JPH0343810B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0343810B2
JPH0343810B2 JP61233128A JP23312886A JPH0343810B2 JP H0343810 B2 JPH0343810 B2 JP H0343810B2 JP 61233128 A JP61233128 A JP 61233128A JP 23312886 A JP23312886 A JP 23312886A JP H0343810 B2 JPH0343810 B2 JP H0343810B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
period
clock signal
frequency
signal
converter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61233128A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6291022A (ja
Inventor
Goodon Furanshisu Deinguooru Andoryuu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by General Electric Co filed Critical General Electric Co
Publication of JPS6291022A publication Critical patent/JPS6291022A/ja
Publication of JPH0343810B2 publication Critical patent/JPH0343810B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K5/00Manipulating of pulses not covered by one of the other main groups of this subclass
    • H03K5/01Shaping pulses
    • H03K5/04Shaping pulses by increasing duration; by decreasing duration
    • H03K5/05Shaping pulses by increasing duration; by decreasing duration by the use of clock signals or other time reference signals
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K7/00Modulating pulses with a continuously-variable modulating signal
    • H03K7/08Duration or width modulation ; Duty cycle modulation
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/06Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕 この発明は、広い周波数範囲内にある周波数を
持つた入来クロツク信号から取出されたサンプリ
ング用クロツク信号のデユーテイサイクルを制御
するための回路に関するものである。 〔発明の背景〕 クロツク信号の応答する装置では、しばしば、
動作が各クロツクサイクルの2つの位相の双方、
即ち、クロツク信号が相対的に(低レベル)の時
及び相対的に(高レベル)の時の両方で生ずるこ
とが要求される。このような方式の一例はアナロ
グ・デジタル(A/D)変換器である。一般に、
A/D変換器では、未知のアナログ入力電圧が各
クロツクサイクルの一方の位相(サンプリング位
相、即ち、サンプリング期間)中にサンプリング
される。次に、このサンプリングされた信号は各
クロツクサイクルの第2の位相(変換位相、即
ち、変換期間)中に基準電圧と比較され、デジタ
ル信号に変換される。この変換位相期間中には、
他の多くの(「ハウスキーピング」)タスクも実行
されねばならない。このようなハウスキーピング
タスタには、例えば、装置が次のサンプリング位
相に応答できるように準備することも含まれる。 従来の回路においては、普通は、短形あるいは
正弦波形のクロツク信号がA/D変換器に加えら
れている。このクロツク信号の周波数はスペクト
ル中のどの点にあつてもよいが、変換期間(処理
又はハウスキーピング期間)TCに対するサンプ
リング期間TSの比率は一定である。この一定比
率は、例えば、サンプリング期間TSが変換期間
TCに等しく、かつ、変換器のクロツク入力に直
接加えられる対称クロツク信号を用いれば得られ
る。さらに、互いに異なる長さを持ち、期間TC
とTSを表わし、A/D変換器で用いられる信号
を得るために、上記クロツク信号をクロツクスキ
ユーイング手段に加える方法も知られている。通
常、このようなクロツクスキユーイング手段は、
単一の与えられた周波数のクロツク信号に応動す
るとされている。 この明細書中で、クロツク信号およびサンプリ
ング信号等について、「対称」というのはそのデ
ユーテイサイクルが50%である状態を指し、たと
えば、対称信号とはこれら信号の1サイクルにお
いてそのサンプリング期間と残余の期間(A/D
変換器では変換期間に相当)の時間幅が等しい形
の信号であり、「非対称」とは上記デユーテイサ
イクルが50%でない状態、たとえばサンブリング
期間と残余の期間の時間幅が等しくなに形の信号
を指して言う場合に使用する。 このような装置に加えられる入力クロツク信号
の周波数fは、普通は、ユーザが選択するもの
で、広範囲にわたるものである。この出願の発明
者は、未知の入力電圧をサンプリングするために
A/D変換器にTS/TCが一定のクロツク信号を
加えても、クロツク信号周波数スペクトルの大部
分における最良の結果を得ることが出来ないこと
を見出した。発明者は、高いクロツク周波数で
は、各サイクル中で種々の機能を果すために利用
可能な時間(T=1/f)が短くなつてしまい、
この短くなつた時間では、ある必要な機能を重大
なエラーを伴うことなく実行するには不充分であ
ることを見出した。更に発明者は、クロツク周波
数が低いと、それに対応して上記利用可能な時間
が長くなり、無関係なパルスや雑音パルスによつ
て装置が影響を受けることも発見した。また、上
述したクロツクスキユーイング手段は、ある特定
のクロツク信号周波数で動作するようにされてい
るということにも注目した。 上述した問題点を第2図を参照して説明する。
第2図の曲線AとBは、周波数fを持ち、1つの
サイクル中のサンプリング期間と変換期間の各々
が1/2fに等しいような対称波形(短形)のサン
プリング信号で代表的なA/D変換器を動作させ
た時のエラーのレベルを示す。これに対し、第2
図の曲線Cは同じA/D変換器を、この発明に従
つて、第3図の曲線区間A、B及びCによつて規
定されている非対称サンプリング期間(TS)で
動作させた場合のエラーレベルを示す。 TSがTCと実質的に等しい対称クロツク信号を
用いると、変換器を低クロツク周波数及び高クロ
ツク周波数で動作させようとすると、厳しい制限
が加わつてしまう。その中にいくつかのものを次
に説明する。 A/D変換器は普通は比較器を含んでおり、そ
の入力にサンプリング位相中に未知の入力電圧が
加えられる。発明者は、低クロツク周波数では、
入力電圧の振幅が大きく変化しても良いようにサ
ンプリング期間が充分長い場合には、通常はサン
プリングに先立つてトグル点に駆動される比較器
が飽和状態へ駆動され、ついで、飽和状態から出
るように駆動される傾向があることを見出した。
比較器は、特に、この比較器が数段のカスケード
接続段からなるものである場合、これらのすべて
の変化に追随することは不可能な場合がある。そ
の結果、対称的な動作を得ようとすると、第2図
の曲線Aで示すように、低い周波数におけるエラ
ーレベルが増大してしまう。このために、この発
明を実施した回路では、第3図の曲線部分Aに示
すように、低周波数、OHzからFB1まで、におけ
るサンプリング期間を一定の値TS1に制限する。
この値TS1は、測定されている未知の入力電圧の
値を正確に検出あるいは捕捉するに必要な最少時
間TSMより極端に長くはない。 以上に述べたことと共に、発明者は、中間クロ
ツク周波数及び高クロツク周波数の範囲におい
て、変換期間中に多数のかつ多種の機能が遂行さ
れている場合に、A/D変換器に対称形又は短形
のサンプリング信号(この場合、サンプリング期
間と変換期間が等しい)を供給すると、第2図の
曲線Bに示すように、周波数の関数として誤応答
が生ずることを発見した。 更に、発明者は、変換期間TCがある最低値TCM
以下になると、エラーレベルが比較的急角度で増
大することも発見した。更に、発明者は、サンプ
リング期間TSを制御しつつある最低値TSM以下に
短縮しても、エラーのレベルはそれほど急には増
大しないことも発見した。 この発明は(1)A/D変換器の動作は非対称クロ
ツク信号を加えて、サンプリング期間を短かくし
て変換期間を長くすることによつて改善できると
いう認識に立つて、(2)非対称信号を生成するクロ
ツク整形回路と、(3)このクロツク整形回路を使用
した非対称のサンプリング及び変換期間をもつた
A/D変換器とを用いる点にある。 〔発明の概要〕 この発明によるクロツク整形回路は、入来クロ
ツク信号の周波数に応答して出力にTS/(TS
TC)で表わされるデユーテイサイクルを持つた
非対称サンプリングクロツク信号CLSを発生する
クロツクスキユーイング手段を備えており、上記
のデユーテイサイクルは入来クロツク信号の周波
数が高くなると小さくなるものである。サンプリ
ングクロツク信号CLSのTSに関してデユーテイサ
イクルが減少するので、これに対応する変換信号
又は基準信号CLRのデユーテイサイクルが入力ク
ロツク信号周波数の上昇に伴ない増大する。 特に、この発明を実施した回路は、入来クロツ
ク信号CLIの周波数fに応答して非対称なサンプ
リングクロツク信号(CLS)を発生するクロツク
スキユーイング手段を含んでおり、この非対称サ
ンプリングクロツク信号CLSの各サイクルは、(a)
第1の区分点周波数FB1以下の入来クロツク信号
CLIの全周波数に対して、1/(2・FB1)より
も小さな一定値TS1を持ち、(b)FB1以上のCLIの周
波数に対しては1/2fからある予め選択された値
を差引いた形で変化するようなサンプリング期間
TSを含んでいる。 この発明を実施したA/D変換器には、同じ
く、入来クロツク信号の周波数に応答して、FB1
よりも高い第2の区分点周波数FB2以上の周波数
において、TCをほぼTSMと等しくかつTS=T−
TCMに維持する傾向のあるサンプリング及び変換
クロツク信号を生成するクロツクスキユーイング
手段を備えている。例えば、この発明の回路を備
えたA/D変換器を、第3図に示す曲線部A、B
及びCに従つて変化するサンプリング期間TS(但
し、TC=TTS)で動作させたところ、第2図の
曲線Cで示されるように良好な動作が得られた。 〔詳細な説明〕 以下の説明において、入来クロツク信号CLI
第5図に示すように対称的なものとし、第4図に
示すように、クロツク整形回路に加えられて、
種々の信号のうち、サンプリング期間の長さを決
める非対称信号サンプリングクロツク信号CLS
生成する。CLIが高レベルあるいは相対的に正の
レベルをとる期間をTHとし、CLIが低レベルある
いは相対的に負のレベルにある期間をTLとして
示す。CLIの1サイクルの期間Tは1/fで、こ
れはTH+TLに等しい。ここで、fは入来クロツ
ク信号CLIの周波数である。CLS(CLIから取出し
たもの)が高レベル又は相対的に正のレベルにあ
る期間はTS(即ち、信号サンプリング期間)とし
て示されている。CLSが低レベル又は相対的に負
のレベルにある時間はTC(即ち、信号変換期間)
として示す。CLSの1サイクルの期間TはCLI
期間に等しい。従つて、以下の説明全体を通じ
て、T=TS+TCである。CLSのデユーテイサイ
クル(D)は全クロツク期間(T)に対する正の期間
(TS)の比として任意に決められる。この発明を
実施したA/D変換器回路では、TSは通常、
1/(2f)よりも小さくされ、従つて、デユーテ
イサイクルは50%よりも小さい。 以下の詳細な説明において、最初に、A/D変
換器中に形成された一般的な比較器の動作を論
じ、そのいくつかの問題点を検討して、その動作
を改善するために必要な条件を考えてみる。 第1A図はA/D変換器の比較器部分の一部を
示す。この回路は、クロツク信号CLRRによ
つてターンオン及びオフされて、振幅VREFの基準
電圧源9をキヤパシタC1の「入力」(即ち電極
X)側に選択的に結合するように働く相補型伝送
ゲートTG1を備えている。クロツク信号CLS
CLSによつてターンオン及びオフされる相補型伝
送ゲートTG3が、サンプリングされるべき入力
信号VINの信号源11をキヤパシタC1の入力側
に選択的に結合するために用いられている。C1
の出力側(即ち、電極Y)は回路点1においてイ
バータI101の入力に接続されている。インバ
ータI101は相補導電形の2個の絶縁ゲート電
界効果トランジスタ(IGFET)P11とN11
を有し、これらのIGFETはソース電極がそれぞ
れVDDとアースに、ゲート電極がインバータ入力
回路点1に、そして、ドレン電極がインバータ出
力回路点2に接続されている。回路点1と2との
間には伝送ゲートTG21が接続されている。TG21
が開かれる(イネーブルされる)と、インバータ
I101の入力と出力が低インピーダンス電路に
よつて接続されて、同電位となる。ついで、イン
バータI101はその「トグル」点に駆動される
が、この状態を、ここでは、インバータI101
が「自動ゼロ化される」と呼ぶ。インバータI1
01の出力はキヤパシタC2を介してインバータ
I101の入力に接続されている。インバータI
102はI101と同じ型の相補インバータを形
成するように相互接続された相補IGFET P21
とN21とで構成されている。I102の入力
(回路点3)と出力(回路点4)との間には伝送
ゲートTG22が接続されている。TG21とTG
22はクロツク信号CLRRとにより、同時に
開かれ、あるいは同時に閉じる。同じバイアス条
件下で、P11のソース・ドレン間インピーダン
ス(ZP11)がN11のソース・ドレン間インピー
ダンス(ZN11)に等しい場合は、I101の入出
力回路点1及び2は、各サイクルの自動ゼロ部分
期間中、VDD/2に駆動される。同様に、同じバ
イアス条件に対して、P21のソース・ドレン間
インピーダンス(ZP21)がN21のソース・ドレ
ン間インピーダンス(ZN21)に等しい場合は、I
102の入力回路点3と出力回路点4は、各サイ
クルの自動ゼロ部分期間中、VDD/2に駆動され
る。 回路点4の出力は、この回路点4とインバータ
I103の入力との間に接続された伝送ゲート
TG23を備えたラツチ104に供給される。イ
ンバータI103の出力はインバータI104の
入力とデコーダ/エンコーダ106の入力とに結
合されている。インバータI104の出力はデコ
ーダ/エンコーダ106の他方の入力に結合され
ており、更に、伝送ゲートTG24を通じてイン
バータI103の入力に結合されている。第1A
図の回路において、CLR信号が低の時TG23が
ターンオンされ、CLRが高の時ターンオフされ
る。TG24はRが低でターンオンされ、高の
時ターンオフされる。 サンプリング期間と変換期間に実行されるべき
種々の機能を明らかにする第1A図の比較器の1
つの動作モードを第1B図の波形を参考にして説
明する。 (1) 各変換期間中、サンプリング期間の開始に先
立つて、例えば、時間TAからTOまでの間で、
CLRが高(Rが低)で、CLSが低(Sが高)
の間は伝送ゲートTG1,TG21及びTG22
がオンで、TG3がオフとなる。その結果、イ
ンバータI101とI102は自動ゼロ化さ
れ、インバータI101とI102が対称であ
れば、回路点1〜4はVDD/2又はこれに近い
値に駆動される。この期間中、TG1がターン
オンされているので、基準電圧源9から基準電
圧VREFがキヤパシタC1の入力端子Xに供給さ
れ、従つて、キヤパシタC1はVREFの値めで充
電される。 (2) 時間tOで、CLRが低(Rが高)になつて、
伝送ゲートTG1,TG21及びTG22をター
ンオフする。CLSは依然として低であるから、
TG3もオフのままである。 (3) tOからt1までの期間Tb1の間、CLSとCLRは低
を維持する。この期間Tb1は、TG3のターン
オンの前にTG1のターンオフを確実に行うに
充分な長さに選択される。このようにすると、
VREFと端子Xとの間の電気接続がVINとXとの
接続が行われる前に遮断されるので、VREF
VINとの短縮が防止できる。 (4) 時間t1で、CLSは高(Sが低)となつてサ
ンプリング期間(TS)が始まる。サンプリン
グされるべき入力電圧(V1N)が開いた伝送ゲ
ートTG3を通してC1の入力に供給される。
VINがC1に蓄積されている。VREFよりも正の
時は回路点1に正の電圧差(VIN−VREF)が生
じ、これがインバータI101で増幅反転さ
れ、更に、インバータI102によつて増幅さ
れ反転されて、I102の出力(回路点4)に
「高」の電圧が発生する。C1に蓄積されてい
るVREFがVINよりも正の時は、負の電圧差(VIN
−VREF)が回路点1に現われ、これがI101
により増幅反転され、I102によつて更に増
幅反転されて、I102の出力(回路点4)に
「低」の電圧が現われる。各クロツクサイクル
のサンプリング位相期間中(即ち、時間t1とt2
の間)は、CLRは低で、伝送ゲートTG1,TG
21及びTG22は閉じている。 (5) 時間t2でCLSは低となつてサンプリング期間
が終了する。TG3がターンオフされて、V1N
と端子X間の接続が断たれる。時間t2からt3
で(即ち、時間t2に続く期間Tb2の間)、CLR
低のまゝなので、TG1,TG21及びTG22
はオフのまゝである。 (6) この期間Tb2は、TG1がターンオンされて
VREFとC1との間が接続される前にTG3がタ
ーンオフとなつてVINとC1との間の接続が断
たれるに充分な長さに選択されている。こうす
ることによつて、VREFとVINとの間に短絡を防
止できる。更に、期間中Tb2中、サンプリング
位相に回路点1に生成された差電圧(即ち、
VIN−VREF又はVREF−VIN)はインバータI10
1,I102及びラツチ104中のインバータ
I103とI104(これらのインバータはI
101とI102と同じタイプのものとするこ
とができる)によつて増幅されている。期間
Tb2の間、ラツチ104の伝送ゲートTG23
はターンオンされ(TG24はオフ)、従つて、
回路点4の信号は伝送ゲートTG23を介して
ラツチ104のインバータI103の入力に結
合される。インバータI103は差信号を更に
増幅反転してインバータI104に供給し、イ
ンバータI104は供給された差信号を更に増
幅反転する。このようにして、I101,I1
02,I103,I104の各出力に生成され
る信号は、ここで論理「1」と規定するVDD
と、論理「0」と規定するアース電位とのいず
れか一方に向けて駆動され続ける。Tb2の終了
点、即ち、時間t3において、TG23はターン
オフされ、TG24がターンオンされて、イン
バータI104の出力の増幅された信号がI1
03の入力へ再生的に帰還され、サンプリング
された信号情報はラツチされてラツチ104な
記憶される。 (7) 時間t3で、CLRは高となるが、CLSは既に低
となつている。CLRが高になると、TG1,TG
21,TG22及びTG24はターンオンされ、
TG23はターンオフされ、又、TG3は既に
オフ状態にある。TG1がオンになると、VREF
がキヤパシタC1の端子Xに結合される。TG
21とTG22がターンオフされると、インバ
ータI101とI102が自動ゼロ化され、回
路点1,2,3及び4はVDD/2又はそれに近
い値となる。これとは無関係に、ラツチされて
いる情報(即ち、ラツチ104の出力)がデコ
ーダ/エンコーダ106に供給される。ラツチ
及びデコード/エンコード機能を遂行するため
の時間を、ここでは、Tqとする。ラツチがそ
のフル論理レベルに到達することを可能にし、
かつ、信号情報をデコーダ/エンコーダ106
を通して処理して出力Bに評価された信号を生
成するのに要する時間Tqは、信号をサンプリ
ングする又は基準電圧をサンプリングするだけ
のために必要とする時間よりも長い場合がしば
しばある。 発明者は、信号情報の処理中に、制御出来ない
信号エラーが生じることを防止するためには、
Tqはある最低値TqMよりも小さくなつてはならな
いことを見出した。 その結果として、次のかことが結論される。 A 各サンプリング期間(TS)中は、入力信号
(V1N)をサンプリングし、V1Nを比較器の入力
に加えて差信号を得、この差信号をインバータ
I101,I102,I103及びI104に
よつて増幅するための時間が必要である。発明
者は、エラーをほとんど又は全く生じさせるこ
となく入力信号を正確にサンプリングするため
には、ある最少時間TSMが必要であることを知
つた。 B また、各変換期間(TC)中は(a)VREFをサン
プリングしてキヤパシタC1の入力に加え、(d)
インバータI101とI102とを自動ゼロ化
し、(c)伝送ゲートTG3がターンオンされる前
にTG1をオフにし、(d)TG1がターンオンさ
れる前にTG3をターンオフすると共に、差信
号を増幅し、(e)ラツチ104に供給された情報
をラツチ中で再生的に帰還させ、ラツチ出力を
フル論理「1」又は論理「0」レベルに駆動
し、(f)ラツチ104で生成された情報をデコー
ダ/エンコーダ106に供給して情報を少くと
も最少時間TqMの間処理(即ち、デコード/エ
ンコード)するための時間が必要となる。 発明者は、僅かなエラー又は全くエラーなし
で、 サンプリングされた入力信号を意味のあるデータ
に変換するには、ある最低限の時間(TcM)が必
要であることを見出した。この時間TcMには、期
間TrM期間TqM及び期間Tb1、Tb2が含まれる。こ
こで、TrMは基準信号をエラーを僅かしか又は全
く伴うことなくサンプリングするために要する最
小時間である。〔低周波数で(かつ、TrM中に自
動ゼロ化が行われない場合)、基準信号を正確に
サンプリングしかつそのサンプルを比較器入力に
供給するに必要なこの最小時間TrMは、入力信号
を正確にサンプリングしてそのサンプルを比較器
入力に供給するのに要する最低時間TsMと等しい
と考えることができる。高い周波数では(特に、
基準電圧のサンプリング中に、自動ゼロ化及び他
のハウスキーピングが行われる場合には)、もは
や、TrMをTsMに等しいと見ることはできず、事
実、TsMよりも長くなるであろう。〕次に、TqM
信号を適正に調整処理するのに必要な最少時間
で、この調整処理には比較された信号をフル論理
レベルまで増幅すること、その信号をラツチする
こと及び比較された信号をデコードすることが含
まれる。Tb1とTb2については、前述した通りで
ある。 第1A図の回路を更に解析してみると、すでに
幾つかは述べたが、この回路の広周波数範囲にわ
たる動作に関して、いくつかの問題のあることが
わかつた。サンプリング期間TS中にI101の
入力にVINが加えられると、その前に自動ゼロ化
されてトグル点にセツトされているI101とI
102がす早く応答して増幅を行う。I103と
I104も同様にす早く応答して増幅を行う。従
つて、サンプリング期間中、VREFより大きなある
いは小さなVINに対して、I101,I102,I1
03及、I104は飽和点に向けて駆動され、あ
るいは飽和状態に駆動される。そこで、もしVIN
がサンプリング期間中に別の値に変ると、I10
1,I102,I103及びI104は逆方向に
駆動され、サンプリング期間中、飽和状態から出
なければならない場合がある。従つて、TSが充
分な幅を有し、従つて、比較器入力における信号
が大きく変化すると、比較器は飽和状態に駆動さ
れまた飽和状態から駆動されることになる。比較
器は、特にそれが数段のカスケード段で構成され
ている場合は、このような変化に追随できない場
合がある。第2図の曲線Aは、低い周波数におい
てサンプルパルス幅が大きくなりすぎる場合、そ
れによつて生ずる可能性のあるエラーのレベルを
表わしている。このために、低い周波数において
は、サンプリング期間は、測定中の未知の入力電
圧の値を正確に検出あるいは捕捉するために必要
な最少限の時よりあまり長くなつてはならない。 この発明を実施したある1つのA/D変換器で
は、その比較器部と他の回路部分とに加えられた
CLSSによつてTSが、0Hzから約12.8MHzの
第1の屈折点FB1までの低周波範囲全体を通して、
33ナノ秒という固定した値Ts1に設定された。第
2図の曲線Cの低周波数範囲の部分に示すよう
に、低い周波数における潜在的エラー源が大幅に
減少した。33ナノ秒というTs1は(0〜12.8MHz
の周波数範囲内において)、全ての条件下でVIN
を適切にサンプリングするに充分な時間的余裕を
与えるように選択されたものである。この33ナノ
秒というのは、いくらか控え目な設定であり、サ
ンプリングの精度にそれ程の影響を与えることな
く、50%までは、減縮可能である。従つて、低い
周波数(即ち、1/(TsM+TcM)よりかなり低
い入来クロツク信号(CLI)周波数)では、第4
図の回路で作られ第1図の回路に供給されるサン
プリング期間(TS)はある値の時間Ts1に限定さ
れ、このTs1は、サンプリング中のVINの正確な
読取りを確実にするための充分な余裕を与えるべ
く、TsMよりも(過度に長すぎではならないが、)
相当長くされている。低い周波数におけるTS
幅を制限することにより、比較器回路の過度のス
ルーイング(slewing)を防止しつゝ、適切な
VINのサンプリングを行うことができる。これに
より、低い周波数における応答性が改善される。
即ち、低い周波数において、低いエラーレベルで
応答する。 対称的なCLSクロツク信号を供給されたA/D
変換器の中間(即ち、FB1とFB2の間)周波数応答
特性と高(即ち、FB2以上)周波数応答特性を第
2図の曲線Bで示す。これから明らかように、装
置のエラーレベルはクロツク周波数が1/(TsM
+TcM)を超えると急激に増大する。発明者は前
述した第1A図の回路の分析結果に基づいて、高
い周波数においては、データを正確にサンプリン
グして変換するために必要な最少限の時間は最早
適用できず、基準電圧をサンプリングし、得られ
たデータを調整処理するためには入力信号をサン
プリングするに要する時間よりも多くの時間を必
要とすることを見出した。 さらに、実験と分析に基づいて、比較された信
号の調整処理に割当てられた時間(Tq)がTqM
りも短くなると、得られるデータ出力のエラーレ
ベルは急激かつ急勾配で増大することもわかつ
た。TqがTqMよりも短い時に得られる結果と対照
的に、サンプリング時間TSを制御しつつTsM以下
にした時及び基準電圧のサンプリングの時間を
TrMより僅かに短くした時は、計測結果のエラー
は可制御的に増大することもわかつた。エラーレ
ベルを可制御にして動作させる場合には、エラー
レベルがある所定レベル以下である限り、この変
換器は使用可能でありかつ有効である。従つて
FB1と第2の区分点周波数FB2の間の中間周波数範
囲内では、この発明を実施したある1つのA/D
変換器の比較器部とその他の回路に加えられる
CLSS信号は、TSを(1/2f)−TDAに等しい
値とし、TCを(1/2f)+TDAとするようにされ
た。ここで、TDAは一定の時間で、例えば、TqM
の2分の1である。TCに対してTSを短くするに
つれて、TC中で信号を適正に調整処理するため
に用いることのできる時間が出来る。 発明者は更に、高周波数においては、変換期間
TCがTcM以下にならない時に、最低エラーレベ
ルが得られることも発見した。従つて、高周波数
範囲では、A/D変換器は、TCがTcMに等しく、
TSがT−TcMに等しくなるように変化するクロツ
ク信号CLSで動作させた。 要約すると、第3図の曲線部A,B及びCに示
すような周波数の関数として幅が変化するサンプ
リングパルスでもつてA/D変換器を動作させる
と、第2図の曲線Cで表わされる応答特性が得ら
れた。最良の結果(即ち、第2図の曲線Cで表わ
されるような任意の与えられた周波数においてエ
ラーが最少になること)は、第3図の曲線部A,
B及びCに合致する3区分点クロツクパルス方式
を用いれば得られることは明らかである。 デユーテイサイクルが周波数の関数である異る
率で変わるサンプリングパルス幅を生成するため
のクロツク信号発生用クロツク整形回路の簡略化
したブロツク回路図が第4図である。以下に詳述
するように、第4図の回路は、第3図に示す複数
の曲線部に必要なパルス幅を持つた非対称なサン
プリング、変換信号を選択的に生成するために用
いることができる。しかし、第4図の回路は、他
の所望の及び/又は選ばれたパルス幅を得るよう
に変更可能である。第4図の回路は、信号源31
から供給される入来クロツク信号CLIを受ける入
力端子41を持つ。クロツク信号CLIは、その周
波数fが例えば0Hzから50MHz以上まで変化い得
る矩形波とすることができる。入来クロツク信号
(CLI)の周波数fは、普通は回路のユーザによ
つて選定される。アナログ・デジタル変換の技術
分野では周知のように、クロツク周波数はナイキ
スト規準を満足するためには、通常、サンプリン
グされる未知の入力電圧の最高周波数成分の少く
とも2倍ではければならない。 第4図の回路は、3つの異る時間遅延を生成す
るために3つのグループ(D1,D2及びD3)
に分割されたカスケード接続された13個のインバ
ータI1〜I13を含んでいる。第4図のインバ
ータは全て同一集積回路上に形成することが好ま
しい。第4図のクロツク整形回路をA/D変換器
の一部として形成する時は、インバータが温度、
処理及び電圧変動の関数としてA/D変換器回路
の他の部分に追随できるように、A/D変換器を
構成する回路と同一のIC上に形成することが好
ましい。説明の便宜上、以下の説明中では第4図
中の全てのインバータは同一のもので、各インバ
ータ3ナノ秒の伝播遅延(τD)を持つものとす
る。A/D変換器の構成素子が、例えば第1図中
のインバータI101やI102のような相補型
MOS(CMOS)装置で構成されている場合は、第
4図のインバータも同様にMOS型のインバータ
であることが好ましい。 第4図を参照すると、第1と第2のインバータ
I1,I2が第1の遅延回路網D1を形成してい
る。第2のインバータI2の出力から第1の遅延
信号出力fAが取出されている。出力fAはANDゲ
ートG1によつてクロツク入力CLIでAND処理
され、第1の非対称出力CLAを発生する。CLI
遅延した信号fAでANDすると、CLI信号の前縁部
から6ナノ秒(即ち、2τD)が除去されて、第5
A図〜第5E図に示すような非対称な信号CLA
生成される。信号CLAはTH1=(1/2f)−2τDの期
間「高」で、TL1=(1/2f)+2τDの期間「低」と
なる矩形波信号である。ここで、τDは1インバー
タ段の伝播遅延に等しい。τDが3ナノ秒の場合
は、CLAの正向きのパルスの幅はCLIの正向きの
パルス幅から6ナノ秒を差引いたものである。こ
こで、6ナノ秒はD1の全伝播遅延時間を表わ
し、この遅延時間はインバータI1とI2の遅延
時間の和である。 遅延回路網D2を形成するようにグループ分け
されたカスケード接続インバータI3〜I9によ
りfAから7伝播遅延の後に、第9のインバータI
9の出力に第2遅延信号fBが生成される。fBは信
号CL1及びfAに対し位相がずれており、その前縁
はfA信号の遷移部に対し、7伝播遅延(1つのイ
ンバータが呈する伝播遅延7つ分、例えば21ナノ
秒)遅れている。 第2の遅延信号fBから、遅延回路網D3を形成
するように組合わされたカスケード接続インバー
タI10〜I13により与えられる4伝播遅延時
間後に、13番目のインバータI13の出力に、第
3の遅延出力信号fCが生成される。 出力fBとfCはORゲートG2によつてOR処理さ
れて、出力CLBが生成される。出力CLBはANDゲ
ートG3によつて信号CLAとAND処理されて、
第3図の曲線部A,B及びCで示されるような周
波数の関数として変化する正方向のパルス幅TS
を有するサンプリングクロツク信号CLSが生成さ
れる。S信号が初歩的なインバータ手段によつ
てCLSから取出される。信号CLRは(1)CLIと、CLS
パルスが正になる時よりTb1前に生ずる遅延CLI
信号とを組合わせ、(2)CLSと、CLSが負になる時
から時間Tb2だけ後に生じるCLSの遅延された形
のものとを組合わせることによつて作られる。こ
れらの信号が、インバータと論理ゲートを組合わ
せた回路に供給されて、CLSが正になる時よりも
時間Tb1だけ早く負になり、CLSが負になつた後
時間Tb2で正になるクロツク信号CLRが生成され
る。インバータによつてCLRからRが生成され
る。CLS及びその他のクロツク信号は、第1A図
にその一部を示したA/D変換器の比較器部その
他の回路に供給される。 第5A図及び第5B図に示すようにFB1よりも
低い低周波数では、遅延回路網D2とD3の出力
に生成された出力fBとfCは、CLAクロツク信号
の後縁から一部を除去して、11伝播遅延(即ち、
遅延回路網D2とD3の遅延量の和)分の一定の
幅を持つたサンプリングパルスTSを生成する。
即ち、CLB(これはfBとfCとのOR処理により得ら
れたもの)をCLAでANDすると、CLIと各サイク
ルの11伝播遅延に相当する時間「高」となるサン
プリングクロツク信号CLSが生成される。 CLIの第1の区分点FB1(但し、FB1は約12.8MHz
とする)以下の全周波数に対してと同様、第5A
図に示すようにCLIの周波数が約8.3MHzである
時、あるいは、第5B図に示すように、約11.1M
Hzである時、TSの幅はI3からI13まで(即
ち、遅延回路網D2とD3)の11個のインバータ
分の伝播延量に等しい。各伝播遅延量を3ナノ秒
とすると、CLSクロツク号のTSは第1の区分点周
波数FB1以下の全周波数において一定、この場合
33ナノ秒、となる。このCLSがA/D変換器に加
えられると、その「高」期間がサンプリングパル
ス幅(TS)即ちサンプリング期間を決定し、各
クロツクサイクルの残りの部分(TC=T−Ts1
が信号変換用として用いられる。 FB1からFB2までの中間の周波数範囲では、サン
プリングパルス幅TSは33ナノ秒より短かい。こ
の範囲では、CLSはCLAと等しく、このCLAはCLI
−2τDに等しい。CLSの正方向部分(即ちTS)は、
(1/2f)−2τDと表わすことができ、その負方向
期間(即ち、TC)は、従つて、(1/2f)+2τD
等しい。中間周波数範囲では、遅延信号fBとfC
OR処理されると、CLAを包含する(ブラケツト
する)正向きのクロツク信号CLBが生成される。
従つて、CLSを作るためにCLAがCLBとANDされ
ると、CLSはCLAと等しくなる。このことを、第
5C図及び第5D図に示す。これらの図におい
て、CLIの周波数はそれぞれ16.6MHzと20.8MHz
とする。いずれの場合も、TSは(1/2f)−2τD
等しく、TCは(1/2f)+2τDに等しい。 第4図の回路において、fBがfCとORされてCLB
が作られ、そのCLBがCLAとANDされてCLSが生
成される時、第2の区分点FB2が25MHz以上の点
に形成される。FB2以上では、TCに対するTSの比
が、第3図の曲線部Cに従つて、周波数の増加に
伴い急激に低下する。これにより、TCは可能な
限り長く、TcMにほぼ等しく、かつ、TSはT−
TcMに等しく維持される。従つて、得られたクロ
ツク信号をA/D変換器に供給した場合、FB2
り高い周波数では、各サイクル中、利用可能な時
間の大部分がサンプリングされたデータの変換用
となる。第5E図に示すように、FB2より高い周
波数では、出力fCとfBは正方向のCLAクロツク信
号の前縁部を除去して第3図の曲線部Cに合致す
るTSを持つクロツク信号CLSを生成する。 第4図の回路で生成された信号CLSS
CLR及びRは、第1A図に一部を示した比較器
とその関連回路に供給されることにより、周波数
の関数としてのサンプリング時間TSが第3図の
曲線部A,B及びCに伴うことになり、その結果
として、第2図の曲線Cが示すように、広い周波
数範囲にわたつて装置のエラーが最小に抑えられ
る。 第4図に示すクロツク整形回路では、入来クロ
ツク信号(CLI)から取出された種々の遅延信号
が生成されている。これらの種々の遅延信号及び
CLIは論理組合せされて、周波数帯が異なるとデ
デユーテイサイクルも異なるような幾つかの信号
が生成される。これらの論理組合せの中のいくつ
かのものを詳述したが、遅延線D1,D2,D3
に沿つた点から他の遅延信号(例えば、I5の出
力においてfDを、I7の出力においてfE)を取出
して別の遅延出力及び/又はCLIと組合せて、第
3図に示す曲線とは異なるサンプリング曲線を得
るようにしてもよいことは明らかである。さら
に、遅延素子の数を増減するのもこの発明の範囲
内である。 この発明の特徴は、いくつかの数値を例にとつ
て、第4図の回路によつて生成されたクロツク信
号のあるものを第1A図に一部を示すような型式
のA/D変換器に供給して得られた結果を吟味す
ることによつて最も良く評価できよう。一例とし
て、TsMが15ナノ秒で、TcMが27ナノ秒、従つて、
TsM+TcM=42ナノ秒であるとする。低周波数で
は、充分な時間があり、最小サンプリング及び変
換期間は、エラーを小さく抑えるために、かなり
な余裕で増減できる。従つて、低い周波数では、
TCがTSと等しいかそれより大きい限り、一定の
サンプリング期間TSとして33ナノ秒を選定する
のが合理的である。従つて、第4図の回路では、
第3図の曲線部Aに示すように、TSは第1の区
分点周波数FB1である12.8MHz以下の全周波数に
対して33ナノ秒の一定したパルス幅Ts1となるよ
うに設定されている。各サイクルの残りの時間は
信号変換にあてられる。変換時間TCは明確な形
では示されていないが、T−TSに等しい。但し、
Tは1/fであり、fはCLIの周波数である。 FB1より高くFB2より低い中間の周波数範囲で
は、サンプリング及び変換に利用できる時間は短
くなる。この中間周波数範囲内で、変換期間TC
がTSよりもある一定の時間だけ長いことが望ま
しいし、一例として、TqMが12ナノ秒で、TC
TSよりもこのTqM分の12ナノ秒だけ長いことが望
まれるとする。これは第4図の回路により実現可
能である。即ち、第4図の回路はCLIに応答し
て、FB1とFB2の間のCLS信号を発生し、その結
果、TS=(1/2f)−2τD、TC=(1/2f)+2τD
(但し、τDは3ナノ秒)となる。 第5C図及び第5D図に示すような中間周波数
範囲では、TS(即ち、CLSの正向きの部分)とTC
(即ち、CLSの負向きの部分)の値は、TqMを12ナ
ノ秒として、第4図の回路によつて得られる。 CLIの周波数(fCLI)が16.6MHzの時、1サイク
ルの期間Tは60ナノ秒に等しく、この期間は次の
ように分割される(第5C図)。TS=24ナノ秒、
TC=36ナノ秒。TqMが12ナノ秒の時は、基準電圧
VREFをサンプリングしかつ他のハウスキーピング
を行うための残りの変換期間は24ナノ秒となる。 CLIの周波数が約20.8MHzの時は、Tは48ナノ
秒(第5D図及び第3図)となり、これは次のよ
うに分けられる。TSが18ナノ秒(即ち、6τD)、
TCが30ナノ秒(即ち、10τD)。TqMが12ナノ秒と
すると、変換期間の残りは18ナノ秒である。 このように、中間周波数範囲では、TCはTS
り12ナノ秒長くされる。この12ナノ秒はTqMの長
さである。この差を維持することにより、データ
のサンプリングとそれに続くデータ変換に充分な
時間をあてゝ、良好な動作を行わせることができ
る。 高い周波数における動作は、TcMが27ナノ秒で
あることを想起すれば、より良く理解できよう。 CLIの周波数がFB2よりも高い場合は、変換期
間TCをTcMにほぼ等しく保つことによりエラー
レベルを最小にすることが出来た。即ち、FB2
り高い周波数では、TcMは比較的一定に維持さ
れ、一方、TsMはサンプリング期間(TS)が
(1/2f)−TcMとなるように減少させられる。 第3図の曲線部Cに従うサンプリング期間TS
(従つて、CLS)を生成するためには、信号fBとfC
のみをゲートでG2でOR処理してCLBを作れば
よく、このCLBはCLAとANDされて所要のCLS
得られる。第5E図には、FB2より高い27MHzの
周波数において、第4図の回路により生成される
典型的な波形が示されているが、この27MHzで
は、CLBはCLAの前縁を1伝播遅延量(即ち、3
ナノ秒)だけ切断し、即ち、短くするように働
き、それによつて、TSが9ナノ秒、TCがTcMに
等しい27ナノ秒となつている。27MHzにより高い
周波数では、TCは24ナノ秒(即ち、TcM)に比較
的一定に保持され、それに対応して、TSはそれ
以上意味のある信号を提供できなくなる程短くな
るまで、周波数の増加に伴い減少する。 前述したように、第4図の回路の高周波動作
は、TSが第3図の曲線部Cで限定される率より
もゆつくりと減少するように変更することが出来
る。例えば、TSは第3図に示す曲線Dや他の、
例えば曲線CとDの中間にある曲線Eのような曲
線に従つて変化するようにしてもよい。パルス幅
は、第4図に示すように、遅延回路網の種々の点
から出力、例えばfDやfE、を取出し、これらの出
力をfBやfCとOR処理して、所望のサンプリング
期間及び変換期間を与えるために必要なCLSを作
ることにより制御できる。 例えば、再び中間周波数範囲の動作について考
えると、第4図の回路を、TqMを12ナノ秒に保持
して、TSとTC−TqMとが互いに等しくかつサイ
クルの残りの時間を分けあうように動作させるこ
とが出来る。この動作モードでは、TSは第3図
の曲線部Dに沿つて変化する。この曲線部Dは曲
線部Bの延長である。第3図の曲線部BとDに沿
つた動作は信号fDとfEとを信号fBとfCとでOR処理
して、FB1以上の周波数に対するCLSとして信号
CLAを作ることにより達成できる。 このために、25MHzを超える周波数範囲に対す
るTSとTCの変化は、TS=(1/2f)−2τD及びTC
(1/2f)+2τDという関係から計算するか、ある
いは、第3図の曲線部B及びDから求められる。
いくつかの典型的な結果を次の表に示す。
【表】 表に示した結果は、第4図の回路の動作と第3
図の曲線部BとDの対応性を示している。このよ
うに、装置を実質的にCLSとして再生された信号
CLAで動作させることにより、TSを(1/2f)−
Dの形で変化させ、最短期間TqMを保持し、か
つ、信号サンプリング期間及び基準電圧サンプリ
ング期間(TC−TqM)をCLIの周波数がFB1を超え
るとそれに比例して短くすることが確実に行え
る。 要約すると、A/D変換器の最良の結果はA/
D変換器を第3図に示すような曲線に従うサンプ
リングパルスで動作させることにより得られた。
即ち、 (a) 低い周波数の範囲、即ち0HzからFB1までは、
TSを一定の期間Ts1(例えば、33ナノ秒)とし、
TCを(1/f)−Ts1とする。 (b) FB1とFB2の間の中間周波数範囲では、サンプ
リング期間TSを(1/2)−2τDに、TC
(1/2f)+2τDにする。 (c) 高周波数範囲ではTCをほぼTcMに等しく保持
し、TSは従つて減少する。但し、高周波数範
囲では、TSが第3図の曲線部分CとDの間に
ある曲線に沿うように、TSとTCとを制御する
ことにより、動作範囲を広げることができる。
【図面の簡単な説明】
第1A図と第1B図はこの発明に従つて動作す
るA/D変換器の比較器回路部分とそれに供給さ
れる非対称クロツク信号の波形とを示す図、第2
図は典型的なA/D変換器が対称サンプリングパ
ルス及び非対称サンプリングパルスに応答して呈
するエラー応答特性を周波数の関数として示す
図、第3図は第2図の曲線Cで示される良好な結
果を得るために第1図のA/D変換器に加えられ
るルサンプリングパルス幅TSの変化を周波数の
関数として示す図、第4図はこの発明によるクロ
ツク整形回路の概略回路図、第5A図乃至第5E
図は、それぞれ、異なる周波数において第4図の
回路の種々の点に生成される信号の波形図であ
る。 D1〜D3……遅延回路網、G1〜G3……ゲ
ート}クロツクスキユーイング手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 周波数fと1サイクルの周期T=1/fを有
    する入力クロツク信号に応動して、A/D変換器
    で使用される出力クロツク信号を発生する作用を
    し、その出力クロツク信号が、上記の変換器でサ
    ンプリング動作が行なわれるサンプリング期間
    TSを設定するための繰返し生ずる相対的に高レ
    ベルの部分と相対的に低レベルの部分のうちの一
    方のレベルの部分と、上記の変換器で変換動作が
    行なわれる変換期間TCを設定するための繰返し
    生ずる上記相対的に高レベルの部分と相対的に低
    レベルの部分のうちの他方のレベルの部分とを呈
    するものであるような、A/D変換器用のクロツ
    ク整形回路であつて: 上記入力クロツク信号に応じて、この入力クロ
    ツク信号にそれぞれ相異なる遅延を与えて得られ
    る複数の相異なる遅延信号を生成する遅延手段
    と; 複数の論理ゲームを含み、上記入力クロツク信
    号の上記相異なる遅延信号の種々のものに応動し
    て、 (a) 上記入力クロツク信号の周波数fが第1の区
    分点周波数FB1よりも低い第1の周波数範囲内
    にあるときは、上記繰返しサンプリング期間
    TSの幅が一定の幅TS1に一致し、 (b) 上記入力クロツク信号の周波数fが上記第1
    の周波数範囲に隣接してそれよりも高い第2の
    周波数範囲FB1−FB2内にあるときは、上記繰返
    しサンプリング期間TSの幅が上記周期Tから
    予め定められた第1の一定期間TXを差引いた
    幅に一致する、 ように上記の出力クロツク信号を形成する手段; とを具備して成るA/D変換器用クロツク整形回
    路。 2 上記入力クロツク信号の周波数fが上記第2
    の周波数範囲に隣接しそれよりも高い第3の周波
    数範囲内にあるときは、上記繰返しサンプリング
    期間TSの幅が上記周期Tから予め定められた第
    2の一定期間TCMを差引いた幅に一致するよう
    に、上記出力クロツク信号が形成される、特許請
    求の範囲1項に記載のA/D変換器用クロツク整
    形回路。
JP61233128A 1985-10-01 1986-09-29 A/d変換器用クロック整形回路 Granted JPS6291022A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US06/782,579 US4633222A (en) 1985-10-01 1985-10-01 Clock shaping circuit and method
US782579 1985-10-01

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6291022A JPS6291022A (ja) 1987-04-25
JPH0343810B2 true JPH0343810B2 (ja) 1991-07-03

Family

ID=25126495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61233128A Granted JPS6291022A (ja) 1985-10-01 1986-09-29 A/d変換器用クロック整形回路

Country Status (6)

Country Link
US (1) US4633222A (ja)
JP (1) JPS6291022A (ja)
KR (1) KR910001052B1 (ja)
DE (1) DE3633310A1 (ja)
GB (1) GB2181315B (ja)
HK (1) HK105694A (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4897655A (en) * 1988-03-10 1990-01-30 Harris Semiconductor Patents, Inc. High speed apparatus for a single latch flash analog-to-digital converter
NL8901019A (nl) * 1989-04-24 1990-11-16 Philips Nv Sensorschakeling voor gecorreleerde dubbele signaalbemonstering.
DE69034055D1 (de) * 1989-10-02 2003-05-08 Canon Kk Bilderzeugungsgerät und Modulationsverfahren
JPH03198416A (ja) * 1989-12-26 1991-08-29 Mitsubishi Electric Corp 電圧比較器
US4975702A (en) * 1990-03-15 1990-12-04 Intel Corporation CMOS waveform digitizer
JPH04290310A (ja) * 1991-03-19 1992-10-14 Fujitsu Ltd アナログ・デジタルコンバータ
JP3222276B2 (ja) * 1993-07-30 2001-10-22 セイコーインスツルメンツ株式会社 コンパレータ回路およびコンパレータ回路の制御方法
KR960009965B1 (ko) * 1994-04-14 1996-07-25 금성일렉트론 주식회사 주파수 배수 회로
US5491441A (en) * 1994-06-30 1996-02-13 International Business Machines Corporation Method and apparatus for generating a clock signal from a continuous oscillator signal including a translator circuit
US5544065A (en) * 1994-08-09 1996-08-06 Eaton Corporation Apparatus for digitizing ac signals of unknown or changing frequency
US5650744A (en) * 1996-02-20 1997-07-22 Vlsi Technology, Inc. Charge neutralizing system for circuits having charge injection problems and method therefor
US7142030B2 (en) * 2002-12-03 2006-11-28 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Data latch circuit and electronic device
US6870895B2 (en) * 2002-12-19 2005-03-22 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Shift register and driving method thereof
KR100933669B1 (ko) 2008-04-11 2009-12-23 주식회사 하이닉스반도체 저전력 쉬프트 레지스터 및 이를 포함하는 반도체메모리장치

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6029038A (ja) * 1983-07-07 1985-02-14 Seiko Epson Corp 逐次比較型a/d変換器

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3781871A (en) * 1972-06-13 1973-12-25 Westinghouse Electric Corp Analog to digital converter

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6029038A (ja) * 1983-07-07 1985-02-14 Seiko Epson Corp 逐次比較型a/d変換器

Also Published As

Publication number Publication date
HK105694A (en) 1994-10-14
GB2181315B (en) 1989-09-13
KR910001052B1 (ko) 1991-02-21
GB8623541D0 (en) 1986-11-05
KR870004577A (ko) 1987-05-11
DE3633310A1 (de) 1987-04-09
DE3633310C2 (ja) 1989-09-07
US4633222A (en) 1986-12-30
GB2181315A (en) 1987-04-15
JPS6291022A (ja) 1987-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0343810B2 (ja)
US4931668A (en) MIS transistor driven inverter circuit capable of individually controlling rising portion and falling portion of output waveform
US4922122A (en) Circuit for the detection of address transitions
US4746900A (en) Signal processing circuit
US6414611B1 (en) Reduction of aperture distortion in parallel A/D converters
JPS5842656B2 (ja) 「ろ」波回路
US20010050624A1 (en) Reduction of aperture distortion in parallel A/D converters
JPS6251008B2 (ja)
US4130766A (en) Bucket brigade circuit
JP3986214B2 (ja) レシーバ回路
KR100282420B1 (ko) 입력버퍼회로
JP2562995B2 (ja) データ処理回路の制御方法
JPH01233832A (ja) D/a変換回路
KR100201401B1 (ko) 샘플/홀드 회로
JPS60127600A (ja) 標本化回路
KR910001936Y1 (ko) A/d변환기의 비교기 회로
JPH0691459B2 (ja) 3値出力回路
SU1195450A2 (ru) Преобразователь кода
US4356407A (en) Input circuit for bucket brigade
JP3027402U (ja) 信号遅延回路
JPS59128819A (ja) エツヂトリガフリツプフロツプ回路
JPH0514148A (ja) 遅延回路
JPS6338727B2 (ja)
JPS6141220A (ja) デイジタル信号遅延回路
JPS5623023A (en) Input buffer circuit

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees