JPH0331546Y2 - - Google Patents

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JPH0331546Y2
JPH0331546Y2 JP19618285U JP19618285U JPH0331546Y2 JP H0331546 Y2 JPH0331546 Y2 JP H0331546Y2 JP 19618285 U JP19618285 U JP 19618285U JP 19618285 U JP19618285 U JP 19618285U JP H0331546 Y2 JPH0331546 Y2 JP H0331546Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、合成樹脂製床材等のシートを連続成
形するときに使用されるシート連続成形用無端ベ
ルトに関する。
〔従来の技術〕
合成樹脂製の粉末やペレツトやペーストを原料
として床材等のシートを連続成形する場合は、ポ
リ塩化ビニル樹脂等の合成樹脂原材料の供給工
程、加熱炉による熱溶融工程、プレスロールによ
るプレス工程等を順次行い、各工程は無端ベルト
で結ばれている。
このような用途に使用される無端ベルトは、耐
熱性及び非粘着性を要する必要から、ガラス繊維
等の無機質繊維にフツ素樹脂を含浸させた帯状体
によつて構成されているが、そのような帯状体を
無端状に構成するためには、その両端部同士を接
合する必要がある。
帯状体の端部同士を接合して無端状に構成する
手段として、従来は第3a図から明らかなよう
に、帯状体の端部21,21同士を突き合わせて
接着剤で無端状に貼り付けると共に、その突合せ
部の両側間に亘るように接着剤によつて裏当て材
10を接合することが行われていた。このような
無端ベルトによると、帯状体の端部同士が直接無
端状に接合されているだけでなく、裏当て材によ
つてその端部同士が間接的にも接合されているの
で、その接合部の強度が比較的強くなる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上記のようにして接合された無端ベル
トを使用した場合、プレス工程においては、第3
a図のように、プレスロールD1,D2によつて挟
まれるので、得られたシートSは、第3b図のよ
うに、無端ベルトの継足箇所に対応する箇所イの
厚みが裏当て材10(第3a図参照)の厚み分だ
け薄くなり、シートSの外観を著しく損なわれて
商品価値が下がるといつた問題点があつた。
本考案はこのような問題点を解決するもので、
均一な厚みを有する無端ベルトを得ることを目的
とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため、本考案の無端ベル
トは、繊維質の芯材にフツ素樹脂を含浸させてな
る帯状体を二枚重ねし、これらの帯状体のうち、
表層の帯状体の端部同士を無端状に突き合わせて
接着層を介して接合し、裏層の帯状体の端部同士
を上記表層の帯状体の突合せ部を挟む両側部分で
間隔をあけて対向させると共に、裏層の帯状体の
両端部を除く全長部分を接着層を介して上記表層
の帯状体に接合し、これらの帯状体と同質の裏当
て材を上記表層の帯状体の裏面に該表層の帯状体
の突合せ部の両側間に亘るように接着層を介して
接合すると共に、この裏当て材の各端部を上記裏
層の帯状体の対応する端部に突き合わせて接合し
たことを特徴とする。
〔作用〕
上記構成の無端ベルトは、表層の帯状体の端部
同士が直接無端状に接合されているだけでなく、
裏当て材によつてその端部同士が間接的にも接合
されているので、その接合部の強度は従来のもの
と同等かそれ以上となる。また、裏当て材は、裏
層の帯状体の両端部間に介在されているので、無
端ベルトの内面は平担になる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に従つて説明す
る。
第1図は本考案実施例による無端ベルトの要部
を示す断面図であり、2,3は二枚重ねされた帯
状体を示す。これらの帯状体1,2は、ガラス繊
維等の無機質繊維やポリアミド繊維、ポリイミド
繊維等の有機質繊維よりなる芯材にフツ素樹脂、
例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)や
パーフルオロ−アルコール樹脂(テトラフルオロ
エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル
共重合体:PFA)を含浸させてなる。上記芯材
にフツ素樹脂を含浸させるのは、上述のようにシ
ート連続成形時に無端ベルト1の走行によつて該
無端ベルト1が加熱炉で繰り返し加熱(200℃前
後)され、また、シーテイングした後の製品の離
型を容易にするため該無端ベルト1に十分な耐熱
性とシートSに対する離型性を備えさせるためで
ある。二枚重ねされた帯状体2,3のうち、表層
の帯状体2の端部21,21同士は無端状に突き
合わされ、接着層4を介して接合されている。接
着層4としては上記したPFA製のフイルムを使
用できる。PFA製のフイルムは耐熱性に富むも
のであり、耐熱性が余り要求されない場合には他
の種類の接着剤によつて接着層4を構成してもよ
い。また、裏層の帯状体3の端部31,31同士
は上記表層の帯状体2の突合せ部イを挟む両側部
分で間隔をあけて対向されていると共に、その両
端部31,31を除く全長部分が上記表層の帯状
体2の裏面に接着層5を介して接合されている。
ここで使用されている接着層5は上述した接着層
4と同質のものを用いる。次に、6は上記した帯
状体2,3と同質の裏当て材を示す。この裏当て
材6は表層の帯状体2の突合せ部イの両側間に亘
るように接着層7を介して接合されており、か
つ、この裏当て材6の各端部61,61は裏層の
帯状体3の対応する端部31,31に突き合わさ
れ、熱融着により接合されている。
このような無端ベルト1によると、表層の帯状
体2の端部21,21同士の接合強度は、その端
部21,21同士が接着層4によつて直接接合さ
れているだけでなく、裏当て材6によつても間接
的に接合され、さらに、裏層の帯状体3と裏当て
材6とが接合されていることとも関連して、非常
に大きなものになる。また、裏当て材6の両側に
は裏層の帯状体3の端部31,31が接合されて
いるので、無端ベルト1は均一な厚みになる。従
つて、プレスローラ等でシーテイングする際に、
無端ベルト1の接合部上のシートの厚みが薄くな
ることはなく、製品の外観及び物性の低下もな
く、商品価値を損なうこともない。
また、裏層の帯状体3の端部31,31が表層
の帯状体2に接合されていないことにより、仮
に、この部分で無端ベルト1が破断された場合に
はその補修が可能である。なお、必要があれば、
裏層の帯状体3の端部31,31と表層の帯状体
2の端部21,21とは、上記したPFAの溶液
を接合面に散布して仮止めしておいてもよい。
上記において、接着層4,5,7としてPFA
フイルムを用いる場合は、該フイルムによる継目
を加熱(約400℃)及び加圧(約2〜3Kg/cm2
して該フイルムと帯状体2,3とを熱融着する。
こうすれば、PFAフイルムが溶融して隙間に流
れ込むので、継目にピンホール等を生じない。ま
た、裏層の帯状体3と裏当て材6とが面一に連続
するようにする。また、裏層の帯状体3の端部3
1,31と裏当て材6の端部61,61との接合
は、上記のように直接的な熱融着によつてもよい
が、PFAフイルムを接着層として介在させるこ
とによつてもよい。
ところで、シート連続成形に用いられる無端ベ
ルトは引張り荷重を受けた状態で繰り返し加熱さ
れる上、繰り返し折り返されて走行するから、そ
の傷みも比較的早期に起こり、ついには継合わせ
部分が破断されてしまうこともある。このような
場合に、本考案の無端ベルトはその修復が容易で
ある。
例えば第2a図のように無端ベルト1が破断し
た場合(符号ロは破断部分を示している。)の修
復手順を説明すると、まず、その破断部分ロと表
層の帯状体2,2の突合せ部イの両者を切除し、
同時に、裏当て材6と接着層7とをカツターナイ
フ等を用いて表層の帯状体2及び裏層の帯状体3
から剥離して撤去し、第2b図の状態にする。次
に、第2c図のように、表層の帯状体2の端部2
1,21同士を接着層4によつて接合すると共
に、裏当て材6を接着層7によつて表層の帯状体
2に接合し、さらに、裏当て材6の端部61,6
1と裏層の帯状体3の端部31,31を接合す
る。
〔考案の効果〕
本考案の無端ベルトは上記の構成であるから、
合成樹脂製のシートを連続成形するときに要求さ
れる耐熱性及び可撓性を十分に備えるものであ
り、しかも、従来のように成形したシートの厚み
が部分的に薄くなることもなく、製品の商品価値
が著しく高まる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例による無端ベルトの要部
を示す断面図、第2a〜2c図は上記無端ベルト
が破断されたときの修復手順を示す説明図、第3
a図は従来の無端ベルトを用いて合成樹脂製シー
トをロールプレスする場合を示す概略側面図、第
3b図は従来の無端ベルトを用いて製造されたシ
ートの要部を示す側面図である。 1……無端ベルト、2……表層の帯状体、21
……表層の帯状体の端部、3……裏層の帯状体、
31……裏層の帯状体の端部、4,5,7……接
着層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 繊維質の芯材にフツ素樹脂を含浸させてなる帯
    状体を二枚重ねし、これらの帯状体のうち、表層
    の帯状体の端部同士を無端状に突き合わせて接着
    層を介して接合し、裏層の帯状体の端部同士を上
    記表層の帯状体の突合せ部を挟む両側部分で間隔
    をあけて対向させると共に、裏層の帯状体の両端
    部を除く全長部分を接着層を介して上記表層の帯
    状体に接合し、これらの帯状体と同質の裏当て材
    を上記表層の帯状体の裏面に該表層の帯状体の突
    合せ部の両側間に亘るように接着層を介して接合
    すると共に、この裏当て材の各端部を上記裏層の
    帯状体の対応する端部に突き合わせて接合したこ
    とを特徴とするシート連続成形用無端ベルト。
JP19618285U 1985-12-19 1985-12-19 Expired JPH0331546Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19618285U JPH0331546Y2 (ja) 1985-12-19 1985-12-19

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JP19618285U JPH0331546Y2 (ja) 1985-12-19 1985-12-19

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Publication Number Publication Date
JPS62102627U JPS62102627U (ja) 1987-06-30
JPH0331546Y2 true JPH0331546Y2 (ja) 1991-07-04

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