JPH03290170A

JPH03290170A - 高脂血症治療又は予防用補助食品

Info

Publication number: JPH03290170A
Application number: JP2092344A
Authority: JP
Inventors: Koji Sakamoto; 廣司坂本; Emiko Ishioka; 石岡　恵美子; Nobuhiro Yamada; 信博山田
Original assignee: Nippon Kayaku Co Ltd
Current assignee: Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date: 1990-04-09
Filing date: 1990-04-09
Publication date: 1991-12-19
Anticipated expiration: 2014-04-26
Also published as: JP2885868B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は高脂血症治療又は予防用補助食品に関する。

〔従来の技術〕

近年食生活の欧風化に伴い、高脂肪や砂糖類の摂取比率
が高まり高脂血症、糖尿病の多発がみられ、これらは文
明病とまで言われるようになった。

これを解決するには畜産物などの高脂肪食の摂取を減少
させること、穀類、野菜などをより多く摂取することが
言われている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、美食化した現状では、食生活を変更させること
は極めて困難である。

本発明は現在の食生活に適し、かつ高脂血症の治療及び
予防作用を有する食品の開発を目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、食物種子の外皮から得られる食物繊維及びキ
トサンを含有する高脂血症治療又は予防用補助食品に関
する。

本発明において食物種子の外皮としては例えばとうもろ
こしの外皮、米糠、米のもみがら、小麦フスマ、大麦フ
スマ、カラス麦フスマ、ハト麦フスマ、ライ麦フスマ、
マイロ外皮、エン麦外皮などの穀類の外皮や大豆、小豆
、えんどう豆の外皮、落花生のウス皮などの豆類の外皮
などがあげられるが、とうもろこしの外皮が好ましい。

本発明で使用する食物繊維は、人の消化酵素で消化され
ない食物中の難消化性炭水化物で、かつ食物種子の外皮
から得られるものであり、通常食物種子の外皮を酵素処
理、化学的処理、物理的処理のいずれか、または、これ
らを適宜組合せて処理することにより得られる。酵素処
理は、例えばα−アミラーゼ、グルコアミラーゼ等の澱
粉分解酵素、プロテアーゼ等の蛋白分解酵素、リパーゼ
等の脂質分解酵素、セルラーゼ等の繊維素分解酵素をｐ
Ｈ３〜９、温度３０〜１００℃の条件下に添加作用させ
て処理することにより行われる。化学的処理は、例えば
上記食物種子の外皮に鉱酸、有機酸の水溶液を添加し、
ｐＨ２〜５の条件下に加熱するかまたは食品用界面活性
剤を添加し、ｐＨ３〜８の条件下に熱処理することによ
り行われる。物理的処理は、例えば上記食物種子の外皮
をホモジナイザー、ハンマーミル等の粉砕機で粉砕した
後、篩別することにより行われる。

本発明で使用する食物繊維は、これらの製法のうち、物
理的処理により得られるものが好ましく、特にとうもろ
こしの外皮から得られるものが好ましい。このようなも
のの例として日食セルファ−■（日本食品加工（株）製
）があげられる。このものは、コーンスターチ製造工程
で生産されるとうもろこし外皮から機械と精製水の物理
的処理だけで製造される水不溶性のもので粗蛋白、デン
プンの含量がいずれも６％以下（乾物）であり、又、パ
ンソエスト法による食物繊維含量の指標であるＮＤＦ　
にュートラル・デタージェント・ファイバー）値が８５
％以上、ＡＤＦ　（アシッド・デタージェント・ファイ
バー）値が２５％以下のものである。又その粒度は１５
０メツシユ以下、好ましくは２００メツシユ以下のもの
が９０％以上であるものがよい、このようなものとして
日食セルファ−０２００があげられる。

キトサンはカニやエビの殻に含まれるキチンを水酸化ア
ルカリなどの強アルカリ処理して得られるもので、平均
分子量５０万以上、好ましくは１００万以上、脱アセチ
ル化度７０％以上好ましくは８０〜９０％前後のものが
よい。又その粒度は３２メツシユ以下、好ましくは４８
メツシユ以下のものが８５％以上であるものがよい。こ
のようなものとして、カヤミック■４５０（日本化薬（
株）製）があげられる。

本発明において、食品中の食物種子の外皮から得られる
食物繊維及びキトサンの割合は前者が５〜４０％好まし
くは１０〜３０％さらに好ましくは１５〜２０％程度後
者が０．１〜７％好ましくは０．５〜５％さらに好まし
くは、１〜３％程度がよい。

本発明において、食品としては、特に制限なく、例えば
、パン類やビスケット、キャンデー、チョコレート、プ
リンなどめ洋菓子類ゼリー、ヨウカンなどの和菓子類、
ポタージュ等のスープ類、アイスクリーム、麺類などが
あげられる。又顆粒にすることも可能である。

本発明の食品にはアルギン酸が添加されていてもよい。

その量は２％以下、好ましくは０．０１〜２％さらに好
ましくは０．１〜２％がよい。

〔作用〕

次に本発明の作用について、実験例を基に説明する。

実験例平均年令５０才の女性１０人および男性１人の合計１１
人の高脂血症患者にコーンファイバー（日食セルファ−
■２００）を１５％キトサン（カヤミック４５０）を２
ｘおよびアルギン酸を０．５％配合したビスケット（商
品名へルケット日本化薬（株）製）を１日上記３者の摂
取量が総量で２５ｇとなるように５週間自由に摂取させ
た。その他の食事については制限しなかった。調査項目
としては、試験前と試験後の体重、血圧、総コレステロ
ール、ＨＬＤ−コレステロールおよび中性脂肪を測定し
た。なお、試験期間中各患者は通常の内科的治療を継続
した。

結果を次表に示す。

　６表臨床成績１体重　（ｋｇ）血圧（犬）　（ｍｍ／Ｈｇ）血圧（小）（〃）総コレステロール　　（ｒｎｇ　／　ｄｉ　）ＨＤＬ−
コレステロール　（〃）５９．４　　　　　５８．５１１８．７　　　　　ｉ１２．７７４．５　　　　　７０．８２４３．２　　　、　　２２７，５６０．８　　　　　６８．１ −０．９ −６．０ −３．７１５．７＋７．３試験期間は平均５週間と短期間であったが、被験者１１
人の平均では、体重は平均０．９Ｋｇ、総コレステロー
ルは約１６ｍｇ／ｄｉ中性脂肪は約１６ｍｇ／ｄｉの減
少およびＨＤＬ−コレステロールは約７　ｍｇ／ｃｌｌ
の増加といずれも高脂血症にとっては好ましい方向に数
値が変化した。また、血圧も最大値および最小値いずれ
も低下する傾向が観察された。特に本発明の食品を摂取
することにより総コレステロールと中性脂肪を著しく減
少した。一方で善玉コレステロールと謂われるＨＤＬ−
コレステロール値を上昇させており、これは、高脂血症
治療にとっては注目に値する成績である。

〔効果〕

以上から明らかなように本発明の食品を高脂血症患者の
食事療法の補助として使うことにより、体重の減少およ
び血漿脂質の改善が期待される。

〔実施例１〕ビスケット小麦粉５１ｇ、コーンファイバー（日食セルファ−）　
１５ｇ　、砂糖１１．３ｇ　、オリゴ糖５ｇ、ショート
ニング５ｇ、蜂蜜５ｇ、キトサン２ｇ、ブドウ糖２ｇ、
アルギン酸０．５ｇ、食塩０．５ｇ。

炭酸カルシウム０．２ｇ、ベーキングパウダー２、５ｇ
、　　配合比のビスケットを製造した。

〔実施例２〕ポタージュ粒径４０μｍ以下、平均粒径２０μｍに湿式摩砕したト
ウモロコシの種子の外皮２．５ｇ（日食セルファ−）、
キトサン０．５ｇ、牛乳１５ｇ１脱塩ホエイ２．６ｇ、
オリゴ糖２．５ｇ、スィートコーン１０ｇ、生クリーム
１．５ｇ、コーンフレイバー０．５ｇ食塩０．１ｇ更に
調味料、香辛料を適量添加し、水を加え全体を１００ｇ
とし、罐に詰めて本発明のポタージュを得た。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）食物種子の外皮から得られる食物繊維及びキトサ
ンを含有する高脂血症治療又は予防用補助食品。