片２ｂが内向きの
突部２ｃを有するものとしてある。立片２ｂの上
端から突部２ｃの先端にわたり、上面をガイド勾
配面２ｄとしてある。パツキング２は塩化ビニル
樹脂製として、矢印Ａ方向のばね作用により横架
材１の立下り片１ａを締付けるものとしてある。
パツキング２の長さは、幕板３の全幅にわたるも
のとしてある。

この構成によると、断面略Ｕ形のパツキング２
を横架材１の立下り片１ａに圧嵌させているの
で、接着による場合と異なり、汚れや水分等に影
響されずに、パツキング２を確実に固定できる。
そのため、パツキング２の本来の機能である遮熱
性等を満足することができる。なお、この実施例
は、省令の簡易耐火仕様に適合するようにしたも
のである。

なお、前記実施例は上階外壁パネル５と下階外
壁パネル６との間の幕板３に適用した場合につき
説明したが、この考案は、外壁と基礎との間に設
ける幕板等にも適用できる。

〔考案の効果〕

この考案の幕板上部取付構造は、断面略Ｕ形の
パツキングを横架材の立下り片に圧接させ、これ
に幕板の上端の嵌合溝を嵌合させたものであるか
ら、接着による場合と異なり、汚れや水分等に影
響されずに、パツキングを確実に立下り片に固定
できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の垂直断面図、第
２図はそのパツキングの断面図、第３図は従来例
の垂直断面図である。 １……横架材、１ａ……立下り片、２……パツ
キング、３……幕板、４……嵌合溝、５……上階
外壁パネル、６……下階外壁パネル、７……化粧
幕板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 横架材の下面に設けた立下り片に圧嵌した断面
   略Ｕ形のパツキングと、前記横架材の下方に配置
   した幕板の上縁に形成されて前記パツキングに外
   嵌した嵌合溝とを備えた幕板上部取付構造。