JPH0335416A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0335416A
JPH0335416A JP16878489A JP16878489A JPH0335416A JP H0335416 A JPH0335416 A JP H0335416A JP 16878489 A JP16878489 A JP 16878489A JP 16878489 A JP16878489 A JP 16878489A JP H0335416 A JPH0335416 A JP H0335416A
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寧 中野
▲ひがし▼ 理英子
Rieko Tou
Noboru Koyama
昇 小山
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、たとえばビデオテープ、オーディオテープ等
に用いられる磁気記録媒体に関し、さらに詳細には1強
磁性粉末の分散性が良好で、生産安定性に優れ、しかも
走行耐久性および電磁変換特性に優れた磁気記録媒体に
関する。
[従来の技術1発明が解決しようとする!al近年、た
とえばオーディオ分野においてはDAT(デジタルオー
ディオテープレコーダ)が登場し、VTR分野において
は、従来の1/2インチ幅規格に比較して輻の狭い13
mm幅規格が登場して広く普及しつつある等の事情から
、!!磁気記録媒体ついては高密度記録化への要請が高
まる一方であり、より高性能の磁気記録媒体、すなわち
電磁変換特性および走行耐久性に優れた磁気記録媒体が
望まれている。
この要請の下に1m気記録媒体の電磁変換特性の向上を
図ることを目的として、微粒子化された強磁性粉末が使
用されるに至っているのであるが、微粒子化された強磁
性粉末は磁性層中での分散性が悪い。
その結果、微粒子化された強磁性粉末を用いてなる磁気
記録媒体においては、■電磁変換特性が充分に改善され
ないことがある、■充分に分散されなかった強磁性粉末
の粒子の一部が走行中に脱離することがある、■走行中
に脱離した粒子の−部が磁気ヘッドに瞬間的に付着し、
この瞬間に再生出力が低下する所謂瞬間ヘッド目詰まり
が起き易い、■磁気記録媒体の表面の平滑性が損なわれ
、ヘッド目詰まりやエツジ折れ等が発生し易くなって走
行耐久性が低下する1等の種々の問題がある。
したがって、強磁性粉末の分散性を良好なものとしつつ
、生産安定性(磁性塗料の停滞安定性。
等)の低下を招くことがなくて走行耐久性および電磁変
換特性に優れた磁気記録媒体の登場が待たれているのが
実情である。
この発明は、前記事情に基づいてなされたものである。
この発明の目的は、強磁性粉末の分散性が良好で、生産
安定性に優れ、しかも優れた走行耐久性を有するととも
に、高密度記録に適した高い電磁変換特性を有する磁気
記録媒体を提供することにある。
[前記課題を解決するための手段] 前記a題を解決するために、この発明者が鋭意、検討を
重ねた結果、特定の範囲内にあるケイ素含有是と、#定
の平均長軸長と、特定の範囲内にある軸比とを4する強
磁性粉末と、特定の樹脂と特定の化合物とで形成された
磁性層を有する磁気記録媒体は、強磁性粉末の分散性が
良好であるとともに生産安定性(磁性塗料の停滞安定性
等)に優れ、しかも走行耐久性および電磁変換特性に優
れ、高密度記録に適することを見出してこの発す1に到
達した。
すなわち、本発明の構成は、0.1〜0.35重擾%の
請合でケイ素を含有すると共に、0.35gm以ドの平
均長軸長および7〜11の軸比を有する強磁性粉末と、
−SO3M(Mは水素またはアルカリ金属を表わす、)
を有するポリ塩化ビニル系樹脂と、リン酸ニスエル系化
合物とを有する磁性層を、非磁性支持体上に設けてなる
ことを特徴とする磁気記録媒体である。
この発明の磁気記録媒体を構成する非磁性支持体と磁性
層とにつき、以下に説明する。
(非磁性支持体) 前記非磁性支持体を形成する素材としては、たとえばポ
リエチレンテレフタレートおよびポリエチレン−2,6
−ナフタレート等のポリエステル類、ポリプロピレン等
のポリオレフィン類、セルローストリアセテートおよび
セルロースダイアセテート等のセルロース誘導体、並び
にポリカーボネートなどのプラスチックを挙げることが
できる。さらにCu、  AJI、Znなどの金属、ガ
ラス、いわゆるニューセラミック(例えば窒化ホウ素、
炭化ケイ素等)等の各種セラミックなどをも使用するこ
とができる。
前記非磁性支持体の形態については特に調成はなく、テ
ープ状、シート状、カード状、ディスク状、ドラム状等
いずれであってもよく、形態に応じて、また、必要に応
じて種々の材料を選択して使用することができる。
これらの支持体の厚みはテープ状あるいはシート状の場
合には、通常、3〜100gm、好ましくは3〜50μ
mである。また、ディスク状、カード状の場合には1通
常、30〜1100JAである。さらにドラム状の場合
はに円筒状にする等、使用するレコーダーに対応させた
形態にすることができる。
前記非磁性支持体の磁性層が設けられていない面(裏面
)には、磁気記録媒体の走行性の向上、帯電防止および
転写防止などを目的として、バックコート層を設けても
よい。
また、非磁性支持体の磁性層が設けられる面には、磁性
層と非磁性支持体との接着性の向上等を目的として、中
間層(例えば接着剤層)を設けることもできる。
(磁性層) 前記非磁性支持体上には、磁性層が設けられている。
磁性層は1強磁性粉末を結合剤中に分散してなる層であ
る。
前記強磁性粉末としては、たとえばγ−Fe2O3、F
eSO4、Go吸着形酸化鉄、CO固溶形酸化鉄等の酸
化鉄磁性粉、 Fe、 Xi、 Go、 Fe−Xl−
co金合金Fe−Nn−21合金、Fe−Ni−Zn合
金、 Fa−Go−11i−Or合金、Fe−Co−X
l−P合金、Go−Xi金合金、Fe、 Xi、 Go
等を主成分とするメタル磁性粉、CrO2、Fe4N、
Ban−8FezO:+等のその他の磁性粉などが挙げ
られる。
これらの中でも、好ましいのはγ−Fe2O3、Co含
有酸化鉄およびCr2O3である。
本発明の磁気記録媒体においては、前記強磁性粉末のケ
イ素含有量が、前記強磁性粉末100重量%に対して0
.1〜0.35重量%、好ましくは0.15〜0.30
重量%の範囲にある。さらに、前記強磁性粉末の平均長
軸長が0.35μm以下、好ましくは0.25〜0.3
3pmの範囲で、かつその軸比が7〜11、好ましくは
9〜10範囲にある。
前記強磁性粉末に、前記0.1〜0.35重量%の範囲
のケイ素を含有させ、平均長軸長を0.35pmとしか
つ軸比を7〜11の範囲とすることにより、磁性層にお
ける前記強磁性粉末の分散性を向上させつつ、磁性塗料
にしたときの粘度の上昇を抑制して生産安定性を改善す
ることができるとともに、磁性層における前記強磁性粉
末と後述する結合剤との接着性を向上させて、磁気記録
媒体としての走行耐久性の向上を図ることができる。
換言すると、前記強磁性粉末におけるケイ素含イ1量が
0.1重量%未満であると、磁性塗料の停滞粘度が増加
し、一方、0.35重量%を超えると、磁気特性が低下
する。前記強磁性粉末の平均長軸長が0.3571m以
上であると、媒体の表面性が低下し、S/N比が劣化す
る。また、この強磁性金属粉末の軸比が7以下であると
、磁場配向が低下し、出力が劣化する。一方、11を超
えると1分散が難しくフィルター圧が上昇する。
前記強磁性粉末の形状については、前記平均長軸長およ
び軸比が前記の規定範囲内にあれば特に制限はなく1例
えば、針状、柱状あるいは楕円体状などのものを使用す
ることができる。
本発明の磁気記録媒体においては、−SO3M(ただし
、Mは水素原子またはアルカリ金属を表わす、)を有す
るポリ塩化ビニル系樹脂[以下、樹脂Aと言う、1は、
前記平均長軸長を有するとともにケイ素および軸比が前
記範囲内にある強磁性粉末とさらに前記リン酸エステル
系化合物と相俟って、磁性層における前記強磁性粉末の
分散性の向上を図り、高い電磁変換特性を実現する結合
剤としての作用を有する。
前記樹脂Aに含有される一SO3M(ただし、Mは水素
原子またはアルカリ金属を表わす、)は、ポリ塩化ビニ
ル系樹脂に含まれているビニルアルコール性OH基と、
C交−CH2CH2S03 M等の塩素を含むスルフォ
ン酸金属塩の塩素とを、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルフォキサイド等の極性溶媒中で、たとえばピリジ
ン、ピコリン、トリエチルアミン等のアミン塩、エチレ
ンオキサイド、プロピレンオキサイド等のエポキシ化合
物等の脱塩酸剤の存在下で、脱塩酸反応させる方法によ
り好適に製造することができる。
また、この樹脂Aの金属Mは、たとえばリチウム、カリ
ウム、ナトリウムのようなアルカリ金属であり、特にカ
リウムが溶解性1反応性、収率等の点で好ましい。
前記ポリ塩化ビニル系樹脂としては、たとえば塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビ
ニルアルコール共重合体、塩化ビニル−プロピオン酸ビ
ニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル−マレイン酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、
塩化ビニル−プロピオン酸ビニル−マレイン酸ビニル−
アクリルグリシデルエーテル−(2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンカリウム)−(アリル−2−ヒドロ
キシプロピルエーテル)共重合体などを用いることがで
きる。
なお、前記塩化ビニル系共重合体は、塩化ビニル七ノマ
ー、スルフォン酸の塩を含有した共重合性モノマーおよ
び必要に応じ他の共重合性モノマーを共重合することに
よって得ることができる。
この共重合体はビニル合成によるものであるので合成が
容易であり、かつ共重合成分を種々選ぶことができ、共
重合体の特性を最適に調製することができる。
スルフォン酸塩を含有する前記共重合性モノマーとして
は、たとえば、 CH2−CHCHz S(h M l CTo −CCCH3)CH2S03 MICH2−G
HCHzOCOCH(GH2GOOR)S(hMICH
2−CHCHt 0CH2CH(OH) CH2S03
 M IGH2−C(CH3)COO1zHsSO3M
+GH2−CHCOOCs H8SO3N +GH2<
HCONHC(CHs)2cH2sO3M+などが挙げ
られる。
[ただし、前記において、M+ はアルカリ金属を表わ
し、Rは炭素原子数1〜20個のアルキル基を表わす、
] また、必要に応じて共重合させる共重合性モノマーとし
ては、たとえば種々のビニルエステル、塩化ビニリデン
、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、スチレン、
アクリル酸、メタクリル酸、種々のアクリル酸エステル
、メタクリル酸エステル、エチレン、プロピレン、イソ
ブチン、ブタジェン、イソプレン、ビニルエーテル、ア
リールエーテル、アリールエステル、アクリルアミド、
メタクリルアミド、マレイン酸、マレイン酸エステルな
どが挙げられる。
この発明における前記樹脂Aは乳化重合、溶液改合、懸
濁重合、塊状重合等の重合法により重合される。いずれ
の方法においても、必要に応じて分子礒調箇削、重合開
始剤、モノマーの分割添加あるいは連続添加などの公知
の技術を応用することができる。
前記結合剤の配合割合は、#配装磁性粉末100重量部
に対して、通常、5〜40重量部、好ましくは10〜3
01諺部である。
この配合割合を前記の範囲内とすることにより、磁性層
における前記強磁性粉末の分散状態を良好なものとしつ
つ、分散速度の向上を図ることができる。
この発明においては、結合剤中にポリウレタン樹脂と共
にポリイソシアネート系硬化剤を添加することにより、
磁性層の耐久性の向上を図ることができる。
前記ポリインシアネート系硬化剤としては、たとえばト
リレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシア
ネート、ヘキサンジインシアネート等の2官能インシア
ネート、コロネートL(商品名;日本ポリウレタン工業
■製)、デスモジュールL(商品名;バイエル社1)等
の3官能インシアネート、または両末端にインシアネー
ト基を含有するウレタンプレポリマーなとの従来から硬
化剤として使用されているものや、また硬化剤として使
用可能であるポリイソシアネートであるものをいずれも
使用することができる。
前記硬化剤の使用量は、通常、全結合剤量の5〜80重
量部である。
磁性層における前記強磁性粉末と前記結合剤との配合割
合は、前記強磁性粉末100重量部に対して1通常、結
合剤1〜200重量部、好ましくは1〜50重量部であ
る。
結合剤の配合量が多すぎると、結果的に強磁性粉末の配
合量が低くなり磁気記録媒体の記録密度が低下すること
があり、少なすぎると、磁性層の強度が低下して磁気記
録媒体の走行耐久性が減退することがある。
この発明の磁気記録媒体においては、磁性層中に、さら
に1分散剤、潤滑剤、研磨剤および帯電防山剤等を含有
していても良い。
この分散剤は、磁性塗料の作成の際、磁性粉を分離して
、結合lv4樹脂中によく分散し、混合させる時に用い
る。磁性粉の分散は、テープの特性に最も太きく影響す
る0通常、たとえばレシチン。
リン酸エステル、アミン化合物、アルキルサルフェート
、脂肪酸7ミド、高級アルコール、ポリエチレンオキサ
イド、スルフォコハク酸、スルフォコハク酸ニーステル
等の公知の界面活性剤等およびこれらの塩、陰性極性基
(たとえば、−COOH、−9O3H、−PO3H2)
含有重合体およびその塩などが挙げられる。
本発明では、さらに下記の一般式を看するリン酸エステ
ル系化合物を採用した。
前記化合物の添加量は、前記強磁性粉末100重Ik部
に対して1通常、1〜20ii量部である。
[ただし、Aは、−OH1−0M2  (ここで、((
:H2C)IzO−)n−、Rは、水素原子または炭素
数が1〜30の脂肪族残基、nは、n≧6の整数である
。] また、前記潤滑剤としては、たとえばカーボンブラック
、グラファイト、カーボンブラックグラフトポリマー、
二硫化モリブデン、および二硫化タングステン等の固体
潤滑剤:シリコンオイル、変性シリコン化合物、炭素原
子数12〜1Bの一塩基性脂肪酸と、脂肪酸の炭1g原
子数と合計して炭素原子数が21〜23個に虞る一価の
アルコールとからなる脂肪酸エステル(いわゆるロウ)
および炭素数12〜22の脂肪酸などが挙げられる。
これらの中でも、好ましいのはカーボンブラック、変性
シリコン化合物、脂肪酸および脂肪酸エステルである。
これらは11m単独で使用しても良いし、2種以上を組
み合せて使用しても良い。
前記潤滑剤の使用量は前記強磁性粉末100重量部に対
して、通常、0.05〜10重量部である。
前記研磨剤としては、たとえば酸化アルミニウム、酸化
チタン(〒10、Ti02)、酸化ケイ素(SiO1S
i02) 、窒化ケイ素、酸化クロムおよび炭化ホウ素
の無機粉末並びにベンゾグアナミン樹脂粉末、メラミン
樹脂粉末およびフタロシアニン化合物粉末等の41機粉
末が挙げられる。
前記研磨剤の平均粒子径は、通常、0.1〜1.0ルm
の範囲内にある。
また、前記研磨剤の配合量は、前記強磁性粉末100重
量部に対して1通常、0.5〜20重Ik部の範囲内に
ある。
前記帯電防止剤としては、たとえばカーボンブラック、
グラファイト、酸化錫−酸化アンチモン系化合物、酸化
錫−酸化チタン−酸化アンチモン系化合物、カーボンブ
ラックグラフトポリマー等の導電性粉末:サポニンなど
の天然界面活性剤;アルキレンオキサイド系、グリセリ
ン系、グリシドール系等のノニオン界面活性剤:高級ア
ルキルアミン類、第4kIkピリジン、その他の複素環
類。
ホスホニウムおよびスルホニウム類等のカチオン界面活
性剤:カルボン酸、スルホン酸、燐酸、硫酸エステル基
、燐酸エステル基等の酸性基を含むアニオン界面活性剤
ニアミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノアルコール
の硫酸および燐酸エステル類等の両性界面活性剤などが
挙げられる。
これらは1種単独で使用しても良いし、2種以上を組み
合せて使用しても良い。
前記帯電防止剤の配合量は、前記強磁性粉末100重量
部に対して1通常、0.5〜20重量部である。
なお、前記潤滑剤、帯電防止剤等は、単独の作用のみを
有するものではなく、例えば、−の化合物が潤滑剤およ
び帯電防止剤として、作用する場合がある。
したがって、この発明における上述の分類は。
主な作用を示したものであり1分類された化合物の作用
が、分類に示す作用に限定されるものではない。
次に、この発明の磁気記録媒体を製造する方法について
説明する。
(製造方法) この発明の磁気記録媒体は、前記強磁性粉末、結合剤な
どの磁性層形成成分を溶媒に混線分散して磁性塗料を調
製した後、得られた磁性塗料を前記非磁性支持体上に塗
布および乾燥することにより製造することができる。
磁性層形成成分の混練・分散に使用する溶媒としては、
たとえばアセトン、メチルエチルケトン(NEW) 、
  メチルイソブチルケトン(MIBl[)およびシク
ロヘキサノン等のケトン系:メタノール、エタノール、
プロパノールおよびブタノール等のアルコール系:酢酸
メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、酢酸プ
ロピルおよびエチレングリコールモノアセテート等のエ
ステル系;ジエチレングリコールジメチルエーテル、2
−エトキシエタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン等のエーテル系:ベンゼン、トルエンおよびキシレン
等の芳香族炭化水素:メチレンクロライド、工チレンク
ロライド、四塩化炭素、クロロホルム、エチレンクロル
ヒドリンおよびジクロルベンゼン等のハロゲン化炭化水
素などを使用することができる。
磁性塗料成分の混線にあたっては、前記強磁性粉末およ
びその他の磁性塗料成分を、同時にまたは個々に順次混
線機に投入する。たとえば、まず分散剤を含む溶液中に
前記磁性粉を加え、所定時間混練した後、残りの各成分
を加えて、さらに混線を続けて磁性塗料とする。
混線分散にあたっては、各種の混線機を使用することが
できる。この混線機としては、たとえば二本ロールミル
、三本ロールミル、ボールミル。
ペブルミル、サイドグラインダー、Sqegvariア
トライター、高速−インペラー分散機、高速ストーンミ
ル、高速度衝aミル、デイスパーニーダ−1高速ミキサ
ー、ホモジナイザー、超音波分散機などが挙げられる。
なお、前記強磁性粉末の混線分散には、分散剤を使用す
ることができる。
本発明の場合、一般式が下記に示されるようなリン酸エ
ステル系化合物を使用した。
(−CHzCHyO−)n−、Rは、水素原子または炭
素原子数が1〜30の脂肪族残基、nは、n≧6の整数
である。】 このようにして調製した磁性層形成成分の塗血液は、公
知の方法により、非磁性支持体上に塗布される。
この発明において利用することのできる塗布方法として
は、たとえばグラビアロールコーティング、ナイフコー
ティング、ワイヤーバーコーティング、ドクターブレー
ドコーティング、リバースロールコーチインク、ティッ
プコーティング、エアーナイフコーティング、カレンダ
ーコーティング、スキーズコーティング、キスコーティ
ングおよびファンティンコーティングなどが挙げられる
このようにして、塗布された前記磁性層の厚みは1通常
、乾燥厚で11−1O1Lである。
磁性層は、通常支持体上に1層形成されるが、高密度化
のために2層以上形成させることもある。
また、支持体の保護、帯電防止および走行性の向上のた
めに前記支持体の裏面にバックコーティングを行なって
もよい。
こうして、磁性層形成成分を塗布した後、未乾燥の状態
で、必要により磁場配向処理を行ない、さらに1通常は
スーパーカレンダーロールなどを用いて表面平滑化処理
を行なう。
次いで、所望の形状に裁断することにより、磁気記録媒
体を得ることができる。
この発明の磁気記録媒体は、たとえば長尺状に裁断する
ことにより、ビデオテープ、オーディオテープ等の磁気
テープとして、あるいは円盤状に裁断することにより、
フロッピーディスク等として使用することができる。さ
らに、通常の磁気記録媒体と同様に、カード状1円筒状
などの形態でも使用することができる。
[実施例] 次に、この発明の実施例および比較例を示し、この発明
についてさらに具体的に説明する。なお、以下に記載す
る実施例および比較例において、1部」は「重量部」を
表わすものとする。
(実施例1) 以下に示す組成の磁性層組成物をボールミルを用いて、
48時間混合分散することにより分散液(粘度:50〜
80ポイズ)とした後、この分散液にさらに溶剤を加え
て粘度が10〜20ポイズとなるようにした後、ポリイ
ソシアネート化合物[商品名「コロネートL」 :日本
ポリウレタン−1115部を添加して混合し、磁性塗料
をjIl製した。
Co含有酸化鉄系強磁性粉末   100  g[ケイ
素含有量0.25重量%。
平均長軸長0.251Lm、軸比8゜ 保磁率7000el リン酸エステル系化合物・l      2 部スルフ
ォン酸金属塩含有 ポリ塩化ビニル系樹脂92 10 部 ポリウレタン樹脂         5 部(重量平均
分子量 6万) 酸化アルミニウム (平均粒子サイズ 0.2p鵬)5 部カーボンブラッ
ク (平均粒子サイズ  20町)B 部 ミリスチン酸            1 部ステーア
リン酸            0.5  部ステアリ
ン酸ブチル        0.5  部トルエン  
               適 量メチルエチルケ
トン        適 量[ただし1本lは、東邦化
学■IIGAFACRP710(以下、 Tape I
という)または東邦化学■製GAFACRE96G  
(以下、〒1pe IIという)のいずれか一方で、実
施例1ではTape 1.本2は1日本ゼオン■製NR
IIO(以下、Re5in Iという)またはUCCV
AG)I (ポリ塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体;
以下、Re5in IIという)のいずれか一方で、実
施例1ではRe5in I 、 ]また、下記の組成の
混合物を、前記磁性塗料と同様の方法でII!IL、こ
の混合物にメチルエチルケトンとトルエンを溶媒として
加え、サンドグラインダーで分散させて、粘度を10c
psとし、使用前にポリイソシアナート5部を添加した
先ず、得られた磁性塗料を、乾燥厚が3日mになるよう
に厚み10pmのポリエチレンテレフタレートフィルム
上に#i&布した。
この後、加熱下に溶剤を除去した後、スーパーカレンダ
ーにかけて表面平滑化処理を行い、8部幅にJIIIi
して8■ビデオ用テープを作製した。
この8■ビデオ用テープにつき、諸特性を測定した。
結果を第2表に示す。
なお、それぞれの特性は次のようにして測定した。
塗料の粘度(ポイズ);BW回転粘度計で、塗料調製直
後と調製48時間経過後の粘 度を測定した。
フィルター圧上昇:塗料を、平均孔径が1.0gmのフ
ィルターで濾過した時の濾 過圧の6時間軽過前後の変化として 求めた。WI料の流量は2 kg/分とする。
磁性層表面粗さ(Ra);三次元粗さ測定器Si!−3
FK (小板研究所製)でカットオフ0.25.針圧3
0■8で試料面(バックコート層表面)を2.5■長測
定して 求めた。
電磁変換特性; RF出力;100%ホワイト信号における再生時の出力
を実施例1の基準テープを 基準として、基準テープとの比較に おいて求めた。
ルミ−3/)l ;ノイズメーター(シバソク社製)を
使用し、実施例1のテープを基 準として、実施例1のテープとの比 較において、100%ホワイト信号に おける試料のS/Nの差を求めた。
(″i!施例2.3および比較例1〜4)前記実施例1
において、実施例1で調製した磁性塗料における強磁性
粉末のケイ素含有量、軸比および平均長軸長、および樹
脂AのRa5i!IIおよびリン酸エステル系化合物の
↑yp@Iに代えて、第1表に示した強磁性粉末および
樹脂A、リン酸エステル系化合物を用いて磁性塗料をJ
l!Iしたほかは、m記実施例1と同様にしてビデオテ
ープを作製し、得られたビデオテープについて諸特性を
測定した。
なお、実施例3についてのみ、前記ポリエチレンテレフ
タレートフィルム上の磁性層を重層とした。
この重層の磁性層は、上層は前記実施例1と同じ組成の
磁性塗料を使用し、下層には実施例1の磁性塗料の中、
Co含有酸化鉄(保磁率11000e)のケイ素含有量
を0.5重量%に、平均長軸長を0.20μmに、また
カーボンブラック[401F1を0.3部にし、リン酸
エステル系化合物を使用しなかった以外は同じ組成のも
のを使用した。
それぞれの磁性塗料の配合組成を第1表に示す、また、
得られた結果を第2表に示す。
(評価) 第1表から明らかなように、この発明の磁気記録媒体は
、得られた磁性塗料の停滞前後の粘度上昇およびフィル
ター圧上昇に優れ、かつまた出来上った記録媒体の磁性
層の表面粗さ、電磁変換特性において優れていることが
認められた。
また、磁性層を重層とした実施例3の場合には、’l!
特性の中、ルミS/Nが特に優れていることが認められ
た。
[発明の効果] この発明によると、 (1)  特定のケイ素含有量を有するとともに特定の
平均長軸長および/または特定の軸比の強磁性粉末と、
特定の極性基を有する樹脂と、特定の化合物とを含有す
る結合剤とを用いてなるので、強磁性粉末の分散性に優
れ、 (2)  塗料の停滞前後の粘度およびフィルター圧の
上昇が小さく。
(3)  得られた磁性層の表面粗さが小さく、(4)
シかも、良好な電磁変換特性を有するので高密度記録に
好適に利用することができる、等の利点を有する磁気記
録媒体を提供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)0.1〜0.35重量%の割合でケイ素を含有す
    ると共に、0.35μm以下の平均長軸長と7〜11の
    軸比とを有する強磁性粉末と、−SO_3M(Mは水素
    原子またはアルカリ金属を表わす、)を有するポリ塩化
    ビニル系樹脂と、リン酸エステル系化合物とを含有する
    磁性層を、非磁性支持体上に少なくとも一層設けてなる
    ことを特徴とする磁気記録媒体。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59213626A (ja) * 1983-05-17 1984-12-03 Ube Ind Ltd 針状酸化鉄粉末の前処理法
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