JPH0343061B2 - - Google Patents

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JPH0343061B2
JPH0343061B2 JP60160654A JP16065485A JPH0343061B2 JP H0343061 B2 JPH0343061 B2 JP H0343061B2 JP 60160654 A JP60160654 A JP 60160654A JP 16065485 A JP16065485 A JP 16065485A JP H0343061 B2 JPH0343061 B2 JP H0343061B2
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JP
Japan
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cured
semi
laminate
resin
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60160654A
Other languages
English (en)
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JPS6221539A (ja
Inventor
Toshiharu Takada
Yasuo Azumabayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP60160654A priority Critical patent/JPS6221539A/ja
Publication of JPS6221539A publication Critical patent/JPS6221539A/ja
Publication of JPH0343061B2 publication Critical patent/JPH0343061B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕 この発明は、積層板の製法に関する。 〔背景技術〕 積層板は、通常の成形品(バツチ式成形品)と
連続成形品では残留歪の分布が異なり、残留歪の
分布の均一性において連続成形品のほうが有利で
あるのは容易に推定できる。残留歪の分布は、通
常の成形品では積層板の中央からその端部に向か
つて放射状になる。他方、第1図にみるように、
連続成形品1では、移動させた方向(矢印A方
向)に垂直な断面(図に一点鎖線で示す)がすべ
て同一歪を有している。たとえば、実線Bの部分
などで切断してもそれはほぼ同じである。加熱な
どによつて歪を除去しても、これら各成形品の傾
向は基本的に変わらず、後々、エツチングを行う
ときなどに大きな差を生じさせる。 〔発明の目的〕 この発明は、以上のことに鑑みて、高寸法安定
性を持つ積層板の製法を提供することを目的とす
る。 〔発明の開示〕 発明者らは、完全硬化した積層板を歪取りして
もその効果は小さいのに対し、半硬化状態で、か
つ、無応力、無加圧の状態で歪取りを行うのが最
良であるという知見を得、この発明を完成させ
た。 したがつて、この発明は、少なくとも樹脂含浸
基材からなるシート状長尺物を所定枚重ね、5〜
50Kg/cm2の加圧下において連続的に成形した硬化
度15〜60%の半硬化の板を切断したのち、その半
硬化樹脂のガラス転移温度よりも50〜120℃高い
温度で無応力の状態で後硬化させる積層板の製法
を要旨としている。 以下に、この発明を詳しく説明する。 この発明にかかる積層板の製法において、連続
成形を用いるのは、成形後の残留歪の分布の均一
性において有利なため、すなわち、積層板の寸法
安定性に有利なためである。連続成形はダブルベ
ルトプレス(Wベルトプレス)、ロールによるプ
レスなど種々の手段で行われ、特に限定はない。
成形時に加える圧力は5〜50Kg/cm2であり、この
範囲をはずれると、得られる積層板の寸法安定性
などの物性に悪影響を与える。すなわち、圧力5
Kg/cm2未満ではボイドが発生したりし、圧力50
Kg/cm2を超えると、樹脂のフローが大きくなり、
樹脂不足を生じたりする。 樹脂含浸基材からなるシート状長尺物および必
要に応じてその片面または両面に金属箔からなる
シート状長尺物をそれぞれ所定枚重ね、上記条件
下で連続的に成形して硬化度15〜60%の半硬化の
板とする。その半硬化樹脂の硬化度がこの範囲を
はずれると、得られる積層板の物性に悪影響を与
える。すなわち、硬化後15%未満では、硬化の程
度が低すぎて後の処理に支障をきたしたりし、硬
化度60%を超えると後硬化での歪取りが十分に行
えないなどの問題がある。基材に含浸されている
樹脂としては、エポキシ樹脂、フエノール樹脂、
ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂などの熱硬化
性を有する樹脂または樹脂組成物があげられ、寸
法安定性の良いものが好ましいが、これらに限定
されない。基材としては、ガラス布、紙などがあ
げられ、寸法安定性の良いものが好ましいが、こ
れらに限定されない。金属箔としては、銅箔、ア
ルミニウム箔などがあげられるが、これらに限定
されない。上記のようにして成形した半硬化の板
は、用途などに応じて所定の寸法に切断したの
ち、半硬化樹脂のガラス転移温度よりも50〜120
℃高い温度で後硬化させる。この温度範囲を下ま
わると、歪取りが不十分になり、この範囲を上ま
わると、樹脂などに悪影響がでる。 後硬化は半硬化の板の歪取りを兼ねている。歪
取りを行う温度は、半硬化樹脂のガラス転移温度
(ガラス転移点ともいう。以下、「Tg」と記す)
に比べ、高ければ高いほど良い。しかし、硬化状
態にある樹脂、あるいは、硬化状態に近い硬化度
(具体的には硬化度60%よりも大)になると、半
硬化樹脂のTgより50〜120℃高い温度では、樹
脂、銅箔など金属箔の変色、焼け、分解などが発
生して、実用上、歪取りは行えない。なお、後硬
化は、半硬化の板に引張力や圧縮力を加えたり加
圧したりせずに、無応力の状態で行わなければな
らない。 以上にみるように、この発明にかかる積層板の
製法は、効果の大きい後硬化温度、効果の大きい
硬化程度、効果の大きい成形方法を選ぶことによ
り、高寸法安定性をもつ積層板、たとえば、銅張
積層板(CCL)が容易に得られるのである。す
なわち、得られた積層板は、縦方向および横方向
の寸法変化率絶対値が小さく、縦方向と横方向の
寸法変化率の差が少なく、積層板ごとの寸法変化
率のばらつきが小さくなるのである。また、この
効果は、積層板の厚みが薄いほど(特に、厚み
0.05〜0.80mmのとき)、通常品に比べて大きい。 以下に、実施例および比較例を示すが、この発
明はこの実施例に限られない。 実施例 1 エポキシ樹脂100重量部および硬化剤としてジ
シアンジアミドを4重量部、イミダゾール0.2重
量部からなるエポキシ樹脂組成物を、216タイプ
のガラス基材に樹脂付着量が50%となるように含
浸させた樹脂含浸基材(成形基材)からなるシー
ト状長尺物を2枚重ね、その上下両面に1枚ずつ
2枚の銅箔(厚み18μm)からなるシート状長尺
物を重ね、ダブルベルトプレス法により、圧力15
Kg/cm2で連続的に積層成形し、硬化度35%の半硬
化の板を得た。この板の半硬化樹脂のTgは80℃
であつた。この板を所定寸法に切断したのち170
℃の温度で無応力の状態で後硬化させ積層板を得
た。 実施例 2 実施例1と同じ成形基材からなるシート状長尺
物を2枚重ね、その上下両面に実施例1と同じ銅
箔からなるシート状長尺物を1枚ずつ2枚重ね、
実施例1と同様にして圧力15Kg/cm2で連続的に積
層成形し、硬化度20%の半硬化の板を得た。この
板の半硬化樹脂のTgは70℃であつた。この板を
所定寸法に切断したのち170℃の温度で無応力の
状態で後硬化させ積層板を得た。 実施例 3 実施例1と同じ成形基材からなるシート状長尺
物を2枚重ね、その上下両面に実施例1と同じ銅
箔からなるシート状長尺物を1枚ずつ2枚重ね、
実施例1と同様にして圧力15Kg/cm2で連続的に積
層成形し、硬化度55%の半硬化の板を得た。この
板の半硬化樹脂のTgは100℃であつた。この板を
所定寸法に切断したのち170℃の温度で無応力の
状態で後硬化させ積層板を得た。 実施例 4 実施例1と同じ成形基材からなるシート状長尺
物を2枚重ね、その上下両面に実施例1と同じ銅
箔からなるシート状長尺物を1枚ずつ2枚重ね、
実施例1と同様にして圧力8Kg/cm2で連続的に積
層成形し、硬化度35%の半硬化の板を得た。この
板の半硬化樹脂のTgは80℃であつた。この板を
所定寸法に切断したのち195℃の温度で無応力の
状態で後硬化させ積層板を得た。 実施例 5 実施例1と同じ成形基材からなるシート状長尺
物を2枚重ね、その上下両面に実施例1と同じ銅
箔からなるシート状長尺物を1枚ずつ2枚重ね、
実施例1と同様にして圧力45Kg/cm2で連続的に積
層成形し、硬化度35%の半硬化の板を得た。この
板の半硬化樹脂のTgは80℃であつた。この板を
所定寸法に切断したのち135℃の温度で無応力の
状態で後硬化させ積層板を得た。 比較例 1 実施例1と同じ成形基材を所定寸法に切断して
2枚重ね、その上下両面に実施例1と同じ銅箔を
所定寸法に切断して1枚ずつ2枚重ね、通常の成
形(バツチ式成形)により、圧力15Kg/cm2で積層
成形し、硬化度35%の半硬化の板を得た。この板
の半硬化樹脂のTgは80℃であつた。この板を170
℃の温度で後硬化させ積層板を得た。 比較例 2 実施例1と同じ成形基材を所定寸法に切断して
2枚重ね、その上下両面に実施例1と同じ銅箔を
所定寸法に切断して1枚ずつ2枚重ね、通常の成
形により、圧力15Kg/cm2で積層成形し、硬化度95
%の板を得た。この板の硬化樹脂のTgは140℃で
あつた。この板を170℃の温度で後硬化させ積層
板を得た。 比較例 3 実施例1と同じ成形基材からなるシート状長尺
物を2枚重ね、その上下両面に実施例1と同じ銅
箔からなるシート状長尺物を1枚ずつ2枚重ね、
ダブルベルトプレス法により、圧力15Kg/cm2で連
続的に積層成形し、硬化度80%の板を得た。この
板の硬化樹脂のTgは130℃であつた。この板を所
定寸法に切断して170℃の温度で後硬化させ積層
板を得た。 実施例1〜5および比較例1〜3で得た各積層
板を250mm×250mm角に切断し、それぞれ、エツチ
ング後および加熱後の各縦横の寸法を測定し、
各々の寸法変化率および加熱後の各積層板ごとの
寸法変化率のばらつきを算出し、第1表に示し
た。 なお、実施例1〜5および比較例1〜3で硬化
度は、赤外吸光スペクトル分析によるエポキシ基
の比率により求めた。
〔発明の効果〕
この発明にかかる積層板の製法は、以上にみて
きたように、5〜50Kg/cm2の加圧下において連続
的に成形した硬化度15〜60%の半硬化の板を切断
したのち、その半硬化樹脂のガラス転移温度より
も50〜120℃高い温度で無応力の状態で後硬化さ
せるようにしているので、縦方向および横方向の
寸法変化率絶対値が小さく、縦方向と横方向の寸
法変化率の差が少なく、寸法変化率のばらつきが
小さい高寸法安定性をもつ積層板が容易に得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は連続積層成形品の一部の説明図であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも樹脂含浸基材からなるシート状長
    尺物を所定枚重ね、5〜50Kg/cm2の加圧下におい
    て連続的に成形した硬化度15〜60%の半硬化の板
    を切断したのち、その半硬化樹脂のガラス転移温
    度よりも50〜120℃高い温度で無応力の状態で後
    硬化させる積層板の製法。 2 積層板の厚みが0.05〜0.80mmである特許請求
    の範囲第1項記載の積層板の製法。
JP60160654A 1985-07-20 1985-07-20 積層板の製法 Granted JPS6221539A (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006001410A1 (ja) 2004-06-28 2006-01-05 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha 鞍乗型車両用のベルト式無段変速機および鞍乗型車両
EP1741897A2 (en) 2005-07-04 2007-01-10 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Unit swing type power unit for a vehicle and vehicle
EP1759910A2 (en) 2005-09-05 2007-03-07 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha V-belt type continuously variable transmission (CVT) for a straddle-type vehicle
EP1944530A2 (en) 2007-01-15 2008-07-16 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Belt type continuously variable transmission
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