JPH04164633A

JPH04164633A - ダンボール製造装置

Info

Publication number: JPH04164633A
Application number: JP10917290A
Authority: JP
Inventors: Susumu Ato; 阿藤　進; Takatomi Kinoshita; 木下　譽富
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1990-04-25
Filing date: 1990-04-25
Publication date: 1992-06-10
Anticipated expiration: 2009-06-15
Also published as: JPH0645213B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明はダンボール製造装置、特に中間層両面に熱可塑
性合成樹脂層を有するシート材をライナー材とするダン
ボールの製造に好適な同装置に関するものである。

（従来の技術）中芯材の片面または両面にライナー材を配し、両者を接
合形成した、いわゆるダンボールは従来、緩衝包装材と
して広く用いられており、中芯材を２個の溝付ロールで
波付成型した後、接着剤を用いてライナーを圧接するこ
とによって作られている。

ところが、近時、接着剤量の節減のため、接着剤を用い
ない方法やそのための装置が提案され、押出溶融ライナ
ーを片面に貼り合わせ冷却後、更に片面に貼り合わせる
ものや、中芯材を波付後、赤外ヒータ及び段ロールで融
点以上に加熱し、溶融温度以下のライナーに貼り合わせ
る方法ならびに装置、更にはライナー材と中芯材との中
間に樹脂材料を熱溶融状態でフィルム状に供給し、これ
をライナー材と中芯材で挟着させ加圧接着する方法、装
置などが提案されている。（特公昭５６−１８３７９号
公報参照）（発明が解決しようとする課題）しかし、上記提案になる各ダンボールの製法や装置は樹
脂材料を用いた接合である押出溶融ライナーの貼り合わ
せや、熱溶融状態のフィルム挟着では樹脂材が全面にわ
たり溶融状態にあって、冷却時には収縮を起こし、表面
に皺を生したり、寸法に変動を来したりして製品の外観
を悪化させる欠点を有している。

本発明は上述の如き実状に対処し、中間層両面に熱可塑
性合成樹脂層をもつライナー材の特性に着目し、接合必
要部位の樹脂のみの融着に止めることを見出すことによ
り、ダンボール自体の一挙製作と共に、ライナー材の樹
脂温度を好適に保ち、制御容易性ならびに樹脂の余計な
収縮を阻止し、外観の低下を防止することを目的とする
ものである。

（課題を解決するための手段）即ち、上記目的に適合する本発明ダンボール製造装置の
特徴は、先ず第１に加温された平滑ロール及び溝付ロー
ルの一対からなるライナー材と中芯材との圧接接合ロー
ル手段と、ライナー材を供給し案内して前記平滑ロール
に沿ってライナー材を前記接合ロールに導入するライナ
ー材供給手段と、接合ロール手段の前記溝付ロールと対
をなし中芯材に波付けして溝付ロールに沿って前記接合
ロール間に中芯材を導入する中芯材導入手段とを備える
と共に、前記ライナー材供給手段には少なくとも供給速
度の増減に伴い調節可能な加温ロールと、該加温ロール
にライナー材を接離可能とする誘導ロールを具備させ、
また中芯材供給手段には少なくとも接合する中芯材の波
状頂部を所定温度以上に加熱する加熱手段を具備せしめ
た点にある。

また、本発明は上記装置の具体化として中芯材の波状頂
部を加熱する加熱手段を接合ロールを構成する溝付ロー
ルに接離可能な加熱ロールで構成せしめたこと、更に上
記加熱ロールの下部に糊皿を設け、常温糊又は熱可塑性
合成樹脂を溶解した糊を圧接接合ロール間に導入する中
芯材の波状頂部に付与せしめるようにしたことを特徴と
する。

また本発明の請求項４記載の発明は、前記各発明が片面
ダンボールの製造までであるのに対し、両面ダンボール
へ拡げたもので、前記の装置に続き、合紙されたライナ
ー材と中芯材を送給する手段と、合紙されたライナー材
の反対面に接合する第２のライナー材を供給する手段及
び同第２のライナー材を中芯材に接合する手段を更に付
設せしめることを特徴とする。

（作用）上記の如き製造装置によればライナー材として熱可塑性
合成樹脂層を中間紙層あるいは中間紙層及びアルミ層の
両面に用いたシート材を使用した場合においても、ライ
ナー材自身、防水性を具有することは勿論であり、これ
を中芯材と接合してダンボールを製造すれば防水性の良
好なダンボールを一挙に製造することが容易となる。

しかも、接合にあたっては上記ライナー材シートの熱可
塑性合成樹脂面は速度に対応して調整可能となっている
加温ロールによって中芯材の波状頂部のみで糊又は加熱
された熱可塑性合成樹脂の糊により効果的に接合される
ことになり、接合部分以外に関係なく安定した接着固定
がなされる。

また、機械停止時には誘導ロールが離れて過温となるこ
ともない。

かくして得られるダンボールはライナー材などの熱可塑
性合成樹脂全面に及ぶ冷却時の収縮は殆ど起こらず、外
観の低下を招くことなく良品質のダンボールを製造する
ことができる。

（実施例）以下、更に添付図面を参照し、本発明の詳細な説明する
。

第１図は本発明に係る装置の第１実施例として基本的な
片面ダンボール製造の場合であり、図において（１）は
保温ロール、（２）はガイドロール、（４）　（５）は
機枠（３）に取り付けられた方向変換ロール、（６）（
７）はシリンダー（８）により上下動可能に設けられた
一対の誘導ロール、（９）はスピード増減に伴い調整可
能となっている加温ロール、００）は溝付ロール０１）
と対となって圧接接合ロールを構成する平滑ロールで、
図示しないライナー材供給装置より引き出されたライナ
ー材（ａ）は保温ロール（１）よりガイドロール（２）
、　１ｍ枠（３）に取り付けられた方向変換ロール（４
）（５）を経て機械停止時、ライナー材より離去するよ
うに上下動可能に設けられた一対の誘導ロール（６）（
７）の間を通り、更に加温ロール（９）より接合ロール
を構成する一方の平滑加温ロール００）の周面に添接し
て溝付ロール（１１）との間に導入されるようになって
いる。

一方、上方側において、Ｇ２）は溝付ロール、ａ季は案
内ロール、０５）は加温ロールで、これらは中芯材（ｂ
）の導入側となっていて、中芯材ら）は図の如く加温ロ
ール０５）、案内ロール０４）を経て、一方が前記平滑
加温ロール００）と対をなす溝付ロール０１）である−
対の加温溝付ロール（Ｉｆ）（１２）間で波付は加工さ
れて前記ライナー材（ａ）と重合するように平滑加温ロ
ール０１）と溝付ロール０１）の間に導入される。

以上のような装置において溝付ロール（１０には本発明
の主要部として中芯材ら）の少なくともライナー材と接
合する側の波付けされた波状頂部をライナー材の熱可塑
性合成樹脂の溶融温度以上の温度に加熱するための加熱
装置、図では加熱ローラＧ３）が対設配置されていて、
中芯材（ｂ）の波付けされた波状頂部をライナー材（ａ
）と接合するに先立って熱可塑性合成樹脂の溶融温度以
上に加熱せしめる構成となっている。

なお、加熱ローラ０３）は機械停止時には溝付ロール（
ＩＩ）より離脱可能となっており、従って、中芯材裏面
の熱可塑性合成樹脂が溶解して溝付ロール０１）に付着
することはない。

また、上記加熱ローラ面の下部には特に図示していない
が、糊皿が設けられ、常温糊あるいは熱可塑性合成樹脂
を溶解して中芯材の波状頂部に付着せしめスピードアッ
プを可能となしている。−方、溝付ロール０１）には加
熱ローラ０３）の熱が伝導されない空間装置が施されて
いるため、殆ど影響を与えることはない。

勿論、上記溶融温度以上への加熱などは図における加熱
コーラ（１３）に限らず、赤外ヒータその他の装置でも
よく、また、溝付ローラ０１）を溶融温度以上の温度を
もつ加熱ローラとしてもよい。

なお、上記ライナー材（ａ）と中芯材（ｂ）の導入にお
いて、中間配置の各加温ロールは熱可塑性合成樹脂の溶
融温度に至らない適宜温度の加熱ロールとなっていて、
ライナー材（ａ）と中芯材ら）を適宜、加温状態に保持
させて後述する接合を円滑ならしめている。

かくして、上記の構成からなる装置で、溝付ロール０１
）と平滑加温ロール０ωとの間に導入されたライナー材
（ａ）と中芯材（ｂ）は互いに両ロール００）０１）間
で圧接接合され、片面ダンボールとして形成されるが、
前記した如く中芯材（ｂ）の波状頂部は樹脂の溶融温度
以上に加熱されているため、第２図に示すように外面側
より熱可塑性合成樹脂層（ａ　、　）　、防湿アルミ層
（ａｚ）、紙層（ａ３）、該紙層表面の熱可塑性合成樹
脂（ａ４）からなるライナー材（ａ）（内外面は適宜、
反転使用可能である。）は中芯材（ｂ）の接触する波状
頂部（Ｃ）の樹脂のみが溶融する。

そのため、第２図の如く中芯材（ハ）が紙層（ｂ、）両
面に熱可塑性合成樹脂層（ｂａ）　（ｂ：＋）を有して
なるときは中芯材（ロ）の波状頂部において中芯材ｂ）
の溶融樹脂とライナー材（ａ）の溶融樹脂により両者は
接合される。

かくして両ロール０■００を出て冷却されるとき、溶融
した樹脂は固化して第２図の如き状態でライナー材（ａ
）と中芯材ら）とを接着固定させ、波状頂部（Ｃ）の接
触しない部位の樹脂には殆ど影響を与えることがない。

以上は加熱ローラ０３）による中芯材の波状頂部加熱を
用いた溶融樹脂接合であるが、常温糊あるいは樹脂糊に
よる場合はそれら糊を波状頂部に付与することによって
行われる。

中芯材として通常の厚紙、ボール紙などを用いる場合に
は上記糊を付与することが有効である。

なお、第１図中、２点鎖線で示す案内ロール０７）。

加温ロール０６）、導入ロールＱ８）　０９）はライナ
ー材（ａ）の他の導入方向を示す。

第３図は上記説明によるものが片面ダンボール製造の場
合であるのに対し、上記第１図に示す工程において製造
された片面ダンボールシート（Ａ）のライナー材他面に
更にライナー材（ａ）′を貼合し、両面ダンボールとし
て製造する場合の装置を示し、前記製造された片面ダン
ボールシート（Ａ）をコンベア（２１）で搬送し、適宜
、配置した押さえロール（２２）　（２３）で押さえつ
つ案内ロール（２４）、予熱ロール（２５）　（２６）
　（２９）及びガイドロール（２７）　（２Ｂ）　（３
０）を通過させて新たなライナー材貼合部位に該片面ダ
ンボールシート（Ａ）を進める。

この場合、予熱ロール（２５）　（２６）　（２７）は
通常、前述した加温ロールと同様、ライナー材（ａ）の
熱可塑性合成樹脂を溶融しない程度の温度に保持されて
いる。

そして、貼合部位に至る直前において該片面ダンボール
シート（Ａ）はその中芯材（ｂ）の前記ライナー材（ａ
）が接着されていない他面側の波状頂部に熱可塑性合成
樹脂を溶融し得る温度を与えるため加熱ローラ（３６）
が接触し、その波状頂部を樹脂溶融温度以上の温度とす
る。

もし、加熱が不足するときは後続配置されている熱板（
３９）により更に温度を上昇させ、波状頂部を所定の樹
脂溶融温度以上とする。

なお、上記加熱ローラ（３６）は前述した加熱ローラ側
同様、糊を付着せしめるための糊皿を含む糊付与装置が
設けられている。

また、加熱ローラ（３６）及び熱板（３９）は不必要時
、シート（Ａ）より離去させるべくシリンダー（３５）
　（４０）により上下動を可能ならしめている。

かくして、上記装置により片面ダンボールシート（Ａ）
が畝上のようにして送られる一方、新たなバックライナ
ー材、好ましくは前記ライナー材と同じく熱可塑性合成
樹脂層、防湿アルミ層、紙層及び該紙層表面の熱可塑性
合成樹脂層よりなるライナー材（ａ）′が加温ロール（
３１）　（３２）及びスピード増減に伴い適宜、調整可
能となっている加温ロール（３３）を経て保温板（３８
）上に送られ、保温状態に保持されて接合部位に導入さ
れ、押さえロール（４１）の押さえの下で前記波状頂部
が加熱された片面ダンボールシート（Ａ）と圧接される
。このとき波状頂部に接触したライナー材（ａ）′の樹
脂が第２図と同様に溶融接合され、後続の冷却板（４２
）で冷却されて一体に接着され、両面ダンボールが得ら
れる。

以上のような工程により本発明方法では防湿アルミ層な
どの中間層両面に熱可塑性合成樹脂が層着された防湿シ
ートをライナー材として中芯材に何ら支障なく、しかも
熱可塑性合成樹脂の収縮変形を伴うことなく接合して一
挙に効率より防湿ダンボールを製造することができる。

しかし、本発明装置は防湿アルミ層を中間層にもつシー
ト材に限るものではなく、紙その他の中間層の両面に熱
可塑性合成樹脂層を有するシート材であれば、使用し効
果的にダンボールを製造することができる。

なお、第３図において、片面ダンボール中芯材のライナ
ー材が接合されていない側の加熱にあたっては別設、加
熱によることなく、適宜、波状頂部にのみ糊剤を付与せ
しめて、防湿シートとは異なる通常のシートを貼合する
ことも可能であり、本発明の含むところである。

（発明の効果）本発明は以上のように加温された平滑ロール及び溝付ロ
ールの一対からなるライナー材と中芯材との圧接接合ロ
ール手段と、ライナー材を供給し案内して前記平滑ロー
ルに沿ってライナー材を前記接合ロール間に導入するラ
イナー材供給手段と接合ロール手段の前記溝付ロールと
対をなし中芯材に波付けして溝付ロールに沿って前記接
合ロール間に中芯材を導入する中芯材導入手段とを備え
た装置であって、そのライナー材供給手段が少なくとも
供給速度の増減に伴い調整可能な加温ロールと、該加温
ロールにライナー材を接離可能とする誘導ロールを含ん
で構成され、また中芯材供給手段が少なくとも接合する
中芯材の波状頂部を所定温度以上に加熱する加熱手段を
有して構成されているものであるから、スピードの増減
に伴い、加温ロールを調整せしめると共に、機械停止時
は誘導ロールを加温ロールより離してライナー材の過温
状態を防止して、両面に熱可塑性合成樹脂層をもつシー
ト材をライナー材として使用する場合でもその表面の熱
可塑性合成樹脂を過熱し溶解せしめることなく円滑にダ
ンボールを一挙に製造することができ、両面樹脂層のダ
ンボールの製造に極めて有効であると共に、その接合に
際し、ライナー材と中芯材の接合を中芯材の波状頂部を
樹脂の溶融温度以上に加熱せしめて、該接触部位の樹脂
を融着し、あるいは常温糊又は熱可塑性合成樹脂を加熱
した糊を付与するだけで行うようにしているため、全面
に及ぶ樹脂の溶融の如き冷却時、収縮により表面に凹凸
が生し、外観を悪くすることもなく、体裁の良いダンボ
ールを得ることができる顕著な効果を有する。

なお、請求項２及び３記載の発明は加熱手段として加熱
ロールを用い、また糊皿を設けたことにより装置構成を
簡易化し、製作性を高める効果を有する。

また、請求項４記載の発明は両面ダンボールの製作を行
う装置として前記各効果を付与し、実用的効果を増進す
る。

特に、本発明装置は使用済みの前記防湿アルミを含む防
湿シートを廃棄することなく活用し、再生利用を図る装
置として好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明製造装置の１例を示す略示概要図、第２
図は第１図の接合部分の拡大図、第３図は第１図に続く
両面ダンボール製造装置を示す略示概要図である。（ａ）（ａ）′・・・ライナー材。（ｂ）　　・・・・・中芯材。（ｃ）　　・・・・・波状頂部。（ａ、）（ａ＝）・・・熱可塑性合成樹脂層５（ａ２）
・・・・・防湿アルミ層。（ａ４）・・・・・紙層。

Claims

【特許請求の範囲】１、加温された平滑ロール及び溝付ロールの一対からな
るライナー材と中芯材との圧接接合ロール手段と、ライ
ナー材を供給し案内して前記平滑ロールに沿ってライナ
ー材を前記接合ロール間に導入するライナー材供給手段
と、接合ロール手段の前記溝付ロールと対をなし中芯材
に波付けして溝付ロールに沿って前記接合ロール間に中
芯材を導入する中芯材導入手段とを備え、かつ前記ライ
ナー材供給手段は少なくとも供給速度の増減に伴い調整
可能な加温ロールと、該加温ロールにライナー材を接離
可能とするロールを含み、また中芯材供給手段は少なく
とも接合する中芯材の波付け頂部を所定温度以上に加熱
する加熱手段を有してなることを特徴とするダンボール
製造装置。２、中芯材の波状頂部を加熱する加熱手段が接合ロール
を構成する溝付ロールに接離可能な加熱ロールであるこ
とを特徴とする請求項１記載のダンボール製造装置。３、加熱ロールがその下部に糊皿を有し、常温糊又は熱
可塑性合成樹脂を溶解した糊を圧接接合ロール間に導入
する中芯材の波状頂部に付与せしめることを特徴とする
請求項２記載のダンボール装置。４、請求項１、２又は３記載の装置に続き、合紙された
ライナー材と中芯材を送給する手段と、合紙されたライ
ナー材の反対面に接合する第２のライナー材を供給する
手段及び同第２のライナー材を中芯材に接合する手段を
更に付設せしめたことを特徴とするダンボール製造装置
。