JPH033476Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 一般に使用されている合成樹脂製フイルム（通
称何々ラツプ）或はアルミニユウムホール等のロ
ールフイルムを簡単かつ容易に切断して使用し、
更にロールフイルムのみを購入することによりく
り返し使用することができるようにしたロールフ
イルムケースに関する考案である。

（従来の技術） 従来はロールフイルムは紙芯に巻かれていて、
断面正方形の厚紙箱に入つており、箱には一辺角
部全長にわたつて切断刃が設けられフイルムを所
望長さ箱より引き出して切断刃で切断して使用し
ているものであるが、前記厚紙箱は非常に高くそ
のため消費者えの販売価額がそれだけ高くつくば
かりか、厚紙箱であるため簡単に取り付けて使用
することができず、しかも片手で紙箱をもち、片
手でフイルムをもつて切るので切つた時、特にラ
ツプの場合は折れ曲つてラツプ面同志がくつつ
き、はがしてしわをのばして使用しなければなら
ないという欠点を有していたものである。

尚又、厚紙箱の面と面でフイルムを押えて引つ
ぱるのでフイルムが横ずれしてしわになつたり、
切り取り難い等の欠点も有しているものである。

（考案が解決しようとする問題点） 現在の販売価額が厚紙箱があるためコスト高で
あるという問題点、厚紙箱であるため取り付けて
使用できないという問題点及び片手で箱をもち、
片手でロールフイルムをもつて切断するために、
特にラツプの場合は切断する方向或は角度により
ラツプが折れてくつつきしわになるために使用す
る際広げて使用しなければならないという問題点
を解決しようとする考案である。

（問題を解決するための手段） 上面を開放した長方形容器本体１の後端上部に
軸受け２を設け、かつ本体１の前板上端全長にわ
たつて切断刃３を設けると共に、軸受け２の巾で
かつ切断刃３の内側に近接する長さの中蓋４を軸
受け２に枢着し、該中蓋４には両側の立上り縁５
間全長にわたつて窓部８を設け更に中蓋４の両側
立上り縁５間に前端が前記切断刃３を覆う長さの
上蓋６を枢着し、かつ上蓋６の前端近くに裏側に
フイルム押え用の弾性材７を設けると共に本体１
に適宜な取り付け部を設けることにより、台所等
の室の一箇所に本体をビス或は吸着板等によつて
取り付け、中蓋を開けて内部にロールフイルムを
内挿し、端部を中蓋の窓部より引き出し、更に中
蓋と上蓋間で挾持しておくことにより使用する際
は上蓋を持ち上げフイルムを両手で引き出し切断
刃で切つて使用することができるようにしたこと
によりフイルムが折れ曲つて他物にくつついた
り、しわになつたりすることなく切れるので品物
をラツプしたりホイールしたりするのが簡単で、
フイルムがなくなつたら紙芯を取り出し次のロー
ルフイルムを中蓋を開けて内挿するだけでくり返
し本体を使用することができ、且つ又本体を手で
持つて使用する場合でも上蓋の裏面に弾性材が取
り付けてあるのでフイルムを強固に押えることに
よりづれたりすることがないようにしたロールフ
イルムケースに関する考案である。

（作用） 中蓋を持ち上げ後方に上蓋と共に回動させ本体
内にロールフイルムを内挿し、フイルムの端部を
中蓋の窓部より引き出しその上部より上蓋を覆つ
ておく、使用するにあたつては上蓋を持ち上げフ
イルムを持つて所望長さ引き出し上蓋を押さえて
切断刃で切り取るか、上蓋を押さえずして両手で
フイルムを下方向に引つぱり切り取るかして使用
するものである。

本体はビス或は吸着板等により台所の適宜な箇
所に取り付け使用してもよく、そのまま取り付け
ずに使用することができるものである。又、上蓋
の裏面には弾性材が設けられているのでフイルム
を中蓋と上蓋間に強固に挾持することができるの
でフイルムを切り取る際にずれたりしてしわにな
ることがないようにフイルムを切り取ることがで
きるものである。

（実施例） 上面を開放した長方形容器本体１の両側板９の
後端上部に軸受け２を設け、本体１の内部におい
て前後板１０，１１及び底板１２にわたつてＵ字
形の凹部１３有するリブ板１４を一定間隔を保つ
て数枚設け、両側板９の内面に前記Ｕ字形の凹部
１３と同形の凹所１５を形成する、又両側板９は
少し前部に突出させて突部１６を形成しておくも
のである。

本体１の前板１０の上端で両側板９間全長にわ
たつて切断刃３を設ける。

軸受け２の巾でかつ切断刃３の内側に近接する
長さの中蓋４を軸受け２に回動自在に枢着し、中
蓋４の両端部に本体１の両側板９と同じ厚みの両
側立上り縁５を形成し、且つ前後方向の中間部に
両側立上り縁５間全長にわたつて細長状の窓部８
を設けるものである。

本体１の両側板９の上端面の適宜な箇所に細長
状の凸条１７を形成し、中蓋４の両側立上り縁５
の下面で前記凸条１７と合致する箇所に凹所１８
を形成する。又中蓋４の両側立上り縁５の前部も
本体１の両側板９と同様に少し突出させ突部１６
と合致する突部１９を設け、突部１９の下面に凸
部２０を、突部１６の上面に凸部２０の嵌合する
凹所２１を設けておくものである。

更に中蓋４の両側立上り縁５の前後部は本体１
の両側板９側に垂れ下がるように下方向に突出さ
せて前後対称にして突部２２を形成すると共に本
体１の両側板９も突部２２と合致するように段部
２３を形成する。

従つて軸受け２は中蓋４の両側立上り縁５内に
内装された形状になる。そのため凸部２０及び凹
所２１は前部の突部２２及び段部２３に設けるも
のである。

中蓋４の両側立上り縁５間の巾で後部縁２４か
ら切断刃３を少し覆う長さの上蓋６を形成し、後
端部近くの両側を中蓋４の両立上り縁５に枢着す
る。

上蓋６の前部及び両側には浅い縁部２５を設け
ると共に上蓋６の裏面で前部近くの両端にゴム等
で形成した弾性材７を取り付けておくものであ
る。

２６は枢着ピン、２７は枢着孔で各々枢着部に
設けられているものであるがピンと孔でなくビス
等で枢着してもよいものである。

２８は補強用の凸条を示すものである。２９，
３０は取り付け部であつて小さい円形状の凹所２
９はビス用で薄肉状の凹所を取りビスで柱等に取
り付け使用すればよく、大きい円形状の凹所３０
は吸着板用で薄肉状の凹所を取に市販されている
吸着板の球頭部を嵌合し吸着板を冷蔵庫等の側板
に吸着させて使用するものである。

（考案の効果） 本願は前記構成よりして、台所等の室の一箇所
に本体をビス或は吸着板等によつて取り付け、中
蓋を開けて内部にロールフイルムを内挿し、端部
を中蓋の窓部より引き出し、更に中蓋と上蓋間で
挾持しておくことにより使用する際は上蓋を持ち
上げフイルムを両手で引き出し切断刃で切つて使
用することができるようにしたことによりフイル
ムが折れ曲つて他物にくつついたり、しわになつ
たりすることなく切れるので品物をラツプしたり
ホイールしたりするのが簡単で、フイルムがなく
なつたら紙芯を取り出し次のロールフイルムを中
蓋を開けて内挿するだけでくり返し本体を使用す
ることができ、且つ又本体を手で持つて使用する
場合でも上蓋の裏面に弾性材が取り付けてあるの
でフイルムを強固に押えることによりづれたりす
ることがない等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体の斜視図、第２図は本体の平面
図、第３図は横断面図、第４図は縦断面図、第５
図は中蓋の平面図、第６図は同側面図、第７図は
上蓋の裏面図、第８図は同縦断面図を示すもので
ある。 １…本体、２…軸受け、３…切断刃、４…中
蓋、５…立上り縁、６…上蓋、７…弾性材、８…
窓部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面を開放した長方形容器本体１の後端上部に
   軸受け２を設け、かつ本体１の前板上端全長にわ
   たつて切断刃３を設けると共に、軸受け２の巾で
   かつ切断刃３の内側に近接する長さの中蓋４を軸
   受け２に枢着し、該中蓋４には両側の立上り縁５
   間全長にわたつて窓部８を設け更に中蓋４の両側
   立上り縁５間に前端が前記切断刃３を覆う長さの
   上蓋６を枢着し、かつ上蓋６の前端近くの裏側に
   フイルム押え用の弾性材７を設けると共に本体１
   に適宜な取り付け部を設けて成ることを特徴とす
   るロールフイルムケース。