JPH0336137B2 - - Google Patents

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JPH0336137B2
JPH0336137B2 JP58223239A JP22323983A JPH0336137B2 JP H0336137 B2 JPH0336137 B2 JP H0336137B2 JP 58223239 A JP58223239 A JP 58223239A JP 22323983 A JP22323983 A JP 22323983A JP H0336137 B2 JPH0336137 B2 JP H0336137B2
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JP
Japan
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valve
intake valve
closing timing
engine
intake
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JP58223239A
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JPS60116823A (ja
Inventor
Takashi Fujii
Shunichi Aoyama
Manabu Kato
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0336137B2 publication Critical patent/JPH0336137B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B37/00Engines characterised by provision of pumps driven at least for part of the time by exhaust
    • F02B37/12Control of the pumps
    • F02B37/18Control of the pumps by bypassing exhaust from the inlet to the outlet of turbine or to the atmosphere
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Supercharger (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <技術分野> 本発明は機関運転条件に応じて吸気弁の開閉時
期を切換調整すると共に、該調整に応じて機関に
搭載された過給機のコンプレツサの過給圧を切換
調整するようにした過給機付内燃機関に関する。
<背景技術> 排気ターボ過給機等、吸入空気をコンプレツサ
で機関に過給することにより機関の吸入空気量を
増大させ高出力を発生させる過給機付内燃機関
(第3図参照)にあつては、現今の性能改善の結
果、過給能力の面よりもノツキング防止の面から
出力が抑制されるようになつている。
ここでノツキングに関しては、第1図に示すよ
うに、圧縮比が高い程、更には圧縮温度が高い
程、発生率が高いという傾向を示すことがわかつ
ている。
そこで従来から過給機付内燃機関では圧縮比を
若干低めにとり、点火時期を遅らせる方策を採つ
ている。このように点火時期を遅らせると排気温
度が上昇するから、これを防止するため混合気の
空燃比を濃化するが、これにより燃費が悪化する
のは止むを得ないという判断である。
しかし排気ターボ過給機のように低速低負荷等
の部分負荷時には過給能力がなくなり又は小さく
なるものでは上記方策は過給が効かない領域でか
えつてマイナス要因となり、出力ダウン、燃費悪
化を招いてしまう。そこで圧縮比を可変制御する
ことが望まれるがこれは難しい。
ところで吸気弁の閉時期を遅らせると、実質的
な圧縮比(以下実圧縮比)が変化する。その結果
第1図に示すようにノツキングゾーンが高過給圧
側にスライドしてノツキング発生をしにくくする
と共に高過給圧化を図ることができた。ただし開
時期を変化させて排気弁とのオーバーラツプを大
きくすると、第2図に示すように排気ターボ過給
機では排圧が吸気圧力(過給圧)よりも大幅に増
大するため排気逆流現象が生じて充填効率、掃気
効率が低下して出力ダウンを招くし、ルーツブロ
ア等による過給機では、逆に排気抵抗が小さいた
め排圧があまり上昇せず、過給圧が上昇するから
オーバーラツプ期間に混合気が排気系に吹き抜け
てしまうことになり好ましくない。この点特開昭
56−77516号が吸気弁の閉弁時期を進遅制御して
も、排気弁の開閉時期並びに吸気弁の開弁時期を
も大きく変えて機関高速時のオーバーラツプ量を
増大していることは不都合である。
また吸気弁を、吸気が燃焼室に入つた時点を見
計らつて閉じるように可変制御することは、吸気
の慣性を利用して充填効率を向上させることとな
る。然もこの慣性過給は、特徴的なことに、過給
機による外部仕事を受けない点で昇温しない利点
がある。この結果、第1図に示すようにノツキン
グゾーンが更に高過給圧側にスライドしてノツキ
ングの発生を避けると共に高過給化が図られるよ
うになる。
このようにしてノツキング余裕度を向上させれ
ば、点火時期を進ませることが可能となるから、
出力の増加と共に排温の低下が見込まれ、これに
伴つて空燃比の濃化を軽減することができ、燃費
向上を図ることができる。
以上述べてきたように、高速高負荷時には慣性
過給効果と実圧縮比の低下により過給機による過
給圧を従来より低くしても同等の出力を確保で
き、従来と同等の過給圧とした場合は出力は向上
することが見込める。そして過給圧をさらに積極
的に増大させるとコンプレツサの圧縮仕事により
吸気温度の上昇を招くが、吸気弁閉時期の遅れを
大きくした場合には実圧縮比の低下によるピスト
ン圧縮時の温度を低下をより大きく見込めるため
従来はノツキングに規制されて実現できなかつた
過給圧まで高めることが可能となる。
一方、このように最高出力を高めるためコンプ
レツサの過給圧を可及的に高めると高負荷に近い
部分負荷領域で再びノツキングゾーンに入り易く
なるため、部分負荷領域では過給圧を低く設定す
る必要がある。尚、過給圧を高く設定した分だけ
圧縮比を小さくすることも考えられるが、低速低
負荷域では過給圧が上がらないため出力が低下
し、燃費も悪化する。
又、耐久強度の確保を重視して最大出力を従来
と同程度に設定する場合には高速高負荷域での過
給圧を低く設定することになるが、この場合、低
速・低負荷域での過給圧を相対的に大きくして出
力を確保することが必要になる場合もある。
<発明の目的> 本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、吸
気弁開閉時期の調整と併せて過給機のコンプレツ
サの過給圧を調整することにより、燃費、出力等
を可及的に向上できるようにした過給機付内燃機
関を提供することを目的とする。
<発明の概要> このため本発明は、吸気弁の開閉作動装置に作
用して機関運転条件により吸気弁の閉弁時期を切
換調整すると共に吸気弁の開弁時期を前記閉弁期
期の変化より小さく切換調整する弁開閉時期調整
装置を設けると共に、前記弁開閉時期調整装置に
よる吸気弁開閉時期の切換調整に応じてコンプレ
ツサの過給圧を切換調整する過給圧調整装置を設
けた構成とする。
<実施例> 以下に本発明の実施例を説明する。
第3図は本発明が適用される排気ターボ過給機
(以下過給機という)1を備えた内燃機関2を示
す。図において、内燃機関2の吸気通路3には過
給機1のコンプレツサ4が介装されており、排気
通路5に介装した排気タービン6を排気圧力で回
転することにより、これと同軸のコンプレツサ4
を回転駆動して、吸入空気を内燃機関2に圧送
(過給)する。排気タービン6をバイパスする排
気バイパス通路7には排気バイパス弁8が介装さ
れており、該排気バイパス弁8はダイヤフラム式
アクチユエータ9に連結される。
前記ダイヤフラム式アクチユエータ9は、オリ
フイス10を介装した圧力導入管11を介してコ
ンプレツサ4及び吸気絞り弁12間の吸気通路3
に連通すると共に、電磁弁13及びオリフイス1
4を介装した圧力導入管15を介してコンプレツ
サ4上流の吸気通路3に連通する圧力作動室9a
と、圧縮スプリング9bが介装され大気に連通す
る大気圧室9cとダイヤフラム9dによつて仕切
られ該ダイヤフラム9dに連動して排気バイパス
弁8を開閉制御するようになつている。ここで前
記電磁弁13は後述するように制御手段からの出
力により作動し、高速用カム使用時開、低速用カ
ム使用時閉となるように制御される。
そして、圧力作動室9a内の圧力が大気圧室9
cの圧縮スプリング9bのセツト荷重を上回つて
ダイヤフラム9dを図中左動させ支軸回りに回転
するレバーを介して排気バイパス弁8を図中右動
させて開とすることによつて過給圧が過大となる
のを防止するのであるがこの場合圧力作動室9a
には電磁弁13閉時は、過給圧のみが導かれ電磁
弁13閉時は、過給圧とコンプレツサ4上流の大
気圧に近い負圧が混合して導かれる。従つて後者
の方がより高い過給圧で排気バイパス弁8が開か
れることになり、コンプレツサ4の最高過給圧が
増大制御されることになる。オリフイス10,1
4は、ダイヤフラム式アクチユエータ9の圧力作
動室9aに導かれる圧力の変動を防止するため設
けられている。そして、これら排気バイパス通路
7、排気バイパス弁8、ダイヤフラム式アクチユ
エータ9、オリフイス10、圧力導入管11、電
磁弁13、オリフイス14、圧力導入管15によ
り過給圧切換調整装置が構成される。尚、図中1
6は吸気絞り弁12下流の吸入空気圧力が所定値
以上となることを防止するリリーフ弁、17はエ
アフロメータ、18は燃料噴射弁である。
次に、このような過給機付内燃機関における吸
気弁20の開閉時期を調整する装置の実施例を第
4図〜第7図に示す。
即ち、第4図〜第6図に示すように、4気筒内
燃機関2のロツカールーム21内には、カムシヤ
フト22が回転自由に軸支されており、その上方
位置にロツカーシヤフト23が固定支持されてい
る。カムシヤフト22には#1〜#4の各気筒毎
に一対の吸気弁作動用カム24A,24Bと排気
弁作動用カム25とが形成される。吸気弁作動用
カムの一方24Aは高速用であり、他方は低速用
である。
ロツカーシヤフト23には各気筒#1〜#4毎
に、吸気弁作動装置であるロツカアーム26が回
動並びに軸方向スライド自由に軸支されており、
また排気弁を作動するロツカアーム27が回動自
由に軸支されていて、吸気弁用ロツカアーム26
はその軸方向スライドにより高速用若しくは低速
用の一方のカム24A又は24Bに選択的に当接
従動し排気弁用のロツカアーム27は排気弁作動
用のカム25に当接従動する。
本実施例の場合、点火順序又は噴射順序が#1
−#3−#4−#2であるとすると、#1気筒及
び#2気筒に対応する吸気弁用の2つのロツカア
ーム26,26を一体的に保持するホルダ28
と、#3気筒及び#4気筒に対応する吸気弁用の
2つのロツカアーム26,26を一体的に保持す
るホルダ29とを設け、これらホルダ28,29
を夫々第1及び第2のアクチユエータ31,32
により軸方向に切換シフトし、ロツカアーム2
6,26を夫々と対応する高速用カム24Aと低
速用カム24Bの一方に選択接触させるようにな
つている。
前記第1及び第2アクチユエータ31,32
は、夫々前記ホルダ28,29に連結されたピス
トンを正又は逆方向に移動させるための作動油出
入口であるA、B及びC、Dポートを有してお
り、これは第7図に示された油圧作動回路に接続
されている。
即ち、第7図において第1アクチユエータ31
のA、Bポートは電磁方向切換弁33を介して、
また第2アクチユエータ32のC、Dポートは電
磁方向切換弁34を介して、夫々アキユムレータ
35とオイルタンク36とに切換自由に接続され
ている。前記アキユムレータ35には内燃機関2
により又は別置モータ37により駆動されるオイ
ルポンプ38によつて、オイルタンク36から汲
み上げたエンジンオイルが導入される。39はオ
イルポンプ38の吐出圧を制御するリリーフバル
ブである。前記電磁方向切換弁弁33,34はマ
イクロコンピユータ等の制御手段40により機関
運転状態の検出信号に応じて若しくは手動スイツ
チにより切換制御される。制御手段40の入力信
号としては、この他に車速、吸入負圧、過給圧、
トランスミツシヨンギヤ位置、機関冷却水温、油
温、電装部品の電気負荷等の各信号を選ぶことが
できるが、本実施例では機関回転速度(クランク
角)信号とクランク角基準信号を一例として入力
させている。
これら電磁方向切換弁33,34の夫々の切換
作動により、アキユムレータ35内のオイルを第
1及び第2のアクチユエータ31,32のいずれ
か一方のポートA又はB,C又はDに供給してピ
ストンを一方向に移動させ、もつてロツカアーム
26を軸方向に移動して高速用カム24A若しく
は低速用カム24Bのいずれか一方と係合させ、
吸気弁の開閉時期を切換調整する。
ここで高速用カム24Aは第8図A、Bに示す
ように吸気弁の閉時期を大きく遅らせ(例えば下
死点後50゜〜80゜)、低速用カム24Bは第8図C,
Dに示すように吸気弁の閉時期を上記より早める
(例えば同じく0〜30゜)カム形状とする。また排
気弁とのオーバーラツプ量を決定する吸気弁の開
時期は例えば下死点後0〜10゜程度を略等しくす
るか若しくは機関回転速度に応じて多少変化させ
てもその変化量を閉時期の変化量より小さくして
オーバーラツプ量を小さいものとしている。尚こ
のとき排気弁の開時期は下死点前40〜50゜、閉時
期は上死点後10〜20゜の一定値となつている。
次に本実施例の作用を述べる。
今吸気弁用カムのうち、高速用カムと低速用カ
ムとでは機関回転速度約2000〜3000rpmを境界と
して機関の出力トルクが異なるようにカム形状を
形成したとする。
機関回転速度が約2000〜3000rpm以下の低速回
転領域では、制御手段40が電磁方向切換弁3
3,34の右ポジシヨンを選択するよう切換信号
を出力すると共に前記電磁弁13への出力を
OFFとして電磁弁13を閉弁状態に保持させる。
これによりアキユムレータ35のオイルは第1及
び第2アクチユエータのB及びDポートに導入さ
れ、ピストンを作動してホルダ28,29を介し
吸気弁用ロツカアーム26を図で右方向に移動さ
せて低速用カム24Bと係合させる。これにより
吸気弁の開時期はほぼ変らないが閉時期を下死点
方向に進ませ、機関ピストンの有効ストロークを
増大して実圧縮比を大きくする。
又、電磁弁13が閉じ、ダイヤフラム式アクチ
ユエータ9が作動する時、即ち、排気バイパス弁
8が開となる時の過給圧は、前記実圧縮比の増大
によつて低過給圧側にスライドするノツキング領
域を回避できる大きさに調整される。
従つて、当該運転領域では、過給機付機関特有
の小さな圧縮比であつても実圧縮比を他の運転領
域よりも増大させることにより出力の低下、燃費
の悪化を防止できる。特に過給能力が低減する低
速低負荷域では実圧縮比の増大により十分な出力
を確保できる。
また機関回転速度が約2000〜3000rpm以上の高
速回転領域では、排気エネルギが増大して過給効
果が増大し、ノツキングが発生し易くなりかつ排
気温度が上昇する。このとき制御手段40が高速
回転信号を入力して電磁方向切換弁33,34の
左ポジシヨンを選択するよう切換信号を出力する
と共に、電磁弁13への出力をONとして電磁弁
13を開弁させる。このため、アキユムレータ3
5のオイルは今度は第1及び第2アクチユエータ
のA及びCポートに導入され吸気弁用ロツカアー
ム26を図で左方向に移動させることにより高速
用カム24Aと当接させる。これにより、吸気弁
の閉時期は下死点から離れて遅れ、機関ピストン
の有効ストロークが減じて実圧縮比が低下する。
又、電磁弁13が開き、排気バイパス弁8が開
となる時の過給圧は、前記低速運転領域の場合よ
り大きく調整される。即ち、前記したように実圧
縮比を低下させたことにより第1図に示すように
ノツキング領域に入るための過給圧が高くなるた
め、その分、過給圧を増大させて可及的に出力を
向上させるのである。
ここにおいて、吸気弁の閉時期が遅れることに
より慣性に基づく吸気流のクランク角度に対する
遅れ分を吸気弁閉時期直前にシリンダ内に送り込
むいわゆる慣性に基づく過給によつて行われるの
であり、この慣性過給は過給機等外部の仕事を受
けてなされるのではないからシリンダ内に送り込
まれた即ち圧縮開始時の吸気温度を上昇させるこ
とがない。従つて第1図に点線で示すようにノツ
キング領域は更に高過給圧側に存在することとな
り、より充分な過給圧を得ることができる。この
結果、実圧縮比の低下分を充分な過給圧増大によ
り補償することができ、もつて出力を向上させつ
つ燃費も良好に維持することができる。
このように機関そのものの圧縮比を可変とする
ものではないが、実圧縮比を変えることにより圧
縮比可変と同様の効果を得ることができるのであ
る。
上記作用において吸・排気弁の開弁時期のオー
バーラツプ量は吸気弁の開時期及び排気弁の閉時
期が変らないため略一定である。
このため該オーバーラツプ期間において、排気
圧力が過給圧よりも高いこと(第2図)による排
気の吹き返しを招くことがない。これにより充填
効率が増大して上記実圧縮比低下を補償するため
に必要な過給圧上昇を確保することができる。
上記の如き吸気弁の高速用カムと低速用カムと
の機関運転中の切換制御は第9図の如きタイミン
グをとつて行う。ロツカアーム26と吸気弁用カ
ム24A,24Bとが接触中は、ロツカアーム2
6の切換が不可能であるから、第9図A,Bに示
すように各気筒#1〜#4のロツカアーム26の
切換可能な領域が限定される。#1と#2、#3
と#4のロツカアーム26は夫々一組となつてい
るから#1,#2のロツカアームの共通の移動可
能域及び#3,#4の同じく共通の移動可能域に
おいて制御手段40がタイミングをとつて切換制
御しなければならない。従つて第9図Cに示すよ
うに第1のアクチユエータ31による#1,#2
のロツカアーム移動時間と第2のアクチユエータ
32による#3,#4のロツカアーム移動時間と
ではずれが生じるのは止むを得ない。この他ホル
ダのレイアウトが可能ならば共通の充分な移動可
能域のある#1と#3及び#2と#4のロツカア
ームを一体動する組み合わせも可能である。
また、電磁方向切換弁33,34の切換信号と
して制御手段40を用いずに手動スイツチを用い
て行うこともできる。しかし機関に負荷がかかつ
ている間はロツカアームの移動速度、タイミング
とも要求が高いものであるから、例えば高速道路
に入る直前のアイドリング状態若しくは低速回転
領域を狙つて低速から高速用カムへの切り換えを
行うようにする。このようにすれば低速、高速用
カムのベースサークルとロツカアーム端部とが対
面している間に異なるカムへのロツカアーム切換
を行うことができる。
尚、前記実施例では、吸気弁閉時期の遅れを大
とする運転領域でコンプレツサの過給圧を増大側
に調整し、吸気弁閉時期の遅れを小とする運転領
域で過給圧を減少側に調整するものを示したが、
例えば過給機を小型化して従来同様の出力を確保
しようとする場合等は、過給機の耐久強度を重視
する立場から吸気弁閉時期の遅れを大きくするこ
とにより前記慣性過給効果によつて過給圧を高め
ることができるため、コンプレツサによる過給圧
は低く調整し、逆に吸気弁閉時期の遅れを小とす
る領域ではノツキング領域に入らない範囲でコン
プレツサの過給圧を相対的に高く調整すること等
もできる。要は、耐久強度面を確保しつつ出力、
燃費を良好に維持できるように吸気弁の開閉時期
の切換調整と過給機の過給圧との切換調整を併行
して行なえばよい。
<発明の効果> 以上説明したように、本発明によれば吸気弁閉
時期の遅れを大とした運転領域で、実圧縮比が小
となると共に慣性過給を利用して昇温のない過給
を行うことができるため、ノツキング領域外で充
分な過給を行つて機関の出力を確保することがで
き、又、吸気弁閉時期の遅れを小とした運転領域
では実圧縮比を大として出力低下、燃比の悪化を
防止できる。
又、バルブオーバーラツプ期間が比較的小さく
保たれるように吸気弁開時期の変化を小さく(0
を含めて)することによつて過給機付機関におけ
る充填効率の向上を図つたため、上記効果を更に
助長することができる。
そして、かかる吸気弁開閉時期の切換調整と併
行して、過給機のコンプレツサの過給圧を切換調
整するようにしたため、機関出力を更に向上させ
たり、機関回転速度の変化に対して耐久強度を確
保しつつ最高出力をフラツト化したりする等調整
を行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は過給機付内燃機関の圧縮比、過給圧及
びノツキング領域の関係を示すグラフ、第2図は
過給圧と排圧との関係を示すグラフ、第3図は過
給機付内燃機関の概略構成図、第4図〜第6図は
本発明の一実施例に係る吸気弁開閉作動装置と弁
開閉時期調整装置の一部を示し、第4図はロツカ
ルーム内の平面図、第5図は吸気弁開閉作動装置
の横断面図、第6図は同上の吸気弁用ロツカアー
ムとの関係を示す要部平面図、第7図は本発明の
一実施例に係る弁開閉時期調整装置の油圧回路
図、第8図は吸・排気弁の開閉時期を示し、Aは
高速用吸気弁の開閉時期を示すグラフ、Bは高速
用吸気弁と排気弁との弁開特性を示すグラフ、C
は低速用吸気弁の開閉時期を示すグラフ、Dは低
速用吸気弁と排気弁との弁開特性を示すグラフ、
第9図は各気筒のロツカアーム移動可能タイミン
グを示し、Aは吸気弁リフト特性図、Bはロツカ
アーム移動可能な領域を示すタイムチヤート、C
はカムリフト特性を示すグラフである。 1……過給機、2……内燃機関、4……コンプ
レツサ、7……排気バイパス通路、8……排気バ
イパス弁、9……ダイヤフラム式アクチユエー
タ、10……オリフイス、11……圧力導入管、
13……電磁弁、14……オリフイス、15……
圧力導入管、20……吸気弁、22……カムシヤ
フト、23……ロツカーシヤフト、24A……吸
気弁作動用カム(高速用)、24B……吸気弁作
動用カム(低速用)、26……ロツカアーム、2
8……ホルダ、31……第1のアクチユエータ、
32……第2のアクチユエータ、33,34……
電磁方向切換弁、40……制御手段、#1〜#4
……気筒。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 機関吸気系に設けた過給機のコンプレツサに
    より吸入空気を機関に過給する過給機付内燃機関
    において、吸気弁の開閉作動装置に作用して機関
    運転条件により吸気弁の閉弁時期を切換調整する
    と共に吸気弁の開弁時期を前記閉弁時期の変化よ
    り、小さく切換調整する弁開閉時期調整装置を設
    けると共に、前記弁開閉時期調整装置による吸気
    弁開閉時期の切換調整に応じてコンプレツサの過
    給圧を切換調整する過給圧調整装置を設けたこと
    を特徴とする過給機付内燃機関の吸気弁作動装
    置。
JP58223239A 1983-11-29 1983-11-29 過給機付内燃機関の吸気弁作動装置 Granted JPS60116823A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58223239A JPS60116823A (ja) 1983-11-29 1983-11-29 過給機付内燃機関の吸気弁作動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58223239A JPS60116823A (ja) 1983-11-29 1983-11-29 過給機付内燃機関の吸気弁作動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60116823A JPS60116823A (ja) 1985-06-24
JPH0336137B2 true JPH0336137B2 (ja) 1991-05-30

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