JPS63185931A - 精製小麦麩の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 童画よｑ肌■公国 本発明は、小麦麸中に含有されている血清コレステロー
ル上昇促進因子を除去する方法に関する。

夜血五互盈 セルロース、ヘミセルロース、水溶性及び不溶性ペクチ
ン質、リグニン、キチン、粘質物（ガラクトマンナン、
グルコマンナン等）、海藻多１ｌｌ（、化学修飾多ＩＪ
！ｉ（化工澱粉、カルボキシメチルセルロース）等は、
食物繊維（グイエタリー・ファイバー）又は食餌性繊維
と称せられるヒトの消化酵素で消化されない食物中の難
消化性成分である。

これらの食物繊維又は食餌性繊維は近年、次のような生
理作用を呈することから、この食物繊維を豊富に含有す
る穀物類が注目されている。

■腸の活動を高め、食物の腸内通過時間を短縮して有害
物質の吸収を阻止する、■腸内容量及び糞便量を増大す
る、■コレステロール、胆汁酸、重金属を吸着して排泄
する、及び■腸内閑のバランスを有用菌優位として無害
化する、等の効果を有すると報告されている。

しかし、食物繊維を豊富に含む成る種の穀物類、例えば
ヌカや外皮を多量に摂取すると血清中のコレステロール
が上昇するという問題があるつこのような状況から、最
近、種々の穀物類からコレステロール上昇因子を除去す
る技術が提案されている。例えば、コーンファイバー中
に含有されている澱粉質、タンパク質、脂質及び無機質
等を除去するために、コーンファイバーを酵素処理、化
学的処理、物理的処理のいずれかにより又はそれらの処
理を組合わせて処理したものを血清コレステロール上腎
抑制吻譬として利用すること（特開昭５７−２１３２３
号）、及び脱脂米ぬかをアミラーゼ処理して澱粉質を除
き、次いで溶媒でタンパク質を除去して得られる残渣を
直情コレステロール上昇抑制物質として利用すること （特開昭５５−１４１４１５号）等が提案されている。

本発明者は、食物繊維源として小麦麸に着目し、それの
食物繊維′／１２度を高めると共に、小麦麸に含まれる
血清コレステロール上昇促進因子を除去する方法につい
て検討した結果、小麦麸を、酵素処理、化学的処理もし
くは物理的処理に付すか、もしくはこれらの処理を組合
わせて処理することにより、血清コレステロール上昇促
進因子が大巾に除去されて、前記生理作用を示す食物繊
維に富んだ物質が得られることを見出した。

発■が解決しようとする課題 したがって、本発明は、小麦麸中に含有されている血清
コレステロール上昇促進因子を除去して、生理的に有用
な食物繊維製品を製造するための方法を提供することを
課題とする。

以下本発明の詳細な説明する。

光皿（２）１底 本発明は、小麦麸を、酵素処理、化学的処理、物理的処
理のいずれかで処理するか、もしくはこれらの処理を組
合わせて処理することにより、小麦麸に含まれる血清コ
レステロール上昇促進因子を除去することにある。

ここでいう“酵素処理”とは、グルコアミラーゼ、α−
アミラーゼなどの澱粉分解酵素、パンクレアチン、プロ
テアーゼのようなタンパク分解酵素、脂肪分解酵素もし
くは繊維素分解酵素の１種又は２種以上用いてそれぞれ
の酵素反応に適した条件で処理することを意味し、“化
学的処理”とは、有機酸水溶液中での熱処理、界面活性
剤による熱処理、有機溶剤による抽出処理等を意味する
。

また、“物理的処理”とは、ジューサーミキサー、ホモ
ミキサー、ホモジナイザー等による高速回転撹拌洗浄に
よる処理を意味する。

課題を解決するための手段 本発明において原料として用いる小麦麸は、小麦を製粉
するときに得られる小麦粉以外の部分の総称であって、
果皮、種皮、外ハイ乳及びコ粉層の一部が混在したもの
であって、その成分組成は、製粉歩留りにより異なるが
、一般に、タンパク質１５重量％前後、糖質２５重最％
前後、繊維１０重量％前後及びベントサン２４重世％前
後を含んでいる。

このほか、小麦麸はビタミンＢ群を多量に含んでいるの
で家畜の飼料として利用されている。

本発明では、このような小麦麸を、上述のごとくして処
理することにより、血清コレステロール上昇促進因子の
少ない、食物繊維及びビタミンＢ群に冨んだ生理的に有
用な製品を得ることができる。

次に、小麦麸を酵素処理した場合における各成分の変化
を調べた結果を示す。

威醜１広 小麦Ｕ１００ｇをグルコアミラーゼ溶液５．０００ｍ　
ｊｉ中で４０℃で２４時間酵素処理し、次いで２１ｔ遇
した後、残渣を蒸留水で十分洗浄して小麦麸処理物４３
ｇを得た。原料として用いた小麦麸と上記小麦麸処理物
の成分組成を示すと表１のとおりである。

（注）（）内の値は乾物の値を示す。

Ｎ　Ｄ　Ｆは中性洗剤処理繊維を示す。

ＡＤＦは酸性洗剤処理繊維を示す。

表１にみちれるとおり、小麦麸を酵素処理することによ
り、粗タンパク質或は粗脂肪等に混在する血清コレステ
ロール上昇促進因子が大巾に低減し、一方食物繊維の含
有量が２倍近くに高くなる。

また、本発明により得られる小麦麸処理物の摂取による
生理作用を調べるために、次のような動物試験を行った
。

広狭１広 上述のようにして小麦麸をグルコアミラーゼで処理した
処理物を添加した飼料、無処理の小麦麸を添加した飼料
、及び対照飼料を表２に示す組成でそれぞれラットに投
与して下記により飼育を行った。

ラットとして体重約７０ｇのＳＤ系雄ラット（日本タレ
ア＠）を用い、このラットを標準飼料で７日間予備飼育
を行った後、各群８匹づつ３群に分け、実験飼料をそれ
ぞれ投与して８日間飼育を行った。なお、飼料及び水は
自由に摂取させた。

試験開始後、５日目、８日目の午前１０時にラットの尾
静脈より採血して血清を分離し、総コレステロール量を
酵素法により測定した。

上記測定の結果は表３に示すとおりである。

表３ なお、飼料中のコレステロール摂取量はいずれの群も約
１４００１１１ｇであった。

表３にみられるとおり、無処理の小゛麦麩そのものを添
加した群では対照群に比べて血清コレステロール値が著
しく上昇するのに対し、本発明により小麦麸を酵素処理
したものを添加した群では血清コレステロール値が低減
することがわかる。

また、本発明により小麦麸を物理的処理並びに化学的処
理したものを添加した飼料について上述と同様な手順で
ラットの飼育を行った後、同様に血清コレステロール値
を測定した結果を次に示す。

（由小麦麸、小麦麸のミキサー処理物及び小麦麸のエタ
ノール処理物はいずれもそのＮＤＦ含量が５ｗｔ％にな
るように添加した。

表　５　（血清コレステロール値測定）表５にみられる
ように、投与飼料にコレステロールを負荷しない飼育試
験においても、無処理の小麦麸そのものを添加した飼料
投与群では、対照群に比べて血清コレステロール値の上
昇が認められたのに対して、本発明により小麦麸を処理
したものを添加した飼料投与群では血清コレステロール
値の実質的上昇は認められなかった。

以下に実施例により本発明を具体的に説明する。

実施例１ 小麦麸１００ｇをグルコアミラーゼ溶液５．ＯＯＯｍｊ
ｉ中で４０℃、２４時間、酵素反応を行った後、濾過し
、濾過残渣を蒸留水で十分洗浄して、血清コレステロー
ル上昇促進因子を除去した小麦ＨＡ　４３ｇを得た。

実施例２ 小麦Ｍ１００ｇを蒸留水１，０００ｍ１と共にミキサー
に入れ、約１分間ミキシングした。これを３０メツシユ
の篩に通して残渣を洗浄する操作を３〜４回繰り返して
、血清コレステロール上昇促進因子を除去した小麦麸４
０ｇを得た。成分組成は酵素処理したものとほぼ同様で
あり、ＮＤＦ含量は、ミキシング前４５．３％がミキシ
ング後７８．９％となった。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）小麦麸を、酵素処理、化学的処理、物理的処理の
   いずれかにより処理するか、もしくはこれらの処理を組
   合わせて処理することにより、小麦麸中に含有されてい
   る血清コレステロール上昇促進因子を除去する方法。
2. （２）酵素処理がグルコアミラーゼによる処理である特
   許請求の範囲第（１）項記載の方法。
3. （３）物理的処理が高速回転撹拌洗浄による処理である
   特許請求の範囲第（１）項記載の方法。